JP3508230B2 - 工作機械 - Google Patents

工作機械

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JP3508230B2
JP3508230B2 JP21177794A JP21177794A JP3508230B2 JP 3508230 B2 JP3508230 B2 JP 3508230B2 JP 21177794 A JP21177794 A JP 21177794A JP 21177794 A JP21177794 A JP 21177794A JP 3508230 B2 JP3508230 B2 JP 3508230B2
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守 田中
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  • Constituent Portions Of Griding Lathes, Driving, Sensing And Control (AREA)
  • Machine Tool Units (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は被加工物の表面を加工す
る工作機械に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、この種の工作機械の一例とし
て円筒研削盤が知られている。図12は一般的な円筒研
削盤の外観を示す斜視図である。円筒研削盤には大別し
てA、B2種類のタイプがあり、同図(A)は被加工物
が回転可能に支持される主軸台1bおよび心押し台1c
を搭載するスイベルプレート1dがZ軸方向に往復動可
能なトラバーステーブル1eの上に固定され、砥石台1
fが直接ベッド1gの上に固定された案内面上をZ軸に
直角に駆動可能なフィードプレートに搭載された構造を
有する円筒研削盤(Aタイプ)を示し、同図(B)は主
軸台15bおよび心押し台15cが固定されるスイベル
プレート15dはベッド15gの上に直接固定され、砥
石台15fを載せたX軸テーブルをZ軸テーブル15e
がZ軸方向に往復動可能な構造を有する円筒研削盤(B
タイプ)を示す。
【0003】Aタイプの円筒研削盤は色々な形状や多品
種小ロットの生産に対応するために加工効率の面で多少
犠牲になっている点がある。例えば、Z軸テーブル1e
の巾が狭いので、そのローリング剛性が弱くなってい
る。また、スイベルプレート1dも薄いので、動的変形
に弱いなどである。
【0004】一方、Bタイプの円筒研削盤はかかる弱点
を補うものである。図13はBタイプの円筒研削盤のX
軸、Z軸の案内部の一例の構造を示す一部破断正面図で
ある。図14はその平面図、図15はその側面図であ
る。この例の円筒研削盤のX軸、Z軸の案内部では、静
圧案内が用いられており、ベッド15gの上にZ軸ガイ
ドウェイ13aを固定し、該Z軸ガイドウェイ13aに
対しX軸方向、Y軸方向をダブルフィルム型の静圧軸受
で拘束したZ軸テーブル15aを配置し、Z軸テーブル
15aの上にX軸ガイドウェイ16aを固定し、該X軸
ガイドウェイ16aに対しY軸方向、Z軸方向を同様に
ダブルフィルム型の静圧軸受で拘束したX軸テーブル1
7aを配置し、X軸テーブル17a上に加工用の工具で
ある砥石車18aを配置する。
【0005】ここで、シングルフィルム型静圧軸受とダ
ブルフィルム型静圧軸受について簡単に説明を加える。
図16はシングルフィルム型静圧軸受とダブルフィルム
型静圧軸受を模式的に示す説明図である。同図(A)の
シングルフィルム型静圧軸受とは、負荷物bが案内され
るランドaの面にポケットcを設け、その内側から絞り
dを通じて油(又はエア)供給パイプeから油圧(また
は空気圧)を導き、静圧で負荷物bを浮かせて案内する
静圧軸受である。一方、同図(B)のダブルフィルム型
静圧軸受とは、負荷物bが案内される両側のランドaの
面にポケットcが設けられており、その内側から絞りd
を通じて油(又はエア)供給パイプeから油圧(または
空気圧)を導き、静圧で負荷物bを押圧して案内する静
圧軸受である。
【0006】従来のBタイプの円筒研削盤ではZ軸テー
ブルを砥石台(X軸テーブル)の下に配置し、巾広く頑
丈にすると同時にスイベルプレートも厚くし、剛性が大
きくなるように設計されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
Bタイプの円筒研削盤には以下に掲げる問題があり、尚
一層の改善が要望されている。すなわち、図13におい
て、矢印Aで示す法線方向の研削力は砥石車18aを介
してX軸テーブル17aにピッチングを生ぜしめるモー
メント力とX軸方向の力とをなしている。前者のピッチ
ングを生ぜしめるモーメント力はX軸ガイドウェイ16
aを介して、また後者のX軸方向の力はナット21a、
雄ねじ23a、ねじ支持板25aを介してZ軸テーブル
15aにローリング(矢印B)を生ぜしめるモーメント
力を与える。これらの力を伝達するX軸、Z軸案内部の
機械要素はそれぞれ剛性を有し、力の程度により変形す
る。特に、X軸用のねじ支持板25aはカンチレバーに
なって変形し易く、かつZ軸テーブル15aを構成する
静圧軸受の形状にも影響を与え易い。以上のような研削
力の法線方向成分に起因する各部の変形やモーメントに
よる姿勢変化が累積され、結果として加工点の位置が変
位する。
【0008】通常の精度の研削加工においては比較的問
題とならないかかる変位でも、精密研削、超精密研削な
どサブミクロン、ナノメータのレベルでの寸法、形状の
精度を加工により達成しようとするときは大きな障害と
なる。
【0009】そこで、本発明は加工のときの法線方向の
力によるX軸テーブルのピッチング、Z軸テーブルのロ
ーリングや各部が変形するのを防止し、高精度に加工で
きる工作機械を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の請求項1に係る工作機械は、被加工物の表
面を加工する工具と、該工具を支持し、前記被加工物の
加工部位に対する前記工具の進退方向に案内支持される
加工テーブルと、該加工テーブルを前記進退方向に駆動
する駆動手段と、前記加工テーブルを載置し、前記進退
方向と直角なZ軸方向に案内支持されるZ軸テーブルと
を備え、前記被加工物の表面を前記工具を用いて加工す
る工作機械において、前記駆動手段が壁面に固定され、
該壁面における前記駆動手段の固定位置が前記工具によ
って加工される前記被加工物の加工部位における法線方
に位置し、前記法線方向の加工力が伝達される加工力
支持部材と、前記Z軸テーブルを前記Z軸方向に案内支
持するZ軸ガイド部材が設けられたベッドに設けられ、
前記壁面を介して前記駆動手段の反対側に位置し、前記
加工力支持部材を前記Z軸方向に案内支持するととも
に、該加工力支持部材に伝達される前記加工力を側面で
受ける加工力支持ガイドとを備える。請求項2に係る工
作機械は、請求項1に係る工作機械において、前記駆動
手段は、ロータと一体に回転するナットと、該ナットに
螺合され、一端部が前記加工力支持部材の壁面に固定さ
れたボールねじとを有し、前記法線方向の加工力が前記
ボールねじを通って直線的に前記加工力支持ガイドの側
面に達するように、前記加工テーブルに設けられたこと
を特徴とする。請求項3に係る工作機械は、請求項1ま
たは2に係る工作機械において、前記加工力支持部材
は、前記Z軸テーブルと一体に成形されたことを特徴と
する。
【0011】
【作用】本発明の請求項1に係る工作機械は、被加工物
の表面を加工する工具を支持し、前記被加工物の加工部
位に対する前記工具の進退方向に案内支持される加工テ
ーブルを、駆動手段により前記進退方向に駆動し、前
加工テーブルが載置されるZ軸テーブルを前記進退方向
と直角なZ軸方向に案内支持し、前記被加工物の表面を
前記工具を用いて加工する際、前記工具によって加工さ
れる前記被加工物の加工部位における法線方向の加工力
を、前記駆動手段が壁面に固定された前記加工力支持部
材に伝達し、さらに前記加工力支持部材をZ軸方向に案
内支持する加工力支持ガイドの側面で前記加工力支持部
材に伝達された加工力を受ける
【0012】
【実施例】つぎに、本発明の工作機械の実施例について
説明する。
【0013】[第1実施例]図1は円筒研削盤のX軸、
Z軸案内部の構造を示す一部破断正面図である。図2は
その平面図、図3はその側面図である。円筒研削盤10
はベッド15の上にZ軸テーブル18を載置し、Z軸テ
ーブル18の背面に設けられたシングルフィルム型の静
圧軸受16によりZ軸テーブル18をベッド15の上に
案内支持する。Z軸テーブル18の雄ねじ支持板19に
は雄ねじ駆動モータ20が取り付けられており、Z軸テ
ーブル18をZ軸送りねじ25(ボールねじ)によりZ
軸方向に駆動する。
【0014】また、Z軸テーブル18にはX軸ガイドウ
ェイ23、24が設けられており、これらの間にX軸テ
ーブル(加工テーブル)27が設けられている。X軸テ
ーブル27のY軸方向(上下方向)の案内面にシングル
フィルム型の静圧軸受28を備え、Z軸方向の案内面に
ダブルフィルム型の静圧軸受129を備えることにより
X軸テーブル27はZ軸テーブル18に対してX軸方向
にのみ進退自在に案内支持され、X軸送りねじ31(ボ
ールねじ)により進退される。
【0015】X軸テーブル27にはビルトイン型X軸駆
動モータ29が内蔵されており、前記X軸送りねじ31
を構成するナット31aがロータ30と一体にして取り
付けられている。ナット31aと多数のボールを介し螺
合するボールねじ31のねじ軸31bの一端は研削力支
持部材21の壁面に固定されている。ナット31aはX
テーブル27に対し、スラスト方向ではダブルフィルム
型の静圧軸受28aにより、ラジアル方向ではダブルフ
ィルム型の静圧軸受28bによりそれぞれ拘束されると
ともに回転自在に支持されている。したがって、ビルト
イン型X軸駆動モータ29を回転させると、ロータ30
とともにナット31aが回転し、X軸ガイドウェイ2
3、24、26に沿ってZ軸テーブル18上をX軸テー
ブル27がX軸方向に摺動する。
【0016】ねじ軸31bの一端が固定された研削力支
持部材21はベッド15と一体に成形された研削力支持
ガイド15bによってZ軸方向に案内支持されている。
研削力支持部材21と研削力支持ガイド15bとの間に
はダブルフィルム型静圧軸受22が設けられている。ま
た、Z軸テーブル18を案内支持するZ軸ガイドウェイ
15c、15dも研削力支持ガイド15bと同様にベッ
ド15と一体に成形されている。なお、本実施例では、
Z軸テーブル18と研削力支持部材21とが一体に成形
されており、研削力支持ガイド15bはZ軸ガイドウェ
イ15c,15dとともにZ軸テーブル18をZ軸方向
に案内支持する役割を兼ねている。
【0017】一方、X軸テーブル27の前方にはビルト
イン型砥石車駆動モータ35が設けられており、そのス
ピンドル35bに取り付けられた砥石車32を静圧軸受
36により回転自在に支持する。
【0018】上記構造を有する円筒研削盤10のX軸、
Z軸案内部の動作について説明する。砥石車32が被加
工物(図示せず)を研削し始めると、法線方向の研削力
(矢印C)は、砥石車32、スピンドル35b、スピン
ドルハウジング35c、X軸テーブルハウジング27
b、ボールねじ31、研削力支持部材21の壁面を通じ
て一直線にベッド15の研削力支持ガイド15bに達す
る。したがって、X軸テーブル27に生じるピッチング
を図13の従来例に比べ格段に小さくできるとともに、
X軸方向の研削力は研削力支持ガイド15bの側面で受
けるため、Z軸テーブル18にローリングが発生するの
を阻止できる。また、研削力支持ガイド15bを幅広に
し、高剛性とすることにより、X軸送りねじの支持部の
変形も従来より抑えることができる。したがって、高剛
性で精度が高い研削加工を行なうことができる。
【0019】尚、本実施例では、砥石車32は両持型で
その剛性を高めているが、片持ち型であっても構わな
い。また、研削力支持ガイド15b、15c、15dは
ベッド15から分離自在な構造であっても構わない。
【0020】[第2実施例]つぎに、第2実施例の円筒
研削盤について説明する。図4は第2実施例の円筒研削
盤の構造を示す一部破断正面図である。図5はその平面
図である。本実施例の円筒研削盤60は前記第1実施例
と同様にZ軸テーブル68の上にX軸テーブル97を案
内支持している。また、X軸テーブル97には前記第1
実施例と同様にビルトイン型X軸駆動モータが組み込ま
れており、ボールねじ(ナット回転状)によりX軸テー
ブル97がX軸方向に進退駆動される。
【0021】図6はZ軸テーブル68およびZ軸ガイド
ウェイ71の他の実施例の構造を示す断面図である。Z
軸テーブル68およびZ軸ガイドウェイ71のX軸方向
およびY軸方向の案内面には、それぞれダブルフィルム
型の静圧軸受74、72が設けられている。同図(B)
は静圧軸受72を拡大して示す。Z軸テーブル68の案
内面72dにはポケット72bが形成されており、その
底部に流体圧が供給される絞り72cが設けられてい
る。
【0022】一方、図4におけるZ軸ガイドウェイ71
が固定されたベッド92には、Z軸ガイドウェイ71と
並行に研削力支持ガイド73が設けられている。研削力
支持ガイド73はベッド92にボルト76で固定され、
テーパピン79で位置決めされている。
【0023】そして、研削力支持部材75が研削力支持
ガイド73と静圧軸受を介して係合されており、Z軸方
向に案内支持されている。研削力支持ガイド75の側面
にはX軸送りねじのねじ軸の一端部が固定されている。
【0024】また、駆動テーブル75をZ軸テーブル6
8とZ軸方向に同量動かす必要があることから、X軸ガ
イドウェイ82から延設されたアーム82a、82bで
研削力支持部材75を挟み、その研削力支持部材75の
向かい合う面にはダブルフィルム型の静圧軸受83が設
けられている(図5参照)。
【0025】また、X軸ガイドウェイ82の側面にはX
軸テーブル97との相対距離を計る高精度のリニアエン
コーダ87が取り付けられている。
【0026】上記構造を有する第2実施例の円筒研削盤
では、X軸テーブル97をフルクローズループ制御でX
軸方向に往復運動させて円筒研削を行なうとき、法線方
向の研削力は前記第1実施例と同様の経路で一直線に駆
動テーブル75の壁面で受けることになる。すなわち、
X軸テーブル97のピッチングやその他の変形を抑える
効果については第1実施例と同等であるのに加え、さら
に、研削力支持部材75と、Z軸テーブル68とは完全
に分離されているため、この法線方向の研削力のZ軸テ
ーブル68のローリングへの影響が完全に除去される。
したがって、Z軸方向の形状精度はZ軸テーブル68お
よびZ軸ガイドウェイ71で保証される。
【0027】また、研削力の変動によるX軸方向の乱れ
はX軸テーブル97を基準面とするリニアエンコーダ8
7により測定され、研削力の影響で所定の位置に対し実
際の位置(測定値)がずれると、その差分がコントロー
ラ(図示せず)にフィードバックされ、位置の補正が行
われる。前述のX軸テーブルのピッチング、Z軸テーブ
ルのローリングやX軸送りねじ支持部の変形等の防止に
加え、このような制御を併用することにより、さらに、
被加工物の加工精度を向上できる。さらに、Z軸テーブ
ル68とZ軸ガイドウェイ71によって生じるZ軸方向
の各位置におけるX軸方向の位置誤差を、円筒研削盤の
製造時に予め正確に測定しておき、誤差分の補正を行う
ようにしておけば加工時にはこの誤差分も補償できるこ
とになる。なお、本第2実施例におけるリニアスケール
を用いたクローズドループ制御を、他の実施例(第1実
施例および後述の各変形例)の構成と組合せてもよいこ
とは言うまでもない。
【0028】[変形例]前記第2実施例の変形例の円筒
研削盤について説明する。図7は変形例の円筒研削盤の
構造を示す断面図である。前記第2実施例ではX軸テー
ブル97にビルトイン型X軸駆動モータが組み込まれて
いたが、変形例の円筒研削盤ではX軸駆動モータ101
をねじ軸を回転支持するボールねじ支持ブロック127
を介して研削力支持部材104の上に取り付けられてい
る。また、砥石車107および砥石車駆動モータ112
はX軸テーブル118の上に取り付けられている。砥石
車107からのモーメント力がX軸テーブル118に与
えるピッチングなどの影響、研削力支持部材104およ
び研削力支持ガイド124もボールねじ支持ブロック1
27を介して与えるローリングの影響が僅かに残るもの
の、研削力支持ガイド124により法線方向研削力を受
けるという前記実施例と同様の効果があるため、図13
の従来例に比べると全体としての剛性は向上する。
【0029】図8は他の変形例の円筒研削盤の構造を示
す断面図である。この円筒研削盤では、砥石車207お
よび砥石車駆動モータ212をX軸テーブル228の上
に取り付けている点は前記変形例と同じであるが、その
他の構成はX軸テーブルにリニアスケールを用いていな
い点を除き、第2実施例と同様である。すなわち、X軸
テーブル228の内側に固定のボールねじのねじ軸23
1と螺合するナットを回転駆動するナット回転機構(ビ
ルトイン型X軸駆動モータ)を設けてX軸テーブル22
8をX軸方向に往復運動する構造になっている。そし
て、ねじ軸231の一端部は研削力支持部材に固定さ
れ、該研削力支持部材は静圧軸受を介し、研削力支持ガ
イドによりZ方向往復可能に案内支持されている。研削
力支持部材は、X軸ガイドウェイから延設されたアーム
によりZ方向両側から挾まれ、向い合う面にはダブルフ
ィルム型静圧軸受が設けられている。X軸テーブルのピ
ッチングの影響の残ること、およびリニアスケールを用
いた補正を用いていない点を除き、第2実施例と同等の
効果が得られる。
【0030】図9はナット回転機構を示す断面図であ
る。ナット回転機構241では、ボールねじのねじ軸2
31と螺合するナット235がハウジング本体242に
組み込まれている。ナット回転機構241のハウジング
本体242にはナット235の端部に一体的に設けられ
たロータとステータ245とからモータを構築する。固
定されたボールねじ231に対してナット235はその
周囲から半径方向および軸方向に静圧支持された状態で
回転駆動される。図10および図11はそれぞれロータ
とステータの組み合わせ位置を変えた場合のナット回転
機構を示す断面図である。
【0031】尚、本実施例のナット回転機構241には
回転制御用のロータリエンコーダを設けていないが、設
けてX軸テーブルの位置決め制御に用いてもよいこと、
ナット回転式のすべての実施例に適用可能なことは勿論
である。さらに、本実施例では円筒研削盤に適用する場
合を示したが、旋盤など他の工作機械に適用してもよい
ことは勿論である。
【0032】なお、上記各実施例では、X軸、Z軸の送
りねじとしてボールねじを用いていたが、すべりねじや
静圧ねじに代えてもよい。また、テーブルや研削力支持
部材の案内やナット回転支持用の軸受として静圧軸受を
用いていたが、すべり軸受や転動体を介した転がり案内
や転がり軸受に適宜代えてもよい。前記各実施例で用い
ていた静圧軸受はオリフィス型のものであるが、多孔質
型のものも使用できることは勿論である。また、静圧軸
受の場合の作動流体はエアまたは油を適宜選択できる。
【0033】
【発明の効果】以上示したように、本発明の請求項1に
係る工作機械によれば、被加工物の表面を加工する工具
を支持し、前記被加工物の加工部位に対する前記工具の
進退方向に案内支持される加工テーブルを、駆動手段に
より前記進退方向に駆動し、前記加工テーブルが載置さ
れるZ軸テーブルを前記進退方向と直角なZ軸方向に案
内支持し、前記被加工物の表面を前記工具を用いて加工
する際、前記工具によって加工される前記被加工物の加
工部位における法線方向の加工力を、前記駆動手段が壁
面に固定された前記加工力支持部材に伝達し、さらに前
記加工力支持部材をZ軸方向に案内支持する加工力支持
ガイドの側面で前記加工力支持部材に伝達された加工力
を受けるので、法線方向の力に対する進退(X軸)方向
の切込剛性値を高く設計できる。
【0034】また、法線方向の力をモーメント剛性を介
することなく、直線的に受けることになり設計値が正確
になる。したがって、Z軸方向の被加工物の加工精度
(円筒度、円錐度)を向上できる。さらに、被加工物か
ら法線方向の力を受けるZ軸方向の案内軌道とZ軸方向
のテーブルの精度を保証するZ軸方向の案内軌道とを別
々に設計可能となり、上記精度がより向上する。また、
X軸、Z軸テーブルを低く設計でき、力のループも安定
したものとなり、上記精度の向上、加工能率の向上が期
待できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】円筒研削盤のX軸、Z軸案内部の構造を示す一
部破断正面図である。
【図2】図1に示す円筒研削盤のX軸、Z軸案内部の平
面図である。
【図3】図1に示す円筒研削盤のX軸、Z軸案内部の側
面図である。
【図4】第2実施例の円筒研削盤の構造を示す一部破断
正面図である。
【図5】図4に示す円筒研削盤の平面図である。
【図6】Z軸テーブル68およびZ軸ガイドウェイ71
の構造を示す断面図である。
【図7】変形例の円筒研削盤の構造を示す断面図であ
る。
【図8】他の変形例の円筒研削盤の構造を示す断面図で
ある。
【図9】ナット回転機構を示す断面図である。
【図10】ロータとステータの組み合わせ位置を変えた
場合のナット回転機構を示す断面図である。
【図11】ロータとステータの組み合わせ位置を変えた
場合のナット回転機構を示す断面図である。
【図12】円筒研削盤の外観を示す斜視図である。
【図13】Bタイプの円筒研削盤のX軸、Z軸の案内部
の構造を示す一部破断正面図である。
【図14】図13に示す円筒研削盤のX軸、Z軸の案内
部の平面図である。
【図15】図13に示す円筒研削盤のX軸、Z軸の案内
部の側面図である。
【図16】シングルフィルム型静圧軸受とダブルフィル
ム型静圧軸受を模式的に示す説明図である。
【符号の説明】
10 … 円筒研削盤 15 … ベッド 18 … Z軸テーブル 27 … X軸テーブル 30 … ナット 31 … ボールねじ 32 … 砥石車
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山下 安弘 神奈川県藤沢市鵠沼神明一丁目5番50号 日本精工株式会社内 (56)参考文献 実開 平2−110443(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B23Q 1/01 B24B 41/02

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被加工物の表面を加工する工具と、 該工具を支持し、前記被加工物の加工部位に対する前記
    工具の進退方向に案内支持される加工テーブルと、 該加工テーブルを前記進退方向に駆動する駆動手段と、 前記加工テーブルを載置し、前記進退方向と直角なZ軸
    方向に案内支持されるZ軸テーブルとを備え、 前記被加工物の表面を前記工具を用いて加工する工作機
    械において、前記駆動手段が壁面に固定され、該壁面における前記駆
    動手段の固定位置が 前記工具によって加工される前記被
    加工物の加工部位における法線方向に位置し、前記法線
    方向の加工力が伝達される加工力支持部材と 前記Z軸テーブルを前記Z軸方向に案内支持するZ軸ガ
    イド部材が設けられたベッドに設けられ、前記壁面を介
    して前記駆動手段の反対側に位置し、前記加工力支持部
    材を前記Z軸方向に案内支持するとともに、該加工力支
    持部材に伝達される前記加工力を側面で受ける加工力支
    持ガイドと を備えたことを特徴とする工作機械。
  2. 【請求項2】 前記駆動手段は、ロータと一体に回転す
    るナットと、該ナットに螺合され、一端部が前記加工力
    支持部材の壁面に固定されたボールねじとを有し、 前記法線方向の加工力が前記ボールねじを通って直線的
    に前記加工力支持ガイドの側面に達するように、前記加
    工テーブルに設けられたことを特徴とする請求項1記載
    の工作機械。
  3. 【請求項3】 前記加工力支持部材は、前記Z軸テーブ
    ルと一体に成形されたことを特徴とする請求項1または
    2記載の工作機械。
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