JP3559188B2 - テルペン類、芳香性物質の発散装置 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、液状のテルペン類、芳香性物質、各種香料を気化して散布するためのテルペン類、芳香性物質の発散装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、屋内における生活環境や仕事環境において、悪臭・異臭による環境悪化が問題とされており、この不快感を除去して快適な環境を確保するために種々のにおいを発する芳香性物質が用いられるようになってきた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながらこのような従来の技術にあっては、昇華や蒸発により香料を発散するものであるため、比較的狭い範囲で徐々に悪臭・異臭を除去するものであり、建物全体の各部屋のような広い空間に対するものや、逆に病室に入院している寝たきり病人のシーツやオムツ等のように限られた対象の急速な消臭が要求される場合等に適していないという問題がある。
【0004】
この発明の目的は、以上のような従来の技術に着目してなされたものであり、ビル全体のように広い範囲の屋内環境の改善や、あるいは対象物の急速な消臭を行うことのできるテルペン類、芳香性物質の発散装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、請求項1による発明のテルペン類、芳香性物質の発散装置は、エアーが供給されて容器の内部に設けられていると共に前記容器の上部に設けられた着脱自在な蓋により着脱可能な多孔性物質により液状のテルペン類等の芳香性物質を気化して発散せしめる発散器と、この発散器の上面に設けられて前記テルペン類等の芳香性物質を供給すると共に前記発散器からオーバーフローした芳香性物質収容するための上部に開閉自在な蓋を設けた補給口と、前記発散器にエアーを供給するエアー供給手段と、前記発散器により発散された芳香性物質等の気体を発散する複数の吹き出し口と、を備えてなり、前記発散器の上面に、前記発散器により気化された芳香性物質を一旦貯蔵すると共に、必要な場合には予め第二の芳香性物質を入れておいて前記気化された芳香性物質と混合するための上部に蓋を設けた発散口を備え、前記発散器に供給する前記液状のテルペン類等の芳香性物質を収容した取り外し自在な補給用容器と、前記発散器および補給用容器およびエアー供給手段を内部に含んで上部に開閉自在な蓋部分を設けると共にこの蓋部分の上面に取っ手を設けた持ち運び自在であると共に前記吹き出し口が前壁の中央を挟んで左右に設けられた収納ケースと、を備え、前記エアー供給手段をオン・オフする24時間用タイムスイッチを備え、前記吹き出し口を開閉する切換えバルブを備え、前記芳香性物質を吹き出す位置を任意に設定すべく前記吹き出し口に接続されている複数のチューブ(77)を備えてなること、を特徴とするものである。
【0006】
従って、芳香性物質等を補給する際に、発散器の上面に設けられている補給口の蓋を開けて芳香性物質等を補給する。また、この補給口は、発散中に発散器内部からオーバーフローしてきた芳香性物質等を収容して、外部に溢れ出すのを防止する。
【0007】
また、発散器により気化してきた芳香性物質等は一旦蓋を開けて発散口に収容され、この発散口に第二の芳香性物質等を入れてある場合にはこの第二の芳香性物質と混合されて発散される。
【0008】
収納ケースの上部に設けた開閉自在な蓋部分の上部の取っ手を持って異臭等を取り除きたい所望の場所に移動させ、補給用容器を取り出して芳香性物質等を発散器に補給し、エアー供給手段によりエアーを発散器に供給して、発散器の内部に設けられている多孔性物質により発生する小さな泡により液状のテルペン類等の芳香性物質を気化させ、収納ケースに設けられている吹き出し口から発散させて、異臭や悪臭を除去する。
【0009】
24時間用タイムスイッチにより所望の時間を設定しておけば、エアー供給手段が24時間のうちの所望の時間にのみ作動して、芳香性物質等を発散する。
【0010】
切換えバルブを開閉して、所望の吹き出し口から気化した芳香性物質等を吹き出させる。
【0011】
芳香性物質等を吹き出して異臭や悪臭を除去したい場所にチューブの先端を位置決めすることにより、芳香性物質を吹き付けて異臭を除去する。複数例えば二本のチューブが取り付けられている場合には、例えば一方のチューブの先端を寝たきり病人の汚れたシーツやオムツ等に近づけ、他方のチューブの先端を病人の頭等に近づけてテルペン類の森林浴による生物活性効果が得られ、同時に異臭を除去する。
【0012】
請求項2による発明のテルペン類、芳香性物質の発散装置は、請求項1に記載のテルペン類、芳香性物質の発散装置において、エアー供給手段は吸振性部材を介して収納ケースに取り付けられていることを特徴とするものである。
【0013】
従って、エアー供給手段は吸振性部材を介して収納ケースに取り付けられているので、エアー供給手段を作動させた際の振動が収納ケースに伝わるのを防止する。
【0014】
請求項3による発明のテルペン類、芳香性物質の発散装置は、請求項1または2に記載のテルペン類、芳香性物質の発散装置において、前記発散器の底面を吸振性部材を介して前記収納ケースに支持する下部材と、この下部材から上方へ延びて前記発散器の側面を少なくとも3方向から吸振性部材を介して支持する縦部材と、からなる発散器支持部材を備えてなること、を特徴とするものである。
【0015】
従って、発散器の底面および側面を少なくとも3方向から吸振性部材を介してそれぞれ下部材および縦部材により支持してあるので、取出しまたは収容が容易であると共に発散器の振動が収納ケースに伝わるのを防止する。
【0016】
請求項4による発明のテルペン類、芳香性物質の発散装置は、請求項1、2または3記載のテルペン類、芳香性物質の発散装置において、前記チューブの先端が建築物の空調設備に接続されていること、を特徴とするものである。
【0017】
従って、チューブの先端を建築物の空調設備に接続しておくと、建築物全体に芳香性物質等を発散して快適な空間を作り出すことにより、ダクト内のダニ、カビの胞子等を無害化に有効に作用する。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
【0019】
図1〜図3には、この発明に係るテルペン類、芳香性物質の発散装置1の全体が示されている。
【0020】
このテルペン類、芳香性物質の発散装置1では、持ち運び自在の収納ケース3を有しており、この収納ケース3の内部には、例えば液状のテルペン類物質等の芳香性物質5A、5Bを収納した補給用容器7A、7B(ここでは2個)、この芳香性物質5A、5Bを発散させる発散器9、この発散器9にエアーを供給するエアー供給手段の一例として例えばエアーポンプ11(またはコンプレッサーでもよい)等を備えている。
【0021】
図2を参照するに、収納ケース3の底面13の適宜位置には前記補給用容器7A、7Bを取り外し自在に支持する補給用容器支持部材15が設けられており、収納ケース3を持ち運ぶ際には倒れることなく、また補給用容器7A、7Bを取り出す際には容易に取り出すことができるようになっている。この補給用容器7A、7Bは複数本収納可能となっており、異なる芳香性物質5A、5Bを収納することができる。あるいは、同じ芳香性物質5A、5Bを予備として収納してもよい。
【0022】
また、図3を参照するに、前記エアーポンプ11の下面には、四隅に吸振性部材の一例として例えばビニールチューブを切断して作製された弾性支持部材17が取り付けられており、エアーポンプ11の振動を吸収して収納ケース3に伝えないようにしている。
【0023】
また、図2を併せて参照するに、収納ケース3の底面13の適宜の位置には一対のボルト穴19が開けられており、左右一対の弾性支持部材17の空間に通された支持棒21を収納ケース3の底面13に押さえつけて固定するための支持プレート23が、ボルト25により固定されるようになっている。
【0024】
エアーポンプ11はタイムスイッチの一例である24時間タイマー27を介して図示省略の電源に接続されており、1日の内の所望の時間に芳香性物質5A、5Bを発散するように設定できる。あるいは、オン・オフスイッチを設けて、必要な場合に芳香性物質5A、5Bの発散を行うようにすることもできる。
【0025】
さらに、収納ケース3の底面13の適宜位置には、例えば鋼やプラスチック等の弾性材料により作製された発散器受け29がボルト31により取り付けられている。この発散器受け29は、少なくとも3方向から発散器9の側面を支持(ここでは4方向から支持の場合を示している)する支持部材33を有している。
【0026】
すなわち、図4を参照するに、発散器受け29は2本のコ字状をした支持部材33を組み合わせたものであり、各支持部材33は発散器9の底面を受ける下部材35と発散器9の2側面を支持する縦部材37を有している。また、下部材35の上面および縦部材37の内側面には前述のエアーポンプ11を支持する弾性支持部材17と同様の弾性支持部材39が取り付けられており、発散器9が発生する振動を収納ケース3に伝えないようにしている。
【0027】
図3を参照するに、発散器9は、用途は異なるが特開平10−46061号公報において防蟻・防炎剤の散布に用いられている発散装置と同様のものをテルペン類物質等の芳香性物質5A、5Bの発散に用いたものである。すなわち、円筒形の容器41の内部に多孔性物質としてのスポンジ43が交換自在に入れられており、容器41を密閉する蓋45が着脱自在に設けられている。この蓋45は円筒形の容器41の上部全面を覆うものであり、この蓋45を取り外すことによりスポンジ43の交換が容易に行われるようになっている。
【0028】
前記蓋45を貫通し、さらに前記スポンジ43を貫通してエアー供給管47が設けられている。このエアー供給管47にはエアーチューブ49が取り付けられており、前述のエアーポンプ11に接続されている。また、蓋45の上面には、補給口51および発散口53が設けられている。
【0029】
前記補給口51の上部には蓋55が開閉自在に設けられている。また、補給口51の底面は容器41の内部に開口しており、前述の補給用容器7Aから芳香性物質5Aを容器41に供給するための補給口であると共に、容器41に供給されている芳香性物質5Aにエアーを供給して発散させる際に、オーバーフローした場合にはこれを収容する空間として作用する。
【0030】
また、前記発散口53の上部にも蓋57が設けられており、この蓋57を開けて第二の芳香性物質5Bを貯蔵することができるように成っている。また、発散口53は接続チューブ59により前記補給口51と接続されている。従って、容器41により発散された芳香性物質5Aは補給口51を介して接続チューブ59により発散口53に導かれる。このとき、発散口53に第二の芳香性物質5Bが貯蔵されている場合には、二つの芳香性物質5A、5Bの香りが混合されることになる。
【0031】
一方、図2を参照するに、収納ケース3の前壁3Fの内面中央部には台61が取り付けられており、この台61の上には一対の切換えバルブ63A、63Bが取り付けられている。各切換えバルブ63A、63Bの一方側は発散チューブ65により前述の発散口53と接続されており、他方側は収納ケース3の前壁3Fを貫通して設けられている一対の吹き出し口67A、67Bに接続されている。この吹き出し口67A、67Bから芳香性物質5A、5Bが外部に発散される。
【0032】
また、図1および図3を参照するに、収納ケース3の蓋部分69は開閉自在であると共に、ロック部71により閉じた状態でロックできるようになっている。この蓋部分69には持ち運び用の取っ手73が設けられており、この取っ手73の下側には小物入れ75が設けられている。また、例えばS字状の金具を用いて取っ手73を引っかけることにより吊るして使用することもできる。
【0033】
次に、前述したテルペン類、芳香性物質の発散装置1の動作について説明する。
【0034】
収納ケース3の取っ手73を持って異臭等を取り除きたい所望の場所に移動させ、蓋部分69を開けて補給用容器7A、7Bを取り出す。発散器9の補給口51の蓋45を開け、補給用容器7Aに収納されている芳香性物質5Aを補給口51に補給する。これにより芳香性物質5Aは容器41に収容され、容器41内部のスポンジ43を浸す。補給が完了したら蓋55を閉じて補給口51を密閉する。なお、ここで必要な場合には、補給用容器7Bに収容されている第二の芳香性物質5Bを、発散口53の蓋57を開けて発散口53の内部に貯蔵する。
【0035】
この状態で、24時間タイマー27(あるいはオン・オフスイッチ)がオンとなると、エアーポンプ11によりエアーがエアーチューブ49を通ってエアー供給管47に供給され、容器41の底部から放出される。エアーはスポンジ43により芳香性物質5A内に分散されて芳香性物質5Aを気化せしめる。
【0036】
気化した芳香性物質5Aは容器41から補給口51に送られ、接続チューブ59を介して発散口53に送られる。ここで、補給用容器7Bに収容されている第二の芳香性物質5Bを発散口53に貯蔵している場合には、2種類の香りが混合されることになる。
【0037】
さらに、発散口53から発散チューブ65を通って切換えバルブ63A、63Bに達するので、開いている切換えバルブ63A、63Bを介して、吹き出し口67A、67Bから気化した芳香性物質5A、5Bが発散される。
【0038】
このとき、吹き出し口67A、67Bにチューブ77が取り付けられている場合(図1、図2参照)には、このチューブ77を通って所望の場所に芳香性物質5A、5Bを発散させる。
【0039】
以上の結果から、持ち運び自由な収納ケース3の前壁3Fに設けられている吹き出し口67A、67Bから芳香性物質5A(5B)を発散することにより、所望の屋内空間の環境改善を図ることができる。すなわち、例えば樹木から抽出したテルペン類物質を芳香性物質5A、5Bとして使用した場合には、すでに知られているように(特開平10−46061号公報参照)フィトンチッド(植物から分泌される殺菌力のある揮発性物質の総称)の働きにより、精神安定、消臭、殺菌殺虫、疲労回復等の効果を得ることが期待される。
【0040】
また、前記吹き出し口67A、67Bに二本のチューブ77が接続されている場合には、例えば一方のチューブの先端を寝たきり病人の汚れたシーツやオムツ等に近づけ、他方のチューブの先端を病人の頭等に近づけて、同時に異臭を除去することにより、介護人にとっては作業環境が、また病人にとっては生活環境を迅速に改善することができる。
【0041】
さらに、一方のチューブ77を室内に配置し、他方のチューブ77をトイレまで延ばすことにより、室内環境を改善すると同時に、使用後のトイレ内部の異臭を取り除いて、次に使用する人に不快感を与えないようにすることができる。
【0042】
さらにまた、吹き出し口67A、67Bに取り付けられたチューブ77の先端を、ビルの空調設備に接続することにより、ビル全体の屋内環境を改善することができる。
【0043】
なお、この発明は前述の発明の実施の形態に限定されることなく、適宜な変更を行うことにより、その他の態様で実施し得るものである。すなわち、芳香性物質5A、5Bの種類はテルペン類物質に限るものではなく、所望の香りを発する物質を使用することができる。また、予め発散口53に第二の芳香性物質を入れておくことにより、発散器9から気化されてきた第一の芳香性物質5A、5Bに別の香りを混ぜて、種々の香りを発散させることもできる。
【0044】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1の発明によるテルペン類、芳香性物質の発散装置では、芳香性物質等を補給する際に、発散器の上面に設けられている補給口の蓋を開けて容易に芳香性物質等を補給することができる。また、発散中に発散器内部から芳香性物質等がオーバーフローしてもこれを収容して外部にこぼれるのを防止することができる。
【0045】
発散器により気化してきた芳香性物質等は一旦蓋を開けて発散口に収容され、この発散口に第二の芳香性物質等を入れてある場合にはこの第二の芳香性物質と混合されて発散することができるので、好みに合った香りを発散することができる。
【0046】
収納ケースの上部に設けた開閉自在な蓋部分の上部の取っ手を持って異臭等を取り除きたい所望の場所に移動させ、補給用容器を取り出して芳香性物質等を発散器に補給し、エアー供給手段によりエアーを発散器に供給して、発散器の内部に設けられている多孔性物質により液状のテルペン類等の芳香性物質を気化させ、収納ケースに設けられている吹き出し口から発散させることができるので、例えば病室やトイレ等異臭を取り除きたい場所において、迅速に快適な環境を作り出すことができる。
【0047】
24時間用タイムスイッチにより24時間のうちの所望の時間を設定しておけば、エアー供給手段が所望の時間にのみ作動して、芳香性物質等を発散させることができる。
【0048】
切換えバルブを開閉して、所望の吹き出し口から気化した芳香性物質等を吹き出させることができる。
【0049】
芳香性物質等を吹き出して異臭や悪臭を除去したい場所にチューブの先端を位置決めすることにより異臭を迅速に除去することができる。複数例えば二本のチューブが取り付けられている場合には、例えば一方のチューブの先端を寝たきり病人の汚れたシーツやオムツ等に近づけ、他方のチューブの先端を病人の頭等に近づけてテルペン類の森林浴による生物活性効果が得られ、同時に異臭を除去することにより、介護人にとっては作業環境が、また病人にとっては生活環境を迅速に改善することができる。
【0050】
請求項2の発明によるテルペン類、芳香性物質の発散装置では、エアー供給手段は吸振性部材を介して収納ケースに取り付けられているので、エアー供給手段を作動させた際の振動が収納ケースに伝わるのを防止することができ、病室等においても静かに作動させることができる。
【0051】
請求項3の発明によるテルペン類、芳香性物質の発散装置では、発散器の底面および側面を少なくとも3方向から吸振性部材を介してそれぞれ下部材および縦部材により支持してあるので、取出しまたは収容が容易であると共に発散器の振動が収納ケースに伝わるのを防止することができ、病室等においても静かに作動させることができる。
【0052】
請求項4の発明によるテルペン類、芳香性物質の発散装置では、チューブの先端を建築物の空調設備に接続しておくと、建築物全体に芳香性物質等を発散して快適な空間を作り出すことができることにより、ダクト内のダニ、カビの胞子等を無害化に有効に作用せしめることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係るテルペン類、芳香性物質の発散装置の全体を示す斜視図である。
【図2】この発明に係るテルペン類、芳香性物質の発散装置の全体を示す平面図である。
【図3】この発明に係るテルペン類、芳香性物質の発散装置の全体を示す分解図である。
【図4】発散器受けを構成する支持部材を示す正面図である。
【符号の説明】
1 テルペン類、芳香性物質の発散装置
3 収納ケース
5A、5B 芳香性物質
7A、7B 補給用容器
9 発散器
11 エアーポンプ(エアー供給手段)
17、39 弾性支持部材(吸振性部材)
27 24時間タイマー(タイムスイッチ)
33 発散器支持部材
35 下部材
37 縦部材
43 スポンジ(多孔性物質)
51 補給口
53 発散口63A、63B 切換えバルブ
67A、67B 吹き出し口
77 チューブ
【発明の属する技術分野】
この発明は、液状のテルペン類、芳香性物質、各種香料を気化して散布するためのテルペン類、芳香性物質の発散装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、屋内における生活環境や仕事環境において、悪臭・異臭による環境悪化が問題とされており、この不快感を除去して快適な環境を確保するために種々のにおいを発する芳香性物質が用いられるようになってきた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながらこのような従来の技術にあっては、昇華や蒸発により香料を発散するものであるため、比較的狭い範囲で徐々に悪臭・異臭を除去するものであり、建物全体の各部屋のような広い空間に対するものや、逆に病室に入院している寝たきり病人のシーツやオムツ等のように限られた対象の急速な消臭が要求される場合等に適していないという問題がある。
【0004】
この発明の目的は、以上のような従来の技術に着目してなされたものであり、ビル全体のように広い範囲の屋内環境の改善や、あるいは対象物の急速な消臭を行うことのできるテルペン類、芳香性物質の発散装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、請求項1による発明のテルペン類、芳香性物質の発散装置は、エアーが供給されて容器の内部に設けられていると共に前記容器の上部に設けられた着脱自在な蓋により着脱可能な多孔性物質により液状のテルペン類等の芳香性物質を気化して発散せしめる発散器と、この発散器の上面に設けられて前記テルペン類等の芳香性物質を供給すると共に前記発散器からオーバーフローした芳香性物質収容するための上部に開閉自在な蓋を設けた補給口と、前記発散器にエアーを供給するエアー供給手段と、前記発散器により発散された芳香性物質等の気体を発散する複数の吹き出し口と、を備えてなり、前記発散器の上面に、前記発散器により気化された芳香性物質を一旦貯蔵すると共に、必要な場合には予め第二の芳香性物質を入れておいて前記気化された芳香性物質と混合するための上部に蓋を設けた発散口を備え、前記発散器に供給する前記液状のテルペン類等の芳香性物質を収容した取り外し自在な補給用容器と、前記発散器および補給用容器およびエアー供給手段を内部に含んで上部に開閉自在な蓋部分を設けると共にこの蓋部分の上面に取っ手を設けた持ち運び自在であると共に前記吹き出し口が前壁の中央を挟んで左右に設けられた収納ケースと、を備え、前記エアー供給手段をオン・オフする24時間用タイムスイッチを備え、前記吹き出し口を開閉する切換えバルブを備え、前記芳香性物質を吹き出す位置を任意に設定すべく前記吹き出し口に接続されている複数のチューブ(77)を備えてなること、を特徴とするものである。
【0006】
従って、芳香性物質等を補給する際に、発散器の上面に設けられている補給口の蓋を開けて芳香性物質等を補給する。また、この補給口は、発散中に発散器内部からオーバーフローしてきた芳香性物質等を収容して、外部に溢れ出すのを防止する。
【0007】
また、発散器により気化してきた芳香性物質等は一旦蓋を開けて発散口に収容され、この発散口に第二の芳香性物質等を入れてある場合にはこの第二の芳香性物質と混合されて発散される。
【0008】
収納ケースの上部に設けた開閉自在な蓋部分の上部の取っ手を持って異臭等を取り除きたい所望の場所に移動させ、補給用容器を取り出して芳香性物質等を発散器に補給し、エアー供給手段によりエアーを発散器に供給して、発散器の内部に設けられている多孔性物質により発生する小さな泡により液状のテルペン類等の芳香性物質を気化させ、収納ケースに設けられている吹き出し口から発散させて、異臭や悪臭を除去する。
【0009】
24時間用タイムスイッチにより所望の時間を設定しておけば、エアー供給手段が24時間のうちの所望の時間にのみ作動して、芳香性物質等を発散する。
【0010】
切換えバルブを開閉して、所望の吹き出し口から気化した芳香性物質等を吹き出させる。
【0011】
芳香性物質等を吹き出して異臭や悪臭を除去したい場所にチューブの先端を位置決めすることにより、芳香性物質を吹き付けて異臭を除去する。複数例えば二本のチューブが取り付けられている場合には、例えば一方のチューブの先端を寝たきり病人の汚れたシーツやオムツ等に近づけ、他方のチューブの先端を病人の頭等に近づけてテルペン類の森林浴による生物活性効果が得られ、同時に異臭を除去する。
【0012】
請求項2による発明のテルペン類、芳香性物質の発散装置は、請求項1に記載のテルペン類、芳香性物質の発散装置において、エアー供給手段は吸振性部材を介して収納ケースに取り付けられていることを特徴とするものである。
【0013】
従って、エアー供給手段は吸振性部材を介して収納ケースに取り付けられているので、エアー供給手段を作動させた際の振動が収納ケースに伝わるのを防止する。
【0014】
請求項3による発明のテルペン類、芳香性物質の発散装置は、請求項1または2に記載のテルペン類、芳香性物質の発散装置において、前記発散器の底面を吸振性部材を介して前記収納ケースに支持する下部材と、この下部材から上方へ延びて前記発散器の側面を少なくとも3方向から吸振性部材を介して支持する縦部材と、からなる発散器支持部材を備えてなること、を特徴とするものである。
【0015】
従って、発散器の底面および側面を少なくとも3方向から吸振性部材を介してそれぞれ下部材および縦部材により支持してあるので、取出しまたは収容が容易であると共に発散器の振動が収納ケースに伝わるのを防止する。
【0016】
請求項4による発明のテルペン類、芳香性物質の発散装置は、請求項1、2または3記載のテルペン類、芳香性物質の発散装置において、前記チューブの先端が建築物の空調設備に接続されていること、を特徴とするものである。
【0017】
従って、チューブの先端を建築物の空調設備に接続しておくと、建築物全体に芳香性物質等を発散して快適な空間を作り出すことにより、ダクト内のダニ、カビの胞子等を無害化に有効に作用する。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
【0019】
図1〜図3には、この発明に係るテルペン類、芳香性物質の発散装置1の全体が示されている。
【0020】
このテルペン類、芳香性物質の発散装置1では、持ち運び自在の収納ケース3を有しており、この収納ケース3の内部には、例えば液状のテルペン類物質等の芳香性物質5A、5Bを収納した補給用容器7A、7B(ここでは2個)、この芳香性物質5A、5Bを発散させる発散器9、この発散器9にエアーを供給するエアー供給手段の一例として例えばエアーポンプ11(またはコンプレッサーでもよい)等を備えている。
【0021】
図2を参照するに、収納ケース3の底面13の適宜位置には前記補給用容器7A、7Bを取り外し自在に支持する補給用容器支持部材15が設けられており、収納ケース3を持ち運ぶ際には倒れることなく、また補給用容器7A、7Bを取り出す際には容易に取り出すことができるようになっている。この補給用容器7A、7Bは複数本収納可能となっており、異なる芳香性物質5A、5Bを収納することができる。あるいは、同じ芳香性物質5A、5Bを予備として収納してもよい。
【0022】
また、図3を参照するに、前記エアーポンプ11の下面には、四隅に吸振性部材の一例として例えばビニールチューブを切断して作製された弾性支持部材17が取り付けられており、エアーポンプ11の振動を吸収して収納ケース3に伝えないようにしている。
【0023】
また、図2を併せて参照するに、収納ケース3の底面13の適宜の位置には一対のボルト穴19が開けられており、左右一対の弾性支持部材17の空間に通された支持棒21を収納ケース3の底面13に押さえつけて固定するための支持プレート23が、ボルト25により固定されるようになっている。
【0024】
エアーポンプ11はタイムスイッチの一例である24時間タイマー27を介して図示省略の電源に接続されており、1日の内の所望の時間に芳香性物質5A、5Bを発散するように設定できる。あるいは、オン・オフスイッチを設けて、必要な場合に芳香性物質5A、5Bの発散を行うようにすることもできる。
【0025】
さらに、収納ケース3の底面13の適宜位置には、例えば鋼やプラスチック等の弾性材料により作製された発散器受け29がボルト31により取り付けられている。この発散器受け29は、少なくとも3方向から発散器9の側面を支持(ここでは4方向から支持の場合を示している)する支持部材33を有している。
【0026】
すなわち、図4を参照するに、発散器受け29は2本のコ字状をした支持部材33を組み合わせたものであり、各支持部材33は発散器9の底面を受ける下部材35と発散器9の2側面を支持する縦部材37を有している。また、下部材35の上面および縦部材37の内側面には前述のエアーポンプ11を支持する弾性支持部材17と同様の弾性支持部材39が取り付けられており、発散器9が発生する振動を収納ケース3に伝えないようにしている。
【0027】
図3を参照するに、発散器9は、用途は異なるが特開平10−46061号公報において防蟻・防炎剤の散布に用いられている発散装置と同様のものをテルペン類物質等の芳香性物質5A、5Bの発散に用いたものである。すなわち、円筒形の容器41の内部に多孔性物質としてのスポンジ43が交換自在に入れられており、容器41を密閉する蓋45が着脱自在に設けられている。この蓋45は円筒形の容器41の上部全面を覆うものであり、この蓋45を取り外すことによりスポンジ43の交換が容易に行われるようになっている。
【0028】
前記蓋45を貫通し、さらに前記スポンジ43を貫通してエアー供給管47が設けられている。このエアー供給管47にはエアーチューブ49が取り付けられており、前述のエアーポンプ11に接続されている。また、蓋45の上面には、補給口51および発散口53が設けられている。
【0029】
前記補給口51の上部には蓋55が開閉自在に設けられている。また、補給口51の底面は容器41の内部に開口しており、前述の補給用容器7Aから芳香性物質5Aを容器41に供給するための補給口であると共に、容器41に供給されている芳香性物質5Aにエアーを供給して発散させる際に、オーバーフローした場合にはこれを収容する空間として作用する。
【0030】
また、前記発散口53の上部にも蓋57が設けられており、この蓋57を開けて第二の芳香性物質5Bを貯蔵することができるように成っている。また、発散口53は接続チューブ59により前記補給口51と接続されている。従って、容器41により発散された芳香性物質5Aは補給口51を介して接続チューブ59により発散口53に導かれる。このとき、発散口53に第二の芳香性物質5Bが貯蔵されている場合には、二つの芳香性物質5A、5Bの香りが混合されることになる。
【0031】
一方、図2を参照するに、収納ケース3の前壁3Fの内面中央部には台61が取り付けられており、この台61の上には一対の切換えバルブ63A、63Bが取り付けられている。各切換えバルブ63A、63Bの一方側は発散チューブ65により前述の発散口53と接続されており、他方側は収納ケース3の前壁3Fを貫通して設けられている一対の吹き出し口67A、67Bに接続されている。この吹き出し口67A、67Bから芳香性物質5A、5Bが外部に発散される。
【0032】
また、図1および図3を参照するに、収納ケース3の蓋部分69は開閉自在であると共に、ロック部71により閉じた状態でロックできるようになっている。この蓋部分69には持ち運び用の取っ手73が設けられており、この取っ手73の下側には小物入れ75が設けられている。また、例えばS字状の金具を用いて取っ手73を引っかけることにより吊るして使用することもできる。
【0033】
次に、前述したテルペン類、芳香性物質の発散装置1の動作について説明する。
【0034】
収納ケース3の取っ手73を持って異臭等を取り除きたい所望の場所に移動させ、蓋部分69を開けて補給用容器7A、7Bを取り出す。発散器9の補給口51の蓋45を開け、補給用容器7Aに収納されている芳香性物質5Aを補給口51に補給する。これにより芳香性物質5Aは容器41に収容され、容器41内部のスポンジ43を浸す。補給が完了したら蓋55を閉じて補給口51を密閉する。なお、ここで必要な場合には、補給用容器7Bに収容されている第二の芳香性物質5Bを、発散口53の蓋57を開けて発散口53の内部に貯蔵する。
【0035】
この状態で、24時間タイマー27(あるいはオン・オフスイッチ)がオンとなると、エアーポンプ11によりエアーがエアーチューブ49を通ってエアー供給管47に供給され、容器41の底部から放出される。エアーはスポンジ43により芳香性物質5A内に分散されて芳香性物質5Aを気化せしめる。
【0036】
気化した芳香性物質5Aは容器41から補給口51に送られ、接続チューブ59を介して発散口53に送られる。ここで、補給用容器7Bに収容されている第二の芳香性物質5Bを発散口53に貯蔵している場合には、2種類の香りが混合されることになる。
【0037】
さらに、発散口53から発散チューブ65を通って切換えバルブ63A、63Bに達するので、開いている切換えバルブ63A、63Bを介して、吹き出し口67A、67Bから気化した芳香性物質5A、5Bが発散される。
【0038】
このとき、吹き出し口67A、67Bにチューブ77が取り付けられている場合(図1、図2参照)には、このチューブ77を通って所望の場所に芳香性物質5A、5Bを発散させる。
【0039】
以上の結果から、持ち運び自由な収納ケース3の前壁3Fに設けられている吹き出し口67A、67Bから芳香性物質5A(5B)を発散することにより、所望の屋内空間の環境改善を図ることができる。すなわち、例えば樹木から抽出したテルペン類物質を芳香性物質5A、5Bとして使用した場合には、すでに知られているように(特開平10−46061号公報参照)フィトンチッド(植物から分泌される殺菌力のある揮発性物質の総称)の働きにより、精神安定、消臭、殺菌殺虫、疲労回復等の効果を得ることが期待される。
【0040】
また、前記吹き出し口67A、67Bに二本のチューブ77が接続されている場合には、例えば一方のチューブの先端を寝たきり病人の汚れたシーツやオムツ等に近づけ、他方のチューブの先端を病人の頭等に近づけて、同時に異臭を除去することにより、介護人にとっては作業環境が、また病人にとっては生活環境を迅速に改善することができる。
【0041】
さらに、一方のチューブ77を室内に配置し、他方のチューブ77をトイレまで延ばすことにより、室内環境を改善すると同時に、使用後のトイレ内部の異臭を取り除いて、次に使用する人に不快感を与えないようにすることができる。
【0042】
さらにまた、吹き出し口67A、67Bに取り付けられたチューブ77の先端を、ビルの空調設備に接続することにより、ビル全体の屋内環境を改善することができる。
【0043】
なお、この発明は前述の発明の実施の形態に限定されることなく、適宜な変更を行うことにより、その他の態様で実施し得るものである。すなわち、芳香性物質5A、5Bの種類はテルペン類物質に限るものではなく、所望の香りを発する物質を使用することができる。また、予め発散口53に第二の芳香性物質を入れておくことにより、発散器9から気化されてきた第一の芳香性物質5A、5Bに別の香りを混ぜて、種々の香りを発散させることもできる。
【0044】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1の発明によるテルペン類、芳香性物質の発散装置では、芳香性物質等を補給する際に、発散器の上面に設けられている補給口の蓋を開けて容易に芳香性物質等を補給することができる。また、発散中に発散器内部から芳香性物質等がオーバーフローしてもこれを収容して外部にこぼれるのを防止することができる。
【0045】
発散器により気化してきた芳香性物質等は一旦蓋を開けて発散口に収容され、この発散口に第二の芳香性物質等を入れてある場合にはこの第二の芳香性物質と混合されて発散することができるので、好みに合った香りを発散することができる。
【0046】
収納ケースの上部に設けた開閉自在な蓋部分の上部の取っ手を持って異臭等を取り除きたい所望の場所に移動させ、補給用容器を取り出して芳香性物質等を発散器に補給し、エアー供給手段によりエアーを発散器に供給して、発散器の内部に設けられている多孔性物質により液状のテルペン類等の芳香性物質を気化させ、収納ケースに設けられている吹き出し口から発散させることができるので、例えば病室やトイレ等異臭を取り除きたい場所において、迅速に快適な環境を作り出すことができる。
【0047】
24時間用タイムスイッチにより24時間のうちの所望の時間を設定しておけば、エアー供給手段が所望の時間にのみ作動して、芳香性物質等を発散させることができる。
【0048】
切換えバルブを開閉して、所望の吹き出し口から気化した芳香性物質等を吹き出させることができる。
【0049】
芳香性物質等を吹き出して異臭や悪臭を除去したい場所にチューブの先端を位置決めすることにより異臭を迅速に除去することができる。複数例えば二本のチューブが取り付けられている場合には、例えば一方のチューブの先端を寝たきり病人の汚れたシーツやオムツ等に近づけ、他方のチューブの先端を病人の頭等に近づけてテルペン類の森林浴による生物活性効果が得られ、同時に異臭を除去することにより、介護人にとっては作業環境が、また病人にとっては生活環境を迅速に改善することができる。
【0050】
請求項2の発明によるテルペン類、芳香性物質の発散装置では、エアー供給手段は吸振性部材を介して収納ケースに取り付けられているので、エアー供給手段を作動させた際の振動が収納ケースに伝わるのを防止することができ、病室等においても静かに作動させることができる。
【0051】
請求項3の発明によるテルペン類、芳香性物質の発散装置では、発散器の底面および側面を少なくとも3方向から吸振性部材を介してそれぞれ下部材および縦部材により支持してあるので、取出しまたは収容が容易であると共に発散器の振動が収納ケースに伝わるのを防止することができ、病室等においても静かに作動させることができる。
【0052】
請求項4の発明によるテルペン類、芳香性物質の発散装置では、チューブの先端を建築物の空調設備に接続しておくと、建築物全体に芳香性物質等を発散して快適な空間を作り出すことができることにより、ダクト内のダニ、カビの胞子等を無害化に有効に作用せしめることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係るテルペン類、芳香性物質の発散装置の全体を示す斜視図である。
【図2】この発明に係るテルペン類、芳香性物質の発散装置の全体を示す平面図である。
【図3】この発明に係るテルペン類、芳香性物質の発散装置の全体を示す分解図である。
【図4】発散器受けを構成する支持部材を示す正面図である。
【符号の説明】
1 テルペン類、芳香性物質の発散装置
3 収納ケース
5A、5B 芳香性物質
7A、7B 補給用容器
9 発散器
11 エアーポンプ(エアー供給手段)
17、39 弾性支持部材(吸振性部材)
27 24時間タイマー(タイムスイッチ)
33 発散器支持部材
35 下部材
37 縦部材
43 スポンジ(多孔性物質)
51 補給口
53 発散口63A、63B 切換えバルブ
67A、67B 吹き出し口
77 チューブ
Claims (4)
- エアーが供給されて容器(41)の内部に設けられていると共に前記容器(41)の上部に設けられた着脱自在な蓋(45)により着脱可能な多孔性物質(43)により液状のテルペン類等の芳香性物質を気化して発散せしめる発散器(9)と、この発散器(9)の上面に設けられて前記テルペン類等の芳香性物質を供給すると共に前記発散器(9)からオーバーフローした芳香性物質収容するための上部に開閉自在な蓋(57)を設けた補給口(51)と、前記発散器(9)にエアーを供給するエアー供給手段(11)と、前記発散器(9)により発散された芳香性物質等の気体を発散する複数の吹き出し口(67A、67B)と、を備えてなり、前記発散器(9)の上面に、前記発散器(9)により気化された芳香性物質を一旦貯蔵すると共に、必要な場合には予め第二の芳香性物質を入れておいて前記気化された芳香性物質と混合するための上部に蓋(55)を設けた発散口(53)を備え、前記発散器(9)に供給する前記液状のテルペン類等の芳香性物質を収容した取り外し自在な補給用容器(7A、7B)と、前記発散器(9)および補給用容器(7A、7B)およびエアー供給手段(11)を内部に含んで上部に開閉自在な蓋部分(69)を設けると共にこの蓋部分(69)の上面に取っ手(73)を設けた持ち運び自在であると共に前記吹き出し口(67A、67B)が前壁(3F)の中央を挟んで左右に設けられた収納ケース(3)と、を備え、前記エアー供給手段(11)をオン・オフする24時間用タイムスイッチ(27)を備え、前記吹き出し口(67A、67B)を開閉する切換えバルブ(63A、63B)を備え、前記芳香性物質を吹き出す位置を任意に設定すべく前記吹き出し口(67A、67B)に接続されている複数のチューブ(77)を備えてなること、を特徴とするテルペン類、芳香性物質の発散装置。
- 前記エアー供給手段が、吸振性部材を介して前記収納ケースに取り付けられていること、を特徴とする請求項1に記載のテルペン類、芳香性物質の発散装置。
- 前記発散器の底面を吸振性部材を介して前記収納ケースに支持する下部材と、この下部材から上方へ延びて前記発散器の側面を少なくとも3方向から吸振性部材を介して支持する縦部材と、からなる発散器支持部材を備えてなること、を特徴とする請求項1または2に記載のテルペン類、芳香性物質の発散装置。
- 前記チューブの先端が建築物の空調設備に接続されていること、を特徴とする請求項1、2または3に記載のテルペン類、芳香性物質の発散装置。
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