JP3538340B2 - インダクタンス素子の製造方法 - Google Patents

インダクタンス素子の製造方法

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JP3538340B2
JP3538340B2 JP17793799A JP17793799A JP3538340B2 JP 3538340 B2 JP3538340 B2 JP 3538340B2 JP 17793799 A JP17793799 A JP 17793799A JP 17793799 A JP17793799 A JP 17793799A JP 3538340 B2 JP3538340 B2 JP 3538340B2
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conductive
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賢蔵 磯崎
清人 林
広美 崎田
紀哉 佐藤
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Panasonic Holdings Corp
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Panasonic Corp
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、移動体通信機器等
の電子機器等に用いられるインダクタンス素子の製造方
法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図7は従来のインダクタンス素子を示す
断面図である。図7において、1はフェライト等から構
成された磁芯、2は磁芯1に巻かれたコイル、5は端子
台であり、端子台5には一定の金属片3,4が嵌合され
ている。また磁芯1は端子台5の上に固定されており、
更にコイル2の両端は金属片3,4にそれぞれ接続され
ている。6は金属片3,4とコイル2の両端の接合部及
び磁芯1を覆う様に設けられたモールド材である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら前記従来
の構成では、インダクタンス素子自体の構造が非常に複
雑であるために非常に製造工程が複雑になり生産性が向
上しないという問題点があった。更に、ナノヘンリー域
のインダクタンス値を有するインダクタンス素子を作製
しようとすると、導線の巻き具合い等によってインダク
タンス値が変化してしまう事があり特性のばらつきが大
きかった。
【0004】本発明は前記従来の課題を解決するもの
で、生産性が向上ししかも特性のばらつきを生じないイ
ンダクタンス素子の製造方法を提供する事を目的として
いる。
【0005】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、非導電材料で構成され角部に面取りを施し断面の二
辺がほぼ等しい四角柱状の基台上に銅で形成された導電
膜を15〜20μmの厚みで形成して基体を形成し、溝
の幅Gと溝の間に残った導電膜の間隔Hの間隔がG≦
1.5×Hとなるようなコイル状の導電膜を残すよう
に、基体を回転させて基台の角部に面取りを施した部分
レーザー加工にて深さ25〜30μmの螺旋状の溝を
形成し、螺旋状の溝を形成した部分に設けられ、しかも
基体の両端部を避けてエポキシ樹脂で形成された保護部
材を形成するとともに、保護部材を非配置とした基体の
両端部を端子部とし、端子部上にニッケル膜を設けた。
【0006】
【発明の実施の形態】図1は本発明の一実施の形態にお
けるインダクタンス素子を示す斜視図である。図1にお
いて、7は基体で、基体7は図2,図3に示す様に非導
電性材料で構成された基台8と、基台8の上に形成され
た導電膜9によって構成されている。基台8としてはA
23,SiO2,TiO2等の材料を混合して作製され
ている。基台8として上記材料を用いると、強度や熱伝
導度の点で優れている。
【0007】又基台8の形状として、本実施の形態では
四角柱(図2のA寸法とB寸法はほとんど同じ)のもの
を採用したが、円柱等の他の形状でもよい。基台8の形
状を四角柱にすると、面実装の際にプリント基板に対す
るすわりや位置ずれが生じにくく、更にマンハッタン減
少と呼ばれる素子立ち等が防止できる点で優れている。
【0008】また、基台8の角部は、面取りを施した方
が好ましい。即ち基台8上に導電膜9を形成する際に、
角部が尖っていると角部に形成される導電膜9の膜厚は
薄くなり良好な特性を得ることができない。
【0009】導電膜9としては、金,銀,銅等の導電材
料で構成されるが、これら材料で構成された導電膜は特
性的にもあまり差はないので、コスト的に有利な銅で導
電膜9を形成する事が好ましい。
【0010】また導電膜9は単層でなく、複数の導電膜
9を積層して構成してもよい。
【0011】導電膜9の厚みtとしては、15μm〜2
0μmの間が好ましい。即ち図6に示す様に導電膜9の
厚みtとインダクタンス特性Qとの関係から15μm以
下ではQが低く20μm以上ではQの向上が見られない
からである。なお、導電膜9を複数の膜を積層して構成
した場合には、複数の膜のトータル厚みが15μm〜2
0μmとなるように構成する。
【0012】導電膜9を基台8上に形成する方法として
は、無電界鍍金法やスパッタリング法等の薄膜形成技術
が用いられる。
【0013】この様に構成された基体7には図4,図5
に示す様に螺旋状に溝10が設けられている。この溝1
0は導電膜9を完全に切断する様に形成されているの
で、この溝10を設けた部分はコイル状に導電膜9が残
る事になる(この様な加工によって導電膜9自体に従来
の巻線のコイルに対応する部分を形成できる。)。
【0014】この溝10の形成は、レーザー加工や砥石
加工等によって形成される。レーザー加工で溝10を施
す場合には、出力は10W〜50W程度に設定する事が
好ましい。更にレーザー加工や砥石加工によって溝10
を形成する場合には、基体7自体を回転させる事が好ま
しい。従って基体7の両端に窪み部11を形成し、この
窪み部11に回転軸などを押し当てる事によって、基体
7を均一にしかも精度良く回転させる事ができるので、
溝10を精度良く形成する事ができ特性のばらつきを小
さくする事ができる。
【0015】又、図5に示す様に溝10の深さJは導電
膜9の厚みを15μm〜20μmとすると25μm〜3
0μmとする事が好ましい。深さJを25μm以下とす
ると、導電膜9を完全に切断する事ができない事があ
り、更に30μm以上とすると基台8の機械的強度が低
下する等の問題点が発生する事がある。
【0016】更に図5に示す様に、溝10の幅Gと溝1
0の間に残った導電膜9の間隔Hの関係はG≦1.5×
Hを満たす事が好ましい。この関係外の時はインダクタ
ンス特性Qが悪くなる。
【0017】12は導電膜9の溝10が形成された部分
に設けられた絶縁性を有する保護部材で、保護部材12
はレジストインキやエポキシ樹脂等の材料で構成され
る。保護部材12の構成材料としてレジストインキを用
いると薄く均一な保護部材12を形成できるので、特性
にばらつきを防止できるとともに実装性をも向上させる
事ができる。この保護部材12を基体7の両端部を避け
て略中央部に設ける事によって、前記両端部は端子部1
3,14となる。この端子部13,14を基板の所定の
位置に配置して、リフロー等を行うことによってインダ
クタンス素子を基板上に取り付ける事ができる。
【0018】なお、端子部13,14に半田等の接合材
が付着すると、端子部13,14上に設けられた導電膜
9が劣化し、所定の特性を得る事ができない場合がある
ので、端子部13,14上にニッケル等の接合材と接触
しても特性が劣化しにくい導電膜9を積層してもよい。
【0019】以上の様に本実施の形態では、基体7上に
溝10を形成する事によってインダクタンス特性を出す
ようにしたので、部品点数が減り非常に構成が簡単にな
るので、生産性が向上する。更に本実施の形態では従来
発生していたコイルの緩み等は発生しないので、ナノヘ
ンリー域のインダクタンス値に設定しても特性に変化が
なく特性のばらつきが発生しない。
【0020】
【発明の効果】本発明は、非導電材料で構成され角部に
面取りを施し断面の二辺がほぼ等しい四角柱状の基台上
銅で形成された導電膜を15〜20μmの厚みで形成
して基体を形成し、溝の幅Gと溝の間に残った導電膜の
間隔Hの間隔がG≦1.5×Hとなるようなコイル状の
導電膜を残すように、基体を回転させて基台の角部に面
取りを施した部分にレーザー加工にて深さ25〜30μ
mの螺旋状の溝を形成し、螺旋状の溝を形成した部分に
設けられ、しかも基体の両端部を避けてエポキシ樹脂で
形成された保護部材を形成するとともに、保護部材を非
配置とした基体の両端部を端子部とし、端子部上にニッ
ケル膜を設けた事により構造が簡単になり特性の劣化を
抑制し、しかもコイルなどの緩みが生じないので、生産
性が向上ししかも特性のばらつきを生じない。また、螺
旋状の溝の深さを25〜30μmとすることで、導電膜
を確実に切断することができ、しかも基体の機械的強度
を保つことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態におけるインダクタンス
素子を示す斜視図
【図2】本発明の一実施の形態におけるインダクタンス
素子を示す斜視図
【図3】本発明の一実施の形態におけるインダクタンス
素子を示す断面図
【図4】本発明の一実施の形態におけるインダクタンス
素子を示す斜視図
【図5】本発明の一実施の形態におけるインダクタンス
素子を示す断面図
【図6】本発明の一実施の形態におけるインダクタンス
素子の導電膜の厚さとインダクタンス特性Qの関係を示
すグラフ
【図7】従来のインダクタンス素子を示す断面図
【符号の説明】
7 基体 8 基台 9 導電膜 10 溝 11 窪み部 12 保護部材 13,14 端子部
フロントページの続き (72)発明者 崎田 広美 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (72)発明者 佐藤 紀哉 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (56)参考文献 特開 昭58−79706(JP,A) 特開 平6−112091(JP,A) 特開 昭54−21565(JP,A) 特開 平2−126610(JP,A) 特開 平5−205902(JP,A) 特開 平1−191403(JP,A) 実公 昭60−35201(JP,Y2)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】非導電材料で構成され角部に面取りを施し
    断面の二辺がほぼ等しい四角柱状の基台上に銅で形成さ
    れた導電膜を15〜20μmの厚みで形成して基体を形
    成し、 溝の幅Gと前記溝の間に残った導電膜の間隔Hの間隔が
    G≦1.5×Hとなるようなコイル状の導電膜を残すよ
    うに、前記基体を回転させて前記基台の角部に面取りを
    施した部分にレーザー加工にて深さ25〜30μmの
    旋状の溝を形成し、 前記螺旋状の溝を形成した部分に設けられ、しかも前記
    基体の両端部を避けてエポキシ樹脂で形成された保護部
    材を形成するとともに、前記保護部材を非配置とした前
    記基体の両端部を端子部とし、前記端子部上にニッケル
    膜を設けた事を特徴とするインダクタンス素子の製造方
    法。
  2. 【請求項2】保護部材を基体の中央部に設けた事を特徴
    とする請求項1記載のインダクタンス素子の製造方法。
  3. 【請求項3】導電膜として複数の導電膜を積層して構成
    した事を特徴とする請求項1〜いずれか1記載のイン
    ダクタンス素子の製造方法。
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