JP2000215560A - 回転磁気ヘッド組立体 - Google Patents

回転磁気ヘッド組立体

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JP2000215560A
JP2000215560A JP11016848A JP1684899A JP2000215560A JP 2000215560 A JP2000215560 A JP 2000215560A JP 11016848 A JP11016848 A JP 11016848A JP 1684899 A JP1684899 A JP 1684899A JP 2000215560 A JP2000215560 A JP 2000215560A
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Japan
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drum
magnetic tape
lead ring
sliding contact
contact surface
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JP11016848A
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Hiromichi Hirayama
博通 平山
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Victor Company of Japan Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 DD(Dynamic Drum)システム
を採用した回転磁気ヘッド組立体において、磁気テープ
の基準縁をリードリングのリードに確実に沿わせる。 【解決手段】 DD(Dynamic Drum)シス
テムを採用して回転磁気ヘッド組立体10Aを構成した
際、とくに、上ドラムの磁気テープ摺接面14aを円筒
状に形成し、一方、下ドラム13の磁気テープ摺接面1
3a1を上ドラム14と対向する側を上ドラム14の磁
気テープ摺接面14aと略同径とし、且つ、リードリン
グ12の底面部12cと対向する側に向かって上ドラム
の磁気テープ摺接面より徐々に小径にしてテーパ状の円
錐形状に形成することによって、磁気テープTの基準縁
(下端部)Teをリードリング12のリード12aに押
しつける力Fが発生する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はヘリカルスキャン方
式の磁気記録再生装置において、特に、可変速再生時に
回転磁気ヘッドが磁気テープ上の記録跡を良好にトレー
スできるようにした回転磁気ヘッド組立体に関する。
【0002】
【従来の技術】図1は一般的な回転磁気ヘッド組立体を
示した構成図、図2は一般的な回転磁気ヘッド組立体を
用いて変速再生した時の状態を説明するための図であ
る。
【0003】図1に示した如く、ヘリカルスキャン方式
の磁気記録再生装置(VTR)に適用される一般的な回
転磁気ヘッド組立体100では、シャーシS上に固定設
置され、且つ、磁気テープTの基準縁(下端部)Teを
螺旋状に案内するリード101aを形成した下ドラム1
01と、この下ドラム101に対してドラム軸102を
中心に矢印方向に回転自在に設けられ、且つ、回転磁気
ヘッド103a,103bを一体に取り付けた上ドラム
104とで構成されている。そして、磁気テープTを図
示しないピンチローラとキャプスタンにより走行させな
がらこの磁気テープTを下ドラム101と上ドラム10
4とに所定の角度に亘って螺旋状に巻き付けて、回転磁
気ヘッド103a,103bによってヘリカルスキャン
して磁気テープT上にビデオ信号,オーディオ信号,デ
ィジタル信号などを記録し再生している。
【0004】ところで、この一般的な回転磁気ヘッド組
立体100により記録した磁気テープTを通常の再生速
度より早く走行させたり、または遅く走行させたり、も
しくは静止させて、高速サーチ再生(FF再生,FB再
生),スロー再生,スチル再生などの変速再生した場合
には、図2(a)に示したように回転磁気ヘッド103
a,(103b)が磁気テープT上に記録した記録跡
(信号トラック)trを横切るために、図2(b)に示
したようにモニタTVの画面に帯状ノイズNが発生して
しまう。
【0005】これに対して、本出願人は、変速再生(高
速サーチ再生,スロー再生,スチル再生)時に、回転磁
気ヘッドが磁気テープ上に記録された記録跡(信号トラ
ック)を横切って再生しても画面上で帯状ノイズが発生
しないように回転磁気ヘッドを磁気テープ上の記録跡に
沿って追従できるDD(Dynamic Drum)シ
ステムを開発し、このDDシステムを搭載した磁気記録
再生装置を提供して、使用者から好評を得ている。
【0006】上記したDDシステムを搭載した磁気記録
再生装置については、本件出願人が先に開示した特開平
8−273255公報,日経メカニカル1995.5.
15no.454号などに詳細に記載されているのもの
の、ここでは図3乃至図7を用いてDDシステムを採用
した回転磁気ヘッド組立体の構成及び動作原理の概略に
ついて説明する。
【0007】図3はDD(Dynamic Drum)
システムを採用した回転磁気ヘッド組立体を示した縦断
面図、図4はDD(Dynamic Drum)システ
ムを採用した回転磁気ヘッド組立体を示した分解斜視
図、図5はDD(Dynamic Drum)システム
を採用した回転磁気ヘッド組立体の全体構成を模式的に
示した構成図、図6(a)〜(c)はDD(Dynam
ic Drum)システムを採用した回転磁気ヘッド組
立体の動作を説明するための模式図、図7はDD(Dy
namic Drum)システムを採用した回転磁気ヘ
ッド組立体において、ドラム全体補正,1次補正,2次
補正の関係を示した図である。
【0008】図3及び図4に示した如く、DD(Dyn
amic Drum)システムを採用した回転磁気ヘッ
ド組立体10の構成は、図示しないシャーシベース上に
ドラムベース11が固定設置され、このドラムベース1
1上にリードリング12と下ドラム13と上ドラム14
とが下方から上方に向かって順に組み立てられている。
【0009】まず、上ドラム14の外周には磁気テープ
Tを所定の角度に亘って巻回して案内するテープ摺接面
14aが円筒状に形成されており、この外周面に180
゜離れて回転磁気ヘッド15a,15bが下ドラム13
に接近して取り付けられている。
【0010】次に、下ドラム13は、中心部にドラム軸
16が圧入されており、このドラム軸16に上ドラム1
4が上下のベアリング17,17を介し同軸的に支持さ
れている。また、下ドラム13の外周には磁気テープT
を巻回して案内するテープ摺接面13aが上ドラム14
のテープ摺接面14aと略同径で円筒状に形成されてい
る。また、下ドラム13には、テープ摺接面13aより
も小径の小径部13bがテープ摺接面13aの下方に螺
旋状に形成され、且つ、底面部13cの中央下方に小径
部13bより小径の下方小径部13dが後述のドラムベ
ース11側に向かって突出形成されている。
【0011】そして、回転磁気ヘッド15a,15bを
一体的に取り付けた上ドラム14のみがドラム軸16を
中心にドラムモータ18(図3のみ図示)の駆動力によ
って矢印方向に回転自在となっている。この際、ドラム
モータ18はドラム軸16の上端部側に固定されたステ
ータ18aと、上ドラム14と一体に回転するロータ1
8bとを組合わせて構成されている。また、上ドラム1
4に取り付けた回転トランス19と、下ドラム13に取
り付けた回転トランス20との間で回転磁気ヘッド15
a,15bの信号を授受している。
【0012】更に、下ドラム13の外周下方には、磁気
テープTの下端基準縁Teを案内する螺旋状のリード1
2aを形成したリードリング12が下ドラム13に対し
て別体に設けられている。上記リードリング12は、図
4にも拡大して示した如く、下ドラム13の下方に螺旋
状に形成した小径部13bの外周面に接近した状態で遊
嵌されており、上端にリード角αのLリード12aを所
定の角度に亘って螺旋状に形成した円環状部12bと底
面部12cとから大略構成されている。また、リードリ
ング12の底面部12cの中央には中央孔12dが貫通
して形成されており、この中央孔12dの内周部には下
ドラム13の下方小径部13dと同軸的に嵌合すべきナ
イフエッジ部12eが形成されている。従って、ドラム
軸16に同軸的に支持された上下ドラム14,13が、
リードリング12の底面部12c上に同軸的に嵌合でき
るようになっている。また、リードリング12の底面部
12cの上面には、ドラム軸16を中心として左右対称
に図4に示したように左側の第1回動支点12f,12
fと右側の第2回動支点12g,12gとが奥行き方向
の前後にそれぞれ突設されており、これら左側の第1回
動支点12f,12fと右側の第2回動支点12g,1
2gとは後述するように下ドラム13の底面部13cの
裏面に対して接離自在に当接している。また、リードリ
ング12の底面部12cには、下記するドラムベース1
1の上面11aに形成した左側の第1回動支点11c,
11cと右側の第2回動支点11d,11dとが進入す
るための貫通孔12hが4か所穿設されている。また、
リードリング12の底面部12cには、ドラム軸16を
中心として左右対称に後述する第1ギア付きネジ21,
22が進入する逃げ孔12i,12iと、後述する第2
ギア付きネジ23,24が螺合するネジ孔12j,12
jが形成されている。
【0013】次に、回転磁気ヘッド組立体10の基台と
なるドラムベース11は、リードリング12の下方に固
定設置されている。上記ドラムベース11は、図4にも
拡大して示した如く、上面11aの中央に下ドラム13
の下方小径部13dが進入する中央逃げ孔11bが穿設
されており、且つ、ドラム軸16を中心として左右対称
に左側の第1回動支点11c,11cと右側の第2回動
支点11d,11dとが奥行き方向の前後にそれぞれ突
設されている。これら左側の第1回動支点11c,11
cと右側の第2回動支点11d,11dとは後述するよ
うにリードリング12の4か所の貫通孔12hを貫通し
て下ドラム13の底面部13cの裏面に対して接離自在
に当接している。また、ドラムベース11には、ドラム
軸16を中心として左右対称に後述する第1ギア付きネ
ジ21,22が螺合するネジ孔11e,11eと、後述
する第2ギア付きネジ23,24が進入するための貫通
孔11f,11fがそれぞれ形成されている。
【0014】また、図5に示した如く、前記したドラム
ベース11とリードリング12との間、及びドラムベー
ス11と下ドラム13との間には、それぞれ圧縮バネ2
5,26,27が装着されていて、前記の各部が相互に
所定の連結状態となるようにされている。尚、図示上の
圧縮バネ25,26,27は機能的に示したものであ
り、それぞれ所定の取り付け部位に設けられている。
【0015】また、回転磁気ヘッド組立体10の傾斜角
度補正部30は、動力源とされるDDモータ(傾斜駆動
用モータ)31と、このDDモータ31に対して左右に
連結して複数の歯車(ギヤ)よりなる減速機構32,3
3と、DDモータ31の回転を検出するロータリエンコ
ーダ34と、減速機構32の位置を検出するプリセット
センサ35とで構成されている。
【0016】この際、左側の減速機構32は左側の第
1,第2ギア付きネジ21,23と噛み合い、右側の減
速機構33は右側の第1,第2ギア付きネジ22,24
と噛み合っている。
【0017】更に、前記した位置検出用のプリセットセ
ンサ35としては、例えば、発光素子と受光素子とが対
向して配置されている光路中に、円弧状の遮光板を移動
させるような構成態様のものが用いられてもよい。ま
た、プリセットセンサ35は、それらの発光素子と受光
素子とが対向して配置されている光路中から円弧状の遮
光板が外れる瞬間に当該プリセットセンサ35から出力
される信号が、前記した回転磁気ヘッド組立体10のド
ラム軸16の基準位置やリードリング12の基準位置を
示す情報として用いられる。
【0018】また、前記したプリセットセンサ35にお
ける遮光板の基準位置からの回動量を、前記したロータ
リエンコーダ34からの出力パルス数の計測によって知
ることにより、回転磁気ヘッド組立体10のドラム軸1
6の基準位置からのずれの方向及びずれ量やリードリン
グ12の基準位置からのずれの方向及びずれ量を求める
ことができる。
【0019】また、DD制御回路36は、システム制御
回路37からの磁気テープTの走行方向及び走行速度等
の各種の動作モードに対応して、DD制御情報を出力
し、傾斜角度補正部30に送る。
【0020】当該傾斜角度補正部30は、上ドラム14
と下ドラム13とリードリング12とからなる回転磁気
ヘッド組立体10のドラム軸16を、図5中の矢印Lの
方向または矢印Rの方向に、それぞれ所定量だけ傾斜さ
せるように、左側の第1,第2ギア付きネジ21,23
又は右側の第1,第2ギア付きネジ22,24を進退さ
せるような制御動作を行なう。
【0021】また、リードリング12も、前記した傾斜
角度補正部30の制御の下に所定の方向に所定量だけ傾
斜させ、これにより、磁気テープTの走行方向が正,逆
どちらの方向とされた場合でも、回転磁気ヘッド15
a,15bの回転軌跡によって磁気テープTに描かれる
記録跡(信号トラック)が、定められたトラック角度と
なる状態、すなわち傾斜補正された状態にされるととも
に、磁気テープTの基準縁Teの移動軌跡にリードリン
グ12のリード12aが一致する状態にされる。
【0022】このように、前記した傾斜角度補正部30
の動作によって、特定な回転方向に特定な回転数で回転
している回転磁気ヘッド15a,15bによる回転軌跡
と、磁気テープTの基準縁Teとのなす角(トラック
角)を、所定の角度の状態となるようにして記録再生動
作を行なわせることが可能となっている。
【0023】次に、上記構成による回転磁気ヘッド組立
体10の動作について、図6(a)〜(c)及び図7を
用いて更に詳述に説明する。
【0024】まず、図6(a)に模式的に示した如く、
標準速度で走行する磁気テープTに記録又は再生を行う
場合で、例えばノーマル再生モード時には、ドラム軸1
6に同軸的に支持した上下ドラム14,13と、リード
リング12とはドラムベース11に対して傾くことな
く、ドラムベース11と略平行な状態に保持されてい
る。即ち、ドラムベース11上の左右の第1,第2回動
支点11c,11dと、リードリング12上の左右の第
1,第2回動支点12f,2gとが下ドラム13の底面
部13cの裏面に当接している。この際、ドラムベース
11に螺合した左右の第1ギア付ネジ21,22は、下
ドラム13の底面部13cに当接することなく下方に退
避する一方、リードリング12に螺合した左右の第2ギ
ア付ネジ23,24も下ドラム13の底面部13cに当
接することなく下方に退避している。また、下ドラム1
3は、ドラムベース11と下ドラム13との間に狭装し
た圧縮バネ27(図5)の強い付勢力によりドラムベー
ス11側に付勢され、且つ、リードリング12は、ドラ
ムベース11とリードリング12との間に狭装した圧縮
バネ25,26(図5)の弱い付勢力により下ドラム1
3側に押圧されているので、下ドラム13は上記した4
点の回動支点上に高さ寸法を維持した状態で確実に支持
されると共に、リードリング12も高さ寸法を維持した
状態で確実に支持されている。従って、ドラム軸16と
リードリング12の仮想ドラム軸は、高精度に一致し且
つこれらの軸はドラムベース11に対して垂直な状態と
なる。この状態は、標準モードで記録された磁気テープ
Tがその基準縁Teをリードリング12のリード12a
に案内されてノーマル再生モードに対応した所定の速度
で走行すると、回転磁気ヘッド15a,15bの回転軌
跡は磁気テープTに記録された記録跡(信号トラック)
と一致した状態となる。ここでは、図示しないモード指
定手段によりノーマル再生モードを指定した場合につい
て説明したが、標準速度で走行する磁気テープTに記録
を行う所謂記録モードを指定した場合も、ドラム軸16
及びリードリング12の仮想ドラム軸の傾斜角度の調整
については同様の動作が行われる。
【0025】次に、図6(b)に模式的に示した如く、
標準速度とは異なる速度で一方の方向(+方向)に走行
する磁気テープTに記録又は再生を行う場合で、例えば
ノーマル再生モードの状態からFF再生モードの状態に
するには、DDモータ31(図5)を駆動して、早送り
の倍速数に応じて左側の第1,第2ギア付ネジ21,2
3を上方に押し出す方向に回転させている。この際、右
側の第1,第2ギア付ネジ22,24は左側の第1,第
2ギア付ネジ21,23の回転方向に対して反転するた
め下ドラム13から退避する方向に回転している。
【0026】即ち、ドラムベース11に螺合した左側の
第1ギア付ネジ21が上方に押し出されると、その上端
が下ドラム13のうちで左側の底面部13cを押し上げ
るので、ドラムベース11上の右側の第2回動支点11
dに下ドラム13のうちで右側の底面部13cが当接す
る一方、ドラムベース11上の左側の第1回動支点11
cは下ドラム13のうちで左側の底面部13cから離間
する。これにより、リードリング12と一緒にドラム軸
16に同軸的に支持した上下ドラム14,13は、圧縮
バネ27(図5)の付勢力に抗してドラムベース11上
の第2回動支点11dを中心に時計方向に回動する。
【0027】従って、リードリング12と一緒にドラム
軸16に同軸的に支持した上下ドラム14,13は、ド
ラムベース11に対して図7に示したドラム全体補正傾
斜角θだけ時計方向に回動してドラム全体補正が行わ
れ、磁気テープ巻付の入口側が上方に変位し、出口側が
下方に変位するように傾斜する。
【0028】また、上記第1ギア付ネジ21の押し出し
と同時に、リードリング12に螺合した左側の第2ギア
付ネジ23も同図中上方に押し出されるため、その上端
が下ドラム13のうちで左側の底面部13cに当接する
と、この反力によりリードリング12上の右側の第2回
動支点12gに下ドラム13のうちで右側の底面部13
cが当接する一方、リードリング12上の左側の第1回
動支点12fは下ドラム13のうちで左側の底面部13
cから離間する。これにより、リードリング12の左側
の底面部13cが、リードリング12上の右側の第2回
動支点12gを中心に、圧縮バネ25(図5)の付勢力
に抗して下ドラム13に対して押し下げる方向で図7に
示した1次補正傾斜角(トラック補正傾斜角)θ1だけ
反時計方向に回動してFF再生モード時の1次補正(ト
ラック補正)が行われる。
【0029】このFF再生モード時の1次補正(トラッ
ク補正)は、磁気テープTに形成されている記録跡と磁
気ヘッド15a,15bの回転軌跡面とが一致した状態
となるように、下ドラム13に対してリードリング12
を押し下げる方向に、即ち、ドラム全体補正の方向とは
逆方向にリードリング12を回動させることにより、磁
気テープ巻付の入口側と出口側とで互いに逆方向に変位
させている。
【0030】そして、ドラムベース11に螺合した第1
ギア付ネジ21によるドラム全体補正傾斜角θから、リ
ードリング12に螺合した第2ギア付ネジ23による1
次補正傾斜角(トラック補正傾斜角)θ1を減算するこ
とにより、ドラムベース11に対してリードリング12
を2次補正傾斜角(リード補正傾斜角)θ2分だけ傾斜
させた2次補正(リード補正)が行われる。この2次補
正(リード補正)は、リードリング12のリード12a
が磁気テープTの基準縁Teに一致した状態となるよう
に、ドラムベース11に対してリードリング12を、磁
気テープ巻付の入口側と出口側とで互いに逆方向に2次
補正傾斜角θ2分だけ傾斜させる。このFF再生時の2
次補正は、1次補正に伴う回転磁気ヘッド組立体10の
回動により磁気テープTがその回動の方向に引っ張られ
ることにより、回転磁気ヘッド組立体10に対する磁気
テープTの入口側ではその基準縁Teがリード12aか
ら離れる傾向を生じ、出口側ではその基準縁Teがリー
ド12aに押しつけられる傾向を生じるためリードリン
グ12を回動してリード12aを磁気テープTの基準縁
Teに合わせている。
【0031】なおここで、2次補正が行われた際にも、
早送り倍速数に適合したリード12aと磁気ヘッド15
a,15bの回転軌跡面との相対角度が維持されるもの
であることはいうまでもない。
【0032】従って、1次補正により磁気テープTの基
準縁Teがリード12aから離間してもこの2次補正に
より、磁気テープTの基準縁Teはリード12aにより
その回転磁気ヘッド組立体10への巻き付け範囲の全般
に亘り安定に案内されるため、所期の早送り倍速数で磁
気テープTが走行すると、磁気ヘッド15a,15bの
回転軌跡は磁気テープTに記録された記録跡(信号トラ
ック)と一致した状態となり、帯状ノイズN(図2)の
ない良好な状態のエンベロープを示す再生信号が得られ
る。
【0033】次に、図6(c)に模式的に示した如く、
標準速度とは異なる速度で他方の方向(−方向)に走行
する磁気テープTに記録又は再生を行う場合で、例えば
ノーマル再生モードの状態からFB再生モードの状態に
するには、上述したFF再生モードの場合とは逆方向に
DDモータ31(図5)を駆動して、早戻しの倍速数に
応じて右側の第1,第2ギア付ネジ22,24を上方に
押し出す方向に回転させ、且つ、左側の第1,第2ギア
付ネジ21,23を下ドラムから退避する方向に回転さ
せている。
【0034】即ち、ドラムベース11に螺合した右側の
第1ギア付ネジ22が上方に押し出されると、その上端
が下ドラム13のうちで右側の底面部13cを押し上げ
るので、ドラムベース11上の左側の第1回動支点11
cが下ドラム13のうちで左側の底面部13cに当接す
る一方、ドラムベース11上の右側の第2回動支点11
dは下ドラム13のうちで右側の底面部13cから離間
する。これにより、リードリング12と一緒にドラム軸
16に同軸的に支持した上下ドラム14,13は、圧縮
バネ27(図5)の付勢力に抗してドラムベース11上
の第1回動支点11cを中心に反時計方向に回動して、
ドラム全体補正が行われる。
【0035】また、上記第1ギア付ネジ22の押し出し
と同時に、リードリング12に螺合した右側の第2ギア
付ネジ24も同図中上方に押し出されるため、その上端
が下ドラム13のうちで右側の底面部13cに当接する
と、この反力によりリードリング12上の左側の第1回
動支点12fが下ドラム13のうちで左側の底面部13
cに当接する一方、リードリング12上の右側の第2回
動支点12gは下ドラム13のうちで右側の底面部13
cから離間する。これにより、リードリング12の右側
の底面部13cが、リードリング12上の左側の第1回
動支点12fを中心に、圧縮バネ26の付勢力に抗して
下ドラム13に対して押し下げる方向(時計方向)に回
動してFB再生モード時の1次補正が行われる。
【0036】そして、ドラムベース11に螺合した第1
ギア付ネジ22によるドラム全体補正分から、リードリ
ング12に螺合した第2ギア付ネジ24による1次補正
分を減算することにより、ドラムベース11に対するリ
ードリング12の2次補正が行われる。
【0037】上記したFB再生モード時の動作による効
果もFF再生モード時の動作による効果と同様に帯状ノ
イズN(図2)のない良好な状態のエンベロープを示す
再生信号が得られる。
【0038】次に、先に説明したドラム全体補正,1次
補正,2次補正の関係について図7を参照して更に説明
する。
【0039】即ち、図7において、ドラム全体補正傾斜
角θは、ドラムベース11に螺合した第1ギア付ネジ2
1,(又は22)によって行われ、リードリング12と
一緒にドラム軸16と一体な上下ドラム14,13をド
ラムベース11に対して傾斜させるべき角度である。ま
た、1次補正傾斜角θ1は、リードリング12に螺合し
た第2ギア付ネジ23,(又は24)によって行われ、
リードリング12のリード12aと磁気ヘッド15a,
15bの回転軌跡面との間の補正角度、即ち、磁気テー
プTの走行速度に応じて、下ドラム13に対してリード
リング12のリード12aをドラム全体補正の傾斜方向
とは逆方向に傾斜させるべき角度である。
【0040】一方、先にも説明したように、1次補正に
伴って磁気テープTはその基準縁Teがリードリード1
2aから離れたり、あるいはリード12aに圧接された
りする傾向を生じる。この傾向を例えばFF再生モード
時の場合について見れば、ドラム軸16と一体に上下ド
ラム14,13がリードリング12のリード12aに対
して時計方向に回動することによって、上下ドラム1
4,13に対する磁気テープTの入り口側では、磁気テ
ープTが上方に持ち上げられてリード12aから離間す
る傾向を示し、上下ドラム14,13に対する磁気テー
プTの出口側では、磁気テープTが下方に引っ張られて
リード12aに圧接する傾向を示す。
【0041】このような傾向を補正して磁気テープTの
基準縁Teとリード12aとを一致させるためにドラム
ベース11に対してリードリング12と一緒にドラム軸
16に同軸的に支持した上下ドラム14,13を1次補
正を保ちつつ、最終的に1次補正傾斜角θ1と略同方向
に傾斜させるべき角度が2次補正傾斜角θ2である。こ
の2次補正傾斜角θ2は、ドラム全体補正傾斜角θから
1次補正傾斜角θ1を減算した角度である。言い換える
と、θ2=θ−θ1(θ=θ1+θ2)の関係になる。
【0042】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記したよ
うにDD(Dynamic Drum)システムを採用
した回転磁気ヘッド組立体10では、変速再生(高速サ
ーチ再生,スロー再生,スチル再生)時に、回転磁気ヘ
ッド15a,15bが磁気テープT上に記録された記録
跡(信号トラック)を横切って再生しても画面上で帯状
ノイズが発生しないように回転磁気ヘッド15a,15
bを磁気テープT上の記録跡に沿って追従できるもの
の、下ドラム13の外周に形成したテープ摺接面13a
と、上ドラム14の外周に形成したテープ摺接面14a
とは共に略同径の円筒状に形成されているため、磁気テ
ープTの基準縁(下端部)Teをリードリング12の上
端に螺旋状に形成したリード12aに押しつける力が少
ないものである。これに伴って、とくに、磁気テープT
の厚みが薄くなるほどこの傾向があるため、薄手の磁気
テープTに対して基準縁(下端部)Teをリードリング
12のリード12aに確実に押しつけることができにく
いなどの問題が発生しており、薄手の磁気テープTに対
して基準縁(下端部)Teをリードリング12のリード
12aに確実に押しつける力を発生できる回転磁気ヘッ
ド組立体が望まれている。
【0043】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題に鑑み
てなされたものであり、第1の発明は、回転磁気ヘッド
を搭載して回転自在な上ドラムと、下ドラムとをドラム
軸に同軸的に支持し、且つ、磁気テープの基準縁を案内
するリードを形成した略円環状のリードリングを前記下
ドラムの磁気テープ摺接面の下部に形成した該磁気テー
プ摺接面より小径な小径部の外周面に接近した状態で遊
嵌させると共に、前記リードリングの中央孔を前記下ド
ラムの下部と同軸的に嵌合させて、前記リードリングと
前記ドラム軸に同軸的に支持した上下ドラムとをドラム
ベース上に支持し、前記上下ドラムの周面の一部へ巻回
された状態の前記磁気テープに、前記回転磁気ヘッドを
用いて前記磁気テープの基準縁に対して所定角度の傾斜
記録跡を形成して記録再生動作を行なう際、前記磁気テ
ープに形成されている記録跡と前記回転磁気ヘッドの回
転軌跡面とが一致した状態となるように、前記リードリ
ングのリードに対して前記ドラム軸に同軸的に支持した
前記上下ドラムを、前記磁気テープの走行速度に応じて
該上下ドラムへの磁気テープ巻付の入口側と出口側とで
互いに逆方向に傾斜させる1次補正と、前記リードリン
グのリードが前記磁気テープの基準縁に一致した状態と
なるように、前記ドラムベースに対して前記リードリン
グ,前記ドラム軸に同軸的に支持した前記上下ドラム
を、前記磁気テープ巻付の入口側と出口側とで互いに逆
方向に傾斜させる2次補正とを行うための傾斜角度補正
手段を備えた回転磁気ヘッド組立体において、前記上ド
ラムの磁気テープ摺接面を円筒状に形成し、一方、前記
下ドラムの磁気テープ摺接面を前記上ドラムと対向する
側を該上ドラムの磁気テープ摺接面と略同径とし、且
つ、前記リードリングの底面部と対向する側に向かって
前記上ドラムの磁気テープ摺接面より徐々に小径にして
テーパ状の円錐形状に形成したことを特徴とする回転磁
気ヘッド組立体である。
【0044】また、第1の発明の回転磁気ヘッド組立体
において、前記下ドラムの磁気テープ摺接面の一部に円
筒度測定用の円筒部を幅狭く形成したことを特徴とする
ものである。
【0045】また、第2の発明は、回転磁気ヘッドを搭
載して回転自在な上ドラムと、下ドラムとをドラム軸に
同軸的に支持し、且つ、磁気テープの基準縁を案内する
リードを形成した略円環状のリードリングを前記下ドラ
ムの磁気テープ摺接面の下部に形成した該磁気テープ摺
接面より小径な小径部の外周面に接近した状態で遊嵌さ
せると共に、前記リードリングの中央孔を前記下ドラム
の下部と同軸的に嵌合させて、前記リードリングと前記
ドラム軸に同軸的に支持した上下ドラムとをドラムベー
ス上に支持し、前記上下ドラムの周面の一部へ巻回され
た状態の前記磁気テープに、前記回転磁気ヘッドを用い
て前記磁気テープの基準縁に対して所定角度の傾斜記録
跡を形成して記録再生動作を行なう際、前記磁気テープ
に形成されている記録跡と前記回転磁気ヘッドの回転軌
跡面とが一致した状態となるように、前記リードリング
のリードに対して前記ドラム軸に同軸的に支持した前記
上下ドラムを、前記磁気テープの走行速度に応じて該上
下ドラムへの磁気テープ巻付の入口側と出口側とで互い
に逆方向に傾斜させる1次補正と、前記リードリングの
リードが前記磁気テープの基準縁に一致した状態となる
ように、前記ドラムベースに対して前記リードリング,
前記ドラム軸に同軸的に支持した前記上下ドラムを、前
記磁気テープ巻付の入口側と出口側とで互いに逆方向に
傾斜させる2次補正とを行うための傾斜角度補正手段を
備えた回転磁気ヘッド組立体において、前記上ドラムの
磁気テープ摺接面を前記下ドラムと対向する側を小径と
し、且つ、該下ドラムから離れた反対側を大径としてテ
ーパ状の円錐形状に形成し、一方、前記下ドラムの磁気
テープ摺接面を前記上ドラムと対向する側を該上ドラム
の最小径部位と略同径とし、且つ、前記リードリングの
底面部と対向する側に向かって前記上ドラムの最小径部
位より徐々に小径にしてテーパ状の円錐形状に形成した
ことを特徴とする回転磁気ヘッド組立体である。
【0046】また、第2の発明の回転磁気ヘッド組立体
において、前記上ドラムの磁気テープ摺接面の一部に円
筒度測定用の円筒部を幅狭く形成し、且つ、前記下ドラ
ムの磁気テープ摺接面の一部に円筒度測定用の円筒部を
幅狭く形成したことを特徴とするものである。
【0047】
【発明の実施の形態】以下に本発明に係る回転磁気ヘッ
ド組立体の一実施例を図8乃至図11を参照して<第1
実施例>〜<第2実施例>の順に詳細に説明する。
【0048】本発明に係る回転磁気ヘッド組立体は、先
に図3乃至図7を用いて詳述したDD(Dynamic
Drum)システムを採用した回転磁気ヘッド組立体
10の技術的思想を備えており、ここで説明する第1,
第2実施例では、先に説明した下ドラム13の外周に形
成したテープ摺接面13aの形状と、上ドラム14の外
周に形成したテープ摺接面14aの形状とが異なるのみ
であるので、説明の便宜上、先に図3乃至図7で示した
構成部材と同一構成部材に対しては同一の符号を付して
適宜説明し、且つ、ここでは異なる部位に新たな符号を
付して異なる点を中心に説明する。
【0049】<第1実施例>図8は本発明に係る第1実
施例の回転磁気ヘッド組立体を説明するための図、図9
は本発明に係る第1実施例の回転磁気ヘッド組立体にお
いて、変形例を説明するための図である。
【0050】図8(a)に示した如く、本発明に係る第
1実施例の回転磁気ヘッド組立体10Aは、先に図3乃
至図7を用いて詳述したDD(Dynamic Dru
m)システムを採用した回転磁気ヘッド組立体10の技
術的思想を備えているので、従来技術で述べたように、
第1実施例の回転磁気ヘッド組立体10Aは、回転磁気
ヘッド15a,15bを搭載して回転自在な上ドラム1
4と、下ドラム13とをドラム軸16に同軸的に支持
し、且つ、磁気テープTの基準縁Teを案内するリード
12aを形成した略円環状のリードリング12を下ドラ
ム13の磁気テープ摺接面13aの下部に形成した磁気
テープ摺接面13aより小径な小径部13bの外周面に
接近した状態で遊嵌させると共に、リードリング12の
中央孔12dを下ドラム13の下部と同軸的に嵌合させ
て、リードリング12とドラム軸16に同軸的に支持し
た上下ドラム14,13とをドラムベース11上に支持
し、上下ドラム14,13の周面の一部へ巻回された状
態の磁気テープTに、回転磁気ヘッド15a,15bを
用いて磁気テープTの基準縁Teに対して所定角度の傾
斜記録跡を形成して記録再生動作を行なうように構成さ
れているものである。
【0051】この際、磁気テープTに形成されている記
録跡と回転磁気ヘッド15a,15bの回転軌跡面とが
一致した状態となるように、リードリング12のリード
12aに対してドラム軸16に同軸的に支持した上下ド
ラム14,13を、磁気テープTの走行速度に応じて上
下ドラム14,13への磁気テープ巻付の入口側と出口
側とで互いに逆方向に傾斜させる1次補正と、リードリ
ング12のリード12aが磁気テープTの基準縁Teに
一致した状態となるように、ドラムベース11に対して
リードリング12,ドラム軸16に同軸的に支持した上
下ドラム14,13を、磁気テープ巻付の入口側と出口
側とで互いに逆方向に傾斜させる2次補正とを行うため
の複数の回動支点11c,11d,12f,12gを有
した傾斜角度補正部30を備えた点も従来技術で述べた
通りである。
【0052】ここで、図8(a),(b)に示したよう
に、本発明に係る第1実施例の回転磁気ヘッド組立体1
0Aでは、上ドラム14の磁気テープ摺接面14aが従
来技術で説明した回転磁気ヘッド組立体10と同様に円
筒状に形成されているものの、とくに、磁気テープTの
基準縁(下端部)Teをリードリング12のリード12
aに確実に押しつける力を発生できるようにするため
に、下ドラム13の磁気テープ摺接面13a1の形状を
上ドラム14と対向する上方側を太径とし、且つ、リー
ドリング12の底面部12cと対向する下方側を小径と
してテーパ状の円錐形状に形成している点が従来技術で
説明した回転磁気ヘッド組立体10と異なっている。
【0053】即ち、下ドラム13の磁気テープ摺接面1
3a1は、上ドラム14と対向する側を上ドラム14に
円筒状に形成した磁気テープ摺接面14aの径と略同径
に形成し、且つ、リードリング12の底面部12cと対
向する側に向かって上ドラム14の磁気テープ摺接面1
4aの径より徐々に小径にしてテーパ状の円錐形状に形
成している。
【0054】この際、下ドラム13は、螺旋状のリード
12aを形成したリードリング12と別体になっている
ため、磁気テープ摺接面13a1をテーパ状の円錐形状
に容易に形成することが可能となる。これに対して図1
で説明したように下ドラム101に螺旋状のリード10
1aを一体に形成した場合には下ドラム101の磁気テ
ープ摺接面をテーパ状の円錐形状に形成することが非常
に困難であることは明らかである。
【0055】従って、磁気テープTが回転中の上ドラム
14の磁気テープ摺接面14aと、静止状態の下ドラム
13の磁気テープ摺接面13a1に添接しながら走行す
ると、テーパ状の円錐形状に形成した下ドラム13の磁
気テープ摺接面13a1により、磁気テープTがリード
リング12の底面部12c側(下方)に下がろうとする
ので、磁気テープTの基準縁(下端部)Teをリードリ
ング12のリード12aに押しつける力Fが発生し、こ
れにより磁気テープTの基準縁(下端部)Teをリード
リング12のリード12aに確実に押しつけることがで
き、とくに、薄手の磁気テープTに対して効果が顕著に
現れる。
【0056】次に、第1実施例の回転磁気ヘッド組立体
10Aの技術思想を踏まえて、一部変形した変形例につ
いて、図9を用いて簡略に説明する。
【0057】図9に示した如く、第1実施例の変形例の
回転磁気ヘッド組立体10Bでは、下ドラム13の磁気
テープ摺接面13a2をテーパ状の円錐形状に形成する
際、磁気テープ摺接面13a2の一部を幅狭く円筒状に
形成して磁気テープ摺接面13a2の円筒度を測定でき
るようにしたものである。
【0058】即ち、下ドラム13の磁気テープ摺接面1
3a2の形状を、上ドラム14と対向する上方側の一部
を上ドラム14に形成した円筒状の磁気テープ摺接面1
4aの径と略同径の円筒部13a21に幅狭く形成し、
且つ、この円筒部13a21の下方を徐々に小径してテ
ーパ状の円錐部13a22に形成することで、下ドラム
13を切削加工した後に円筒部13a21を用いて下ド
ラム13の磁気テープ摺接面13a2の円筒度を測定す
ることが可能となるものである。
【0059】勿論、この第1実施例の変形例でも下ドラ
ム13の磁気テープ摺接面13a2のうちで円筒部13
a21の下方に形成したテーパ状の円錐部13a22に
より、磁気テープTの基準縁(下端部)Teをリードリ
ング12のリード12aに押しつける力Fが発生するも
のである。
【0060】<第2実施例>図10は本発明に係る第2
実施例の回転磁気ヘッド組立体を説明するための図、図
11は本発明に係る第2実施例の回転磁気ヘッド組立体
において、変形例を説明するための図である。
【0061】図10に示した如く、本発明に係る第2実
施例の回転磁気ヘッド組立体10Cも、先に図3乃至図
7を用いて詳述したDD(Dynamic Drum)
システムを採用した回転磁気ヘッド組立体10の技術的
思想を備えているものである。
【0062】この第2実施例では、とくに、磁気テープ
Tの基準縁(下端部)Teをリードリング12のリード
12aに確実に押しつける力を発生できるようにするた
めに、下ドラム13の磁気テープ摺接面13a3の形状
と、上ドラム14の磁気テープ摺接面14a1の形状と
を共にテーパ状の円錐形状に形成した点が従来技術で説
明した回転磁気ヘッド組立体10と異なっている。
【0063】即ち、上ドラム14の磁気テープ摺接面1
4a1の形状は、下ドラム13と対向する側を小径と
し、且つ、下ドラム13から離れた反対側を大径として
テーパ状の円錐形状に形成している。
【0064】一方、下ドラム13の磁気テープ摺接面1
3a3の形状は、上ドラム14と対向する側を上ドラム
14の最小径部位と略同径に形成し、且つ、リードリン
グ12の底面部12cと対向する側に向かって上ドラム
14の最小径部位より徐々に小径にしてテーパ状の円錐
形状に形成しているので、上ドラム14から下ドラム1
3に向かって略同じ傾斜で上下ドラム14,13がテー
パ状の円錐形状に形成されている。
【0065】従って、磁気テープTが回転中の上ドラム
14の磁気テープ摺接面14a1と、静止状態の下ドラ
ム13の磁気テープ摺接面13a3に添接しながら走行
すると、テーパ状の円錐形状に形成した上ドラム14の
磁気テープ摺接面14a1と、テーパ状の円錐形状に形
成した下ドラム13の磁気テープ摺接面13a3とによ
り、磁気テープTがリードリング12の底面部12c側
(下方)に第1実施例に比べてより下がろうとするの
で、磁気テープTの基準縁(下端部)Teをリードリン
グ12のリード12aに押しつける力Fがより大きく発
生し、これにより磁気テープTの基準縁(下端部)Te
をリードリング12のリード12aにより確実に押しつ
けることができ、とくに、薄手の磁気テープTに対して
効果が顕著に現れる。
【0066】次に、第2実施例の回転磁気ヘッド組立体
10Cの技術思想を踏まえて、一部変形した変形例につ
いて、図11を用いて簡略に説明する。
【0067】図11に示した如く、第2実施例の変形例
の回転磁気ヘッド組立体10Dでは、下ドラム13の磁
気テープ摺接面13a4と、上ドラム14の磁気テープ
摺接面14a2とを共にテーパ状の円錐形状に形成する
際、各磁気テープ摺接面13a4,14a2の一部を幅
狭く円筒状に形成して磁気テープ摺接面13a4の円筒
度と、磁気テープ摺接面14a2の円筒度とを測定でき
るようにしたものである。
【0068】即ち、上ドラム14の磁気テープ摺接面1
4a2の形状は、下ドラム13から離れた反対側を大径
とした円筒部14a21を幅狭く形成し、この円筒部1
4a21から下ドラム13側に向かって徐々に小径とし
たテーパ状の円錐部14a22を形成している。
【0069】また、下ドラム13の磁気テープ摺接面1
3a4の形状は、上ドラム14と対向する側を上ドラム
14の最小径部位と略同径とした円筒部13a41を幅
狭く形成し、この円筒部13a41の下方を徐々に小径
としたテーパ状の円錐部13a22に形成している。
【0070】これにより、下ドラム13と上ドラム14
とを切削加工した後に、円筒部13a41を用いて下ド
ラム13の磁気テープ摺接面13a4の円筒度を測定す
ることが可能となり、円筒部14a21を用いて上ドラ
ム14の磁気テープ摺接面14a2の円筒度を測定する
ことが可能となるものである。
【0071】勿論、この第2実施例の変形例でも上ドラ
ム14の磁気テープ摺接面14a2のうちで円筒部14
a21の下方に形成したテーパ状の円錐部14a22
と、下ドラム13の磁気テープ摺接面13a4のうちで
円筒部13a41の下方に形成したテーパ状の円錐部1
3a42とにより、磁気テープTの基準縁(下端部)T
eをリードリング12のリード12aに押しつける力F
が発生するものである。
【0072】
【発明の効果】以上詳述した本発明に係る回転磁気ヘッ
ド組立体において、請求項1及び請求項2記載による
と、DD(Dynamic Drum)システムを採用
して回転磁気ヘッド組立体を構成した際、とくに、上ド
ラムの磁気テープ摺接面を円筒状に形成し、一方、下ド
ラムの磁気テープ摺接面を上ドラムと対向する側を上ド
ラムの磁気テープ摺接面と略同径とし、且つ、リードリ
ングの底面部と対向する側に向かって上ドラムの磁気テ
ープ摺接面より徐々に小径にしてテーパ状の円錐形状に
形成したため、磁気テープが回転中の上ドラムの磁気テ
ープ摺接面と、静止状態の下ドラムの磁気テープ摺接面
に添接しながら走行すると、テーパ状の円錐形状に形成
した下ドラムの磁気テープ摺接面により、磁気テープが
リードリングの底面部側(下方)に下がろうとするの
で、磁気テープの基準縁(下端部)をリードリングのリ
ードに押しつける力が発生し、これにより磁気テープの
基準縁(下端部)をリードリングのリードに確実に押し
つけることができ、とくに、薄手の磁気テープに対して
効果が顕著に現れる。この際、下ドラムは、螺旋状のリ
ードを形成したリードリングと別体になっているため、
磁気テープ摺接面をテーパ状の円錐形状に容易に形成す
ることが可能となる。更に、下ドラムの磁気テープ摺接
面の一部に円筒度測定用の円筒部を幅狭く形成した時に
は、下ドラムの切削加工後に円筒部により下ドラムの磁
気テープ摺接面の円筒度を測定することができる。
【0073】また、請求項3及び請求項4記載による
と、DD(Dynamic Drum)システムを採用
して回転磁気ヘッド組立体を構成した際、とくに、上ド
ラムの磁気テープ摺接面を下ドラムと対向する側を小径
とし、且つ、下ドラムから離れた反対側を大径としてテ
ーパ状の円錐形状に形成し、一方、下ドラムの磁気テー
プ摺接面を上ドラムと対向する側を上ドラムの最小径部
位と略同径とし、且つ、リードリングの底面部と対向す
る側に向かって上ドラムの最小径部位より徐々に小径に
してテーパ状の円錐形状に形成したため、上記した請求
項1及び請求項2記載よりも磁気テープの基準縁(下端
部)をリードリングのリードにより確実に押しつけるこ
とができ、とくに、薄手の磁気テープに対して効果が顕
著に現れる。更に、上ドラムの磁気テープ摺接面の一部
に円筒度測定用の円筒部を幅狭く形成し、且つ、下ドラ
ムの磁気テープ摺接面の一部に円筒度測定用の円筒部を
幅狭く形成し時には、上ドラムの磁気テープ摺接面の円
筒度と下ドラムの磁気テープ摺接面の円筒度とを測定す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一般的な回転磁気ヘッド組立体を示した構成図
である。
【図2】一般的な回転磁気ヘッド組立体を用いて変速再
生した時の状態を説明するための図である。
【図3】DD(Dynamic Drum)システムを
採用した回転磁気ヘッド組立体を示した縦断面図であ
る。
【図4】DD(Dynamic Drum)システムを
採用した回転磁気ヘッド組立体を示した分解斜視図であ
る。
【図5】DD(Dynamic Drum)システムを
採用した回転磁気ヘッド組立体の全体構成を模式的に示
した構成図である。
【図6】(a)〜(c)はDD(Dynamic Dr
um)システムを採用した回転磁気ヘッド組立体の動作
を説明するための模式図、
【図7】DD(Dynamic Drum)システムを
採用した回転磁気ヘッド組立体において、ドラム全体補
正,1次補正,2次補正の関係を示した図である。
【図8】本発明に係る第1実施例の回転磁気ヘッド組立
体を説明するための図である。
【図9】本発明に係る第1実施例の回転磁気ヘッド組立
体において、変形例を説明するための図である。
【図10】本発明に係る第2実施例の回転磁気ヘッド組
立体を説明するための図である。
【図11】本発明に係る第2実施例の回転磁気ヘッド組
立体において、変形例を説明するための図である。
【符号の説明】
10A…第1実施例の回転磁気ヘッド組立体、 10B…第1実施例の変形例の回転磁気ヘッド組立体、 10C…第2実施例の回転磁気ヘッド組立体、 10D…第2実施例のの変形例の回転磁気ヘッド組立
体、 11…ドラムベース、 12…リードリング、12a…リード、12c…底面
部、12d…中央孔、 13…下ドラム、 13a1…磁気テープ摺接面(第1実施例)、 13a2…磁気テープ摺接面(第1実施例の変形例)、 13a21…円筒部、13a22…テーパ円筒部、 13a3…磁気テープ摺接面(第2実施例)、 13a4…磁気テープ摺接面(第2実施例の変形例)、 13a41…円筒部、13a42…テーパ円筒部、 13b…小径部13b 14…上ドラム、 14a…磁気テープ摺接面(第1実施例,第1実施例の
変形例)、 14a1…磁気テープ摺接面(第2実施例) 14a2…磁気テープ摺接面(第2実施例の変形例) 14a21…円筒部、14a22…テーパ円筒部、 15a,15b…回転磁気ヘッド、 30…傾斜角度補正部、 T…磁気テープ、Te…基準縁。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】回転磁気ヘッドを搭載して回転自在な上ド
    ラムと、下ドラムとをドラム軸に同軸的に支持し、且
    つ、磁気テープの基準縁を案内するリードを形成した略
    円環状のリードリングを前記下ドラムの磁気テープ摺接
    面の下部に形成した該磁気テープ摺接面より小径な小径
    部の外周面に接近した状態で遊嵌させると共に、前記リ
    ードリングの中央孔を前記下ドラムの下部と同軸的に嵌
    合させて、前記リードリングと前記ドラム軸に同軸的に
    支持した上下ドラムとをドラムベース上に支持し、前記
    上下ドラムの周面の一部へ巻回された状態の前記磁気テ
    ープに、前記回転磁気ヘッドを用いて前記磁気テープの
    基準縁に対して所定角度の傾斜記録跡を形成して記録再
    生動作を行なう際、 前記磁気テープに形成されている記録跡と前記回転磁気
    ヘッドの回転軌跡面とが一致した状態となるように、前
    記リードリングのリードに対して前記ドラム軸に同軸的
    に支持した前記上下ドラムを、前記磁気テープの走行速
    度に応じて該上下ドラムへの磁気テープ巻付の入口側と
    出口側とで互いに逆方向に傾斜させる1次補正と、前記
    リードリングのリードが前記磁気テープの基準縁に一致
    した状態となるように、前記ドラムベースに対して前記
    リードリング,前記ドラム軸に同軸的に支持した前記上
    下ドラムを、前記磁気テープ巻付の入口側と出口側とで
    互いに逆方向に傾斜させる2次補正とを行うための傾斜
    角度補正手段を備えた回転磁気ヘッド組立体において、 前記上ドラムの磁気テープ摺接面を円筒状に形成し、一
    方、前記下ドラムの磁気テープ摺接面を前記上ドラムと
    対向する側を該上ドラムの磁気テープ摺接面と略同径と
    し、且つ、前記リードリングの底面部と対向する側に向
    かって前記上ドラムの磁気テープ摺接面より徐々に小径
    にしてテーパ状の円錐形状に形成したことを特徴とする
    回転磁気ヘッド組立体。
  2. 【請求項2】前記下ドラムの磁気テープ摺接面の一部に
    円筒度測定用の円筒部を幅狭く形成したことを特徴とす
    る請求項1記載の回転磁気ヘッド組立体。
  3. 【請求項3】回転磁気ヘッドを搭載して回転自在な上ド
    ラムと、下ドラムとをドラム軸に同軸的に支持し、且
    つ、磁気テープの基準縁を案内するリードを形成した略
    円環状のリードリングを前記下ドラムの磁気テープ摺接
    面の下部に形成した該磁気テープ摺接面より小径な小径
    部の外周面に接近した状態で遊嵌させると共に、前記リ
    ードリングの中央孔を前記下ドラムの下部と同軸的に嵌
    合させて、前記リードリングと前記ドラム軸に同軸的に
    支持した上下ドラムとをドラムベース上に支持し、前記
    上下ドラムの周面の一部へ巻回された状態の前記磁気テ
    ープに、前記回転磁気ヘッドを用いて前記磁気テープの
    基準縁に対して所定角度の傾斜記録跡を形成して記録再
    生動作を行なう際、 前記磁気テープに形成されている記録跡と前記回転磁気
    ヘッドの回転軌跡面とが一致した状態となるように、前
    記リードリングのリードに対して前記ドラム軸に同軸的
    に支持した前記上下ドラムを、前記磁気テープの走行速
    度に応じて該上下ドラムへの磁気テープ巻付の入口側と
    出口側とで互いに逆方向に傾斜させる1次補正と、前記
    リードリングのリードが前記磁気テープの基準縁に一致
    した状態となるように、前記ドラムベースに対して前記
    リードリング,前記ドラム軸に同軸的に支持した前記上
    下ドラムを、前記磁気テープ巻付の入口側と出口側とで
    互いに逆方向に傾斜させる2次補正とを行うための傾斜
    角度補正手段を備えた回転磁気ヘッド組立体において、 前記上ドラムの磁気テープ摺接面を前記下ドラムと対向
    する側を小径とし、且つ、該下ドラムから離れた反対側
    を大径としてテーパ状の円錐形状に形成し、一方、前記
    下ドラムの磁気テープ摺接面を前記上ドラムと対向する
    側を該上ドラムの最小径部位と略同径とし、且つ、前記
    リードリングの底面部と対向する側に向かって前記上ド
    ラムの最小径部位より徐々に小径にしてテーパ状の円錐
    形状に形成したことを特徴とする回転磁気ヘッド組立
    体。
  4. 【請求項4】前記上ドラムの磁気テープ摺接面の一部に
    円筒度測定用の円筒部を幅狭く形成し、且つ、前記下ド
    ラムの磁気テープ摺接面の一部に円筒度測定用の円筒部
    を幅狭く形成したことを特徴とする請求項3記載の回転
    磁気ヘッド組立体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2002049014A1 (fr) * 2000-12-13 2002-06-20 Sony Corporation Dispositif a tambour porte-tetes et enregistreur-lecteur magnetique
US8506013B2 (en) 2009-03-06 2013-08-13 Toyota Boshoku Kabushiki Kaisha Vehicle seat

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