JP3140795B2 - ハーネスプラグ - Google Patents

ハーネスプラグ

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JP3140795B2
JP3140795B2 JP03056814A JP5681491A JP3140795B2 JP 3140795 B2 JP3140795 B2 JP 3140795B2 JP 03056814 A JP03056814 A JP 03056814A JP 5681491 A JP5681491 A JP 5681491A JP 3140795 B2 JP3140795 B2 JP 3140795B2
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義光 塚脇
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Matsushita Electric Works Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電源線を接続するため
にハーネスコネクタと共に用いられ、ハウジングを構成
するボディとカバーの間に複数本の栓刃を挟み込んで取
り付けるハーネスプラグの栓刃の取付構造に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】ハーネスプラグは例えば配線器具の電源
コードの先端に取り付けられ、配線器具に電源を供給す
る電源線に取り付けられる上記ハーネスプラグの受け側
となるハーネスコネクタに接続される。この種のハーネ
スプラグAは、図2及び図4を参照して説明すると、図
2に示すようにハウジング1の前面に凹部13が形成さ
れ、この凹部13内に図4に部分的に示すハーネスコネ
クタBの接続部40を嵌合すると、凹部13内に突出す
る複数本の栓刃15がハーネスコネクタBの刃受ばね
(図示せず)に接続される構造となっている。
【0003】ところで、従来のこの種のハーネスプラグ
Aでは、凹部13を2分する形で半割された1対の半割
体、つまりは図7に示すボディ11とカバー12とでハ
ウジング1が構成され、これらボディ11及びカバー1
2は夫々前面と上下面のいずれかが開口された箱状で、
夫々ハーネスコネクタBの嵌合方向に直交する方向に走
る隔壁(ボディ11の場合には図7中の20)を形成
し、これら隔壁20により分離されるハーネスコネクタ
Bの嵌合側部分で凹部13を形成すると共に、他方で栓
刃15の収納室を形成してある。そして、これら隔壁2
0に栓刃15を固定する固定溝16を夫々形成し、ボデ
ィ11にカバー12を被着すると、栓刃15が固定され
る構造としてある。また、上記栓刃15を収める収納室
は、栓刃15間を隔絶する隔壁(ボディの場合には図7
中の18)を収納室に形成し、栓刃15の絶縁性を向上
させる構造としてある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ハーネスプラグAの場合には栓刃15をボディ11に組
み込んだ際に、栓刃15の取付状態が安定せず、例えば
栓刃15の位置が定まらず、このためカバー12を被着
する作業が面倒になるという問題があった。本発明は上
述の点に鑑みて為されたものであり、その目的とすると
ころは、組立性の良いハーネスプラグを提供することに
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明では、上記目的を
達成するために、ボディとカバーとでハウジングを構成
し、ハーネスコネクタが嵌合され内部に複数本の栓刃の
先端部が突出する凹部をハウジングの前面に形成すると
共に、栓刃の中央部を固定する複数の固定溝を上記凹部
のハーネスコネクタの嵌合方向に臨むボディ及びカバー
の内壁に形成し、栓刃の基端部を収める収納室をハウジ
ング内に形成し、この収納室の底面及び栓刃に栓刃を仮
固定する仮固定部を設けて成り、上記仮固定部が嵌合凹
部内に嵌合突部を圧入して凹凸嵌合により栓刃を仮固定
する構造としてある。
【0006】
【0007】
【作用】本発明は、上述のように収納室の底面及び栓刃
に栓刃を仮固定する仮固定部を設けることにより、栓刃
を仮固定して取付状態を安定させて、ハウジングを構成
するボディとカバーとの組み合わせが容易に行えるよう
にようにしたものである。
【0008】
【実施例】図1乃至図5に発明の一実施例を示す。本実
施例のハーネスプラグAのハウジング1は、合成樹脂製
のボディ11及びカバー12とで構成され、ハウジング
1の前面には上述したようにハーネスコネクタBの接続
部40を嵌合する凹部13を形成してあり、凹部13の
内部に3本の栓刃15を突出させてある。
【0009】ボディ11の内部は、隔壁20により前後
の収納空間に分離され、前方の凹所14により上記凹部
13が形成される。上記隔壁20には、3つの栓刃15
を圧入して固定する3条の固定溝16を形成してあり、
栓刃15を固定溝16に圧入して取り付けると、凹所1
4内に栓刃15の先端部が並行に列設される。上記隔壁
20の背面からは縦方向に走る2条の隔壁18を形成
し、後部収納室の前方部を3区画に分離してあり、この
分離された区画内に栓刃15の後端部が収められる。こ
のボディ11の後端には電線引出口を構成する凹部21
を形成してあり、この凹部21の底面には電源コード3
1の抜け止め用の突条22を横向きに2条形成してあ
る。
【0010】カバー12は内部の構造が上記ボディ11
とほぼ同じ構造に形成され、上記ボディ11の凹部14
と、この凹部14に対応して形成された凹部27により
ハーネスコネクタBの接続部40を嵌合する凹部13が
形成され、ボディ11の夫々の栓刃15を挿入する区画
と、この区画に対応して形成された区画により栓刃15
用の収納室が形成され、上記ボディ11の凹部21と、
この凹部21に対応して形成された凹部により電線引出
口が形成される。このカバー12の両側部の4箇所には
とめ24を通す挿通孔23を穿孔してあり、はとめ24
を上記挿通孔23及びこの挿通孔23に連通する形でボ
ディ11に形成された挿通孔26に通してかしめてカバ
ー12がボディ11に被着され、この際に栓刃15が完
全に固定される。このカバー12の凹部27の上底面に
はハーネスコネクタBの接続部40の外面に形成された
凹溝(図示せず)に嵌まる縦方向に走る突条25を形成
し、ハーネスプラグAとハーネスコネクタBとの逆差し
を防止してある。
【0011】ところで、上記カバー12にはボディ11
の隔壁20に対応する隔壁を形成してあり、これら隔壁
の固定溝16間における当接部を凹凸嵌合形状に形成し
てある。このようにすれば、隔壁の固定溝16間におけ
る沿面距離を長くすることができ、従って栓刃15間の
絶縁距離を長くでき、絶縁不良を少なくできる。各栓刃
15は平板状の導電部材で形成され、夫々同一形状に形
成してある。そして、これら栓刃15の基端にはかしめ
部17を形成し、アース線を有する3芯の電源コード
(例えばVCT)が芯線31aをかしめ部17にかしめ
て接続される。栓刃15の基端部の下部には前後一対の
仮固定片19aからなる仮固定部19を形成してあり、
この仮固定片19aの間を嵌合凹部としている。この仮
固定部19に対応するボディ11の隔壁18により分離
された夫々の区画の底面には図1に示すように嵌合突部
たるリブ44を突設してあり、このリブ44を夫々の仮
固定片19aの対向する内端に形成された爪内(嵌合凹
部)に圧入して、栓刃15がボディ11の各区画に仮固
定される。なお、図6に示すように下部両端に爪が形成
された突起からなる仮固定部19’を栓刃15に形成
ると共に、2条の突条44aからなるリブ44’をボデ
ィ11に形成し、リブ44’間に仮固定部19’を嵌合
するようにしてもよい。
【0012】ここで、本実施例の場合には接地極となる
栓刃15に関しては他の栓刃15よりも前方に突出する
ように前方にずらせて取り付けてある。このようにする
と、接地極としての栓刃15の突出量が大きくなり、ハ
ーネスプラグAをハーネスコネクタBに着脱する際に接
地極となる栓刃15以外の栓刃15だけがハーネスコネ
クタBに接続されることを防止できる。つまり、ハーネ
スプラグAをハーネスコネクタBに接続する際に、他の
栓刃15がハーネスコネクタBに接続されるときには、
必ずその前に接地極としての栓刃15が接続され、逆に
ハーネスプラグAをハーネスコネクタBから外す際に
は、他の栓刃15がハーネスコネクタBから外された後
に接地極としての栓刃15が接続される。このため、漏
電があっても感電することがない。しかも、接地極とし
ての栓刃15の取付位置を前方にずらして他の栓刃15
の突出量よりも大きくすると、すべての栓刃15を共通
部品とすることができる。
【0013】上記カバー12の上面にはハーネスコネク
タBとの接続状態を固定するロック体28が取り付けら
れている。このロック体28は合成樹脂等の可撓性を有
する材料で形成され、先端縁の下面に横方向に走る突条
形状の爪30が形成されると共に、下面中央から突設さ
れた断面形状がL字状の弾性片32の横片の下面にカバ
ー12に弾性係止される2本の固定片33を垂設してあ
る。なお、ロック体28の解除時に指で操作される上面
には、横方向に走る複数条の突条からなる滑り止め34
を形成してある。
【0014】上記ロック体28が取り付けられるカバー
12の取付部29においては、ロック体28の爪30に
対応する部分に凹部27と連通する穴36を形成し、こ
の穴36の後部に弾性片32を載置する載置凹所37を
形成し、この載置凹所37に固定片33を挿入する挿入
孔39を形成してある。そして、載置凹所37のさらに
後部にロック体28の上面を指で押さえた場合に指が入
る程度の凹部38を形成してある。
【0015】上記ロック体28の取付部29への取付は
次のように行う。まず、ロック体28の固定片33を挿
入孔39に挿入し、次いで弾性片32を後端面が載置凹
所37の後方の段部に係止されるように載置凹所37上
に載置すると、固定片33の下部の前面に形成された爪
が挿入孔39の内側の開口縁に係止されることにより図
4に示すようにカバー12に固定される。ここで、本実
施例の場合には載置凹所37の後端の段部と挿入孔39
の前方側の開口縁との間の間隔よりも、弾性片32の後
端面から固定片33の基部の前面までの間隔を若干大き
く形成し、弾性片32の横片に載置凹所37の段部によ
り前方への弾性力を付与し、これにより固定片33が確
実に係止されるようにしてある。
【0016】上述した構造のハーネスプラグAをハーネ
スコネクタBに接続する際には、ハーネスプラグAの凹
部13とハーネスコネクタBの接続部40との位置を合
わせてハーネスプラグAをハーネスコネクタBに押し当
てると、ハーネスプラグAの栓刃15がハーネスコネク
タBの接続部40の前端面に形成された栓刃挿入口内に
挿入され、ハーネスコネクタB内部に設けられた刃受ば
ねに栓刃15が接触して接続が行われる。
【0017】そして、ハーネスコネクタBの接続部40
をハーネスプラグAの凹部13に完全に押し込むと、図
4に示すように接続部40の外面に形成された凹条41
にロック体28の爪30が係合して、ハーネスプラグA
の抜けが防止される。上記ハーネスプラグAをハーネス
コネクタBから外す際には、ロック体28の後端部を凹
部38内に押し込むと、ロック体28が弾性片32の基
端部を支点として回動し、爪30の凹条41との係止状
態が解除され、この際にハーネスプラグAを後方に引け
ばハーネスコネクタBからの取り外すことができる。
【0018】この種のハーネスプラグAは例えば次のよ
うな床配線システムで使用される。この床配線システム
は、図5に示すように、建物のスラブ上に一定間隔をお
いて床面を形成し、このスラブと床面との間の空間を利
用して床配線を行う所謂フリーアクセスフロアと呼ばれ
るものである。このフリーアクセスフロアでは、複数の
コンセントCを床に埋設すると共に、床上に複数のコン
セント等の配線器具H,Iを配置する。ここで、上記配
線器具H,Iの電源コードは分界ボックスDで床下に引
込む。上記コンセントCと配線器具H,Iの電源コード
の先端には本実施例にかかるハーネスプラグAを取り付
けてあり、幹線L0 をジョイントボックスJで分岐した
分岐回路をさらに分岐するジョインターB’に上記ハー
ネスプラグAを接続して、床配線を自在に行う。なお、
ハーネスプラグAが接続されるジョインターB’は、電
源の幹線L0 等が速結式で接続される接続部を備えると
共に、ハーネスコネクタBと同様の構造になった複数の
接続部40を備えるものである。また、単に電源線を配
線器具H,Iなどに接続したり、あるいは電源ラインを
延長したりする場合には電源供給側にハーネスコネクタ
Bを取り付けると共に、他方にハーネスプラグAを取り
付ければよい。
【0019】
【発明の効果】本発明は上述のように、ボディとカバー
とでハウジングを構成し、ハーネスコネクタが嵌合され
内部に複数本の栓刃の先端部が突出する凹部をハウジン
グの前面に形成すると共に、栓刃の中央部を固定する複
数の固定溝を上記凹部のハーネスコネクタの嵌合方向に
臨むボディ及びカバーの内壁に形成し、栓刃の基端部を
収める収納室をハウジング内に形成し、この収納室の底
面及び栓刃に栓刃を仮固定する仮固定部を設けて成り、
上記仮固定部が嵌合凹部内に嵌合突部を圧入して凹凸嵌
合により栓刃を仮固定する構造としてあるので、栓刃を
仮固定して取付状態を安定させることができ、このため
ハウジングを構成するボディとカバーとの組み合わせが
容易に行え、組立性が良くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の要部の構造を示す断面図で
ある。
【図2】同上のハーネスプラグの斜視図である。
【図3】同上の分解斜視図である。
【図4】ハーネスプラグの抜け止め構造を示す部分断面
図である。
【図5】同上のハーネスプラグが使用されるフリーアク
セスフロアの説明図である。
【図6】他の実施例の要部の構造を示す断面図である。
【図7】従来例の分解斜視図である。
【符号の説明】
A ハーネスプラグ B ハーネスコネクタ 1 ハウジング 11 ボディ 12 カバー 13 凹部 16 固定溝 15 栓刃 19 仮固定部 20 隔壁 44 リブ

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ボディとカバーとでハウジングを構成
    し、ハーネスコネクタが嵌合され内部に複数本の栓刃の
    先端部が突出する凹部をハウジングの前面に形成すると
    共に、栓刃の中央部を固定する複数の固定溝を上記凹部
    のハーネスコネクタの嵌合方向に臨むボディ及びカバー
    の内壁に形成し、栓刃の基端部を収める収納室をハウジ
    ング内に形成し、この収納室の底面及び栓刃に栓刃を仮
    固定する仮固定部を設けて成り、上記仮固定部が嵌合凹
    部内に嵌合突部を圧入して凹凸嵌合により栓刃を仮固定
    する構造であることを特徴とするハーネスプラグ
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