JP3136647B2 - 入力カラーモード表示選択方式 - Google Patents

入力カラーモード表示選択方式

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ワークステーション,
オフィスプロセッサ,パーソナルコンピュータ,ワード
プロセッサ等による文書画像ファイル装置の、文書画像
入力方式に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、光ディスクを利用した文書画像フ
ァイル装置が、文書管理の手段として広く用いられてい
る。光ディスクはデータの記憶容量が大きく、大量の画
像データを記録することができる。そのため、設計図,
契約書,帳票,その他の文書画像の蓄積手段として広く
利用されている。通常、このような文書画像ファイル装
置に文書画像を入力する際、スキャナの操作キーやキー
ボード等の入力装置により、入力文書の用紙サイズ,線
密度,入力濃度,文字原稿かハーフトーンかの指定等か
らなる入力モードを設定し、スキャナから画像データと
して入力する。ユーザは、入力された文書画像をディス
プレイで確認し、登録するのに適切か否かの判断を行う
必要がある。
【0003】上記判断の対象となるのは、実際に入力さ
れた文書画像の画質,入力時に設定した、用紙サイズ,
線密度等の入力モードである。従来入力モードの確認
は、スキャナの操作キーの状態を確認するか、日立製作
所の光ディスクファイルシステムの操作説明書(マニュ
アル番号2250−10−012−20)第9頁に記載
されているように、ディスプレイの所定位置に表示され
た「A4、高精細」といった文字により確認していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のような文書画像
ファイル装置も、近年では、入力される文書画像の多様
化に応えるため、カラーの文書画像を蓄積できるファイ
ル装置が考えられている。一般に、カラー画像は2値モ
ノクロ画像の数倍〜数十倍のデータ量を必要とする。例
えば、文書画像を256階調のRGB多値モードで入力
すると、2値モノクロモードで入力した場合の24倍の
データ量となる。従って、文書画像ファイル装置におい
て、入力時のカラーモードの選択は、光ディスク等の記
憶媒体に蓄積できる文書画像数に重大な影響を与える。
【0005】文書画像を入力し、登録する前に入力カラ
ーモードが適切か否かの確認をする時、カラースキャナ
の操作キーの状態を確認したり、ディスプレイの所定位
置に表示された「フルカラーモード」といった文字によ
り確認する従来の方法では、見落とす恐れがある。例え
ば、直前にファイル装置を使用していた者がフルカラー
モードを設定していた場合、次の使用者がそのままの入
力カラーモードで文書を入力してしまうことは充分考え
られる。この時モノクロの文書を誤ってフルカラーモー
ドで入力しても、ディスプレイに表示される入力画像は
もちろんモノクロ画像であるため、入力カラーモードの
選択ミスに気付かずにそのまま登録してしまう恐れがあ
る。
【0006】本発明の目的は、これらの問題を解決し、
文書画像表示時のディスプレイの背景を表示画像のカラ
ーモードに対応して変え、カラーモードの種別を視覚的
に明らかにすることで、ユーザのカラーモードの確認を
容易にし、入力カラーモードの選択ミスを防ぐことにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明では、カラー文書画像を入力するための文書
画像入力手段と、上記文書画像入力手段から入力された
文書画像を文書画像データとして格納するためのファイ
ル手段と、文書画像を表示するための表示手段を有する
文書画像ファイル装置において、上記表示装置に文書画
像を表示する際、上記文書画像入力手段から入力した時
のカラーモードに対応して、表示の背景を変える手段を
設けた。
【0008】
【作用】本発明によれば、文書画像表示時のディスプレ
イの背景または所定部分の色やパターンを表示画像のカ
ラーモードに対応して変えるため、容易にカラーモード
の種類を判別することができる。これにより、モノクロ
文書をフルカラーモードで入力登録する等の入力カラー
モードの選択ミスを防ぐことができる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の一実施例を説明する。
【0010】図1は本発明における文書画像ファイリン
グ装置の基本概念図である。カラースキャナ3におい
て、用紙サイズ,線密度,入力カラーモード等の現在の
設定モードを検索登録端末のディスプレイ5に表示す
る。特にカラーモードを表示する際、ディスプレイの背
景を各カラーモードに対応させて変え、一見して判るよ
うにする。例えば、フルカラーモードのときには7色の
カラーバーを背景にし、マルチカラーモードのときには
3色のカラーバーを背景にし、モノクロモードのときに
はグレーを背景にすること等が考えられる。ユーザが、
スキャナの操作キーまたはキーボード等により希望のモ
ードにスキャナを設定し文書画像を入力すると、上記モ
ードで入力された入力文書画像1−1がディスプレイ5
に表示される(ここでは、A4、200dpi、マルチ
カラーモードで入力したと仮定する)。この時ディスプ
レイには、用紙サイズ,線密度,入力カラーモード等の
入力文書画像の属性データも同時に表示するが、特にカ
ラーモードを表示する際、ディスプレイの背景を各カラ
ーモードに対応させて変え、一見して判るようにする。
この時点で他の入力カラーモードで入力したければ、改
めてその入力カラーモードでカラースキャナ3から文書
画像1−2が入力され、ディスプレイに表示される。上
記文書画像1−1及び1−2は、ディスプレイ上で同時
に表示してもよく、マルチウインドウ等を用いて個別に
管理しユーザのキーボードやマウス等の指示により自由
に比較参照できるようにしてもよい。ユーザは上記のよ
うにして入力された文書画像1−1,1−2,…の中か
ら希望の対象を選択し登録する。
【0011】図2は、本発明の上記実施例におけるハー
ドウェア構成図である。図において、1は画像処理を実
行するためのプロセッサ、2はユーザからのコマンドを
入力するためのキーボード、3は文書画像データをメモ
リに取り込むためのカラースキャナ、4は文書画像を印
刷するためのプリンタ、5は文書画像を表示するための
ディスプレイ、6はプロセッサ1が実行するプログラム
を格納するためのメモリ、7はプロセッサ1が使用する
データを格納するためのメモリ、8は文書画像データを
格納するための文書画像ファイル、9は機器を相互に接
続するためのバスである。メモリ6は、全体を制御する
ためのメインプログラムを格納する全体制御部60と、
カラースキャナの用紙サイズ,線密度,入力カラーモー
ド等の現在の設定モードを検知するためのサブルーチン
プログラムを格納するスキャナモード検知部61と、6
1により検知されたスキャナモードに対応した初期画面
を生成するためのサブルーチンプログラムを格納する初
期画面生成部62と、入力された文書画像の属性に対応
した所定表示画面を生成するためのサブルーチンプログ
ラムを格納するカラーモード選択画面生成部63と、6
3で生成された画面を制御するためのサブルーチンプロ
グラムを格納する画面制御部64と、文書画像を検索登
録する際に必要なユーザが指定した「ファイル名」「文
書名」等の検索登録様式を設定するためのサブルーチン
プログラムを格納する検索登録様式設定部65と、65
で指定された様式に従い文書画像を検索登録するための
サブルーチンプログラムを格納する文書画像検索登録部
66から構成される。メモリ7は、入力文書画像を格納
するための文書画像格納領域a70,文書画像格納領域
b71,文書画像格納領域c72と、ディスプレイ5の
表示画像を格納するための表示画像格納領域73と、作
業領域74から構成される。本実施例では、カラースキ
ャナ3の入力カラーモードは、フルカラーモード,マル
チカラーモード,モノクロモードの三種類を仮定し、そ
れぞれの入力データは、文書画像格納領域a70,文書
画像格納領域b71,文書画像格納領域c72に格納す
るものとする。上記モードの仮定は便宜上のもので、本
装置が制限するものではない。
【0012】図3は、本装置の動作を表す基本フローチ
ャートである。ステップ100において、検索登録様式
設定部65は、ユーザがキーボード等の入力装置から指
定した「ファイル名」「文書名」等の登録様式を設定す
る。ステップ110において、スキャナモード検知部6
1は、カラースキャナ3の用紙サイズ,線密度,入力カ
ラーモード等の現在のスキャナモードを検知する。ステ
ップ120において、初期画面生成部62は、ステップ
110で検知されたスキャナモードに対応した初期画面
を生成しディスプレイ5に表示する。
【0013】図4は、スキャナモードを表す初期画面例
である。初期画面生成部62は、スキャナモード検知部
61により検知されたモードに従い、ディスプレイに用
紙サイズ,線密度,入力カラーモード等を表示する。表
示内容はこの他にも、入力濃度,文字原稿,ハーフトー
ン等を表示してもよい。特に入力カラーモードにおいて
は、各カラーモードに応じてディスプレイの背景を変え
ることで明確に表示する。例えば、フルカラーモードの
ときには7色のカラーバーを背景にし、マルチカラーモ
ードのときには3色のカラーバーを背景にし、モノクロ
モードのときにはグレーを背景にすること等が考えられ
る。また上記のようなカラーモード表示は、背景全面に
行うのではなくディスプレイ5の所定領域や所定文字図
形のみに行ってもよい。図4はマルチカラーモード時の
初期画面例を示している。
【0014】ステップ130において、ユーザがカラー
スキャナ3の操作キーあるいはキーボード等によりモー
ドの変更をしたときにはステップ110へ進み、スキャ
ナの始動を指示したときにはステップ140に進む。ス
テップ140において、全体制御部60はカラースキャ
ナ3を起動し、入力文書画像を入力カラーモードに対応
した所定の文書画像格納領域,文書画像格納領域a7
0、または文書画像格納領域b71、または文書画像格
納領域c72に取り込む。ステップ150において、カ
ラーモード選択画面生成部63は、文書画像格納領域a
70,文書画像格納領域b71,文書画像格納領域c7
2に格納されている画像データを用い、カラーモード選
択画面を生成しディスプレイ5に表示する。
【0015】図5は、登録文書画像のカラーモード選択
画面例である。ここではマルチウインドウを用いた画面
例を示している。カラーモード選択画面生成部63は、
フルカラー画像表示用ウインドウに文書画像格納領域a
70に格納されている文書画像データを対応させ、マル
チカラー画像表示用ウインドウに文書画像格納領域b7
1に格納されている文書画像データを対応させ、モノク
ロ画像表示用ウインドウに文書画像格納領域c72に格
納されている文書画像データを表示を対応させ表示す
る。更にこの時、最前面にある画像の入力カラーモード
に対応してディスプレイの背景を変えることにより、現
在表示されている文書画像の入力時のカラーモードを表
示する。カラーモード選択画面の画面遷移については次
のようにすればよい。今ステップ140においてフルカ
ラーモードで文書画像が入力されたとする。その時のス
テップ150でのカラーモード選択画面は、5−1のよ
うにフルカラー画像表示用ウインドウを最前面にしてフ
ルカラーモードで入力された文書画像を表示する。この
時ディスプレイの背景は、表示されている画像がフルカ
ラーモードで入力されていることを示す所定の背景1に
する。背景1は例えば7色のカラーバー等にすればよ
い。ステップ160において「カラーモード変更有」の
時、即ち、他のカラーモード例えばマルチカラーモード
で再入力したいときは、その指示をマルチカラー画像表
示用ウインドウをマウスやキーボード等で指定すること
により行う。するとカラーモード選択画面は5−2のよ
うに遷移し、マルチカラー画像表示用ウインドウが最前
面に配置され、そこにマルチカラーモードで再入力され
た文書画像が表示される。この時ディスプレイの背景
は、表示されている画像がマルチカラーモードで入力さ
れていることを示す所定の背景2にする。背景2は例え
ば3色のカラーバー等にすればよい。この時点で、フル
カラー画像表示用ウインドウとマルチカラー画像表示用
ウインドウにはそれぞれ対応する文書画像が表示されて
いる。ユーザはこれらウインドウをマウスやキーボード
等で指定することによって異なるカラーモードで入力し
た文書画像を交互に最前面に呼び出すことにより、画像
の比較を自由に行うことができる。ステップ160にお
いて「カラーモード変更無」の指示は、最前面にあるウ
インドウを再度マウスやキーボード等で指定することで
行えばよい。また上記のようなカラーモード表示は、背
景全面に行うのではなくディスプレイ5の所定領域や所
定文字図形のみに行ってもよい。
【0016】上述のようにステップ160において、ユ
ーザにより、キーボード,マウス等の入力装置から「カ
ラーモード変更有」の指示がされたときにはステップ1
40へ進み、「カラーモード変更無」の指示がされたと
きにはステップ170へ進む。ステップ170におい
て、文書画像検索登録部66はステップ100で指定さ
れた登録様式に従いステップ160で指定された文書画
像を文書画像ファイル8に登録する。ステップ180に
おいて、スキャナに次紙があるときはステップ190へ
進み直前と同じモードで次の文書画像がスキャナ入力さ
れステップ170へ進み、次紙がないときには処理を終了
する。
【0017】図6は、実施例における文書画像ファイル
装置のデータの流れを示している。スキャナモード検知
部61は、カラースキャナ3の現在のスキャナモードを
検知する。初期画面生成部62は、61で検知されたス
キャナモードに対応する初期画面を生成し、表示画像格
納領域73に格納する。ディスプレイ5は73に格納さ
れた初期画面を表示する。全体制御部60はカラースキ
ャナ3を起動し、入力された文書画像データが、フルカ
ラーモード,マルチカラーモード,モノクロモードであ
るとき、文書画像格納領域a70,文書画像格納領域b
71,文書画像格納領域c72に格納する。カラーモー
ド選択画面生成部63は、文書画像格納領域a70,文
書画像格納領域b71,文書画像格納領域c72に格納
されている画像データを用い、カラーモード選択画面を
生成し表示画像格納領域73に格納する。画面制御部6
4は、キーボード,マウス等からのユーザの指示に従
い、カラーモード選択画面生成部63を起動し、カラー
モード選択画面を更新する。ディスプレイ5は73に格
納されたカラーモード選択画面を表示する。文書画像検
索登録部66は、検索様式設定部65により設定された
様式で文書ファイル8に登録する。
【0018】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、文
書画像表示時のディスプレイの背景または所定部分の色
やパターンを表示画像のカラーモードに対応して変える
ため、容易にカラーモードの種類を判別することができ
る。これにより、モノクロ文書をフルカラーモードで入
力登録する等の入力カラーモードの選択ミスを防ぐこと
ができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明における基本概念図である。
【図2】図2は、本発明の上記実施例におけるハードウ
ェア構成図である。
【図3】図3は、本装置の動作を表す基本フローチャー
トである。
【図4】図4は、スキャナモードを表す初期画面例であ
る。
【図5】図5は、登録文書画像のカラーモード選択画面
例である。
【図6】図6は、実施例における文書画像ファイル装置
のデータの流れである。
【符号の説明】
1…プロセッサ、2…キーボード、3…カラースキャ
ナ、4…プリンタ、5…ディスプレイ、6…プログラム
を格納するためのメモリ、7…データを格納するための
メモリ、8…文書画像ファイル、9…バス。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 増崎 秀文 神奈川県小田原市国府津2880番地 株式 会社 日立製作所 小田原工場内 (72)発明者 藤縄 雅章 神奈川県小田原市国府津2880番地 株式 会社 日立製作所 小田原工場内 (72)発明者 黒須 康雄 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株式会社 日立製作所 マイクロエレク トロニクス機器開発研究所内 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06T 1/00 200 G06T 1/00 410 G06T 11/60 120 特許ファイル(PATOLIS)

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】カラー文書画像を入力するための文書画像
    入力手段と、上記文書画像入力手段から入力された文書
    画像を文書画像データとして格納するためのファイル手
    段と、文書画像を表示するための表示手段を有する文書
    画像ファイル装置において、上記表示装置に文書画像を
    表示する際、上記文書画像入力手段から入力した時のカ
    ラーモードに対応して、表示の背景を変えることを特徴
    とする入力カラーモード表示選択方式。
  2. 【請求項2】第1項に請求した入力カラーモード表示選
    択方式において、特に、前記表示装置に文書画像を表示
    する際、前記文書画像入力手段から入力した時のカラー
    モードに対応して、表示の背景の配色や模様を変えるこ
    とを特徴とする入力カラーモード表示選択方式。
  3. 【請求項3】第1項に請求した入力カラーモード表示選
    択方式において、特に、前記表示装置に文書画像を表示
    する際、前記文書画像入力手段から入力した時のカラー
    モードに対応して、表示の所定領域の配色や模様を変え
    ることを特徴とする入力カラーモード表示選択方式。
  4. 【請求項4】第1項に請求した入力カラーモード表示選
    択方式において、特に、前記表示装置に文書画像を表示
    する際、前記文書画像入力手段から入力した時のカラー
    モードに対応して、表示の所定文字図形の配色や模様を
    変えることを特徴とする入力カラーモード表示選択方
    式。
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