JP3140154U - 飛翔害虫忌避用具 - Google Patents

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Abstract


【課題】本考案は、足に装着しても歩行運動の妨げとならず、歩行運動により生ずる空気流を利用して一定量の殺虫薬剤を揮散させ、安定した虫除け効果を維持できる飛翔害虫忌避用具を提供することを目的とする。
【解決手段】吹き込み孔5aと排気孔5bと空洞部5cとを有する中空の筐体5からなり、靴に取り付けて使用することにより前記吹き込み孔5aから前記排気孔5bへ空気流が排出される飛翔害虫忌避用具8であって、前記空気流により回転する風車1が前記空洞部5c内に配置され、前記風車1が飛翔害虫忌避成分を含有させた紙、不織布もしくは樹脂のいずれか1つの材料からなることを特徴とする飛翔害虫忌避用具8により、上記課題を解決できる。
【選択図】図1

Description

本考案は、飛翔害虫忌避用具に関する。特に、屋外における散策活動や、森林等でのハイキングや登山活動時において、携帯性に優れた飛翔害虫忌避用具に関する。
害虫忌避用具に関する考案として、特許文献1には、エムペントリン等の液体防虫剤の紫外線分解を防止する防虫剤揮散体が開示されている。また、特許文献2には、揮発性薬剤を含侵させたハニカムシートから徐々に薬剤を揮散させる虫除けチューブが開示されている。さらにまた、特許文献3には、インテリア兼用型の薬剤揮散体容器が開示されている。しかし、これらは、質量、大きさなどの点で携帯用の害虫忌避用具としては好ましくない。
従来の携帯用の害虫忌避用具では、殺虫薬剤を含侵させた担体を、腕もしくは身体の一部に適当な固定具を用いて装着し、電池駆動式もしくは無動力式のファンを用いて前記担体に風を当てて、出来るだけ多くの殺虫薬剤を大気中へ揮散させることにより、虫除けを行っている。
電源式もしくは電池駆動式ファンを用いる害虫忌避用具については、たとえば、特許文献4には、揮発性薬剤の拡散を効率的に行う扇風機が開示されている。また、特許文献5には、シロッコファンで除虫剤を揮散させる電動送風式除虫器が開示されている。さらにまた、特許文献6には、殺虫用薬液をワンタッチで取替えできる電気蚊取器付扇風機が開示されている。特許文献7には、殺虫成分を衛生的かつ効果的に強制拡散させる蚊取り器用拡散器が開示されており、特許文献8には、厨房で噴霧状の殺虫液含有空気を拡散させる、開閉できる窓を備えた害虫駆除装置が開示されている。このような電源式もしくは電池駆動式ファンを用いた場合には、殺虫薬剤の揮散量を常に安定して確保することができる。
しかし、このような電源式もしくは電池駆動式ファンを用いた害虫忌避用具を足に装着した場合には、電源部もしくは電池駆動部が大きいので、歩行などの運動に支障が発生する場合があるとともに、屋外活動で使用した場合には電源部もしくは電池駆動部が雨などに濡れて機械故障が発生する場合がある。
また、無動力式ファンを用いた場合には、殺虫薬剤の揮散量を常に安定して確保することができるとは考え難く、安定した虫除け効果を期待することはできない。
実開平5−89401号公報 特開2007−29016号公報 実用新案登録第3031714号公報 実用新案登録第3109610号公報 実開平4−82969号公報 実公平7−21915号公報 実開平5−53479号公報 実用新案登録第3027928号公報
本考案は、上記事情を鑑みてなされたもので、足に装着しても歩行運動の妨げとならず、歩行運動により生ずる空気流を利用して一定量の殺虫薬剤を揮散させ、安定した虫除け効果を維持できる飛翔害虫忌避用具を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本考案は以下の構成を採用した。すなわち、
本考案の飛翔害虫忌避用具は、吹き込み孔と排気孔と空洞部とを有する中空の筐体からなり、靴に取り付けて使用することにより前記吹き込み孔から前記排気孔へ空気流が排出される飛翔害虫忌避用具であって、前記空気流により回転する風車が前記空洞部内に配置され、前記風車が飛翔害虫忌避成分を含有させた紙、不織布もしくは樹脂のいずれか1つの材料からなることを特徴とする。
本考案の飛翔害虫忌避用具は、吹き込み孔と排気孔と空洞部とを有する中空の筐体からなり、靴に取り付けて使用することにより前記吹き込み孔から前記排気孔へ空気流が排出される飛翔害虫忌避用具であって、前記空洞部の壁面に飛翔害虫忌避成分が塗布されていることを特徴とする。
本考案の飛翔害虫忌避用具は、吹き込み孔と排気孔と空洞部とを有する中空の筐体からなり、靴に取り付けて使用することにより前記吹き込み孔から前記排気孔へ空気流が排出される飛翔害虫忌避用具であって、前記吹き込み孔と前記排気孔とにメッシュが備えられており、前記メッシュに飛翔害虫忌避成分が塗布されてなることを特徴とする。
本考案の飛翔害虫忌避用具は、前記吹き込み孔の径が前記排気孔の径より大きいことを特徴とする。
本考案の飛翔害虫忌避用具は、前記吹き込み孔と前記排気孔とにそれぞれメッシュが備えられていることを特徴とする。
本考案の飛翔害虫忌避用具は、前記風車が2つ以上備えられていることを特徴とする。
本考案の飛翔害虫忌避用具は、前記風車を支持する支持軸が前記空洞部内に配置され、前記支持軸が飛翔害虫忌避成分を内在していることを特徴とする。
本考案の飛翔害虫忌避用具は、前記筐体が板状の台座に取り付けられており、前記台座の一端側と他端側にそれぞれシューレース通過孔が設けられており、前記台座の前記シューレース通過孔に靴のシューレースが通されることにより前記筐体が靴に取り付けられることを特徴とする。
本考案の飛翔害虫忌避用具は、前記筐体が棒状の台座に取り付けられており、前記台座が靴のシューレースに挟み込まれることにより前記筐体が靴に取り付けられることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の飛翔害虫忌避用具。
本考案の飛翔害虫忌避用具は、前記筐体がワイヤ状の台座に取り付けられており、前記台座が靴のシューレースに巻きつけられることにより前記筐体が靴に取り付けられることを特徴とする。
本考案の飛翔害虫忌避用具は、前記飛翔害虫忌避成分が常温揮散性成分を含むことを特徴とする。
本考案の飛翔害虫忌避用具は、前記常温揮散性成分が殺虫剤、植物精油もしくは香料のいずれかの成分を含むことを特徴とする。
本考案の飛翔害虫忌避用具は、前記殺虫剤が、メトフルトリン、トランスフルスリンもしくはエンペンスリンのいずれかの化合物を含むことを特徴とする。
本考案によれば、足に装着しても歩行運動の妨げとならず、歩行運動により生ずる空気流を利用して一定量の殺虫薬剤を揮散させ、安定した虫除け効果を維持できる飛翔害虫忌避用具を提供することができる。
以下、本考案を実施するための形態を説明する。
(実施形態1)
図1は、本考案の実施形態である飛翔害虫忌避用具の一例を示す透明斜視図である。
図1に示すように、本考案の飛翔害虫忌避用具8は、吹き込み孔5aと排気孔5bと空洞部5cとを有する中空の筐体5の空洞部5c内に風車1が配置されて概略構成されている。
吹き込み孔5aの径は排気孔5bの径より大きく形成されている。そのため、空気流を効率的に吹き込み孔5aから取り込むことができ、また、取り込んだ空気流を径の小さい排気孔5bから排出させることで空気流の勢いを増して排出させることができるので、より広範囲に空気流を噴出させることができる。
空洞部5c内には、4枚の回転翼1aがリング体12に取り付けられて風車1が形成されている。リング体12は支持軸2に通されて回転自在とされるとともに、突起部2dにより支持軸2上の位置がずれないようにされている。そのため、吹き込み孔5aから取り込まれた空気流が各回転翼1aに衝突すると、風車1は個々に回転することができる。
支持軸2は、金属または樹脂製からなり、吹き込み孔5aから排気孔5bへ向けて配置されている。支持軸2の一端2aと他端2bはそれぞれ、2本の支持棒3aが十字型に配置され形成された支持軸受け支持体3の軸受け部3cに取り付けられている。軸受け部3cは、吹き込み孔5aおよび排気孔5bで中央部側となるように取り付けられており、支持軸2が中空部5cの中心軸となるように配置されている。そのため、吹き込み孔5aから取り込まれた空気流により、風車1は、動きを妨げられることなく、容易に回転することができる構成とされている。
なお、各回転翼1aが支持軸2に直に取り付けられて、風車1が支持軸回りに回転自在とされてもよい。このような構成であっても、風車1を勢いよく回転させることができる。
風車1が回転すると、回転しない場合よりも多くの空気流が取り込まれ、排出させる空気流の量も多くすることができる。また、空気流の勢いをさらに増して排出させることができるので、空気流をより広範囲に噴出させることができる。
風車1は2つ以上備えられていることが好ましい。風車1を2つ備えることで、空気流の取り込み量をさらに増すことができるとともに、排気する空気流の勢いをさらに増して、より広範囲に空気流を噴出させることができる。
風車1の回転翼1aの形状、大きさおよび枚数は、空気流をより多く取り込むことができ、勢いよく回転して、排出させる空気流の勢いを増すことができる形状、大きさおよび枚数であればよく、特に限定されない。
風車1の回転翼1aは、飛翔害虫忌避成分を含有させた紙、不織布もしくは樹脂のいずれかからなることが好ましい。このような回転翼1aを備えた風車1を用いることにより、吹き込み孔5aから取り込んだ空気流に、飛翔害虫忌避成分を含有させて排出させることができる。
また、風車1の回転翼1aが、紙、不織布もしくは樹脂のいずれかの材料からなれば、容易に一定量の飛翔害虫忌避成分を含有させることができる。また、一定の材料強度を有するとともに、雨濡れに対しても一定の耐性も有するので、雨濡れなどで容易に壊れないようにすることができる。さらに、1回の空気流の衝突が奪い取る飛翔害虫忌避成分をわずかにして、長期間に亘って一定量の飛翔害虫忌避成分を安定して排出させるようにすることができる。
具体的には、風車1の回転翼1aの材料として用いる樹脂としては、PP(polypropylene)、PE(Polyethylene)などを挙げることができる。また、風車1の材料として用いる紙としては、ダンボールなどを挙げることができる。
風車1の回転翼1aは、たとえば、あらかじめ飛翔害虫忌避成分を含有させた溶液に浸漬させた板状のPP樹脂を回転翼形状に賦形して、風車1の回転翼1aを作製してもよい。また、逆に、PP樹脂などを回転翼形状に賦形したした後、飛翔害虫忌避成分を含有させた溶液に浸漬して、風車1の回転翼1aを作製してもよい。
なお、支持軸2に飛翔害虫忌避成分を塗布して、吹き込み孔5aから取り込まれる空気流または排気孔5bから排出される空気流に飛翔害虫忌避成分を含有させるようにしてもよい。
さらに、回転翼形状に賦形したPP樹脂などを接合したリング体12を支持軸2に通して作製した風車1を、飛翔害虫忌避成分を含有させた溶液に浸漬させることにより、回転翼1aおよび支持軸2に飛翔害虫忌避成分を内在させてもよい。
このようにすることにより、排気孔5bから排出される空気流により多くの飛翔害虫忌避成分を含有させることができる。
このようにして、飛翔害虫忌避成分を含んだ空気流が人間の身体に噴霧されることにより、その人間の皮膚または衣類に飛翔害虫忌避成分が付着するとともに、その人間の周囲に飛翔害虫忌避成分を含有した空気層が形成される。すなわち、人間の体を取り囲むように飛翔害虫忌避成分を含むバリア雰囲気が形成される。そのため、飛翔害虫はその人間に近づかないようになり、人間は飛翔害虫を忌避することができる。
飛翔害虫忌避成分は、常温揮散性成分を含むことが好ましい。常温揮散性成分とは、常温(25℃前後)で容易に揮散する成分のことであり、この成分を含むことにより弾性体2から排出される空気流に容易に飛翔害虫忌避成分を含有させることができるためである。
なお、必要に応じて、揮発製剤を配合することが好ましい。揮発製剤を配合することによって、揮発性をさらに高めることができ、人間の体を取り囲むように飛翔害虫忌避成分を含むバリア雰囲気をより効率的に形成することができる。
常温揮散性成分は、殺虫剤、植物精油もしくは香料のいずれかの成分を含むことが好ましい。
殺虫剤、植物精油もしくは香料のいずれかの成分は、飛翔害虫に対して効き目があるとともに、常温揮散性があるので、人間の体を取り囲むように飛翔害虫忌避成分を含むバリア雰囲気を形成して、飛翔害虫を効率的に忌避することができるためである。
殺虫剤は、メトフルトリン、トランスフルスリンもしくはエンペンスリンのいずれかの化合物を含むことが好ましい。
メトフルトリン、トランスフルスリンもしくはエンペンスリンのいずれかの化合物を含む殺虫剤は、飛翔害虫に対して効き目があるとともに、常温揮散性があるので、人間の体を取り囲むように飛翔害虫忌避成分を含むバリア雰囲気を形成して、飛翔害虫を効率的に忌避することができるためである。
吹き込み孔5aと排気孔5bとにはそれぞれ、メッシュ4が備えられている。メッシュ4が備えられることにより、子供がメッシュ4を開けて空洞部5cに配置された風車1に誤って触れることのないようにすることができる。また、メッシュ4は、土や泥などの流入をある程度防ぐことができ、空洞部5cに風のみを取り込むようにすることができる。そのため、土や泥などが流入して、風車1の動きを止めるおそれを無くすことができる。
また、メッシュ4に飛翔害虫忌避成分を塗布して、吹き込み孔5aから取り込まれる空気流または排気孔5bから排出される空気流に、さらに飛翔害虫忌避成分を含有させるようにしてもよい。このようにすることにより、排気孔5bから排出される空気流により多くの飛翔害虫忌避成分を含有させて、飛翔害虫忌避効果をさらに高めることができる。
筐体5は、樹脂、ガラスあるいは金属から選ばれる材料で形成されることが好ましい。
このような材料を用いることにより、筐体5は一定の材料強度を確保することができ、筐体5の破損や変形を防ぐことができるとともに、屋外活動で使用して多少雨に濡れたとしても、風車1に塗布された飛翔害虫忌避成分が筐体5から漏出されることを防ぐことができる。
筐体5の大きさおよび形状は、一般的な靴の大きさに準じて決定すればよく、また、屋外活動の妨げにならない形状であれば、特に限定されない。
本実施形態の筐体5は、細長い平板状の台座6に取り付けられており、台座6の一端側6aと他端側6bにはそれぞれシューレース通過孔7が設けられている。シューレース通過孔7に靴のシューレースを通過させることにより、台座6を靴に取り付けて靴に筐体5を固定することができる構成とされている。シューレース通過孔7にシューレースが通過されて台座6が靴に取り付けられるので、歩行運動によって飛翔害虫忌避用具8が靴から取り外れることはない。
台座6の大きさおよび形状は筐体5と靴の大きさを考慮して適切に設定すればよく、特に限定されるものではない。
図2は、本考案の実施形態である飛翔害虫忌避用具の使用形態の一例を示す斜視概略図である。
この実施形態では、飛翔害虫忌避用具8の台座6の一端側6aを靴9のつま先9a方向、他端側6bを踵9b方向に向けて靴9の靴紐部11に配置して、シューレース通過孔7に靴紐(シューレース)10を通すことにより、飛翔害虫忌避用具8を靴9に固定している。
靴9に取り付けて歩行することにより吹き込み孔5aから排気孔5bへ空気流が排出され、空洞部5c内に配置された風車1(図示略)が前記空気流により回転できる構成とされている。また、風車1が飛翔害虫忌避成分を含有させた紙、不織布もしくは樹脂のいずれか1つの材料からなるので、排気孔5bから排出された空気流に飛翔害虫忌避成分を含有させることができる構成とされている。
歩行運動で足が前後及び上下に動くときには、足の周囲に必ず空気流を生じさせる。飛翔害虫忌避用具8を靴9に配置すれば、この空気流を、吹き込み孔5aから効率的に取り込むことができる。取り込まれた空気流は、空洞部5c内で、2つの風車1の回転翼1aへ衝突することにより、それぞれの風車1を回転させた後、排気孔5bから筐体5の外へ排出される。排出された空気流は、飛翔害虫忌避成分を含有しており、まず、足元から人間の下半身を取り囲んだ後、上半身を取り囲むように流れる。その結果、人間の身体全体を包むように、飛翔害虫忌避成分からなるバリア雰囲気が形成される。
本考案者らは、飛翔害虫忌避用具8に関する一連の研究により、屋外で人間が活動する場合には、立っている人間の上半身よりも下半身に飛翔害虫がよく集まることを発見した。そのため、下半身を中心として人間の身体全体を覆うように飛翔害虫忌避成分からなるバリア雰囲気を形成する本考案の技術は、飛翔害虫を有効に忌避することができる。
(実施形態2)
図3は、本考案の実施形態である飛翔害虫忌避用具の別の一例を示す透明斜視図である。
本考案の実施形態である飛翔害虫忌避用具81は、風車1が一つ備えられているほかは、実施形態1と同様の構成とされている。
このような構成でも、実施形態1と同様に、下半身を中心として人間の身体全体を覆うように飛翔害虫忌避成分からなるバリア雰囲気を形成して、飛翔害虫を有効に忌避することができる。
(実施形態3)
図4は、本考案の実施形態である飛翔害虫忌避用具のさらに別の一例を示す透明斜視図である。
本考案の実施形態である飛翔害虫忌避用具82は、風車1および支持軸2が備えられておらず、メッシュ4に飛翔害虫忌避成分が塗布されたほかは、実施形態1と同様の構成とされている。
このような構成でも、吸い込み孔5aから空気流を取り込む際に、メッシュ4に塗布された飛翔害虫忌避成分を空気流に含有させた後、排気孔5bから排出させることができるので、実施形態1、2と同様に、下半身を中心として人間の身体全体を覆うように飛翔害虫忌避成分からなるバリア雰囲気を形成して、飛翔害虫を有効に忌避することができる。
(実施形態4)
図5は、本考案の実施形態である飛翔害虫忌避用具のさらに別の一例を示す透明斜視図である。
本考案の実施形態である飛翔害虫忌避用具83は、風車1、支持軸2およびメッシュ4が備えられておらず、空洞部5cの壁面に飛翔害虫忌避成分が塗布されたほかは、実施形態1と同様の構成とされている。
このような構成でも、吸い込み孔5aから取り込んだ空気流に、飛翔害虫忌避成分を含有させた後、排気孔5bから排出させることができる。そのため、実施形態1〜3と同様に、下半身を中心として人間の身体全体を覆うように飛翔害虫忌避成分からなるバリア雰囲気を形成して、飛翔害虫を有効に忌避することができる。
(実施形態5)
図6は、本考案の実施形態である飛翔害虫忌避用具のさらに別の一例を示す透明斜視図である。
本考案の実施形態である飛翔害虫忌避用具84は、台座6としてシューレース通過孔7を設けない棒状部材を用いたほかは、実施形態1と同様の構成とされている。
このような構成でも、実施形態1と同様に、下半身を中心として人間の身体全体を覆うように飛翔害虫忌避成分からなるバリア雰囲気を形成して、飛翔害虫を有効に忌避することができるとともに、飛翔害虫忌避用具84の台座6の一端6a、他端6bをそれぞれ靴紐部11のシューレース10の間に挟み込むことにより筐体5を靴7に容易に取り付けることができる。
(実施形態6)
図7は、本考案の実施形態である飛翔害虫忌避用具のさらに別の一例を示す透明斜視図である。
本考案の実施形態である飛翔害虫忌避用具85は、台座6としてワイヤ状部材を用いたほかは、実施形態1と同様の構成とされている。
このような構成でも、実施形態1と同様に、下半身を中心として人間の身体全体を覆うように飛翔害虫忌避成分からなるバリア雰囲気を形成して、飛翔害虫を有効に忌避することができるとともに、飛翔害虫忌避用具85の台座6の一端6a、他端6bをそれぞれ靴紐部11のシューレース10に巻きつけて固定することにより筐体5を靴7に容易に取り付けることができる。
本考案の実施形態である飛翔害虫忌避用具8、81〜85は、靴9に取り付けて、歩行運動の際に必ず生ずる空気流を利用する構成なので、電源式もしくは電池駆動式ファンなどを用いずに、人間の全身を覆うように飛翔害虫忌避成分からなるバリア雰囲気を自然に形成することができる。
本考案の実施形態である飛翔害虫忌避用具8、81、84、85は、飛翔害虫忌避成分を含有させた紙、不織布もしくは樹脂のいずれかからなる風車1を有する構成なので、吹き込み孔5aから取り込まれた空気流に、容易に飛翔害虫忌避成分を含有させて、排気孔5bから排出させることができ、人間の全身を覆うように飛翔害虫忌避成分からなるバリア雰囲気を容易に形成することができる。
本考案の実施形態である飛翔害虫忌避用具8、81〜85は、風車1、支持軸2、空洞部5cの壁面またはメッシュ4のいずれか一つあるいは二つ以上に、飛翔害虫忌避成分を含有させる構成なので、吹き込み孔5aから取り込まれた空気流に、容易に飛翔害虫忌避成分を含有させて、排気孔5bから排出させることができ、人間の全身を覆うように飛翔害虫忌避成分からなるバリア雰囲気を容易に形成することができる。
本考案の実施形態である飛翔害虫忌避用具8、81、84、85は、歩行運動の際に生ずる空気流を取り込んだ後、空気流により風車1を回転させる構成なので、排気孔5bから排出する空気流の勢いを増して人間の身体に噴霧させることができ、人間の全身を覆うように形成した飛翔害虫忌避成分からなるバリア雰囲気の効果を高めることができる。
本考案の実施形態である飛翔害虫忌避用具8、84、85は、複数の風車1を有する構成なので、排出させる空気流の勢いを増して、より広範囲に飛翔害虫忌避成分からなるバリア雰囲気を形成することができるとともに、より多くの飛翔害虫忌避成分を含有させることができ、人間の全身を覆うように形成した飛翔害虫忌避成分からなるバリア雰囲気の効果を高めることができる。
本考案の実施形態である飛翔害虫忌避用具8、81〜85は、吸い込み孔5aの径が排気孔5bの径より大きくされた構成なので、歩行運動の際に生ずる空気流をより多く取り込むことができるとともに、空気流の勢いを増して排出することができるので、人間の全身を覆うように形成した飛翔害虫忌避成分からなるバリア雰囲気の効果を高めることができる。
本考案の実施形態である飛翔害虫忌避用具8、81、82、84、85は、吸い込み孔5aおよび排気孔5bにメッシュ4を有する構成なので、子供が誤って飛翔害虫忌避成分が含有された風車1に触れることのないようにすることができる。
本考案の実施形態である飛翔害虫忌避用具8、81〜85は、台座6を有する構成なので、台座6を容易に靴9の靴紐10に取り付けることができるので、屋外でも簡単に飛翔害虫忌避成分からなるバリア雰囲気を形成することができる。
本考案の実施形態である飛翔害虫忌避用具8、81〜85は、殺虫剤、植物精油もしくは香料のいずれかの常温揮散性がある飛翔害虫忌避成分が含有される構成なので、空気流に前記飛翔害虫忌避成分を容易に含有させて排出させることができるので、人間の身体を取り囲むように飛翔害虫忌避成分からなるバリア雰囲気を容易に形成することができる。
本考案の実施形態である飛翔害虫忌避用具8、81〜85は、メトフルトリン、トランスフルスリンもしくはエンペンスリンのいずれかの常温揮散性がある殺虫剤が含有される構成なので、空気流に前記飛翔害虫忌避成分を容易に含有させることができるので、人間の身体を取り囲むように飛翔害虫忌避成分からなるバリア雰囲気を容易に形成することができる。
以下、本考案を実施例に基づいて具体的に説明する。しかし、本考案はこれらの実施例にのみ限定されるものではない。
図1に示す形状の本考案の飛翔害虫忌避用具を、次のようにして製造した。
まず、厚さ2mmのダンボール紙を切り抜いて、図1に示すような形状の回転翼を作製し、メトフルトリン1%エタノール溶液を5ml、この回転翼に含侵させた。
次に、この回転翼をリング体に4枚取り付けたものを2つ作製し、これらを樹脂製の支持軸に通して、2つの風車を作製した。樹脂からなるラッパ形状の筐体の空洞部にこれを挿入した後、この支持軸の一端を、筐体の吹き込み孔に取り付けた十字型の支持軸支持体に取り付けた。さらに、この支持軸の他端を別の十字型の支持軸支持体に取り付けて、排気孔に固定した。その後、この筐体の吹き込み孔および排気孔に樹脂製のメッシュを嵌め込んだ。
最後に、この筐体を、2つのシューレース通過孔を有する長さ5cm、幅3cmの平板状の台座に取り付けて、本考案の飛翔害虫忌避用具とした。
本考案の飛翔害虫忌避用具の効果を次のようにして確認した。
図2に示すように、本考案の飛翔害虫忌避用具を両足のスニーカーに取り付けたテスター(実施例用研究員)3名と、本考案の飛翔害虫忌避用具を取り付けないテスター(比較例用研究員)3名により、夏の屋外の市街地散策及び森林公園の山道で2時間の散策を行った。実施例用研究員はいずれも手足の皮膚露出面へヤブカなどによる虫にさされることはなかった。比較例用研究員はいずれも手足の皮膚露出面へヤブカなどによる虫にさされた。
本考案は、飛翔害虫忌避用具に関するものであって、飛翔害虫忌避用具を製造あるいは販売する産業において利用可能性がある。
本考案の飛翔害虫忌避用具の一例を示す透明斜視図である。 本考案の飛翔害虫忌避用具の使用形態の一例を説明する斜視図である。 本考案の飛翔害虫忌避用具の一例を示す透明斜視図である。 本考案の飛翔害虫忌避用具の一例を示す透明斜視図である。 本考案の飛翔害虫忌避用具の一例を示す透明斜視図である。 本考案の飛翔害虫忌避用具の一例を示す透明斜視図である。 本考案の飛翔害虫忌避用具の一例を示す透明斜視図である。
符号の説明
1…風車、2…支持軸、2a…一端、2b…他端、2d…突起部、3…支持軸支持体、3a…支持棒、3c…接合部、4…メッシュ、5…筐体、5a…吹き込み孔、5b…排気孔、6…台座、6a…一端、6b…他端、7…シューレース通過孔、8…飛翔害虫忌避用具、9…靴、9a…つま先、9b…踵、10…靴紐(シューレース)、11…靴紐部、12…リング体、81、82、83、84、85…飛翔害虫忌避用具。

Claims (13)

  1. 吹き込み孔と排気孔と空洞部とを有する中空の筐体からなり、靴に取り付けて使用することにより前記吹き込み孔から前記排気孔へ空気流が排出される飛翔害虫忌避用具であって、
    前記空気流により回転する風車が前記空洞部内に配置され、前記風車が飛翔害虫忌避成分を含有させた紙、不織布もしくは樹脂のいずれか1つの材料からなることを特徴とする飛翔害虫忌避用具。
  2. 吹き込み孔と排気孔と空洞部とを有する中空の筐体からなり、靴に取り付けて使用することにより前記吹き込み孔から前記排気孔へ空気流が排出される飛翔害虫忌避用具であって、
    前記空洞部の壁面に飛翔害虫忌避成分が塗布されていることを特徴とする飛翔害虫忌避用具。
  3. 吹き込み孔と排気孔と空洞部とを有する中空の筐体からなり、靴に取り付けて使用することにより前記吹き込み孔から前記排気孔へ空気流が排出される飛翔害虫忌避用具であって、
    前記吹き込み孔と前記排気孔とにメッシュが備えられており、前記メッシュに飛翔害虫忌避成分が塗布されてなることを特徴とする飛翔害虫忌避用具。
  4. 前記吹き込み孔の径が前記排気孔の径より大きいことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の飛翔害虫忌避用具。
  5. 前記吹き込み孔と前記排気孔とにそれぞれメッシュが備えられていることを特徴とする請求項1、2、4のいずれか1項に記載の飛翔害虫忌避用具。
  6. 前記風車が2つ以上備えられていることを特徴とする請求項1に記載の飛翔害虫忌避用具。
  7. 前記風車を支持する支持軸が前記空洞部内に配置され、前記支持軸が飛翔害虫忌避成分を内在していることを特徴とする請求項1に記載の飛翔害虫忌避用具。
  8. 前記筐体が板状の台座に取り付けられており、前記台座の一端側と他端側にそれぞれシューレース通過孔が設けられており、前記台座の前記シューレース通過孔に靴のシューレースが通されることにより前記筐体が靴に取り付けられることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の飛翔害虫忌避用具。
  9. 前記筐体が棒状の台座に取り付けられており、前記台座が靴のシューレースに挟み込まれることにより前記筐体が靴に取り付けられることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の飛翔害虫忌避用具。
  10. 前記筐体がワイヤ状の台座に取り付けられており、前記台座が靴のシューレースに巻きつけられることにより前記筐体が靴に取り付けられることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の飛翔害虫忌避用具。
  11. 前記飛翔害虫忌避成分が常温揮散性成分を含むことを特徴とする請求項1〜10のいずれか1項に記載の飛翔害虫忌避用具。
  12. 前記常温揮散性成分が殺虫剤、植物精油もしくは香料のいずれかの成分を含むことを特徴とする請求項11に記載の飛翔害虫忌避用具。
  13. 前記殺虫剤が、メトフルトリン、トランスフルスリンもしくはエンペンスリンのいずれかの化合物を含むことを特徴とする請求項12に記載の飛翔害虫忌避用具。
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