JP3139133B2 - 回転割り出し式ワークテーブル装置 - Google Patents

回転割り出し式ワークテーブル装置

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JP3139133B2
JP3139133B2 JP04140072A JP14007292A JP3139133B2 JP 3139133 B2 JP3139133 B2 JP 3139133B2 JP 04140072 A JP04140072 A JP 04140072A JP 14007292 A JP14007292 A JP 14007292A JP 3139133 B2 JP3139133 B2 JP 3139133B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、回転割り出し式ワーク
テーブル装置に関するものであり、特に高速回転性と、
ワークテーブルの回転トルクがモータに伝達されない非
可逆回転特性を持つものに関する。
【0002】
【従来の技術】工作機械の中には、被加工物を保持して
予め定められた角度ずつ回転させる回転割り出し式ワー
クテーブル装置を備えたものがある。回転割り出し式ワ
ークテーブル装置は、ワークテーブル,駆動モータ,伝
達機構およびモータ制御回路を備え、モータ制御回路は
駆動モータの回転制御を行い、駆動力伝達機構はモータ
から駆動力をワークテーブルに伝える。この伝達機構
は、ギヤ機構の使用によりモータ回転数をワークテーブ
ルの必要とする回転数まで低下させるとともに、回転ト
ルクを増大させてワークテーブルに与える機能を持って
いる。一方、ワークテーブルの慣性や外力によって発生
したワークテーブルの回転トルクがモータに伝達される
ことは、被加工物の所定位置からのずれを引き起こすた
め好ましくない。そこで、駆動力伝達機構はワークテー
ブルの回転をモータへ伝えないための非可逆回転特性を
有していることが望ましい。
【0003】そのため、従来は、駆動力伝達機構にウォ
ームギヤ機構が多く使用されてきた。ウォームギヤ機構
は、ウォームとウォームホイールとを含み、大きな減速
比を得ることができるとともに、非可逆回転特性を備え
ている。しかし、ウォームギヤ機構においては、ウォー
ムとウォームホイールとの間の滑りが大きく、回転時の
摩擦による発熱のために高速回転に適さず、また、摩耗
により長期運転時の精度を維持することが困難である。
そこで、このような発熱や摩耗に対処すべく素材面での
改良が行われており、ウォームホイールに特殊合金であ
る燐青銅やアルミ青銅が用いられているがいずれも十分
な結果は得られていない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述の事情
を背景としてなされたものであり、その解決課題は、回
転式ワークテーブル装置において高速回転性を持ち、ワ
ークテーブルの回転トルクがモータに伝達されないよう
な非可逆回転特性を持つ回転割り出し式ワークテーブル
装置を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に、本発明の回転割り出し式ワークテーブル装置では、
前記伝達機構を、それぞれ鋼材からなり、焼き入れ研磨
されたピニオンおよび歯車からなる非可逆回転特性を持
つ食い違い傘歯車機構を含むものとした。
【0006】
【作用】上記焼き入れ研磨されたピニオンおよび歯車か
らなる食い違い傘歯車機構は、適切なオフセット量の
時、外力の作用によるワークテーブルの回転をモータに
伝達しないような非可逆回転特性を有する。食い違い傘
歯車は、ピニオンの軸と大歯車の軸との食い違い距離で
あるオフセット量によって歯面ねじれ角が決まり、概し
てオフセット量が大歯車の外径の30%以上(ただし、
減速比1/40以上)のとき、非可逆回転特性を持つに
到るのである。ワークテーブルは、一般に大きな質量を
有するものであり、その上に被加工物が固定されるた
め、全体として大きな回転慣性を有する。したがって、
伝達機構が非可逆回転特性を有しない場合には、ワーク
テーブルを停止させる際、この大きな回転慣性に抗して
モータを減速させ、停止しなければならず、モータおよ
びワークテーブルを正確な位置で停止させることが困難
である。しかるに、本発明においては、非可逆回転特性
を有する食い違い傘歯車機構を使用するため、ワークテ
ーブルを容易に正確な位置で停止させることができる。
【0007】また、食い違い傘歯車機構は、ウォームギ
ヤ機構に比較して歯面での滑りが小さいため、回転時の
摩擦による発熱や摩耗はウォームギヤ機構より小さい。
また、焼き入れ研磨した歯車を使用することにより歯面
の加工精度を高めることができ、バックラッシを小さく
することができるため、高精度の位置決め特性が得られ
る。
【0008】
【発明の効果】したがって、本発明に従えば、ワークテ
ーブルの高速回転性と耐久性、高精度位置決めおよび非
可逆回転特性を一挙に実現することができる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例である回転割り出し式
ワークテーブル装置を図面に基づいて説明する。
【0010】図1は、本発明に係る回転割り出し式ワー
クテーブル装置の一例である0°/180°回転ワーク
テーブル装置10を備えたタッピングマシンを示す。0
°/180°回転ワークテーブル装置10は、ワークを
保持して180°ずつ回転するワークテーブル12を備
えたものであり、本タッピングマシンは、0°/180
°回転ワークテーブル装置10と、ワークテーブル12
上の被加工物を加工するための加工装置14とを備えて
いる。加工装置14に取り付けられるドリル,センタド
リル,タップ等の工具16は三次元空間内の任意の位置
へ移動可能である。これは、加工装置14がX軸方向
(図面の紙面に直角な方向)、Y軸方向(図面の左右方
向)、Z軸方向(図面の上下方向)に移動可能な3つの
部分を有するためである。X軸方向の移動は、ベッド1
8に支持されたキャリッジ20が図示しないモータによ
り移動させられることにより、Y軸方向の移動はキャリ
ッジ20上に支持されたコラム26がモータ24により
移動させられることにより、Z軸方向の移動はコラム2
6に支持された主軸ヘッド28がモータ30により移動
させられることによりなされる。また、工具16は主軸
ヘッド28に取り付けられた主軸モータ32によって回
転させられ、被加工物を切削する。ワークテーブル12
も0°/180°回転ワークテーブル装置10に内蔵さ
れたモータにより必要に応じて180°回転する。この
ような一連の動作は、ベッド18に取り付けられた制御
装置34によって制御される。
【0011】図2に示す如く、本実施例の0°/180
°回転ワークテーブル装置10のワークテーブル12は
長方形をなし、長手方向の両端部にはパレット36,3
8が設けられている。パレット36,38にそれぞれ、
被加工物を直接または治具を介して取り付けるための溝
40,42が切られており、作業時においてワークテー
ブル12が180°ずつ回転させられることにより、パ
レット36,38が交互に、加工装置14の下方の加工
位置と加工装置14から外れた着脱位置とに位置決めさ
れる。
【0012】図3に示す如く、0°/180°回転ワー
クテーブル装置10はモータ50を備えている。モータ
50の回転は、モータ50の回転軸に取り付けられた平
歯車52と、回転軸54に取り付けられた平歯車56と
の噛み合いによって、回転軸先端に一体に形成されたピ
ニオン58に伝達され、この回転は、ピニオン58と大
歯車60との噛み合いによってワークテーブル12(図
2参照)に伝達される。
【0013】ピニオン58の材質はSCM(クロムモリ
ブテン鋼)材であり、大歯車60の材質はSCM材であ
って、いずれも焼き入れ後歯研によって仕上げられてい
る。ピニオン58のオフセット量は72mmであり、こ
れは大歯車60の外径の30%にあたる。
【0014】ピニオン58と大歯車60とから成るねじ
れ歯の食い違い傘歯車機構62においては、ピニオン5
8の回転により軸方向の力が発生するため、図4に示す
ように、回転軸54の支持は、半径方向の力のみならず
軸方向の力も受け得る円錐ころ軸受け64,66によっ
て行われている。円錐ころ軸受け64,66は、ハウジ
ング68にボルト70で固定されたピニオンブラケット
72に支持されている。回転軸54の両端部が円錐ころ
軸受け64,66を介してピニオンブラケット72に支
持されているのであり、両円錐ころ軸受け64,66が
ピニオンブラケット72にそれの肩面74,76に当接
するまで嵌合されるとともに、円錐ころ軸受け64の内
輪がスペーサ78を介してピニオン58に当接させら
れ、円錐ころ軸受け66の内輪がロックナット80に当
接させられることにより、回転軸54とピニオンブラケ
ット72との軸方向の相対移動が防止されているのであ
る。ロックナット80が回転軸54に対して締め込まれ
れば、ピニオン58とロックナット80とが接近し、円
錐ころ軸受け64,66の内輪同士を接近させるが、円
錐ころ軸受け64,66の外輪間にはピニオンブラケッ
ト72が挟まれているため接近できず、円錐ころ軸受け
64,66にプリロードがかかることとなる。
【0015】ピニオン58は大歯車60とのバックラッ
シ調整が可能な状態で支持されている。バックラッシ調
整は、ピニオン58の軸方向と半径方向との位置の調整
によって行われる。軸方向の調整は、上記スペーサ78
の厚さの調整によって行われ、半径方向の調整は、図5
に示すボルト82によって行われる。なお、図5は、左
半分にワークテーブル12の回転軸線を含む切断平面に
よる断面、右半分にピニオン58の回転軸線を含む切断
平面による断面を示しており、かつ、右半分においては
ワークテーブル12を主体とする回転部が除去された状
態を示している。ピニオンブラケット72とハウジング
68との半径方向の隙間がボルト82によって調整され
た上でピニオンブラケット72がハウジング68に固定
されるのである。バックラッシ調整終了後、図4に示す
ピン84によりピニオンブラケット72とハウジング6
8との相対移動が防止される。
【0016】0°/180°回転ワークテーブル装置1
0は、図6に示す如く、互いに固定された大歯車60,
スピンドル86,およびワークテーブル12とからなる
回転部88を備えており、この回転部88がクロスロー
ラベアリング90を介してハウジング68に支持されて
いる。ワークテーブル12と大歯車60の間にクロスロ
ーラベアリング90の内輪が固定され、外輪はハウジン
グ68に固定されている。スピンドル86の外周面に切
欠92が形成され、これを検知する原点センサ94がハ
ウジング68に固定されており、これらによりワークテ
ーブル12の一方のパレット36が加工位置にあること
が検知される。
【0017】本発明の回転割り出し式ワークテーブル装
置は、非可逆回転特性を持っているため本来クランプ機
構を必要としない。しかし、本実施例の0°/180°
回転ワークテーブル装置10においては、パレット3
6,38の一方において加工が行われている間に、他方
において被加工物の着脱が行われるため、被加工物の着
脱の際に大きな力が加えられても、加工中の被加工物の
位置に微小な位置ずれも生じないようにする目的で、ク
ランプ装置96が設けられている。
【0018】クランプ装置96は、スピンドル86に取
り付けられたクランプディスク98とハウジング68と
の摩擦力によって回転部88の回転を阻止する摩擦式で
ある。クランプディスク98は、スピンドル86の下端
にボルト100とピン102とによって固定されてお
り、ハウジング68に形成された摩擦面104に微小な
間隙を隔てて対向している。クランプディスク98の背
後にはクランプシリンダ106が設けられている。クラ
ンプシリンダ106は、シリンダハウジング108とそ
れに液密かつ軸方向に移動可能に嵌合されたクランプピ
ストン110とを備えている。クランプピストン110
は、常にはリターンスプリング112によりクランプデ
ィスク98から微小距離離れた後退位置に保たれている
が、クランプピストン110とシリンダハウジング10
8との間に形成された液圧室114に液圧が供給される
ことにより前進し、クランプディスク98を摩擦面10
4に押しつける。
【0019】本実施例のような0°/180°回転ワー
クテーブル装置においては従来、油圧シリンダとラッ
ク,ピニオンとの組み合わせや、ロータリ油圧シリンダ
等によってテーブルが180°回転させられていたが、
油圧シリンダの速度を微妙に制御することが難しいた
め、ワークテーブルの回転速度が低く抑えられていた。
テーブルの回転中は被加工物の加工も着脱もできないた
め、回転時間は短い程よいのであるが、回転速度を大き
くすれば、回転開始時および停止時の衝撃が大きくな
り、騒音発生や耐久性低下の問題が生じるからである。
【0020】それに対して本実施例においては、モータ
50が駆動源にされているため、ワークテーブル12の
回転速度を従来に比較して大きくすることができる。モ
ータ50の回転速度を、例えば数値制御により、滑らか
に増大させ、減少させることによって、ワークテーブル
12の回転角加速を小さく保ちながらワークテーブル1
2の180°回転に要する時間を従来より短くすること
ができるのである。また、ワークテーブル12の回転速
度を広い範囲にわたって変えることが容易であること
も、本実施例装置の特徴の一つである。
【0021】ちなみに、本0°/180°回転ワークテ
ーブル装置10の総減速比は90:1(食い違い傘歯車
機構の減速比90:2、平歯車機構の減速比2:1)で
あり、モータ回転数2250rpmのときワークテーブ
ル12の回転数は25rpmとなる。この時の繰り返し
位置決め精度は±2秒以内である。
【0022】図7は、本発明の別の実施例であるインデ
ックスワークテーブル装置130を備えたマシニングセ
ンタを示す。インデックスワークテーブル装置130
は、被加工物を保持して所定角度(任意に設定可能であ
り、等角度である必要はない)ずつ回転するワークテー
ブル132(図11参照)を備えたものであり、本マシ
ニングセンタは、インデックスワークテーブル装置13
0と、それを支持して水平面内で直行する2方向に移動
可能なスライドワークテーブル134と、加工装置13
6とを備えている。ベース138に固定のコラム139
に支持された主軸台140は、コラム139の上端に取
り付けられたモータ141によって上下方向に移動させ
られる。主軸台140の図示しない主軸に工具ホルダ1
42を介して取り付けられるドリル,センタドリル,タ
ップ等の工具143は主軸モータ144によって回転さ
せられ、被加工物を切削する。工具マガジン145は、
マガジンモータ146によって主軸と直角の軸線回りに
回転させられ、工具マガジン145に収められた工具1
47および工具ホルダ142を順次最下端の交換位置ま
で移動させる。工具147は、揺動モータ148によっ
てその軸線方向を、主軸の軸線と直角な方向から主軸の
軸線と平行な方向に変えられる。工具143と工具14
7とは、工具交換アーム149に保持され、工具交換ア
ーム149がモータ150により180°旋回させられ
ることによって、互いの位置を変える。
【0023】インデックスワークテーブル装置130の
ワークテーブル132は、図8および図11に示す如
く、食い違い傘歯車機構152を介してモータ154に
よって回転させられる。モータ154の回転は、そのモ
ータ154の回転軸に取り付けられた平歯車156と、
ピニオン158に取り付けられた平歯車160との噛み
合いによって伝達され、この回転は、ピニオン158と
大歯車162との噛み合いによって上記ワークテーブル
132に伝達される。
【0024】ピニオン158は回転軸164と一体に形
成されており、回転軸164は、その両端の支持機構1
66,168を介してハウジング170に支持されてい
る。支持機構166によって、回転軸164のモータ側
端の半径方向の移動が防止され、支持機構168によっ
て、他端の回転軸164の半径方向への移動と同時に軸
方向の移動が防止される。
【0025】支持機構166においては、図9に示すよ
うに、深みぞ玉軸受け172が、ピニオン158に隣接
するスペーサ174と、回転軸164に固定された平歯
車160との間に内輪が挟まれた状態で設けられ、外輪
がハウジング170の嵌合穴175に嵌合されている。
【0026】支持機構168においては、図10に示す
ように、針状ころ軸受け176と、その針状ころ軸受け
176を保持する軸受けリング178とによって回転軸
164の半径方向の移動が防止され、軸方向の移動はス
ラストころ軸受け180,182によって防止されてい
る。軸受けリング178は、ハウジング170の嵌合穴
183に嵌合されるとともに、肩面184と、ハウジン
グ170にボルト185で固定された軸受けリング蓋1
86とにより軸方向の移動が防止されている。スラスト
ころ軸受け180は、回転軸164に取り付けられた支
持部材188と軸受けリング178との間に、スラスト
ころ軸受け182は、回転軸164に取り付けられた軸
受け押さえ190と軸受けリング178との間に取り付
けられている。焼き入れ研磨した軸受け押さえ190,
スペーサ192,軸受けリング178および回転軸16
4等が、スラストころ軸受け180,182および針状
ころ軸受け176の内,外輪として機能するようにされ
ているのである。
【0027】図11に示す如く、ピニオン158の回転
は大歯車162に伝達され、大歯車162と固定された
スピンドル196を介してワークテーブル132が回転
させられる。ピニオン158と大歯車162の歯の形状
を図12に示す。ハウジング170にボルト198で外
輪が固定されたクロスローラベアリング200は、内輪
がスピンドル196と一体に形成されており、スピンド
ル196にはワークテーブル132と大歯車162が固
定されて回転部202を形成している。回転部202
は、クロスローラベアリング200及び深みぞ玉軸受け
172を介してハウジング170により回転可能に支持
されているのである。なお、大歯車162のハウジング
170に対する軸方向の位置の調整は、クロスローラベ
アリング200の外輪とハウジング170の肩面203
との間のスペーサ204の厚さを変えることにより行わ
れる。このスペーサ204による大歯車162の軸方向
の位置調整によって、ピニオン158と大歯車162と
のバックラッシの調整が可能である。
【0028】ピニオン158の材質はSCM材であり、
大歯車162の材質はSCM材であって、いずれも焼き
入れ後歯研によって仕上げられている。ピニオン158
のオフセット量は45mmであり、これは大歯車162
の外径の37%にあたる。
【0029】インデックスワークテーブル装置が、ワー
クテーブルが垂直或いは水平面に対して傾いた状態で使
用される場合、取り付けられた被加工物の重心がワーク
テーブルの回転軸線からずれれば回転モーメントが発生
し、ワークの位置にギヤのバックラッシ分のずれが起こ
る。また、伝達機構が非可逆回転特性を有しない場合に
は、上記回転モーメントによりワークテーブルが回転し
てしまう恐れもある。これに対処するため、従来の回転
割り出し式ワークテーブル装置ではクランプ機構が用い
られていた。
【0030】それに対して本実施例においては、焼き入
れ研磨された鋼材製のピニオン158および大歯車16
2から成る食い違い傘歯車機構152を使用することに
より、バックラッシが無視できる程度に小さくなり、か
つ、食い違い傘歯車機構152が非可逆回転特性を有す
るため、クランプ機構なしでワークテーブル132の要
求位置精度を確保することができる。それによって、こ
れまでクランプに要していた時間が節約されて作業の高
速化ができるとともに、構造が簡単になり、小型化が可
能となる。また、食い違い傘歯車機構152の使用によ
って、回転時の摩擦による発熱や摩耗が小さくなるた
め、回転速度を高速化できるようになることも本実施例
装置の特徴の一つである。
【0031】ちなみに、この回転割り出し式ワークテー
ブル装置130の総減速比は81:1(食い違い傘歯車
機構の減速比81:2、平歯車機構の減速比2:1)で
あり、モータ回転数4050rpmの時、ワークテーブ
ル132の回転数は50rpmとなる。
【0032】以上、本発明の二実施例を詳細に説明した
が、これらは文字通り例示に過ぎず、この他にも、特許
請求の範囲を逸脱することなく、当業者の知識に基づい
て種々の変形,改良を施した態様で本発明を実施するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である0°/180°回転ワ
ークテーブル装置を備えたタッピングマシンの正面図で
ある。
【図2】上記0°/180°回転ワークテーブル装置の
平面図である。
【図3】上記0°/180°回転ワークテーブル装置の
ワークテーブル等回転部を取り外した状態を一部断面に
して示す。
【図4】図3のピニオンおよびその周辺部の拡大図であ
る。
【図5】図3のA−A’断面図である。
【図6】上記0°/180°回転ワークテーブル装置の
正面断面図である。
【図7】本発明の一実施例であるインデックスワークテ
ーブル装置を備えたマシニングセンタの外観を示す斜視
図である。
【図8】上記インデックスワークテーブル装置を一部断
面にして示す正面図である。
【図9】図8の回転軸の一端部の支持機構をの拡大図で
ある。
【図10】図8の回転軸の他端部の支持機構の拡大図で
ある。
【図11】上記インデックスワークテーブル装置の側面
断面図である。
【図12】上記インデックスワークテーブル装置の食い
違い歯車機構の一部を拡大して示す平面図(一部断面)
である。
【符号の説明】
10 0°/180°回転ワークテーブル装置 12 ワークテーブル 50 モータ 58 ピニオン 60 大歯車 62 食い違い傘歯車機構 130 インデックスワークテーブル装置 152 食い違い傘歯車機構 158 ピニオン 162 大歯車 166 支持機構 168 支持機構

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一軸線回りに回転可能に設けられて被加
    工物が固定されるワークテーブルと、そのワークテーブ
    ルを駆動するモータと、そのモータの回転を前記ワーク
    テーブルに伝達する伝達機構と、前記モータを所定角度
    回転させた後停止させるモータ制御回路とを含む回転割
    り出し式ワークテーブル装置において、 前記伝達機構を、それぞれ鋼材からなり、焼き入れ研磨
    されたピニオンおよび歯車からなる非可逆回転特性をも
    つ食い違い傘歯車機構を含むものとしたことを特徴とす
    る回転割り出し式ワークテーブル装置。
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WO2004097263A1 (ja) * 2003-04-25 2004-11-11 Thk Co., Ltd. ハイポイドギア装置

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