JP3136571B2 - 磁気ドラムの成形方法 - Google Patents

磁気ドラムの成形方法

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JP3136571B2 JP04119753A JP11975392A JP3136571B2 JP 3136571 B2 JP3136571 B2 JP 3136571B2 JP 04119753 A JP04119753 A JP 04119753A JP 11975392 A JP11975392 A JP 11975392A JP 3136571 B2 JP3136571 B2 JP 3136571B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はビデオテープレコーダな
どの磁気記録再生装置に設けられ、磁気ヘッドが搭載さ
れた、結晶性樹脂に導電フィラーを含有させた高分子複
合材料からなる磁気ドラムの成形方法に関する。
【0002】
【従来の技術】上記の磁気ドラムは、従来はアルミニウ
ム合金を切削して図7に示すように円筒形のドラム1を
形成し、ドラム1の外周下縁に磁気ヘッド2を僅かに突
出して搭載して構成されていた。
【0003】または合成樹脂を140℃乃至150℃の
通常の成形温度で金型内に射出成形して、ドラム1を形
成していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらアルミニ
ウム合金の切削加工によりドラム1を形成する場合は、
切削加工のための工数が多くなり、加工のための設備費
なども膨大となってコスト高になるという問題があっ
た。
【0005】また合成樹脂の射出成形によりドラム1を
形成する場合、材料として合成樹脂のみを用いると、ド
ラム1の外周に磁気テープを走行させたときに静電気の
帯電などが発生し、摩擦係数が著しく増大するため実用
化が困難であった。また耐摩耗性や剛性などもアルミニ
ウム合金より劣り、線膨張係数も大きいため、寸法の精
度や安定性を満足させることも困難であった。
【0006】本発明はこのような状況に鑑みてなされた
もので、寸法精度が高く磁気テープの摺動性に優れた磁
気ドラム及びその製造方法を提供することを目的とす
る。
【0007】
【0008】
【課題を解決するための手段】 請求項に記載の磁気ド
ラムの成形方法は、磁気記録再生装置に設けられ磁気ヘ
ッド2が搭載された、結晶性樹脂に導電フィラーを含有
させた高分子複合材料からなる磁気ドラム1の成形方法
において、結晶性樹脂に導電フィラーを含有させた高分
子複合材料を60℃乃至80℃の温度に設定された金型
を用いて射出成形を行なう第1の工程と、80℃乃至1
00℃でアニールする第2の工程とを有することを特徴
とする。
【0009】
【0010】
【作用】 請求項に記載の磁気ドラムの成形方法におい
ては、金型温度を60℃乃至80℃と比較的低く設定す
ることにより、成形品表面の冷却速度が速くなって樹脂
スキン層が薄くなり、含有フィラーが成形品表面に露呈
しやすくなる。この結果摺動性向上に寄与する導電フィ
ラーにより磁気テープの摺動特性が向上する。また成形
後80℃乃至100℃でアニールすることにより、結晶
化が急速に進行し組織的に安定した状態となる。このと
き磁気ドラム1の外径寸法は収縮するが、収縮量はほぼ
一定であるため金型寸法の設定は容易である。
【0011】
【実施例】以下、本発明の第1の発明の磁気ドラムの一
実施例を図面を参照して説明する。本実施例による磁気
ドラムの外形構造は図7に示す従来例と同様であり、ほ
ぼ円筒形のドラム1に磁気ヘッド2が搭載されている。
本実施例の特徴はドラム1を構成する材料にあり、結晶
性樹脂であるポリフェニレンサルファイト(PPS)に
導電フィラーとしてのカーボン繊維を5乃至60重量%
含有させた高分子複合材料で構成されている。
【0012】本実施例によれば、非結晶性樹脂を用いた
場合に比較して磁気ドラム1の外周に摺接される磁気テ
ープの摺動特性を向上させることができる。また結晶性
樹脂であるPPSに導電フィラーとしてのカーボン繊維
を含有させることにより、寸法安定性や表面物性などの
諸特性を向上させることができる。しかもアルミニウム
合金を切削加工して磁気ドラム1を形成する場合に比べ
て、コストを低減することができる。
【0013】なお結晶性樹脂はPPSに限定されず、例
えばポリアミド(PA)などであってもよい。同様に導
電フィラーもカーボン繊維に限定されず、導電ウイスカ
などの他の導電フィラーであってもよい。
【0014】次に本発明の第2の発明の磁気ドラムの成
形方法の一実施例を図面を参照して説明する。
【0015】図1乃至図6に本実施例によって成形され
た磁気ドラムの特性を示す。上述したようにPPSのマ
トリックスにカーボン繊維を含有させた高分子複合材料
で磁気ドラム1を成形する場合、成形品の表面性状は成
形用の金型の温度に依存する。本実施例では金型温度を
樹脂のガラス転移点よりも低く、成形可能な範囲である
60℃乃至80℃に設定した。
【0016】またPPSは結晶性樹脂であるため、金型
温度の高低が成形品の結晶化度の高低となって現われ
る。本実施例による60℃乃至80℃の金型温度では結
晶化が不充分なため組織的に不安定である。PPSでは
金型温度が100℃以下の場合に成形品を100℃以上
でアニールすると、結晶化が急速に進行して組織的に安
定した状態となる。同時に結晶化に伴ない成形品の収縮
が発生する。この収縮量の増加は成形品精度に対し不安
定要因となり得るため、アニール温度は極力低目に抑え
ることが望ましい。そこで本実施例ではアニール温度を
製品の環境試験温度の上限に近い80℃乃至100℃と
してアニールを行なった。
【0017】次に本実施例による成形方法で磁気ドラム
を成形した実験結果を図1乃至図6を参照して説明す
る。図1及び図2にそれぞれ金型温度を75℃及び11
0℃とした場合のPPS成形面の組織を示す。図2に示
すように金型温度が高い場合には樹脂スキン層が厚くあ
り、含有フィラーが成形品表面に露呈する頻度が低くな
る。しかし図1に示すように金型温度を低くすると樹脂
スキン層が薄くなって、含有フィラーが成形品表面に露
呈しやすくなる。カーボン繊維で構成された導電フィラ
ーは導電性を付与するとともに磁気テープの摺動性を向
上させるものであるので、図1に示すPPS成形面の方
が図2に示すものに比べて磁気テープの摺動性を向上さ
せることができる。
【0018】図3に摩擦試験機により測定したPPS成
形面の摩擦係数μの変化を示す。横軸はシヤトル回数N
である。図3から明らかなように金型温度が75℃の場
合は曲線Aで示すように摩擦係数μはほとんど変化しな
いが、金型温度が110℃の場合は曲線Bで示すように
シヤトル回数が150回で試験機のハリツキが生じてい
る。
【0019】図4にPPSの金型温度と離型に必要な力
との関係を示す。図4に示すように金型温度が85℃か
ら95℃の間で離型性が悪くなるが、85℃以下または
100℃以上では離型性はよい。従って本実施例による
金型温度60℃乃至80℃では離型性は問題ない。
【0020】図5にアニール前とアニール後とにおける
磁気ドラムの外径寸法の変化を示す。金型温度が75℃
で成形後100℃で8時間アニールしたときは、矢印C
で示すように外径寸法は約40μm収縮した。また金型
温度が110℃で成形後同じ条件でアニールしたとき
は、矢印Dで示すように外径寸法は約3μm収縮した。
【0021】図6にアニール前とアニール後とにおける
磁気ドラムの外径寸法のバラツキ3σを示す。金型温度
が75℃で成形後100℃で8時間アニールしたときの
外径寸法のバラツキは、矢印Eで示すようにアニールに
より1μm増加している。また金型温度が110℃で成
形後同じ条件でアニールしたときの外径寸法のバラツキ
は、矢印Fで示すようにアニール前後で殆んど変ってい
ない。しかしながら金型温度が75℃のアニール後の数
値3.4μmは金型温度が110℃のアニール前の数値3.
5μmと殆んど変らない。従って本実施例による低温成
形を行なっても、通常の高温成形の場合と比較して精度
的に問題ないと思われる。
【0022】なお金型温度を75℃とすると磁気ドラム
の外径寸法の収縮量が約40μmとなり、金型温度が1
10℃の場合の約3μmと比較してかなり大きい値であ
るが、アニール後の外径寸法のバラツキが3.4μmと小
さいのでこの値はほぼ一定している。このため金型寸法
の設定は容易である。
【0023】本実施例によれば、金型温度を60℃乃至
80℃と比較的低く設定し、アニール温度を80℃乃至
100℃と比較的高く設定したので、成形品表面への導
電フィラーの露呈率が高くなり、磁気テープの摺動性が
向上し、結晶化が急速に進行して組織的に安定した状態
となる。
【0024】なおPPS以外の結晶性樹脂とカーボン繊
維以外の導電フィラーを用いた場合も同様の効果が得ら
れる。
【0025】
【0026】
【発明の効果】 また請求項に記載の磁気ドラムの成形
方法によれば、高分子複合材料の金型温度を60℃乃至
80℃とし、アニール温度を80℃乃至100℃とした
ので、成形品表面への導電フィラーの露呈率が高くな
り、磁気テープの摺動性が向上し、結晶化が急速に進行
して組織的に安定した状態となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の磁気ドラムの成形方法の一実施例によ
って成形された成形面の組織を示す顕微鏡写真である。
【図2】従来の磁気ドラムの成形方法の一例によって成
形された成形面の組織を示す顕微鏡写真である。
【図3】摩擦試験によるシヤトル回数と摩擦係数との関
係を示す線図である。
【図4】PPSの金型温度と離型に必要な力との関係を
示す線図である。
【図5】アニール前後の磁気ドラムの外径寸法の変化を
示す線図である。
【図6】アニール前後の磁気ドラムの外径寸法のバラツ
キを示す線図である。
【図7】磁気ドラムの一例の外観を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 磁気ドラム 2 磁気ヘッド
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−218752(JP,A) 特開 平4−103665(JP,A) 特開 平3−91563(JP,A) 実開 平1−85934(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11B 15/61 C08L 81/02

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁気記録再生装置に設けられ磁気ヘッド
    が搭載された、結晶性樹脂に導電フィラーを含有させた
    高分子複合材料からなる磁気ドラムの成形方法におい
    て、前記 結晶性樹脂に前記導電フィラーを含有させた高分子
    複合材料を60℃乃至80℃の温度に設定された金型を
    用いて射出成形を行なう第1の工程と、 80℃乃至100℃でアニールする第2の工程とを有す
    ることを特徴とする磁気ドラムの成形方法。
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