JPH07147876A - 害虫駆除装置 - Google Patents

害虫駆除装置

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JPH07147876A
JPH07147876A JP12312094A JP12312094A JPH07147876A JP H07147876 A JPH07147876 A JP H07147876A JP 12312094 A JP12312094 A JP 12312094A JP 12312094 A JP12312094 A JP 12312094A JP H07147876 A JPH07147876 A JP H07147876A
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JP
Japan
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pest control
gauze
container
air
control liquid
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JP12312094A
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Fuminao Tanitomi
史直 谷冨
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KAISHIN KK
Kaishin Inc
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KAISHIN KK
Kaishin Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 農作物栽培ハウス内などに発生する害虫を効
果的に駆除できる装置を提供すること。 【構成】 害虫駆除液18が貯溜される液溜部17と、
この液溜部17に貯溜された害虫駆除液18を毛細管力
により含浸する通気性含浸体13,14と、この通気性
含浸体13,14に空気を強制的に通過させてこれに含
浸された害虫駆除液18を気化させ、気化されたガスを
ハウス内に拡散させるファン25とから農作物栽培ハウ
ス用害虫駆除装置を構成した。したがってファン25を
回転させることにより、害虫駆除液18のガスをハウス
内に拡散させて害虫を効果的に駆除できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、農作物を栽培するハウ
ス内などに設置する害虫駆除装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】いちご、メロン、キュウリ、トマトなど
の各種農作物は、ハウス内で栽培されることが多い。と
ころがハウスの内部は日照が良く、また温度確保のため
に重油を燃焼させて加温することもあって高温多湿であ
り、様々な害虫が発生しやすい。このため従来、ハウス
内には農薬などの害虫駆除剤が散布されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら農薬散布
は作業者が人力により行っていたため面倒であり、また
作業者が散布された害虫駆除剤を吸い込んだりしやすい
ため健康上良くないなどの問題点があった。そこで本発
明は、作業者の人力によらずに、害虫駆除液を効果的に
散布できる装置を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】このために本発明は、害
虫駆除液が貯溜される液溜部と、この液溜部に貯溜され
た害虫駆除液を毛細管力により含浸する通気性含浸体
と、この通気性含浸体に空気を強制的に通過させてこれ
に含浸された害虫駆除液を気化させ、気化されたガスを
周囲に送風するファンとから害虫駆除装置を構成してい
る。
【0005】
【作用】上記構成において、通気性含浸体は液溜部に貯
溜された害虫駆除液を毛細管力により含浸する。ファン
を回転させると、空気は通気性含浸体を通過し、その際
これに含浸された害虫駆除液を蒸発させ、蒸発して気化
したガスは周囲や所定のエリアに拡散して、害虫を駆除
する。
【0006】
【実施例】次に、図面を参照しながら本発明の実施例を
説明する。図1は本発明の第一実施例の害虫駆除装置の
斜視図である。この害虫駆除装置は、農作物栽培ハウス
などの内部に設置されて、ハウス内などに発生する各種
の害虫の駆除を行うものである。1は筒形のカバーケー
スであり、その上面にはメッシュ2が装着されて空気の
通気部になっており、またその胴面には持ち運び用の把
手3が軸着されている。4は断面台形の筒形台部であ
り、カバーケース1は台部4上に載置されている。台部
4の胴面には通風口5が開口されており、また操作スイ
ッチ6やタイマーセットボタン7が設けられている。8
は給電用コードであり、電源(図外)に接続される。
【0007】図2は害虫駆除装置の内部構造を示す断面
図である。まずカバーケース1の内部構造を説明する。
11,12は鋼線などの線材を屈曲して形成された第1
のフレームおよび第2のフレームである。第1のフレー
ム11は略逆U字形に屈曲されており、また第2のフレ
ーム12はリング状に屈曲形成されて第1のフレーム1
1の周囲に装嵌されている。第1のフレーム11の表面
には通気性含浸体としてのガーゼ13が装着されてい
る。また第2のフレーム12の表面にも同様のガーゼ1
4が装着されている。第2のガーゼ14は第1のガーゼ
13の外側にあり、第1のガーゼ13と第2のガーゼ1
4は2重膜構造となっている。通気性含浸体としては、
ガーゼ以外にも、化繊なども使用できる。
【0008】第1のフレーム11の上部には止水膜15
が装着されており、その上面にはシート状の透水材16
が配設されている。この透水材16は、フェルトやガー
ゼなどを折りたたんだものである。17は円筒状の筒体
であり、第1のフレーム11上に装着されており、透水
材16は筒体17の底部になっている。筒体17には害
虫駆除液18が貯溜されている。すなわち筒体17は液
溜部になっている。ガーゼ13,14の上端部は透水材
16に接合されている。したがって筒体17内の害虫駆
除液は毛細管力により透水材16に浸潤し、さらにガー
ゼ13,14の全面に浸潤する。
【0009】第1のフレーム11の下部にはドラム20
が配設されている。このドラム20には通気孔21が多
数開口されている。またガーゼ13,14の下端部はド
ラム20の外面に沿うように装着されている。第1のフ
レーム11の下端部は容器22の内部に挿入されてい
る。この容器22はカバーケース1と台部4の間に配設
されている。ガーゼ13,14に毛細管力により浸潤し
た余剰の害虫駆除液18は、この容器22の内部に滴下
して貯溜される。容器22の中央部は立ち上り部23に
なっており、その上面には通気口24が開口されてい
る。32はフレーム12の下部に設けられたドーナツ板
状のガイド板であり、その中央に開口32aを有してい
る。33はドラム20の上方に設けられた円錐形のガイ
ド板である。これらのガイド板32,33は空気の流れ
を案内する。
【0010】容器22の下方の台部4の内部にはファン
25が設けられている。26はファン25の駆動用モー
タ、27はモータ26の取り付け用フレームである。し
たがってファン25が回転すると、破線矢印で示すよう
に外部空気はメッシュ2からカバーケース1内に導入さ
れ、ガーゼ13,14を通過しながら容器22の通気口
24を通り、台部4の通風口5から外部へ排出される。
その際、ガーゼ13,14に含浸された害虫駆除液18
は空気が通過することにより蒸発し、気化した害虫駆除
液18のガスを含む空気は通風口5から外部へ排出され
る。なおガーゼ13,14の内方に導入された空気はガ
イド板32の中央の開口32aを通り、ガイド板33の
傾斜面に案内されてガーゼ13,14を再び通過してそ
の外方へ出た後、ドラム20の内部に入る。このように
ガイド板32,33で空気の流れを案内することによ
り、ガーゼ13,14に効果的に空気を通過させて害虫
駆除液18を蒸発させることができる。
【0011】図2において、台部4の内部にはポンプ2
8が設けられている。29はポンプ28の駆動用モータ
である。ポンプ28の吸込みチューブ30は容器22の
内部に挿入されている。またポンプ28の吸出しチュー
ブ31の先端部は上記筒体17の内部に挿入されてい
る。したがって容器22に回収された余剰の害虫駆除液
18は、ポンプ28が駆動することにより筒体17の内
部に戻される。なおファン25の駆動用モータ26や、
ポンプ28の駆動用モータ29は、タイマーセットボタ
ン7を操作することによりその駆動時間を自動制御する
ことができる。本実施例では、モータ26,29は同一
のスイッチ6やタイマーセットボタン7により制御する
が、それぞれ別個のスイッチ6やタイマーセットボタン
7を独立して設けてもよい。またガーゼ13,14の下
端部aを容器22内の害虫駆除液18に着水させておく
ことにより、その毛細管力で害虫駆除液18を吸い上げ
てガーゼ13,14に浸潤させる。
【0012】この害虫駆除装置は上記のように構成され
ており、次にその取り扱い方法と動作を説明する。この
害虫駆除装置をハウス内などの適所に設置し、筒体17
の内部に害虫駆除液18を貯溜し、スイッチ6を操作し
てモータ26,29を駆動する。すると図2において破
線矢印で示すように外部の空気はメッシュ2からカバー
ケース1内に導入され、ガーゼ13,14を通過しなが
ら容器22の通気口24を通り、台部4の通風口5から
外部へ排出される。その際、ガーゼ13,14に含浸さ
れた害虫駆除液18は蒸発し、気化した害虫駆除液18
のガスを含む空気は通風口5から外部へ排出され、ハウ
ス内の害虫を駆除する。
【0013】次に害虫駆除液の品種について説明する。
害虫駆除液としては今日、種々のものが知られており、
例えば殺虫性を有するものや消臭性を有するものなどが
ある。消臭性を有するものは、これを散布することによ
りハウス内の臭いを消し、害虫が近づかないようにする
ものである。この害虫駆除装置には、目的に応じて所望
品種の害虫駆除液を使用することができる。
【0014】次に本害虫駆除装置の運転方法を説明す
る。例えばいちごなどの着地性の農作物は、ハウス内に
敷設されたフィルム上に着地して栽培される。したがっ
てこの場合は、上記実施例のように、害虫駆除液18の
ガスは、台部4の通風口5から地表面へ向って吹出すこ
とが望ましい。地面を徘徊するごきぶりなどの害虫を駆
除する場合も同様である。
【0015】更にこの場合、ガスを地表面に沿って低く
拡散させるために、ガスを低温化してその比重を重くし
ておくことが望ましい。ガスを低温化するための具体的
手段としては、害虫駆除液18を予め冷蔵庫で冷却した
うえで筒体17に貯溜する方法や、筒体17の内部に氷
片などを投入する方法などが考えられる。なおガスを低
温化すれば、地表面に沿って拡散させやすいものであ
り、したがって上記手段によりガスを積極的に低温化さ
せることが望ましいが、本装置によれば、空気がガーゼ
13,14を通過する際に、害虫駆除液18は気化し、
その気化熱により低温化するので、必ずしも上記手段に
より積極的に低温化しなくてもよい。
【0016】また例えばメロンやトマトなどの立体栽培
若しくは空中栽培される農作物の場合は、モータ26を
逆回転させることが望ましい。すると図2において、外
部の空気は下部の通風口5から吸い込まれ、ガーゼ1
3,14を通過した後、上部のメッシュ2から上方へ吹
き出されることとなり、メロンやトマトなどに付着する
害虫を効果的に駆除できる。また本装置は様々な分野で
使用可能である。すなわち、近年、養豚場、養鶏場、牛
馬舎などの家畜施設では、家畜のふんの異臭が近隣の環
境問題などを生じており、したがって家畜施設に本装置
を設置することにより、異臭問題を解消できる。またレ
ストラン、食品加工場、病院などの室内に設置すること
により、床面を徘徊するゴキブリの駆除装置としても使
用できる。このように本発明の害虫駆除装置は様々な分
野で使用できる。
【0017】図3は本発明の第二実施例の害虫駆除装置
の断面図、図4は同害虫駆除装置の要部斜視図である。
41は筒形のカバーケースであり、その内部には線材を
屈曲させた第1のフレーム42が設けられている。図3
において、第1のフレーム42は略逆J字形に屈曲され
ており、その外側下端部は第1の液溜部であるリング状
の第1の容器44の内部に挿入されており、またその内
側下端部はこの容器44の上方に配設された第2の液溜
部である第2の容器45を支持している。第1の容器4
4と第2の容器45には害虫駆除液18が貯溜されてい
る。44aは第1の容器44の中央口である。
【0018】第1のフレーム42の表面には通気性含浸
体としてのガーゼ46が装着されている。第1のフレー
ム42とガーゼ46の間にはベルト状の含浸体47が介
装されている(図4も参照)。この含浸体47は例えば
タオル地などの含浸性の大きい厚手の素材から成ってお
り、第1の容器44や第2の容器45の内部の害虫駆除
液18をその大きな毛細管力により吸い上げ、この含浸
体47の表面に密着するガーゼ46に含浸させる。図4
において、43は第2のフレームであって、線材により
リング状に形成されている。この第2のフレーム43は
第1のフレーム42に組み付けられており、ガーゼ46
が円筒形となるようにその外形を規制する。なお図3で
は図面が繁雑になるので、この第2のフレーム43は省
略している。
【0019】図3において、第2の容器44の下方には
ファン25およびその駆動用モータ26が設けられてい
る。またカバーケース41は脚部48に支持されてお
り、カバーケース41と脚部48の間は通風口49にな
っている。50はカバーケース41と脚部48を結合す
る金具である。また第2の容器45の上方には第3の容
器51が設けられている。この第3の容器51は第2の
容器45の上方が露呈して上方から見えないようにする
ものである。カバーケース41と第3の容器51の間は
通風口52になっている。53は第3の容器51の支持
フレームである。この第3の容器51は、物入れなどと
して使用できる。6は操作スイッチ、7はタイマーセッ
トボタンである。
【0020】したがってモータ26を正回転させると、
実線矢印aで示すように外部空気はカバーケース41の
上部の通風口52からカバーケース41の内部に導入さ
れ、ガーゼ46を通過し、リング状の第1の容器44の
中央口44aを通過し、カバーケース41の下部の通風
口49から外部へ排出される。またモータ26を逆回転
させると、外部空気は破線矢印bで示すように下方の通
風口49から吸い込まれ、上方の通風口52から外部へ
排出される。何れの場合も、ガーゼ46に含浸された害
虫駆除液18は蒸発し、気化した害虫駆除液18のガス
を含む空気は外部へ排出される。
【0021】ところでガーゼ46は、それ自身の毛細管
力によって、第1の容器44や第2の容器45内の害虫
駆除液18を吸い上げることができるものであるが、そ
の毛細管力は必ずしも十分ではない。そこで毛細管力の
大きいタオル地などの含浸体47を設け、この含浸体4
7により害虫駆除液18を十分に吸い上げ、この含浸体
47からガーゼ46に浸潤させれば、ガーゼ46に害虫
駆除液18を十分に含浸させて、害虫駆除液18を多量
に気化させることができる。すなわち、毛細管力の大き
い含浸体47に害虫駆除液18を十分に含浸させ、この
含浸体47からガーゼ46に害虫駆除液18を浸潤させ
ることにより、ガーゼ46に常に適度に害虫駆除液18
を含浸させておくことができる。
【0022】図5は本発明の第三実施例の害虫駆除装置
の断面図である。61は円筒形のカバーケースであり、
その内部に略円錐形のフレーム62が立設されている。
このフレーム62は多孔板から成っており、その外面に
ガーゼ63が装着されており、またその天井部の下側に
は空気のガイド板77が設けられている。またカバーケ
ース61の上面はメッシュ64が配設されて通気部にな
っている。
【0023】65はカバーケース61が載置された台部
であり、通風口66が開口されている。カバーケース6
1と台部65の間にはリング状の第1の容器67が配設
されており、上記フレーム62はこの第1の容器67上
に立設されている。68は第1の容器67の中央の通気
口である。また台部65の内部にはファン25とモータ
26が配設されている。
【0024】台部65の側部には第2の容器69が装着
されている。70はその開閉蓋である。第2の容器69
には害虫駆除液18が貯溜されている。また第2の容器
69は第1の容器67よりも低位置にあり、両者はチュ
ーブ71で連結されている。72はカバーケース61の
側面に配設されたポンプである。このポンプ72はチュ
ーブ73により第2の容器69内の害虫駆除液18を吸
い上げ、チューブ74の先端部からガーゼ63の上部に
吐出する。ガーゼ63に吐出された害虫駆除液18は、
ガーゼ63の全面に浸潤し、過剰な害虫駆除液18は第
1の容器67に回収され、さらにチューブ71を通して
第2の容器69に戻される。
【0025】したがってスイッチ(図外)を操作し、モ
ータ26を駆動してファン25を回転させると、外部の
空気は破線矢印で示すようにメッシュ64からカバーケ
ース61内に吸い込まれ、ガーゼ63を通過し、さらに
通気口68を通って通風口66から外部へ排出される。
したがってこのものも、上記各実施例と同様の作用効果
が得られる。
【0026】図6は本発明の第四実施例の害虫駆除装置
の断面図である。なお図5に示す第三実施例と同一のも
のには同一符号を付している。台部65の側部には液溜
ユニット70が設けられている。この液溜ユニット70
には第1の液溜部71と第2の液溜部72を備えてい
る。第2の液溜部72は第1の液溜部71の下方にあ
り、細管73を通して害虫駆除液18が少量ずつ補給さ
れる。第2の液溜部72の下面には超音波振動子74が
装着されている。また液溜ユニット70にはチューブ7
5が立設されている。チューブ70の上端部はカバーケ
ース61の内部に挿入されている。超音波振動子74が
超音波振動すると、第2の液溜部72も超音波振動し、
害虫駆除液18は霧化あるいは水蒸気化し、そのガスは
チューブ75を通り、カバーケース61内に吐出され
る。76はカバーケース61と台部65の間に設けられ
たリング状の容器であり、ガーゼ63から滴下した過剰
な害虫駆除液18はこの容器76に溜り、チューブ77
を通して第2の液溜部72に戻される。100は通気
口、101はモータ、102はファンである。
【0027】したがって超音波振動子74を駆動して害
虫駆除液18を気化させるとともに、モータ26を駆動
してファン25を回転させると、気化した害虫駆除液1
8はチューブ75の先端部からカバーケース61内に吸
い込まれ、ガーゼ63に含浸する。またこれと同時に外
部の空気も破線矢印で示すようにカバーケース61内に
吸い込まれ、さらに気化した害虫駆除液18は通風口6
6から外部へ排出される。
【0028】図7は本発明の第五実施例の害虫駆除装置
の断面図である。80は害虫駆除装置、81はそのカバ
ーケースである。このカバーケース81は合成樹脂シー
トから成り、チャック82により開閉自在となってい
る。83はチャック82の把手である。カバーケース8
1の内部にはフレーム84a,84b,84cが三段積
み重ねられている。このフレーム84a,84b,84
cは通気性を有する多孔板により略山形に形成されてお
り、それぞれガーゼ85a,85b,85cが装着され
ている。86a,86b,86cはリング状の容器であ
り、フレーム84a,84b,84cはこれらの容器8
6a,86b,86c上に立設されている。また上2段
の容器86a,86bの壁面には小孔87が開孔されて
いる。各フレーム84a,84b,84cの天井部の下
側には、ガーゼ85a,85b,85cから滴下した害
虫駆除液18がそのまま下方へ落下するのを防止し、下
方の容器86a,86b,86cへ流下するように案内
するガイド板88が設けられている。
【0029】カバーケース81の上部には容器89が設
けられている。この容器88には小孔90が開孔されて
おり、この小孔90からこれに貯溜された害虫駆除液1
8は滴下する。滴下した害虫駆除液18はその直下のガ
ーゼ85aに含浸される。ガーゼ85aに過剰に含浸さ
れた害虫駆除液18は容器86aに溜り、その小孔87
から下方のガーゼ85bに滴下する。またこのガーゼ8
5bに過剰に含浸された害虫駆除液18は、同様にして
その直下のガーゼ85cに滴下する。またガーゼ85c
に過剰に含浸された害虫駆除液18は同様にして容器8
6cに溜り、さらにこの容器86cを越流して、台部9
1の側部に装着された容器92に溜る。
【0030】カバーケース81を支持する筒状の台部9
1の内部には、シロッコファン93とモータ94が収納
されている。また台部91の側面には通風口95が開口
されている。
【0031】したがってシロッコファン93が回転する
と、外部の空気はカバーケース81の上方の開口部96
からカバーケース81の内部に吸入され、各ガーゼ85
a,85b,85cおよびフレーム84a,84b,8
4cを通過し、ガーゼ85a,85b,85cに含浸さ
れた害虫駆除液18を気化させる。そして気化した害虫
駆除液18は、通風口95から外部へ排出される。
【0032】図8は、害虫駆除装置の使用方法の一例を
示している。この害虫駆除装置80はハウス110の側
部に設置される。この害虫駆除装置80は図7に示すも
のと同様のものであるが、台部91の通風口95はダク
ト97でハウス110の下部に連結されており、気化し
た害虫駆除液18はハウス110の内部へ供給される。
ハウス110の上部にはファンを備えた排気部111が
設けられており、ハウス110内に導入された害虫駆除
液18のガスは、破線矢印で示すようにハウス110内
に拡散し、排気部111から排出される。したがってこ
のようにして害虫駆除装置80を使用すれば、ハウス1
10内の害虫を効果的に駆除できる。勿論、図1〜図6
に示す害虫駆除装置も同様に使用できる。このように本
発明に係る害虫駆除装置の使用態様は様々考えられるの
であって、勿論ハウス110の内部に設置してもよいも
のである。
【0033】上記各実施例から明らかなように、本発明
は様々な設計変更が可能であり、要はガーゼなどの通気
性含浸体に害虫駆除液を含浸させ、ファンの回転によっ
て生じる空気流をこの通気性含浸体を通過させることに
より、害虫駆除液を気化させて外部に排出すればよいも
のである。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、ハ
ウス内などの地表面などを徘徊する害虫や、いちごなど
の着地性農作物の表面に付着する害虫、あるいはメロン
などの空中栽培される農作物の表面に付着する害虫、更
にはレストラン、病院などの床面を徘徊するゴキブリな
どを効果的に駆除することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施例における害虫駆除装置の斜
視図
【図2】本発明の第一実施例における害虫駆除装置の断
面図
【図3】本発明の第二実施例の害虫駆除装置の断面図
【図4】本発明の第二実施例の害虫駆除装置の要部斜視
【図5】本発明の第三実施例の害虫駆除装置の断面図
【図6】本発明の第四実施例の害虫駆除装置の断面図
【図7】本発明の第五実施例の害虫駆除装置の断面図
【図8】本発明の害虫駆除装置のハウスでの使用中の側
面図
【符号の説明】
13,14,46,63,85a,85b,85c ガ
ーゼ(通気性含浸体) 17,18,44,45,71,72,86a,86
b,86c,89 液溜部 18 害虫駆除液 25 ファン 93 シロッコファン

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 害虫駆除液が貯溜される液溜部と、この
    液溜部に貯溜された害虫駆除液を毛細管力により含浸す
    る通気性含浸体と、この通気性含浸体に空気を強制的に
    通過させてこれに含浸された害虫駆除液を気化させ、気
    化されたガスを周囲に送風するファンとから成ることを
    特徴とする害虫駆除装置。
JP12312094A 1993-10-08 1994-05-11 害虫駆除装置 Pending JPH07147876A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12312094A JPH07147876A (ja) 1993-10-08 1994-05-11 害虫駆除装置

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5-59747 1993-10-08
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003038079A (ja) * 2001-07-31 2003-02-12 Fumakilla Ltd 蒸散器
JP2009284792A (ja) * 2008-05-28 2009-12-10 Fumakilla Ltd 送風式薬剤放散装置
JP2009296980A (ja) * 2008-06-17 2009-12-24 Fumakilla Ltd 送風式薬剤放散装置
KR20160049193A (ko) * 2014-10-27 2016-05-09 이일규 산림 해충 유인포집장치

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