JP6728077B2 - 構造部材 - Google Patents

構造部材 Download PDF

Info

Publication number
JP6728077B2
JP6728077B2 JP2017004495A JP2017004495A JP6728077B2 JP 6728077 B2 JP6728077 B2 JP 6728077B2 JP 2017004495 A JP2017004495 A JP 2017004495A JP 2017004495 A JP2017004495 A JP 2017004495A JP 6728077 B2 JP6728077 B2 JP 6728077B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
inner member
adjacent
outer member
insulating material
adjacent surface
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2017004495A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017210227A (ja
Inventor
康裕 前田
康裕 前田
徹 橋村
徹 橋村
良平 幸重
良平 幸重
明彦 巽
明彦 巽
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kobe Steel Ltd
Original Assignee
Kobe Steel Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kobe Steel Ltd filed Critical Kobe Steel Ltd
Priority to PCT/JP2017/015843 priority Critical patent/WO2017199675A1/ja
Priority to US16/097,741 priority patent/US10787137B2/en
Publication of JP2017210227A publication Critical patent/JP2017210227A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6728077B2 publication Critical patent/JP6728077B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60RVEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60R19/00Wheel guards; Radiator guards, e.g. grilles; Obstruction removers; Fittings damping bouncing force in collisions
    • B60R19/02Bumpers, i.e. impact receiving or absorbing members for protecting vehicles or fending off blows from other vehicles or objects
    • B60R19/18Bumpers, i.e. impact receiving or absorbing members for protecting vehicles or fending off blows from other vehicles or objects characterised by the cross-section; Means within the bumper to absorb impact
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60RVEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60R19/00Wheel guards; Radiator guards, e.g. grilles; Obstruction removers; Fittings damping bouncing force in collisions
    • B60R19/02Bumpers, i.e. impact receiving or absorbing members for protecting vehicles or fending off blows from other vehicles or objects
    • B60R19/03Bumpers, i.e. impact receiving or absorbing members for protecting vehicles or fending off blows from other vehicles or objects characterised by material, e.g. composite
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60RVEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60R19/00Wheel guards; Radiator guards, e.g. grilles; Obstruction removers; Fittings damping bouncing force in collisions
    • B60R19/02Bumpers, i.e. impact receiving or absorbing members for protecting vehicles or fending off blows from other vehicles or objects
    • B60R19/04Bumpers, i.e. impact receiving or absorbing members for protecting vehicles or fending off blows from other vehicles or objects formed from more than one section in a side-by-side arrangement
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60RVEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60R19/00Wheel guards; Radiator guards, e.g. grilles; Obstruction removers; Fittings damping bouncing force in collisions
    • B60R19/02Bumpers, i.e. impact receiving or absorbing members for protecting vehicles or fending off blows from other vehicles or objects
    • B60R19/18Bumpers, i.e. impact receiving or absorbing members for protecting vehicles or fending off blows from other vehicles or objects characterised by the cross-section; Means within the bumper to absorb impact
    • B60R2019/1806Structural beams therefor, e.g. shock-absorbing
    • B60R2019/1813Structural beams therefor, e.g. shock-absorbing made of metal
    • B60R2019/182Structural beams therefor, e.g. shock-absorbing made of metal of light metal, e.g. extruded
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60RVEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60R19/00Wheel guards; Radiator guards, e.g. grilles; Obstruction removers; Fittings damping bouncing force in collisions
    • B60R19/02Bumpers, i.e. impact receiving or absorbing members for protecting vehicles or fending off blows from other vehicles or objects
    • B60R19/18Bumpers, i.e. impact receiving or absorbing members for protecting vehicles or fending off blows from other vehicles or objects characterised by the cross-section; Means within the bumper to absorb impact
    • B60R2019/1806Structural beams therefor, e.g. shock-absorbing
    • B60R2019/1813Structural beams therefor, e.g. shock-absorbing made of metal
    • B60R2019/1826Structural beams therefor, e.g. shock-absorbing made of metal of high-tension steel

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Body Structure For Vehicles (AREA)

Description

本発明は、部材の構造強度を確保するための構造部材に関するものであり、特に、自動車等の車両に用いられるバンパービーム又はバンパー補強材に関するものである。
通常、自動車等の車体前後には、バンパーが取り付けられている。近年のバンパーは、外面が樹脂部材で覆われ、その内面に樹脂製の緩衝材があり、更にその内側に鋼またはアルミニウムなどの金属製の補強材が車幅方向(前後方向に直交する方向)に取り付けられている。この補強材は、バンパービーム又はバンパー補強材と呼ばれている。そして、軽量化による燃費向上や運動性能向上のため、バンパービームを、ハイテンション鋼化(ハイテン鋼化)や、オールアルミニウム合金化(オールアルミ化)して軽量化することが行われている。ハイテン鋼化では、従来の引張強度である、590MPa級程度の鋼材から、980MPa級、1200MPa級、さらには、1500MPa級などの鋼材が使われるようになってきている。一方、オールアルミ化による軽量化でも、従来に比べて高強度の6000系や7000系のアルミ押出材等が使用され、また、その断面形状についても、車両が衝突荷重を受けた場合に変形量が少なくなるよう形成され、構造物としての強度が高くなるよう、つまり、車両の安全性が高くなるように工夫されている。
一方、車両の衝突時における車両及び乗員の損傷被害を軽減するため、想定される衝突の形態や規模、すなわち想定衝突速度や衝突形態が、車両の構造物にとってより厳しい方向に想定されるようになってきた。これは、車両の衝突安全性を決める実質的に標準となる衝突基準を、公的な機関(例えば、米国道路安全保険協会(Insurance Institute for Highway Safety, IIHS)、欧州車両修理調査委員会(Research Council for Automobile Repairs, RCAR)等)が年を追うごとに強化しているためである。このため、車両の衝突安全性は、モデル更新のたびに強化、向上させる必要がある。
上記のような状況下で、従来に比べて大きな衝突荷重に耐える、より高い強度をバンパービームに要求する動きがある。例えば、従来、曲げ強度が10kNm程度の設計で問題がなかったバンパービームにおいて、20kNm、40kNmと、より高い曲げ強度が要求されるようになることが予想されている。バンパービームの曲げ強度を向上させるためには、材料の厚肉化、高強度化(ハイテン鋼化、高強度アルミ化)又は、ビームの断面形状の大型化が有効である。
しかし、材料の厚肉化は質量の増大を招くため軽量化に逆行し、さらに、製造可能範囲を超えた厚肉化は不可能である。また、材料の高強度化にもおのずと限界があり、既にハイテン鋼化による軽量化は、ほぼ限界に近づいていると言われている。
また、ビームの断面形状の大型化は、例えば自動車のバンパーに使用する場合、バンパー設置空間を大きくする必要があり、大型車であればバンパー設置空間の拡大は可能であるが、比較的小さい中型車、小型車では、パンパー設置空間の拡大に制限がある。
なお、鋼又は、アルミニウム以外の軽量化材料、例えば、マグネシウム、又はFiber Reinforced Plastic(FRP)やCarbon Fiber Reinforced Plastic(CFRP)のような樹脂製品を使ったバンパービームでも、状況は同じである。
このように、部材の大きさに制限があり、材料強度や肉厚を一挙に大きくすることが出来ない状況下では、構造部材の飛躍的な強度向上を行い、かつ質量の増大を大きく招かないようにすることは容易ではない。そして、その解決策として、断面形状において材料を複合させる、複合構造部材の考え方が存在する。
そして、従来から、構造部材に複合構造部材を使用することが試みられており、例えば、特許文献1では、鋼管材と軽合金又は合成樹脂材とを組み合わせた車両の複合構造部材が開示されている。
特開2003−312404号公報
しかし、特許文献1で開示されている構成では、異種部材である鋼管材と軽金属又は合成樹脂材とを直接接合しており、異種部材間の電位差腐食について考慮されたものとなっていない。
そこで本発明では、部材の重量やコストの増加及び加工性の低下を抑制しながら、部材の高強度化を行うことができ、さらに、互いに異なる材料でできている部材間での電位差腐食の発生を抑制できる、構造部材を提供することを目的とする。
本発明の態様は、内側部材と、前記内側部材と異なる材料でできており、前記内側部材の外側に位置し前記内側部材を囲んで、前記内側部材の外面と隣接する第1隣接面を有する、外側部材と、を備えており、前記第1隣接面と前記第1隣接面と隣接する前記内側部材の第2隣接面との間に、絶縁材が配置されることを特徴とする。
前記構成によれば、互いに異なる材料でできている内側部材と外側部材とを備えることによって、部材の重量やコストの増加及び加工性の低下を抑制しながら、部材の高強度化を行うことができる。また、内側部材と外側部材との間の隣接箇所に絶縁材を配置することによって、互いに異なる材料でできている内側部材と外側部材との間での電位差腐食の発生を抑制できる。
前記態様は、更に、次のような構成を備えるのが好ましい。
(1)前記絶縁材は、前記第1隣接面と前記第2隣接面との間の全体に配置されるのが好ましい。
前記構成(1)によれば、内側部材と外側部材との間の隣接箇所の全体に絶縁材を配置することによって、内側部材と外側部材との間での電位差腐食の発生をより確実に抑制できる。
(2)前記絶縁材は、前記第1隣接面及び前記第2隣接面と外部との境界部分に配置されるのが好ましい。
前記構成(2)によれば、内側部材と外側部材との間の隣接箇所と外部との境界部分に絶縁材を配置することによって、隣接箇所の全体に絶縁材を配置する場合と比べて、絶縁材の使用量を低減することができる。また、電位差腐食が生じる原因である水等が内側部材と外側部材との間の隣接箇所に侵入することを抑制できる。
(3)前記外側部材は、断面視において、前記内側部材と対向する少なくとも1つの対向面が、前記内側部材に向かって突出する1以上の内方突出面を有しており、
前記内方突出面が、前記第1隣接面であるのが好ましい。
前記構成(3)によれば、外側部材の内方突出面を内側部材との第1隣接面とすることによって、内側部材との接触面積を低減し、その結果、絶縁材の使用量を低減することができる。
(4)前記内側部材は、断面視において、前記外側部材と対向する少なくとも1つの対向面が、前記外側部材に向かって突出する1以上の外方突出面を有しており、
前記外方突出面が、前記第2隣接面であるのが好ましい。
前記構成(4)によれば、内側部材の外方突出面を外側部材との第2隣接面とすることによって、外側部材との接触面積を低減し、その結果、絶縁材の使用量を低減することができる。
(5)前記外側部材は、長手方向を有しており、前記内側部材は、前記外側部材の長手方向長さの全体にわたって延在しているのが好ましい。
前記構成(5)によれば、外側部材の長手方向長さの全体で、構造部材の高強度化を図ることができる。
(6)前記外側部材は、長手方向を有しており、前記内側部材は、前記外側部材の長手方向の中間部において、前記外側部材の長手方向長さの一部の長さで延在しているのが好ましい。
前記構成(6)によれば、高強度化の必要な箇所に合わせて、内側部材の長手方向長さを調整することができ、その結果、構造部材のコストを低減することができる。
(7)前記外側部材は、鋼材でできており、前記鋼材の引張強度は1180MPa以上であり、
前記内側部材は、アルミニウム合金でできており、前記アルミニウム合金の引張強度は340MPa以上であるのが好ましい。
前記構成(7)によれば、外側部材及び内側部材について適切な材料及びその強度を規定することによって、所望の強度及び衝撃吸収特性を有する構造部材を得ることができる。
本発明によると、部材の重量やコストの増加及び加工性の低下を抑制しながら、部材の高強度化を行うことができ、さらに、互いに異なる材料でできている部材間での電位差腐食の発生を抑制できる、構造部材を提供できる。
本発明の実施形態に係る構造部材が適用される自動車の車体構造体の斜視図。 構造部材の水平断面図。 図2のIII-III断面図。 絶縁材の塗布パターンを示す概略図。 絶縁材の塗布パターンを示す概略図。 絶縁材の塗布パターンを示す概略図。 絶縁材の塗布パターンを示す概略図。 絶縁材の塗布パターンを示す概略図。 絶縁材の塗布パターンを示す概略図。 絶縁材の塗布パターンを示す概略図。 絶縁材の塗布パターンを示す概略図。 絶縁材の塗布パターンを示す概略図。 絶縁材が、内側部材1の第2隣接面と外側部材2の第1隣接面と外部との境界部分に配置されることを示す垂直断面図。 構造部材の製作手順を示す断面図。 構造部材の製作手順を示す断面図。 構造部材の製作手順を示す断面図。 構造部材の製作手順を示す断面図。 牽引穴が形成された構造部材の断面図。 図8のIX矢視図。 構造部材の製造装置の概略図。 内側部材の長手方向長さを変化させた変形例を示す、構造部材の水平断面図。 構造部材の曲げ加工の変形例を示す、構造部材の水平断面図。 内側部材が、外側部材の溶接部に対向する部分について、内方に凹むように形成されている変形例を示す垂直断面図。 外側部材の他の対向面が内方突出面を有する変形例を示す垂直断面図。 内側部材の対向面が外方突出面を有する変形例を示す垂直断面図。 内側部材の対向面に厚肉部を形成する変形例を示す垂直断面図。 内側部材の対向面に厚肉部を形成する変形例を示す垂直断面図。 プレス成形によって構造部材を製作する場合の製作方法を示す概略斜視図。 内側部材の外面に絶縁材を塗布した状態を示す概略斜視図。 内側部材の外面に絶縁材を塗布した状態を示す概略斜視図。 プレス成形後の構造部材の概略断面図。 プレス成形後の構造部材の概略断面図。 プレス成形後の構造部材の概略断面図。
図1は、本発明の実施形態に係る構造部材10が適用される自動車の車体構造体9の斜視図である。図1に示されるように、車体構造体9は、車体の骨格となる骨格体91と、骨格体91の上に載置され骨格体91に接合されるルーフパネル92と、を備えている。
骨格体91は、フロントパート93と、リアパート94と、センターパート95と、を備えている。フロントパート93は、車体の前部を構成しており、フロント骨格931と、フロントバンパー932と、を備えている。フロント骨格931は、フロントパート93の骨格を構成しており、中央にはエンジン等を収容するためのエンジン収容部が形成され、車幅方向の両側部には前輪を収容するための前輪収容部が形成されている。フロントバンパー932は、フロント骨格931の前部に車幅方向に亘って延在するように配置され、フロント骨格931に固定されている。
構造部材10は、例えば、自動車等の車両に用いられるバンパービーム又はバンパー補強材である。バンパービーム又はバンパー補強材は、低速衝突時における車体へのダメージを低減するために、例えば、フロントバンパー932の内側に取り付けられている。
図2は、構造部材10の水平断面図であり、図3は、図2のIII-III断面図である。図2及び図3に示されるように、構造部材10は、内側部材1と、内側部材1と異なる材料でできており、内側部材1の外側に位置し、内側部材1を囲む外側部材2と、を備えている。構造部材10は、内側部材1の外側において、内側部材1を覆うように外側部材2をロール成形することによって製作される。構造部材10の製作手順については、後で述べる。
内側部材1は、外側部材2の長手方向(X方向)の中間部において、外側部材2の長手方向長さの一部の長さで延在している。
内側部材1は、例えばアルミニウム合金でできており、断面視において貫通孔を有する、中空形状を有している。内側部材1のアルミニウム合金の引張強度は、340MPa以上である。内側部材1は、断面視において、外側部材2と対向する対向面11〜14を有している。
外側部材2は、例えばハイテンション鋼でできており、断面視において、内側部材1の外面を覆うように形成されている。外側部材2の鋼材の引張強度は、1180MPa以上である。外側部材2は、断面視において、内側部材1と対向する対向面21〜24を有しており、対向面21は、内側部材1に向かって内方に突出する2つの内方突出面21a、21bを有している。
外側部材2の内方突出面21a、21bは、それぞれ内側部材1の対向面11と隣接するようになっている。そして、外側部材2の内方突出面21a、21bが第1隣接面となり、内側部材1の対向面11の内、内方突出面21a、21bと隣接する部分11a、11bが第2隣接面となる。
内側部材1の対向面12は、外側部材2の対向面22と隣接するようになっている。そして、内側部材1の対向面12が第2隣接面となり、外側部材2の対向面22の内、対向面12と隣接する部分22aが第1隣接面となる。
内側部材1の対向面13は、外側部材2の対向面23と隣接するようになっている。そして、内側部材1の対向面13が第2隣接面となり、外側部材2の対向面23が第1隣接面となる。
内側部材1の対向面14は、外側部材2の対向面24と隣接するようになっている。そして、内側部材1の対向面14が第2隣接面となり、外側部材2の対向面24の内、対向面14と隣接する部分24aが第1隣接面となる。
内側部材1の第2隣接面と外側部材2の第1隣接面との間には、絶縁材3が配置されている。絶縁材3は、内側部材1と外側部材2との間の絶縁性を確保する材料であり、絶縁性の接着剤や絶縁性の発泡剤等が含まれる。絶縁性の接着剤には、例えば、エポキシ系の熱硬化型接着剤が含まれる。また、絶縁性の発泡剤には、例えば熱硬化型で発泡剤タイプの接着剤が含まれる。
絶縁材3を内側部材1の第2隣接面と外側部材2の第1隣接面との間に塗布により配置する場合、絶縁材3の配置は、内側部材1の第2隣接面と外側部材2の第1隣接面との隣接箇所の面積に基づいて様々な塗布パターンが考えられる。内側部材1と外側部材2との隣接箇所の面積が相対的に小さい場合、すなわち、内側部材1の対向面の一部と外側部材の対向面の一部とが接触する場合、例えば、内方突出面21a、21bと部分11a、11bとの接触では、絶縁材3は、図4Aに示されるように、隣接箇所の全体に塗布されてもよい。隣接箇所の全体に塗布される場合、隣接箇所の周縁に塗布され、さらに、隣接箇所の周縁の内側全体に塗布される。しかし、内方突出面21a、21bと部分11a、11bとの接触では、絶縁材3は、図4Bに示されるように、隣接箇所の周縁のみに塗布されてもよく、また、図4Cに示されるように、隣接箇所の周縁には塗布されず、隣接箇所の周縁の内側の一部に一直線状に塗布されてもよく、また、図4Dに示されるように、隣接箇所の周縁には塗布されず、隣接箇所の周縁の内側の一部に屈曲部を有する連続した線状に塗布されてもよい。
一方、内側部材1と外側部材2との隣接箇所の面積が相対的に大きい場合、すなわち、内側部材1の対向面全体が外側部材2と接触する場合、例えば、対向面12と部分22aとの接触、対向面13と対向面23との接触、対向面14と部分24aとの接触では、絶縁材3は、図5Aに示されるように、隣接箇所の全体に塗布されてもよい。隣接箇所の全体に塗布される場合、隣接箇所の周縁に塗布され、さらに、隣接箇所の周縁の内側全体に塗布される。しかし、対向面12と部分22aとの接触、対向面13と対向面23との接触、対向面14と部分24aとの接触では、図5B〜図5Eに示されるように、隣接箇所の周縁及び隣接箇所の周縁の内側の一部に塗布されてもよい。隣接箇所の周縁の内側の一部に塗布される場合、図5B及び図5Cに示されるように、複数の平行な線状に塗布されてもよく、図5D及び図5Eに示されるように、屈曲部を有する連続した線状に塗布されてもよい。図6は、絶縁材3が、内側部材1と外側部材2との隣接箇所の周縁に配置される、すなわち、内側部材1の第2隣接面と外側部材2の第1隣接面と外部との境界部分に配置される、構造部材10の図3に対応する垂直断面図である。
なお、絶縁材3を内側部材1の第2隣接面と外側部材2の第1隣接面との間に塗布により配置する場合、内側部材1の第2隣接面の当該箇所のみに塗布してもよく、外側部材2の第1隣接面の当該箇所のみに塗布してもよく、また、内側部材1の第2隣接面の当該箇所及び外側部材2の第1隣接面の当該箇所の両方に塗布してもよい。
以下、図7A〜図7Dに基づき、構造部材10の製作手順を説明する。
まず、図7Aに示される平坦な板状の外側部材2を、図7Bに示されるように、ロール成形により曲げ加工する。
次に、図7Cに示されるように、外側部材2のロール成形の任意の過程で内側部材1を外側部材2の内部に導入する。
なお、内側部材1の第2隣接面及び/又は外側部材2の第1隣接面には、絶縁材3が配置(塗布)される。絶縁材3の塗布は、外側部材2のロール成形の開始前に行われていてもよく、また、外側部材2のロール成形中に行われてもよい。
内側部材1を外側部材2の内部に導入後、外側部材2をさらにロール成形する。そして、図7Dに示されるように、ロール成形の最後において、外側部材2が内側部材1の外面を完全に覆うように、外側部材2の両端面を溶接によって接合し、溶接部2aを形成する。ここで、外側部材2の溶接熱の影響を抑制するため、内側部材1が外側部材2の溶接部2aと接しないよう、溶接前に、ロール成形によって、外側部材2には、溶接部2aの両側に内方突出面21a、21bが形成される。その結果、溶接部2aは、内側部材1から外方に離間して位置することになる。
その後、図2に示されるように、構造部材10の長手方向全体にRが付与されるよう、構造部材10の曲げ加工を行う。
曲げ加工後、構造部材10をリン酸塩処理し、その後、電着塗装を行う。電着塗装後、炉等で構造部材10の乾燥を行い、絶縁材3を硬化させる。構造部材10の乾燥後、構造部材10に牽引穴を形成する。図8は、牽引穴が形成された構造部材10の断面図であり、図9は、図8のIX矢視図である。図8及び図9に示されるように、構造部材10に牽引穴10aが形成される場合、牽引穴10aには、シール部材4が取り付けられる。なお、シール部材4には、例えば、変性シリコン樹脂系シーリング材やウレタン樹脂系シーリング材が含まれる。なお、牽引穴10aが形成される箇所には、絶縁材3は配置されない。
なお、構造部材10のロール成形は、図10に示される製造装置8によって行われる。
製造装置8は、ロール対811〜818を有するロール成形機81と、ロボットアーム82と、切断機83とを備えている。
ロール対811〜818は8段構成であり、構造部材10は第1工程から第8工程に分けて成形される。各段のロール対811〜818は、上ロール811a〜818aと、下ロール811b〜818bとを備えている。上ロール811a〜818aは、下ロール811b〜818bに向かって凸形状を有する凸部をそれぞれ備えている。下ロール811b〜818bは、凸部と相補的な形状の凹部をそれぞれ備えている。上ロール811a〜818aと下ロール811b〜818bとは、回転可能に軸支され、図示しない駆動機構によって回転駆動される。ロール対811〜818に送り込まれた外側部材2は、回転駆動された上ロール811a〜818aと下ロール811b〜818bとによって挟み込まれ、所定の断面形状に成形される。なお、上ロール811a〜818aと下ロール811b〜818bは、名称として「上」と「下」の記載を含んでいるが、これらは便宜上の名称であり、必ずしも上下方向に限定して配置されるわけではない。
本実施形態では、2段目と3段目のロール対812、813の間に、内側部材1を挿入するためのロボットアーム82が設けられている。ロボットアーム82は、把持部821と、アーム822と、動作部823とを備えている。把持部821は、ロボットアーム82の下端に配置されており、内側部材1を把持する部分である。アーム822は、一端が把持部821と連結されており、他端が動作部823と連結されている。動作部823は、アーム822を動作させ、アーム822に連結された把持部821を上下および回転動作させる部分である。したがって、ロボットアーム82は、任意の位置および角度で内側部材1を成形中の外側部材2に挿入できる。なお、ロボットアーム82は、成形工程中の任意の位置に配置されてよく、2段目と3段目のロール対812、813の間には限定されない。さらに言えば、ロボットアーム82は、1段目のロール対811の上流に配置されてもよい。
また、本実施形態では、8段目のロール対818の下流に、構造部材10を所定の長さに切断する工程が設けられている。この切断は、切断機83によって行われる。切断機83は、構造部材10を切断するためのブレード831を下端に備え、ブレード831を上下に動作させる動作部832を上部に備えている。
前記構成の構造部材10によれば、次のような効果を発揮できる。
(1)構造部材10は、互いに異なる材料でできている内側部材1と外側部材2とを備えることによって、部材の重量やコストの増加及び加工性の低下を抑制しながら、部材の高強度化を行うことができる。
上記をより具体的に説明する。構造部材10としての必要曲げ強さを設定し、構造部材10の必要な板厚を求めた場合、構造部材10をハイテンション鋼でできた外側部材2のみで準備すると、必要な板厚は、ハイテンション鋼の製造可能な肉厚としてはかなり大きくなり、製造加工する上では制約が大きくなる。すなわち、板が切断しにくい、加工が難しいなど、加工コストが高くなり、製造が難しくなったりして、実用的でなくなる。一方、構造部材10をアルミニウム合金でできた内側部材1のみで準備すると、必要な肉厚は、アルミ押出材としては、非常に厚くなり、量産ベースでの断面形状としては適切ではなく、素材コストも高くなる。
そこで、構造部材10を、アルミニウム合金でできた内側部材1とハイテンション鋼でできた外側部材2との複合部材で準備した場合、内側部材1の必要肉厚及び外側部材2の必要肉厚は、それぞれ製造加工上、大きな問題のない厚さとすることができる。
すなわち、要求される高い曲げ強度を達成するためには、必要肉厚は、ハイテンション鋼単独でもアルミニウム合金単独でもそれぞれ製造が難しい厚さとなる。しかし、ハイテンション鋼とアルミニウム合金とを複合させた材料では、アルミニウム合金がハイテンション鋼の座屈を防止し、また、ハイテンション鋼とアルミニウム合金とを足し合わせた効果が発揮されることによって、ハイテンション鋼及びアルミニウム合金の必要肉厚は、それぞれ製造加工上問題のない厚さとなり、高い曲げ強度を達成できる構造部材10を準備することができる。
(2)内側部材1の第2隣接面と外側部材2の第1隣接面との間に、絶縁材3が配置されているので、互いに異なる材料でできている内側部材1と外側部材2との間での電位差腐食の発生を抑制できる。
(3)図4A及び図5Aに示されるように、絶縁材3を配置する場合、絶縁材3は、第1隣接面と第2隣接面との間の全体に配置されるので、内側部材1と外側部材2との間での電位差腐食の発生をより確実に抑制できる。
(4)図4B及び図5B〜図5Eに示されるように、絶縁材3を配置する場合、絶縁材3は、第1隣接面及び第2隣接面と外部との境界部分に配置されるので、隣接箇所の全体に絶縁材3を配置する場合と比べて、絶縁材3の使用量を低減することができる。そして、絶縁材3を塗布して配置する場合、絶縁材3の塗布時間を短縮することができる。また、電位差腐食が生じる原因である水等が内側部材1と外側部材2との間の隣接箇所に侵入することを抑制できる。
(5)外側部材2の内方突出面21a、21bを内側部材1との第1隣接面とすることによって、内側部材1との接触面積を低減し、その結果、絶縁材3の使用量を低減することができる。そして、絶縁材3を塗布して配置する場合、絶縁材3の塗布時間を短縮することができる。また、外側部材2に内方突出面を形成することによって、外側部材2の座屈強度を向上させることができる。
(6)内側部材1は、外側部材2の長手方向の中間部において、外側部材2の長手方向長さの一部の長さで延在しているので、高強度化の必要な箇所に合わせて、内側部材1の長手方向長さを調整することができ、その結果、構造部材10のコストを低減することができる。
(7)外側部材2は、鋼材でできており、この鋼材の引張強度は1180MPa以上であり、内側部材1は、アルミニウム合金でできており、このアルミニウム合金の引張強度は340MPa以上である。このように、外側部材2及び内側部材1について適切な材料及びその強度を規定することによって、所望の強度及び衝撃吸収特性を有する構造部材10を得ることができる。
(8)構造部材10には、長手方向全体にRが付与されるように曲げ加工が行われるので、内側部材1と外側部材2とを一様にかしめることができる。
(変形例)
上記実施形態では、内側部材1は、外側部材2の長手方向の中間部において、外側部材2の長手方向長さの一部の長さで延在しているが、図11に示されるように、外側部材2の長手方向長さの全体にわたって延在していてもよい。この場合、外側部材2の長手方向長さの全体で、構造部材10の高強度化を図ることができる。
上記実施形態では、構造部材10には、長手方向全体にRが付与されるように曲げ加工が行われているが、図12に示されるように、長手方向の一部に局所的にRが付与されるよう曲げ加工が行われてもよい。この場合、基本的には、内側部材1のない部分でRが付与されるので、曲げ加工の際、内側部材1は荷重を受けにくく、絶縁材3の剥離の可能性を低減できる。
上記実施形態では、外側部材2の溶接熱の影響を抑制するため、内側部材1が外側部材2の溶接部2aと接しないよう、溶接前に、ロール成形によって、外側部材2には、溶接部2aの両側に内方突出面21a、21bが形成されている。しかし、図13に示されるように、内側部材1が外側部材2の溶接部2aと接しないよう、内側部材1が、外側部材2の溶接部2aに対向する部分について、内方に凹むように形成されてもよい。
上記実施形態では、外側部材2の対向面21が内方突出面21a、21bを有している例が示されているが、外側部材2の他の対向面も内方突出面を有してもよい。図14は、外側部材2の対向面21が内方突出面21a、21bを有し、対向面22が内方突出面22bを有し、対向面23が内方突出面23a、23bを有し、対向面24が内方突出面24bを有する変形例を示している。ここで、外側部材2の任意の対向面が内方突出面を有してもよく、また1つの対向面が、1又は2以上の内方突出面を有してもよい。内方突出面が形成される対向面では、内方突出面が内側部材1と隣接する第1隣接面となる。
上記構成によれば、外側部材2の内方突出面21a、21b、22b、23a、23b、24bを内側部材1との第1隣接面とすることによって、内側部材1との接触面積を低減し、その結果、絶縁材3の使用量を低減することができる。そして、絶縁材3を塗布して配置する場合、絶縁材3の塗布時間を短縮することができる。
また、図15に示されるように、内側部材1の対向面が外側部材2に向かって外方に突出する外方突出面を有してもよい。対向面12は外方突出面12aを有し、対向面13は外方突出面13a、13bを有し、対向面14は外方突出面14aを有している。外方突出面が形成される対向面では、外方突出面が外側部材2と隣接する第2隣接面となる。また、外側部材2の内方突出面21a、21bが形成される対向面21と対向する内側部材1の対向面11には、外方突出面は形成されない。同様に、内側部材1の外方突出面が形成される対向面と対向する外側部材2の対向面には、内方突出面は形成されない。
上記構成によれば、内側部材1の外方突出面12a、13a、13b、14aを外側部材2との第2隣接面とすることによって、外側部材2との接触面積を低減し、その結果、絶縁材3の使用量を低減することができる。そして、絶縁材3を塗布して配置する場合、絶縁材3の塗布時間を短縮することができる。また、内側部材1に外方突出面12a、13a、13b、14aを形成することによって、内側部材1の座屈強度を向上させることができる。
なお、内側部材1の対向面に外方突出面を形成するのではなく、図16に示されるように、内側部材1の対向面に厚肉部を形成することによって、外側部材2と隣接する第2隣接面としてもよい。対向面12は厚肉部12bを有し、対向面13は厚肉部13c、13dを有し、対向面14は厚肉部14bを有している。厚肉部が形成される対向面では、厚肉部が外側部材2と隣接する第2隣接面を有する。
上記構成によれば、内側部材1の対向面に外方突出面を形成する場合と同様、内側部材1の対向面に厚肉部12b、13c、13d、14bを外側部材2との第2隣接面とすることによって、外側部材2との接触面積を低減し、その結果、絶縁材3の使用量を低減することができる。そして、絶縁材3を塗布して配置する場合、絶縁材3の塗布時間を短縮することができる。また、内側部材1に厚肉部12b、13c、13d、14bを形成することによって、内側部材1の座屈強度を向上させることができる。
図14〜図16では、内側部材1と外側部材2との隣接箇所の面積が相対的に小さい場合、すなわち、内側部材1の対向面の一部と外側部材の対向面の一部とが接触する場合であるので、絶縁材3は、図4A〜図4Bに示される塗布パターンで塗布される。なお、図14〜図16では、絶縁材3が、図4Aに示される塗布パターン、すなわち、内側部材1の第2隣接面と外側部材2の第1隣接面との隣接箇所の全体に塗布される場合が示されている。
また、図17に示されるように、内側部材1の外方突出面12a、13a、13b、14aには溝12a1、13a1、13b1、14a1が形成されてもよく、外側部材2の内方突出面21a、21bには溝21a1、21b1が形成されてもよい。この場合、溝12a1、13a1、13b1、14a1、21a1、21b1によって、絶縁材3を保持し、絶縁材3の位置を安定させることができる。なお、溝は、一つの外方突出面又は内方突出面に、一つのみ設けられてもよく、また、複数設けられてもよい。なお、図16に示される、内側部材1の厚肉部12b、13c、13d、14bに溝が形成されてもよい。
上記実施形態では、構造部材10は、内側部材1の外側に外側部材2をロール成形することによって形成されるが、事前に加工を施した外側上部材51及び外側下部材52の間に事前加工を施した内側部材1を配置し、上下から外側上部材51及び外側下部材52をプレス成形することによって、形成されてもよい。外側部材2は、外側上部材51及び外側下部材52を備えている。図18は、プレス成形によって構造部材10を製作する場合の製作方法を示す概略斜視図である。そして、図19A及び図19Bは、内側部材1の外面に絶縁材3を塗布した状態を示す概略斜視図であり、図20A、図20B及び図20Cは、プレス成形後の構造部材10の概略断面図である。
以下、図18〜図20Cに基づき、構造部材10の製作手順を説明する。
まず、図18に示されるように、外側上部材51及び外側下部材52について事前に必要な加工を行う。具体的には、外側上部材51については、幅方向両端部51a、51bを下方に折り曲げコの字状とし、また、上部中央部に凹部51cを形成する。また、外側下部材52については、幅方向両端部52a、52bを上方に折り曲げコの字状とする。また、内側部材1についても、事前に必要な加工を行う。内側部材1の事前の加工については、例えば、図20Aに示されるように、外側上部材51と外側下部材52との間の溶接部5aを回避するように、内側に凹んだ凹部1aを形成する。また、図20Bに示されるように、左右から外側部材2をプレス成形する場合、外側部材2の上部中央及び下部中央に溶接部5aが形成され、この場合、内側部材1の上部中央及び下部中央に内側に凹んだ凹部1aを形成する。なお、図20Cに示されるように、外側部材2の上部の幅方向両端部に溶接部5aが形成される場合、溶接部5aと内側部材1とが離間するように、外側部材2の上部の幅方向両端部が、溶接部5aにおいて、内側部材1に対して外方に突出するように形成されてもよい。
次に、外側上部材51と外側下部材52との間に内側部材1を配置する。
なお、内側部材1の第2隣接面及び/又は外側部材2の第1隣接面には、絶縁材3が配置(塗布)される。絶縁材3の塗布は、外側部材2のプレス成形の開始前に行われていてもよく、また、外側部材2のプレス成形中に行われてもよい。
絶縁材3を内側部材1の第2隣接面と外側部材2の第1隣接面との間に塗布により配置する場合、様々な塗布パターンが考えられる。例えば、図19Aに示されるように、絶縁材3は、隣接箇所の周縁のみに塗布されてもよい。また、図19Bに示されるように、隣接箇所の全体に塗布されてもよい。
なお、絶縁材3を内側部材1の第2隣接面と外側部材2の第1隣接面との間に塗布により配置する場合、図19A及び図19Bに示されるように、内側部材1の第2隣接面の当該箇所のみに塗布してもよく、また、外側部材2の第1隣接面の当該箇所のみに塗布してもよく、内側部材1の第2隣接面の当該箇所及び外側部材2の第1隣接面の当該箇所の両方に塗布してもよい。
そして、外側上部材51と外側下部材52との間に内側部材1を配置した状態で、上下からプレス加工を行い、外側上部材51、外側下部材52と内側部材1とを接合する。
プレス成形の最後において、外側部材2が内側部材1の外面を完全に覆うように、外側上部材51と外側下部材52との接続部を溶接によって接合し、溶接部5aを形成する。ここで、前述したように、外側部材2の溶接熱の影響を抑制するため、内側部材1及び/又は外側部材2には事前に加工が行われており、内側部材1は、溶接部5aから離間して位置することになる。
その後の工程は、上記実施形態と同様である。なお、構造部材10の加工は、事前の外側上部材51、外側下部材52及び内側部材1の加工のみでもよく、プレス成形後にさらに構造部材10に曲げ加工等を加えてもよい。
プレス成形による構造部材10の製作によれば、次のような効果を発揮できる。
(1)プレス成形で構造部材10を形成することによって、ロール成形に比べ、構造部材10を容易に形成することができる。
(2)プレス成形では、図11に示されるように、内側部材1が、外側部材2の長手方向長さの全体にわたって延在している場合でも、構造部材10を容易に形成することができる。図11に示されるような構造部材10をロール成形で形成する場合、プレス成形に比べて歩留まりが悪くなる傾向にある。
(3)プレス成形では、外側上部材51、外側下部材52及び内側部材1を個別に事前加工することができるので、ロール成形では形成が難しい複雑な形状の構造部材10を容易に形成することができる。
(4)プレス成形では、外側上部材51、外側下部材52及び内側部材1を個別に事前加工することができるので、外側上部材51及び外側下部材52について熱間プレス(ホットスタンプ)による形成を行うことができる。したがって、ホットスタンプによる形成によって、外側上部材51及び外側下部材52により複雑な加工を行うことができる。
(5)プレス成形では、外側上部材51、外側下部材52及び内側部材1を個別に事前加工することができるので、外側上部材51及び外側下部材52において、内側部材1の位置決めを行うための位置決め部を事前加工で形成することができる。その結果、プレス成形時において、内側部材1の位置決めを容易とすることができる。
上記実施形態では、個々の部材の材料を例示しているが、個々の部材の材料は特に例示しているものに限定されず、任意の材料に対して本発明を適用できる。ただし、内側部材1と外側部材2とは互いに異なる材料でできている。
上記実施形態では、構造部材10は、自動車等の車両に用いられるバンパービームに適用した例が示されているが、構造部材10の適用はバンパービームに限定されず、部材の構造強度を確保するための構造部材全般に広く適用される。
本発明は、上記実施形態で説明した構成には限定されず、特許請求の範囲に記載した内容を逸脱することなく、当業者が考え得る各種変形例を含むことができる。
1 内側部材
11〜14 対向面
12a 外方突出面
12b 厚肉部
13a 外方突出面
13b 外方突出面
13c 厚肉部
13d 厚肉部
14a 外方突出面
14b 厚肉部
2 外側部材
21〜24 対向面
21a 内方突出面
21b 内方突出面
22a 部分
22b 内方突出面
23a 内方突出面
23b 内方突出面
24a 部分
24b 内方突出面
3 絶縁材
4 シール部材
51 外側上部材
52 外側下部材
9 車体構造体
91 骨格体
92 ルーフパネル
93 フロントパート
94 リアパート
95 センターパート
931 フロント骨格
932 フロントバンパー
10 構造部材
10a 牽引穴

Claims (7)

  1. 内側部材と、
    前記内側部材と異なる材料でできており、前記内側部材の外側に位置し前記内側部材を囲んで、前記内側部材の外面と隣接する第1隣接面を有する、外側部材と、を備えており、
    前記外側部材は、断面視において、前記内側部材と対向する少なくとも1つの対向面が、前記内側部材に向かって突出する2つの内方突出面を有しており、
    断面視において、前記内側部材の内部空間を分割する部材は、前記内側部材の幅方向において2つの前記内方突出面の間に位置しており、
    前記内方突出面が、前記第1隣接面であり、
    前記第1隣接面と前記第1隣接面と隣接する前記内側部材の第2隣接面との間に、絶縁材が配置されることを特徴とする、構造部材。
  2. 前記絶縁材は、前記第1隣接面と前記第2隣接面との間の全体に配置される、請求項1記載の構造部材。
  3. 前記絶縁材は、前記第1隣接面及び前記第2隣接面と外部との境界部分に配置される、請求項1記載の構造部材。
  4. 前記内側部材は、断面視において、前記外側部材と対向する少なくとも1つの対向面が、前記外側部材に向かって突出する1以上の外方突出面を有しており、
    前記外方突出面が、前記第2隣接面である、請求項1から3のいずれか1項に記載の構造部材。
  5. 前記外側部材は、長手方向を有しており、
    前記内側部材は、前記外側部材の長手方向長さの全体にわたって延在している、請求項1から4のいずれか1項に記載の構造部材。
  6. 前記外側部材は、長手方向を有しており、
    前記内側部材は、前記外側部材の長手方向の中間部において、前記外側部材の長手方向長さの一部の長さで延在している、請求項1から4のいずれか1項に記載の構造部材。
  7. 前記外側部材は、鋼材でできており、前記鋼材の引張強度は1180MPa以上であり、
    前記内側部材は、アルミニウム合金でできており、前記アルミニウム合金の引張強度は340MPa以上である、請求項1から6のいずれか1項に記載の構造部材。
JP2017004495A 2016-05-20 2017-01-13 構造部材 Active JP6728077B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
PCT/JP2017/015843 WO2017199675A1 (ja) 2016-05-20 2017-04-20 構造部材
US16/097,741 US10787137B2 (en) 2016-05-20 2017-04-20 Structural member

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016101663 2016-05-20
JP2016101663 2016-05-20

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017210227A JP2017210227A (ja) 2017-11-30
JP6728077B2 true JP6728077B2 (ja) 2020-07-22

Family

ID=60475221

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017004495A Active JP6728077B2 (ja) 2016-05-20 2017-01-13 構造部材

Country Status (2)

Country Link
US (1) US10787137B2 (ja)
JP (1) JP6728077B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6766776B2 (ja) * 2017-08-21 2020-10-14 トヨタ車体株式会社 車両用バンパー
JP7195894B2 (ja) * 2018-11-26 2022-12-26 豊田鉄工株式会社 バンパリインフォースメント
DE102019105188A1 (de) * 2019-02-28 2020-09-03 Böllhoff Verbindungstechnik GmbH Aufprallschutzverstärkung einer Fahrzeugkonstruktion sowie Verbindungs- und Herstellungsverfahren dafür
JP6677839B1 (ja) * 2019-03-08 2020-04-08 株式会社神戸製鋼所 自動車のバンパー補強材
US11097785B2 (en) * 2019-07-19 2021-08-24 Volvo Car Corporation Automobile hood for decoupled pedestrian safety and durability

Family Cites Families (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06171441A (ja) * 1992-10-09 1994-06-21 Nkk Corp バンパービームおよびバンパー
US5806919A (en) * 1996-11-04 1998-09-15 General Motors Corporation Low density-high density insert reinforced structural joints
JP3139984B2 (ja) 1997-06-06 2001-03-05 株式会社協豊製作所 管状構造部材、車両用ボデーの管状構造部材、およびそのリインフォースメント
KR20010049950A (ko) * 1999-08-05 2001-06-15 제임스 이. 미러 차체의 프레임구조
KR100345692B1 (ko) * 2000-09-20 2002-07-27 기아자동차주식회사 차량의 센터필러
GB2375328A (en) * 2001-05-08 2002-11-13 L & L Products Reinforcing element for hollow structural member
FR2826621B1 (fr) * 2001-07-02 2003-09-26 Hutchinson Dispositif d'isolation acoustique destine a etre monte dans une piece tubulaire, en particulier d'une piece de carrosserie automobile
US7318873B2 (en) * 2002-03-29 2008-01-15 Zephyros, Inc. Structurally reinforced members
JP2003312404A (ja) 2002-04-24 2003-11-06 Press Kogyo Co Ltd 車両の複合構造部材
EP2154052A1 (en) * 2008-08-12 2010-02-17 Sika Technology AG Structural reinforcement system
DE102012012745A1 (de) 2012-06-27 2014-01-02 Daimler Ag Trägerelement und Energieabsorptionselement in Hybridbauweise für einen Kraftwagen
JP2015091690A (ja) * 2013-10-03 2015-05-14 三菱アルミニウム株式会社 車両用外装ビーム及びその製造方法
US9764769B2 (en) * 2015-02-09 2017-09-19 Honda Motor Co., Ltd. Vehicle frame structural member assembly and method

Also Published As

Publication number Publication date
US20200139910A1 (en) 2020-05-07
JP2017210227A (ja) 2017-11-30
US10787137B2 (en) 2020-09-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6728077B2 (ja) 構造部材
RU2581634C1 (ru) Кузов транспортного средства
CA2962153C (en) Methods for producing a three-dimensional vehicle door frame inner reinforcement element, for producing a vehicle door frame and for producing a vehicle reinforcement structure
JP4993142B2 (ja) 一体化溶接フランジを有するワンピース管状部材およびそれを製造するための関連した方法
US10239388B2 (en) Impact beam and method for producing an impact beam
JPH08216684A (ja) 自動車用ドアのガードビーム
US20140193659A1 (en) Method of manufacturing a sturctural ultra-thin sheet metal part with patch welded reinforcements
US20160114747A1 (en) Anti-collision component
KR100929527B1 (ko) 프론트 사이드 멤버 어셈블리
JP2009001121A (ja) 車両用センターピラーの補強部材
JP6176468B2 (ja) 自動車の車体構造
US11479300B2 (en) Hollow member
CN104925009A (zh) 一种变厚度汽车前保险杠及其制造方法
JP6528859B2 (ja) 車両後部構造
US20110030438A1 (en) Method for manufacturing a structural component for a motor vehicle
KR20170058938A (ko) 차량을 위한 보강 요소, 이의 제조 방법 및 도어 어셈블리
EP3362321B1 (en) Crossmember and method for manufacturing a crossmember
US20070039282A1 (en) Gooseneck beam
JP2006335241A (ja) バンパステイおよびバンパ装置
WO2017199675A1 (ja) 構造部材
JP5328057B2 (ja) 車両用エネルギ吸収ビーム及び車両用ドア構造
JP2004051065A (ja) 車体構造材および耐衝突補強材
JP2007055414A (ja) 車両用エネルギ吸収ビーム及び車両用ドア構造
JP4932688B2 (ja) 自動車車体用ルーフ補強材
JP5206805B2 (ja) 閉断面構造部品の製造方法及び装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190930

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200414

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200612

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200623

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200701

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6728077

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151