JP3139948B2 - 発信電話番号の受信方法及び発信電話番号受信端末 - Google Patents

発信電話番号の受信方法及び発信電話番号受信端末

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JP3139948B2
JP3139948B2 JP07283267A JP28326795A JP3139948B2 JP 3139948 B2 JP3139948 B2 JP 3139948B2 JP 07283267 A JP07283267 A JP 07283267A JP 28326795 A JP28326795 A JP 28326795A JP 3139948 B2 JP3139948 B2 JP 3139948B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、通信事業者が提供
する「発信電話番号通知サービス」に対応して、送られ
てくる発信側の電話番号を受信する方法とその受信機能
を有する発信電話番号受信端末に関するものである。
【0002】
【従来の技術】通信事業者が提供する「発信電話番号通
知サービス」の一例として、日本電信電話株式会社が発
行した「発信電話番号通知サービス(仮称)のインタフ
ェース(試験サービス用):1995年6月」に基づい
た、接続動作シーケンスの概要を図5に示す。
【0003】この例では、通常の加入者線信号方式の呼
出信号に先立って、加入者線交換機(以下、交換機と記
す)が、着信側に発信電話番号(以下、IDもしくは発
IDと記す)を通知する。この発IDを送出するにあた
り交換機は、まず電話回線の線間(L1,L2)の極性
を反転した後に、通常の呼出信号(周波数:15Hz以
上20Hz以下、送出電力:交流75Vrms)を1秒
周期(0.5秒間鳴動、0.5秒間鳴動停止)で断続す
ることにより、発ID受信可能な着信側端末(ID受信
端末と呼称する)を起動する。これにより起動されたI
D受信端末は、直流ループを形成することにより応答信
号(一次応答信号と呼称する)を交換機へ返す。次に、
交換機はモデム信号によりID受信端末へ発IDを送信
する。ID受信端末は、交換機からの発IDの受信を完
了すると、直流ループを開放する。その後は、通常の着
信時と同様の接続動作シーケンスとなる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】以上に述べたような
「発信電話番号通知サービス」で用いるID受信端末
を、従来の一般電話機と同様に複数台ブランチ接続して
マルチ接続した場合、発ID受信時の一次応答信号や発
信電話番号の受信完了信号の動作タイミングが機器によ
り異なって正常に動作しなかったり、複数台のID受信
端末がほぼ同時に一次応答や受信完了をしても1台当た
りの直流ループ電流の減少に伴うモデム信号のレベル低
下や波形歪により正常に動作しなかったりすることが想
定される。
【0005】本発明は、このような問題を解決するため
になされたものであり、その目的は、複数台の発ID受
信可能な端末がマルチ接続されている場合に、通信事業
者が提供する「発信電話番号通知サービス」による発I
Dを、すべての端末が誤動作することなく受信できる発
信電話番号の受信方法及び発信電話番号受信端末を提供
することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、本発明は、加入者線信号方式の呼出信号に先
立って発信電話番号通知を示す着信信号を送出する通信
網にマルチ接続された複数の電話端末における該通信網
から通知された発信電話番号の受信方法において、所定
の電話端末は、前記通信網から送出される発信電話番号
通知を示す着信信号を検出して応答した後、前記通知さ
れた発信電話番号を受信して発信電話番号完了信号を通
信網に送出し、その後、加入者線信号方式の呼出信号の
検出待ちに移行するように制御し、前記所定の電話端末
以外の電話端末は、前記発信電話番号通知を示す着信信
号を検出した後、発信電話番号をモニタし、その後、加
入者線信号方式の呼出信号の検出待ちに移行するように
制御することを特徴とする。
【0007】上記の発信電話番号の受信方法において、
所定の電話端末以外の電話端末における発信電話番号を
モニタする処理は、前記所定の電話端末による発信電話
番号通知を示す着信信号に対する応答を検出した事を契
機に実行するように制御するのが、待ち時間監視による
復旧時間を短縮する点で好適である。
【0008】また、本発明は、加入者線信号方式の呼出
信号に先立って発信電話番号通知を示す着信信号を送出
する通信網にマルチ接続され、該通信網から通知された
発信電話番号通知を表示部に表示する発信電話番号受信
端末において、前記通信網から送出された発信電話番号
通知を示す着信信号を検出する検出手段と、発信電話番
号を受信する受信手段と、前記発信電話番号通知を示す
着信信号に対する一次応答信号及び発信電話番号受信完
了信号を前記通信網に対して送出する応答手段と、前記
一次応答信号を送出するか否かを設定する動作モード設
定手段と、制御手段と、を備え、前記制御手段は、前記
動作モード設定手段の動作モードが一次応答信号を送出
するように設定された場合には、前記検出手段が発信電
話番号通知を示す着信信号を検出した際に、前記応答手
段に対し前記一次応答信号を送出するように制御し、前
記受信手段に対し発信電話番号を受信するように制御
し、前記動作モード設定手段の動作モードが一次応答信
号を送出しないように設定された場合には、前記検出手
段が発信電話番号通知を示す着信信号を検出した後、前
記受信手段に発信電話番号を受信させてモニタするよう
に制御することを特徴とする。
【0009】上記の発信電話番号受信端末では、通信網
に接続した通信回線上の発信電話番号通知を示す着信信
号に対する応答信号を測定検出する測定検出手段を備
え、制御手段は、前記測定検出手段によって所定の電話
端末による発信電話番号通知を示す着信信号に対する応
答信号を検出した事を契機に、発信電話番号を受信させ
てモニタするように制御するのが、待ち時間監視による
復旧時間を短縮する点で好適である。
【0010】本発明では、発信電話番号受信端末を、通
信事業者が提供する「発信電話番号通知サービス」に基
づいて一次応答して発IDを受信する動作モードと、一
次応答せずに電話回線をハイ・インピーダンスでモニタ
することにより発IDを受信する動作モードとを切り替
え設定できるようにすることで、発信電話番号受信端末
を従来の一般電話機と同様に複数台ブランチ接続してマ
ルチ接続した場合に、一次応答する端末を1台のみと
し、他の端末は一次応答しないように設定しておくこと
により、複数台の端末の応答による誤動作を回避しつ
つ、すべての端末で同時に発IDを受信可能とし、可視
/可聴表示できるようにする。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図を用いて、本発明の実施
の形態を詳しく説明する。
【0012】図1は、本発明の第1の実施の形態例であ
る発信電話番号受信電話機の回路を示すブロック図であ
る。
【0013】図1に示す回路は、着信検出回路10、発
ID受信回路20、制御回路30、表示回路40、着信
表示回路50、第一スイッチ(SW1)60、第二スイ
ッチ(SW2)70、及び通話回路80を有する。着信
検出回路10、発ID受信回路20及び着信表示回路5
0は、電話回線接続端子L1,L2側に接続され、通話
回路80は、第一スイッチ60を介して電話回線接続端
子L1,L2側に接続されている。制御回路30は、着
信検出回路10、発ID受信回路20及び第二スイッチ
70からの入力を受けて表示回路40、着信表示回路5
0及び第一スイッチ60等を制御する。なお、通話回路
80には、着信検出回路10や着信表示回路50は不要
であるが、ダイヤル接続のための発信回路や各種付加機
能対応の回路を含むものとする。
【0014】このような構成の発信電話番号受信電話機
を、図5で示したような通信事業者の提供する「発信電
話番号通知サービス」に加入したアナログ電話回線に対
して、1台のみ接続した場合の動作について説明する。
この場合には、第二スイッチ70が「ON:一次応答あ
り」に設定されているものとする。
【0015】着信検出回路10は、アナログ電話回線に
対して着信があると、電話回線接続端子L1,L2の極
性反転を検出した後に、加入者線交換機から送出される
ID受信端末起動信号、即ち通常の呼出信号を1秒周期
(0.5秒間鳴動、0.5秒間鳴動停止)で断続した着
信信号を、発ID通知を示す着信信号として検出する。
【0016】着信検出回路10がID受信端末起動信号
を検出すると、制御回路30は第二にスイッチ70の設
定「ON:一次応答あり」に基づき、第一スイッチ60
を閉結し、通話回路80を経由して直流ループを形成す
る。この直流ループ形成を一次応答信号として検出した
加入者線交換機は、モデム信号により発IDを送出す
る。
【0017】発ID受信回路20は、加入者線交換機か
らモデム信号により送出される発IDをハイ・インピー
ダンスで受信する。アナログ電話回線における電話音声
帯域(0.3〜3.4kHz)の特性インピーダンスは
約600Ωであり、通話回線等の交流インピーダンスも
約600Ωで設定されている。従って、発ID受信回路
20がハイインピーダンスで発IDを受信するために
は、600Ωより1桁程度大きな6kΩ前後以上になる
ように設計することにより、一次応答している電話機の
交流インピーダンスに大きな影響を与えないようにする
必要がある。
【0018】制御回路30は、発ID受信回路20によ
り受信された発IDを、表示回路40に出力することに
より、可視/可聴表示を行う。例えば、可視表示として
は、液晶表示器等に数字で電話番号等を表示し、可聴表
示としては、発信者の電話番号から発信者の名前、会社
名、地域名等の情報を得、これをスピーカから音声で流
して呼び出したりする。制御回路30が発IDの受信を
完了したと判断すると、第一スイッチ60を開放して直
流ループを切断することにより、加入者線交換機側へ発
IDの受信完了信号を送出する。
【0019】加入者線交換機が発IDの受信完了信号を
検出すると、通常の呼出信号(IR)である3秒周期
(1秒間鳴動、2秒間鳴動停止)で断続された着信信号
を送出する。
【0020】通常の呼出信号を着信検出回路10が検出
すると、制御回路30は着信表示回路50を起動するこ
とで、通常の着信音(トーンリンガ音やメロディリンガ
音)をサウンダやスピーカから発声する可聴表示をした
り、ランプを点灯する可視表示をしたりして、電話機利
用者に対して着信を知らせる。勿論、受信した発IDの
特定電話番号や受信した時間帯によっては、予め設定さ
れた動作モードに従って、着信表示をしない場合もあ
る。
【0021】次に、図5で示したような通信事業者の提
供する「発信電話番号通知サービス」に加入したアナロ
グ電話回線に対して、図1に示したような発信電話番号
受信電話機を複数台、マルチ接続した場合の動作につい
て説明する。この場合には、第二スイッチ70を「O
N:一次応答あり」に設定した電話機は必ず1台とし、
他の電話機は必ず「OFF:一次応答なし」に設定する
ものとする。
【0022】第二スイッチ70が「ON:一次応答あ
り」に設定された電話機の動作は、前述したアナログ電
話回線に対して1台のみ接続された場合と同様なので説
明は省略し、第二スイッチ70が「OFF:一次応答な
し」に設定された電話機を中心にその動作について説明
する。
【0023】着信検出回路10は、アナログ電話回線に
対して着信があると、電話回線接続端子L1,L2の極
性反転を検出した後に、加入者線交換機から送出される
ID受信端末起動信号、即ち通常の呼出信号を1秒周期
(0.5秒間鳴動、0.5秒間鳴動停止)で断続された
着信信号を、発ID通知を示す着信信号として検出す
る。
【0024】着信検出回路10がID受信端末起動信号
を検出すると、制御回路30は第二にスイッチ70の設
定「OFF:一次応答なし」に基づき、第一スイッチ6
0を開放したままとし、通話回路80を経由して直流ル
ープを形成することなく、発ID受信待ち状態となる。
これとほぼ同時に、第二スイッチ70が「ON:一次応
答あり」に設定された別の電話機が、直流ループ形成す
るので、これを一次応答信号として検出した加入者線交
換機は、モデム信号により発IDを送出する。
【0025】なお、第二スイッチ70が「OFF:一次
応答なし」に設定された電話機は、ID受信端末起動信
号の検出後、図5で定められた一定時間(最大6〜9
秒)の間は発ID受信待ち状態とすれば良いが、第二ス
イッチ70が「ON:一次応答あり」に設定された別の
電話機が直流ループを形成した時点で電話回線接続端子
L1,L2間の電圧が低下するので、これを図示されて
いない線間電圧測定手段により検出し、これを契機とし
て発IDのモニタ処理を行うようにすれば発ID受信待
ち時間は最大3秒程度で済む。
【0026】発ID受信回路20は、電話機の直流ルー
プの開閉を行う第一スイッチ60に対して電話回線側に
接続されており、第一スイッチ60の開閉状態に拘わら
ず、加入者線交換機からモデム信号により送出される発
IDをハイ・インピーダンスで受信する。
【0027】制御回路30は、発ID受信回路20によ
り受信された発IDを表示回路40に出力することによ
り、可視/可聴表示を行う。制御回路30が発IDの受
信を完了したと判断すると、通常の呼出信号である3秒
周期(1秒間鳴動、2秒間鳴動停止)で断続された着信
信号の受信待ち状態となる。これとほぼ同時に、第二ス
イッチ70が「ON:一次応答あり」に設定された別の
電話機が、その第一スイッチ60を開放することにより
直流ループを切断し、加入者線交換機側へ発IDの受信
完了信号を送出する。
【0028】加入者線交換機が発IDの受信完了信号を
検出すると、通常の呼出信号(IR)である3秒周期
(1秒間鳴動、2秒間鳴動停止)で断続された着信信号
を送出する。
【0029】通常の呼出信号を着信検出回路10が検出
すると、制御回路30は着信表示回路50を起動するこ
とで、通常の着信表示により電話機利用者に対して着信
を知らせる。
【0030】図2は、本発明の第2の実施の形態例であ
る発信電話番号受信電話機の回路を示すブロック図であ
る。本実施の形態例は、電話機と電話回線の間に直列に
接続する「アダプタ形」の電話番号受信端末とすること
ができるようにしたものである。
【0031】図2に示す回路は、着信検出回路10、発
ID受信回路20、制御回路30、表示回路40、第一
スイッチ(SW1)60、第二スイッチ(SW2)7
0、直流ループ開閉回路90、及び電話機回路100を
有する。着信検出回路10、発ID受信回路20及び直
流ループ開閉回路90は電話回線接続端子L1,L2側
に接続され、電話機回路100は第一スイッチ60を介
して電話回線接続端子L1,L2側に接続されている。
制御回路30は、着信検出回路10、発ID受信回路2
0及び第二スイッチ70からの入力を受けて表示回路4
0、第一スイッチ60及び直流ループ開閉回路90等を
制御する。なお、電話機回路100には、従来の一般電
話機としての着信表示回路、ダイヤル接続のための発信
回路や各種付加機能対応の回路を含むものとする。
【0032】まず、上記のように構成した発信電話番号
受信電話機を、図5で示した通信事業者の提供する「発
信電話番号通知サービス」に加入したアナログ電話回線
に対して、1台のみ接続した場合の動作について説明す
る。この場合には、第二スイッチ70が「ON:一次応
答あり」に設定されているものとする。
【0033】着信検出回路10は、アナログ電話回線に
対して着信があると、電話回線接続端子L1,L2の極
性反転を検出した後、加入者線交換機から送出されるI
D受信端末起動信号、即ち通常の呼出信号を1秒周期
(0.5秒間鳴動、0.5秒間鳴動停止)で断続された
着信信号を、発ID通知を示す着信信号として検出す
る。
【0034】着信検出回路10がID受信端末起動信号
を検出すると、制御回路30は第二にスイッチ70の設
定「ON:一次応答あり」に基づき、直流ループ開閉回
路90で直流ループを形成する。この直流ループ形成を
一次応答信号として検出した加入者線交換機は、モデム
信号により発IDを送出する。
【0035】発ID受信回路20は、加入者線交換機か
らモデム信号により送出される発IDをハイ・インピー
ダンスで受信する。
【0036】制御回路30は、発ID受信回路20によ
り受信された発IDを表示回路40に出力することよ
り、可視/可聴表示を行う。制御回路30が発IDの受
信を完了したと判断すると、直流ループ開閉回路90で
直流ループを開放し、加入者線交換機側へ発IDの受信
完了信号として送出する。これと同時に制御回路30
は、第一スイッチ60を閉結し、電話機回路100は通
常の着信信号待ち受け状態となる。
【0037】加入者線交換機が発IDの受信完了信号を
検出すると、通常の呼出信号(IR)である3秒周期
(1秒間鳴動、2秒間鳴動停止)で断続された着信信号
を送出する。
【0038】通常の呼出信号を電話機回路100が検出
すると、通常の着信音(トーンリンガ音やメロディリン
ガ音)をサウンダやスピーカから発声する可聴表示をし
たり、ランプを点灯させる可視表示をしたりして、電話
機利用者に対して着信を知らせる。勿論、受信した発I
Dの特定電話番号や受信した時間帯によっては、予め設
定された動作モードに従って、制御回路30が第一スイ
ッチ60を閉結しないようにして、着信表示をしない場
合もある。
【0039】次に、図5で示したような通信事業者が提
供する「発信電話番号通知サービス」に加入したアナロ
グ電話回線に対して、図2に示すような発信電話番号受
信電話機を複数台接続した場合の動作について説明す
る。この場合には、第二スイッチ70が「ON:一次応
答あり」に設定した電話機は必ず1台とし、他の電話機
は必ず「OFF:一次応答なし」に設定するものとす
る。
【0040】第二スイッチ70が「ON:一次応答あ
り」に設定された電話機の動作は、前述したアナログ電
話回線に対して1台のみ接続された場合と同様なので説
明は省略し、第二スイッチ70が「OFF:一次応答な
し」に設定された電話機を中心にその動作について説明
する。
【0041】着信検出回路10は、アナログ電話回線に
対して着信があると、電話回線接続端子L1,L2の極
性反転を検出した後に、加入者線交換機から送出される
ID受信端末起動信号、即ち通常の呼出信号をを1秒周
期(0.5秒間鳴動、0.5秒間鳴動停止)で断続され
た着信信号を、発ID通知を示す着信信号として検出す
る。
【0042】着信検出回路10がID受信端末起動信号
を検出すると、制御回路30は第二スイッチ70の設定
「OFF:一次応答なし」に基づき、直流ループ開閉回
路90で直流ループを形成することなく、発ID受信待
ち状態となる。これとほぼ同時に、第二スイッチ70が
「ON:一次応答あり」に設定された別の電話機が、直
流ループ形成するので、これを一次応答信号として検出
した加入者線交換機は、モデム信号により発IDを送出
する。
【0043】発ID受信回路20は、加入者線交換機か
らモデム信号により送出される発IDをハイ・インピー
ダンスで受信する。
【0044】制御回路30は、発ID受信回路20によ
り受信された発IDを表示回路40に出力することによ
り、可視/可聴表示を行う。制御回路30が発IDの受
信を完了したと判断すると、第一スイッチ60を閉結
し、電話機回路100は通常の呼出信号である3秒周期
(1秒間鳴動、2秒間鳴動停止)で断続された着信信号
の受信待ち状態となる。これとほぼ同時に、第二スイッ
チ70が「ON:一次応答あり」に設定された別の電話
機が、その直流ループ開閉回路90を開放することによ
り直流ループを切断することで、加入者線交換機側へ発
IDの受信完了信号を送出する。
【0045】加入者線交換機が発IDの受信完了信号を
検出すると、通常の呼出信号(IR)である3秒周期
(1秒間鳴動、2秒間鳴動停止)で断続された着信信号
を送出する。
【0046】通常の呼出信号を電話機回路100が検出
すると、通常の着信表示により電話機利用者に対して着
信を知らせる。
【0047】なお、図1及び図2の実施の形態例におい
て、制御回路30や表示回路40は、電話機全体の各種
制御回路や各種表示回路と兼用しても良い。また、第二
スイッチ70により一次応答の有無を設定し、制御回路
30が図1の第一スイッチ60と、図2の直流ループ開
閉回路90とをそれぞれソフトウェア的に制御している
が、第二スイッチ70を、制御回路30と、図1の第一
スイッチ60との間や図2の直流ループ開閉回路90と
の間にそれぞれ挿入し、一次応答の有無を直接的かつ機
械的に制御しても良い。さらには、着信検出回路10が
ID受信端末起動信号を検出しても、通常の着信表示を
しないように制御しているが、電話機利用者の設定によ
っては予鈴として着信表示をさせても良い。
【0048】また、図2の実施の形態例において、従来
の一般電話機である電話機回路100を除いた部分を、
発信電話番号受信アダプタとして分離することができる
ことは始めに述べたとおりである。
【0049】以上に述べた各実施の形態例における動作
をフローチャートで示すと、図3のようになる。図3に
おいて、(a)は「一次応答あり」に設定された上記電
話機の制御回路30の制御動作を、(b)は「一次応答
なし」に設定された上記電話機の制御回路30の制御動
作を示している。また、SA1〜SA10及びSB1〜
SB8は、動作ステップを表している。
【0050】まず、図3の(a)と(b)の制御動作の
違いを説明する。
【0051】「一次応答あり」に設定されたID受信電
話機の場合には、電話回線の極性反転を検出(SA1)
すると着信信号の種別を判定し、その判定で加入者線交
換機からの発ID着信を検出(SA2)すると一次応答
信号(直流ループの閉結)を送出し(SA3)、発ID
を受信すると発ID受信完了信号(直流ループの開放)
を送出(SA5)する。その後、加入者線交換機からの
呼出信号IR(3秒周期の信号)を検出(SA6)する
と、通常の着信処理に移る。通常の着信処理では、着信
を表示(SA7)し、二次応答信号(直流ループの閉
結)を送出(SA8)した後、通話中(SA9)に移
り、通話を終了すると直流ループを開放(SA10)し
て次の着信待ち状態となる。
【0052】一方、「一次応答なし」に設定されたID
受信電話機の場合には、電話回線の極性反転を検出(S
B1)すると着信信号の種別を判定し、その判定で加入
者線交換機からの発ID着信を検出(SB2)すると、
図4に示すような「発IDモニタ処理」(SB3)を行
い、その後で上記同様に通常の着信処理(SB4〜SB
8)に移る。つまり、「一次応答なし」に設定されたI
D受信電話機の場合には、一次応答信号の送出、発ID
受信完了信号(直流ループの開放)の送出はなく、発I
D着信信号を検出すると直ちに発IDのモニタに移る。
【0053】なお、電話回線の極性反転を検出した後に
着信信号の種別を判定(SA2及びSB2)しているの
は、発ID通知の着信と一般の着信が混在しているもの
と想定しているためである。もし、着信が「発ID通
知」のみであれば、このステップ(SA2及びSB2)
は不要である。
【0054】次に、図4のフローチャートに示す「発I
Dモニタ処理」について説明する。図4(b)は、線間
電圧を測定するステップを備えている点で、図4(a)
と異なる。
【0055】発IDモニタ処理では、まず発ID着信を
検出し、次に発IDを検出して、モニタすることを基本
とする。ここで、発ID着信検出から発ID検出までの
待ち時間を監視し、タイムオーバーの場合は、復旧処理
して次の着信待ち状態とする。また、発ID着信を検出
できなかった場合も復旧処理して次の着信待ち状態とす
る。図4(a)では、このタイムオーバーの監視時間を
図5にしたがって6〜9秒とする。一方、図4(b)で
は、前述したように、「一次応答あり」に設定された電
話機が発ID受信に移行することを示す信号(一次応答
信号)の送出を、「一次応答なし」に設定された電話機
が検出するように構成する(つまり、「線間電圧の低下
を測定するステップ」を備える)ことにより、発ID検
出までの監視時間(タイムオーバー)を6〜9秒から3
秒に短縮できるようにしている。
【0056】
【発明の効果】本発明によれば、一次応答の有無を設定
可能な発信電話番号受信端末を複数台ブランチ接続して
マルチ接続した場合に、複数の端末で同時に発IDを受
信し、発IDの可視/可聴表示ができるようになるの
で、発信電話番号受信機能の利用が1台に限定されずに
済む効果がある。
【0057】また、一次応答の有無を設定する機能の無
い発信電話番号受信端末1台と、一次応答の有無を設定
可能な発信電話番号受信端末とを複数台ブランチ接続し
た場合でも、一次応答の有無を設定可能な発信電話番号
受信端末を全て「一次応答なし」に設定することによ
り、複数の端末で同時に発IDを受信し、発IDの可視
/可聴表示ができるようになるので、発信電話番号受信
機能の利用が1台に限定されずに済む効果がある。
【0058】さらに、親電話機やPBX等の構内交換機
が一旦受信した発ID信号を、加入者線交換機と同様の
接続動作シーケンスで子電話機に対して再送出すること
も考えられるが、この場合の子電話機には、通常の着信
応答を行うまでの接続時間が一層長くなる問題がある。
この場合も本発明によれば、一次応答のタイミングでブ
ランチ接続された全ての端末が発IDの受信を完了する
ので、接続時間がそれ以上に延びなくて済む効果があ
る。
【0059】なお、所定の電話端末による発信電話番号
通知を示す着信信号に対する応答を検出した事を契機
に、その応答なしに発信電話番号のモニタ処理を実行す
るようにした場合には、特に、待ち時間監視のタイムオ
ーバーによる復旧時間を短縮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態例である発信電話番
号受信・表示機能付電話機全体の回路を示すブロック図
である。
【図2】本発明の第2の実施の形態例である発信電話番
号受信・表示機能付電話機全体の回路を示すブロック図
である。
【図3】(a),(b)は、上記実施の形態例における
制御回路の動作を示すフローチャートである。
【図4】(a),(b)は、上記動作フローにおける発
IDモニタ処理の動作を示すフローチャートである。
【図5】通信事業者が提供する「発信電話番号通知サー
ビス」の一例を示す接続動作シーケンスの概要図であ
る。
【符号の説明】
10…着信検出回路 20…発ID受信回路 30…制御回路 40…表示回路 50…着信表示回路 60…第一スイッチ 70…第二スイッチ 80…通話回路 90…直流ループ開閉回路 100…電話機回路

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加入者線信号方式の呼出信号に先立って
    発信電話番号通知を示す着信信号を送出する通信網にマ
    ルチ接続された複数の電話端末における該通信網から通
    知された発信電話番号の受信方法において、 所定の電話端末は、前記通信網から送出される発信電話
    番号通知を示す着信信号を検出して応答した後、前記通
    知された発信電話番号を受信して発信電話番号完了信号
    を通信網に送出し、その後、加入者線信号方式の呼出信
    号の検出待ちに移行するように制御し、 前記所定の電話端末以外の電話端末は、前記発信電話番
    号通知を示す着信信号を検出した後、発信電話番号をモ
    ニタし、その後、加入者線信号方式の呼出信号の検出待
    ちに移行するように制御することを特徴とする発信電話
    番号の受信方法。
  2. 【請求項2】 所定の電話端末以外の電話端末における
    発信電話番号をモニタする処理は、 前記所定の電話端末による発信電話番号通知を示す着信
    信号に対する応答を検出した事を契機に実行するように
    制御することを特徴とする請求項1記載の発信電話番号
    の受信方法。
  3. 【請求項3】 加入者線信号方式の呼出信号に先立って
    発信電話番号通知を示す着信信号を送出する通信網にマ
    ルチ接続され、該通信網から通知された発信電話番号通
    知を表示部に表示する発信電話番号受信端末において、 前記通信網から送出された発信電話番号通知を示す着信
    信号を検出する検出手段と、 発信電話番号を受信する受信手段と、 前記発信電話番号通知を示す着信信号に対する一次応答
    信号及び発信電話番号受信完了信号を前記通信網に対し
    て送出する応答手段と、 前記一次応答信号を送出するか否かを設定する動作モー
    ド設定手段と、 制御手段と、を備え、 前記制御手段は、前記動作モード設定手段の動作モード
    が一次応答信号を送出するように設定された場合には、
    前記検出手段が発信電話番号通知を示す着信信号を検出
    した際に、前記応答手段に対し前記一次応答信号を送出
    するように制御し、前記受信手段に対し発信電話番号を
    受信するように制御し、前記動作モード設定手段の動作
    モードが一次応答信号を送出しないように設定された場
    合には、前記検出手段が発信電話番号通知を示す着信信
    号を検出した後、前記受信手段に発信電話番号を受信さ
    せてモニタするように制御することを特徴とする発信電
    話番号受信端末。
  4. 【請求項4】 通信網に接続した通信回線上の発信電話
    番号通知を示す着信信号に対する応答信号を測定検出す
    る測定検出手段を備え、 制御手段は、前記測定検出手段によって所定の電話端末
    による発信電話番号通知を示す着信信号に対する応答信
    号を検出した事を契機に、発信電話番号を受信させてモ
    ニタするように制御することを特徴とする請求項3記載
    の発信電話番号受信端末。
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