JP3139984B2 - 管状構造部材、車両用ボデーの管状構造部材、およびそのリインフォースメント - Google Patents
管状構造部材、車両用ボデーの管状構造部材、およびそのリインフォースメントInfo
- Publication number
- JP3139984B2 JP3139984B2 JP09309000A JP30900097A JP3139984B2 JP 3139984 B2 JP3139984 B2 JP 3139984B2 JP 09309000 A JP09309000 A JP 09309000A JP 30900097 A JP30900097 A JP 30900097A JP 3139984 B2 JP3139984 B2 JP 3139984B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- reinforcement
- thickness
- peripheral surface
- main body
- structural member
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60J—WINDOWS, WINDSCREENS, NON-FIXED ROOFS, DOORS, OR SIMILAR DEVICES FOR VEHICLES; REMOVABLE EXTERNAL PROTECTIVE COVERINGS SPECIALLY ADAPTED FOR VEHICLES
- B60J5/00—Doors
- B60J5/04—Doors arranged at the vehicle sides
- B60J5/042—Reinforcement elements
- B60J5/0422—Elongated type elements, e.g. beams, cables, belts or wires
- B60J5/0437—Elongated type elements, e.g. beams, cables, belts or wires characterised by the attachment means to the door, e.g. releasable attachment means
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B21—MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
- B21C—MANUFACTURE OF METAL SHEETS, WIRE, RODS, TUBES OR PROFILES, OTHERWISE THAN BY ROLLING; AUXILIARY OPERATIONS USED IN CONNECTION WITH METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL
- B21C23/00—Extruding metal; Impact extrusion
- B21C23/02—Making uncoated products
- B21C23/20—Making uncoated products by backward extrusion
- B21C23/205—Making products of generally elongated shape
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B21—MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
- B21C—MANUFACTURE OF METAL SHEETS, WIRE, RODS, TUBES OR PROFILES, OTHERWISE THAN BY ROLLING; AUXILIARY OPERATIONS USED IN CONNECTION WITH METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL
- B21C37/00—Manufacture of metal sheets, bars, wire, tubes or like semi-manufactured products, not otherwise provided for; Manufacture of tubes of special shape
- B21C37/06—Manufacture of metal sheets, bars, wire, tubes or like semi-manufactured products, not otherwise provided for; Manufacture of tubes of special shape of tubes or metal hoses; Combined procedures for making tubes, e.g. for making multi-wall tubes
- B21C37/15—Making tubes of special shape; Making tube fittings
- B21C37/28—Making tube fittings for connecting pipes, e.g. U-pieces
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B21—MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
- B21K—MAKING FORGED OR PRESSED METAL PRODUCTS, e.g. HORSE-SHOES, RIVETS, BOLTS OR WHEELS
- B21K1/00—Making machine elements
- B21K1/14—Making machine elements fittings
- B21K1/16—Making machine elements fittings parts of pipe or hose couplings
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B21—MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
- B21K—MAKING FORGED OR PRESSED METAL PRODUCTS, e.g. HORSE-SHOES, RIVETS, BOLTS OR WHEELS
- B21K21/00—Making hollow articles not covered by a single preceding sub-group
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B21—MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
- B21K—MAKING FORGED OR PRESSED METAL PRODUCTS, e.g. HORSE-SHOES, RIVETS, BOLTS OR WHEELS
- B21K21/00—Making hollow articles not covered by a single preceding sub-group
- B21K21/08—Shaping hollow articles with different cross-section in longitudinal direction, e.g. nozzles, spark-plugs
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60J—WINDOWS, WINDSCREENS, NON-FIXED ROOFS, DOORS, OR SIMILAR DEVICES FOR VEHICLES; REMOVABLE EXTERNAL PROTECTIVE COVERINGS SPECIALLY ADAPTED FOR VEHICLES
- B60J5/00—Doors
- B60J5/04—Doors arranged at the vehicle sides
- B60J5/042—Reinforcement elements
- B60J5/0422—Elongated type elements, e.g. beams, cables, belts or wires
- B60J5/0438—Elongated type elements, e.g. beams, cables, belts or wires characterised by the type of elongated elements
- B60J5/0443—Beams
- B60J5/0444—Beams characterised by a special cross section
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B62—LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
- B62D—MOTOR VEHICLES; TRAILERS
- B62D21/00—Understructures, i.e. chassis frame on which a vehicle body may be mounted
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B62—LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
- B62D—MOTOR VEHICLES; TRAILERS
- B62D21/00—Understructures, i.e. chassis frame on which a vehicle body may be mounted
- B62D21/09—Means for mounting load bearing surfaces
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B21—MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
- B21H—MAKING PARTICULAR METAL OBJECTS BY ROLLING, e.g. SCREWS, WHEELS, RINGS, BARRELS, BALLS
- B21H7/00—Making articles not provided for in the preceding groups, e.g. agricultural tools, dinner forks, knives, spoons
- B21H7/18—Making articles not provided for in the preceding groups, e.g. agricultural tools, dinner forks, knives, spoons grooved pins; Rolling grooves, e.g. oil grooves, in articles
- B21H7/187—Rolling helical or rectilinear grooves
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Combustion & Propulsion (AREA)
- Transportation (AREA)
- Body Structure For Vehicles (AREA)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は管状構造部材に係
り、特に、内部にリインフォースメントが配設される管
状構造部材の改良に関するものである。
り、特に、内部にリインフォースメントが配設される管
状構造部材の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】管形状の本体部を有して自動車に位置固
定に配設される車両用ボデーの管状構造部材には、イン
パクトビーム、サイドドアウェスト、センターピラー、
フロントピラーなど種々のものが存在するが、それぞれ
内部にリインフォースメントを配設することにより機械
的強度を向上させることができる。例えば、乗用自動車
等の車両のサイドドアの内部に配設されるインパクトビ
ームは、側面衝突時等において車両の側方から加えられ
る衝撃荷重に対して、そのサイドドアの凹み変形を抑制
するためのもので、一般に円管形状の本体部と、その本
体部の両端に一体的に設けられた一対の取付部とを有
し、本体部が車両の前後方向となる姿勢で取付部を介し
てサイドドアのフレーム等に一体的に固設されるように
なっている。そして、このようなインパクトビームの一
種に、上記本体部の中央部分の内側にリインフォースメ
ントを配設することにより、重量の増加を抑制しつつ、
中央部分の座屈を防止して曲げ強度を向上させる技術が
提案されている。特開平4−238727号公報や特開
平6−91325号公報に記載されているインパクトビ
ームはその一例で、リインフォースメントとして円管形
状の部材や中実の円柱形状の部材が用いられている。な
お、この場合の座屈は、横方向すなわち軸心と直角な方
向からの荷重によりインパクトビームが偏平に潰れて折
れ曲がることで、曲げ強度は座屈や破断によって折れ曲
がるまでの最大荷重を意味する。
定に配設される車両用ボデーの管状構造部材には、イン
パクトビーム、サイドドアウェスト、センターピラー、
フロントピラーなど種々のものが存在するが、それぞれ
内部にリインフォースメントを配設することにより機械
的強度を向上させることができる。例えば、乗用自動車
等の車両のサイドドアの内部に配設されるインパクトビ
ームは、側面衝突時等において車両の側方から加えられ
る衝撃荷重に対して、そのサイドドアの凹み変形を抑制
するためのもので、一般に円管形状の本体部と、その本
体部の両端に一体的に設けられた一対の取付部とを有
し、本体部が車両の前後方向となる姿勢で取付部を介し
てサイドドアのフレーム等に一体的に固設されるように
なっている。そして、このようなインパクトビームの一
種に、上記本体部の中央部分の内側にリインフォースメ
ントを配設することにより、重量の増加を抑制しつつ、
中央部分の座屈を防止して曲げ強度を向上させる技術が
提案されている。特開平4−238727号公報や特開
平6−91325号公報に記載されているインパクトビ
ームはその一例で、リインフォースメントとして円管形
状の部材や中実の円柱形状の部材が用いられている。な
お、この場合の座屈は、横方向すなわち軸心と直角な方
向からの荷重によりインパクトビームが偏平に潰れて折
れ曲がることで、曲げ強度は座屈や破断によって折れ曲
がるまでの最大荷重を意味する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の管状構造部材においては、リインフォースメ
ントの装着によりその両端で曲げ剛性が不連続に変化す
るため、リインフォースメントの端縁付近で応力集中が
生じて本体部に亀裂や破断が生じ易く、曲げ強度の向上
効果が十分に得られないという問題があった。
うな従来の管状構造部材においては、リインフォースメ
ントの装着によりその両端で曲げ剛性が不連続に変化す
るため、リインフォースメントの端縁付近で応力集中が
生じて本体部に亀裂や破断が生じ易く、曲げ強度の向上
効果が十分に得られないという問題があった。
【0004】すなわち、図9に示すようにペンデュラム
30をインパクトビーム10′(リインフォースメント
無し)の中心位置Sに押圧し、その応力分布をFEM
(有限要素法)によって解析すると、(1) 〜(4) に示す
ように荷重点(中心位置S)から離間するに従って応力
は次第に低くなり、これを荷重点における応力σmax を
基準にしてグラフにすると図10のようになる。図10
の横軸は、荷重点から軸方向(図9では左右方向)への
離間距離で、縦軸はペンデュラム30が押しつけられた
側(図9では上側)の応力値であり、この図10から明
らかなように、例えば荷重点から40mm離れた位置の
応力σ40は未だ相当に大きく、荷重点位置にリインフォ
ースメントを配置しても、その長さが80mm程度(荷
重点から両側へ40mmずつ)で且つその端部付近で応
力集中が生じると、インパクトビーム10′は容易に破
断してしまうのである。リインフォースメントの長さ寸
法を十分に大きくすれば、端部付近に作用する応力が低
下するため破断を回避できるものと考えられるが、リイ
ンフォースメントの重量が重くなるとともに材料費が嵩
んでコストが高くなる。
30をインパクトビーム10′(リインフォースメント
無し)の中心位置Sに押圧し、その応力分布をFEM
(有限要素法)によって解析すると、(1) 〜(4) に示す
ように荷重点(中心位置S)から離間するに従って応力
は次第に低くなり、これを荷重点における応力σmax を
基準にしてグラフにすると図10のようになる。図10
の横軸は、荷重点から軸方向(図9では左右方向)への
離間距離で、縦軸はペンデュラム30が押しつけられた
側(図9では上側)の応力値であり、この図10から明
らかなように、例えば荷重点から40mm離れた位置の
応力σ40は未だ相当に大きく、荷重点位置にリインフォ
ースメントを配置しても、その長さが80mm程度(荷
重点から両側へ40mmずつ)で且つその端部付近で応
力集中が生じると、インパクトビーム10′は容易に破
断してしまうのである。リインフォースメントの長さ寸
法を十分に大きくすれば、端部付近に作用する応力が低
下するため破断を回避できるものと考えられるが、リイ
ンフォースメントの重量が重くなるとともに材料費が嵩
んでコストが高くなる。
【0005】なお、特表平7−506067号公報に
は、幅寸法が曲げモーメントの変化に応じて軸方向の端
縁に向かうに従って減少している長板形状のリインフォ
ースメントを、本体部の外側に溶接等で固設するように
したインパクトビームが記載されているが、リインフォ
ースメントの端部で曲げ剛性が不連続に変化することを
防止するものではなく、端部でも比較的大きな板幅を有
するため、その端縁付近で応力集中により亀裂等が発生
する可能性がある。センターピラーやサイドシルなどで
は、管形状の内部に金属板を溶接して二重板構造とする
ことにより部分的に補強することが行われているが、そ
の場合も同様である。
は、幅寸法が曲げモーメントの変化に応じて軸方向の端
縁に向かうに従って減少している長板形状のリインフォ
ースメントを、本体部の外側に溶接等で固設するように
したインパクトビームが記載されているが、リインフォ
ースメントの端部で曲げ剛性が不連続に変化することを
防止するものではなく、端部でも比較的大きな板幅を有
するため、その端縁付近で応力集中により亀裂等が発生
する可能性がある。センターピラーやサイドシルなどで
は、管形状の内部に金属板を溶接して二重板構造とする
ことにより部分的に補強することが行われているが、そ
の場合も同様である。
【0006】本発明は以上の事情を背景として為された
もので、その目的とするところは、管状構造部材の曲げ
強度(或いは吸収エネルギーや平均荷重)を効果的に向
上させることができる軽量で安価なリインフォースメン
トを提供することにある。
もので、その目的とするところは、管状構造部材の曲げ
強度(或いは吸収エネルギーや平均荷重)を効果的に向
上させることができる軽量で安価なリインフォースメン
トを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】 かかる目的を達成するた
めに、 第1発明は、管形状の本体部を有して自動車に位
置固定に配設される車両用ボデーの管状構造部材であっ
て、(a) 外周面が前記本体部の内周面と略同一形状を成
し、その本体部の内側の所定位置にその外周面がその内
周面に略密着する状態で配設される管形状のリインフォ
ースメントを有するとともに、(b) そのリインフォース
メントは、(b-1) 軸方向の中央部分に設けられた肉厚が
厚い厚肉部と、(b-2) 軸方向の両側の端縁に連続する所
定範囲において、その端縁で肉厚が略零となるようにそ
の端縁に近づくに従って内周寸法が拡大されることによ
り肉厚が連続的に薄くなる肉厚漸減部とを有するもので
ある一方、(c) 前記厚肉部には隔壁が設けられているこ
とを特徴とする。
めに、 第1発明は、管形状の本体部を有して自動車に位
置固定に配設される車両用ボデーの管状構造部材であっ
て、(a) 外周面が前記本体部の内周面と略同一形状を成
し、その本体部の内側の所定位置にその外周面がその内
周面に略密着する状態で配設される管形状のリインフォ
ースメントを有するとともに、(b) そのリインフォース
メントは、(b-1) 軸方向の中央部分に設けられた肉厚が
厚い厚肉部と、(b-2) 軸方向の両側の端縁に連続する所
定範囲において、その端縁で肉厚が略零となるようにそ
の端縁に近づくに従って内周寸法が拡大されることによ
り肉厚が連続的に薄くなる肉厚漸減部とを有するもので
ある一方、(c) 前記厚肉部には隔壁が設けられているこ
とを特徴とする。
【0008】また、第2発明は、第1発明の車両用ボデ
ーの管状構造部材において、前記隔壁は、管形状の中心
部まで肉が埋まっている中実のものであることを特徴と
する。
ーの管状構造部材において、前記隔壁は、管形状の中心
部まで肉が埋まっている中実のものであることを特徴と
する。
【0009】また、第3発明は、第1発明の車両用ボデ
ーの管状構造部材において、(a) 前記本体部は円管形状
を成しており、(b) 前記リインフォースメントは、外周
面が前記本体部の内周面に略密着する円管形状を成して
おり、(c) 前記隔壁は、円管形状の中心部まで肉が埋ま
っている中実のものであり、(d) 前記肉厚漸減部は、端
縁に向かうに従って内周面がテーパ状に拡大されること
により肉厚が直線的に薄くなっていることを特徴とす
る。
ーの管状構造部材において、(a) 前記本体部は円管形状
を成しており、(b) 前記リインフォースメントは、外周
面が前記本体部の内周面に略密着する円管形状を成して
おり、(c) 前記隔壁は、円管形状の中心部まで肉が埋ま
っている中実のものであり、(d) 前記肉厚漸減部は、端
縁に向かうに従って内周面がテーパ状に拡大されること
により肉厚が直線的に薄くなっていることを特徴とす
る。
【0010】第4発明は、管形状の本体部を有して自動
車に位置固定に配設される車両用ボデーの管状構造部材
であって、(a) 外周面が前記本体部の内周面と略同一形
状を成し、その本体部の内側の所定位置にその外周面が
その内周面に略密着する状態で配設される管形状のリイ
ンフォースメントを有するとともに、(b) そのリインフ
ォースメントは、(b-1) 軸方向の中央部分に設けられた
肉厚が厚い厚肉部と、(b-2) 軸方向の両側の端縁に連続
する所定範囲において、その端縁で肉厚が略零となるよ
うにその端縁に近づくに従って内周寸法が拡大されるこ
とにより肉厚が連続的に薄くなる肉厚漸減部とを有する
ものである一方、(c) 前記リインフォースメントの前記
厚肉部における肉厚は、車両衝突時等に前記本体部に加
えられる 荷重の応力分布に基づいて軸方向において非線
形に変化させられていることを特徴とする。
車に位置固定に配設される車両用ボデーの管状構造部材
であって、(a) 外周面が前記本体部の内周面と略同一形
状を成し、その本体部の内側の所定位置にその外周面が
その内周面に略密着する状態で配設される管形状のリイ
ンフォースメントを有するとともに、(b) そのリインフ
ォースメントは、(b-1) 軸方向の中央部分に設けられた
肉厚が厚い厚肉部と、(b-2) 軸方向の両側の端縁に連続
する所定範囲において、その端縁で肉厚が略零となるよ
うにその端縁に近づくに従って内周寸法が拡大されるこ
とにより肉厚が連続的に薄くなる肉厚漸減部とを有する
ものである一方、(c) 前記リインフォースメントの前記
厚肉部における肉厚は、車両衝突時等に前記本体部に加
えられる 荷重の応力分布に基づいて軸方向において非線
形に変化させられていることを特徴とする。
【0011】また、第5発明は、第1〜第3発明の何れ
か1つの車両用ボデーの管状構造部材において、前記リ
インフォースメントの前記厚肉部における肉厚は、車両
衝突時等に前記本体部に加えられる荷重の応力分布に基
づいて軸方向において非線形に変化させられていること
を特徴とする。
か1つの車両用ボデーの管状構造部材において、前記リ
インフォースメントの前記厚肉部における肉厚は、車両
衝突時等に前記本体部に加えられる荷重の応力分布に基
づいて軸方向において非線形に変化させられていること
を特徴とする。
【0012】また、第6発明は、第3発明の車両用ボデ
ーの管状構造部材において、前記隔壁の両側の面は、円
管形状の中心線上に曲率中心が位置する所定の曲率の部
分球面形状を成していて、前記肉厚漸減部に滑らかに接
続されていることを特徴とする。
ーの管状構造部材において、前記隔壁の両側の面は、円
管形状の中心線上に曲率中心が位置する所定の曲率の部
分球面形状を成していて、前記肉厚漸減部に滑らかに接
続されていることを特徴とする。
【0013】また、第7発明は、第1〜第3発明の何れ
か1つの車両用ボデーの管状構造部材において、前記隔
壁と前記肉厚漸減部との間には、肉厚が一定の肉厚一定
部が設けられているとともに、その肉厚一定部とその隔
壁との内側角部は所定の曲率のR形状を成していること
を特徴とする。
か1つの車両用ボデーの管状構造部材において、前記隔
壁と前記肉厚漸減部との間には、肉厚が一定の肉厚一定
部が設けられているとともに、その肉厚一定部とその隔
壁との内側角部は所定の曲率のR形状を成していること
を特徴とする。
【0014】また、第8発明は、第1〜第7発明の何れ
か1つのリインフォースメントが前記本体部に一体に設
けられていることを特徴とする。
か1つのリインフォースメントが前記本体部に一体に設
けられていることを特徴とする。
【0015】また、第9発明は、第1発明〜第8発明の
何れか1つの車両用ボデーの管状構造部材において、前
記リインフォースメントは、前記本体部の軸方向の中間
部分に配設されるもので、その本体部の両端には、外周
面がその本体部の内周面と略同一形状の管形状を成し、
その外周面がその本体部の内周面に略密着する状態でそ
の本体部の内側に配設されるとともに、軸方向において
その本体部の中央側に位置する内端縁に連続する所定範
囲では、その内端縁で肉厚が略零となるようにその内端
縁に近づくに従って内周寸法が拡大されることにより肉
厚が連続的に薄くされているエンドリインフォースメン
トが設けられていることを特徴とする。
何れか1つの車両用ボデーの管状構造部材において、前
記リインフォースメントは、前記本体部の軸方向の中間
部分に配設されるもので、その本体部の両端には、外周
面がその本体部の内周面と略同一形状の管形状を成し、
その外周面がその本体部の内周面に略密着する状態でそ
の本体部の内側に配設されるとともに、軸方向において
その本体部の中央側に位置する内端縁に連続する所定範
囲では、その内端縁で肉厚が略零となるようにその内端
縁に近づくに従って内周寸法が拡大されることにより肉
厚が連続的に薄くされているエンドリインフォースメン
トが設けられていることを特徴とする。
【0016】また、第10発明は、第1〜第9発明の何
れか1つの車両用ボデーの管状構造部材において、車両
用ボデーの管状構造部材はサイドドアの内部に車両の前
後方向に配設されるインパクトビームであることを特徴
とする。
れか1つの車両用ボデーの管状構造部材において、車両
用ボデーの管状構造部材はサイドドアの内部に車両の前
後方向に配設されるインパクトビームであることを特徴
とする。
【0017】また、第11発明は、第1〜第9発明の何
れか1つの車両用ボデーの管状構造部材において、車両
用ボデーの管状構造部材はセンターピラー、サイドドア
ウェスト、サイドシル、フロントピラー、フロントクロ
スメンバ、フロントサイドメンバ、バンパー補強ビーム
の何れかであることを特徴とする。
れか1つの車両用ボデーの管状構造部材において、車両
用ボデーの管状構造部材はセンターピラー、サイドドア
ウェスト、サイドシル、フロントピラー、フロントクロ
スメンバ、フロントサイドメンバ、バンパー補強ビーム
の何れかであることを特徴とする。
【0018】また、第12発明は、第1〜第7発明の何
れか1つのリインフォースメント。
れか1つのリインフォースメント。
【0019】また、第13発明は、第1〜第3発明の何
れか1つのリインフォースメントであって、(a) 前記厚
肉部を構成しているとともに、一端部に嵌合内周面を有
する第1嵌合部が設けられ、且つ他端部にその第1嵌合
部の嵌合内周面と嵌合可能な嵌合外周面を有する第2嵌
合部が設けられた第1ピースと、(b) 前記肉厚漸減部を
有するとともに、その肉厚漸減部と反対側の端部には、
前記第2嵌合部と同一形状の連結嵌合部が設けられてい
る第2ピースと、(c) 前記肉厚漸減部を有するととも
に、その肉厚漸減部と反対側の端部には、前記第1嵌合
部と同一形状の連結嵌合部が設けられている第3ピース
とを有することを特徴とする。
れか1つのリインフォースメントであって、(a) 前記厚
肉部を構成しているとともに、一端部に嵌合内周面を有
する第1嵌合部が設けられ、且つ他端部にその第1嵌合
部の嵌合内周面と嵌合可能な嵌合外周面を有する第2嵌
合部が設けられた第1ピースと、(b) 前記肉厚漸減部を
有するとともに、その肉厚漸減部と反対側の端部には、
前記第2嵌合部と同一形状の連結嵌合部が設けられてい
る第2ピースと、(c) 前記肉厚漸減部を有するととも
に、その肉厚漸減部と反対側の端部には、前記第1嵌合
部と同一形状の連結嵌合部が設けられている第3ピース
とを有することを特徴とする。
【0020】また、第14発明は、第6発明のリインフ
ォースメントであって、冷間鍛造加工を主体とする加工
方法で製造されていることを特徴とする。
ォースメントであって、冷間鍛造加工を主体とする加工
方法で製造されていることを特徴とする。
【0021】第15発明は、管形状の本体部を有する管
状構造部材であって、(a) 外周面が前記本体部の内周面
と略同一形状を成し、その本体部の内側の所定位置にそ
の外周面がその内周面に略密着する状態で配設される管
形状のリインフォースメントを有するとともに、(b) そ
のリインフォースメントは、(b-1) 軸方向の中央部分に
設けられた肉厚が厚い厚肉部と、(b-2) 軸方向の両側の
端縁に連続する所定範 囲において、その端縁で肉厚が略
零となるようにその端縁に近づくに従って内周寸法が拡
大されることにより肉厚が連続的に薄くなる肉厚漸減部
とを有するものである一方、(c) 前記厚肉部には隔壁が
設けられていることを特徴とする。
状構造部材であって、(a) 外周面が前記本体部の内周面
と略同一形状を成し、その本体部の内側の所定位置にそ
の外周面がその内周面に略密着する状態で配設される管
形状のリインフォースメントを有するとともに、(b) そ
のリインフォースメントは、(b-1) 軸方向の中央部分に
設けられた肉厚が厚い厚肉部と、(b-2) 軸方向の両側の
端縁に連続する所定範 囲において、その端縁で肉厚が略
零となるようにその端縁に近づくに従って内周寸法が拡
大されることにより肉厚が連続的に薄くなる肉厚漸減部
とを有するものである一方、(c) 前記厚肉部には隔壁が
設けられていることを特徴とする。
【0022】第16発明は、第15発明の管状構造部材
において、前記隔壁は、管形状の中心部まで肉が埋まっ
ている中実のものであることを特徴とする。
において、前記隔壁は、管形状の中心部まで肉が埋まっ
ている中実のものであることを特徴とする。
【0023】第17発明は、管形状の本体部を有する管
状構造部材であって、(a) 外周面が前記本体部の内周面
と略同一形状を成し、その本体部の内側の所定位置にそ
の外周面がその内周面に略密着する状態で配設される管
形状のリインフォースメントを有するとともに、(b) そ
のリインフォースメントは、(b-1) 軸方向の中央部分に
設けられた肉厚が厚い厚肉部と、(b-2) 軸方向の両側の
端縁に連続する所定範囲において、その端縁で肉厚が略
零となるようにその端縁に近づくに従って内周寸法が拡
大されることにより肉厚が連続的に薄くなる肉厚漸減部
とを有するものである一方、(c) 前記リインフォースメ
ントの前記厚肉部における肉厚は、前記本体部に加えら
れる荷重の応力分布に基づいて軸方向において非線形に
変化させられていることを特徴とする。
状構造部材であって、(a) 外周面が前記本体部の内周面
と略同一形状を成し、その本体部の内側の所定位置にそ
の外周面がその内周面に略密着する状態で配設される管
形状のリインフォースメントを有するとともに、(b) そ
のリインフォースメントは、(b-1) 軸方向の中央部分に
設けられた肉厚が厚い厚肉部と、(b-2) 軸方向の両側の
端縁に連続する所定範囲において、その端縁で肉厚が略
零となるようにその端縁に近づくに従って内周寸法が拡
大されることにより肉厚が連続的に薄くなる肉厚漸減部
とを有するものである一方、(c) 前記リインフォースメ
ントの前記厚肉部における肉厚は、前記本体部に加えら
れる荷重の応力分布に基づいて軸方向において非線形に
変化させられていることを特徴とする。
【0024】
【発明の効果】第1発明では、軸方向の中央部分に厚肉
部を有するとともに、軸方向の両側の端縁に連続する所
定範囲において、その端縁で肉厚が略零となるようにそ
の端縁に近づくに従って肉厚が連続的に薄くなる肉厚漸
減部を有し、且つ厚肉部に隔壁が設けられたリインフォ
ースメントが用いられているため、その中央部分では十
分な耐座屈性能が得られるとともに端縁付近の応力集中
が防止され、管状構造部材の曲げ強度が効果的に向上す
る。これにより、リインフォースメントによる重量増加
やコスト増をできるだけ抑えつつ、実用上十分な曲げ強
度を得ることができるようになる。また、リインフォー
スメントの材質の選択の自由度が大きくなり、アルミニ
ウム合金などを採用することにより更に軽量化を図るこ
とができる。
部を有するとともに、軸方向の両側の端縁に連続する所
定範囲において、その端縁で肉厚が略零となるようにそ
の端縁に近づくに従って肉厚が連続的に薄くなる肉厚漸
減部を有し、且つ厚肉部に隔壁が設けられたリインフォ
ースメントが用いられているため、その中央部分では十
分な耐座屈性能が得られるとともに端縁付近の応力集中
が防止され、管状構造部材の曲げ強度が効果的に向上す
る。これにより、リインフォースメントによる重量増加
やコスト増をできるだけ抑えつつ、実用上十分な曲げ強
度を得ることができるようになる。また、リインフォー
スメントの材質の選択の自由度が大きくなり、アルミニ
ウム合金などを採用することにより更に軽量化を図るこ
とができる。
【0025】第2発明では、厚肉部に中実の隔壁が設け
られているため、優れた耐座屈性能が得られる。
られているため、優れた耐座屈性能が得られる。
【0026】第3発明では、厚肉部に中実の隔壁が設け
られているため、優れた耐座屈性能が得られるととも
に、肉厚漸減部では肉厚が直線的に変化しているため、
設計や加工などが容易である。
られているため、優れた耐座屈性能が得られるととも
に、肉厚漸減部では肉厚が直線的に変化しているため、
設計や加工などが容易である。
【0027】第4発明および第5発明は、軸方向の中央
部分に厚肉部を有するとともに、軸方向の両側の端縁に
連続する所定範囲において、その端縁で肉厚が略零とな
るようにその端縁に近づくに従って肉厚が連続的に薄く
なる肉厚漸減部を有するリインフォースメントが用いら
れているため、その中央部分では十分な耐座屈性能が得
られるとともに端縁付近の応力集中が防止され、管状構
造部材の曲げ強度が効果的に向上する。これにより、リ
インフォースメントによる重量増加やコスト増をできる
だけ抑えつつ、実用上十分な曲げ強度を得ることができ
るようになる。また、リインフォースメントの材質の選
択の自由度が大きくなり、アルミニウム合金などを採用
することにより更に軽量化を図ることができる。また、
リインフォースメントの厚肉部における肉厚が、車両衝
突時等に前記本体部に加えられる荷重の応力分布に基づ
いて軸方向において非線形に変化させられているため、
リインフォースメントによる重量増加やコスト増を抑え
つつ最も効果的に曲げ強度を向上させることができる。
部分に厚肉部を有するとともに、軸方向の両側の端縁に
連続する所定範囲において、その端縁で肉厚が略零とな
るようにその端縁に近づくに従って肉厚が連続的に薄く
なる肉厚漸減部を有するリインフォースメントが用いら
れているため、その中央部分では十分な耐座屈性能が得
られるとともに端縁付近の応力集中が防止され、管状構
造部材の曲げ強度が効果的に向上する。これにより、リ
インフォースメントによる重量増加やコスト増をできる
だけ抑えつつ、実用上十分な曲げ強度を得ることができ
るようになる。また、リインフォースメントの材質の選
択の自由度が大きくなり、アルミニウム合金などを採用
することにより更に軽量化を図ることができる。また、
リインフォースメントの厚肉部における肉厚が、車両衝
突時等に前記本体部に加えられる荷重の応力分布に基づ
いて軸方向において非線形に変化させられているため、
リインフォースメントによる重量増加やコスト増を抑え
つつ最も効果的に曲げ強度を向上させることができる。
【0028】第6発明では、前記隔壁の両側の面が部分
球面形状を成していて、前記肉厚漸減部に滑らかに接続
されているため、車両衝突時等に前記本体部に加えられ
る荷重の応力分布(図9、図10参照)に近似する特性
の曲げ剛性が得られるようになり、上記第4発明、第5
発明と同様にリインフォースメントによる重量増加やコ
スト増を抑えつつ最も効果的に曲げ強度を向上させるこ
とができる。この第6発明は第4発明、第5発明の一実
施態様と見做すことができる。また、隔壁の側面は、中
心線上に曲率中心が位置する部分球面形状であるため、
その設計や加工が容易である。更に、隔壁から肉厚漸減
部に滑らかに接続されているため、結局隔壁から端縁ま
で肉厚が漸減させられることになり、第14発明のよう
に冷間鍛造加工を主体とする加工方法によって容易且つ
安価に製造することが可能である。
球面形状を成していて、前記肉厚漸減部に滑らかに接続
されているため、車両衝突時等に前記本体部に加えられ
る荷重の応力分布(図9、図10参照)に近似する特性
の曲げ剛性が得られるようになり、上記第4発明、第5
発明と同様にリインフォースメントによる重量増加やコ
スト増を抑えつつ最も効果的に曲げ強度を向上させるこ
とができる。この第6発明は第4発明、第5発明の一実
施態様と見做すことができる。また、隔壁の側面は、中
心線上に曲率中心が位置する部分球面形状であるため、
その設計や加工が容易である。更に、隔壁から肉厚漸減
部に滑らかに接続されているため、結局隔壁から端縁ま
で肉厚が漸減させられることになり、第14発明のよう
に冷間鍛造加工を主体とする加工方法によって容易且つ
安価に製造することが可能である。
【0029】第7発明では、隔壁と肉厚漸減部との間に
肉厚が一定の肉厚一定部が設けられているとともに、そ
の肉厚一定部とその隔壁との内側角部は所定の曲率のR
形状を成しているため、所定の曲げ剛性が得られるよう
に肉厚一定部の長さ寸法を適宜変更することにより、例
えば車種の相違などで本体部の長さ寸法が異なる種々の
車両用ボデーの管状構造部材に容易に対応できる。
肉厚が一定の肉厚一定部が設けられているとともに、そ
の肉厚一定部とその隔壁との内側角部は所定の曲率のR
形状を成しているため、所定の曲げ剛性が得られるよう
に肉厚一定部の長さ寸法を適宜変更することにより、例
えば車種の相違などで本体部の長さ寸法が異なる種々の
車両用ボデーの管状構造部材に容易に対応できる。
【0030】第8発明によれば、リインフォースメント
が前記本体部に一体に設けられていることから、リイン
フォースメントを固着するための樹脂材料等の接着剤が
不要となり、機械的強度も向上するため、重量が一層低
減させられる。更に、工程数が大幅に減少するため、製
造コストも低減させられる。
が前記本体部に一体に設けられていることから、リイン
フォースメントを固着するための樹脂材料等の接着剤が
不要となり、機械的強度も向上するため、重量が一層低
減させられる。更に、工程数が大幅に減少するため、製
造コストも低減させられる。
【0031】第9発明では、本体部の両端にエンドリイ
ンフォースメントが配設されているため、その両端、す
なわち管状構造部材に加えられた荷重を取付部などを介
してフレーム部材等に伝える部分の耐座屈性能や曲げ強
度が向上し、軸方向の中間部分を強化するリインフォー
スメントと相まって、管状構造部材の耐衝撃性能、衝撃
吸収性能などが全体として更に向上させられる。また、
内端縁に連続する所定範囲では、内端縁で肉厚が略零と
なるように肉厚が連続的に薄くされているため、その内
端縁付近での応力集中が防止されて亀裂や破断等の発生
が抑制される。
ンフォースメントが配設されているため、その両端、す
なわち管状構造部材に加えられた荷重を取付部などを介
してフレーム部材等に伝える部分の耐座屈性能や曲げ強
度が向上し、軸方向の中間部分を強化するリインフォー
スメントと相まって、管状構造部材の耐衝撃性能、衝撃
吸収性能などが全体として更に向上させられる。また、
内端縁に連続する所定範囲では、内端縁で肉厚が略零と
なるように肉厚が連続的に薄くされているため、その内
端縁付近での応力集中が防止されて亀裂や破断等の発生
が抑制される。
【0032】第12発明のリインフォースメントによれ
ば、上記第1発明〜第7発明と同様の作用効果が得られ
る。
ば、上記第1発明〜第7発明と同様の作用効果が得られ
る。
【0033】第13発明では、第1ピース〜第3ピース
の3種類の部材によってリインフォースメントが構成さ
れるようになっているため、第1ピースの連結数を適当
に定めることにより所望の領域で曲げ剛性を向上させる
ことが可能であり、例えば車種の相違などで本体部の長
さ寸法が異なる種々の車両用ボデーの管状構造部材に容
易に対応できる。
の3種類の部材によってリインフォースメントが構成さ
れるようになっているため、第1ピースの連結数を適当
に定めることにより所望の領域で曲げ剛性を向上させる
ことが可能であり、例えば車種の相違などで本体部の長
さ寸法が異なる種々の車両用ボデーの管状構造部材に容
易に対応できる。
【0034】第14発明では、冷間鍛造加工を主体とす
る加工方法で製造されるため、切削加工による削り出し
などに比較して簡単且つ安価に製造できるとともに、機
械的強度が向上するため薄肉化などにより一層の軽量化
を図ることができる。また、隔壁から端縁まで肉厚が漸
減させられているため、鍛造が容易で鍛造型にかかる負
担が小さく、十分な型寿命が得られるとともに、少ない
鍛造回数で円柱形状等の粗材から製品まで成形できる。
る加工方法で製造されるため、切削加工による削り出し
などに比較して簡単且つ安価に製造できるとともに、機
械的強度が向上するため薄肉化などにより一層の軽量化
を図ることができる。また、隔壁から端縁まで肉厚が漸
減させられているため、鍛造が容易で鍛造型にかかる負
担が小さく、十分な型寿命が得られるとともに、少ない
鍛造回数で円柱形状等の粗材から製品まで成形できる。
【0035】また、第15発明、第16発明、第17発
明の管状構造部材によれば、それぞれ第1発明、第2発
明、第4発明と実質的に同じ作用効果が得られる。
明の管状構造部材によれば、それぞれ第1発明、第2発
明、第4発明と実質的に同じ作用効果が得られる。
【0036】
【発明の実施の形態】ここで、上記管状構造部材の本体
部は、第3発明に記載のように円管形状であることが望
ましいが、断面多角形などであっても良い。第3発明の
円管形状は、断面が略真円であることが望ましいが、楕
円や長円等であっても良い。本体部としては、市販のパ
イプを用いることもできるが、例えば引張強さが130
kgf/mm2 程度の高張力鋼板等の金属製の平板を円
管形状に丸めて端部を突き合わせ、その突合せ部をアー
ク溶接などで一体に接合したものを用いることも可能で
ある。なお、1kgf/mm2 ≒9.8N/mm2 であ
る。
部は、第3発明に記載のように円管形状であることが望
ましいが、断面多角形などであっても良い。第3発明の
円管形状は、断面が略真円であることが望ましいが、楕
円や長円等であっても良い。本体部としては、市販のパ
イプを用いることもできるが、例えば引張強さが130
kgf/mm2 程度の高張力鋼板等の金属製の平板を円
管形状に丸めて端部を突き合わせ、その突合せ部をアー
ク溶接などで一体に接合したものを用いることも可能で
ある。なお、1kgf/mm2 ≒9.8N/mm2 であ
る。
【0037】上記管状構造部材のうち、サイドドアのイ
ンパクトビームは、通常は本体部の両端に一体的に設け
られた一対の取付部を介して、本体部が車両の前後方向
となる姿勢でサイドドアのフレーム等に一体的に固設さ
れる。取付部は、本体部と別体に構成して溶接などで一
体的に固設するようにしても良いが、例えば金属製平板
を丸めて本体部を構成する場合、その平板に取付部とす
べき部分を予め一体に設けておいて、曲げ加工などによ
り取付部を一体に形成することも可能である。なお、イ
ンパクトビームも含めて、管形状の本体部が他のフレー
ム部材等と一体に構成されるなどして、特別な取付部を
備えていない管状構造部材にも本発明は適用され得る。
ンパクトビームは、通常は本体部の両端に一体的に設け
られた一対の取付部を介して、本体部が車両の前後方向
となる姿勢でサイドドアのフレーム等に一体的に固設さ
れる。取付部は、本体部と別体に構成して溶接などで一
体的に固設するようにしても良いが、例えば金属製平板
を丸めて本体部を構成する場合、その平板に取付部とす
べき部分を予め一体に設けておいて、曲げ加工などによ
り取付部を一体に形成することも可能である。なお、イ
ンパクトビームも含めて、管形状の本体部が他のフレー
ム部材等と一体に構成されるなどして、特別な取付部を
備えていない管状構造部材にも本発明は適用され得る。
【0038】リインフォースメントとしては、S45C
(JIS規格)等の炭素鋼やA5056(JIS規格)
等のアルミニウム合金など、金属材料が好適に用いられ
るが、FRP等の複合材料など種々の材料を採用でき
る。このリインフォースメントは、圧入や接着剤、溶接
などでインパクトビームの所定位置、例えば軸方向の中
心位置に一体的に固設することが望ましい。第9発明の
エンドリインフォースメントについても同様である。
(JIS規格)等の炭素鋼やA5056(JIS規格)
等のアルミニウム合金など、金属材料が好適に用いられ
るが、FRP等の複合材料など種々の材料を採用でき
る。このリインフォースメントは、圧入や接着剤、溶接
などでインパクトビームの所定位置、例えば軸方向の中
心位置に一体的に固設することが望ましい。第9発明の
エンドリインフォースメントについても同様である。
【0039】リインフォースメントは、管状構造部材に
対する組付性などの点で中心線に対して対称(中心線ま
わりにおいて肉厚が均一)に構成することが望ましい
が、管状構造部材に横(軸心と直角な方向)から荷重を
加えた場合の応力分布は、例えば前記図9に示すように
中心線に対して非対称であるため、その応力分布に合わ
せて、荷重印加側と反対側の肉厚を薄くしたり軸方向長
さを短くしたりすることも可能である。軸方向について
は、基本的には厚肉部を中心として左右対称に構成され
るが、必要に応じて左右非対称とすることも可能であ
る。
対する組付性などの点で中心線に対して対称(中心線ま
わりにおいて肉厚が均一)に構成することが望ましい
が、管状構造部材に横(軸心と直角な方向)から荷重を
加えた場合の応力分布は、例えば前記図9に示すように
中心線に対して非対称であるため、その応力分布に合わ
せて、荷重印加側と反対側の肉厚を薄くしたり軸方向長
さを短くしたりすることも可能である。軸方向について
は、基本的には厚肉部を中心として左右対称に構成され
るが、必要に応じて左右非対称とすることも可能であ
る。
【0040】応力集中による亀裂や破断の発生を防止す
るために、リインフォースメントの端縁の肉厚は可及的
に零とすることが望ましいが、リインフォースメントが
配設された部位に図4に示す装置を用いて荷重を加えた
場合に、2400kgf程度以上、更には2700kg
f程度以上など、所定の要求最大荷重に達するまで本体
部に亀裂や破断が生じない程度の極薄い肉厚であれば良
い。また、吸収エネルギーが200kgf・m程度以
上、更には250kgf・m程度以上など、所定の要求
吸収エネルギーに達するまで本体部に亀裂や破断が生じ
ないように設定したり、平均荷重が1200kgf程度
以上、更には1350kgf程度以上など、所定の要求
平均荷重に達するまで本体部に亀裂や破断が生じないよ
うに設定したりしても良い。肉厚漸減部における肉厚の
変化率や肉厚漸減部の範囲等についても、上記の条件を
満足するように設定することが望ましく、厚肉部の肉厚
寸法や幅寸法については、同様な条件を満足するまで座
屈が生じないように設定することが望ましい。
るために、リインフォースメントの端縁の肉厚は可及的
に零とすることが望ましいが、リインフォースメントが
配設された部位に図4に示す装置を用いて荷重を加えた
場合に、2400kgf程度以上、更には2700kg
f程度以上など、所定の要求最大荷重に達するまで本体
部に亀裂や破断が生じない程度の極薄い肉厚であれば良
い。また、吸収エネルギーが200kgf・m程度以
上、更には250kgf・m程度以上など、所定の要求
吸収エネルギーに達するまで本体部に亀裂や破断が生じ
ないように設定したり、平均荷重が1200kgf程度
以上、更には1350kgf程度以上など、所定の要求
平均荷重に達するまで本体部に亀裂や破断が生じないよ
うに設定したりしても良い。肉厚漸減部における肉厚の
変化率や肉厚漸減部の範囲等についても、上記の条件を
満足するように設定することが望ましく、厚肉部の肉厚
寸法や幅寸法については、同様な条件を満足するまで座
屈が生じないように設定することが望ましい。
【0041】上記のような条件を満足するように、端縁
の肉厚寸法は、本体部の曲げ剛性(材質や板厚、径寸法
など)等によっても異なるが、例えばリインフォースメ
ントがS45C(JIS規格)等の構造用炭素鋼の場合
には、0.5mm程度以下、更には0.3mm程度以下
とすることが望ましく、A5056(JIS規格)等の
アルミニウム合金の場合には、0.8mm程度以下、更
には0.6mm程度以下とすることが望ましい。
の肉厚寸法は、本体部の曲げ剛性(材質や板厚、径寸法
など)等によっても異なるが、例えばリインフォースメ
ントがS45C(JIS規格)等の構造用炭素鋼の場合
には、0.5mm程度以下、更には0.3mm程度以下
とすることが望ましく、A5056(JIS規格)等の
アルミニウム合金の場合には、0.8mm程度以下、更
には0.6mm程度以下とすることが望ましい。
【0042】なお、上記要求最大荷重、要求吸収エネル
ギー、要求平均荷重の具体的な数値や、リインフォース
メントの端縁の具体的な肉厚寸法は、サイドドアのイン
パクトビームの場合の一例であり、それ等の値は車種や
管状構造部材の種類などに応じて適宜定められる。
ギー、要求平均荷重の具体的な数値や、リインフォース
メントの端縁の具体的な肉厚寸法は、サイドドアのイン
パクトビームの場合の一例であり、それ等の値は車種や
管状構造部材の種類などに応じて適宜定められる。
【0043】第3発明の肉厚漸減部は、端縁に近づくに
従って内周面がテーパ状に拡大されることにより肉厚が
直線的に薄くされているが、肉厚漸減部についても、管
状構造部材に横から荷重を加えた場合の応力分布に応じ
て肉厚を非線形に変化させるようにしても良い。
従って内周面がテーパ状に拡大されることにより肉厚が
直線的に薄くされているが、肉厚漸減部についても、管
状構造部材に横から荷重を加えた場合の応力分布に応じ
て肉厚を非線形に変化させるようにしても良い。
【0044】第6発明では隔壁の両側の面が部分球面形
状を成しており、第4発明、第5発明の一実施態様と見
做すことができるが、第4発明、第5発明の実施に際し
ては、例えば前記図10に示すような応力分布に合わせ
て更に厳密に隔壁近傍の肉厚を非線形で変化させること
もできる。なお、応力分布は管状構造部材の種類や材
質、肉厚、径寸法、長さ寸法などによってそれぞれ異な
るため、実際に使用する管状構造部材についてFEM解
析などにより個々に求めることになる。
状を成しており、第4発明、第5発明の一実施態様と見
做すことができるが、第4発明、第5発明の実施に際し
ては、例えば前記図10に示すような応力分布に合わせ
て更に厳密に隔壁近傍の肉厚を非線形で変化させること
もできる。なお、応力分布は管状構造部材の種類や材
質、肉厚、径寸法、長さ寸法などによってそれぞれ異な
るため、実際に使用する管状構造部材についてFEM解
析などにより個々に求めることになる。
【0045】第8発明の実施に際しては、例えば本体部
が略円管形状を成している場合、(a) 管状構造部材を軸
心と平行に切り開いて展開した平板形状を成していると
ともに、前記リインフォースメントの肉厚に対応して一
方の面が盛上げられた盛上部を有する平板状素材を圧延
加工によって製造する圧延工程と、(b) 該平板状素材を
前記盛上部側を内側にして丸め加工できるように、該盛
上部に多数のノッチを形成するノッチ形成工程と、(c)
該ノッチが形成された前記平板状素材を丸めて前記リイ
ンフォースメントが一体に設けられた管状構造部材とす
る丸め工程とを有する製造方法によって好適に製造され
る。但し、鍛造加工や切削加工などを主体とする他の製
造方法で製造することも可能である。
が略円管形状を成している場合、(a) 管状構造部材を軸
心と平行に切り開いて展開した平板形状を成していると
ともに、前記リインフォースメントの肉厚に対応して一
方の面が盛上げられた盛上部を有する平板状素材を圧延
加工によって製造する圧延工程と、(b) 該平板状素材を
前記盛上部側を内側にして丸め加工できるように、該盛
上部に多数のノッチを形成するノッチ形成工程と、(c)
該ノッチが形成された前記平板状素材を丸めて前記リイ
ンフォースメントが一体に設けられた管状構造部材とす
る丸め工程とを有する製造方法によって好適に製造され
る。但し、鍛造加工や切削加工などを主体とする他の製
造方法で製造することも可能である。
【0046】第9発明のエンドリインフォースメント
は、例えば有底管形状を成し、底部が本体部の端縁側に
位置するように配設されるとともに、底部から開口端縁
(内端縁)に向かって管状側壁部の肉厚が連続的に薄く
なるように構成される。底部の肉厚は要求強度等に応じ
て適宜定められるとともに、底部に貫通穴などを設けて
軽量化を図ることもできる。また、管形状の肉厚が内端
縁側と外端縁側とで異なるだけの底部を備えていないエ
ンドリインフォースメントを用いることも勿論可能であ
る。なお、本発明におけるリインフォースメントは、本
体部の両端に配設されるエンドリインフォースメントの
間の部分(中間部分)に配設されておれば良い。
は、例えば有底管形状を成し、底部が本体部の端縁側に
位置するように配設されるとともに、底部から開口端縁
(内端縁)に向かって管状側壁部の肉厚が連続的に薄く
なるように構成される。底部の肉厚は要求強度等に応じ
て適宜定められるとともに、底部に貫通穴などを設けて
軽量化を図ることもできる。また、管形状の肉厚が内端
縁側と外端縁側とで異なるだけの底部を備えていないエ
ンドリインフォースメントを用いることも勿論可能であ
る。なお、本発明におけるリインフォースメントは、本
体部の両端に配設されるエンドリインフォースメントの
間の部分(中間部分)に配設されておれば良い。
【0047】第10発明および第11発明は、本発明が
好適に適用される車両用ボデーの管状構造部材の幾つか
の具体例を示したもので、これ以外の管状構造部材にも
本発明は適用され得る。
好適に適用される車両用ボデーの管状構造部材の幾つか
の具体例を示したもので、これ以外の管状構造部材にも
本発明は適用され得る。
【0048】第13発明では、リインフォースメントが
3種類のピースを含んで構成されるが、他の発明の実施
に際しては、単体で構成しても良いことは勿論、軸方向
或いは周方向において適宜分割して構成することも可能
である。また、第13発明では第1ピースの数を適当に
設定することにより、広い領域で所定の曲げ剛性が得ら
れるようになるが、リインフォースメントが単体で構成
されている場合、複数のリインフォースメントを管状構
造部材内に連続して、或いは所定寸法ずつ離間させて配
設することにより、広い領域で所定の曲げ剛性が得られ
るようにすることもできる。更に、複数の部材に分割さ
れている場合、総て同じ材質で構成することもできる
が、例えば軸方向の両端部に位置して肉厚漸減部が設け
られる部材については、中央部の部材よりも曲げ剛性が
低い材質にするなど、部材によって材質を変えることも
可能である。
3種類のピースを含んで構成されるが、他の発明の実施
に際しては、単体で構成しても良いことは勿論、軸方向
或いは周方向において適宜分割して構成することも可能
である。また、第13発明では第1ピースの数を適当に
設定することにより、広い領域で所定の曲げ剛性が得ら
れるようになるが、リインフォースメントが単体で構成
されている場合、複数のリインフォースメントを管状構
造部材内に連続して、或いは所定寸法ずつ離間させて配
設することにより、広い領域で所定の曲げ剛性が得られ
るようにすることもできる。更に、複数の部材に分割さ
れている場合、総て同じ材質で構成することもできる
が、例えば軸方向の両端部に位置して肉厚漸減部が設け
られる部材については、中央部の部材よりも曲げ剛性が
低い材質にするなど、部材によって材質を変えることも
可能である。
【0049】第14発明では冷間鍛造加工を主体とする
加工方法で製造されるが、他の発明の実施に際しては、
切削加工による削り出しや鋳造(アルミダイキャスト)
などの他の加工方法を主体として製造することも可能で
ある。第14発明のリインフォースメントは、アルミニ
ウム合金などの比較的流動性に優れた金属材料にて構成
することが望ましい。
加工方法で製造されるが、他の発明の実施に際しては、
切削加工による削り出しや鋳造(アルミダイキャスト)
などの他の加工方法を主体として製造することも可能で
ある。第14発明のリインフォースメントは、アルミニ
ウム合金などの比較的流動性に優れた金属材料にて構成
することが望ましい。
【0050】以下、本発明の実施例を図面を参照しつつ
詳細に説明する。図1は、本発明の一実施例である車両
用サイドドアのインパクトビーム10を示す図で、(a)
は正面図、(b) は平面図、(c) は(b) におけるIc−I
c断面図であり、(c) は(a) 、(b) に比較して2倍の大
きさで図示されている。このインパクトビーム10は、
円管形状の本体部12と、その本体部12の両端部に一
体的に固設された一対の取付部14と、本体部12の内
部の所定位置に配設されたリインフォースメント16と
を備えており、本体部12が車両の前後方向となり且つ
(a) における上側が車体の外側すなわち側面衝突時等に
荷重が加えられる側となる姿勢で、取付部14を介して
図示しない車両用サイドドアのフレーム等に一体的に固
設されて使用される。また、全長寸法L1は略1104
mm、本体部12の長さ寸法L2は略950mm、本体
部12と取付部14との重なり幅Wは略30mmで、そ
の重なり幅W≒30mmのうち略25mmの範囲がアー
ク溶接などの溶接手段によって一体的に固設されてい
る。
詳細に説明する。図1は、本発明の一実施例である車両
用サイドドアのインパクトビーム10を示す図で、(a)
は正面図、(b) は平面図、(c) は(b) におけるIc−I
c断面図であり、(c) は(a) 、(b) に比較して2倍の大
きさで図示されている。このインパクトビーム10は、
円管形状の本体部12と、その本体部12の両端部に一
体的に固設された一対の取付部14と、本体部12の内
部の所定位置に配設されたリインフォースメント16と
を備えており、本体部12が車両の前後方向となり且つ
(a) における上側が車体の外側すなわち側面衝突時等に
荷重が加えられる側となる姿勢で、取付部14を介して
図示しない車両用サイドドアのフレーム等に一体的に固
設されて使用される。また、全長寸法L1は略1104
mm、本体部12の長さ寸法L2は略950mm、本体
部12と取付部14との重なり幅Wは略30mmで、そ
の重なり幅W≒30mmのうち略25mmの範囲がアー
ク溶接などの溶接手段によって一体的に固設されてい
る。
【0051】本体部12は、引張強さが130kgf/
mm2 程度で板厚が1.6mmの長方形の高張力鋼板、
具体的にはSPFC1270Y(JIS規格)製の平板
を、略真円の円管形状に丸めて端部を突き合わせ、その
突合せ部をアーク溶接などで一体に接合したもので、外
径寸法は約31.8mmである。溶接長さは、軸方向の
中心位置Sから両側へ200mmずつで計400mmで
あり、その溶接部12aが(a) において下側、すなわち
車載状態において車体の内側になるように、取付部14
に固設される。取付部14は、引張強さが45kgf/
mm2 程度で板厚が1.2mmの溶融亜鉛メッキ鋼板、
具体的にはSGC440(JIS規格)で、本体部12
の外径と略等しい曲率の半円弧形状の凹部14aをプレ
ス加工によって形成したものであり、その凹部14aに
本体部12の端部が嵌め合わされ、両側部がアーク溶接
等で一体的に固設される。取付部14には、プレス加工
用に一対のパイロット穴14bが設けられているが、プ
レス加工後にアーク溶接などで埋められている。上記溶
接部12aの長さや溶接位置は適宜変更することが可能
で、本体部12の全長に亘って溶接するようにしても良
い。
mm2 程度で板厚が1.6mmの長方形の高張力鋼板、
具体的にはSPFC1270Y(JIS規格)製の平板
を、略真円の円管形状に丸めて端部を突き合わせ、その
突合せ部をアーク溶接などで一体に接合したもので、外
径寸法は約31.8mmである。溶接長さは、軸方向の
中心位置Sから両側へ200mmずつで計400mmで
あり、その溶接部12aが(a) において下側、すなわち
車載状態において車体の内側になるように、取付部14
に固設される。取付部14は、引張強さが45kgf/
mm2 程度で板厚が1.2mmの溶融亜鉛メッキ鋼板、
具体的にはSGC440(JIS規格)で、本体部12
の外径と略等しい曲率の半円弧形状の凹部14aをプレ
ス加工によって形成したものであり、その凹部14aに
本体部12の端部が嵌め合わされ、両側部がアーク溶接
等で一体的に固設される。取付部14には、プレス加工
用に一対のパイロット穴14bが設けられているが、プ
レス加工後にアーク溶接などで埋められている。上記溶
接部12aの長さや溶接位置は適宜変更することが可能
で、本体部12の全長に亘って溶接するようにしても良
い。
【0052】図2は、前記リインフォースメント16を
示す図で、(a) は軸心すなわち中心線Oを含む断面図、
(b) は(a) におけるIIb−IIb断面図、(c) は(a) にお
けるIIc−IIc断面図である。このリインフォースメン
ト16は、前記本体部12の内径寸法と略等しい外径寸
法の円管形状を成しており、外周面が本体部12の内周
面に密着する状態で配設されるとともに、軸方向の中央
部分には、円管形状の中心部まで肉が埋まっている中実
の隔壁18が設けられている。この隔壁18が設けられ
た部分は厚肉部に相当し、その幅寸法は所定の曲げ剛性
が得られるように定められる。また、軸方向において隔
壁18を中心として左右対称に構成されており、軸方向
の両側の端縁に連続する所定範囲Eには、その端縁で肉
厚が略零になるように端縁に向かうに従って内周面がテ
ーパ状に拡大されることにより肉厚が直線的に薄くなる
肉厚漸減部20が設けられているとともに、その肉厚漸
減部20と隔壁18との間には、肉厚が一定の肉厚一定
部22が設けられている。肉厚漸減部20における肉厚
の変化率や所定寸法E、端縁の肉厚寸法は、リインフォ
ースメント16の端縁付近で応力集中が生じて本体部1
2に亀裂や破断が発生しないように、曲げ剛性が滑らか
に変化してリインフォースメント16の端縁で略零とな
るように定められる。肉厚一定部22と隔壁18との内
側角部も、曲げ剛性の急な変化で応力集中等が生じない
ように、所定の曲率のR形状を成している。本実施例の
リインフォースメント16は、請求項1、2、3、7、
10、12、15、16に記載のリインフォースメント
の一実施例に相当する。
示す図で、(a) は軸心すなわち中心線Oを含む断面図、
(b) は(a) におけるIIb−IIb断面図、(c) は(a) にお
けるIIc−IIc断面図である。このリインフォースメン
ト16は、前記本体部12の内径寸法と略等しい外径寸
法の円管形状を成しており、外周面が本体部12の内周
面に密着する状態で配設されるとともに、軸方向の中央
部分には、円管形状の中心部まで肉が埋まっている中実
の隔壁18が設けられている。この隔壁18が設けられ
た部分は厚肉部に相当し、その幅寸法は所定の曲げ剛性
が得られるように定められる。また、軸方向において隔
壁18を中心として左右対称に構成されており、軸方向
の両側の端縁に連続する所定範囲Eには、その端縁で肉
厚が略零になるように端縁に向かうに従って内周面がテ
ーパ状に拡大されることにより肉厚が直線的に薄くなる
肉厚漸減部20が設けられているとともに、その肉厚漸
減部20と隔壁18との間には、肉厚が一定の肉厚一定
部22が設けられている。肉厚漸減部20における肉厚
の変化率や所定寸法E、端縁の肉厚寸法は、リインフォ
ースメント16の端縁付近で応力集中が生じて本体部1
2に亀裂や破断が発生しないように、曲げ剛性が滑らか
に変化してリインフォースメント16の端縁で略零とな
るように定められる。肉厚一定部22と隔壁18との内
側角部も、曲げ剛性の急な変化で応力集中等が生じない
ように、所定の曲率のR形状を成している。本実施例の
リインフォースメント16は、請求項1、2、3、7、
10、12、15、16に記載のリインフォースメント
の一実施例に相当する。
【0053】上記リインフォースメント16は、中心線
Oに対して対称(中心線Oまわりにおいて肉厚が均一)
に構成されており、中心線Oまわりの位相を考慮するこ
となく本体部12内に配設される。また、リインフォー
スメント16の各部の肉厚やR形状の寸法などは材質に
応じて適宜定められ、本実施例では構造用炭素鋼、具体
的にはS45C(JIS規格)にて構成されているとと
もに、図3に示す寸法(単位:mm)とされており、重
量Wは約122gfである。このようなリインフォース
メント16は、冷間鍛造加工や切削加工などにより製造
することが可能で、本実施例では切削加工によって製造
されており、前記本体部12に取付部14を溶接固定す
る前に、その本体部12の一方の端部から圧入されて一
体的に固定されている。リインフォースメント16は、
本体部12の反対側の端部から挿入された位置決め治具
等により、その軸方向の中心位置すなわち隔壁18部分
が、本体部12の中心位置Sと略一致する位置で位置決
め固定される。本実施例では締り嵌めによる圧入のみで
固定されているが、必要に応じて樹脂材料等の接着剤や
溶接などで強固に固定することも可能である。
Oに対して対称(中心線Oまわりにおいて肉厚が均一)
に構成されており、中心線Oまわりの位相を考慮するこ
となく本体部12内に配設される。また、リインフォー
スメント16の各部の肉厚やR形状の寸法などは材質に
応じて適宜定められ、本実施例では構造用炭素鋼、具体
的にはS45C(JIS規格)にて構成されているとと
もに、図3に示す寸法(単位:mm)とされており、重
量Wは約122gfである。このようなリインフォース
メント16は、冷間鍛造加工や切削加工などにより製造
することが可能で、本実施例では切削加工によって製造
されており、前記本体部12に取付部14を溶接固定す
る前に、その本体部12の一方の端部から圧入されて一
体的に固定されている。リインフォースメント16は、
本体部12の反対側の端部から挿入された位置決め治具
等により、その軸方向の中心位置すなわち隔壁18部分
が、本体部12の中心位置Sと略一致する位置で位置決
め固定される。本実施例では締り嵌めによる圧入のみで
固定されているが、必要に応じて樹脂材料等の接着剤や
溶接などで強固に固定することも可能である。
【0054】このように本実施例のインパクトビーム1
0は、軸方向の中央部分に隔壁18を有するとともに、
軸方向の両側の端縁に連続する所定範囲Eには、その端
縁で肉厚が略零になるように端縁に向かうに従って肉厚
が直線的に薄くなる肉厚漸減部20が設けられているリ
インフォースメント16が、軸方向の中心位置S部分に
一体的に配設されているため、本体部12の中心位置S
付近では高い耐座屈性能が得られるとともに端縁付近の
応力集中が防止され、インパクトビーム10の曲げ強度
が効果的に向上する。これにより、リインフォースメン
ト16による重量増加やコスト増をできるだけ抑えつ
つ、実用上十分な曲げ強度を得ることができるようにな
る。
0は、軸方向の中央部分に隔壁18を有するとともに、
軸方向の両側の端縁に連続する所定範囲Eには、その端
縁で肉厚が略零になるように端縁に向かうに従って肉厚
が直線的に薄くなる肉厚漸減部20が設けられているリ
インフォースメント16が、軸方向の中心位置S部分に
一体的に配設されているため、本体部12の中心位置S
付近では高い耐座屈性能が得られるとともに端縁付近の
応力集中が防止され、インパクトビーム10の曲げ強度
が効果的に向上する。これにより、リインフォースメン
ト16による重量増加やコスト増をできるだけ抑えつ
つ、実用上十分な曲げ強度を得ることができるようにな
る。
【0055】また、本実施例のリインフォースメント1
6は、隔壁18によって厚肉部が構成されているため、
優れた耐座屈性能が得られるとともに、肉厚漸減部20
では肉厚が直線的に変化しているため、設計や加工など
が容易である。更に、隔壁18と肉厚漸減部20との間
には肉厚が一定の肉厚一定部22が設けられているとと
もに、その肉厚一定部22と隔壁18との内側角部は所
定の曲率のR形状を成しているため、所定の曲げ剛性が
得られるように肉厚一定部22の長さ寸法を適宜変更す
ることにより、例えば車種の相違などで本体部16の長
さ寸法が異なる種々のインパクトビームに容易に対応で
きる。
6は、隔壁18によって厚肉部が構成されているため、
優れた耐座屈性能が得られるとともに、肉厚漸減部20
では肉厚が直線的に変化しているため、設計や加工など
が容易である。更に、隔壁18と肉厚漸減部20との間
には肉厚が一定の肉厚一定部22が設けられているとと
もに、その肉厚一定部22と隔壁18との内側角部は所
定の曲率のR形状を成しているため、所定の曲げ剛性が
得られるように肉厚一定部22の長さ寸法を適宜変更す
ることにより、例えば車種の相違などで本体部16の長
さ寸法が異なる種々のインパクトビームに容易に対応で
きる。
【0056】次に、本発明の効果を更に具体的に明らか
にするために、上記実施例のインパクトビーム10につ
いて、図4に示す試験装置を用いて曲げ試験を行った結
果を説明する。試験に際しては、先ず一対の取付部14
をそれぞれ支持金具24の上面にアーク溶接などで一体
的に固設し、その支持金具24を曲げ試験機の定盤26
にボルト29によって固定する。支持金具24はコの字
形状を成すもので内向きに配置されているとともに、内
側に補強板28がアーク溶接によって一体的に固設され
ることにより、今回の試験条件では殆ど変形しない剛体
とされている。また、インパクトビーム10は車両搭載
状態で車体の内側となる溶接部12aが下側となる略水
平な姿勢で取り付けられる。
にするために、上記実施例のインパクトビーム10につ
いて、図4に示す試験装置を用いて曲げ試験を行った結
果を説明する。試験に際しては、先ず一対の取付部14
をそれぞれ支持金具24の上面にアーク溶接などで一体
的に固設し、その支持金具24を曲げ試験機の定盤26
にボルト29によって固定する。支持金具24はコの字
形状を成すもので内向きに配置されているとともに、内
側に補強板28がアーク溶接によって一体的に固設され
ることにより、今回の試験条件では殆ど変形しない剛体
とされている。また、インパクトビーム10は車両搭載
状態で車体の内側となる溶接部12aが下側となる略水
平な姿勢で取り付けられる。
【0057】その状態で、曲率半径が152mmで厚さ
が40mmの蒲鉾形状を成すペンデュラム30を本体部
12の真上から略垂直に下降させ、軸方向の中心位置S
に押圧する。そして、その時の中心位置Sの変位量すな
わちペンデュラム30の下方への変位量と、そのペンデ
ュラム30を下方へ移動させる負荷荷重との関係を測定
する。
が40mmの蒲鉾形状を成すペンデュラム30を本体部
12の真上から略垂直に下降させ、軸方向の中心位置S
に押圧する。そして、その時の中心位置Sの変位量すな
わちペンデュラム30の下方への変位量と、そのペンデ
ュラム30を下方へ移動させる負荷荷重との関係を測定
する。
【0058】結果は図5に示す通りで、変位量が20
2.3mmの図4に示す試験装置のストロークエンドに
達しても破断や座屈を生じることはなく、最大荷重は3
367kgfに達している。また、図24のNo.1の欄に
示すように、ストロークエンドまでの吸収エネルギーは
318.7kgf・mで、平均荷重は1576.9kg
fであった。吸収エネルギーは、所定の変位量(この場
合はストロークエンド)までの荷重の積分値で、平均荷
重は、吸収エネルギーを変位量で割算した値である。な
お、図24には、変位が152mm(6インチ)の時の
吸収エネルギーおよび平均荷重についても併せて示して
ある。図5の点線は変位が152mmの位置である。
2.3mmの図4に示す試験装置のストロークエンドに
達しても破断や座屈を生じることはなく、最大荷重は3
367kgfに達している。また、図24のNo.1の欄に
示すように、ストロークエンドまでの吸収エネルギーは
318.7kgf・mで、平均荷重は1576.9kg
fであった。吸収エネルギーは、所定の変位量(この場
合はストロークエンド)までの荷重の積分値で、平均荷
重は、吸収エネルギーを変位量で割算した値である。な
お、図24には、変位が152mm(6インチ)の時の
吸収エネルギーおよび平均荷重についても併せて示して
ある。図5の点線は変位が152mmの位置である。
【0059】次に、本発明の他の実施例を説明する。
尚、前述の実施例と同一の構成を有する部分には同一の
符号を付して説明を省略する。
尚、前述の実施例と同一の構成を有する部分には同一の
符号を付して説明を省略する。
【0060】図6は、車両用サイドドアのインパクトビ
ーム32を一部を切り欠いて示す図である。このインパ
クトビーム32は、図1のインパクトビーム10と略同
一の構造を有しているが、本体部12の両端部の内部に
それぞれエンドリインフォースメント34を備えてお
り、請求項9に記載の発明の一実施例に相当する。
ーム32を一部を切り欠いて示す図である。このインパ
クトビーム32は、図1のインパクトビーム10と略同
一の構造を有しているが、本体部12の両端部の内部に
それぞれエンドリインフォースメント34を備えてお
り、請求項9に記載の発明の一実施例に相当する。
【0061】図7は、前記エンドリインフォースメント
34を拡大して示す図で、(a) は軸心すなわち中心線O
を含む断面図、(b) は(a) におけるVIIb−VIIb断面図、
(c)は(a) におけるVIIc−VIIc断面図である。このエン
ドリインフォースメント34は、前記本体部12の内径
寸法と略等しい外径寸法の円管形状を成しており、外周
面が本体部12の内周面に略密着する状態で配設される
とともに、軸方向の一方の端縁、すなわち本体部12の
端縁側に位置する外端縁には円管形状の中心部まで肉が
埋められた底部36が設けられている。その底部36の
厚み寸法は所定の曲げ剛性が得られるように定められ
る。また、底部36からその円管形状の軸方向の他方の
端縁、すなわち本体部12の中央側に位置する内端縁ま
での円管状側壁部分は、その内端縁で肉厚が略零になる
ように内端縁に向かうに従って内周面がテーパ状に拡大
されることにより肉厚が直線的に薄くなる肉厚漸減部3
8とされている。肉厚漸減部38における肉厚の変化率
や、内端縁の肉厚寸法は、エンドリインフォースメント
34の内端縁付近で応力集中が生じて本体部12に亀裂
や破断が発生しないように、曲げ剛性が滑らかに変化し
てエンドリインフォースメント34の内端縁で略零とな
るように定められる。エンドリインフォースメント34
は、底部36が本体部12の端縁と略一致する位置に配
設され、接着剤などで本体部12に一体的に固設されて
いるとともに、その長さ寸法は、上記内端縁が前記取付
部14との固設部分よりも本体部12の中央側へ所定寸
法だけ突き出すように定められている。材質は、リイン
フォースメント16と同様に構造用炭素鋼などである。
34を拡大して示す図で、(a) は軸心すなわち中心線O
を含む断面図、(b) は(a) におけるVIIb−VIIb断面図、
(c)は(a) におけるVIIc−VIIc断面図である。このエン
ドリインフォースメント34は、前記本体部12の内径
寸法と略等しい外径寸法の円管形状を成しており、外周
面が本体部12の内周面に略密着する状態で配設される
とともに、軸方向の一方の端縁、すなわち本体部12の
端縁側に位置する外端縁には円管形状の中心部まで肉が
埋められた底部36が設けられている。その底部36の
厚み寸法は所定の曲げ剛性が得られるように定められ
る。また、底部36からその円管形状の軸方向の他方の
端縁、すなわち本体部12の中央側に位置する内端縁ま
での円管状側壁部分は、その内端縁で肉厚が略零になる
ように内端縁に向かうに従って内周面がテーパ状に拡大
されることにより肉厚が直線的に薄くなる肉厚漸減部3
8とされている。肉厚漸減部38における肉厚の変化率
や、内端縁の肉厚寸法は、エンドリインフォースメント
34の内端縁付近で応力集中が生じて本体部12に亀裂
や破断が発生しないように、曲げ剛性が滑らかに変化し
てエンドリインフォースメント34の内端縁で略零とな
るように定められる。エンドリインフォースメント34
は、底部36が本体部12の端縁と略一致する位置に配
設され、接着剤などで本体部12に一体的に固設されて
いるとともに、その長さ寸法は、上記内端縁が前記取付
部14との固設部分よりも本体部12の中央側へ所定寸
法だけ突き出すように定められている。材質は、リイン
フォースメント16と同様に構造用炭素鋼などである。
【0062】このように、本実施例のインパクトビーム
32によれば、上記実施例と同様の効果が得られると共
に、一方の端縁に底部36を有し、その底部36から他
方の端縁に連続する範囲に他方の端縁で肉厚が略零にな
るように他方の端縁に向かうに従って肉厚が直線的に薄
くなる肉厚漸減部38が設けられている有底円管形状の
エンドリインフォースメント34が本体部12の両端部
の内部に備えられていることから、その両端部、すなわ
ち本体部12に加えられた荷重を取付部14からフレー
ム部材等に伝える部分の耐座屈性能や曲げ強度が向上
し、軸方向の中間部分を強化する前記リインフォースメ
ント16と相まって、インパクトビーム32の耐衝撃性
能、衝撃吸収性能などが全体として更に向上させられ
る。また、他方の端縁(内端縁)で肉厚が略零となるよ
うに円管状側壁部分の肉厚が連続的に薄くされているた
め、その内端縁付近での応力集中が防止されて亀裂や破
断等の発生が抑制される。
32によれば、上記実施例と同様の効果が得られると共
に、一方の端縁に底部36を有し、その底部36から他
方の端縁に連続する範囲に他方の端縁で肉厚が略零にな
るように他方の端縁に向かうに従って肉厚が直線的に薄
くなる肉厚漸減部38が設けられている有底円管形状の
エンドリインフォースメント34が本体部12の両端部
の内部に備えられていることから、その両端部、すなわ
ち本体部12に加えられた荷重を取付部14からフレー
ム部材等に伝える部分の耐座屈性能や曲げ強度が向上
し、軸方向の中間部分を強化する前記リインフォースメ
ント16と相まって、インパクトビーム32の耐衝撃性
能、衝撃吸収性能などが全体として更に向上させられ
る。また、他方の端縁(内端縁)で肉厚が略零となるよ
うに円管状側壁部分の肉厚が連続的に薄くされているた
め、その内端縁付近での応力集中が防止されて亀裂や破
断等の発生が抑制される。
【0063】図8のリインフォースメント40は、請求
項1、2、3、4、5、6、10、12、15、16、
17に記載のリインフォースメントの一実施例に相当す
るもので、厚肉部を構成している隔壁42付近の肉厚
が、インパクトビームに荷重を加えた場合の応力分布に
対応して非線形に変化している。具体的には、隔壁42
の両側の面が、円管形状の中心線O上に曲率中心が位置
する所定の曲率の部分球面形状を成していて、肉厚が直
線的に変化している肉厚漸減部44に滑らかに接続され
ている。このリインフォースメント40も、中心線Oま
わりにおいて対称に構成されているとともに、軸方向に
おいて隔壁42を中心として左右対称に構成されてい
る。
項1、2、3、4、5、6、10、12、15、16、
17に記載のリインフォースメントの一実施例に相当す
るもので、厚肉部を構成している隔壁42付近の肉厚
が、インパクトビームに荷重を加えた場合の応力分布に
対応して非線形に変化している。具体的には、隔壁42
の両側の面が、円管形状の中心線O上に曲率中心が位置
する所定の曲率の部分球面形状を成していて、肉厚が直
線的に変化している肉厚漸減部44に滑らかに接続され
ている。このリインフォースメント40も、中心線Oま
わりにおいて対称に構成されているとともに、軸方向に
おいて隔壁42を中心として左右対称に構成されてい
る。
【0064】図9は、前記本体部12および取付部14
から成り且つリインフォースメントを備えていないイン
パクトビーム10′について、図4と同様にしてペンデ
ュラム30により本体部12の中心位置Sに荷重を加え
た場合の応力分布をFEM解析したもので、(1) 〜(4)
に示すように荷重点から離間するに従って応力は次第に
低くなり、これを荷重点(中心位置S)における応力σ
max を基準にしてグラフにしたものが図10である。図
10の横軸は、荷重点(中心位置S)から軸方向(図9
では左右方向)への離間距離で、縦軸はペンデュラム3
0が押しつけられた側(図9では上側)の応力値であ
り、この図10から明らかなように荷重点から離間する
に従って応力は非線形に変化している。上記隔壁42の
側面は部分球面形状を成しており、必ずしも応力分布に
完全に対応するものではないが、リインフォースメント
40が配設されたインパクトビームの曲げ剛性が、図1
0の応力分布にできるだけ近似するように曲率半径が定
められている。
から成り且つリインフォースメントを備えていないイン
パクトビーム10′について、図4と同様にしてペンデ
ュラム30により本体部12の中心位置Sに荷重を加え
た場合の応力分布をFEM解析したもので、(1) 〜(4)
に示すように荷重点から離間するに従って応力は次第に
低くなり、これを荷重点(中心位置S)における応力σ
max を基準にしてグラフにしたものが図10である。図
10の横軸は、荷重点(中心位置S)から軸方向(図9
では左右方向)への離間距離で、縦軸はペンデュラム3
0が押しつけられた側(図9では上側)の応力値であ
り、この図10から明らかなように荷重点から離間する
に従って応力は非線形に変化している。上記隔壁42の
側面は部分球面形状を成しており、必ずしも応力分布に
完全に対応するものではないが、リインフォースメント
40が配設されたインパクトビームの曲げ剛性が、図1
0の応力分布にできるだけ近似するように曲率半径が定
められている。
【0065】かかるリインフォースメント40はアルミ
ニウム合金、具体的にはA5056(JIS規格)にて
構成されているとともに、各部の寸法(単位:mm)は
図8に示す通りであり、重量Wは約63gfである。ま
た、このリインフォースメント40は、前記リインフォ
ースメント16と同様に、切削加工によって製造される
とともに前記本体部12の中心位置Sに圧入固定され
る。
ニウム合金、具体的にはA5056(JIS規格)にて
構成されているとともに、各部の寸法(単位:mm)は
図8に示す通りであり、重量Wは約63gfである。ま
た、このリインフォースメント40は、前記リインフォ
ースメント16と同様に、切削加工によって製造される
とともに前記本体部12の中心位置Sに圧入固定され
る。
【0066】このようなリインフォースメント40によ
れば、前記実施例と同様に、本体部12の中心位置S付
近では高い耐座屈性能が得られるとともに端縁付近の応
力集中が防止され、インパクトビームの曲げ強度が効果
的に向上する。これにより、リインフォースメント40
による重量増加やコスト増をできるだけ抑えつつ、実用
上十分な曲げ強度を得ることができるようになる。特
に、本実施例ではアルミニウム合金が用いられているた
め重量が大幅に軽減され、炭素鋼にて構成されている前
記リインフォースメント16に比較して1/2程度であ
る。また、隔壁42によって厚肉部が構成されているた
め、優れた耐座屈性能が得られるとともに、肉厚漸減部
44では肉厚が直線的に変化しているため、設計や加工
などが容易であることも、前記実施例と同様である。
れば、前記実施例と同様に、本体部12の中心位置S付
近では高い耐座屈性能が得られるとともに端縁付近の応
力集中が防止され、インパクトビームの曲げ強度が効果
的に向上する。これにより、リインフォースメント40
による重量増加やコスト増をできるだけ抑えつつ、実用
上十分な曲げ強度を得ることができるようになる。特
に、本実施例ではアルミニウム合金が用いられているた
め重量が大幅に軽減され、炭素鋼にて構成されている前
記リインフォースメント16に比較して1/2程度であ
る。また、隔壁42によって厚肉部が構成されているた
め、優れた耐座屈性能が得られるとともに、肉厚漸減部
44では肉厚が直線的に変化しているため、設計や加工
などが容易であることも、前記実施例と同様である。
【0067】一方、隔壁42の両側の面が部分球面形状
を成していて、肉厚漸減部44に滑らかに接続されてい
るため、図10に示す応力分布に近似する特性の曲げ剛
性が得られるようになり、重量増加やコスト増を抑えつ
つ最も効果的に曲げ強度を向上させることができる。ま
た、隔壁42の側面は、中心線O上に曲率中心が位置す
る部分球面形状であるため、その設計や加工が容易であ
る。
を成していて、肉厚漸減部44に滑らかに接続されてい
るため、図10に示す応力分布に近似する特性の曲げ剛
性が得られるようになり、重量増加やコスト増を抑えつ
つ最も効果的に曲げ強度を向上させることができる。ま
た、隔壁42の側面は、中心線O上に曲率中心が位置す
る部分球面形状であるため、その設計や加工が容易であ
る。
【0068】因みに、前記リインフォースメント16の
代わりに本実施例のリインフォースメント40を前記本
体部12に圧入固定したインパクトビームを用いて、図
4と同様にして曲げ試験を行ったところ、図11に示す
結果が得られた。この場合には、取付部14のパイロッ
ト穴14bを埋設することなく試験したため、変位量が
185.4mm、荷重が2944kgfのところでパイ
ロット穴14bの部分で破断した。また、図24のNo.2
の欄に示すように、最大荷重までの吸収エネルギーは2
65.3kgf・mで、平均荷重は1431.0kgf
であった。なお、図24の最大荷重は曲げ強度に相当す
る。
代わりに本実施例のリインフォースメント40を前記本
体部12に圧入固定したインパクトビームを用いて、図
4と同様にして曲げ試験を行ったところ、図11に示す
結果が得られた。この場合には、取付部14のパイロッ
ト穴14bを埋設することなく試験したため、変位量が
185.4mm、荷重が2944kgfのところでパイ
ロット穴14bの部分で破断した。また、図24のNo.2
の欄に示すように、最大荷重までの吸収エネルギーは2
65.3kgf・mで、平均荷重は1431.0kgf
であった。なお、図24の最大荷重は曲げ強度に相当す
る。
【0069】なお、上例では切削加工によってリインフ
ォースメント40が製造されていたが、図12に示すよ
うに冷間鍛造加工を主体とする加工方法でリインフォー
スメント40を製造することも可能である。図12にお
いて46は鍛造ダイスで、リインフォースメント40の
外径と略等しい内径寸法の成形穴48が形成されている
とともに、その成形穴48の底部には、前記隔壁42の
側面および肉厚漸減部44の内周面形状に対応する成形
面50が設けられたノックアウト52が上下方向の移動
可能に配設されている一方、成形穴48の上方には成形
面50と同じ成形面54が設けられたパンチ56が下向
きに配設され、(b) に示す所定の下降端位置まで成形穴
48内に挿入されるようになっている。
ォースメント40が製造されていたが、図12に示すよ
うに冷間鍛造加工を主体とする加工方法でリインフォー
スメント40を製造することも可能である。図12にお
いて46は鍛造ダイスで、リインフォースメント40の
外径と略等しい内径寸法の成形穴48が形成されている
とともに、その成形穴48の底部には、前記隔壁42の
側面および肉厚漸減部44の内周面形状に対応する成形
面50が設けられたノックアウト52が上下方向の移動
可能に配設されている一方、成形穴48の上方には成形
面50と同じ成形面54が設けられたパンチ56が下向
きに配設され、(b) に示す所定の下降端位置まで成形穴
48内に挿入されるようになっている。
【0070】そして、(a) に示すようにパンチ56が上
方へ離間させられるとともに、ノックアウト52が下降
端に位置決めされた状態で、外径寸法および容積(質
量)がリインフォースメント40と略等しい円柱形状を
成すA5056(JIS規格)製の粗材58を成形穴4
8内に挿入する。粗材58には、必要に応じてボンデ処
理などが施される。その状態で、パンチ56を下降端ま
で下降させることにより、(b) に示すようにリインフォ
ースメント40が鍛造加工され、ノックアウト52が上
方へ移動させられることによりリインフォースメント4
0が成形穴48から上方へ押し出される。なお、1回の
鍛造加工で粗材58からリインフォースメント40を製
造することもできるが、必要に応じて複数段の工程を経
て目的とするリインフォースメント40が鍛造加工され
るようにしても良い。また、鍛造加工後のリインフォー
スメント40に、切削加工等による仕上げ加工を施すこ
とも可能である。尚、本実施例の加工方法は請求項14
の加工方法に対応している。
方へ離間させられるとともに、ノックアウト52が下降
端に位置決めされた状態で、外径寸法および容積(質
量)がリインフォースメント40と略等しい円柱形状を
成すA5056(JIS規格)製の粗材58を成形穴4
8内に挿入する。粗材58には、必要に応じてボンデ処
理などが施される。その状態で、パンチ56を下降端ま
で下降させることにより、(b) に示すようにリインフォ
ースメント40が鍛造加工され、ノックアウト52が上
方へ移動させられることによりリインフォースメント4
0が成形穴48から上方へ押し出される。なお、1回の
鍛造加工で粗材58からリインフォースメント40を製
造することもできるが、必要に応じて複数段の工程を経
て目的とするリインフォースメント40が鍛造加工され
るようにしても良い。また、鍛造加工後のリインフォー
スメント40に、切削加工等による仕上げ加工を施すこ
とも可能である。尚、本実施例の加工方法は請求項14
の加工方法に対応している。
【0071】このように冷間鍛造加工を主体とする加工
方法で製造すれば、切削加工による削り出しなどに比較
し簡単且つ安価に製造できるとともに、機械的強度が向
上するため薄肉化などにより一層の軽量化を図ることが
できる。また、隔壁42から端縁まで肉厚が漸減させら
れているため、鍛造が容易で鍛造ダイス46やパンチ5
6等にかかる負担が小さく、十分な型寿命が得られると
ともに、少ない鍛造回数で円柱形状の粗材58からリイ
ンフォースメント40を成形することが可能である。特
に、本実施例では流動性に優れたアルミニウム合金が用
いられているため、冷間鍛造加工が一層容易に行われる
利点がある。
方法で製造すれば、切削加工による削り出しなどに比較
し簡単且つ安価に製造できるとともに、機械的強度が向
上するため薄肉化などにより一層の軽量化を図ることが
できる。また、隔壁42から端縁まで肉厚が漸減させら
れているため、鍛造が容易で鍛造ダイス46やパンチ5
6等にかかる負担が小さく、十分な型寿命が得られると
ともに、少ない鍛造回数で円柱形状の粗材58からリイ
ンフォースメント40を成形することが可能である。特
に、本実施例では流動性に優れたアルミニウム合金が用
いられているため、冷間鍛造加工が一層容易に行われる
利点がある。
【0072】図13は、車両用サイドドアのインパクト
ビーム160の中心線Oを含む断面形状を示している。
このインパクトビーム160は、円管形状内周面の長手
方向中央部にリインフォースメント部162が一体に設
けられているもので、請求項8に記載の発明の一実施例
に相当する。リインフォースメント部162の中央部に
は、断面が半円形状の突起部164が内向きフランジ状
に設けられ、突起部164からリインフォースメント部
162の軸方向の端縁に連続する範囲には、その端縁で
肉厚の増加分が略零となるように端縁に向かうに従って
内周面がテーパ状に拡大されることにより肉厚が直線的
に薄くなる肉厚漸減部166が設けられている。本実施
例において、リインフォースメント部162の幅寸法は
約150mm、インパクトビーム160の外径寸法は約
31.8mm、インパクトビーム160の外径寸法と内
径寸法との差すなわちリインフォースメント部162以
外の部分の肉厚寸法は約1.6mm、インパクトビーム
160の外周面から突起部164の先端に至る高さは約
7.0mm、突起部164の曲率半径は約4mm、リイ
ンフォースメント部162の端部の肉厚寸法は約2.0
mmに設定されている。なお、このインパクトビーム1
60は、前記インパクトビーム10と同様に高張力鋼板
などで構成される。
ビーム160の中心線Oを含む断面形状を示している。
このインパクトビーム160は、円管形状内周面の長手
方向中央部にリインフォースメント部162が一体に設
けられているもので、請求項8に記載の発明の一実施例
に相当する。リインフォースメント部162の中央部に
は、断面が半円形状の突起部164が内向きフランジ状
に設けられ、突起部164からリインフォースメント部
162の軸方向の端縁に連続する範囲には、その端縁で
肉厚の増加分が略零となるように端縁に向かうに従って
内周面がテーパ状に拡大されることにより肉厚が直線的
に薄くなる肉厚漸減部166が設けられている。本実施
例において、リインフォースメント部162の幅寸法は
約150mm、インパクトビーム160の外径寸法は約
31.8mm、インパクトビーム160の外径寸法と内
径寸法との差すなわちリインフォースメント部162以
外の部分の肉厚寸法は約1.6mm、インパクトビーム
160の外周面から突起部164の先端に至る高さは約
7.0mm、突起部164の曲率半径は約4mm、リイ
ンフォースメント部162の端部の肉厚寸法は約2.0
mmに設定されている。なお、このインパクトビーム1
60は、前記インパクトビーム10と同様に高張力鋼板
などで構成される。
【0073】このようなインパクトビーム160の製造
方法の一例を、図14の工程図に基づいて説明すると、
先ず工程1では、図15に示されるような所定形状の圧
延ローラ170で熱間圧延加工を施すことにより、イン
パクトビーム160を軸心と平行に切り開いて展開した
平板形状を成しているとともに、リインフォースメント
部162の肉厚変化に対応して一方の面が盛上げられた
盛上部180を有する平板状素材182を製造する。圧
延ローラ170には、中央部に断面が半円形の環状溝1
72が設けられているとともに、環状溝172に連続し
て外周面がテーパ状に拡大された一対のテーパ状部17
4が設けられている。この工程1は圧延工程に相当す
る。
方法の一例を、図14の工程図に基づいて説明すると、
先ず工程1では、図15に示されるような所定形状の圧
延ローラ170で熱間圧延加工を施すことにより、イン
パクトビーム160を軸心と平行に切り開いて展開した
平板形状を成しているとともに、リインフォースメント
部162の肉厚変化に対応して一方の面が盛上げられた
盛上部180を有する平板状素材182を製造する。圧
延ローラ170には、中央部に断面が半円形の環状溝1
72が設けられているとともに、環状溝172に連続し
て外周面がテーパ状に拡大された一対のテーパ状部17
4が設けられている。この工程1は圧延工程に相当す
る。
【0074】続く工程2では、図16に示されるよう
に、平板状素材182の盛上部180に所定間隔で複数
本のノッチ168を形成する。このノッチ加工は、例え
ば外周面にノッチ168に対応する複数本の刃或いは突
出部が軸心と平行に設けられた図示しないローラを前記
圧延ローラ170の下流側に平行に配設し、圧延ローラ
170と同期して回転させることにより、熱間圧延加工
に続いて連続して行うことができる。なお、平板状素材
182を所定寸法で分断した後に、回転切削工具などで
ノッチ168を切削加工するようにしても良い。この工
程2はノッチ形成工程に相当する。
に、平板状素材182の盛上部180に所定間隔で複数
本のノッチ168を形成する。このノッチ加工は、例え
ば外周面にノッチ168に対応する複数本の刃或いは突
出部が軸心と平行に設けられた図示しないローラを前記
圧延ローラ170の下流側に平行に配設し、圧延ローラ
170と同期して回転させることにより、熱間圧延加工
に続いて連続して行うことができる。なお、平板状素材
182を所定寸法で分断した後に、回転切削工具などで
ノッチ168を切削加工するようにしても良い。この工
程2はノッチ形成工程に相当する。
【0075】続く工程3では、熱間圧延及びノッチ加工
が施された帯状の平板状素材182が、長手方向に所定
間隔、たとえば長さ99.8mm毎に図示しないカッタ
等を用いて分断される。図17(a) は、このようにして
分断された平板状素材182の正面図で、(b) はその下
側から見た底面図、(c) は(a) のXVIIc −XVIIc 断面図
である。図17(c) に示されるように、複数本のノッチ
168は断面V字形の溝で、インパクトビーム160を
製造するために丸め加工が施された時に対向面が相互に
略密着する角度で設けられている。
が施された帯状の平板状素材182が、長手方向に所定
間隔、たとえば長さ99.8mm毎に図示しないカッタ
等を用いて分断される。図17(a) は、このようにして
分断された平板状素材182の正面図で、(b) はその下
側から見た底面図、(c) は(a) のXVIIc −XVIIc 断面図
である。図17(c) に示されるように、複数本のノッチ
168は断面V字形の溝で、インパクトビーム160を
製造するために丸め加工が施された時に対向面が相互に
略密着する角度で設けられている。
【0076】続く工程4では、短冊状に分断された平板
状素材182をプレスによりU字形状に曲げ加工した
後、同じくプレスにより円管形状に丸め加工することに
より、ノッチ168の対向面が相互に密着させられ且つ
平板状素材182の両側部が突き合わされるように丸め
られる。この工程4は丸め工程に相当する。続く工程5
では、丸められた平板状素材182の突合せ部の所定範
囲をアーク溶接などで一体に接合する。これにより、円
管形状内周面の長手方向中央部にリインフォースメント
部162が一体に設けられたインパクトビーム160が
製造される。なお、溶接後には、必要に応じて焼入れ、
焼きなましなどの熱処理が施される。
状素材182をプレスによりU字形状に曲げ加工した
後、同じくプレスにより円管形状に丸め加工することに
より、ノッチ168の対向面が相互に密着させられ且つ
平板状素材182の両側部が突き合わされるように丸め
られる。この工程4は丸め工程に相当する。続く工程5
では、丸められた平板状素材182の突合せ部の所定範
囲をアーク溶接などで一体に接合する。これにより、円
管形状内周面の長手方向中央部にリインフォースメント
部162が一体に設けられたインパクトビーム160が
製造される。なお、溶接後には、必要に応じて焼入れ、
焼きなましなどの熱処理が施される。
【0077】このようなリインフォースメント部162
が一体に設けられたインパクトビーム160によれば、
リインフォースメント部162を固着するための樹脂材
料等の接着剤が不要となり、機械的強度も向上するた
め、重量が一層低減させられる。また、工程数が大幅に
減少するため、製造コストも低減させられる。
が一体に設けられたインパクトビーム160によれば、
リインフォースメント部162を固着するための樹脂材
料等の接着剤が不要となり、機械的強度も向上するた
め、重量が一層低減させられる。また、工程数が大幅に
減少するため、製造コストも低減させられる。
【0078】図18のリインフォースメント60は、請
求項1、2、3、7、10、12、15、16に記載の
リインフォースメントの一実施例に相当するもので、前
記第1実施例のリインフォースメント16と同様に厚肉
部を構成している隔壁62、肉厚一定部64、および肉
厚漸減部66を備えている。かかるリインフォースメン
ト60はアルミニウム合金、具体的にはA5056(J
IS規格)にて構成されているとともに、各部の寸法
(単位:mm)は図18に示す通りであり、重量Wは約
40gfである。また、このリインフォースメント60
は、前記リインフォースメント16と同様に、切削加工
によって製造されるとともに前記本体部12の中心位置
Sに圧入固定される。このリインフォースメント60
も、中心線Oまわりにおいて対称に構成されているとと
もに、軸方向において隔壁62を中心として左右対称に
構成されている。
求項1、2、3、7、10、12、15、16に記載の
リインフォースメントの一実施例に相当するもので、前
記第1実施例のリインフォースメント16と同様に厚肉
部を構成している隔壁62、肉厚一定部64、および肉
厚漸減部66を備えている。かかるリインフォースメン
ト60はアルミニウム合金、具体的にはA5056(J
IS規格)にて構成されているとともに、各部の寸法
(単位:mm)は図18に示す通りであり、重量Wは約
40gfである。また、このリインフォースメント60
は、前記リインフォースメント16と同様に、切削加工
によって製造されるとともに前記本体部12の中心位置
Sに圧入固定される。このリインフォースメント60
も、中心線Oまわりにおいて対称に構成されているとと
もに、軸方向において隔壁62を中心として左右対称に
構成されている。
【0079】このようなリインフォースメント60にお
いても、第1実施例のリインフォースメント16と同様
な作用効果が得られる。加えて、本実施例ではアルミニ
ウム合金にて構成され、且つ必要な曲げ強度が得られる
範囲で各部の肉厚をできるだけ薄くしたことにより、重
量Wが約40gfと大幅に軽減されている。
いても、第1実施例のリインフォースメント16と同様
な作用効果が得られる。加えて、本実施例ではアルミニ
ウム合金にて構成され、且つ必要な曲げ強度が得られる
範囲で各部の肉厚をできるだけ薄くしたことにより、重
量Wが約40gfと大幅に軽減されている。
【0080】因みに、前記リインフォースメント16の
代わりに本実施例のリインフォースメント60を前記本
体部12に圧入固定したインパクトビームを用いて、図
4の試験装置により曲げ試験を行ったところ、図19に
示す結果が得られた。ここでは、支持金具24を外向き
に固設してボルト29により定盤26に固定して曲げ試
験を行ったが、その支持金具24と補強板28との溶接
部の破壊により、最大変位量は196.7mm、最大荷
重は2833kgfであった。また、図24のNo.3の欄
に示すように、最大荷重までの吸収エネルギーは27
6.5kgf・mで、平均荷重は1405.7kgfで
あった。なお、この場合の本体部12の溶接部12aの
溶接長さは500mmである。
代わりに本実施例のリインフォースメント60を前記本
体部12に圧入固定したインパクトビームを用いて、図
4の試験装置により曲げ試験を行ったところ、図19に
示す結果が得られた。ここでは、支持金具24を外向き
に固設してボルト29により定盤26に固定して曲げ試
験を行ったが、その支持金具24と補強板28との溶接
部の破壊により、最大変位量は196.7mm、最大荷
重は2833kgfであった。また、図24のNo.3の欄
に示すように、最大荷重までの吸収エネルギーは27
6.5kgf・mで、平均荷重は1405.7kgfで
あった。なお、この場合の本体部12の溶接部12aの
溶接長さは500mmである。
【0081】図20および図21は、比較のために用意
したリインフォースメントで、図20のリインフォース
メント70は中実の円柱形状を成しており、図21のリ
インフォースメント72は円管形状を成している。材質
は何れもS45C(JIS規格)で、各部の寸法(単
位:mm)は、重量Wが前記リインフォースメント16
と略等しくなるように図20、図21に示すように設定
されている。
したリインフォースメントで、図20のリインフォース
メント70は中実の円柱形状を成しており、図21のリ
インフォースメント72は円管形状を成している。材質
は何れもS45C(JIS規格)で、各部の寸法(単
位:mm)は、重量Wが前記リインフォースメント16
と略等しくなるように図20、図21に示すように設定
されている。
【0082】これ等のリインフォースメント70,72
についても、それぞれ前記リインフォースメント16の
代わりに前記本体部12に圧入固定したインパクトビー
ムを用いて、図4と同様にして曲げ試験を行ったとこ
ろ、図22、図23に示す結果が得られた。何れの場合
も、リインフォースメント70,72の端縁付近におけ
る応力集中による本体部12の破断が原因で、リインフ
ォースメント70の場合の最大変位量は143.0m
m、最大荷重は1958kgfであり、リインフォース
メント72の場合の最大変位量は121.9mm、最大
荷重は1876kgfであった。また、図24のNo.4
(リインフォースメント70)、No.5(リインフォース
メント72)の欄に示すように、最大荷重までの吸収エ
ネルギーはそれぞれ131.9kgf・m、112.3
kgf・mで、平均荷重は922.3kgf、921.
2kgfであった。
についても、それぞれ前記リインフォースメント16の
代わりに前記本体部12に圧入固定したインパクトビー
ムを用いて、図4と同様にして曲げ試験を行ったとこ
ろ、図22、図23に示す結果が得られた。何れの場合
も、リインフォースメント70,72の端縁付近におけ
る応力集中による本体部12の破断が原因で、リインフ
ォースメント70の場合の最大変位量は143.0m
m、最大荷重は1958kgfであり、リインフォース
メント72の場合の最大変位量は121.9mm、最大
荷重は1876kgfであった。また、図24のNo.4
(リインフォースメント70)、No.5(リインフォース
メント72)の欄に示すように、最大荷重までの吸収エ
ネルギーはそれぞれ131.9kgf・m、112.3
kgf・mで、平均荷重は922.3kgf、921.
2kgfであった。
【0083】これ等の結果と、同じ材質である前記リイ
ンフォースメント16(No.1)の場合とを比較すると、
最大荷重は約1.7〜1.8倍になり、吸収エネルギー
は約2.4〜2.8倍になっている。リインフォースメ
ント40(No.2)および60(No.3)についても、最大
荷重、吸収エネルギー共に大幅に向上している。
ンフォースメント16(No.1)の場合とを比較すると、
最大荷重は約1.7〜1.8倍になり、吸収エネルギー
は約2.4〜2.8倍になっている。リインフォースメ
ント40(No.2)および60(No.3)についても、最大
荷重、吸収エネルギー共に大幅に向上している。
【0084】図25のリインフォースメント80は、請
求項1、2、3、6、10、12、13、15、16に
記載のリインフォースメントの一実施例に相当するもの
で、同軸上に互いに嵌合されて連結されている3つの第
1ピース82、第2ピース84、第3ピース86と、そ
の嵌合部に配設された2個の補助ピース88とから構成
されている。第1ピース82は、図26に示されている
ように外径寸法が本体部12の内径寸法と略等しい円管
形状を成しており、軸方向の中央部分に隔壁90が設け
られているとともに、一端部に嵌合内周面を有する第1
嵌合部92が設けられ、且つ他端部にその第1嵌合部9
2の嵌合内周面と嵌合可能な外径寸法の嵌合外周面を有
する第2嵌合部94が設けられている。隔壁90の両側
の面は中心線O上に曲率中心が位置する所定の曲率の部
分球面形状を成しているとともに、その隔壁90から第
1嵌合部92、第2嵌合部94までの内周面は緩やかに
拡径するテーパ面とされている。上記嵌合部92,94
の長さ寸法は10mm程度で肉厚は2mm程度であり、
嵌合部92,94を含む全長は120mm程度で、隔壁
90の側面の曲率半径は8mm程度である。図26の
(a) は中心線Oを含む断面図で、(b) は第1嵌合部92
側から見た端面図で、(c) は第2嵌合部94側から見た
端面図である。なお、隔壁90から第1嵌合部92、第
2嵌合部94までの内周面は、径寸法が一定の円管面で
あっても良い。
求項1、2、3、6、10、12、13、15、16に
記載のリインフォースメントの一実施例に相当するもの
で、同軸上に互いに嵌合されて連結されている3つの第
1ピース82、第2ピース84、第3ピース86と、そ
の嵌合部に配設された2個の補助ピース88とから構成
されている。第1ピース82は、図26に示されている
ように外径寸法が本体部12の内径寸法と略等しい円管
形状を成しており、軸方向の中央部分に隔壁90が設け
られているとともに、一端部に嵌合内周面を有する第1
嵌合部92が設けられ、且つ他端部にその第1嵌合部9
2の嵌合内周面と嵌合可能な外径寸法の嵌合外周面を有
する第2嵌合部94が設けられている。隔壁90の両側
の面は中心線O上に曲率中心が位置する所定の曲率の部
分球面形状を成しているとともに、その隔壁90から第
1嵌合部92、第2嵌合部94までの内周面は緩やかに
拡径するテーパ面とされている。上記嵌合部92,94
の長さ寸法は10mm程度で肉厚は2mm程度であり、
嵌合部92,94を含む全長は120mm程度で、隔壁
90の側面の曲率半径は8mm程度である。図26の
(a) は中心線Oを含む断面図で、(b) は第1嵌合部92
側から見た端面図で、(c) は第2嵌合部94側から見た
端面図である。なお、隔壁90から第1嵌合部92、第
2嵌合部94までの内周面は、径寸法が一定の円管面で
あっても良い。
【0085】第2ピース84は、図27に示されている
ように外径寸法が本体部12の内径寸法と略等しい円管
形状を成しており、軸方向の中央部分に隔壁96が設け
られているとともに、一方の端縁に向かうに従って内周
面がテーパ状に拡大されることにより肉厚が直線的に薄
くなり且つその端縁で略零となる肉厚漸減部98を備え
ている。隔壁96の両側の面は中心線O上に曲率中心が
位置する所定の曲率の部分球面形状を成しており、一方
の側面は上記肉厚漸減部98に滑らかに接続されてい
る。隔壁96を挟んで肉厚漸減部98と反対側は、前記
第1ピース82の第1嵌合部92側と同一形状を成して
いて、第1嵌合部92と同一形状の連結嵌合部100が
設けられており、その第1ピース82の第2嵌合部94
の外周面に密着する状態で嵌合可能とされている。
ように外径寸法が本体部12の内径寸法と略等しい円管
形状を成しており、軸方向の中央部分に隔壁96が設け
られているとともに、一方の端縁に向かうに従って内周
面がテーパ状に拡大されることにより肉厚が直線的に薄
くなり且つその端縁で略零となる肉厚漸減部98を備え
ている。隔壁96の両側の面は中心線O上に曲率中心が
位置する所定の曲率の部分球面形状を成しており、一方
の側面は上記肉厚漸減部98に滑らかに接続されてい
る。隔壁96を挟んで肉厚漸減部98と反対側は、前記
第1ピース82の第1嵌合部92側と同一形状を成して
いて、第1嵌合部92と同一形状の連結嵌合部100が
設けられており、その第1ピース82の第2嵌合部94
の外周面に密着する状態で嵌合可能とされている。
【0086】第3ピース86は、図28に示されている
ように外径寸法が本体部12の内径寸法と略等しい円管
形状を成しており、軸方向の中央部分に隔壁102が設
けられているとともに、一方の端縁に向かうに従って内
周面がテーパ状に拡大されることにより肉厚が直線的に
薄くなり且つその端縁で略零となる肉厚漸減部104を
備えている。隔壁102の両側の面は中心線O上に曲率
中心が位置する所定の曲率の部分球面形状を成してお
り、一方の側面は上記肉厚漸減部104に滑らかに接続
されている。隔壁102を挟んで肉厚漸減部104と反
対側は、前記第1ピース82の第2嵌合部94側と同一
形状を成していて、第2嵌合部94と同一形状の連結嵌
合部106が設けられており、その第1ピース82の第
1嵌合部92の内周面に密着する状態で嵌合可能とされ
ている。
ように外径寸法が本体部12の内径寸法と略等しい円管
形状を成しており、軸方向の中央部分に隔壁102が設
けられているとともに、一方の端縁に向かうに従って内
周面がテーパ状に拡大されることにより肉厚が直線的に
薄くなり且つその端縁で略零となる肉厚漸減部104を
備えている。隔壁102の両側の面は中心線O上に曲率
中心が位置する所定の曲率の部分球面形状を成してお
り、一方の側面は上記肉厚漸減部104に滑らかに接続
されている。隔壁102を挟んで肉厚漸減部104と反
対側は、前記第1ピース82の第2嵌合部94側と同一
形状を成していて、第2嵌合部94と同一形状の連結嵌
合部106が設けられており、その第1ピース82の第
1嵌合部92の内周面に密着する状態で嵌合可能とされ
ている。
【0087】また、補助ピース88は図29に示すよう
に中実の円板形状を成しており、第2嵌合部94または
連結嵌合部106の内周面に密着する状態で嵌合される
ようになっている。図29の(a) は補助ピース88の側
面図で、(b) は中心線Oを含む断面図である。
に中実の円板形状を成しており、第2嵌合部94または
連結嵌合部106の内周面に密着する状態で嵌合される
ようになっている。図29の(a) は補助ピース88の側
面図で、(b) は中心線Oを含む断面図である。
【0088】上記第1ピース82、第2ピース84、第
3ピース86、および補助ピース88は、何れもアルミ
ニウム合金、具体的にはA5056(JIS規格)にて
構成されており、冷間鍛造加工や切削加工などによって
製造される。また、このリインフォースメント80を本
体部12に取り付ける際には、例えば第3ピース86を
肉厚漸減部104側から本体部12内に圧入した後、そ
の第3ピース86の連結嵌合部106の内側に補助ピー
ス88を嵌合するとともに、連結嵌合部106の外側に
第1ピース82の第1嵌合部92を嵌合して、その第1
ピース82を第3ピース86と共に本体部12内に圧入
する。その後、第1ピース82の第2嵌合部94の内側
に補助ピース88を嵌合するとともに、第2嵌合部94
の外側に第2ピース84の連結嵌合部100を嵌合し
て、その第2ピース84を第1ピース82、第3ピース
86と共に本体部12内の所定位置まで圧入すれば良
い。なお、サイドドアの幅寸法が大きく、本体部12の
長さ寸法が大きいインパクトビームに対しては、第1ピ
ース82を複数連結して挿入することが望ましい。
3ピース86、および補助ピース88は、何れもアルミ
ニウム合金、具体的にはA5056(JIS規格)にて
構成されており、冷間鍛造加工や切削加工などによって
製造される。また、このリインフォースメント80を本
体部12に取り付ける際には、例えば第3ピース86を
肉厚漸減部104側から本体部12内に圧入した後、そ
の第3ピース86の連結嵌合部106の内側に補助ピー
ス88を嵌合するとともに、連結嵌合部106の外側に
第1ピース82の第1嵌合部92を嵌合して、その第1
ピース82を第3ピース86と共に本体部12内に圧入
する。その後、第1ピース82の第2嵌合部94の内側
に補助ピース88を嵌合するとともに、第2嵌合部94
の外側に第2ピース84の連結嵌合部100を嵌合し
て、その第2ピース84を第1ピース82、第3ピース
86と共に本体部12内の所定位置まで圧入すれば良
い。なお、サイドドアの幅寸法が大きく、本体部12の
長さ寸法が大きいインパクトビームに対しては、第1ピ
ース82を複数連結して挿入することが望ましい。
【0089】このような本実施例のリインフォースメン
ト80は、図25に示す連結状態において、第2ピース
84の隔壁96から第3ピース86の隔壁102までの
間の部分が厚肉部として機能し、インパクトビームへの
取付状態において広い範囲で高い耐座屈性能が得られる
とともに、肉厚漸減部98,104の作用によりリイン
フォースメント80の端縁付近の応力集中が防止される
ため、インパクトビームの曲げ強度が効果的に向上す
る。また、第1ピース82の連結数を適当に定めること
により所望の領域で曲げ剛性を向上させることが可能
で、例えば車種の相違などで本体部12の長さ寸法が異
なる種々のインパクトビームに容易に対応できる。
ト80は、図25に示す連結状態において、第2ピース
84の隔壁96から第3ピース86の隔壁102までの
間の部分が厚肉部として機能し、インパクトビームへの
取付状態において広い範囲で高い耐座屈性能が得られる
とともに、肉厚漸減部98,104の作用によりリイン
フォースメント80の端縁付近の応力集中が防止される
ため、インパクトビームの曲げ強度が効果的に向上す
る。また、第1ピース82の連結数を適当に定めること
により所望の領域で曲げ剛性を向上させることが可能
で、例えば車種の相違などで本体部12の長さ寸法が異
なる種々のインパクトビームに容易に対応できる。
【0090】図30のリインフォースメント110は、
基本的には前記リインフォースメント40と同一形状
で、厚肉部としての隔壁112および肉厚漸減部114
を備えているが、中心線Oに対して非対称で、前記図9
の応力分布に対応して図の下側部分、すなわちリインフ
ォースメントへの取付状態において車体の内側となる部
分の長さ寸法が短くされている。これにより、外側(図
30における上側)からの荷重に対する曲げ剛性を損な
うことなく、一層の軽量化を図ることができる。
基本的には前記リインフォースメント40と同一形状
で、厚肉部としての隔壁112および肉厚漸減部114
を備えているが、中心線Oに対して非対称で、前記図9
の応力分布に対応して図の下側部分、すなわちリインフ
ォースメントへの取付状態において車体の内側となる部
分の長さ寸法が短くされている。これにより、外側(図
30における上側)からの荷重に対する曲げ剛性を損な
うことなく、一層の軽量化を図ることができる。
【0091】図31のリインフォースメント120は、
基本的には前記リインフォースメント40と同一形状
で、厚肉部としての隔壁122および肉厚漸減部124
を備えているが、隔壁122付近の曲げ剛性が必要以上
であるため、その隔壁122の中心部に貫通穴126を
形成した場合である。
基本的には前記リインフォースメント40と同一形状
で、厚肉部としての隔壁122および肉厚漸減部124
を備えているが、隔壁122付近の曲げ剛性が必要以上
であるため、その隔壁122の中心部に貫通穴126を
形成した場合である。
【0092】図32のリインフォースメント130は、
前記リインフォースメント16と同様に平坦な隔壁13
2を厚肉部として備えているが、その隔壁132から直
接肉厚漸減部134が設けられている場合であり、隔壁
132と肉厚漸減部134との内側角部は所定の曲率の
R形状を成している。
前記リインフォースメント16と同様に平坦な隔壁13
2を厚肉部として備えているが、その隔壁132から直
接肉厚漸減部134が設けられている場合であり、隔壁
132と肉厚漸減部134との内側角部は所定の曲率の
R形状を成している。
【0093】図33のリインフォースメント140は、
厚肉部としての隔壁142、肉厚一定部144、および
肉厚漸減部146を有するもので、隔壁142の両側の
面は中心線O上に曲率中心が位置する所定の曲率の部分
球面形状を成していて、肉厚一定部144に滑らかに接
続されている。
厚肉部としての隔壁142、肉厚一定部144、および
肉厚漸減部146を有するもので、隔壁142の両側の
面は中心線O上に曲率中心が位置する所定の曲率の部分
球面形状を成していて、肉厚一定部144に滑らかに接
続されている。
【0094】図34のリインフォースメント150は、
厚肉部としての隔壁152および肉厚漸減部154を有
するもので、隔壁152から両側の端縁に至るまで、前
記図10の応力分布に対応させて内周面を拡大させるこ
とにより肉厚を非線形に変化させた場合である。具体的
には、このリインフォースメント150が配設されたイ
ンパクトビームの曲げ剛性の特性が、図10の応力分布
にできるだけ対応するように肉厚が変化させられてい
る。
厚肉部としての隔壁152および肉厚漸減部154を有
するもので、隔壁152から両側の端縁に至るまで、前
記図10の応力分布に対応させて内周面を拡大させるこ
とにより肉厚を非線形に変化させた場合である。具体的
には、このリインフォースメント150が配設されたイ
ンパクトビームの曲げ剛性の特性が、図10の応力分布
にできるだけ対応するように肉厚が変化させられてい
る。
【0095】以上は、車両用サイドドアのインパクトビ
ームに関するものであったが、次に、インパクトビーム
以外の種々の車両用ボデーの管状構造部材、具体的に
は、センターピラー、サイドドアウェスト、サイドシ
ル、フロントピラー、フロントクロスメンバ、フロント
サイドメンバ、バンパー補強ビーム等に配設される種々
のリインフォースメントについて、図面を参照しつつ詳
細に説明する。
ームに関するものであったが、次に、インパクトビーム
以外の種々の車両用ボデーの管状構造部材、具体的に
は、センターピラー、サイドドアウェスト、サイドシ
ル、フロントピラー、フロントクロスメンバ、フロント
サイドメンバ、バンパー補強ビーム等に配設される種々
のリインフォースメントについて、図面を参照しつつ詳
細に説明する。
【0096】図35は、車両190の側面方向から見た
骨格構造を示す概略図である。図において、センターピ
ラー192は車両190の側面中央部に上下方向に立設
されており、サイドドアウェスト194は車両用サイド
ドアの窓ガラスの下部に略水平に配設されており、サイ
ドシル196はセンターピラー192の下端と垂直に交
わって水平方向に配設されており、フロントピラー19
8は車両190のフロントウインドゥの側端部に配設さ
れている。
骨格構造を示す概略図である。図において、センターピ
ラー192は車両190の側面中央部に上下方向に立設
されており、サイドドアウェスト194は車両用サイド
ドアの窓ガラスの下部に略水平に配設されており、サイ
ドシル196はセンターピラー192の下端と垂直に交
わって水平方向に配設されており、フロントピラー19
8は車両190のフロントウインドゥの側端部に配設さ
れている。
【0097】図36(a) は、車両190の右側のセンタ
ーピラー192を上下方向に切断した断面形状を示して
おり、(b) はそのA−A断面を示している。センターピ
ラー192は、フロントサイドドア210とリヤサイド
ドア212との間に上下方向に立設された横断面が略台
形の管状構造を成すもので、前記サイドシル196など
と一体に構成されている横断面が略コの字形状のメイン
パネル192aと、車両の内側に向かって開口している
メインパネル192aの開口部を覆蓋するように溶接な
どで一体的に固設されるベルトアンカ取付用の補強パネ
ル192bとから構成されており、それ等のパネル19
2a、192bで囲まれた四角形状の空間内にリインフ
ォースメント208が一体的に配設されている。リイン
フォースメント208は、地面202から高さH1 、H
2 の位置にそれぞれ管形状の中心部付近まで肉が埋まっ
ている一対の厚肉部204が設けられると共に、それら
一対の厚肉部204から上下の端縁で肉厚が略零となる
ように端縁に向かうに従って内周面が拡大されることに
より肉厚が滑らかに薄くなる一対の肉厚漸減部206
と、一対の厚肉部204の間において中央部で肉厚が極
小となるように中央部に向かうに従って同じく肉厚が滑
らかに薄くなる縦断面が円弧状の肉厚漸減部207とを
備えている。上記高さH1 は小型車両のバンパーの高さ
と略同じで、高さH2 は大型車両のバンパーの高さと略
同じである。また、リインフォースメント208の外周
面の形状は断面台形状のセンターピラー192の内周面
の形状と略同じで、外周面がセンターピラー192の内
周面に密着する状態で配設されている。リインフォース
メント208は、比重が小さく且つ引張強度の高い金属
材料〔例えばA5056(JIS規格)等〕で構成され
ており、例えば前記図14の製造方法と同様にして製造
されるとともに、メインパネル192aのコの字形状内
に配設した状態で補強パネル192bを溶接固定するよ
うにすれば良い。尚、本実施例のリインフォースメント
208は、請求項1、11、12、15に記載のリイン
フォースメントの一実施例に相当する。
ーピラー192を上下方向に切断した断面形状を示して
おり、(b) はそのA−A断面を示している。センターピ
ラー192は、フロントサイドドア210とリヤサイド
ドア212との間に上下方向に立設された横断面が略台
形の管状構造を成すもので、前記サイドシル196など
と一体に構成されている横断面が略コの字形状のメイン
パネル192aと、車両の内側に向かって開口している
メインパネル192aの開口部を覆蓋するように溶接な
どで一体的に固設されるベルトアンカ取付用の補強パネ
ル192bとから構成されており、それ等のパネル19
2a、192bで囲まれた四角形状の空間内にリインフ
ォースメント208が一体的に配設されている。リイン
フォースメント208は、地面202から高さH1 、H
2 の位置にそれぞれ管形状の中心部付近まで肉が埋まっ
ている一対の厚肉部204が設けられると共に、それら
一対の厚肉部204から上下の端縁で肉厚が略零となる
ように端縁に向かうに従って内周面が拡大されることに
より肉厚が滑らかに薄くなる一対の肉厚漸減部206
と、一対の厚肉部204の間において中央部で肉厚が極
小となるように中央部に向かうに従って同じく肉厚が滑
らかに薄くなる縦断面が円弧状の肉厚漸減部207とを
備えている。上記高さH1 は小型車両のバンパーの高さ
と略同じで、高さH2 は大型車両のバンパーの高さと略
同じである。また、リインフォースメント208の外周
面の形状は断面台形状のセンターピラー192の内周面
の形状と略同じで、外周面がセンターピラー192の内
周面に密着する状態で配設されている。リインフォース
メント208は、比重が小さく且つ引張強度の高い金属
材料〔例えばA5056(JIS規格)等〕で構成され
ており、例えば前記図14の製造方法と同様にして製造
されるとともに、メインパネル192aのコの字形状内
に配設した状態で補強パネル192bを溶接固定するよ
うにすれば良い。尚、本実施例のリインフォースメント
208は、請求項1、11、12、15に記載のリイン
フォースメントの一実施例に相当する。
【0098】このようにすれば、小型車両のバンパー高
さに相当する地面202から高さH1 の位置に設けられ
る厚肉部204で小型車両の側面衝突時の衝撃を吸収
し、大型車両のバンパー高さに相当する地面202から
高さH2 の位置に設けられる厚肉部204で大型車両の
側面衝突時の衝撃を吸収するため、それぞれ高い耐座屈
性能が得られると共に、それらの上下に一対の肉厚漸減
部206が設けられていることから、リインフォースメ
ント208の端縁付近の応力集中も防止され、リインフ
ォースメント208による重量増加やコスト増をできる
だけ抑えつつ、センターピラー192の荷重点近傍にお
ける圧壊及び破断が抑制される。その結果、例えばセン
ターピラー192の耐荷重テストで、最大荷重値が通常
構造と比べて約2倍に増加する上、吸収エネルギー量も
通常構造と比べて2〜3倍に増加する。
さに相当する地面202から高さH1 の位置に設けられ
る厚肉部204で小型車両の側面衝突時の衝撃を吸収
し、大型車両のバンパー高さに相当する地面202から
高さH2 の位置に設けられる厚肉部204で大型車両の
側面衝突時の衝撃を吸収するため、それぞれ高い耐座屈
性能が得られると共に、それらの上下に一対の肉厚漸減
部206が設けられていることから、リインフォースメ
ント208の端縁付近の応力集中も防止され、リインフ
ォースメント208による重量増加やコスト増をできる
だけ抑えつつ、センターピラー192の荷重点近傍にお
ける圧壊及び破断が抑制される。その結果、例えばセン
ターピラー192の耐荷重テストで、最大荷重値が通常
構造と比べて約2倍に増加する上、吸収エネルギー量も
通常構造と比べて2〜3倍に増加する。
【0099】図37(a) は、サイドドアウェスト194
を長手方向と垂直に切断した断面形状を示す斜視図で、
(b) は(a) のBb−Bb断面を示しており、(c) は(a) のBc
−Bc断面を示している。図において、サイドドアウェス
ト194は、平板状のメインパネル194aに板厚がそ
れよりも若干厚くて断面形状が底辺部分を除いた台形状
に曲げ加工が施された補強パネル194bを幅方向両端
部で固着した管状構造をしており、補強パネル194b
側が車両190の外側となる姿勢で配設されるととも
に、長手方向の中央部分には内部にリインフォースメン
ト220が一体的に配設されている。リインフォースメ
ント220は、その外周面の形状がサイドドアウェスト
194の内周面の形状と略等しい断面が台形の管状構造
で、サイドドアウェスト194の一方の開口から圧入さ
れることにより、外周面がサイドドアウェスト194の
内周面に密着する状態で配設されている。また、リイン
フォースメント220の長手方向の中央部には内向きフ
ランジ状の厚肉部216が設けられていると共に、両側
の端縁で肉厚が略零となるように厚肉部216から端縁
に向かうに従って内周面が拡大されることにより肉厚が
直線的に薄くなる肉厚漸減部218が設けられている。
厚肉部216の突出寸法は、図(b) に示されるように、
車両190の外側部分(図(a) の上側部分)が内側部分
(図(a) の下側部分)よりも大きくされている。また、
そのリインフォースメント220は、比重が小さく且つ
引張強度の高い金属材料〔例えばA5056(JIS規
格)等〕で構成されており、その長さ寸法は車両諸元に
応じて適切な長さに設定される。なお、厚肉部216
は、管形状の中心部まで肉が埋められた完全な隔壁構造
となっていても良い。本実施例のリインフォースメント
220は、請求項1、11、12、15に記載のリイン
フォースメントの一実施例に相当する。
を長手方向と垂直に切断した断面形状を示す斜視図で、
(b) は(a) のBb−Bb断面を示しており、(c) は(a) のBc
−Bc断面を示している。図において、サイドドアウェス
ト194は、平板状のメインパネル194aに板厚がそ
れよりも若干厚くて断面形状が底辺部分を除いた台形状
に曲げ加工が施された補強パネル194bを幅方向両端
部で固着した管状構造をしており、補強パネル194b
側が車両190の外側となる姿勢で配設されるととも
に、長手方向の中央部分には内部にリインフォースメン
ト220が一体的に配設されている。リインフォースメ
ント220は、その外周面の形状がサイドドアウェスト
194の内周面の形状と略等しい断面が台形の管状構造
で、サイドドアウェスト194の一方の開口から圧入さ
れることにより、外周面がサイドドアウェスト194の
内周面に密着する状態で配設されている。また、リイン
フォースメント220の長手方向の中央部には内向きフ
ランジ状の厚肉部216が設けられていると共に、両側
の端縁で肉厚が略零となるように厚肉部216から端縁
に向かうに従って内周面が拡大されることにより肉厚が
直線的に薄くなる肉厚漸減部218が設けられている。
厚肉部216の突出寸法は、図(b) に示されるように、
車両190の外側部分(図(a) の上側部分)が内側部分
(図(a) の下側部分)よりも大きくされている。また、
そのリインフォースメント220は、比重が小さく且つ
引張強度の高い金属材料〔例えばA5056(JIS規
格)等〕で構成されており、その長さ寸法は車両諸元に
応じて適切な長さに設定される。なお、厚肉部216
は、管形状の中心部まで肉が埋められた完全な隔壁構造
となっていても良い。本実施例のリインフォースメント
220は、請求項1、11、12、15に記載のリイン
フォースメントの一実施例に相当する。
【0100】このようにすれば、厚肉部216により高
い耐座屈性能が得られると共に、肉厚漸減部218によ
り端縁付近の応力集中も防止されることから、リインフ
ォースメント220による重量増加やコスト増をできる
だけ抑えつつサイドドアウェスト194の中央部近傍に
荷重を加えた場合の圧壊や破断に対する限界強度が抜本
的に強化される。その結果、例えばサイドドアウェスト
194の耐荷重テストで、最大荷重値が通常構造と比べ
て約2倍に増加する上、吸収エネルギー量も通常構造と
比べて2〜3倍に増加する。
い耐座屈性能が得られると共に、肉厚漸減部218によ
り端縁付近の応力集中も防止されることから、リインフ
ォースメント220による重量増加やコスト増をできる
だけ抑えつつサイドドアウェスト194の中央部近傍に
荷重を加えた場合の圧壊や破断に対する限界強度が抜本
的に強化される。その結果、例えばサイドドアウェスト
194の耐荷重テストで、最大荷重値が通常構造と比べ
て約2倍に増加する上、吸収エネルギー量も通常構造と
比べて2〜3倍に増加する。
【0101】図38(a) は、サイドシル196の中心線
Oを含む断面形状を示しており、(b) は(a) の C−C 断
面を示している。サイドシル196は、前記センターピ
ラー192などと一体に構成されている半円管形状に曲
げ加工されたメインパネル196a(前記メインパネル
192aと同じ部材)と、同じく半円管形状に曲げ加工
された補強パネル196bとを溶接などで一体的に接合
したもので、略円管形の管状構造を成しており、車外側
には更にロッカーパネル230がスポット溶接などで一
体的に固設されている。そして、そのサイドシル196
のうち、センターピラー192との交差部分であって図
示しないフロアクロスメンバが一体的に溶接固定される
部分には、内部にリインフォースメント228が一体的
に配設されている。リインフォースメント228は、そ
の外周面の形状がサイドシル196の内周面の形状と略
等しい断面が略円形の管状構造で、外周面がサイドシル
196の内周面に密着する状態で配設されており、長手
方向の中央部には内向きフランジ状の厚肉部224が設
けられていると共に、両側の端縁で肉厚が略零となるよ
うに厚肉部224から端縁に向かうに従って内周面が拡
大されることにより肉厚が直線的に薄くなる肉厚漸減部
226が設けられている。また、リインフォースメント
228は、比重が小さく且つ剛性率の高い軽金属で構成
されている。なお、厚肉部224は、円管形状の中心部
まで肉が埋められた完全な隔壁構造となっていても良い
し、リインフォースメント228の配設位置は適宜変更
され得る。本実施例のリインフォースメント228は、
請求項1、11、12、15に記載のリインフォースメ
ントの一実施例に相当する。
Oを含む断面形状を示しており、(b) は(a) の C−C 断
面を示している。サイドシル196は、前記センターピ
ラー192などと一体に構成されている半円管形状に曲
げ加工されたメインパネル196a(前記メインパネル
192aと同じ部材)と、同じく半円管形状に曲げ加工
された補強パネル196bとを溶接などで一体的に接合
したもので、略円管形の管状構造を成しており、車外側
には更にロッカーパネル230がスポット溶接などで一
体的に固設されている。そして、そのサイドシル196
のうち、センターピラー192との交差部分であって図
示しないフロアクロスメンバが一体的に溶接固定される
部分には、内部にリインフォースメント228が一体的
に配設されている。リインフォースメント228は、そ
の外周面の形状がサイドシル196の内周面の形状と略
等しい断面が略円形の管状構造で、外周面がサイドシル
196の内周面に密着する状態で配設されており、長手
方向の中央部には内向きフランジ状の厚肉部224が設
けられていると共に、両側の端縁で肉厚が略零となるよ
うに厚肉部224から端縁に向かうに従って内周面が拡
大されることにより肉厚が直線的に薄くなる肉厚漸減部
226が設けられている。また、リインフォースメント
228は、比重が小さく且つ剛性率の高い軽金属で構成
されている。なお、厚肉部224は、円管形状の中心部
まで肉が埋められた完全な隔壁構造となっていても良い
し、リインフォースメント228の配設位置は適宜変更
され得る。本実施例のリインフォースメント228は、
請求項1、11、12、15に記載のリインフォースメ
ントの一実施例に相当する。
【0102】このようにすれば、厚肉部224により高
い耐座屈性能が得られると共に、肉厚漸減部226によ
り端縁付近の応力集中も防止されることから、リインフ
ォースメント228による重量増加やコスト増をできる
だけ抑えつつサイドシル196が側面衝突時の衝撃エネ
ルギーを好適に吸収し、荷重点近傍において圧壊や大き
な変形が抑制される。また、このような衝撃吸収効果に
より、二重板構造にして部分的に補強していた従来のサ
イドシル構造の重量と比較して20〜30%の軽量化が
可能となる。
い耐座屈性能が得られると共に、肉厚漸減部226によ
り端縁付近の応力集中も防止されることから、リインフ
ォースメント228による重量増加やコスト増をできる
だけ抑えつつサイドシル196が側面衝突時の衝撃エネ
ルギーを好適に吸収し、荷重点近傍において圧壊や大き
な変形が抑制される。また、このような衝撃吸収効果に
より、二重板構造にして部分的に補強していた従来のサ
イドシル構造の重量と比較して20〜30%の軽量化が
可能となる。
【0103】図39(a) は、右側のフロントピラー19
8を含む車両190の骨格構造の一部を示しており、
(b) は(a) のDb−Db断面を示しており、(c) は(b) のDc
−Dc断面を示している。フロントピラー198は、車外
側に位置する断面コの字形状の第1パネル198aと、
室内側に位置する平板状の第2パネル198bとを溶接
などで一体的に接合したもので、断面四角形の管状構造
を成しており、下部よりの略くの字形状に下方へ折れ曲
げられた折れ曲がり部分には、左右のフロントピラー1
98を相互に結合するようにインストルメントパネル補
強ビーム240が車両190の幅方向に略水平に配設さ
れているとともに、そのインストルメントパネル補強ビ
ーム240との結合部分の内部には所定形状のリインフ
ォースメント238が配設されている。そのリインフォ
ースメント238は、その外周面の形状がフロントピラ
ー198の折れ曲がり部分の内周面の形状と略等しい断
面が略四角形の管状構造で、外周面がフロントピラー1
98の内周面に密着する状態で配設されており、中央部
には管形状の中心部まで肉が埋まっている隔壁状の厚肉
部234が設けられているとともに、両側の端縁で肉厚
が略零となるように厚肉部234から端縁に向かうに従
って内周面が拡大されることにより肉厚が直線的に薄く
なる肉厚漸減部236が設けられている。また、リイン
フォースメント238は、比重が小さく且つ剛性率の高
い軽合金〔例えばA5056(JIS規格)等〕で構成
されている。尚、本実施例のリインフォースメント23
8は、請求項1、2、11、12、15、16に記載の
リインフォースメントの一実施例に相当する。
8を含む車両190の骨格構造の一部を示しており、
(b) は(a) のDb−Db断面を示しており、(c) は(b) のDc
−Dc断面を示している。フロントピラー198は、車外
側に位置する断面コの字形状の第1パネル198aと、
室内側に位置する平板状の第2パネル198bとを溶接
などで一体的に接合したもので、断面四角形の管状構造
を成しており、下部よりの略くの字形状に下方へ折れ曲
げられた折れ曲がり部分には、左右のフロントピラー1
98を相互に結合するようにインストルメントパネル補
強ビーム240が車両190の幅方向に略水平に配設さ
れているとともに、そのインストルメントパネル補強ビ
ーム240との結合部分の内部には所定形状のリインフ
ォースメント238が配設されている。そのリインフォ
ースメント238は、その外周面の形状がフロントピラ
ー198の折れ曲がり部分の内周面の形状と略等しい断
面が略四角形の管状構造で、外周面がフロントピラー1
98の内周面に密着する状態で配設されており、中央部
には管形状の中心部まで肉が埋まっている隔壁状の厚肉
部234が設けられているとともに、両側の端縁で肉厚
が略零となるように厚肉部234から端縁に向かうに従
って内周面が拡大されることにより肉厚が直線的に薄く
なる肉厚漸減部236が設けられている。また、リイン
フォースメント238は、比重が小さく且つ剛性率の高
い軽合金〔例えばA5056(JIS規格)等〕で構成
されている。尚、本実施例のリインフォースメント23
8は、請求項1、2、11、12、15、16に記載の
リインフォースメントの一実施例に相当する。
【0104】上記フロントピラー198の折れ曲がり部
分には、側面衝突時にインストルメントパネル補強ビー
ム240を介して衝撃荷重が加えられるが、本実施例で
は、その折れ曲がり部分にリインフォースメント238
が配設されているため、側面衝突時のフロントピラー1
98の圧壊が抑制される。特に、本実施例のリインフォ
ースメント238によれば、厚肉部234により高い耐
座屈性能が得られると共に、肉厚漸減部236により端
縁付近の応力集中も防止されることから、リインフォー
スメント238による重量増加やコスト増をできるだけ
抑えつつフロントピラー198が側面衝突時の衝撃エネ
ルギーを好適に吸収し、荷重点近傍において圧壊や大き
な変形が抑制される。また、このような衝撃吸収効果に
より、二重板構造や厚板構造などの従来構造の重量と比
較して20〜30%の軽量化が可能となる。
分には、側面衝突時にインストルメントパネル補強ビー
ム240を介して衝撃荷重が加えられるが、本実施例で
は、その折れ曲がり部分にリインフォースメント238
が配設されているため、側面衝突時のフロントピラー1
98の圧壊が抑制される。特に、本実施例のリインフォ
ースメント238によれば、厚肉部234により高い耐
座屈性能が得られると共に、肉厚漸減部236により端
縁付近の応力集中も防止されることから、リインフォー
スメント238による重量増加やコスト増をできるだけ
抑えつつフロントピラー198が側面衝突時の衝撃エネ
ルギーを好適に吸収し、荷重点近傍において圧壊や大き
な変形が抑制される。また、このような衝撃吸収効果に
より、二重板構造や厚板構造などの従来構造の重量と比
較して20〜30%の軽量化が可能となる。
【0105】図40(a) は、車両190の前部の骨格構
造を示しており、(b) は(a) のEb−Eb断面を示してお
り、(c) は(b) のEc−Ec断面を示しており、(d) は(b)
のEd−Ed断面を示している。図において、一対のフロン
トサイドメンバ244は車両190の前後方向に互いに
略平行に配設されており、車両190の左右方向に配設
されたフロントアッパーサイドフレーム246よりも前
方において、車両190の左右方向に配設された管形状
のフロントクロスメンバ248により互いに結合され、
正面の中心線から右側または左側にずれたオフセット正
面衝突時の衝撃が、そのフロントクロスメンバ248を
介して左右のフロントサイドメンバ244に分散される
ようになっている。また、フロントサイドメンバ244
の中央部は、同じく車両190の左右方向に配設された
板状のサスペンションメンバ250により互いに結合さ
れている。
造を示しており、(b) は(a) のEb−Eb断面を示してお
り、(c) は(b) のEc−Ec断面を示しており、(d) は(b)
のEd−Ed断面を示している。図において、一対のフロン
トサイドメンバ244は車両190の前後方向に互いに
略平行に配設されており、車両190の左右方向に配設
されたフロントアッパーサイドフレーム246よりも前
方において、車両190の左右方向に配設された管形状
のフロントクロスメンバ248により互いに結合され、
正面の中心線から右側または左側にずれたオフセット正
面衝突時の衝撃が、そのフロントクロスメンバ248を
介して左右のフロントサイドメンバ244に分散される
ようになっている。また、フロントサイドメンバ244
の中央部は、同じく車両190の左右方向に配設された
板状のサスペンションメンバ250により互いに結合さ
れている。
【0106】上記フロントクロスメンバ248の内部に
は、中央部にセンターリインフォースメント252が配
設され、両端部に一対のエンドリインフォースメント2
54がそれぞれ配設されている。センターリインフォー
スメント252は、その外周面の形状がフロントクロス
メンバ248の内周面の形状と略等しい断面が略四角形
の管状構造で、外周面がフロントクロスメンバ248の
内周面に密着する状態で配設されており、中央部には管
形状の中心部まで肉が埋まっている隔壁状の厚肉部25
6が設けられているとともに、両側の端縁で肉厚が略零
となるように厚肉部256から端縁に向かうに従って内
周面が拡大されることにより肉厚が直線的に薄くなる肉
厚漸減部258が設けられている。センターリインフォ
ースメント252は、比重が小さく且つ剛性率の高い軽
金属〔例えばA5056(JIS規格)等〕で構成され
ている。
は、中央部にセンターリインフォースメント252が配
設され、両端部に一対のエンドリインフォースメント2
54がそれぞれ配設されている。センターリインフォー
スメント252は、その外周面の形状がフロントクロス
メンバ248の内周面の形状と略等しい断面が略四角形
の管状構造で、外周面がフロントクロスメンバ248の
内周面に密着する状態で配設されており、中央部には管
形状の中心部まで肉が埋まっている隔壁状の厚肉部25
6が設けられているとともに、両側の端縁で肉厚が略零
となるように厚肉部256から端縁に向かうに従って内
周面が拡大されることにより肉厚が直線的に薄くなる肉
厚漸減部258が設けられている。センターリインフォ
ースメント252は、比重が小さく且つ剛性率の高い軽
金属〔例えばA5056(JIS規格)等〕で構成され
ている。
【0107】一対のエンドリインフォースメント254
は、その外周面の形状がフロントクロスメンバ248の
内周面の形状と略等しい断面が略四角形の管状構造で、
外周面がフロントクロスメンバ248の内周面に密着す
る状態で配設されており、軸方向の一方の端縁、すなわ
ちフロントクロスメンバ248の端縁側に位置する外端
縁には中心部まで肉が埋められた底部260が設けられ
ているとともに、他方の端縁(内端縁)で肉厚が略零と
なるように底部260から内端縁に向かうに従って内周
面が拡大されることにより肉厚が直線的に薄くなる肉厚
漸減部262が設けられている。エンドリインフォース
メント254も、比重が小さく且つ剛性率の高い軽金属
〔例えばA5056(JIS規格)等〕で構成されてお
り、フロントクロスメンバ248は、このエンドリイン
フォースメント254が配設された部分でボルトなどに
よりフロントサイドメンバ244に固設されている。
尚、本実施例は、請求項1、2、9、11、12、1
5、16に記載の発明の一実施例に相当する。
は、その外周面の形状がフロントクロスメンバ248の
内周面の形状と略等しい断面が略四角形の管状構造で、
外周面がフロントクロスメンバ248の内周面に密着す
る状態で配設されており、軸方向の一方の端縁、すなわ
ちフロントクロスメンバ248の端縁側に位置する外端
縁には中心部まで肉が埋められた底部260が設けられ
ているとともに、他方の端縁(内端縁)で肉厚が略零と
なるように底部260から内端縁に向かうに従って内周
面が拡大されることにより肉厚が直線的に薄くなる肉厚
漸減部262が設けられている。エンドリインフォース
メント254も、比重が小さく且つ剛性率の高い軽金属
〔例えばA5056(JIS規格)等〕で構成されてお
り、フロントクロスメンバ248は、このエンドリイン
フォースメント254が配設された部分でボルトなどに
よりフロントサイドメンバ244に固設されている。
尚、本実施例は、請求項1、2、9、11、12、1
5、16に記載の発明の一実施例に相当する。
【0108】このようにすれば、センターリインフォー
スメント252は、厚肉部256により高い耐座屈性能
が得られると共に、肉厚漸減部258により端縁付近の
応力集中も防止されることから、センターリインフォー
スメント252による重量増加やコスト増をできるだけ
抑えつつ衝突時の衝撃エネルギーを好適に吸収し、フロ
ントクロスメンバ248の中央部における圧壊や破断が
抑制される。また、エンドリインフォースメント254
も、同じく高い耐座屈性能や端縁付近の応力集中が防止
されることから、エンドリインフォースメント254に
よる重量増加やコスト増をできるだけ抑えつつフロント
クロスメンバ248の両端部の圧壊又は変形による衝撃
エネルギー吸収量の低下が防止される。このようなリイ
ンフォースメント252、254の装着による衝撃吸収
効果により、二重板構造や厚板構造などの従来構造と比
較して20〜30%の軽量化が可能となる。
スメント252は、厚肉部256により高い耐座屈性能
が得られると共に、肉厚漸減部258により端縁付近の
応力集中も防止されることから、センターリインフォー
スメント252による重量増加やコスト増をできるだけ
抑えつつ衝突時の衝撃エネルギーを好適に吸収し、フロ
ントクロスメンバ248の中央部における圧壊や破断が
抑制される。また、エンドリインフォースメント254
も、同じく高い耐座屈性能や端縁付近の応力集中が防止
されることから、エンドリインフォースメント254に
よる重量増加やコスト増をできるだけ抑えつつフロント
クロスメンバ248の両端部の圧壊又は変形による衝撃
エネルギー吸収量の低下が防止される。このようなリイ
ンフォースメント252、254の装着による衝撃吸収
効果により、二重板構造や厚板構造などの従来構造と比
較して20〜30%の軽量化が可能となる。
【0109】図41(a) は、上記フロントサイドメンバ
244の一部を軸心と平行に切り欠いた構造を示してお
り、(b) は(a) の部分拡大図であり、(c) は(b) のFc−
Fc断面を示しており、(d) は(b) のFd−Fd断面を示して
いる。図において、断面矩形状のフロントサイドメンバ
244の上面には、車両190の左右方向に配設された
板状のサスペンションメンバ250がボルト270によ
り一体的に締結されている。また、一対のフロントサイ
ドメンバ244の前端部には、フロントクロスメンバ2
48の両側から前方へ突き出すように一対のバンパース
テー268がボルト等により一体的に固設され、それら
のバンパーステー268の前方にバンパー266が配設
されている。
244の一部を軸心と平行に切り欠いた構造を示してお
り、(b) は(a) の部分拡大図であり、(c) は(b) のFc−
Fc断面を示しており、(d) は(b) のFd−Fd断面を示して
いる。図において、断面矩形状のフロントサイドメンバ
244の上面には、車両190の左右方向に配設された
板状のサスペンションメンバ250がボルト270によ
り一体的に締結されている。また、一対のフロントサイ
ドメンバ244の前端部には、フロントクロスメンバ2
48の両側から前方へ突き出すように一対のバンパース
テー268がボルト等により一体的に固設され、それら
のバンパーステー268の前方にバンパー266が配設
されている。
【0110】上記フロントサイドメンバ244の内部に
は、サスペンションメンバ250の締結部分にリインフ
ォースメント272が配設されており、前端部にエンド
リインフォースメント274が配設されている。リイン
フォースメント272は、その外周面の形状がフロント
サイドメンバ244の内周面の形状と略等しい断面が略
四角形の管状構造で、外周面がフロントサイドメンバ2
44の内周面に密着する状態で配設されており、サスペ
ンションメンバ250の締結箇所の直前位置に管形状の
中心部まで肉が埋まっている隔壁状の厚肉部276が設
けられているとともに、両側の端縁で肉厚が略零となる
ように厚肉部276から端縁に向かうに従って内周面が
拡大されることにより肉厚が直線的に薄くなる肉厚漸減
部278が設けられている。リインフォースメント27
2は、厚肉部276を中心として非対称で、車両前側の
肉厚漸減部278は後側の肉厚漸減部278よりも短
い。また、リインフォースメント272は、比重が小さ
く且つ剛性率の高い軽合金〔例えばA5056(JIS
規格)等〕によって構成されている。
は、サスペンションメンバ250の締結部分にリインフ
ォースメント272が配設されており、前端部にエンド
リインフォースメント274が配設されている。リイン
フォースメント272は、その外周面の形状がフロント
サイドメンバ244の内周面の形状と略等しい断面が略
四角形の管状構造で、外周面がフロントサイドメンバ2
44の内周面に密着する状態で配設されており、サスペ
ンションメンバ250の締結箇所の直前位置に管形状の
中心部まで肉が埋まっている隔壁状の厚肉部276が設
けられているとともに、両側の端縁で肉厚が略零となる
ように厚肉部276から端縁に向かうに従って内周面が
拡大されることにより肉厚が直線的に薄くなる肉厚漸減
部278が設けられている。リインフォースメント27
2は、厚肉部276を中心として非対称で、車両前側の
肉厚漸減部278は後側の肉厚漸減部278よりも短
い。また、リインフォースメント272は、比重が小さ
く且つ剛性率の高い軽合金〔例えばA5056(JIS
規格)等〕によって構成されている。
【0111】エンドリインフォースメント274は、そ
の外周面の形状がフロントサイドメンバ244の内周面
の形状と略等しい断面が略四角形の管状構造で、外周面
がフロントサイドメンバ244の内周面に密着する状態
で配設されており、軸方向の一方の端縁、すなわちフロ
ントサイドメンバ244の前端縁側に位置する外端縁に
は中心部まで肉が埋められた底部280が設けられてい
るとともに、他方の端縁(内端縁)で肉厚が略零となる
ように底部280から内端縁に向かうに従って内周面が
拡大されることにより肉厚が直線的に薄くなる肉厚漸減
部282が設けられている。エンドリインフォースメン
ト274も、比重が小さく且つ剛性率の高い軽合金〔例
えばA5056(JIS規格)等〕によって構成されて
いる。尚、本実施例は、請求項1、2、9、11、1
2、15、16に記載の発明の一実施例に相当する。
の外周面の形状がフロントサイドメンバ244の内周面
の形状と略等しい断面が略四角形の管状構造で、外周面
がフロントサイドメンバ244の内周面に密着する状態
で配設されており、軸方向の一方の端縁、すなわちフロ
ントサイドメンバ244の前端縁側に位置する外端縁に
は中心部まで肉が埋められた底部280が設けられてい
るとともに、他方の端縁(内端縁)で肉厚が略零となる
ように底部280から内端縁に向かうに従って内周面が
拡大されることにより肉厚が直線的に薄くなる肉厚漸減
部282が設けられている。エンドリインフォースメン
ト274も、比重が小さく且つ剛性率の高い軽合金〔例
えばA5056(JIS規格)等〕によって構成されて
いる。尚、本実施例は、請求項1、2、9、11、1
2、15、16に記載の発明の一実施例に相当する。
【0112】ここで、上記フロントサイドメンバ244
は、斜め方向の衝突時やオフセット正面衝突時などにサ
スペンションメンバ250の締結部位の直前位置で応力
集中が生じて折れ曲がり変形が生じ易いが、本実施例で
は、そのサスペンションメンバ250の締結部位にリイ
ンフォースメント272が配設されているため、そのフ
ロントサイドメンバ244の折れ曲がりが抑制される。
特に、本実施例のリインフォースメント272によれ
ば、厚肉部276により高い耐座屈性能が得られると共
に、肉厚漸減部278により端縁付近の応力集中も防止
されることから、リインフォースメント272による重
量増加やコスト増を抑えつつサスペンションメンバ25
0の締結箇所の直前位置における屈曲変形が好適に防止
される。また、エンドリインフォースメント274も、
同じく高い耐座屈性能や端縁付近の応力集中が防止され
ることから、エンドリインフォースメント274による
重量増加やコスト増を抑えつつフロントサイドメンバ2
44の前部の圧壊又は屈曲が防止され、上記リインフォ
ースメント272と相まってフロントサイドメンバ24
4による衝突エネルギー吸収量が安定的に確保される。
更に、これらのリインフォースメント272、274の
装着により、二重板構造や厚板構造などの従来構造と比
較して20〜30%の軽量化が可能となる。
は、斜め方向の衝突時やオフセット正面衝突時などにサ
スペンションメンバ250の締結部位の直前位置で応力
集中が生じて折れ曲がり変形が生じ易いが、本実施例で
は、そのサスペンションメンバ250の締結部位にリイ
ンフォースメント272が配設されているため、そのフ
ロントサイドメンバ244の折れ曲がりが抑制される。
特に、本実施例のリインフォースメント272によれ
ば、厚肉部276により高い耐座屈性能が得られると共
に、肉厚漸減部278により端縁付近の応力集中も防止
されることから、リインフォースメント272による重
量増加やコスト増を抑えつつサスペンションメンバ25
0の締結箇所の直前位置における屈曲変形が好適に防止
される。また、エンドリインフォースメント274も、
同じく高い耐座屈性能や端縁付近の応力集中が防止され
ることから、エンドリインフォースメント274による
重量増加やコスト増を抑えつつフロントサイドメンバ2
44の前部の圧壊又は屈曲が防止され、上記リインフォ
ースメント272と相まってフロントサイドメンバ24
4による衝突エネルギー吸収量が安定的に確保される。
更に、これらのリインフォースメント272、274の
装着により、二重板構造や厚板構造などの従来構造と比
較して20〜30%の軽量化が可能となる。
【0113】図42(a) は、バンパー266を長手方向
に垂直に切断した断面形状を示しており、(b) は(a) の
バンパー補強ビーム286の中心線Oを含む断面形状を
示している。図において、バンパー266は、車両19
0の左右方向に配設される管形状のバンパー補強ビーム
286と、その前方部に装着されるウレタンフォーム等
の衝撃緩衝材288とを備えており、衝撃緩衝材288
はバンパーカバー290によって覆われている。バンパ
ー補強ビーム286は、それぞれ断面が略コの字形状を
成す一対のパネル286a、286bを突き合わせて、
ボルトによりバンパーカバー290に一体的に固設され
たもので、断面が略四角形の管状構造を成しており、そ
の内部にはリインフォースメント292が配設されてい
る。また、バンパー266の後方部には、その両端部に
一対のバンパーステー268がボルトにより締結されて
いる。
に垂直に切断した断面形状を示しており、(b) は(a) の
バンパー補強ビーム286の中心線Oを含む断面形状を
示している。図において、バンパー266は、車両19
0の左右方向に配設される管形状のバンパー補強ビーム
286と、その前方部に装着されるウレタンフォーム等
の衝撃緩衝材288とを備えており、衝撃緩衝材288
はバンパーカバー290によって覆われている。バンパ
ー補強ビーム286は、それぞれ断面が略コの字形状を
成す一対のパネル286a、286bを突き合わせて、
ボルトによりバンパーカバー290に一体的に固設され
たもので、断面が略四角形の管状構造を成しており、そ
の内部にはリインフォースメント292が配設されてい
る。また、バンパー266の後方部には、その両端部に
一対のバンパーステー268がボルトにより締結されて
いる。
【0114】上記リインフォースメント292は、その
外周面の形状がバンパー補強ビーム286の内周面の形
状と略等しい断面が略四角形の管状構造で、外周面がバ
ンパー補強ビーム286の内周面に密着する状態で配設
されており、その中央部には管形状の中心部まで肉が埋
まっている隔壁状の厚肉部294が設けられているとと
もに、両側の端縁で肉厚が略零となるように厚肉部29
4から端縁に向かうに従って内周面が拡大されることに
より肉厚が直線的に薄くなる肉厚漸減部296が設けら
れている。リインフォースメント292は、比重が小さ
く且つ剛性率の高い軽合金〔例えばA5056(JIS
規格)等〕によって構成されているとともに、本実施例
では、バンパー補強ビーム286の中央部と、バンパー
ステー268が固設される2箇所の合計3箇所に配設さ
れており、中央部のリインフォースメント292は他の
ものと比べて若干長めに設けられている。尚、本実施例
のリインフォースメント292は、請求項1、2、1
1、12、15、16に記載のリインフォースメントの
一実施例に相当する。
外周面の形状がバンパー補強ビーム286の内周面の形
状と略等しい断面が略四角形の管状構造で、外周面がバ
ンパー補強ビーム286の内周面に密着する状態で配設
されており、その中央部には管形状の中心部まで肉が埋
まっている隔壁状の厚肉部294が設けられているとと
もに、両側の端縁で肉厚が略零となるように厚肉部29
4から端縁に向かうに従って内周面が拡大されることに
より肉厚が直線的に薄くなる肉厚漸減部296が設けら
れている。リインフォースメント292は、比重が小さ
く且つ剛性率の高い軽合金〔例えばA5056(JIS
規格)等〕によって構成されているとともに、本実施例
では、バンパー補強ビーム286の中央部と、バンパー
ステー268が固設される2箇所の合計3箇所に配設さ
れており、中央部のリインフォースメント292は他の
ものと比べて若干長めに設けられている。尚、本実施例
のリインフォースメント292は、請求項1、2、1
1、12、15、16に記載のリインフォースメントの
一実施例に相当する。
【0115】このようにすれば、リインフォースメント
292は、厚肉部294により高い耐座屈性能が得られ
ると共に、肉厚漸減部296により端縁付近の応力集中
も防止されることから、リインフォースメント292に
よる重量増加やコスト増を抑えつつ衝突時の衝撃エネル
ギーを好適に吸収し、バンパー補強ビーム286の大変
形や圧壊が防止される。このようなリインフォースメン
ト292の装着による衝撃吸収効果により、二重板構造
や厚板構造などの従来構造と比較して30%以上の軽量
化が可能となる。
292は、厚肉部294により高い耐座屈性能が得られ
ると共に、肉厚漸減部296により端縁付近の応力集中
も防止されることから、リインフォースメント292に
よる重量増加やコスト増を抑えつつ衝突時の衝撃エネル
ギーを好適に吸収し、バンパー補強ビーム286の大変
形や圧壊が防止される。このようなリインフォースメン
ト292の装着による衝撃吸収効果により、二重板構造
や厚板構造などの従来構造と比較して30%以上の軽量
化が可能となる。
【0116】以上、本発明の実施例を図面に基づいて詳
細に説明したが、これ等はあくまでも一実施形態であ
り、例えば図35以降の各実施例についても、図1〜図
34において車両用サイドドアのインパクトビームにつ
いて詳しく説明したように、種々の実施形態で実施する
ことができるし、各部の寸法や材質などは適宜変更され
得るなど、本発明は当業者の知識に基づいて種々の変
更,改良を加えた態様で実施することができる。
細に説明したが、これ等はあくまでも一実施形態であ
り、例えば図35以降の各実施例についても、図1〜図
34において車両用サイドドアのインパクトビームにつ
いて詳しく説明したように、種々の実施形態で実施する
ことができるし、各部の寸法や材質などは適宜変更され
得るなど、本発明は当業者の知識に基づいて種々の変
更,改良を加えた態様で実施することができる。
【図1】本発明の一実施例である車両用サイドドアのイ
ンパクトビームを示す図で、(a) は正面図、(b) は平面
図、(c) は(b) におけるIc−Ic断面図である。
ンパクトビームを示す図で、(a) は正面図、(b) は平面
図、(c) は(b) におけるIc−Ic断面図である。
【図2】図1の実施例においてリインフォースメントが
配設された中心付近を示す断面図で、(a) は中心線Oを
含む断面図、(b) は(a) におけるIIb−IIb断面図、
(c) は(a) におけるIIc−IIc断面図である。
配設された中心付近を示す断面図で、(a) は中心線Oを
含む断面図、(b) は(a) におけるIIb−IIb断面図、
(c) は(a) におけるIIc−IIc断面図である。
【図3】図2のリインフォースメントの各部の寸法を示
す図である。
す図である。
【図4】図1のインパクトビームに曲げ試験を行う際の
試験方法を説明する図である。
試験方法を説明する図である。
【図5】図1のインパクトビームの曲げ試験結果を示す
図である。
図である。
【図6】本発明の他の実施例である車両用サイドドアの
インパクトビームを一部を切り欠いて示す図である。
インパクトビームを一部を切り欠いて示す図である。
【図7】図6のエンドリインフォースメントを示す図で
あって、(a) はその拡大図、(b) は(a) のVIIb−VIIb断
面図、(c) は(a) のVIIc−VIIc断面図である。
あって、(a) はその拡大図、(b) は(a) のVIIb−VIIb断
面図、(c) は(a) のVIIc−VIIc断面図である。
【図8】本発明の他の実施例におけるリインフォースメ
ントの中心線Oを含む断面図である。
ントの中心線Oを含む断面図である。
【図9】リインフォースメントを備えていないインパク
トビームに荷重を加えた時の応力分布をFEM解析した
結果を説明する図である。
トビームに荷重を加えた時の応力分布をFEM解析した
結果を説明する図である。
【図10】図9の解析結果を荷重点における応力σmax
を基準にしてグラフにした図である。
を基準にしてグラフにした図である。
【図11】図8のリインフォースメントが配設されたイ
ンパクトビームの曲げ試験結果を示す図である。
ンパクトビームの曲げ試験結果を示す図である。
【図12】図8のリインフォースメントを冷間鍛造加工
によって製造する場合の加工方法を説明する図である。
によって製造する場合の加工方法を説明する図である。
【図13】本発明の他の実施例であるリインフォースメ
ント部が一体成形された構造の車両用サイドドアのイン
パクトビームの軸心Oを含む断面図である。
ント部が一体成形された構造の車両用サイドドアのイン
パクトビームの軸心Oを含む断面図である。
【図14】図13のインパクトビームの製造工程を説明
する図である。
する図である。
【図15】図14の工程1(熱間圧延工程)を説明する
図である。
図である。
【図16】図14の工程3(分断工程)を説明する図で
ある。
ある。
【図17】図13のインパクトビームの平板状素材を示
す図であって、(a) は正面図、(b) は(a) の下側から見
た底面図、(c) は(a) のXVIIc−XVIIc断面図である。
す図であって、(a) は正面図、(b) は(a) の下側から見
た底面図、(c) は(a) のXVIIc−XVIIc断面図である。
【図18】本発明の更に別の実施例におけるリインフォ
ースメントの中心線Oを含む断面図である。
ースメントの中心線Oを含む断面図である。
【図19】図18のリインフォースメントが配設された
インパクトビームの曲げ試験結果を示す図である。
インパクトビームの曲げ試験結果を示す図である。
【図20】比較例として重量が図3のリインフォースメ
ントと略等しい円柱形状のリインフォースメントを示す
斜視図である。
ントと略等しい円柱形状のリインフォースメントを示す
斜視図である。
【図21】比較例として重量が図3のリインフォースメ
ントと略等しい円管形状のリインフォースメントを示す
斜視図である。
ントと略等しい円管形状のリインフォースメントを示す
斜視図である。
【図22】図20のリインフォースメントが配設された
インパクトビームの曲げ試験結果を示す図である。
インパクトビームの曲げ試験結果を示す図である。
【図23】図21のリインフォースメントが配設された
インパクトビームの曲げ試験結果を示す図である。
インパクトビームの曲げ試験結果を示す図である。
【図24】図3、図8、図18、図20、図21のリイ
ンフォースメントが配設されたインパクトビームの曲げ
試験結果をまとめて示す図である。
ンフォースメントが配設されたインパクトビームの曲げ
試験結果をまとめて示す図である。
【図25】本発明の更に別の実施例におけるリインフォ
ースメントの中心線Oを含む断面図である。
ースメントの中心線Oを含む断面図である。
【図26】図25のリインフォースメントの第1ピース
を示す図で、(a) は中心線Oを含む断面図、(b) は第1
嵌合部92側から見た側面図、(c) は第2嵌合部94側
から見た側面図である。
を示す図で、(a) は中心線Oを含む断面図、(b) は第1
嵌合部92側から見た側面図、(c) は第2嵌合部94側
から見た側面図である。
【図27】図25のリインフォースメントの第2ピース
の中心線Oを含む断面図である。
の中心線Oを含む断面図である。
【図28】図25のリインフォースメントの第3ピース
の中心線Oを含む断面図である。
の中心線Oを含む断面図である。
【図29】図25のリインフォースメントの補助ピース
を示す図で、(a) は側面図、(b)は中心線Oを含む断面
図である。
を示す図で、(a) は側面図、(b)は中心線Oを含む断面
図である。
【図30】本発明の更に別の実施例におけるリインフォ
ースメントの中心線Oを含む断面図である。
ースメントの中心線Oを含む断面図である。
【図31】本発明の更に別の実施例におけるリインフォ
ースメントの中心線Oを含む断面図である。
ースメントの中心線Oを含む断面図である。
【図32】本発明の更に別の実施例におけるリインフォ
ースメントの中心線Oを含む断面図である。
ースメントの中心線Oを含む断面図である。
【図33】本発明の更に別の実施例におけるリインフォ
ースメントの中心線Oを含む断面図である。
ースメントの中心線Oを含む断面図である。
【図34】本発明の更に別の実施例におけるリインフォ
ースメントの中心線Oを含む断面図である。
ースメントの中心線Oを含む断面図である。
【図35】車両の側面方向から見た骨格構造を示す図で
ある。
ある。
【図36】センターピラーを示す図で、(a) は軸心と平
行な方向に切断した断面図、(b)は(a) の A−A 断面図
である。
行な方向に切断した断面図、(b)は(a) の A−A 断面図
である。
【図37】サイドドアウェストを示す図で、(a) は軸心
と垂直な切断面が示された斜視図、(b) は(a) のBb−Bb
断面図、(c) は(a) のBc−Bc断面図である。
と垂直な切断面が示された斜視図、(b) は(a) のBb−Bb
断面図、(c) は(a) のBc−Bc断面図である。
【図38】サイドシルを示す図で、(a) は中心線Oを含
む断面図、(b) は軸心と垂直な切断面が示された斜視図
である。
む断面図、(b) は軸心と垂直な切断面が示された斜視図
である。
【図39】フロントピラーを示す図で、(a) はフロント
ピラーを含む車両の骨格構造を示す図、(b) は(a) のDb
−Db断面図、(c) は(b) のDc−Dc断面図である。
ピラーを含む車両の骨格構造を示す図、(b) は(a) のDb
−Db断面図、(c) は(b) のDc−Dc断面図である。
【図40】フロントクロスメンバを示す図で、(a) はフ
ロントクロスメンバを含む車両の底部骨格構造を示す
図、(b) は(a) のEb−Eb断面図、(c) は(b) のEc−Ec断
面図、(d) は(b) のEd−Ed断面図である。
ロントクロスメンバを含む車両の底部骨格構造を示す
図、(b) は(a) のEb−Eb断面図、(c) は(b) のEc−Ec断
面図、(d) は(b) のEd−Ed断面図である。
【図41】フロントサイドメンバを示す図で、(a) はフ
ロントサイドメンバを含む車両の骨格構造を示す図、
(b) は(a) の部分拡大図、(c) は(b) のFc−Fc断面図、
(d)は(b) のFd−Fd断面図である。
ロントサイドメンバを含む車両の骨格構造を示す図、
(b) は(a) の部分拡大図、(c) は(b) のFc−Fc断面図、
(d)は(b) のFd−Fd断面図である。
【図42】バンパーを構成するバンパー補強ビームを示
す図で、(a) は軸心と垂直に切断した断面図、(b) は中
心線Oを含む断面図である。
す図で、(a) は軸心と垂直に切断した断面図、(b) は中
心線Oを含む断面図である。
10、32、160:インパクトビーム(管状構造部
材) 192:センターピラー(管状構造部材) 194:サイドドアウェスト(管状構造部材) 196:サイドシル(管状構造部材) 198:フロントピラー(管状構造部材) 244:フロントサイドメンバ(管状構造部材) 248:フロントクロスメンバ(管状構造部材) 286:バンパー補強ビーム(管状構造部材) 12:本体部 14:取付部 16,40,60,80,110,120,130,1
40,150、208、220、228、238、27
2、292:リインフォースメント 162:リインフォースメント部(リインフォースメン
ト) 252:センターリインフォースメント(リインフォー
スメント) 18,42,62,112,122,132,142,
152:隔壁(厚肉部) 164:突起部(厚肉部) 204、216、224、234、256、276、2
94:厚肉部 20,44,66,98,104,114,124,1
34,146,154、166、206、218、22
6、236、258、262、278、282、29
6:肉厚漸減部 22,64,144:肉厚一定部 82:第1ピース 84:第2ピース 86:第3ピース 92:第1嵌合部 94:第2嵌合部 100,106:連結嵌合部 34、254、274:エンドリインフォースメント
材) 192:センターピラー(管状構造部材) 194:サイドドアウェスト(管状構造部材) 196:サイドシル(管状構造部材) 198:フロントピラー(管状構造部材) 244:フロントサイドメンバ(管状構造部材) 248:フロントクロスメンバ(管状構造部材) 286:バンパー補強ビーム(管状構造部材) 12:本体部 14:取付部 16,40,60,80,110,120,130,1
40,150、208、220、228、238、27
2、292:リインフォースメント 162:リインフォースメント部(リインフォースメン
ト) 252:センターリインフォースメント(リインフォー
スメント) 18,42,62,112,122,132,142,
152:隔壁(厚肉部) 164:突起部(厚肉部) 204、216、224、234、256、276、2
94:厚肉部 20,44,66,98,104,114,124,1
34,146,154、166、206、218、22
6、236、258、262、278、282、29
6:肉厚漸減部 22,64,144:肉厚一定部 82:第1ピース 84:第2ピース 86:第3ピース 92:第1嵌合部 94:第2嵌合部 100,106:連結嵌合部 34、254、274:エンドリインフォースメント
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI B62D 25/20 B62D 25/20 F (56)参考文献 特開 平4−353018(JP,A) 特開 平5−38992(JP,A) 特開 平6−286538(JP,A) 特開 昭64−47615(JP,A) 特開 平8−268062(JP,A) 特開 平6−91325(JP,A) 実開 平5−74928(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60J 5/00 B60R 19/04 B62D 21/02 B62D 25/04 B62D 25/20
Claims (17)
- 【請求項1】 管形状の本体部を有して自動車に位置固
定に配設される車両用ボデーの管状構造部材であって、 外周面が前記本体部の内周面と略同一形状を成し、該本
体部の内側の所定位置に該外周面が該内周面に略密着す
る状態で配設される管形状のリインフォースメントを有
するとともに、該リインフォースメントは、 軸方向の中央部分に設けられた肉厚が厚い厚肉部と、 軸方向の両側の端縁に連続する所定範囲において、該端
縁で肉厚が略零となるように該端縁に近づくに従って内
周寸法が拡大されることにより肉厚が連続的に薄くなる
肉厚漸減部とを有するものである一方、 前記厚肉部には隔壁が設けられている ことを特徴とする
車両用ボデーの管状構造部材。 - 【請求項2】 前記隔壁は、管形状の中心部まで肉が埋
まっている中実のものであることを特徴とする請求項1
に記載の車両用ボデーの管状構造部材。 - 【請求項3】 前記本体部は円管形状を成しており、 前記リインフォースメントは、外周面が前記本体部の内
周面に略密着する円管形状を成しており、前記隔壁は、 円管形状の中心部まで肉が埋まっている中
実のものであり、 前記肉厚漸減部は、端縁に向かうに従って内周面がテー
パ状に拡大されることにより肉厚が直線的に薄くなって
いることを特徴とする請求項1に記載の車両用ボデーの
管状構造部材。 - 【請求項4】 管形状の本体部を有して自動車に位置固
定に配設される車両用ボデーの管状構造部材であって、 外周面が前記本体部の内周面と略同一形状を成し、該本
体部の内側の所定位置 に該外周面が該内周面に略密着す
る状態で配設される管形状のリインフォースメントを有
するとともに、該リインフォースメントは、 軸方向の中央部分に設けられた肉厚が厚い厚肉部と、 軸方向の両側の端縁に連続する所定範囲において、該端
縁で肉厚が略零となるように該端縁に近づくに従って内
周寸法が拡大されることにより肉厚が連続的に薄くなる
肉厚漸減部と を有するものである一方、 前記リインフォースメントの前記厚肉部における肉厚
は、車両衝突時等に前記本体部に加えられる荷重の応力
分布に基づいて軸方向において非線形に変化させられて
いる ことを特徴とする車両用ボデーの管状構造部材。 - 【請求項5】 前記リインフォースメントの前記厚肉部
における肉厚は、車両衝突時等に前記本体部に加えられ
る荷重の応力分布に基づいて軸方向において非線形に変
化させられていることを特徴とする請求項1〜3の何れ
か1項に記載の車両用ボデーの管状構造部材。 - 【請求項6】 前記隔壁の両側の面は、円管形状の中心
線上に曲率中心が位置する所定の曲率の部分球面形状を
成していて、前記肉厚漸減部に滑らかに接続されている
ことを特徴とする請求項3に記載の車両用ボデーの管状
構造部材。 - 【請求項7】 前記隔壁と前記肉厚漸減部との間には、
肉厚が一定の肉厚一定部が設けられているとともに、該
肉厚一定部と該隔壁との内側角部は所定の曲率のR形状
を成していることを特徴とする請求項1〜3の何れか1
項に記載の車両用ボデーの管状構造部材。 - 【請求項8】 請求項1〜7の何れか1項に記載のリイ
ンフォースメントが前記本体部に一体に設けられている
ことを特徴とする車両用ボデーの管状構造部材。 - 【請求項9】 前記リインフォースメントは、前記本体
部の軸方向の中間部分に配設されるもので、該本体部の
両端には、外周面が該本体部の内周面と略同一形状の管
形状を成し、該外周面が該本体部の内周面に略密着する
状態で該本体部の内側に配設されるとともに、軸方向に
おいて該本体部の中央側に位置する内端縁に連続する所
定範囲では、該内端縁で肉厚が略零となるように該内端
縁に近づくに従って内周寸法が拡大されることにより肉
厚が連続的に薄くされているエンドリインフォースメン
トが設けられていることを特徴とする請求項1〜8の何
れか1項に記載の車両用ボデーの管状構造部材。 - 【請求項10】 前記車両用ボデーの管状構造部材はサ
イドドアの内部に車両の前後方向に配設されるインパク
トビームである請求項1〜9の何れか1項に記載の車両
用ボデーの管状構造部材。 - 【請求項11】 前記車両用ボデーの管状構造部材はセ
ンターピラー、サイドドアウェスト、サイドシル、フロ
ントピラー、フロントクロスメンバ、フロントサイドメ
ンバ、バンパー補強ビームの何れかである請求項1〜9
の何れか1項に記載の車両用ボデーの管状構造部材。 - 【請求項12】 請求項1〜7の何れか1項に記載のリ
インフォースメント。 - 【請求項13】 請求項1〜3の何れか1項に記載のリ
インフォースメントであって、 前記厚肉部を構成しているとともに、一端部に嵌合内周
面を有する第1嵌合部が設けられ、且つ他端部に該第1
嵌合部の嵌合内周面と嵌合可能な嵌合外周面を有する第
2嵌合部が設けられた第1ピースと、 前記肉厚漸減部を有するとともに、該肉厚漸減部と反対
側の端部には、前記第2嵌合部と同一形状の連結嵌合部
が設けられている第2ピースと、 前記肉厚漸減部を有するとともに、該肉厚漸減部と反対
側の端部には、前記第1嵌合部と同一形状の連結嵌合部
が設けられている第3ピースとを有することを特徴とす
るリインフォースメント。 - 【請求項14】 請求項6に記載のリインフォースメン
トであって、冷間鍛造加工を主体とする加工方法で製造
されていることを特徴とするリインフォースメント。 - 【請求項15】 管形状の本体部を有する管状構造部材
であって、 外周面が前記本体部の内周面と略同一形状を成し、該本
体部の内側の所定位置に該外周面が該内周面に略密着す
る状態で配設される管形状のリインフォースメントを有
するとともに、該リインフォースメントは、 軸方向の中央部分に設けられた肉厚が厚い厚肉部と、 軸方向の両側の端縁に連続する所定範囲において、該端
縁で肉厚が略零となるように該端縁に近づくに従って内
周寸法が拡大されることにより肉厚が連続的に薄くなる
肉厚漸減部と を有するものである一方、 前記厚肉部には隔壁が設けられている ことを特徴とする
管状構造部材。 - 【請求項16】 前記隔壁は、管形状の中心部まで肉が
埋まっている中実のものである ことを特徴とする請求項
15に記載の管状構造部材。 - 【請求項17】 管形状の本体部を有する管状構造部材
であって、 外周面が前記本体部の内周面と略同一形状を成し、該本
体部の内側の所定位置に該外周面が該内周面に略密着す
る状態で配設される管形状のリインフォースメントを有
するとともに、該リインフォースメントは、 軸方向の中央部分に設けられた肉厚が厚い厚肉部と、 軸方向の両側の端縁に連続する所定範囲において、該端
縁で肉厚が略零となるように該端縁に近づくに従って内
周寸法が拡大されることにより肉厚が連続的に薄くなる
肉厚漸減部と を有するものである一方、 前記リインフォースメントの前記厚肉部における肉厚
は、前記本体部に加えられる荷重の応力分布に基づいて
軸方向において非線形に変化させられている ことを特徴
とする管状構造部材。
Priority Applications (6)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP09309000A JP3139984B2 (ja) | 1997-06-06 | 1997-11-11 | 管状構造部材、車両用ボデーの管状構造部材、およびそのリインフォースメント |
US09/058,249 US6082811A (en) | 1997-06-06 | 1998-04-10 | Reinforcement for vehicle hollow structural member, having decreasing-thickness end portions |
AU61911/98A AU695029C (en) | 1997-06-06 | 1998-04-15 | Reinforcement for vehicle hollow structural member having decreasing thickness end portions |
EP98107246A EP0882640B1 (en) | 1997-06-06 | 1998-04-21 | Reinforcement for vehicle hollow structural member, having decreasing thickness end portions |
EP01116939A EP1142739A1 (en) | 1997-06-06 | 1998-04-21 | Vehicle reinforcement for hollow structural member, having decreasing-thickness end portions |
DE69807988T DE69807988T2 (de) | 1997-06-06 | 1998-04-21 | Verstärkungselement für Kfz-Hohlprofile, mit verminderter Wanddicke am Endabschnitt |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9-148792 | 1997-06-06 | ||
JP14879297 | 1997-06-06 | ||
JP09309000A JP3139984B2 (ja) | 1997-06-06 | 1997-11-11 | 管状構造部材、車両用ボデーの管状構造部材、およびそのリインフォースメント |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1148780A JPH1148780A (ja) | 1999-02-23 |
JP3139984B2 true JP3139984B2 (ja) | 2001-03-05 |
Family
ID=26478865
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP09309000A Expired - Fee Related JP3139984B2 (ja) | 1997-06-06 | 1997-11-11 | 管状構造部材、車両用ボデーの管状構造部材、およびそのリインフォースメント |
Country Status (4)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US6082811A (ja) |
EP (2) | EP0882640B1 (ja) |
JP (1) | JP3139984B2 (ja) |
DE (1) | DE69807988T2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7402775B2 (en) | 2005-04-21 | 2008-07-22 | Asteer Co., Ltd. | Vehicular shock-absorbing beam |
CN105522897A (zh) * | 2014-10-17 | 2016-04-27 | 本特勒尔汽车技术有限公司 | 机动车门及其制造方法 |
Families Citing this family (66)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6103341A (en) | 1997-12-08 | 2000-08-15 | L&L Products | Self-sealing partition |
US6131897A (en) | 1999-03-16 | 2000-10-17 | L & L Products, Inc. | Structural reinforcements |
US6358584B1 (en) | 1999-10-27 | 2002-03-19 | L&L Products | Tube reinforcement with deflecting wings and structural foam |
US6668457B1 (en) | 1999-12-10 | 2003-12-30 | L&L Products, Inc. | Heat-activated structural foam reinforced hydroform |
US6467834B1 (en) | 2000-02-11 | 2002-10-22 | L&L Products | Structural reinforcement system for automotive vehicles |
WO2001058741A1 (en) * | 2000-02-11 | 2001-08-16 | L & L Products, Inc. | Structural reinforcement system for automotive vehicles |
US6296298B1 (en) | 2000-03-14 | 2001-10-02 | L&L Products, Inc. | Structural reinforcement member for wheel well |
US6422575B1 (en) | 2000-03-14 | 2002-07-23 | L&L Products, Inc. | Expandable pre-formed plug |
US6482486B1 (en) | 2000-03-14 | 2002-11-19 | L&L Products | Heat activated reinforcing sleeve |
SK18502002A3 (sk) | 2000-06-02 | 2003-08-05 | Pietro Passone | Vystužovacia tyč na diely karosérie a/alebo podvozka motorového vozidla |
US6454884B1 (en) * | 2000-06-12 | 2002-09-24 | Pullman Industries, Inc. | Method of manufacturing a vehicle structural beam |
US6321793B1 (en) | 2000-06-12 | 2001-11-27 | L&L Products | Bladder system for reinforcing a portion of a longitudinal structure |
US6820923B1 (en) | 2000-08-03 | 2004-11-23 | L&L Products | Sound absorption system for automotive vehicles |
US6561571B1 (en) | 2000-09-29 | 2003-05-13 | L&L Products, Inc. | Structurally enhanced attachment of a reinforcing member |
US6471285B1 (en) | 2000-09-29 | 2002-10-29 | L&L Products, Inc. | Hydroform structural reinforcement system |
US6378933B1 (en) * | 2000-11-06 | 2002-04-30 | Daimlerchrysler Corporation | Reinforced vehicle framing |
KR100373987B1 (ko) * | 2000-11-08 | 2003-02-26 | 한국과학기술원 | 자동차 도어의 임팩트 빔 |
US6722037B2 (en) * | 2001-12-06 | 2004-04-20 | Shape Corporation | Variable thickness tubular doorbeam |
DE10214473A1 (de) * | 2002-03-30 | 2003-10-23 | Bayerische Motoren Werke Ag | Querträger zwischen zwei seitlichen Randbereichen einer Fahrzeugtür |
US6767039B2 (en) | 2002-08-15 | 2004-07-27 | Volvo Trucks North America, Inc. | Bumper assembly |
US6679540B1 (en) * | 2003-03-07 | 2004-01-20 | Trim Trends Co., Llc | Epoxy bonded laminate door beam |
US7063364B2 (en) * | 2003-03-10 | 2006-06-20 | Volvo Trucks North America, Inc. | Bumper arrangement |
JP2005066668A (ja) * | 2003-08-26 | 2005-03-17 | Honda Motor Co Ltd | パイプ−ブラケット接合構造 |
DE10357927B4 (de) * | 2003-12-11 | 2007-07-26 | Daimlerchrysler Ag | A-Säule für ein Kraftfahrzeug |
DE102004032029B4 (de) * | 2004-07-02 | 2017-08-17 | Volkswagen Ag | Crashrohr für die Türverstärkung eines Kraftfahrzeugs |
DE102004049949C5 (de) * | 2004-10-13 | 2009-04-02 | Benteler Automobiltechnik Gmbh | Strukturbauteil für die Karosserie oder ein Fahrwerk eines Kraftfahrzeugs |
US20060114220A1 (en) * | 2004-11-01 | 2006-06-01 | Shih-Chung Wang | Method for controlling opeprations of a liquid crystal display to avoid flickering frames |
JP4625710B2 (ja) * | 2005-03-30 | 2011-02-02 | 日産自動車株式会社 | 自動車用ドア |
KR100747238B1 (ko) * | 2005-09-14 | 2007-08-07 | 현대자동차주식회사 | 차량의 센터 필러 보강구조 |
JP2007326552A (ja) * | 2006-05-10 | 2007-12-20 | Hitachi Ltd | 衝突エネルギー吸収装置及びそれを備えた軌条車両 |
JP2008006935A (ja) * | 2006-06-28 | 2008-01-17 | Kobe Steel Ltd | 自動車用複合部材 |
DE102006060015A1 (de) * | 2006-12-19 | 2008-06-26 | Robert Bosch Gmbh | Hohlkolben für eine Axialkolbenmaschine |
JP2008189160A (ja) * | 2007-02-05 | 2008-08-21 | Kobe Steel Ltd | 自動車用複合部材 |
JP4893949B2 (ja) * | 2007-03-22 | 2012-03-07 | スズキ株式会社 | 車両の後部車体構造 |
JP2008247280A (ja) * | 2007-03-30 | 2008-10-16 | Kobe Steel Ltd | 自動車用複合部材および自動車用複合部材の装着方法 |
JP5070530B2 (ja) * | 2007-05-16 | 2012-11-14 | ユニプレス株式会社 | ステアリングメンバー |
DE102009011378B4 (de) * | 2009-03-05 | 2012-03-22 | Benteler Automobiltechnik Gmbh | Türaufprallträger |
DE102009043265A1 (de) * | 2009-09-29 | 2011-03-31 | Daimler Ag | Verstärkungsanordnung für eine Türsäule eines Personenkraftwagens und Verfahren zum Herstellen einer solchen Verstärkungsanordnung |
US8292357B2 (en) * | 2009-12-03 | 2012-10-23 | Ford Global Technologies | Reinforced closed section assembly |
US8727421B2 (en) | 2011-08-31 | 2014-05-20 | Shape Corp. | Door beam assembly with roll formed beam |
KR101327121B1 (ko) * | 2011-12-01 | 2013-11-07 | 기아자동차주식회사 | 차량용 도어 임팩트 빔 지지 구조 |
KR101338775B1 (ko) * | 2011-12-07 | 2013-12-06 | 현대자동차주식회사 | 2도어 차량의 도어 임팩트빔 유닛 |
US20160059677A1 (en) * | 2013-04-03 | 2016-03-03 | Honda Motor Co., Ltd. | Vehicle door |
DE102013010325A1 (de) * | 2013-06-19 | 2014-12-24 | Daimler Ag | Verstärkungselement für eine Kraftfahrzeugtür, Kraftfahrzeugtür und Verfahren zur Herstellung eines Verstärkungselements |
FR3008945B1 (fr) * | 2013-07-25 | 2018-03-02 | Compagnie Plastic Omnium | Montant lateral pour caisse de vehicule automobile perfectionne |
DE102013215323A1 (de) * | 2013-08-05 | 2015-02-05 | Ford Global Technologies, Llc | Befestigungselement für ein Karosserieteil und Befestigungssystem mit Befestigungselement |
JP6020381B2 (ja) | 2013-08-08 | 2016-11-02 | トヨタ自動車株式会社 | 車両の骨格構造 |
JP5924321B2 (ja) * | 2013-08-27 | 2016-05-25 | トヨタ自動車株式会社 | 車両の骨格構造 |
JP5983583B2 (ja) | 2013-11-01 | 2016-08-31 | トヨタ自動車株式会社 | 車両の骨格構造 |
JP6235384B2 (ja) * | 2014-03-18 | 2017-11-22 | 本田技研工業株式会社 | 自動車の車体構造 |
US10343501B2 (en) * | 2014-06-30 | 2019-07-09 | Nippon Steel & Sumitomo Metal Corporation | Door impact beam |
DE102014115938B4 (de) * | 2014-11-03 | 2019-05-09 | Benteler Automobiltechnik Gmbh | Strukturträger für ein Kraftfahrzeug |
DE102015112499A1 (de) * | 2015-07-30 | 2017-02-02 | Dr. Ing. H.C. F. Porsche Aktiengesellschaft | Türaufprallträger |
JP6308190B2 (ja) * | 2015-09-14 | 2018-04-11 | トヨタ自動車株式会社 | 車体骨格構造 |
CN105903774A (zh) * | 2016-04-27 | 2016-08-31 | 江苏威鹰机械有限公司 | 一种消除薄壁筒形件温冷成形内腔筒底凹陷的方法 |
JP6728077B2 (ja) * | 2016-05-20 | 2020-07-22 | 株式会社神戸製鋼所 | 構造部材 |
WO2017199675A1 (ja) * | 2016-05-20 | 2017-11-23 | 株式会社神戸製鋼所 | 構造部材 |
JP6897539B2 (ja) * | 2017-04-28 | 2021-06-30 | トヨタ自動車株式会社 | 車両下部構造 |
JP6679531B2 (ja) * | 2017-05-12 | 2020-04-15 | 豊田鉄工株式会社 | バンパーリインフォースメント |
JP6485560B1 (ja) * | 2017-09-29 | 2019-03-20 | Jfeスチール株式会社 | 自動車用骨格部品 |
KR101980245B1 (ko) * | 2018-07-20 | 2019-05-21 | 주식회사 동성티씨에스 | 도어의 임팩트 빔 및 이의 제조방법 |
FR3087172B1 (fr) * | 2018-10-11 | 2020-12-25 | Plastic Omnium Cie | Panneau de carrosserie comportant des elements de rigidification rapportes |
JP7264072B2 (ja) * | 2020-01-24 | 2023-04-25 | トヨタ自動車株式会社 | 車両用リンフォースメント |
JP7412256B2 (ja) * | 2020-04-07 | 2024-01-12 | プレス工業株式会社 | ドアインパクトビーム構造 |
CN113428242B (zh) * | 2021-07-06 | 2022-09-16 | 奇瑞汽车股份有限公司 | 门槛加强板安装结构 |
CN115257931B (zh) * | 2022-07-14 | 2024-05-10 | 一汽奔腾轿车有限公司 | 一种电动车副车架集成式十字型内高压成形吸能盒结构 |
Family Cites Families (13)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE4032992A1 (de) * | 1989-10-26 | 1991-05-02 | Mannesmann Ag | Rohrfoermiges stahlprofil fuer die tuerverstaerkung |
US5124186A (en) * | 1990-02-05 | 1992-06-23 | Mpa Diversified Products Co. | Composite tubular door beam reinforced with a reacted core localized at the mid-span of the tube |
DE4021235A1 (de) * | 1990-07-02 | 1992-01-16 | Mannesmann Ag | Tuerverstaerkerrohr |
DE4026459A1 (de) * | 1990-08-17 | 1992-02-20 | Mannesmann Ag | Tuerverstaerkerrohr |
DE4133144A1 (de) * | 1990-10-04 | 1992-04-09 | Mannesmann Ag | Aufpralltraeger |
JPH04238727A (ja) * | 1991-01-14 | 1992-08-26 | Toyota Motor Corp | 自動車ドア用インパクトビーム |
JPH0542823A (ja) * | 1991-08-14 | 1993-02-23 | Sumitomo Metal Ind Ltd | 自動車ドア補強部材用鋼管 |
JPH0691325A (ja) * | 1992-04-09 | 1994-04-05 | Nippon Steel Corp | 自動車ドア補強材用鋼管 |
JPH0615761A (ja) * | 1992-06-30 | 1994-01-25 | Tonen Corp | パイプ状繊維強化プラスチック構造材及びその製造方法 |
DE4241196A1 (de) * | 1992-12-08 | 1994-06-09 | Benteler Werke Ag | Rohrförmiger Verstärkungsträger |
DE4300897C1 (de) * | 1993-01-15 | 1994-07-07 | Benteler Werke Ag | Rohrförmiger Verstärkungsträger für eine Kraftfahrzeugtür |
JP3104598B2 (ja) | 1995-11-24 | 2000-10-30 | 松下電器産業株式会社 | 電子部品実装装置 |
JP3691582B2 (ja) | 1996-05-22 | 2005-09-07 | 株式会社アマダ | プレス機械の上死点検出装置 |
-
1997
- 1997-11-11 JP JP09309000A patent/JP3139984B2/ja not_active Expired - Fee Related
-
1998
- 1998-04-10 US US09/058,249 patent/US6082811A/en not_active Expired - Fee Related
- 1998-04-21 DE DE69807988T patent/DE69807988T2/de not_active Expired - Fee Related
- 1998-04-21 EP EP98107246A patent/EP0882640B1/en not_active Expired - Lifetime
- 1998-04-21 EP EP01116939A patent/EP1142739A1/en not_active Withdrawn
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7402775B2 (en) | 2005-04-21 | 2008-07-22 | Asteer Co., Ltd. | Vehicular shock-absorbing beam |
CN105522897A (zh) * | 2014-10-17 | 2016-04-27 | 本特勒尔汽车技术有限公司 | 机动车门及其制造方法 |
US9944153B2 (en) | 2014-10-17 | 2018-04-17 | Benteler Automobiltechnik Gmbh | Vehicle door and method for the production thereof |
CN105522897B (zh) * | 2014-10-17 | 2018-05-29 | 本特勒尔汽车技术有限公司 | 机动车门制造方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
EP1142739A1 (en) | 2001-10-10 |
AU695029B1 (en) | 1998-08-06 |
DE69807988D1 (de) | 2002-10-24 |
EP0882640A2 (en) | 1998-12-09 |
JPH1148780A (ja) | 1999-02-23 |
EP0882640B1 (en) | 2002-09-18 |
DE69807988T2 (de) | 2003-08-07 |
EP0882640A3 (en) | 1999-06-30 |
US6082811A (en) | 2000-07-04 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3139984B2 (ja) | 管状構造部材、車両用ボデーの管状構造部材、およびそのリインフォースメント | |
US7695052B2 (en) | Front rail having controlled thickness for energy absorption | |
US6371540B1 (en) | Bumper beam for motor vehicles | |
RU2581634C1 (ru) | Кузов транспортного средства | |
US7144072B2 (en) | Beam and method of making same | |
EP3623263B1 (en) | Structural member, vehicle-body structure and bumper reinforcement | |
EP2006190A1 (en) | Reinforcing member for vehicle center pillar | |
US8210583B2 (en) | Energy absorber device and method of forming same | |
JP6973517B2 (ja) | 車両用構造部材 | |
CN101208236A (zh) | 具有一体的焊接凸缘的一件式管形部件以及相关的制造方法 | |
KR20200037390A (ko) | 중공 부재 | |
EP3196105A1 (en) | Joining structure | |
JP2003312535A (ja) | 衝突エネルギー吸収部材 | |
JP4834353B2 (ja) | 車両用エネルギ吸収ビーム及び車両用ドア構造 | |
EP1772351B1 (en) | Structural beam for a vehicle body. | |
JP4039032B2 (ja) | 衝突エネルギー吸収部材 | |
EP4168293B1 (en) | Rocker reinforcement and rocker for a vehicle | |
CN209776577U (zh) | 一种汽车门槛加强板结构 | |
US10427723B2 (en) | Motor vehicle | |
EP2113423B1 (en) | Bumper system for vehicle | |
JP2002012104A (ja) | バンパステイ | |
WO2018088099A1 (ja) | 車両の衝撃吸収構造 | |
JP2002264740A (ja) | 車両用ビーム | |
JP5243872B2 (ja) | 自動車サイドドアの下部構造 | |
EP3932750B1 (en) | Structural member for vehicle |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |