JP2002183920A - ヘッドドラム装置および磁気記録再生装置 - Google Patents
ヘッドドラム装置および磁気記録再生装置Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 上ドラムの製造コストを抑制する。
【解決手段】 上ドラム３３の材料としてカーボンを含
む合成樹脂を使用することによって、静電気の帯電によ
って磁気テープ２がヘッドドラム装置３に貼り付くこと
を防止する。また、上ドラム３３の外径を中ドラム３２
の外径より小さく形成することによって、上ドラム３３
の製造において精密な加工精度が必要とされない。この
ため、上ドラム３３の製造コストを抑制することが可能
となる。
む合成樹脂を使用することによって、静電気の帯電によ
って磁気テープ２がヘッドドラム装置３に貼り付くこと
を防止する。また、上ドラム３３の外径を中ドラム３２
の外径より小さく形成することによって、上ドラム３３
の製造において精密な加工精度が必要とされない。この
ため、上ドラム３３の製造コストを抑制することが可能
となる。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気テープに対し
て信号の書き込みまたは読み取りを行うヘッドドラム装
置、およびこれを具備する磁気記録再生装置に関し、特
に、中ドラムが回転する３層構造を有するヘッドドラム
装置、およびこれを具備する磁気記録再生装置に関す
る。
て信号の書き込みまたは読み取りを行うヘッドドラム装
置、およびこれを具備する磁気記録再生装置に関し、特
に、中ドラムが回転する３層構造を有するヘッドドラム
装置、およびこれを具備する磁気記録再生装置に関す
る。
【０００２】
【従来の技術】近年、磁気テープを記録媒体とする磁気
記録再生装置として、ビデオテープレコーダが広く普及
している。ビデオテープレコーダでは、外周に取り付け
られた磁気ヘッドが回転するヘッドドラム装置に対し
て、磁気テープをヘリカル状に巻き付けて信号の記録お
よび再生を行うヘリカルスキャン方式が用いられること
が多い。このようなビデオテープレコーダにおいて使用
されるヘッドドラム装置は、一般的に、固定された下ド
ラムと、磁気ヘッドを具備して回転する上ドラムとの２
層構造を有するものと、固定された下ドラム、磁気ヘッ
ドを具備して回転する中ドラム、および固定された上ド
ラムによる３層構造を有するものの２種類に大別され
る。
記録再生装置として、ビデオテープレコーダが広く普及
している。ビデオテープレコーダでは、外周に取り付け
られた磁気ヘッドが回転するヘッドドラム装置に対し
て、磁気テープをヘリカル状に巻き付けて信号の記録お
よび再生を行うヘリカルスキャン方式が用いられること
が多い。このようなビデオテープレコーダにおいて使用
されるヘッドドラム装置は、一般的に、固定された下ド
ラムと、磁気ヘッドを具備して回転する上ドラムとの２
層構造を有するものと、固定された下ドラム、磁気ヘッ
ドを具備して回転する中ドラム、および固定された上ド
ラムによる３層構造を有するものの２種類に大別され
る。
【０００３】図４に、従来の３層構造のヘッドドラム装
置の構造例を示す。図４では、従来の３層構造を有する
ヘッドドラム装置４０を側面から見たときの様子を示し
ている。このヘッドドラム装置４０は、固定された下ド
ラム３１と、下ドラム３１と同軸上で回転する中ドラム
３２と、中ドラム３２と同軸上で固定された上ドラム４
３によって構成されている。下ドラム３１には、ヘリカ
ル状に巻き付けられる磁気テープ２の走行を補助するリ
ード３１ａが外周部に設けられる。また、下ドラム３１
の内部には、中ドラム３２を回転駆動するためのモータ
機構等が収納されている。一方、中ドラム３２の外周部
には、磁気テープ２に対する信号の書き込みまたは読み
取りを行う磁気ヘッド３２ａが取り付けられている。こ
の磁気ヘッド３２ａは、実際には２個あるいは４個のよ
うに複数取り付けられることが多い。上ドラム４３の内
部には、磁気ヘッド３２ａと外部との信号の伝送路とな
るロータリートランス等が収納されている。
置の構造例を示す。図４では、従来の３層構造を有する
ヘッドドラム装置４０を側面から見たときの様子を示し
ている。このヘッドドラム装置４０は、固定された下ド
ラム３１と、下ドラム３１と同軸上で回転する中ドラム
３２と、中ドラム３２と同軸上で固定された上ドラム４
３によって構成されている。下ドラム３１には、ヘリカ
ル状に巻き付けられる磁気テープ２の走行を補助するリ
ード３１ａが外周部に設けられる。また、下ドラム３１
の内部には、中ドラム３２を回転駆動するためのモータ
機構等が収納されている。一方、中ドラム３２の外周部
には、磁気テープ２に対する信号の書き込みまたは読み
取りを行う磁気ヘッド３２ａが取り付けられている。こ
の磁気ヘッド３２ａは、実際には２個あるいは４個のよ
うに複数取り付けられることが多い。上ドラム４３の内
部には、磁気ヘッド３２ａと外部との信号の伝送路とな
るロータリートランス等が収納されている。
【０００４】このようなヘッドドラム装置４０において
磁気テープ２の記録および再生が行われる場合、図４に
示すように、磁気テープ２はリード３１ａに案内され、
ヘッドドラム装置４０の外周に所定の角度で巻き付けら
れて走行する。このとき、中ドラム３２が回転し、磁気
ヘッド３２ａが磁気テープ２を斜めに走査することで、
信号の書き込みおよび読み取りが行われる。上ドラム４
３は、走行する磁気テープ２が上方向にずれて、ヘッド
ドラム装置４０を乗り越えることを防止する役割も果た
す。
磁気テープ２の記録および再生が行われる場合、図４に
示すように、磁気テープ２はリード３１ａに案内され、
ヘッドドラム装置４０の外周に所定の角度で巻き付けら
れて走行する。このとき、中ドラム３２が回転し、磁気
ヘッド３２ａが磁気テープ２を斜めに走査することで、
信号の書き込みおよび読み取りが行われる。上ドラム４
３は、走行する磁気テープ２が上方向にずれて、ヘッド
ドラム装置４０を乗り越えることを防止する役割も果た
す。
【０００５】ここで、３層構造のヘッドドラム装置４０
では、図４に示すように、回転する中ドラム３２の軸線
方向の長さは磁気テープ２の幅より小さく、これにより
磁気テープ２は、下ドラム３１、中ドラム３２および上
ドラム４３の３層にわたって巻き付く。これに対して、
固定された下ドラムと回転する上ドラムの２層構造を有
するヘッドドラム装置の場合は、上ドラムの軸線方向の
長さは磁気テープ２の幅とほぼ同じになっている。２層
構造のヘッドドラム装置では、磁気テープ２の上ドラム
からの乗り越えを防止するために、上ドラムの上方にさ
らにテープガイドが設けられて、見かけ上の３層構造を
有するものが多いが、ここではこのような構造も２層構
造と称し、中ドラム３２の軸線方向の長さが磁気テープ
２の幅より小さい構造を３層構造と称することにする。
では、図４に示すように、回転する中ドラム３２の軸線
方向の長さは磁気テープ２の幅より小さく、これにより
磁気テープ２は、下ドラム３１、中ドラム３２および上
ドラム４３の３層にわたって巻き付く。これに対して、
固定された下ドラムと回転する上ドラムの２層構造を有
するヘッドドラム装置の場合は、上ドラムの軸線方向の
長さは磁気テープ２の幅とほぼ同じになっている。２層
構造のヘッドドラム装置では、磁気テープ２の上ドラム
からの乗り越えを防止するために、上ドラムの上方にさ
らにテープガイドが設けられて、見かけ上の３層構造を
有するものが多いが、ここではこのような構造も２層構
造と称し、中ドラム３２の軸線方向の長さが磁気テープ
２の幅より小さい構造を３層構造と称することにする。
【０００６】３層構造を有するヘッドドラム装置４０の
従来の具体的な例としては、特開平１０−３４０５０４
号公報において、磁気テープ２と磁気ヘッド３２ａとの
接触特性が良好になされたヘッドドラム装置が開示され
ている。ヘッドドラム装置４０では、記録および再生中
に中ドラム３２を高速回転させると、回転にともなって
空気が巻き込まれ、外周面と磁気テープ２との間にエア
フィルムが発生する。このエアフィルムは、磁気テープ
２をスムーズに走行させる役割を果たす。しかしエアフ
ィルムは、磁気テープ２の入り口側で厚く、出口側で薄
く分布する傾向があり、この場合は磁気テープ２と磁気
ヘッド３２ａとの接触圧力が一定でなくなり、信号の正
確な書き込みおよび読み取りができなくなる。これに対
して上記公報では、下ドラム３１における磁気テープ２
の出口側の上部に、帯状の金属薄膜を貼付して突起を形
成することにより、このような課題を改善している。
従来の具体的な例としては、特開平１０−３４０５０４
号公報において、磁気テープ２と磁気ヘッド３２ａとの
接触特性が良好になされたヘッドドラム装置が開示され
ている。ヘッドドラム装置４０では、記録および再生中
に中ドラム３２を高速回転させると、回転にともなって
空気が巻き込まれ、外周面と磁気テープ２との間にエア
フィルムが発生する。このエアフィルムは、磁気テープ
２をスムーズに走行させる役割を果たす。しかしエアフ
ィルムは、磁気テープ２の入り口側で厚く、出口側で薄
く分布する傾向があり、この場合は磁気テープ２と磁気
ヘッド３２ａとの接触圧力が一定でなくなり、信号の正
確な書き込みおよび読み取りができなくなる。これに対
して上記公報では、下ドラム３１における磁気テープ２
の出口側の上部に、帯状の金属薄膜を貼付して突起を形
成することにより、このような課題を改善している。
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】ところで、３層構造を
有するヘッドドラム装置４０では、例えば磁気テープ２
を供給するテープカセットの取り扱い過程において、磁
気テープ２に静電気が帯電し、このテープカセットのロ
ーディング時に磁気テープ２にヘッドドラム装置４０が
吸引され、ヘッドドラム装置４０と磁気テープ２が貼り
付いてしまうことがある。このような状態で磁気テープ
２を走行させると、ヘッドドラム装置４０の外周面と磁
気テープ２との間に適度なエアフィルムを発生させるこ
とができず、磁気テープ２が損傷してしまうことがあ
る。特に、３層構造のヘッドドラム装置４０の場合は、
上述したように、回転する中ドラム３２における外周部
の軸線方向の長さが短いために、磁気テープ２の走行時
に十分なエアフィルムが発生せず、ヘッドドラム装置４
０と磁気テープ２との貼付症状が発生しやすい。
有するヘッドドラム装置４０では、例えば磁気テープ２
を供給するテープカセットの取り扱い過程において、磁
気テープ２に静電気が帯電し、このテープカセットのロ
ーディング時に磁気テープ２にヘッドドラム装置４０が
吸引され、ヘッドドラム装置４０と磁気テープ２が貼り
付いてしまうことがある。このような状態で磁気テープ
２を走行させると、ヘッドドラム装置４０の外周面と磁
気テープ２との間に適度なエアフィルムを発生させるこ
とができず、磁気テープ２が損傷してしまうことがあ
る。特に、３層構造のヘッドドラム装置４０の場合は、
上述したように、回転する中ドラム３２における外周部
の軸線方向の長さが短いために、磁気テープ２の走行時
に十分なエアフィルムが発生せず、ヘッドドラム装置４
０と磁気テープ２との貼付症状が発生しやすい。
【０００８】このため、従来の３層構造を有するヘッド
ドラム装置４０では、上ドラム４３の材料として、非磁
性の金属であるアルミニウム合金や銅合金等の金属を使
用することにより、静電気の帯電を防止していた。ま
た、従来の３層構造のヘッドドラム装置４０では、中ド
ラム３２と上ドラム４３の外径は同じにされており、磁
気テープ２の走行面を平坦にして摩擦抵抗を抑制し、磁
気テープ２が接触した場合の損傷を防止するために、上
ドラム４３の外周面は、上記の金属材料を用いて±２μ
ｍ以下の加工精度によって製造されていた。しかし、以
上のような上ドラム４３の製造においては、材料費や加
工費、設備投資費等が高いため、これらのコストが比較
的低い合成樹脂材料の使用が検討されていた。
ドラム装置４０では、上ドラム４３の材料として、非磁
性の金属であるアルミニウム合金や銅合金等の金属を使
用することにより、静電気の帯電を防止していた。ま
た、従来の３層構造のヘッドドラム装置４０では、中ド
ラム３２と上ドラム４３の外径は同じにされており、磁
気テープ２の走行面を平坦にして摩擦抵抗を抑制し、磁
気テープ２が接触した場合の損傷を防止するために、上
ドラム４３の外周面は、上記の金属材料を用いて±２μ
ｍ以下の加工精度によって製造されていた。しかし、以
上のような上ドラム４３の製造においては、材料費や加
工費、設備投資費等が高いため、これらのコストが比較
的低い合成樹脂材料の使用が検討されていた。
【０００９】しかし、上ドラム４３を樹脂製とした場
合、導電抵抗が高いために静電気が帯電しやすく、磁気
テープ２の貼付症状が生じやすい。また、合成樹脂材料
の射出成形は、金属と比較して表面寸法の加工精度が大
幅に悪く、上ドラム４３の製造に必要とされる±２μｍ
以下の加工精度を得るためには、さらに外径を切削加工
する必要が生じ、製造コストの削減はできない。
合、導電抵抗が高いために静電気が帯電しやすく、磁気
テープ２の貼付症状が生じやすい。また、合成樹脂材料
の射出成形は、金属と比較して表面寸法の加工精度が大
幅に悪く、上ドラム４３の製造に必要とされる±２μｍ
以下の加工精度を得るためには、さらに外径を切削加工
する必要が生じ、製造コストの削減はできない。
【００１０】また、このようなヘッドドラム装置４０を
搭載した磁気記録再生装置では、上ドラム４３の外周面
上に汚れやゴミが付着した場合、磁気テープ２の表面が
損傷してしまうことから、製造工程において、これらの
汚れやゴミを取り除くための部品の取り付け、これらを
付着させないような製造工程の管理、あるいはクリーニ
ング作業を行う等の必要があった。このため、これらの
対策による製造工数の増加や設備の追加、およびクリー
ニングに使用するアルコール等の薬剤の材料費により、
製造コストが上昇していた。
搭載した磁気記録再生装置では、上ドラム４３の外周面
上に汚れやゴミが付着した場合、磁気テープ２の表面が
損傷してしまうことから、製造工程において、これらの
汚れやゴミを取り除くための部品の取り付け、これらを
付着させないような製造工程の管理、あるいはクリーニ
ング作業を行う等の必要があった。このため、これらの
対策による製造工数の増加や設備の追加、およびクリー
ニングに使用するアルコール等の薬剤の材料費により、
製造コストが上昇していた。
【００１１】本発明はこのような課題に鑑みてなされた
ものであり、上ドラムの製造コストが抑制されたヘッド
ドラム装置を提供することを目的とする。また、本発明
の他の目的は、上ドラムの製造コストが抑制されたヘッ
ドドラム装置を有する磁気記録再生装置を提供すること
である。
ものであり、上ドラムの製造コストが抑制されたヘッド
ドラム装置を提供することを目的とする。また、本発明
の他の目的は、上ドラムの製造コストが抑制されたヘッ
ドドラム装置を有する磁気記録再生装置を提供すること
である。
【００１２】
【課題を解決するための手段】本発明では上記課題を解
決するために、磁気テープに対して信号の書き込みまた
は読み取りを行うヘッドドラム装置において、前記磁気
テープをヘリカル状に案内するリードを具備する固定さ
れた下ドラムと、外周面に磁気ヘッドを具備し、前記下
ドラムと同軸上に回転し、前記外周面の軸線方向の長さ
が前記磁気テープの幅より小さく形成された中ドラム
と、カーボンを含む合成樹脂によって形成され、前記中
ドラムと同軸上に固定された上ドラムと、を有すること
を特徴とするヘッドドラム装置が提供される。
決するために、磁気テープに対して信号の書き込みまた
は読み取りを行うヘッドドラム装置において、前記磁気
テープをヘリカル状に案内するリードを具備する固定さ
れた下ドラムと、外周面に磁気ヘッドを具備し、前記下
ドラムと同軸上に回転し、前記外周面の軸線方向の長さ
が前記磁気テープの幅より小さく形成された中ドラム
と、カーボンを含む合成樹脂によって形成され、前記中
ドラムと同軸上に固定された上ドラムと、を有すること
を特徴とするヘッドドラム装置が提供される。
【００１３】このようなヘッドドラム装置では、上ドラ
ムの材料としてカーボンを含む合成樹脂を使用すること
によって、静電気の帯電によって磁気テープが貼り付く
ことを防止することができる。また、上ドラムの外径を
中ドラムより小さく形成することによって、上ドラムの
製造において精密な加工精度が必要とされない。このた
め、上ドラムの製造コストを抑制することが可能とな
る。
ムの材料としてカーボンを含む合成樹脂を使用すること
によって、静電気の帯電によって磁気テープが貼り付く
ことを防止することができる。また、上ドラムの外径を
中ドラムより小さく形成することによって、上ドラムの
製造において精密な加工精度が必要とされない。このた
め、上ドラムの製造コストを抑制することが可能とな
る。
【００１４】また、本発明では、磁気テープに対して信
号の記録および再生を行う磁気記録再生装置において、
前記磁気テープをヘリカル状に案内するリードを具備す
る固定された下ドラムと、外周面に磁気ヘッドを具備
し、前記下ドラムと同軸上に回転し、前記外周面の軸線
方向の長さが前記磁気テープの幅より小さく形成された
中ドラムと、カーボンを含む合成樹脂によって形成さ
れ、前記中ドラムと同軸上に固定された上ドラムと、を
有するヘッドドラム装置を具備することを特徴とする磁
気記録再生装置が提供される。
号の記録および再生を行う磁気記録再生装置において、
前記磁気テープをヘリカル状に案内するリードを具備す
る固定された下ドラムと、外周面に磁気ヘッドを具備
し、前記下ドラムと同軸上に回転し、前記外周面の軸線
方向の長さが前記磁気テープの幅より小さく形成された
中ドラムと、カーボンを含む合成樹脂によって形成さ
れ、前記中ドラムと同軸上に固定された上ドラムと、を
有するヘッドドラム装置を具備することを特徴とする磁
気記録再生装置が提供される。
【００１５】このような磁気記録再生装置では、ヘッド
ドラム装置の上ドラムの材料としてカーボンを含む合成
樹脂を使用することによって、静電気の帯電によって磁
気テープが貼り付くことを防止することができる。ま
た、上ドラムの外径を中ドラムより小さく形成すること
によって、上ドラムの製造において精密な加工精度が必
要とされない。このため、上ドラムの製造コストを抑制
することが可能となる。
ドラム装置の上ドラムの材料としてカーボンを含む合成
樹脂を使用することによって、静電気の帯電によって磁
気テープが貼り付くことを防止することができる。ま
た、上ドラムの外径を中ドラムより小さく形成すること
によって、上ドラムの製造において精密な加工精度が必
要とされない。このため、上ドラムの製造コストを抑制
することが可能となる。
【００１６】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。図２に、本発明のヘッドドラム装
置を具備する磁気記録再生装置の概略構成を示す。
を参照して説明する。図２に、本発明のヘッドドラム装
置を具備する磁気記録再生装置の概略構成を示す。
【００１７】図２では、記録、再生動作中の磁気記録再
生装置１における磁気テープ２の走行系の概略が示され
ている。この磁気記録再生装置１における走行系は、磁
気テープ２に対する信号の書き込みおよび読み取りを行
うヘッドドラム装置３と、磁気テープ２を所定の速度で
走行させるキャプスタン４およびピンチローラ５と、磁
気テープ２の走行を補助する複数のテープガイド（図２
ではＴＧと表示）６〜１１によって構成される。この磁
気記録再生装置１は、例えばデジタル方式で映像および
音声信号の記録、再生を行うビデオテープレコーダであ
る。また、この磁気記録再生装置１に挿入されたテープ
カセット１２は、磁気テープ２の供給リール１２ａおよ
び巻き取りリール１２ｂを具備する。
生装置１における磁気テープ２の走行系の概略が示され
ている。この磁気記録再生装置１における走行系は、磁
気テープ２に対する信号の書き込みおよび読み取りを行
うヘッドドラム装置３と、磁気テープ２を所定の速度で
走行させるキャプスタン４およびピンチローラ５と、磁
気テープ２の走行を補助する複数のテープガイド（図２
ではＴＧと表示）６〜１１によって構成される。この磁
気記録再生装置１は、例えばデジタル方式で映像および
音声信号の記録、再生を行うビデオテープレコーダであ
る。また、この磁気記録再生装置１に挿入されたテープ
カセット１２は、磁気テープ２の供給リール１２ａおよ
び巻き取りリール１２ｂを具備する。
【００１８】記録、再生動作の際、磁気テープ２はキャ
プスタン４とピンチローラ５、および巻き取りリール１
２ｂの動力によって、供給リール１２ａから引き出さ
れ、テープガイド６、７および８を介してヘッドドラム
装置３に巻き付く。テープガイド８および９は傾斜して
設けられ、またヘッドドラム装置３の外周面には磁気テ
ープ２を案内するリードが設けられることによって、磁
気テープ２はヘッドドラム装置３に所定の角度で巻き付
き、回転する磁気ヘッドにより信号の書き込み、読み取
りが行われる。磁気テープ２はさらにテープガイド９お
よび１０、キャプスタン４とピンチローラ５、テープガ
イド１１を介して、巻き取りリール１２ｂに巻き取られ
る。
プスタン４とピンチローラ５、および巻き取りリール１
２ｂの動力によって、供給リール１２ａから引き出さ
れ、テープガイド６、７および８を介してヘッドドラム
装置３に巻き付く。テープガイド８および９は傾斜して
設けられ、またヘッドドラム装置３の外周面には磁気テ
ープ２を案内するリードが設けられることによって、磁
気テープ２はヘッドドラム装置３に所定の角度で巻き付
き、回転する磁気ヘッドにより信号の書き込み、読み取
りが行われる。磁気テープ２はさらにテープガイド９お
よび１０、キャプスタン４とピンチローラ５、テープガ
イド１１を介して、巻き取りリール１２ｂに巻き取られ
る。
【００１９】次に、ヘッドドラム装置３について詳述す
る。図１に、本発明のヘッドドラム装置３の概略構成を
示す。図１では、磁気記録再生装置１の具備するヘッド
ドラム装置３を側面から見た図を示している。このヘッ
ドドラム装置３は、固定された下ドラム３１と、下ドラ
ム３１と同軸上で回転する中ドラム３２と、中ドラム３
２と同軸上で固定された上ドラム３３との３層によって
構成されている。下ドラム３１は、円筒形状の外周部を
有し、この外周部にヘリカル状に巻き付けられる磁気テ
ープ２の走行を補助するリード３１ａが設けられてい
る。また、下ドラム３１の内部には、中ドラム３２を回
転駆動するための図示しないモータ機構等が収納されて
いる。一方、中ドラム３２は、下ドラム３１の外周部と
同じ外径である円筒形状の外周部を有し、この外周部に
は、磁気テープ２に対する信号の書き込みまたは読み取
りを行う磁気ヘッド３２ａが取り付けられている。この
磁気ヘッド３２ａは、実際には２個あるいは４個のよう
に複数取り付けられて、中ドラム３２の回転とともに回
転される。また、中ドラム３２の軸線方向の長さは、磁
気テープ２の幅より小さくなっている。上ドラム３３
は、円筒形状の一部をなす外周部を有し、この外周部の
半径が、中ドラム３２の外周部より小さくなるように形
成されている。また、上ドラム３３の内部には、磁気ヘ
ッド３２ａと外部との信号の伝送路となる図示しないロ
ータリートランス等が収納されている。
る。図１に、本発明のヘッドドラム装置３の概略構成を
示す。図１では、磁気記録再生装置１の具備するヘッド
ドラム装置３を側面から見た図を示している。このヘッ
ドドラム装置３は、固定された下ドラム３１と、下ドラ
ム３１と同軸上で回転する中ドラム３２と、中ドラム３
２と同軸上で固定された上ドラム３３との３層によって
構成されている。下ドラム３１は、円筒形状の外周部を
有し、この外周部にヘリカル状に巻き付けられる磁気テ
ープ２の走行を補助するリード３１ａが設けられてい
る。また、下ドラム３１の内部には、中ドラム３２を回
転駆動するための図示しないモータ機構等が収納されて
いる。一方、中ドラム３２は、下ドラム３１の外周部と
同じ外径である円筒形状の外周部を有し、この外周部に
は、磁気テープ２に対する信号の書き込みまたは読み取
りを行う磁気ヘッド３２ａが取り付けられている。この
磁気ヘッド３２ａは、実際には２個あるいは４個のよう
に複数取り付けられて、中ドラム３２の回転とともに回
転される。また、中ドラム３２の軸線方向の長さは、磁
気テープ２の幅より小さくなっている。上ドラム３３
は、円筒形状の一部をなす外周部を有し、この外周部の
半径が、中ドラム３２の外周部より小さくなるように形
成されている。また、上ドラム３３の内部には、磁気ヘ
ッド３２ａと外部との信号の伝送路となる図示しないロ
ータリートランス等が収納されている。
【００２０】このようなヘッドドラム装置３において磁
気テープ２の記録、再生が行われる場合は、図１に示す
ように、磁気テープ２はリード３１ａに案内され、ヘッ
ドドラム装置３の外周部に所定の角度で巻き付けられて
走行する。このとき、中ドラム３２が回転し、磁気ヘッ
ド３２ａが磁気テープ２を斜めに走査することで、信号
の書き込みおよび読み取りが行われる。また、上述した
ように、中ドラム３２の軸線方向の長さは磁気テープ２
の幅より小さいため、磁気テープ２は下ドラム３１、中
ドラム３２および上ドラム３３の３層にわたって巻き付
いて走行する。
気テープ２の記録、再生が行われる場合は、図１に示す
ように、磁気テープ２はリード３１ａに案内され、ヘッ
ドドラム装置３の外周部に所定の角度で巻き付けられて
走行する。このとき、中ドラム３２が回転し、磁気ヘッ
ド３２ａが磁気テープ２を斜めに走査することで、信号
の書き込みおよび読み取りが行われる。また、上述した
ように、中ドラム３２の軸線方向の長さは磁気テープ２
の幅より小さいため、磁気テープ２は下ドラム３１、中
ドラム３２および上ドラム３３の３層にわたって巻き付
いて走行する。
【００２１】このヘッドドラム装置３において、上ドラ
ム３３はカーボンを含有する合成樹脂によって形成され
る。カーボンの含有により、上ドラム３３は導電性を有
し、静電気が帯電しにくくなる。磁気記録再生装置１に
おいて、例えば磁気テープ２は使用の過程において静電
気が帯電することが多く、このような原因により上ドラ
ム３３が静電気に帯電した場合、上ドラム３３と磁気テ
ープ２が貼り付いて、磁気テープ２がスムーズに走行で
きなくなる。一方、通常の合成樹脂は導電性を有さない
ことから、本発明では樹脂にカーボンを含有させること
により、静電気の帯電を回避している。このために、形
成された上ドラム３３の表面抵抗値を１０１５Ω以下と
することを目安とし、カーボンの含有量を１０重量％以
上とする。使用する合成樹脂の例としては、ポリカーボ
ネイト、ＡＢＳ（acrylonitrile-butadiene-styrene）
樹脂、ＰＯＭ（polyoxymethylene）等が挙げられる。ま
た、カーボンの含有量は、現状で流通している製品で
は、導電性能やコストの観点から３０重量％が最適であ
る。
ム３３はカーボンを含有する合成樹脂によって形成され
る。カーボンの含有により、上ドラム３３は導電性を有
し、静電気が帯電しにくくなる。磁気記録再生装置１に
おいて、例えば磁気テープ２は使用の過程において静電
気が帯電することが多く、このような原因により上ドラ
ム３３が静電気に帯電した場合、上ドラム３３と磁気テ
ープ２が貼り付いて、磁気テープ２がスムーズに走行で
きなくなる。一方、通常の合成樹脂は導電性を有さない
ことから、本発明では樹脂にカーボンを含有させること
により、静電気の帯電を回避している。このために、形
成された上ドラム３３の表面抵抗値を１０１５Ω以下と
することを目安とし、カーボンの含有量を１０重量％以
上とする。使用する合成樹脂の例としては、ポリカーボ
ネイト、ＡＢＳ（acrylonitrile-butadiene-styrene）
樹脂、ＰＯＭ（polyoxymethylene）等が挙げられる。ま
た、カーボンの含有量は、現状で流通している製品で
は、導電性能やコストの観点から３０重量％が最適であ
る。
【００２２】ところで、このような合成樹脂材料を用い
たヘッドドラム装置３で、製造コストを従来より抑制す
るためには、射出成型のみで、その後の加工処理を行わ
ずに製造することが望ましい。しかし、上ドラム３３と
中ドラム３２の外周を同径とした場合、上記の合成樹脂
の射出成形では加工精度は±１０〜２０μｍ程度である
ため、必要な加工精度を得ることはできない。そこで、
本発明のヘッドドラム装置３では、上ドラム３３の外径
を中ドラム３２より小さく形成している。このように本
発明では、上ドラム３３の外径を積極的に小さくするこ
とで、合成樹脂の射出成型によって可能な加工精度まで
低減することで、製造コストの削減を図る。
たヘッドドラム装置３で、製造コストを従来より抑制す
るためには、射出成型のみで、その後の加工処理を行わ
ずに製造することが望ましい。しかし、上ドラム３３と
中ドラム３２の外周を同径とした場合、上記の合成樹脂
の射出成形では加工精度は±１０〜２０μｍ程度である
ため、必要な加工精度を得ることはできない。そこで、
本発明のヘッドドラム装置３では、上ドラム３３の外径
を中ドラム３２より小さく形成している。このように本
発明では、上ドラム３３の外径を積極的に小さくするこ
とで、合成樹脂の射出成型によって可能な加工精度まで
低減することで、製造コストの削減を図る。
【００２３】ここで、図３に、図１におけるＡ部の拡大
図を示す。図３に示すように、ヘッドドラム装置３にお
いて磁気テープ２への記録、再生動作がなされている際
は、中ドラム３２および上ドラム３３と磁気テープ２と
の間には、磁気テープ２の走行および中ドラム３２の回
転により空気が巻き込まれ、エアフィルム３４が発生し
ている。また、このヘッドドラム装置３ではさらに、上
ドラム３３の外周面が、中ドラム３２の外周面より段差
ｄだけ内側に、すなわち、上ドラム３３の外周の半径が
中ドラム３２よりｄの値だけ小さくなるように形成され
る。
図を示す。図３に示すように、ヘッドドラム装置３にお
いて磁気テープ２への記録、再生動作がなされている際
は、中ドラム３２および上ドラム３３と磁気テープ２と
の間には、磁気テープ２の走行および中ドラム３２の回
転により空気が巻き込まれ、エアフィルム３４が発生し
ている。また、このヘッドドラム装置３ではさらに、上
ドラム３３の外周面が、中ドラム３２の外周面より段差
ｄだけ内側に、すなわち、上ドラム３３の外周の半径が
中ドラム３２よりｄの値だけ小さくなるように形成され
る。
【００２４】ところで、上ドラム３３の表面に汚れやゴ
ミが付着していた場合、これらが停止中や走行中の磁気
テープ２に付着し、これに起因して磁気テープ２とヘッ
ドドラム装置３とが貼り付き、磁気テープ２の走行の障
害となることがある。このような磁気テープ２の貼り付
きは、上ドラム３３と中ドラム３２との段差ｄが約１０
μｍ以下のときに発生する可能性が高い。また、上述し
たエアフィルム３４の発生により、磁気テープ２がスム
ーズに走行し、磁気テープ２が磁気ヘッド３２ａに適切
な圧力で接触するようになるが、このようにエアフィル
ム３４を適度に発生させるには、上ドラム３３と中ドラ
ム３２との外周面の段差ｄを１００μｍ以下とするのが
より望ましい。
ミが付着していた場合、これらが停止中や走行中の磁気
テープ２に付着し、これに起因して磁気テープ２とヘッ
ドドラム装置３とが貼り付き、磁気テープ２の走行の障
害となることがある。このような磁気テープ２の貼り付
きは、上ドラム３３と中ドラム３２との段差ｄが約１０
μｍ以下のときに発生する可能性が高い。また、上述し
たエアフィルム３４の発生により、磁気テープ２がスム
ーズに走行し、磁気テープ２が磁気ヘッド３２ａに適切
な圧力で接触するようになるが、このようにエアフィル
ム３４を適度に発生させるには、上ドラム３３と中ドラ
ム３２との外周面の段差ｄを１００μｍ以下とするのが
より望ましい。
【００２５】よって、段差ｄの値は１０μｍ以上、好ま
しくは１０〜１００μｍの範囲とすることが適当であ
り、合成樹脂の射出成形による加工精度を考慮すると、
段差ｄの加工目標値を５０〜６０μｍ程度とすることに
より、上記のカーボン含有合成樹脂材料を用いて、上ド
ラム３３を容易に形成することが可能となる。
しくは１０〜１００μｍの範囲とすることが適当であ
り、合成樹脂の射出成形による加工精度を考慮すると、
段差ｄの加工目標値を５０〜６０μｍ程度とすることに
より、上記のカーボン含有合成樹脂材料を用いて、上ド
ラム３３を容易に形成することが可能となる。
【００２６】以上のように、本発明のヘッドドラム装置
３では、上ドラム３３の材料としてカーボンを１０重量
％以上含有する合成樹脂を用いることによって、静電気
の帯電によるヘッドドラム装置３と磁気テープ２との貼
り付きを防止することが可能となり、材料費を大幅に抑
制することができる。また、上ドラム３３の外周面の半
径を中ドラム３２より１０〜１００μｍだけ小さくする
ことによって、上ドラム３３の製造において精密な加工
精度が必要とならず、さらに、上ドラム３３に付着した
汚れやゴミ等が磁気テープ２に転写する可能性が低くな
り、これらを除去するための工程や機構を設ける必要が
なくなる。よって、上記材料を用いて射出成型によって
上ドラム３３を製造することが可能となるため、高精度
の加工機が不要となって設備投資が抑制され、製造コス
トを削減することができる。
３では、上ドラム３３の材料としてカーボンを１０重量
％以上含有する合成樹脂を用いることによって、静電気
の帯電によるヘッドドラム装置３と磁気テープ２との貼
り付きを防止することが可能となり、材料費を大幅に抑
制することができる。また、上ドラム３３の外周面の半
径を中ドラム３２より１０〜１００μｍだけ小さくする
ことによって、上ドラム３３の製造において精密な加工
精度が必要とならず、さらに、上ドラム３３に付着した
汚れやゴミ等が磁気テープ２に転写する可能性が低くな
り、これらを除去するための工程や機構を設ける必要が
なくなる。よって、上記材料を用いて射出成型によって
上ドラム３３を製造することが可能となるため、高精度
の加工機が不要となって設備投資が抑制され、製造コス
トを削減することができる。
【００２７】なお、本発明のヘッドドラム装置を具備す
る機器としては、ビデオテープレコーダに限ったことで
はなく、磁気テープを記録媒体とし、ヘリカルスキャン
方式を用いたすべての磁気記録装置および磁気再生装置
に対して適用することが可能である。
る機器としては、ビデオテープレコーダに限ったことで
はなく、磁気テープを記録媒体とし、ヘリカルスキャン
方式を用いたすべての磁気記録装置および磁気再生装置
に対して適用することが可能である。
【００２８】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のヘッドド
ラム装置では、上ドラムの材料としてカーボンを含む合
成樹脂を使用することによって、静電気の帯電によって
磁気テープが貼り付くことを防止することができる。ま
た、上ドラムの外径を中ドラムより小さく形成すること
によって、上ドラムの製造において精密な加工精度が必
要とされない。このため、上ドラムの製造コストを抑制
することが可能となる。
ラム装置では、上ドラムの材料としてカーボンを含む合
成樹脂を使用することによって、静電気の帯電によって
磁気テープが貼り付くことを防止することができる。ま
た、上ドラムの外径を中ドラムより小さく形成すること
によって、上ドラムの製造において精密な加工精度が必
要とされない。このため、上ドラムの製造コストを抑制
することが可能となる。
【００２９】また、本発明の磁気記録再生装置では、ヘ
ッドドラム装置の上ドラムの材料としてカーボンを含む
合成樹脂を使用することによって、静電気の帯電によっ
て磁気テープが貼り付くことを防止することができる。
また、上ドラムの外径を中ドラムより小さく形成するこ
とによって、上ドラムの製造において精密な加工精度が
必要とされない。このため、上ドラムの製造コストを抑
制することが可能となる。
ッドドラム装置の上ドラムの材料としてカーボンを含む
合成樹脂を使用することによって、静電気の帯電によっ
て磁気テープが貼り付くことを防止することができる。
また、上ドラムの外径を中ドラムより小さく形成するこ
とによって、上ドラムの製造において精密な加工精度が
必要とされない。このため、上ドラムの製造コストを抑
制することが可能となる。
【図１】本発明のヘッドドラム装置の概略構成を示す図
である。
である。
【図２】本発明のヘッドドラム装置を具備する磁気記録
再生装置の概要構成を示す図である。
再生装置の概要構成を示す図である。
【図３】図１におけるＡ部の拡大図を示す。
【図４】従来の３層構造のヘッドドラム装置の構造例を
示す図である。
示す図である。
１……磁気記録再生装置、２……磁気テープ、３……ヘ
ッドドラム装置、４……キャプスタン、５……ピンチロ
ーラ、６〜１１……テープガイド、１２……テープカセ
ット、１２ａ……供給リール、１２ｂ……巻き取りリー
ル、３１……下ドラム、３１ａ……リード、３２……中
ドラム、３２ａ……磁気ヘッド、３３……上ドラム、３
４……エアフィルム
ッドドラム装置、４……キャプスタン、５……ピンチロ
ーラ、６〜１１……テープガイド、１２……テープカセ
ット、１２ａ……供給リール、１２ｂ……巻き取りリー
ル、３１……下ドラム、３１ａ……リード、３２……中
ドラム、３２ａ……磁気ヘッド、３３……上ドラム、３
４……エアフィルム
フロントページの続き (72)発明者 前原 正典 東京都品川区北品川６丁目７番35号 ソニ ー株式会社内 (72)発明者 喜古 真弘 東京都品川区北品川６丁目７番35号 ソニ ー株式会社内 (72)発明者 三代 瑞美 東京都品川区北品川６丁目７番35号 ソニ ー株式会社内 (72)発明者 新階 健太郎 東京都品川区北品川６丁目７番35号 ソニ ー株式会社内 Ｆターム(参考） 5D036 AA17 BB02 BB12 CC05 CC21 FF03
Claims (5)
- 【請求項１】 磁気テープに対して信号の書き込みまた
は読み取りを行うヘッドドラム装置において、 前記磁気テープをヘリカル状に案内するリードを具備す
る固定された下ドラムと、 外周面に磁気ヘッドを具備し、前記下ドラムと同軸上に
回転し、前記外周面の軸線方向の長さが前記磁気テープ
の幅より小さく形成された中ドラムと、 カーボンを含む合成樹脂によって形成され、前記中ドラ
ムと同軸上に固定された上ドラムと、 を有することを特徴とするヘッドドラム装置。 - 【請求項２】 前記上ドラムの外径は、前記中ドラムの
外径より小さいことを特徴とする請求項１記載のヘッド
ドラム装置。 - 【請求項３】 前記上ドラムの外周と前記中ドラムの外
周との半径の差は１０μｍ以上であることを特徴とする
請求項２記載のヘッドドラム装置。 - 【請求項４】 前記カーボンは前記合成樹脂中に１０重
量％以上含まれることを特徴とする請求項１記載のヘッ
ドドラム装置。 - 【請求項５】 磁気テープに対して信号の記録および再
生を行う磁気記録再生装置において、 前記磁気テープをヘリカル状に案内するリードを具備す
る固定された下ドラムと、 外周面に磁気ヘッドを具備し、前記下ドラムと同軸上に
回転し、前記外周面の軸線方向の長さが前記磁気テープ
の幅より小さく形成された中ドラムと、 カーボンを含む合成樹脂によって形成され、前記中ドラ
ムと同軸上に固定された上ドラムと、 を有するヘッドドラム装置を具備することを特徴とする
磁気記録再生装置。
Priority Applications (5)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000379023A JP2002183920A (ja) | 2000-12-13 | 2000-12-13 | ヘッドドラム装置および磁気記録再生装置 |
| CN01804721A CN1398397A (zh) | 2000-12-13 | 2001-12-13 | 头鼓装置和磁记录/重放设备 |
| KR1020027009585A KR100834071B1 (ko) | 2000-12-13 | 2001-12-13 | 헤드드럼장치 및 자기 기록/재생장치 |
| PCT/JP2001/010945 WO2002049014A1 (fr) | 2000-12-13 | 2001-12-13 | Dispositif a tambour porte-tetes et enregistreur-lecteur magnetique |
| US10/181,728 US6819529B2 (en) | 2000-12-13 | 2001-12-13 | Head drum device with carbon-containing synthetic resin upper drum and larger diameter intermediate drum |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000379023A JP2002183920A (ja) | 2000-12-13 | 2000-12-13 | ヘッドドラム装置および磁気記録再生装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2002183920A true JP2002183920A (ja) | 2002-06-28 |
Family
ID=18847485
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2000379023A Pending JP2002183920A (ja) | 2000-12-13 | 2000-12-13 | ヘッドドラム装置および磁気記録再生装置 |
Country Status (5)
| Country | Link |
|---|---|
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| JP (1) | JP2002183920A (ja) |
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| WO (1) | WO2002049014A1 (ja) |
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|---|---|---|---|---|
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| EP1747505A1 (en) | 2003-12-31 | 2007-01-31 | Research In Motion Limited | Keyboard arrangement |
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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| JPS6252755A (ja) * | 1985-08-30 | 1987-03-07 | Mitsubishi Electric Corp | 磁気記録再生装置の回転ヘツドアセンブリ |
| JP3136571B2 (ja) | 1992-04-13 | 2001-02-19 | ソニー株式会社 | 磁気ドラムの成形方法 |
| JPH05342710A (ja) * | 1992-06-11 | 1993-12-24 | Sony Corp | 磁気ドラム用プラスチック複合材料 |
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| JPH06259844A (ja) * | 1993-03-08 | 1994-09-16 | Sanyo Electric Co Ltd | 樹脂化固定シリンダ |
| JPH08212633A (ja) * | 1995-02-01 | 1996-08-20 | Sanyo Electric Co Ltd | 磁気記録再生装置用シリンダ |
| JPH09111037A (ja) * | 1995-10-16 | 1997-04-28 | Sharp Corp | 樹脂成形材料及びその樹脂の成形方法及びその樹脂成形材料を用いて製作された回転ヘッドドラム装置 |
| JPH10162455A (ja) * | 1996-12-04 | 1998-06-19 | Sony Corp | 磁気記録再生装置及び磁気記録再生装置のドラムの製造方法 |
| JPH10172206A (ja) * | 1996-12-05 | 1998-06-26 | Sony Corp | 回転ドラム装置およびその加工方法 |
| JPH10340504A (ja) | 1997-06-10 | 1998-12-22 | Sony Corp | テープ案内ドラムならびに記録再生装置 |
| KR100603080B1 (ko) * | 1997-09-30 | 2006-09-22 | 마츠시타 덴끼 산교 가부시키가이샤 | 회전형헤드드럼조립체 |
| JP2000215560A (ja) | 1999-01-26 | 2000-08-04 | Victor Co Of Japan Ltd | 回転磁気ヘッド組立体 |
| JP2000268450A (ja) * | 1999-03-18 | 2000-09-29 | Sony Corp | 回転磁気記録再生装置及び回転磁気記録再生装置の製造方法 |
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2000
- 2000-12-13 JP JP2000379023A patent/JP2002183920A/ja active Pending
-
2001
- 2001-12-13 CN CN01804721A patent/CN1398397A/zh active Pending
- 2001-12-13 WO PCT/JP2001/010945 patent/WO2002049014A1/ja active Application Filing
- 2001-12-13 US US10/181,728 patent/US6819529B2/en not_active Expired - Fee Related
- 2001-12-13 KR KR1020027009585A patent/KR100834071B1/ko not_active IP Right Cessation
Also Published As
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