JPH05342710A - 磁気ドラム用プラスチック複合材料 - Google Patents

磁気ドラム用プラスチック複合材料

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JPH05342710A
JPH05342710A JP4175965A JP17596592A JPH05342710A JP H05342710 A JPH05342710 A JP H05342710A JP 4175965 A JP4175965 A JP 4175965A JP 17596592 A JP17596592 A JP 17596592A JP H05342710 A JPH05342710 A JP H05342710A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mixed
composite material
plastic composite
weight
base resin
Prior art date
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Pending
Application number
JP4175965A
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English (en)
Inventor
Kazuhiko Hatakawa
和彦 畑川
Junichi Ogasawara
順一 小笠原
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
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Publication of JPH05342710A publication Critical patent/JPH05342710A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 品質精度をより向上できる磁気ドラム用プラ
スチック複合材料を提供する。 【構成】 ポリフェニレンサリファィドまたはポリエー
テルイミドを基材樹脂とし、これにカーボン繊維および
導電性ウィスカーを充填剤として混合分散した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、AV機器の磁気ドラム
用プラスチック複合材料に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ビデオテープレコーダ(VTR)等に使
用される磁気ドラムは、図1に例示する如く回転軸1の
上側に固定して取り付けられる回転ドラム2(シリンダ
とも言う)と、この回転ドラム2の下側に対応して配設
されている固定ドラム3(シリンダーとも言う)とを備
え、図示しない磁気テープを回転ドラムと固定ドラムの
外周面にまたがって巻き付けた状態で走行する。
【0003】このドラム2,3に用いられる材料として
は、従来より加工精度、テープとの摺動特性、熱変形な
どの関係でアルミニウムまたはその合金が用いられてき
たが、例えば特開昭62−52755号公報などに示さ
れる如くプラスチック複合材料を用いることも提案され
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記磁気ドラムをプラ
スチック化する技術は、材料費および切削加工費を大き
く低減し軽量化の点でも好ましい。しかしながら、前記
公報に示される如くポリカーボネートにガラス繊維や炭
素繊維を混合分散したものでは走行する磁気テープとの
摺動特性などで問題を生じ易く、またガラス繊維のよう
に表面硬度の高い(モース硬度で約6.5)充填補強剤
がそのエッジによりテープ表面にダメージを与え易い。
そこで、本出願人は、この種のドラムに用いるプラスチ
ック複合材料について検討を重ねてきた結果、さらに優
れたものを見いだし本発明を完成するに至った。
【0005】本発明の目的は、品質精度をより向上でき
る磁気ドラム用プラスチック複合材料を提供することに
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の磁気ドラム用プラスチック複合材料は、ポ
リフェニレンサリファィドまたはポリエーテルイミドを
基材樹脂とし、これにカーボン繊維および導電性ウィス
カーを充填剤として混合分散したことを特徴とする。よ
り具体的には、前記基材樹脂に対して、カーボン繊維5
〜65重量%、導電性ウィスカー65〜5重量%、必要
に応じその他の添加剤0〜60重量%を混合分散したプ
ラスチック複合材料である。
【0007】
【作用】ここで、基材樹脂としては、ポリフェニレンサ
リファィド(以下、PPSと言う)またはポリエーテル
イミド(以下、PEIと言う)に特定することにより、
ボリカーボネートに比して充填剤であるカーボン繊維や
導電性ウィスカーを混入したときに均一分散性に優れる
とともに磁気テープとの摺動特性が向上する。なお、本
発明のプラスチック複合材料は精密射出成形が可能であ
ることから、アルミニウム合金に対して製造費などの低
減、軽量化を可能にし、加えて、プラスチック複合材料
なので熱伝導率がアルミニウム合金製に比して小さく、
アルミニウム合金製の場合に問題となり易い温度変化に
よる結露現象が解消される。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例を説明するが、本発明
はこの実施例に限定されるものではない。
【0009】本発明の磁気ドラム用プラスチック複合材
料は、図1に例示した回転ドラム2や固定ドラム3を成
形するものであり、基材樹脂として熱可塑性で耐熱性に
優れたPPSまたはPEIを用いる。PPSとしては、
例えば米国Phillips Petroleum社の
商品名ライトン、ポリプラスチック社の商品名フォート
ロンなどを挙げることができる。PEIとしては、例え
ば米国General Electric社の商品名ウ
ルテムなどがある。これらのポリマー単独では磁気ドラ
ムとして不可欠である磁気テープとの摺動性、寸法安定
性、寸法等方性、剛性などが充足されないので補強用の
充填剤が必要となり、また導電性ウイスカーを混入して
導電性を付与しなければならない。
【0010】前記充填剤としては周知の補強材を検討し
た結果、カーボン繊維が最も優れていることが分かっ
た。カーボン繊維は他の補強材よりも磁気テープに弊害
を与えず、ガラス繊維を用いたときに生じ易いきずなど
のダメージの虞を解消する。また、このカーボン繊維
は、繊維長さや径などの繊維性状によって多少異なる
が、基材樹脂に対して5重量%以下になると補強効果的
に欠け、逆に65重量%以上になると適度な分散性が得
られないことなどの問題を生ずることが認められた。し
たがって、カーボン繊維の混入量は基材樹脂に対して、
5〜65重量%の範囲が最も好ましい。このカーボン繊
維としては、例えば東邦レーヨン(株)の商品名ベスフ
ァイトなどがある。
【0011】前記導電性ウイスカーは、カーボン繊維の
使用量などによって多少変化するが、基材樹脂に対して
65重量%以上になると分散性またはその基材樹脂自体
の特性が損なわれ、逆に5重量%以下になると本来の導
電性を付与する上で問題を生じる。したがって、導電性
ウイスカーの混入量は基材樹脂に対して65〜5重量%
の範囲が最も好ましい。この導電性ウイスカーとして
は、例えば大塚化学(株)の商品名デンドルなどがあ
る。
【0012】次表1には実施例で使用したカーボン繊維
と導電性ウイスカーの主なる性状例を示す。
【表1】
【0013】また、本発明のプラスチック複合材料は、
その他の添加剤として例えばポリテトラフルオロエチレ
ン(PTFE)樹脂パウダー、ケイ酸塩またはその化合
物パウダーなどを加えてもよい。この場合、この他の添
加剤の使用量は、あまり多すぎると基材樹脂ないしはこ
れに充填剤を混入分散したプラスチック複合材料本来の
特性が損なわれるので、使用添加剤によっても多少異な
るが一般的には基材樹脂に対し、60重量%以下に抑え
ることが好ましい。
【0014】次に、実施例で作成されたプラスチック複
合材料を用いて作成された磁気ドラムについて、磁気テ
ープとの摺動特性、特に初期摩擦係数を測定するととも
に他の品質項目を調べた。この結果、初期摩擦係数μk
は従来のアルミニウム合金製磁気ドラムがμk=0.2
8であるのに対し、本プラスチック複合材料のものは充
填剤の混入量などにより多少変化するものの平均として
μk=0.31であった。また、この初期摩擦係数は、
ポリカーボネート60重量%、ガラス繊維20重量%、
カーボン繊維20重量%を混合した従来のプラスチック
複合材料に対し優れていること、および寸法安定性、寸
法等方性、剛性などの点でもさらに改良されることが確
認された。なお、基材樹脂としてはPPS−商品名ライ
トンを使用したときと、PEI−商品名ウルテムを使用
したときでは充填剤を同一条件で混入した場合に摺動特
性など品質的に大差はなかった。
【0015】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明に係る磁気ド
ラム用プラスチック複合材料は、ポリフェニレンサリフ
ァィドまたはポリエーテルイミドを基材樹脂とし、これ
にカーボン繊維および導電性ウィスカーを充填剤として
混合分散したものであり、磁気テープとの摺動特性に優
れるとともに、充填剤としてガラス繊維を用いたときの
ようなテープ表面にダメージを与える虞が解消され、よ
り品質精度を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明複合材料が用いられる磁気ドラムの構成
例を示す説明用の断面図である。
【符号の説明】
1 回転軸 2 回転ドラム 3 固定ドラム

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリフェニレンサリファィドまたはポリ
    エーテルイミドを基材樹脂とし、これにカーボン繊維お
    よび導電性ウィスカーを充填剤として混合分散したこと
    を特徴とする磁気ドラム用プラスチック複合材料。
  2. 【請求項2】 前記基材樹脂に対して、前記カーボン繊
    維5〜65重量%、前記導電性ウィスカー65〜5重量
    %、必要に応じその他の添加剤0〜60重量%を混合分
    散した請求項1記載の磁気ヘッドドラム。
JP4175965A 1992-06-11 1992-06-11 磁気ドラム用プラスチック複合材料 Pending JPH05342710A (ja)

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JPH05342710A true JPH05342710A (ja) 1993-12-24

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ID=16005356

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JP (1) JPH05342710A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08194995A (ja) * 1995-01-13 1996-07-30 Polyplastics Co テープ摺動部材用成形品
US6819529B2 (en) * 2000-12-13 2004-11-16 Sony Corporation Head drum device with carbon-containing synthetic resin upper drum and larger diameter intermediate drum

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08194995A (ja) * 1995-01-13 1996-07-30 Polyplastics Co テープ摺動部材用成形品
US6819529B2 (en) * 2000-12-13 2004-11-16 Sony Corporation Head drum device with carbon-containing synthetic resin upper drum and larger diameter intermediate drum

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