JPH08264343A - チップコモンモードチョークおよびその製造方法 - Google Patents

チップコモンモードチョークおよびその製造方法

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Publication number
JPH08264343A
JPH08264343A JP7062724A JP6272495A JPH08264343A JP H08264343 A JPH08264343 A JP H08264343A JP 7062724 A JP7062724 A JP 7062724A JP 6272495 A JP6272495 A JP 6272495A JP H08264343 A JPH08264343 A JP H08264343A
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JP
Japan
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core
common mode
mode choke
chip common
coated
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Application number
JP7062724A
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English (en)
Inventor
Kunio Yamakawa
邦雄 山川
Shinji Harada
真二 原田
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH08264343A publication Critical patent/JPH08264343A/ja
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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01FMAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
    • H01F17/00Fixed inductances of the signal type 
    • H01F17/04Fixed inductances of the signal type  with magnetic core
    • H01F17/045Fixed inductances of the signal type  with magnetic core with core of cylindric geometry and coil wound along its longitudinal axis, i.e. rod or drum core

Abstract

(57)【要約】 【目的】 各種電子機器に使用されるチップコモンモー
ドチョークおよびその製造方法において、大きなコモン
モードインピーダンス値を持ち、しかも小型で安価なチ
ップコモンモードチョークおよびその製造方法を提供す
ることを目的とする。 【構成】 コア5に2本の被覆導線6を巻回し、コア5
の相対向する両端面9と同一平面上に被覆導線6の端面
7を設置し、モールド樹脂8によりコア5の両端面を除
く側面を覆いほぼ直方体の形状にし、さらにコア5の両
端面9に外部電極10を形成して被覆導線6の端部と接
続することにより、小型で性能の優れたチップコモンモ
ードチョークが得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はパーソナルコンピュー
タ、テレビジョン受像機、ビデオテープレコーダ、ゲー
ム機などの電子機器および電子交換機などの通信機器に
使用されるチップコモンモードチョークおよびその製造
方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、各種電子機器および通信機器の小
型化に伴い、これら電子機器および通信機器に用いられ
る部品は小型化が要求され、チップコモンモードチョー
クについても小型化が進みつつある。
【0003】以下に従来のチップコモンモードチョーク
について説明する。従来のチップコモンモードチョーク
として、たとえば実開平5−41108号公報に開示さ
れているものがある。
【0004】図19は従来のチップコモンモードチョー
クを説明するための構造図である。従来のチップコモン
モードチョークは磁性体からなるトロイダルコア1に2
本の被覆導線2をバイファイラ巻きし、線端を外部端子
3に接続し、外部端子3を除く全体をモールド樹脂4で
覆ったものであった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしこの従来のチッ
プコモンモードチョークではトロイダルコア1に被覆導
線2を巻回する必要がある。このため、人手による巻
回、あるいは自動巻線機による巻回に時間を要し、量産
性に劣り、製造コストが高いという問題があった。また
トロイダルコア1にある程度の大きさが必要なため、小
型化が困難であった。
【0006】本発明は上記従来の問題点を解決するもの
で、コアへの巻線が短時間で行え、量産性に優れた安価
で小型のチップコモンモードチョークおよびその製造方
法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明のチップコモンモードチョークは、相対向する
2端面を有するコアに2本の被覆導線を並べて巻回し、
前記コアの相対向する2端面と各々同一平面上に前記2
本の被覆導線の端面を配置し、前記コアの相対向する2
端面を除く側面のみを概略直方体に樹脂モールドし、前
記相対向する2端面において各々前記2本の被覆導線の
端部と接続する四ヵ所の厚膜外部電極を具備させたもの
である。
【0008】
【作用】この構成により、コアが開口部を有するため自
動巻線が容易に高速で行え、製造コストが低減され、小
型化が可能となる。
【0009】
【実施例】
(実施例1)以下本発明の一実施例について、図面を参
照しながら説明する。図1は本発明の第1の実施例にお
けるチップコモンモードチョークの斜視図、図2はその
断面図である。図1および図2において、5はコア、6
は被覆導線、7は被覆導線の端面、8はモールド樹脂、
9はコア端面、10は厚膜外部電極である。コア5に2
本の被覆導線6がバイファイラ巻きされ、このコア5の
相対向する2端面9には厚膜外部電極10が形成されて
おり、前記被覆導線6の端面7がコア5の相対向する2
端面9と同一平面上に設置されており、前記厚膜外部電
極10に電気的に接続されている。また前記被覆導線6
がバイファイラ巻きされたコア5の周囲はコア5の相対
向する2端面9を除いた側面がモールド樹脂8で覆われ
ている。
【0010】本実施例のコア5は巻線に耐えうる機械強
度を有し、高いコモンモードインピーダンスを実現する
ため、透磁率の高い磁性材料、たとえばNi−Zn系フ
ェライトにより構成される。なおこの磁性材料は、酸化
物系のフェライト、鉄系金属あるいは合金たとえばセン
ダスト合金、パーマロイ合金、アモルファス合金であっ
てもよい。
【0011】また被覆導線6は、たとえばウレタンによ
り被覆された導線であり、前記コア5に所望のコモンモ
ードインピーダンス値となるターン数がバイファイラ巻
きされている。
【0012】モールド樹脂8は耐熱性に優れた熱硬化性
樹脂、たとえばエポキシ樹脂などを用いる。なおモール
ド樹脂8は熱可塑性樹脂であってもよい。モールド樹脂
8によりほぼ直方体のチップコモンモードチョークが得
られ、自動実装機による吸着、実装が可能となる。
【0013】厚膜外部電極10はチップ部品としての実
装性と端子強度を満足するため、たとえば導電性樹脂を
ディップあるいは印刷の後、焼き付けをすることにより
得られる。後述する製造法によると端面上に被覆導線6
の端面7とコア端面9が露出しているため、ディップあ
るいは印刷によりコア端面9に厚膜外部電極10が形成
されると同時に、被覆導線6と厚膜外部電極10も電気
的に接続される。これにより、電極形成と被覆導線接続
の2工程が1工程に削減でき、安価にチップコモンモー
ドチョークが製造できる。
【0014】なお厚膜外部電極10は銀焼き付け型電
極、電気メッキ電極、無電解メッキ電極、薄膜電極であ
ってもよい。
【0015】本発明の第1の実施例のチップコモンモー
ドチョークの製造方法を図3に示す。まず図3(a)の
積層フェライトグリーンシート11に図3(b)のよう
に方形のパンチング穴12および点線で示すブレーク溝
13を設け、焼成後ブレークあるいは切断によって図3
(c)に示す長尺コア14を得る。次に図3(d)に示
すように前記長尺コア14に被覆導線2を巻回し、図3
(e)に示すように被覆導線6を巻回した長尺コア14
をモールド樹脂8でモールドし、切断位置15で切断
し、図3(f)に示すように二つの切断面及び切断面に
接する4面の一部計6面に厚膜外部電極10を形成す
る。なお厚膜外部電極10は二つの切断面だけに形成し
てもよい。
【0016】フェライトグリーンシート11を積層し、
パンチング機で穴加工し、焼成後、長尺状にブレークあ
るいは切断しているため、加工時間が短く、安価に製造
できるという効果がある。
【0017】なお図3(a)の積層フェライトグリーン
シート11の代わりに焼結フェライト板を用い、レーザ
により図3(b)の角穴あけおよび切断を行って図3
(c)の長尺コア14を得ることもできる。
【0018】また、被覆導線6の端面7は斜め切断され
た楕円であってもよい。斜め切断の方法はコア5に被覆
導線6を巻回し、被覆導線6の端部をコア5の端面に斜
めに設置し、樹脂モールド8の形成後、コア5と直角に
切断する。コア端面9と平行に切断する被覆導線6の端
面7と厚膜外部電極10はそれぞれ接触面積が大きくな
り、接続の信頼性が増す。
【0019】(実施例2)以下本発明の第2の実施例に
ついて、図面を参照しながら説明する。図4は本発明の
第2の実施例におけるチップコモンモードチョークの斜
視図である。16は角棒状磁性体のコアである。その他
の構成で実施例1と同様のものには同じ番号を付してい
る。外形が直方体であるチップコモンモードチョークに
おいて、本発明の第2の実施例ではコア16が角棒状で
あるため、チップコモンモードチョークの外側面近傍ま
でコア16の形状を大きくでき、コア16の断面積が大
きくなり、コモンモードインピーダンス値を大きくでき
るという効果がある。
【0020】(実施例3)以下本発明の第3の実施例に
ついて説明する。図5に示すように、コア17としてH
の字型磁性体を用いることにより、被覆導線6の巻線位
置が安定し、コモンモードインピーダンス値のバラツキ
を小さくできる。また、磁束がHの字に沿うため、外部
厚膜電極10に遮蔽されない。このためコモンモードイ
ンピーダンス値が低下することはない。
【0021】(実施例4)以下本発明の第4の実施例に
ついて説明する。図6は本発明の第4の実施例における
チップコモンモードチョークの斜視図である。被覆導線
6の端部18がコア5の両端面9の外周部に沿って配置
されている。
【0022】本発明の第4の実施例に用いるコア5は図
7に示すように、コア5の相対向する2端面9の外周部
に溝19を有し、この溝19の内側には導電部20が存
在する。
【0023】本発明の第4の実施例のチップコモンモー
ドチョークの製造法を図8に示す。図8(a)のフェラ
イトグリーンシート11に図8(b)に示す角穴12お
よびスルーホール穴21を開け、スルーホール穴21を
またいでブレーク溝13を設ける。スルーホール穴21
に銀等の導電材料を印刷して内側に導電部を形成する。
焼成の後、前記スルーホール穴21を含む面でのブレー
クあるいは切断によって図8(c)に示す溝19および
導電部20を含む長尺状のフェライトコア22を得る。
次に図8(d)に示すように前記長尺のフェライトコア
22に被覆導線6を巻回する。その際被覆導線6が溝1
9を通過するように巻回する。被覆導線6の端部18に
相当する箇所の被覆をレーザー照射等により剥がし、は
んだ等により導電部20と電気的に接続する。モールド
樹脂8を形成後、前記溝19を含む面で切断して個片に
し、外部電極10を形成する。この外部電極10の形成
はたとえば導電性樹脂をディップすることにより得られ
る。前記導電部20の断面が露出しているためこのディ
ップにより外部電極10と導電部20が接続される。こ
の結果被覆導線6の端部18と厚膜外部電極10との接
触面積が大きくなり、接続の信頼性が向上するという効
果がある。
【0024】(実施例5)以下本発明の第5の実施例に
ついて説明する。図9は第5の実施例のチップコモンモ
ードチョークの斜視図である。23は補助コアであり、
コア5と概略閉磁路を構成している。このためコモンモ
ードインピーダンス値は大きくなるという効果がある。
またコア5と補助コア23の間の間隙を調整することに
より、コモンモードインピーダンス特性の帯域を変化す
ることができる。
【0025】図9の構造のチップコモンモードチョーク
において、チップサイズが3.2×1.6mmであり、コ
ア5および補助コア23に透磁率が650のNi−Zn
系フェライトを用い、コア5と補助コア23の間隔が2
0μmであり、前記コア5に線径50μmの被覆導線6
を14ターンだけバイファイラ巻きし、モールド樹脂8
でモールドした場合のコモンモードおよびノーマルモー
ドインピーダンスの周波数特性を図10に示す。
【0026】100MHzにおいてコモンモードインピー
ダンスが約1000Ωと大きく、またノーマルインピー
ダンスが約20Ωと小さく、良好な特性が得られた。
【0027】本発明の第5の実施例のチップコモンモー
ドチョークの製造方法を図11に示す。図11(a)の
フェライトグリーンシート11に図11(b)の角穴1
2およびブレーク溝13の加工を施し、焼成する。ブレ
ークあるいは切断によって長尺のフェライトコア14を
図11(c)のように得る。長尺の補助コア24も同時
に得られる。図11(d)に示すようにこの長尺コア1
4に被覆導線6を巻回し、図11(e)に示すように長
尺の補助コア24を前記長尺コア14に貼り合わせる。
さらにモールド樹脂8でモールドして、図11(f)の
矢印15の位置で切断する。図11(g)のように得ら
れた個片の断面に厚膜外部電極10を形成する。
【0028】長尺コア14を製造するのに、フェライト
グリーンシート11を積層し、パンチング機で穴加工
し、焼成後長尺状にブレークしているため、加工時間が
短く、安価に製造できるという効果がある。また補助コ
ア24は長尺コア用グリーンシート中に同時に形成で
き、ブレークによって長尺コア14と分離できるため、
製造に要する時間が短く、コストも安価である。
【0029】(実施例6)本発明の第6の実施例を図1
2の斜視図を用いて説明する。25は棒状のコアであ
り、26はコの字型の補助コアである。棒状コア25に
被覆導線6が巻回されている。棒状コア25であるた
め、棒状コア25に被覆導線6を同じピッチで連続して
巻回することができ、製造コストが低減できる。さらに
補助コア26がコの字状であるため、棒状コア25との
組み合わせで閉磁路を構成でき、コモンモードインピー
ダンス値を大きくできる。
【0030】(実施例7)本発明の第7の実施例を図1
3の斜視図を用いて説明する。5はコの字型のコア、2
7はコの字型の補助コアである。コア5がコの字型で、
補助コア27もコの字型であるため、両者を合わせると
円に近い閉磁路が構成できるため、磁気抵抗が低く、コ
モンモードインピーダンスが大きくなるという効果が得
られる。またコア5と補助コア27を同一形状にするこ
とも可能であり、同一のコアを製造すればよいため、コ
ストが安価になる。
【0031】(実施例8)本発明の第8の実施例を以下
に説明する。図9にみる構成において、コア5および補
助コア23がNi−Zn系フェライトで構成されてい
る。Ni−Zn系フェライトは絶縁抵抗が高いため、フ
ェライトの両端面に厚膜外部電極10を形成しても電極
間が短絡するという問題は生じない。外部電極形成のコ
ストが小さくできるため安価にチップコモンモードチョ
ークが量産できるという効果がある。
【0032】(実施例9)本発明の第9の実施例を以下
に説明する。図14にみる構成において、コア5と補助
コア28が透磁率が異なる磁性体、たとえばコア5が透
磁率600のNi−Zn系フェライト、補助コア28が
透磁率2400のMn−Zn系フェライトで構成されて
いる。コア5はNi−Zn系フェライトで構成されてい
るため絶縁抵抗は高い。したがって、コア5の両端面に
直接外部電極10を形成することができる。一方補助コ
ア28はMn−Zn系フェライトで構成されているた
め、絶縁抵抗は低く、表面に直接外部電極を形成するこ
とはできないが、補助コアとしては用いることができ
る。コア5と補助コア28で構成された本発明の第9の
実施例のチップコモンモードチョークの磁気回路の磁気
抵抗はNi−Zn系フェライトだけで構成されたチップ
コモンモードチョークの磁気抵抗より小さくなる。この
ためコモンモードインピーダンス値が大きくなるという
効果がある。
【0033】(実施例10)本発明の第10の実施例を
以下に説明する。図9の構成のチップコモンモードチョ
ークにおけるモールド樹脂8としてフェライト粉末を充
填した樹脂、たとえばフェライト粉末を80%充填した
エポキシ樹脂を用いる。
【0034】フェライトの充填率を増加することはコモ
ンモードインピーダンス値の増加に効果がある。ただし
充填率が大きすぎるとモールド樹脂8の流動性が低下す
るので、流動性が確保できる範囲で充填率を選ぶ必要が
ある。
【0035】(実施例11)本発明の第11の実施例を
以下に説明する。長尺のコアと長尺の補助コアをモール
ド金型の中で位置決めし、樹脂モールドする。これによ
り貼り合わせの工程を省くことができるため、貼り合わ
せ設備および工数が削減でき、安価に製造できるという
効果がある。
【0036】(実施例12)本発明の第12の実施例を
以下に説明する。図15は本発明の第12の実施例の説
明図である。製造工程において図15(a)に示すよう
に長尺コア14と長尺の補助コア24の間にストリップ
状のスペーサ29を入れる。その結果でき上がったチッ
プコモンモードチョークは図15(b)に示すようにコ
ア5と補助コア23はスペーサ29を介して接する。
【0037】スペーサ29を介することにより、コア5
と補助コア23の間隔が一定になり、間隔に依存するコ
モンモードインピーダンス値のバラツキを小さくでき
る。
【0038】(実施例13)本発明の第13の実施例を
以下に説明する。図16は本発明の第13の実施例の説
明図である。図16(a)に示すように製造工程におい
て長尺の補助コア24の長尺コア14側の表面に非磁性
膜30を設ける。その結果でき上がったチップコモンモ
ードチョークは図16(b)に示すようにコア5と補助
コア23は非磁性膜30を介して接する。補助コア23
の表面に非磁性膜30があるため、コア5と補助コア2
3の間隔が狭くしかも一定になるため、トロイダル型チ
ップコモンモードチョークの特性に近くなり、インピー
ダンス値が大きく、しかもバラツキが小さくなる。
【0039】(実施例14)本発明の第14の実施例を
以下に説明する。図17は本発明の第14の実施例の製
造方法の説明図である。長尺コア14の矢印31の部分
の表面にあらかじめ導電部を形成しておく。これは長尺
コア14の表面の定められた位置に銀ペースト印刷した
後、焼き付けることによって得られる。
【0040】被覆導線6の矢印31の部分にレーザを照
射し、被覆導線6の被覆を剥離すると同時に剥離された
被覆導線6を前記導電部に溶接する。さらに矢印31の
位置で切断し、切断面に外部電極10を形成する。これ
により外部電極10が前記導電部と電気接続され、前記
導電部は被覆導線6に接続されているため、外部電極1
0と被覆導線6は接続される。したがってコア5の表面
の外部電極10と被覆導線6の電気的な接続が確実にな
り、信頼性が増すという効果がある。
【0041】(実施例15)本発明の第15の実施例を
以下に説明する。図18は本発明の第15の実施例にお
ける製造方法の説明図である。図18(a)において長
尺コア14に溝19を設け、この溝19の内側に導電部
20を設ける。次に図18(b)に示すように長尺コア
14に被覆導線6を一部が前記溝19に沿うように巻回
する。溝部19に沿った被覆導線6の矢印32の位置に
銅を溶融させた溶射を施し、被覆導線6の被覆の剥離と
導電部20への接続を同時に行う。
【0042】さらに図18(c)のように、モールド樹
脂8の形成後、矢印33の位置で切断する。図18
(d)に示すように、切断面に外部電極10を形成しチ
ップコモンモードチョークが得られる。
【0043】この結果被覆導線6と外部電極10の電気
接続が確実になり、接続の信頼性が向上する。
【0044】なお、外部電極10は厚膜を用いたが、ス
パッタ、メッキ等により形成する薄膜電極にしても、小
型化および簡単な製造という効果は同様である。
【0045】
【発明の効果】上記のように本発明はコアに2本の被覆
導線を巻回し、前記コアの相対向する両端面と各々同一
平面上に被覆導線の端面を配置し、ほぼ直方体に側面の
みをモールド樹脂でモールドし、前記相対向する両端部
において被覆導線の端部と接続する外部電極を形成する
ことにより、小型で安価なチップコモンモードチョーク
を実現できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例におけるチップコモンモ
ードチョークの斜視図
【図2】本発明の第1の実施例におけるチップコモンモ
ードチョークの断面図
【図3】本発明の第1の実施例におけるチップコモンモ
ードチョークの製造方法の説明図
【図4】本発明の第2の実施例におけるチップコモンモ
ードチョークの斜視図
【図5】本発明の第3の実施例におけるチップコモンモ
ードチョークの斜視図
【図6】本発明の第4の実施例におけるチップコモンモ
ードチョークの斜視図
【図7】本発明の第4の実施例におけるチップコモンモ
ードチョークに用いるコアの斜視図
【図8】本発明の第4の実施例におけるチップコモンモ
ードチョークの製造方法の説明図
【図9】本発明の第5の実施例におけるチップコモンモ
ードチョークの斜視図
【図10】本発明の第5の実施例におけるコモンモード
およびノーマルモードインピーダンスの周波数特性図
【図11】本発明の第5の実施例におけるチップコモン
モードチョークの製造方法の説明図
【図12】本発明の第6の実施例におけるチップコモン
モードチョークの斜視図
【図13】本発明の第7の実施例におけるチップコモン
モードチョークの斜視図
【図14】本発明の第9の実施例におけるチップコモン
モードチョークの斜視図
【図15】本発明の第12の実施例におけるチップコモ
ンモードチョークの製造方法の説明図
【図16】本発明の第13の実施例におけるチップコモ
ンモードチョークの製造方法の説明図
【図17】本発明の第14の実施例におけるチップコモ
ンモードチョークの製造方法の説明図
【図18】本発明の第15の実施例におけるチップコモ
ンモードチョークの製造方法の説明図
【図19】従来のトロイダルコアを有するチップコモン
モードチョークの構造図
【符号の説明】
5 コア 6 被覆導線 7 被覆導線の端面 8 モールド樹脂 9 コア端面 10 厚膜外部電極

Claims (25)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 相対向する2端面を有するコアに2本の
    被覆導線を並べて巻回し、前記コアの相対向する2端面
    と各々同一平面上に前記2本の被覆導線の端面を配置
    し、前記コアの相対向する2端面を除く側面のみをほぼ
    直方体にモールド樹脂によりモールドし、前記相対向す
    る2端面において各々前記2本の被覆導線の端部と接続
    する外部電極を設けてなるチップコモンモードチョー
    ク。
  2. 【請求項2】 コアが角棒状磁性体である請求項1記載
    のチップコモンモードチョーク。
  3. 【請求項3】 コアがコの字型磁性体である請求項1記
    載のチップコモンモードチョーク。
  4. 【請求項4】 コアがHの字型磁性体である請求項1記
    載のチップコモンモードチョーク。
  5. 【請求項5】 外部電極と接続する被覆導線の端面が斜
    めに切断された楕円である請求項1記載のチップコモン
    モードチョーク。
  6. 【請求項6】 外部電極と接続する被覆導線の端部がコ
    アの相対向する両端面の外周部に沿う部分を有する請求
    項1記載のチップコモンモードチョーク。
  7. 【請求項7】 外部電極と接続する被覆導線の端部がコ
    アの相対向する両端面の外周部に設けた溝に沿う部分を
    有する請求項1記載のチップコモンモードチョーク。
  8. 【請求項8】 外部電極と接続する被覆導線の端部がコ
    アの相対向する両端面の外周部に設けた溝に沿う部分を
    有し、この溝が内面に導電部を有し、前記被覆導線の一
    部を前記導電部と電気的に接続した請求項1記載のチッ
    プコモンモードチョーク。
  9. 【請求項9】 磁性体からなるコアに2本の被覆導線を
    並べて巻回し、前記コアの相対向する2端面に被覆導線
    の端面を位置させ、磁性体からなる補助コアを前記コア
    とに二ヵ所で接して閉磁路を形成するように配置し、概
    略直方体に側面のみをモールド樹脂でモールドし、前記
    コアの相対向する両端部において被覆導線の端部と接続
    する外部電極を設けてなるチップコモンモードチョー
    ク。
  10. 【請求項10】 コアが棒状であり、補助コアがコの字
    型である請求項9記載のチップコモンモードチョーク。
  11. 【請求項11】 コアがコの字型であり、補助コアが棒
    状である請求項9記載のチップコモンモードチョーク。
  12. 【請求項12】 コアがコの字型であり、補助コアもコ
    の字型である請求項9記載のチップコモンモードチョー
    ク。
  13. 【請求項13】 コアに用いる磁性体および補助コアに
    用いる磁性体をNi−Zn系フェライトで構成した請求
    項9記載のチップコモンモードチョーク。
  14. 【請求項14】 コアと補助コアを透磁率が異なる磁性
    体で構成した請求項9記載のチップコモンモードチョー
    ク。
  15. 【請求項15】 モールド樹脂としてフェライト粉末を
    充填した樹脂を用いた請求項9記載のチップコモンモー
    ドチョーク。
  16. 【請求項16】 長尺のコアに2本の被覆導線を巻回す
    る工程と、樹脂モールドする工程と、輪切り切断する工
    程と、切断面に前記被覆導線を接続するための外部電極
    を形成する工程を含むチップコモンモードチョークの製
    造方法。
  17. 【請求項17】 グリーンシート積層工法により長尺コ
    アを形成する請求項16記載のチップコモンモードチョ
    ークの製造方法。
  18. 【請求項18】 長尺コアに2本の被覆導線を巻回する
    工程と、前記長尺コアに長尺の補助コアを貼り合わせる
    工程と、貼り合わせた全体を樹脂モールドする工程と、
    輪切り切断する工程と、切断面に前記被覆導線を接続す
    るための外部電極を形成する工程を含むチップコモンモ
    ードチョークの製造方法。
  19. 【請求項19】 長尺コアと長尺の補助コアとの貼り合
    わせがなく、樹脂モールドが貼り合わせを兼ねる請求項
    18記載のチップコモンモードチョークの製造方法。
  20. 【請求項20】 グリーンシート積層工法により長尺コ
    アと長尺の磁性体の補助コアを形成する請求項18記載
    のチップコモンモードチョークの製造方法。
  21. 【請求項21】 長尺コアに2本の被覆導線を巻回する
    工程と、ストリップ状の非磁性体のスペーサを介して長
    尺の磁性体の補助コアを貼り合わせる工程と、樹脂モー
    ルドする工程と、輪切り切断する工程と、切断面前記被
    覆導線と接続する外部電極を形成する工程を含むチップ
    コモンモードチョークの製造方法。
  22. 【請求項22】 長尺コアに2本の被覆導線を巻回する
    工程と、表面に非磁性膜を設けた長尺の磁性体の補助コ
    アを貼り合わせる工程と、樹脂モールドする工程と、輪
    切りに切断する工程と、切断面に前記被覆導線と接続す
    る外部電極を形成する工程を含むチップコモンモードチ
    ョークの製造方法。
  23. 【請求項23】 導電性樹脂により切断面をディップあ
    るいは印刷することにより外部電極を形成し、電極形成
    と同時に露出した導線断面の接続をする請求項16記載
    のチップコモンモードチョークの製造方法。
  24. 【請求項24】 長尺コアの側面の一部に導電部を形成
    する工程と、この長尺コアに2本の被覆導線を巻回する
    工程と、樹脂モールドする工程と、輪切り切断する工程
    と、切断面に前記被覆導線と接続する外部電極を形成す
    る工程を含み、被覆導線を巻回するとき、被覆導線の輪
    切り切断される部分に選択的にレーザー照射する工程を
    含むチップコモンモードチョークの製造方法。
  25. 【請求項25】 長尺コアの輪切り切断の切断部に該当
    する側面に溝を設ける工程と、この溝に導電部を設ける
    工程と、長尺コアに2本の被覆導線を巻回するときに、
    前記溝に沿わせて被覆導線の一部を巻回する工程と、被
    覆導線の一部と溝の導電部を電気接続するための金属粉
    の溶射工程と、樹脂モールド工程と、輪切り切断工程
    と、切断面に前記被覆導線と電気接続する外部電極を形
    成する工程を含むチップコモンモードチョークの製造方
    法。
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