JP3140291B2 - インダクタンス素子 - Google Patents
インダクタンス素子Info
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Description
子機器等に用いられるインダクタンス素子に関するもの
である。
断面図である。図7において、1はフェライト等から構
成された磁芯、2は磁芯1に巻かれたコイル、5は端子
台であり、端子台5には一定の金属片3,4が嵌合され
ている。また磁芯1は端子台5の上に固定されており、
更にコイル2の両端は金属片3,4にそれぞれ接続され
ている。6は金属片3,4とコイル2の両端の接合部及
び磁芯1を覆う様に設けられたモールド材である。
の構成では、インダクタンス素子自体の構造が非常に複
雑であるために非常に製造工程が複雑になり生産性が向
上しないという問題点があった。更に、ナノヘンリー域
のインダクタンス値を有するインダクタンス素子を作製
しようとすると、導線の巻き具合い等によってインダク
タンス値が変化してしまう事があり特性のばらつきが大
きかった。
で、生産性が向上ししかも特性のばらつきを生じないイ
ンダクタンス素子を提供する事を目的としている。
に、非導電性材料で構成され角部を有した基台上に導電
膜を設けた基体と、基体の両端部を避けて基体上に設け
られた保護部材とを備え、両端部を端子部とし、基体に
おいて端子部間に導電膜を取り除くように螺旋状の溝を
設けることによってコイル状に導電膜を残し、コイル状
に残った導電膜を覆うように保護部材を設けたインダク
タンス素子であって、両端子部間に設けられた基台の角
部に面取りを施すとともに、溝の幅Gと前記溝の間に残
った導電膜の間隔Hの関係をG≦1.5×Hとした。
を抑制し、しかもコイルなどの緩みが生じない
ンス素子を示す斜視図である。図1において、7は基体
で、基体7は図2,図3に示す様に非導電性材料で構成
された基台8と、基台8の上に形成された導電膜9によ
って構成されている。基台8としてはAl2 O3 ,Si
O2 ,TiO2 等の材料を混合して作製されている。基
台8として上記材料を用いると、強度や熱伝導度の点で
優れている。
柱(図2のA寸法とB寸法はほとんど同じ)のものを採
用したが、円柱等の他の形状でもよい。基台8の形状を
四角柱にすると、面実装の際にプリント基板に対するす
わりや位置ずれが生じにくく、更にマンハッタン減少と
呼ばれる素子立ち等が防止できる点で優れている。
が好ましい。即ち基台8上に導電膜9を形成する際に、
角部が尖っていると角部に形成される導電膜9の膜厚は
薄くなり良好な特性を得ることができない。
料で構成されるが、これら材料で構成された導電膜は特
性的にもあまり差はないので、コスト的に有利な銅で導
電膜9を形成する事が好ましい。
9を積層して構成してもよい。導電膜9の厚みtとして
は、15μm〜20μmの間が好ましい。即ち図6に示
す様に導電膜9の厚みtとインダクタンス特性Qとの関
係から15μm以下ではQが低く20μm以上ではQの
向上が見られないからである。なお、導電膜9を複数の
膜を積層して構成した場合には、複数の膜のトータル厚
みが15μm〜20μmとなるように構成する。
は、無電界鍍金法やスパッタリング法等の薄膜形成技術
が用いられる。
に示す様に螺旋状に溝10が設けられている。この溝1
0は導電膜9を完全に切断する様に形成されているの
で、この溝10を設けた部分はコイル状に導電膜9が残
る事になる(この様な加工によって導電膜9自体に従来
の巻線のコイルに対応する部分を形成できる)。
加工等によって形成される。レーザー加工で溝10を施
す場合には、出力は10W〜50W程度に設定する事が
好ましい。更にレーザー加工や砥石加工によって溝10
を形成する場合には、基体7自体を回転させる事が好ま
しい。従って基体7の両端に窪み部11を形成し、この
窪み部11に回転軸などを押し当てる事によって、基体
7を均一にしかも精度良く回転させる事ができるので、
溝10を精度良く形成する事ができ特性のばらつきを小
さくする事ができる。
膜9の厚みを15μm〜20μmとすると25μm〜3
0μmとする事が好ましい。深さJを25μm以下とす
ると、導電膜9を完全に切断する事ができない事があ
り、更に30μm以上とすると基台8の機械的強度が低
下する等の問題点が発生する事がある。
0の間に残った導電膜9の間隔Hの関係はG≦1.5×
Hを満たす事が好ましい。この関係外の時はインダクタ
ンス特性Qが悪くなる。
に設けられた絶縁性を有する保護部材で、保護部材12
はレジストインキやエポキシ樹脂等の材料で構成され
る。保護部材12の構成材料としてレジストインキを用
いると薄く均一な保護部材12を形成できるので、特性
にばらつきを防止できるとともに実装性をも向上させる
事ができる。この保護部材12を基体7の両端部を避け
て略中央部に設ける事によって、前記両端部は端子部1
3,14となる。この端子部13,14を基板の所定の
位置に配置して、リフロー等を行うことによってインダ
クタンス素子を基板上に取り付ける事ができる。
が付着すると、端子部13,14上に設けられた導電膜
9が劣化し、所定の特性を得る事ができない場合がある
ので、端子部13,14上にニッケル等の接合材と接触
しても特性が劣化しにくい導電膜を積層してもよい。
0を形成する事によってインダクタンス特性を出すよう
にしたので、部品点数が減り非常に構成が簡単になるの
で、生産性が向上する。更に本実施例では従来発生して
いたコイルの緩み等は発生しないので、ナノヘンリー域
のインダクタンス値に設定しても特性に変化がなく特性
のばらつきが発生しない。
を有した基台上に導電膜を設けた基体と、基体の両端部
を避けて基体上に設けられた保護部材とを備え、両端部
を端子部とし、基体において端子部間に導電膜を取り除
くように螺旋状の溝を設けることによってコイル状に導
電膜を残し、コイル状に残った導電膜を覆うように保護
部材を設けたインダクタンス素子であって、両端子部間
に設けられた基台の角部に面取りを施すとともに、溝の
幅Gと前記溝の間に残った導電膜の間隔Hの関係をG≦
1.5×Hとした事により、構造が簡単で特性の劣化を
抑制し、しかもコイルなどの緩みが生じないので、生産
性が向上し、しかも特性のばらつきを生じない。
を示す斜視図
を示す斜視図
を示す断面図
を示す斜視図
を示す断面図
の導電膜の厚さとインダクタンス特性Qの関係を示すグ
ラフ
Claims (7)
- 【請求項1】非導電性材料で構成され角部を有した基台
上に導電膜を設けた基体と、前記基体の両端部を避けて
前記基体上に設けられた保護部材とを備え、前記両端部
を端子部とし、前記基体において前記端子部間に前記導
電膜を取り除くように螺旋状の溝を設けることによって
コイル状に前記導電膜を残し、前記コイル状に残った導
電膜を覆うように前記保護部材を設けたインダクタンス
素子であって、両端子部間に設けられた基台の角部に面
取りを施すとともに、溝の幅Gと前記溝の間に残った導
電膜の間隔Hの関係をG≦1.5×Hとした事を特徴と
するインダクタンス素子。 - 【請求項2】保護部材を基体の中央部に設けた事を特徴
とする請求項1記載のインダクタンス素子。 - 【請求項3】導電膜の厚さを15μm以上とした事を特
徴とする請求項1〜2いずれか1記載のインダクタンス
素子。 - 【請求項4】導電膜の厚さを15μm〜20μmとした
事を特徴とする請求項3記載のインダクタンス素子。 - 【請求項5】端子部上にニッケルを設けた事を特徴とす
る請求項1〜4いずれか1記載のインダクタンス素子。 - 【請求項6】基台を四角柱とした事を特徴とする請求項
1〜5いずれか1記載のインダクタンス素子。 - 【請求項7】導電膜として複数の導電膜を積層して構成
した事を特徴とする請求項1〜6いずれか1記載のイン
ダクタンス素子。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP06091400A JP3140291B2 (ja) | 1994-04-28 | 1994-04-28 | インダクタンス素子 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP06091400A JP3140291B2 (ja) | 1994-04-28 | 1994-04-28 | インダクタンス素子 |
Related Child Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP17793799A Division JP3538340B2 (ja) | 1999-06-24 | 1999-06-24 | インダクタンス素子の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07297033A JPH07297033A (ja) | 1995-11-10 |
JP3140291B2 true JP3140291B2 (ja) | 2001-03-05 |
Family
ID=14025338
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP06091400A Expired - Fee Related JP3140291B2 (ja) | 1994-04-28 | 1994-04-28 | インダクタンス素子 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3140291B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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TW342506B (en) * | 1996-10-11 | 1998-10-11 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | Inductance device and wireless terminal equipment |
CN1178232C (zh) | 1999-04-26 | 2004-12-01 | 松下电器产业株式会社 | 电子零件及无线终端装置 |
JP2001358551A (ja) | 2000-06-15 | 2001-12-26 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | フィルタ |
JP2003115403A (ja) | 2001-10-03 | 2003-04-18 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 電子部品の製造方法 |
-
1994
- 1994-04-28 JP JP06091400A patent/JP3140291B2/ja not_active Expired - Fee Related
Non-Patent Citations (3)
Title |
---|
大原儀作他1名共著、「電気工学基礎講座9,電気材料及び部品」,朝倉書店、昭和58年3月5日発行,第176頁欄外 |
綱島瑛一著、多層プリント配線板の実装技術、日刊工業新聞社、昭和60年9月25日発行、第22頁及び第82頁 |
電子材料編集部編、最新プリント配線板技術、株式会社工業調査会,1984年5月21日発行,第13頁、第17頁、第46頁、第78頁及び第119頁 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07297033A (ja) | 1995-11-10 |
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