JPH1011849A - 磁気記録再生装置 - Google Patents
磁気記録再生装置Info
- Publication number
- JPH1011849A JPH1011849A JP8162601A JP16260196A JPH1011849A JP H1011849 A JPH1011849 A JP H1011849A JP 8162601 A JP8162601 A JP 8162601A JP 16260196 A JP16260196 A JP 16260196A JP H1011849 A JPH1011849 A JP H1011849A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- drum
- magnetic tape
- reproducing apparatus
- magnetic recording
- magnetic
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Recording Or Reproducing By Magnetic Means (AREA)
- Magnetic Record Carriers (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 回転ドラムあるいは固定ドラムの表面に充填
物を露出させることで磁気テープの走行性を向上でき
る、簡単な構成の磁気記録再生装置を提供する。 【解決手段】 固定ドラム1の磁気テープとの外周面
に、凸部3と凹部4とを有する凹凸形状が形成されてい
る。凸部3は、固定ドラム1の外周面上を磁気テープが
走行することにより磨耗される。これにより、その部分
のスキン層9が除去されて、充填物6,7,8が露出す
るようになる。
物を露出させることで磁気テープの走行性を向上でき
る、簡単な構成の磁気記録再生装置を提供する。 【解決手段】 固定ドラム1の磁気テープとの外周面
に、凸部3と凹部4とを有する凹凸形状が形成されてい
る。凸部3は、固定ドラム1の外周面上を磁気テープが
走行することにより磨耗される。これにより、その部分
のスキン層9が除去されて、充填物6,7,8が露出す
るようになる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ビデオテープレコ
ーダ(以下、VTRと記す)、デジタルオーディオテー
プレコーダ(以下、DATと記す)等の磁気ヘッドを搭
載する回転ドラムと固定ドラムから構成された磁気記録
再生用ドラムを有する磁気記録再生装置に関し、特に樹
脂複合材料により成形され、磁気テープとの摺動性が良
好な固定ドラム及び/または回転ドラムを有する磁気記
録再生装置に関する。
ーダ(以下、VTRと記す)、デジタルオーディオテー
プレコーダ(以下、DATと記す)等の磁気ヘッドを搭
載する回転ドラムと固定ドラムから構成された磁気記録
再生用ドラムを有する磁気記録再生装置に関し、特に樹
脂複合材料により成形され、磁気テープとの摺動性が良
好な固定ドラム及び/または回転ドラムを有する磁気記
録再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】以下、本発明の従来の技術について、V
TRを例にして説明する。
TRを例にして説明する。
【0003】近年、磁気記録再生装置は、ますます高記
録密度化の傾向にある。特に、VTRに代表される磁気
ヘッドを搭載した回転ドラムと固定ドラムとから構成さ
れた磁気記録再生用ドラムを用いて、信号の読み書きを
行う装置においては、高記録密度化を達成するために、
精密な磁気テープの案内が必要であり、磁気記録再生用
ドラムと磁気テープの間の摺動性即ち動摩擦係数は、安
定なテープ案内とテープ走行メカニズムの軽量化に対し
て大きな影響を持っている。
録密度化の傾向にある。特に、VTRに代表される磁気
ヘッドを搭載した回転ドラムと固定ドラムとから構成さ
れた磁気記録再生用ドラムを用いて、信号の読み書きを
行う装置においては、高記録密度化を達成するために、
精密な磁気テープの案内が必要であり、磁気記録再生用
ドラムと磁気テープの間の摺動性即ち動摩擦係数は、安
定なテープ案内とテープ走行メカニズムの軽量化に対し
て大きな影響を持っている。
【0004】周知のように磁気記録再生用ドラムは、回
転ドラムと固定ドラムからなっており、回転ドラムには
磁気ヘッドが搭載され、中心軸に沿って回転する。固定
ドラムの外周面には、磁気テープを精度良く案内する目
的でリードが形成されており、磁気テープは、回転ドラ
ム外周面上及び固定ドラム外周面上をリードに沿って走
行する。
転ドラムと固定ドラムからなっており、回転ドラムには
磁気ヘッドが搭載され、中心軸に沿って回転する。固定
ドラムの外周面には、磁気テープを精度良く案内する目
的でリードが形成されており、磁気テープは、回転ドラ
ム外周面上及び固定ドラム外周面上をリードに沿って走
行する。
【0005】このような磁気記録再生用ドラムにおいて
は、軽量化,低価格化の要求から、部品の薄肉化,材料
費の低減,加工費用の低減は重要な課題であり、特に回
転ドラムや固定ドラムを樹脂材料により形成する技術の
開発が活発である。樹脂材料は、従来のアルミ合金等の
金属材料にくらべて軽量であるばかりでなく、射出成形
等の加工方法を用いることによる複雑形状への対応が可
能であり、特に、低価格化において十分な利点が期待で
きる。
は、軽量化,低価格化の要求から、部品の薄肉化,材料
費の低減,加工費用の低減は重要な課題であり、特に回
転ドラムや固定ドラムを樹脂材料により形成する技術の
開発が活発である。樹脂材料は、従来のアルミ合金等の
金属材料にくらべて軽量であるばかりでなく、射出成形
等の加工方法を用いることによる複雑形状への対応が可
能であり、特に、低価格化において十分な利点が期待で
きる。
【0006】図20は、磁気テープを媒体とし磁気記録
再生用ドラムを用いて信号の記録再生を行うVTR装置
の磁気記録再生用ドラムの断面図である。ここで、回転
ドラム101と固定ドラム102をあわせて磁気記録再
生用ドラム103と呼ぶことにすると、磁気記録再生用
ドラム103は、主に、回転ドラム101,固定ドラム
102,磁気ヘッド(図示せず),回転モーター(図示
せず),ロータリートランス(図示せず),ボールベア
リング(図示せず),中心軸104等から構成されてい
る。回転ドラム101及び固定ドラム102は、樹脂材
料を射出成形することにより形成され、場合によっては
回転ドラム101のみアルミ合金等の金属材料を切削加
工して形成されることもある。ここで樹脂材料とは、諸
機能を付与するための充填物を混合した樹脂複合材料で
ある。回転ドラム101や固定ドラム102の形状精度
及び寸法精度は、1/1000mmの単位で管理しなけ
ればならないため、成形条件のコントロール、とりわ
け、射出速度,射出温度,射出圧力,金型温度は重要で
ある。このようにして成形した固定ドラム102或いは
回転ドラム101及びその他の部品を精密に組み立て、
前記磁気記録再生用ドラム103を形成する。
再生用ドラムを用いて信号の記録再生を行うVTR装置
の磁気記録再生用ドラムの断面図である。ここで、回転
ドラム101と固定ドラム102をあわせて磁気記録再
生用ドラム103と呼ぶことにすると、磁気記録再生用
ドラム103は、主に、回転ドラム101,固定ドラム
102,磁気ヘッド(図示せず),回転モーター(図示
せず),ロータリートランス(図示せず),ボールベア
リング(図示せず),中心軸104等から構成されてい
る。回転ドラム101及び固定ドラム102は、樹脂材
料を射出成形することにより形成され、場合によっては
回転ドラム101のみアルミ合金等の金属材料を切削加
工して形成されることもある。ここで樹脂材料とは、諸
機能を付与するための充填物を混合した樹脂複合材料で
ある。回転ドラム101や固定ドラム102の形状精度
及び寸法精度は、1/1000mmの単位で管理しなけ
ればならないため、成形条件のコントロール、とりわ
け、射出速度,射出温度,射出圧力,金型温度は重要で
ある。このようにして成形した固定ドラム102或いは
回転ドラム101及びその他の部品を精密に組み立て、
前記磁気記録再生用ドラム103を形成する。
【0007】固定ドラム102においては、磁気テープ
を精度良く案内するようにリード105が形成され、磁
気テープは固定ドラム102及び回転ドラム101の外
周面に沿ってリード105に案内されて走行する。ここ
で、磁気テープの摺動に係る固定ドラム102の外周部
は、その表面が、射出成形時に使用する金型の加工面粗
さによりほぼ決まり、特に、既に述べたように、固定ド
ラム102の形状及び寸法精度は、1/1000mm単
位であり、表面粗さもこのオーダーでなければならない
ため、通常は鏡面に近いものに仕上げられる。
を精度良く案内するようにリード105が形成され、磁
気テープは固定ドラム102及び回転ドラム101の外
周面に沿ってリード105に案内されて走行する。ここ
で、磁気テープの摺動に係る固定ドラム102の外周部
は、その表面が、射出成形時に使用する金型の加工面粗
さによりほぼ決まり、特に、既に述べたように、固定ド
ラム102の形状及び寸法精度は、1/1000mm単
位であり、表面粗さもこのオーダーでなければならない
ため、通常は鏡面に近いものに仕上げられる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】このような回転ドラム
または固定ドラムの成形に用いられる樹脂材料は、機械
強度,成形精度,摺動特性,導電性,電磁波遮蔽性等の
特性を考慮し、これら機能を付与するべく高分子化合物
にガラス,炭素等の繊維,同じくガラス,炭素材料のビ
ーズ,チタン酸カリウムウイスカ等のウイスカ類,その
他タルク,マイカ、炭酸カルシウム等の無機充填物,ア
ラミド等の有機充填物等を混合したものである。
または固定ドラムの成形に用いられる樹脂材料は、機械
強度,成形精度,摺動特性,導電性,電磁波遮蔽性等の
特性を考慮し、これら機能を付与するべく高分子化合物
にガラス,炭素等の繊維,同じくガラス,炭素材料のビ
ーズ,チタン酸カリウムウイスカ等のウイスカ類,その
他タルク,マイカ、炭酸カルシウム等の無機充填物,ア
ラミド等の有機充填物等を混合したものである。
【0009】樹脂複合材料を射出成形すると、成形直後
の成形品表面はいわゆるスキン層と呼ばれる薄い高分子
化合物のみの層に覆われている。スキン層では、充填物
の存在確立が成形品内部における存在確立の例えば1/
10〜1/20以下と低くなっているため、成形品の表
面には充填物がほとんど露出しないこととなる。
の成形品表面はいわゆるスキン層と呼ばれる薄い高分子
化合物のみの層に覆われている。スキン層では、充填物
の存在確立が成形品内部における存在確立の例えば1/
10〜1/20以下と低くなっているため、成形品の表
面には充填物がほとんど露出しないこととなる。
【0010】即ち、摺動性及び導電性の付与を目的とし
て配合された充填物は、成形後の状態では高分子化合物
に覆われて、その特性を十分発揮できない。特に、塗布
型の磁気テープにおいては磁性層中に結合剤として高分
子化合物が多く含まれているため、主たる摺動物が磁気
テープの磁性層中の結合材である高分子化合物と回転ド
ラム又は固定ドラムの高分子化合物となる。したがっ
て、高分子化合物同士の接触機会が増加し、互いの物理
的,化学的凝着力が大きくなって、剪断応力が大きくな
るため動摩擦係数が高いものとなる。
て配合された充填物は、成形後の状態では高分子化合物
に覆われて、その特性を十分発揮できない。特に、塗布
型の磁気テープにおいては磁性層中に結合剤として高分
子化合物が多く含まれているため、主たる摺動物が磁気
テープの磁性層中の結合材である高分子化合物と回転ド
ラム又は固定ドラムの高分子化合物となる。したがっ
て、高分子化合物同士の接触機会が増加し、互いの物理
的,化学的凝着力が大きくなって、剪断応力が大きくな
るため動摩擦係数が高いものとなる。
【0011】図21は、上記した従来の磁気記録再生装
置における、磁気テープ走行時間と動摩擦係数の関係を
示すグラフである。動摩擦係数は、磁気テープの走行時
間によらず大きなものとなっている。このように動摩擦
係数が大きいと、磁気テープの巻き取りモーターに過大
な負担がかかるばかりでなく、磁気テープの走行特性,
ジッタ特性,磁気テープへのダメージ等が懸念され、信
号の記録再生に悪影響を及ぼす可能性があり、最悪の場
合は磁気テープの走行ができなくなる。
置における、磁気テープ走行時間と動摩擦係数の関係を
示すグラフである。動摩擦係数は、磁気テープの走行時
間によらず大きなものとなっている。このように動摩擦
係数が大きいと、磁気テープの巻き取りモーターに過大
な負担がかかるばかりでなく、磁気テープの走行特性,
ジッタ特性,磁気テープへのダメージ等が懸念され、信
号の記録再生に悪影響を及ぼす可能性があり、最悪の場
合は磁気テープの走行ができなくなる。
【0012】上記の問題を解決するために、切削や研削
によりスキン層を除去し、摺動性を良好にする方法が知
られている(特開平5−342711号公報)。しかし
ながら、この方法によると、射出成形により形成したド
ラムに2次加工を施さねばならず、加工による加工歪み
や、加工時チャッキングによる応力により、形状及び寸
法精度に悪影響を及ぼし、また、切削,研削,研磨等の
工程が入ることによりアルミ切削ドラムと比べてコスト
的に優位性がなくなるという問題がある。
によりスキン層を除去し、摺動性を良好にする方法が知
られている(特開平5−342711号公報)。しかし
ながら、この方法によると、射出成形により形成したド
ラムに2次加工を施さねばならず、加工による加工歪み
や、加工時チャッキングによる応力により、形状及び寸
法精度に悪影響を及ぼし、また、切削,研削,研磨等の
工程が入ることによりアルミ切削ドラムと比べてコスト
的に優位性がなくなるという問題がある。
【0013】本発明は、このような問題を解決するため
になされたものであって、回転ドラムあるいは固定ドラ
ムの表面に充填物を露出させることで磁気テープの走行
性を向上できる、簡単な構成の磁気記録再生装置を提供
することを目的とする。
になされたものであって、回転ドラムあるいは固定ドラ
ムの表面に充填物を露出させることで磁気テープの走行
性を向上できる、簡単な構成の磁気記録再生装置を提供
することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明では、以下の
(1)〜(5)の手段により、上記目的を達成する。
(1)〜(5)の手段により、上記目的を達成する。
【0015】(1)請求項1に記載の発明は、磁気テー
プに対して情報を記録または再生する磁気ヘッドを搭載
した回転ドラムと、前記磁気テープの走行を案内する固
定ドラムとを備えてなる磁気記録再生装置において、回
転ドラムと固定ドラムの少なくとも一方のドラムは、充
填物を含む樹脂複合材料で一体成形されており、かつ、
磁気テープとの対向部分の外周面に、スキン層からなる
第1の部分と前記充填物の露出した第2の部分とを有し
てなるものである。
プに対して情報を記録または再生する磁気ヘッドを搭載
した回転ドラムと、前記磁気テープの走行を案内する固
定ドラムとを備えてなる磁気記録再生装置において、回
転ドラムと固定ドラムの少なくとも一方のドラムは、充
填物を含む樹脂複合材料で一体成形されており、かつ、
磁気テープとの対向部分の外周面に、スキン層からなる
第1の部分と前記充填物の露出した第2の部分とを有し
てなるものである。
【0016】(2)請求項2に記載の磁気記録再生装置
は、請求項1に記載の磁気記録再生装置において、上記
の一方のドラムは外周面に凹凸形状を有しており、上記
第1の部分は外周面の凹部に形成されており、上記第2
の部分は、外周面の凸部に形成されているものである。
は、請求項1に記載の磁気記録再生装置において、上記
の一方のドラムは外周面に凹凸形状を有しており、上記
第1の部分は外周面の凹部に形成されており、上記第2
の部分は、外周面の凸部に形成されているものである。
【0017】上記した請求項1,請求項2に記載の磁気
記録再生装置では、固定ドラムと回転ドラムの少なくと
も一方のドラムの外周面の磁気テープとの対向部分に、
充填物の露出した部分を有しているため、その一方のド
ラムと磁気テープとの動摩擦係数を減少させ、磁気テー
プの走行性を向上させることができる。
記録再生装置では、固定ドラムと回転ドラムの少なくと
も一方のドラムの外周面の磁気テープとの対向部分に、
充填物の露出した部分を有しているため、その一方のド
ラムと磁気テープとの動摩擦係数を減少させ、磁気テー
プの走行性を向上させることができる。
【0018】(3)請求項3に記載の磁気記録再生装置
は、磁気テープに対して情報を記録または再生する磁気
ヘッドを搭載した回転ドラムと、磁気テープの走行を案
内する固定ドラムとを備えてなる磁気記録再生装置にお
いて、回転ドラムと固定ドラムの少なくとも一方のドラ
ムは、充填物を含む樹脂複合材料で一体成形されてお
り、かつ、磁気テープとの対向部分の外周面に、磁気テ
ープの走行により磨耗されて表面のスキン層が除去され
る凸部を有する凹凸形状を備えてなるものである。
は、磁気テープに対して情報を記録または再生する磁気
ヘッドを搭載した回転ドラムと、磁気テープの走行を案
内する固定ドラムとを備えてなる磁気記録再生装置にお
いて、回転ドラムと固定ドラムの少なくとも一方のドラ
ムは、充填物を含む樹脂複合材料で一体成形されてお
り、かつ、磁気テープとの対向部分の外周面に、磁気テ
ープの走行により磨耗されて表面のスキン層が除去され
る凸部を有する凹凸形状を備えてなるものである。
【0019】(4)請求項4に記載の磁気記録再生装置
は請求項3に記載の磁気記録再生装置において、上記の
凸部の高さがスキン層の厚さよりも高いものである。
は請求項3に記載の磁気記録再生装置において、上記の
凸部の高さがスキン層の厚さよりも高いものである。
【0020】上記した請求項3,請求項4に記載の磁気
記録再生装置では、磁気テープの走行により、凸部を磨
耗させてその部分のスキン層を除去するため、凸部にお
いて充填物を表面に露出させることができる。このた
め、その一方のドラムと磁気テープとの動摩擦係数を減
少させて、磁気テープの走行性を向上させることができ
る。
記録再生装置では、磁気テープの走行により、凸部を磨
耗させてその部分のスキン層を除去するため、凸部にお
いて充填物を表面に露出させることができる。このた
め、その一方のドラムと磁気テープとの動摩擦係数を減
少させて、磁気テープの走行性を向上させることができ
る。
【0021】(5)請求項5に記載の磁気記録再生装置
は、請求項2〜請求項4のいずれかに記載の磁気記録再
生装置において、固定ドラムに凹凸形状が形成されてお
り、固定ドラムの中心から凹凸形状の凹部までの距離
が、回転ドラムの中心から回転ドラムの磁気テープとの
摺動面までの距離よりも小さいものである。
は、請求項2〜請求項4のいずれかに記載の磁気記録再
生装置において、固定ドラムに凹凸形状が形成されてお
り、固定ドラムの中心から凹凸形状の凹部までの距離
が、回転ドラムの中心から回転ドラムの磁気テープとの
摺動面までの距離よりも小さいものである。
【0022】この構成によれば、磁気テープを固定ドラ
ムのリードに押し付けることが可能となり、テープ案内
精度が向上する。
ムのリードに押し付けることが可能となり、テープ案内
精度が向上する。
【0023】(6)請求項6に記載の磁気記録再生装置
は、請求項2〜請求項4のいずれかに記載の磁気記録再
生装置において、固定ドラムに上記の凹凸形状及び磁気
テープの走行を案内するリードが形成されており、その
凹凸形状が、磁気テープの走行方向に対して、平行ある
いはリード側に傾斜して配置されているものである。
は、請求項2〜請求項4のいずれかに記載の磁気記録再
生装置において、固定ドラムに上記の凹凸形状及び磁気
テープの走行を案内するリードが形成されており、その
凹凸形状が、磁気テープの走行方向に対して、平行ある
いはリード側に傾斜して配置されているものである。
【0024】この構成によれば、磁気テープ走行時に磁
気テープをリードに押し付けることができるため、テー
プ案内精度が向上する。
気テープをリードに押し付けることができるため、テー
プ案内精度が向上する。
【0025】(7)請求項7に記載の磁気記録再生装置
は、請求項2〜請求項4のいずれかに記載の磁気記録再
生装置において、回転ドラムに凹凸形状が形成されてお
り、凹凸形状が、回転ドラムの回転方向に対して反対方
向に、らせん状に配置されているものである。
は、請求項2〜請求項4のいずれかに記載の磁気記録再
生装置において、回転ドラムに凹凸形状が形成されてお
り、凹凸形状が、回転ドラムの回転方向に対して反対方
向に、らせん状に配置されているものである。
【0026】この構成によれば、磁気テープ走行時に磁
気テープを固定ドラムのリードに押し付けることができ
るため、テープ案内精度が向上する。
気テープを固定ドラムのリードに押し付けることができ
るため、テープ案内精度が向上する。
【0027】
(第1の実施の形態)本発明の第1の実施の形態を図1
乃至図9に基づいて説明すれば以下の通りである。本実
施の形態では、固定ドラムに本発明を適用している。
乃至図9に基づいて説明すれば以下の通りである。本実
施の形態では、固定ドラムに本発明を適用している。
【0028】図1は固定ドラム1の斜視図であり、図2
は断面を示す概念図である。固定ドラム1は樹脂複合材
料を射出成形により加工したものである。固定ドラム1
は、1/1000mmの単位で精密成形しており、特
に、磁気テープを精度良く案内する目的のリード2の直
線性と固定ドラム1の外周部の真円度は大変重要な因子
である。
は断面を示す概念図である。固定ドラム1は樹脂複合材
料を射出成形により加工したものである。固定ドラム1
は、1/1000mmの単位で精密成形しており、特
に、磁気テープを精度良く案内する目的のリード2の直
線性と固定ドラム1の外周部の真円度は大変重要な因子
である。
【0029】ここで、固定ドラム1を形成する樹脂複合
材料は、機械強度,成形性に優れた高性能な高分子化合
物に、摺動性,導電性,成形性,機械強度等の特性を向
上せしめる充填物を混合したものが用いられる。高分子
化合物としては、例えば、ポリフェニレン・サルファイ
ド(PPS),ポリカーボネート(PC),ポリエーテ
ルサルフォン(PES),ポリエーテルエーテルケトン
(PEEK),液晶ポリマー(LCP),ポリエーテル
イミド(PEI)、及び、それら複数の混合物(化合物
を含む)が使用できる。また、充填物としては、ガラス
繊維,炭素繊維,チタン酸カリウムウイスカー等繊維状
充填物,ガラスビーズ、球状炭素、粒状炭素,カーボン
ブラック,タルク,マイカ等球状,粒状、紛状、板状の
充填物を組み合わせたものが使用できる。導電性の充填
物と、微小でアスペクト比の小さい球状,粒状,紛状,
板状又は無定形状の充填物は、成形精度と摺動特性の向
上に大きな効果があるため特に重要である。
材料は、機械強度,成形性に優れた高性能な高分子化合
物に、摺動性,導電性,成形性,機械強度等の特性を向
上せしめる充填物を混合したものが用いられる。高分子
化合物としては、例えば、ポリフェニレン・サルファイ
ド(PPS),ポリカーボネート(PC),ポリエーテ
ルサルフォン(PES),ポリエーテルエーテルケトン
(PEEK),液晶ポリマー(LCP),ポリエーテル
イミド(PEI)、及び、それら複数の混合物(化合物
を含む)が使用できる。また、充填物としては、ガラス
繊維,炭素繊維,チタン酸カリウムウイスカー等繊維状
充填物,ガラスビーズ、球状炭素、粒状炭素,カーボン
ブラック,タルク,マイカ等球状,粒状、紛状、板状の
充填物を組み合わせたものが使用できる。導電性の充填
物と、微小でアスペクト比の小さい球状,粒状,紛状,
板状又は無定形状の充填物は、成形精度と摺動特性の向
上に大きな効果があるため特に重要である。
【0030】上記のような材料を用いて、精密射出成形
により固定ドラム1を形成する。固定ドラム1は、図
1,図2に示すように、リード2が形成された、断面に
凸部3と凹部4を有する形状に形成される。凸部3は、
その断面形状が図2に示すようにのこぎり歯状の突起で
ある。このような形状は、射出成形に用いる金型表面に
サンドブラスト処理により凹凸形状を形成することによ
り実現できる、もちろん他の処理方法によっても実現で
きる。凸部3と凹部4の段差Hは、樹脂成形により形成
されるスキン層の厚みより大きく設定しておく。更に、
段差量の上限はスキン層の厚みの3倍程度であることが
望ましい。これは、スキン層の厚みの3倍よりも大きい
と、高性能な樹脂複合材料における成形収縮率と固定ド
ラムの外径との関係から、金型からの離型性が悪くなる
ためである。但し、前記段差がスキン層の3倍以上であ
っても磁気テープにかかる摺動の効果は変わらない。
により固定ドラム1を形成する。固定ドラム1は、図
1,図2に示すように、リード2が形成された、断面に
凸部3と凹部4を有する形状に形成される。凸部3は、
その断面形状が図2に示すようにのこぎり歯状の突起で
ある。このような形状は、射出成形に用いる金型表面に
サンドブラスト処理により凹凸形状を形成することによ
り実現できる、もちろん他の処理方法によっても実現で
きる。凸部3と凹部4の段差Hは、樹脂成形により形成
されるスキン層の厚みより大きく設定しておく。更に、
段差量の上限はスキン層の厚みの3倍程度であることが
望ましい。これは、スキン層の厚みの3倍よりも大きい
と、高性能な樹脂複合材料における成形収縮率と固定ド
ラムの外径との関係から、金型からの離型性が悪くなる
ためである。但し、前記段差がスキン層の3倍以上であ
っても磁気テープにかかる摺動の効果は変わらない。
【0031】図3は、上記したような金型を用いて、高
分子化合物に繊維状充填物6,球状充填物7,粒状充填
物(図示せず)及びそれらを細かく砕いた微小充填物8
を充填して射出成形した固定ドラム1の表面付近の詳細
を示す断面図である。
分子化合物に繊維状充填物6,球状充填物7,粒状充填
物(図示せず)及びそれらを細かく砕いた微小充填物8
を充填して射出成形した固定ドラム1の表面付近の詳細
を示す断面図である。
【0032】図3に示すように、ドラム表面には凸部3
と凹部4が形成されており、表面近傍はスキン層9で覆
われている。スキン層9では、充填物6,7,8の充填
量が非常に少なく、ほとんどが高分子化合物からなって
いる。スキン層9での充填物6,7,8の存在確立は、
例えばドラム内部での存在確立の1/10〜1/20以
下となっている。
と凹部4が形成されており、表面近傍はスキン層9で覆
われている。スキン層9では、充填物6,7,8の充填
量が非常に少なく、ほとんどが高分子化合物からなって
いる。スキン層9での充填物6,7,8の存在確立は、
例えばドラム内部での存在確立の1/10〜1/20以
下となっている。
【0033】図4は、図3の固定ドラム1に磁気テープ
を摺動させた後の固定ドラム1の表面付近の詳細を示す
断面図である。この図に示すように、図3における凸部
3は磁気テープとの摺動時における強い圧力により、磨
耗して凸部3’となっている。これにより、樹脂成形時
に摺動性及び導電性を付与する為に添加した微小充填物
8,繊維状充填物6,球状充填物7,粒状充填物が表面
に露出するようになり、磁気テープとの摺動に大きな効
果を発揮できる。なお、充填物の中で最も表面に露出し
やすいのは微小充填物8である。
を摺動させた後の固定ドラム1の表面付近の詳細を示す
断面図である。この図に示すように、図3における凸部
3は磁気テープとの摺動時における強い圧力により、磨
耗して凸部3’となっている。これにより、樹脂成形時
に摺動性及び導電性を付与する為に添加した微小充填物
8,繊維状充填物6,球状充填物7,粒状充填物が表面
に露出するようになり、磁気テープとの摺動に大きな効
果を発揮できる。なお、充填物の中で最も表面に露出し
やすいのは微小充填物8である。
【0034】図5は、図3の固定ドラム1に磁気テープ
を摺動させた走行時間と、そのときの動摩擦係数の関係
を示す図である。磁気テープの走行に伴い動摩擦係数が
急激に減少している(図21に示す従来例と比較し
て)。これは、凸部3の磨耗により、ドラム表面に充填
物6,7,8が露出したためである。なお、走行時間が
大きい部分で動摩擦係数の減少が緩やかになっているの
は、磨耗により磁気テープと固定ドラム1との接触面積
が増加し、それ以上の磨耗の進行が止まるためである。
を摺動させた走行時間と、そのときの動摩擦係数の関係
を示す図である。磁気テープの走行に伴い動摩擦係数が
急激に減少している(図21に示す従来例と比較し
て)。これは、凸部3の磨耗により、ドラム表面に充填
物6,7,8が露出したためである。なお、走行時間が
大きい部分で動摩擦係数の減少が緩やかになっているの
は、磨耗により磁気テープと固定ドラム1との接触面積
が増加し、それ以上の磨耗の進行が止まるためである。
【0035】以上のように本実施の形態では、樹脂成形
時にドラム表面に凹凸形状を形成し、凸部3を磁気テー
プの走行により磨耗させることで、微小充填物8、繊維
状充填物6,球状充填物7,粒状充填物をドラム表面に
露出させる。このため、磨耗後においては、磁気テープ
との動摩擦係数が十分小さくなり、磁気テープを良好に
走行させることが可能となる。また、固定ドラム1の外
周面に導電性を付与することが可能となる。
時にドラム表面に凹凸形状を形成し、凸部3を磁気テー
プの走行により磨耗させることで、微小充填物8、繊維
状充填物6,球状充填物7,粒状充填物をドラム表面に
露出させる。このため、磨耗後においては、磁気テープ
との動摩擦係数が十分小さくなり、磁気テープを良好に
走行させることが可能となる。また、固定ドラム1の外
周面に導電性を付与することが可能となる。
【0036】なお、凸部3と凹部4の間の段差は十分小
さいので、例え凸部3が磨滅しても外径寸法や真円度の
変化量は、凸部3と凹部4の段差量を超えないため、固
定ドラム1の形状精度及び寸法精度を悪化させることは
ない。
さいので、例え凸部3が磨滅しても外径寸法や真円度の
変化量は、凸部3と凹部4の段差量を超えないため、固
定ドラム1の形状精度及び寸法精度を悪化させることは
ない。
【0037】ところで、凸部3を磁気テープの流入部お
よび流出部において他の部分に比べて大きくしておけ
ば、磁気テープを固定ドラム1から円滑に離すことがで
き、磁気ヘッドの磁気テープへの進入時および脱出時に
磁気ヘッドと磁気テープとの間の衝突を緩和する効果が
ある。
よび流出部において他の部分に比べて大きくしておけ
ば、磁気テープを固定ドラム1から円滑に離すことがで
き、磁気ヘッドの磁気テープへの進入時および脱出時に
磁気ヘッドと磁気テープとの間の衝突を緩和する効果が
ある。
【0038】図6は、本実施の形態の固定ドラム1と、
回転ドラム及び磁気テープとの関係を示す図である。こ
こでは、凹部4の外径を回転ドラム19の外径よりも僅
かに小さくしている。このようにすることで、凸部3を
磨耗させた後は、図7に示すように、固定ドラム1のテ
ープ摺動面の外径が回転ドラム19の外径よりも小さく
なり、テープ走行時に、固定ドラム1のリード2に磁気
テープ10が押しつけられるようになり、テープ案内精
度が向上する。
回転ドラム及び磁気テープとの関係を示す図である。こ
こでは、凹部4の外径を回転ドラム19の外径よりも僅
かに小さくしている。このようにすることで、凸部3を
磨耗させた後は、図7に示すように、固定ドラム1のテ
ープ摺動面の外径が回転ドラム19の外径よりも小さく
なり、テープ走行時に、固定ドラム1のリード2に磁気
テープ10が押しつけられるようになり、テープ案内精
度が向上する。
【0039】また、凸部3の形状は、円筒形状や角柱形
状であれば、その断面形状が矩形となり凸部の磨耗に対
しても表面積の変化が小さく大変望ましいが、図8に示
すような円筒形、図9の断面が台形や、円錐形状、角錐
形状、半球形状であってもよい。
状であれば、その断面形状が矩形となり凸部の磨耗に対
しても表面積の変化が小さく大変望ましいが、図8に示
すような円筒形、図9の断面が台形や、円錐形状、角錐
形状、半球形状であってもよい。
【0040】更に、凸部3は、磁気テープとの初期摺動
時に充分に磨耗されなければならないため、樹脂成形直
後には、磁気テープの摺動に係る部分の投影面積が、磁
気テープの摺動に係る全投影面積の1/2以下であるこ
とが望ましい。
時に充分に磨耗されなければならないため、樹脂成形直
後には、磁気テープの摺動に係る部分の投影面積が、磁
気テープの摺動に係る全投影面積の1/2以下であるこ
とが望ましい。
【0041】また、より短時間の磁気テープ走行で動摩
擦係数を低下させるためにはスキン層を薄くすることが
必要であるが、それは金型温度を低くすること、或いは
前記のような微小充填物を多量にいれることで実現でき
る。
擦係数を低下させるためにはスキン層を薄くすることが
必要であるが、それは金型温度を低くすること、或いは
前記のような微小充填物を多量にいれることで実現でき
る。
【0042】また、固定ドラム1において、磁気テープ
の流入側と流出側ではテープテンションが異なっている
ことを考慮すると、凸部3が受ける圧力を一定にするた
めに、凸部の磁気テープの摺動に係る全投影面積は、磁
気テープ流入側で小さく、磁気テープ流出側で大きくな
るように設定することが望ましい。これは、磁気テープ
流出側で、各凸部3の面積を大きくするか、凸部3の密
度を大きくすることで達成できる。これにより、凸部3
における圧力が磁気テープ流入側と磁気テープ流出側で
一定となり、磨耗量が均一化され、精度の変化が小さく
なる。
の流入側と流出側ではテープテンションが異なっている
ことを考慮すると、凸部3が受ける圧力を一定にするた
めに、凸部の磁気テープの摺動に係る全投影面積は、磁
気テープ流入側で小さく、磁気テープ流出側で大きくな
るように設定することが望ましい。これは、磁気テープ
流出側で、各凸部3の面積を大きくするか、凸部3の密
度を大きくすることで達成できる。これにより、凸部3
における圧力が磁気テープ流入側と磁気テープ流出側で
一定となり、磨耗量が均一化され、精度の変化が小さく
なる。
【0043】(第2の実施の形態)本発明の第2の実施
の形態を図10乃至図14に基づいて説明すれば以下の
通りである。
の形態を図10乃至図14に基づいて説明すれば以下の
通りである。
【0044】固定ドラム21は樹脂複合材料を射出成形
により加工したものである。また、樹脂複合材料は、第
1の実施の形態に示すものと同様であり、成形方法も同
様である。
により加工したものである。また、樹脂複合材料は、第
1の実施の形態に示すものと同様であり、成形方法も同
様である。
【0045】このとき、図10に示すように、固定ドラ
ム21は、断面が凸部22と凹部23を有する形状にな
っている。凸部22は、溝形状である凹部に沿って配置
される突起であり、断面形状は図11のようにのこぎり
歯状である。これは成形時に用いる金型の表面をヘアラ
イン状に研磨することで実現できる、もちろん他の方法
で実現しても良い。樹脂成形直後における磁気テープの
摺動に係る部分の凸部22の投影面積は、磁気テープの
摺動に係る全投影面積に比べて十分小さく形成してお
り、1/2以下である。
ム21は、断面が凸部22と凹部23を有する形状にな
っている。凸部22は、溝形状である凹部に沿って配置
される突起であり、断面形状は図11のようにのこぎり
歯状である。これは成形時に用いる金型の表面をヘアラ
イン状に研磨することで実現できる、もちろん他の方法
で実現しても良い。樹脂成形直後における磁気テープの
摺動に係る部分の凸部22の投影面積は、磁気テープの
摺動に係る全投影面積に比べて十分小さく形成してお
り、1/2以下である。
【0046】図12は凸部22とリード24の関係を示
す概念図である。この凸部22においてその長手方向の
角度は平行でも良いが、磁気テープの走行方向に対して
リード24側に傾斜しているほうが更によい。これによ
り、磁気テープ走行時に、磁気テープに対してリード2
4方向への力が生じるためテープ案内精度も向上する。
す概念図である。この凸部22においてその長手方向の
角度は平行でも良いが、磁気テープの走行方向に対して
リード24側に傾斜しているほうが更によい。これによ
り、磁気テープ走行時に、磁気テープに対してリード2
4方向への力が生じるためテープ案内精度も向上する。
【0047】樹脂成形直後における凸部22と凹部23
の段差は、第1の実施の形態と同様にスキン層の厚みよ
り大きくしている。これは、段差がスキン層の厚さ以下
であれば、微小充填物が露出する前に段差がなくなって
しまい効果が得られないためである。尚、スキン層と
は、樹脂成形時において表面近傍に形成される充填物の
存在確立が低くなった部分のことであり、例えば上記存
在確立が成形品内部の1/10〜1/20以下となって
いる部分のことをいう。
の段差は、第1の実施の形態と同様にスキン層の厚みよ
り大きくしている。これは、段差がスキン層の厚さ以下
であれば、微小充填物が露出する前に段差がなくなって
しまい効果が得られないためである。尚、スキン層と
は、樹脂成形時において表面近傍に形成される充填物の
存在確立が低くなった部分のことであり、例えば上記存
在確立が成形品内部の1/10〜1/20以下となって
いる部分のことをいう。
【0048】また段差量の上限はスキン層の厚みの3倍
程度が望ましい。これは、スキン層の厚みの3倍よりも
大きいと、高性能な樹脂複合材料における成形収縮率と
固定ドラムの外径との関係から、金型からの離型性が悪
くなるためであり、更に、凸部22の磨耗の進行により
精度が悪化するためである。但し、前記段差がスキン層
の3倍以上であっても磁気テープにかかる摺動の効果は
変わらない。
程度が望ましい。これは、スキン層の厚みの3倍よりも
大きいと、高性能な樹脂複合材料における成形収縮率と
固定ドラムの外径との関係から、金型からの離型性が悪
くなるためであり、更に、凸部22の磨耗の進行により
精度が悪化するためである。但し、前記段差がスキン層
の3倍以上であっても磁気テープにかかる摺動の効果は
変わらない。
【0049】このような固定ドラム21に磁気テープを
摺動させると、凸部22は磁気テープからの強い圧力に
より磨耗し、第1の実施の形態で示した図4のように、
微小充填物、繊維状充填物、球状充填物、粒状充填物が
表面に露出する。これにより、磁気テープとの摺動特性
が向上する。図13は、磁気テープ走行時間と動摩擦係
数との関係を示す図であるが、この図に示すように、従
来例である図21と比べると磁気テープ走行時間が少な
い段階で動摩擦係数が大きく低下している。
摺動させると、凸部22は磁気テープからの強い圧力に
より磨耗し、第1の実施の形態で示した図4のように、
微小充填物、繊維状充填物、球状充填物、粒状充填物が
表面に露出する。これにより、磁気テープとの摺動特性
が向上する。図13は、磁気テープ走行時間と動摩擦係
数との関係を示す図であるが、この図に示すように、従
来例である図21と比べると磁気テープ走行時間が少な
い段階で動摩擦係数が大きく低下している。
【0050】尚、凸部22が大きく磨耗され、凹部23
との段差が少なくなったら、磁気テープと固定ドラム2
1とは接触面積が大幅に増加するため、磨耗の進行が止
まる。ここで、凸部22と凹部23の段差は十分小さい
ので、例え凸部22が磨滅しても外径寸法や真円度の変
化量は、凸部22の段差量をこえないため、固定ドラム
21の形状精度及び寸法精度を悪化させることはない。
との段差が少なくなったら、磁気テープと固定ドラム2
1とは接触面積が大幅に増加するため、磨耗の進行が止
まる。ここで、凸部22と凹部23の段差は十分小さい
ので、例え凸部22が磨滅しても外径寸法や真円度の変
化量は、凸部22の段差量をこえないため、固定ドラム
21の形状精度及び寸法精度を悪化させることはない。
【0051】また、図14に示すような、凸部の断面形
状が矩形状のもの22’であっても、或いは、半球形状
であっても、回転ドラムが樹脂複合材料により形成され
ていても効果は何ら変わらない。
状が矩形状のもの22’であっても、或いは、半球形状
であっても、回転ドラムが樹脂複合材料により形成され
ていても効果は何ら変わらない。
【0052】以上説明したように、本実施の形態では、
表面に溝形状の凹部と凸部を有する固定ドラム1を樹脂
成形により形成し、その固定ドラムに磁気テープを摺動
させて走行させることにより、凸部を磨耗させ、凸部の
表面に充填物を露出させるため、固定ドラムの導電性,
摺動特性等を改善できる。
表面に溝形状の凹部と凸部を有する固定ドラム1を樹脂
成形により形成し、その固定ドラムに磁気テープを摺動
させて走行させることにより、凸部を磨耗させ、凸部の
表面に充填物を露出させるため、固定ドラムの導電性,
摺動特性等を改善できる。
【0053】(第3の実施の形態)本発明の第3の実施
の形態を図15乃至図19に基づいて説明すれば以下の
通りである。本実施の形態では、回転ドラムに本発明を
適用している。
の形態を図15乃至図19に基づいて説明すれば以下の
通りである。本実施の形態では、回転ドラムに本発明を
適用している。
【0054】図15は本実施の形態の回転ドラムの斜視
図、図16はその断面図である。回転ドラム31は、上
記した第1,2の実施の形態における固定ドラムと同様
の樹脂複合材料による射出成形で形成されている。回転
ドラム31の断面は凸部32と凹部33を有する形状に
なっている。凸部32は、溝形状である凹部に沿って配
置される突起であり、断面形状は図16のようにのこぎ
り歯形状である。この凸部32は、回転ドラム31の上
方から見て順ネジ方向にらせん状に配置されている。こ
れにより、回転ドラム31が反時計方向に回転すると
き、磁気テープは下方向即ちリード方向に力がかかるた
め、磁気テープの案内精度が向上する。また、本実施の
形態においては回転ドラム31は反時計方向に回転する
システムを例示したが、例えば、時計方向に回転する回
転ドラムにおいては、前記凸部は回転ドラムの上方から
見て逆ネジ方向のらせん状に配置することで、磁気テー
プにリード方向の力をかけることができる。更には、磁
気テープとの間に空気膜ができることを考慮して、回転
ドラムの回転速度によりらせん状凸部と磁気テープとの
間の角度を最適化することも可能である。
図、図16はその断面図である。回転ドラム31は、上
記した第1,2の実施の形態における固定ドラムと同様
の樹脂複合材料による射出成形で形成されている。回転
ドラム31の断面は凸部32と凹部33を有する形状に
なっている。凸部32は、溝形状である凹部に沿って配
置される突起であり、断面形状は図16のようにのこぎ
り歯形状である。この凸部32は、回転ドラム31の上
方から見て順ネジ方向にらせん状に配置されている。こ
れにより、回転ドラム31が反時計方向に回転すると
き、磁気テープは下方向即ちリード方向に力がかかるた
め、磁気テープの案内精度が向上する。また、本実施の
形態においては回転ドラム31は反時計方向に回転する
システムを例示したが、例えば、時計方向に回転する回
転ドラムにおいては、前記凸部は回転ドラムの上方から
見て逆ネジ方向のらせん状に配置することで、磁気テー
プにリード方向の力をかけることができる。更には、磁
気テープとの間に空気膜ができることを考慮して、回転
ドラムの回転速度によりらせん状凸部と磁気テープとの
間の角度を最適化することも可能である。
【0055】凸部32の磁気テープの摺動にかかる投影
面積は、磁気テープの摺動にかかる全投影面積の1/2
より小さく形成している。又、凸部32と凹部33の段
差は、スキン層の厚みより大きく、スキン層の厚みの3
倍よりも小さくしている。これは、段差がスキン層の厚
さ以下であれば、微小充填物が露出する前に段差がなく
なってしまい、また、スキン層の厚みの3倍よりも大き
いと、凸部32の磨耗の進行により精度が悪化するため
である。但し、前記段差がスキン層の3倍以上であって
も磁気テープにかかる摺動の効果は変わらない。
面積は、磁気テープの摺動にかかる全投影面積の1/2
より小さく形成している。又、凸部32と凹部33の段
差は、スキン層の厚みより大きく、スキン層の厚みの3
倍よりも小さくしている。これは、段差がスキン層の厚
さ以下であれば、微小充填物が露出する前に段差がなく
なってしまい、また、スキン層の厚みの3倍よりも大き
いと、凸部32の磨耗の進行により精度が悪化するため
である。但し、前記段差がスキン層の3倍以上であって
も磁気テープにかかる摺動の効果は変わらない。
【0056】このような凹凸形状を有する回転ドラム3
1では、磁気テープとの摺動により、凸部32が磨耗す
る。これにより、凸部32のスキン層が消滅し、摺動性
及び導電性を付与する為に添加した微小充填物が表面に
露出するようになる。したがって、磁気テープの磁性層
の結合材である高分子化合物との摺動の際にも、回転ド
ラム31と磁気テープとの動摩擦係数を十分小さくして
テープ走行性を良好にすることが可能となる。
1では、磁気テープとの摺動により、凸部32が磨耗す
る。これにより、凸部32のスキン層が消滅し、摺動性
及び導電性を付与する為に添加した微小充填物が表面に
露出するようになる。したがって、磁気テープの磁性層
の結合材である高分子化合物との摺動の際にも、回転ド
ラム31と磁気テープとの動摩擦係数を十分小さくして
テープ走行性を良好にすることが可能となる。
【0057】図17は、磁気テープ走行時間と動摩擦係
数の関係を示す図である。この図に示すように、磁気テ
ープの走行により比較的早い段階から動摩擦係数が減少
している。これは、磁気テープの走行により凸部32が
磨耗し、図4に示したように、表面に充填物が露出した
ためである。
数の関係を示す図である。この図に示すように、磁気テ
ープの走行により比較的早い段階から動摩擦係数が減少
している。これは、磁気テープの走行により凸部32が
磨耗し、図4に示したように、表面に充填物が露出した
ためである。
【0058】以上のように、本実施の形態では、射出成
形時に回転ドラム31に凹凸形状を形成しているため、
その回転ドラム31に磁気テープを摺動させて走行させ
て凸部32を磨耗させることにより、回転ドラム表面の
凸部32に充填物を露出させることができる。これによ
り、磁気テープと回転ドラム31との摺動特性が向上す
る。
形時に回転ドラム31に凹凸形状を形成しているため、
その回転ドラム31に磁気テープを摺動させて走行させ
て凸部32を磨耗させることにより、回転ドラム表面の
凸部32に充填物を露出させることができる。これによ
り、磁気テープと回転ドラム31との摺動特性が向上す
る。
【0059】尚、樹脂成形時に表面に形成する凹凸形状
は、図18に示すような凸部が矩形状の突起32’であ
っても、図19に示す凸部が複数の円筒形状の突起3
2”であってもよい。
は、図18に示すような凸部が矩形状の突起32’であ
っても、図19に示す凸部が複数の円筒形状の突起3
2”であってもよい。
【0060】また、以上の実施の形態においては、固定
ドラム及び回転ドラムが樹脂複合材量を射出成形するこ
とにより形成する例を示したが、もちろん形成方法はこ
れに限るものではなく、その他の方法、例えば押し出し
成形、圧縮成形、切削成形、研磨成形等によっても良
く、また材料においても高性能な高分子化合物に限るも
のではなく、例えば汎用のプラスチックをベースにした
複合材料によってもよい。さらに、固定ドラムと回転ド
ラムの両方に本発明を適用してもよい。
ドラム及び回転ドラムが樹脂複合材量を射出成形するこ
とにより形成する例を示したが、もちろん形成方法はこ
れに限るものではなく、その他の方法、例えば押し出し
成形、圧縮成形、切削成形、研磨成形等によっても良
く、また材料においても高性能な高分子化合物に限るも
のではなく、例えば汎用のプラスチックをベースにした
複合材料によってもよい。さらに、固定ドラムと回転ド
ラムの両方に本発明を適用してもよい。
【0061】また、例えば、DAT等のVTR以外の磁
気記録装置にも本発明が適用できることは、いうまでも
ない。
気記録装置にも本発明が適用できることは、いうまでも
ない。
【0062】
【発明の効果】本発明の磁気記録再生装置では、固定ド
ラム及び/または回転ドラムの磁気テープの摺動に係る
外周面に、スキン層からなる第1の部分と充填物が露出
した第2の部分とを混在させているため、磁気テープと
の間の動摩擦係数を低下させることができ、テープ走行
性を向上させることができる。
ラム及び/または回転ドラムの磁気テープの摺動に係る
外周面に、スキン層からなる第1の部分と充填物が露出
した第2の部分とを混在させているため、磁気テープと
の間の動摩擦係数を低下させることができ、テープ走行
性を向上させることができる。
【0063】また、樹脂成形時に固定ドラム及び/また
は回転ドラムに凹凸の段差がスキン層の厚さ以上の凸部
及び凹部を形成しておくことにより、テープとの摺動に
より凸部を磨耗させて、予め樹脂複合材料中に混入して
おいた導電性充填物や摺動性を良好にする充填物をテー
プ摺動面に露出させることができる。これにより、磁気
テープとの間の動摩擦係数が小さくなり、磁気テープの
走行性が良好になる。
は回転ドラムに凹凸の段差がスキン層の厚さ以上の凸部
及び凹部を形成しておくことにより、テープとの摺動に
より凸部を磨耗させて、予め樹脂複合材料中に混入して
おいた導電性充填物や摺動性を良好にする充填物をテー
プ摺動面に露出させることができる。これにより、磁気
テープとの間の動摩擦係数が小さくなり、磁気テープの
走行性が良好になる。
【図1】第1の実施の形態の磁気記録再生装置の固定ド
ラムの構成を示す斜視図である。
ラムの構成を示す斜視図である。
【図2】図1の固定ドラムの断面図である。
【図3】図1の固定ドラムの詳細を示す断面図である。
【図4】磁気テープ走行後の固定ドラムの詳細を示す断
面図である。
面図である。
【図5】図3の固定ドラムと磁気テープとの間の動摩擦
係数と、磁気テープ走行時間との関係を示す図である。
係数と、磁気テープ走行時間との関係を示す図である。
【図6】図1の固定ドラムと回転ドラム及び磁気テープ
との位置関係を示す図である。
との位置関係を示す図である。
【図7】磁気テープ走行後の図1の固定ドラムと回転ド
ラム及び磁気テープとの位置関係を示す図である。
ラム及び磁気テープとの位置関係を示す図である。
【図8】第1の実施の形態における固定ドラムの他の例
を示す斜視図である。
を示す斜視図である。
【図9】第1の実施の形態における固定ドラムの更に他
の例を示す断面図である。
の例を示す断面図である。
【図10】第2の実施の形態の磁気記録再生装置の固定
ドラムの構成を示す斜視図である。
ドラムの構成を示す斜視図である。
【図11】図10の固定ドラムの断面図である。
【図12】図10の固定ドラムの凸部とリードの関係を
示す図である。
示す図である。
【図13】図10の固定ドラムと磁気テープとの間の動
摩擦係数と、磁気テープ走行時間との関係を示す図であ
る。
摩擦係数と、磁気テープ走行時間との関係を示す図であ
る。
【図14】第2の実施の形態における固定ドラムの他の
例を示す斜視図である。
例を示す斜視図である。
【図15】第3の実施の形態の磁気記録再生装置の回転
ドラムの構成を示す斜視図である。
ドラムの構成を示す斜視図である。
【図16】図15の回転ドラムの断面図である。
【図17】図15の回転ドラムと磁気テープとの間の動
摩擦係数と、磁気テープ走行時間との関係を示す図であ
る
摩擦係数と、磁気テープ走行時間との関係を示す図であ
る
【図18】第3の実施の形態の回転ドラムの他の例を示
す斜視図である。
す斜視図である。
【図19】第3の実施の形態の回転ドラムの更に他の例
を示す斜視図である。
を示す斜視図である。
【図20】VTR装置の磁気記録再生用ドラムの構成を
示す図である。
示す図である。
【図21】従来の固定ドラムあるいは回転ドラムと磁気
テープとの間の動摩擦係数と、磁気テープ走行時間との
関係を示す図である。
テープとの間の動摩擦係数と、磁気テープ走行時間との
関係を示す図である。
1,21 固定ドラム 2,24 リード 3,3’,22,22’,32,32’,32” 凸部 4,23,33, 凹部 9 スキン層 19,31 回転ドラム 10 磁気テープ
Claims (7)
- 【請求項1】 磁気テープに対して情報を記録または再
生する磁気ヘッドを搭載した回転ドラムと、前記磁気テ
ープの走行を案内する固定ドラムとを備えてなる磁気記
録再生装置において、 前記回転ドラムと前記固定ドラムの少なくとも一方のド
ラムは、充填物を含む樹脂複合材料で一体成形されてお
り、かつ、前記磁気テープとの対向部分の外周面に、ス
キン層からなる第1の部分と前記充填物の露出した第2
の部分とを有してなることを特徴とする磁気記録再生装
置。 - 【請求項2】 請求項1に記載の磁気記録再生装置にお
いて、 前記少なくとも一方のドラムは、前記外周面に凹凸形状
を有しており、 前記第1の部分は、前記外周面の凹部に形成されてお
り、 前記第2の部分は、前記外周面の凸部に形成されている
ことを特徴とする磁気記録再生装置。 - 【請求項3】 磁気テープに対して情報を記録または再
生する磁気ヘッドを搭載した回転ドラムと、前記磁気テ
ープの走行を案内する固定ドラムとを備えてなる磁気記
録再生装置において、 前記回転ドラムと前記固定ドラムの少なくとも一方のド
ラムは、充填物を含む樹脂複合材料で一体成形されてお
り、かつ、前記磁気テープとの対向部分の外周面に、磁
気テープの走行により磨耗されて表面のスキン層が除去
される凸部を有する凹凸形状を備えてなることを特徴と
する磁気記録再生装置。 - 【請求項4】 請求項3に記載の磁気記録再生装置にお
いて、 前記凸部の高さがスキン層の厚さよりも高いことを特徴
とする磁気記録再生装置。 - 【請求項5】 請求項2乃至請求項4のいずれかに記載
の磁気記録再生装置において、 前記固定ドラムに前記凹凸形状が形成されており、 前記固定ドラムの中心から前記凹凸形状の凹部までの距
離が、前記回転ドラムの中心から前記回転ドラムの前記
磁気テープとの摺動面までの距離よりも小さいことを特
徴とする磁気記録再生装置。 - 【請求項6】 請求項2乃至請求項4のいずれかに記載
の磁気記録再生装置において、 前記固定ドラムに、前記凹凸形状、及び、前記磁気テー
プの走行を案内するリードが形成されており、 前記凹凸形状が、前記磁気テープの走行方向に対して、
平行あるいはリード側に傾斜して配置されていることを
特徴とする磁気記録再生装置。 - 【請求項7】 請求項2乃至請求項4のいずれかに記載
の磁気記録再生装置において、 前記回転ドラムに前記凹凸形状が形成されており、 前記凹凸形状が、前記回転ドラムの回転方向に対して反
対方向に、らせん状に配置されていることを特徴とする
磁気記録再生装置。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8162601A JPH1011849A (ja) | 1996-06-24 | 1996-06-24 | 磁気記録再生装置 |
CN97114050A CN1086042C (zh) | 1996-06-24 | 1997-06-24 | 磁性录放装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8162601A JPH1011849A (ja) | 1996-06-24 | 1996-06-24 | 磁気記録再生装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1011849A true JPH1011849A (ja) | 1998-01-16 |
Family
ID=15757696
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8162601A Pending JPH1011849A (ja) | 1996-06-24 | 1996-06-24 | 磁気記録再生装置 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1011849A (ja) |
CN (1) | CN1086042C (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006024155A (ja) * | 2004-07-09 | 2006-01-26 | Workbit Corp | 周辺装置 |
JP2008055846A (ja) * | 2006-09-01 | 2008-03-13 | Tohoku Ricoh Co Ltd | 孔版印刷装置の排版ボックス |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3136571B2 (ja) * | 1992-04-13 | 2001-02-19 | ソニー株式会社 | 磁気ドラムの成形方法 |
-
1996
- 1996-06-24 JP JP8162601A patent/JPH1011849A/ja active Pending
-
1997
- 1997-06-24 CN CN97114050A patent/CN1086042C/zh not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006024155A (ja) * | 2004-07-09 | 2006-01-26 | Workbit Corp | 周辺装置 |
JP2008055846A (ja) * | 2006-09-01 | 2008-03-13 | Tohoku Ricoh Co Ltd | 孔版印刷装置の排版ボックス |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
CN1173694A (zh) | 1998-02-18 |
CN1086042C (zh) | 2002-06-05 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPH0817155A (ja) | 磁気ディスク | |
WO2020202980A1 (ja) | テープリール及びテープカートリッジ | |
JPH1011849A (ja) | 磁気記録再生装置 | |
US6758428B1 (en) | Tape reel for use in magnetic tape cassette | |
JP3924391B2 (ja) | 記憶装置用ランプ部材 | |
JPS61220182A (ja) | カセツトテ−プ用テ−プガイド | |
JPH09111037A (ja) | 樹脂成形材料及びその樹脂の成形方法及びその樹脂成形材料を用いて製作された回転ヘッドドラム装置 | |
JP2002203385A (ja) | テープリール及びテープカセット | |
US6120877A (en) | Magnetic recording medium | |
EP1182658A1 (en) | Magnetic tape cassette and method of antistatic treatment of sheets used therefor | |
EP0487334B1 (en) | Magnetic recording tape and method for fabricating same | |
JP3435724B2 (ja) | 回転磁気ヘッドドラム及びその製造方法 | |
JPH0713102Y2 (ja) | 磁気テープカセット | |
JPH06187707A (ja) | シリンダ装置 | |
JPH10269740A (ja) | ディスクカートリッジ | |
JP2695367B2 (ja) | 回転ヘッド装置 | |
JPS58215731A (ja) | 磁気記録材料の製造方法 | |
JPS624930Y2 (ja) | ||
JPH11213381A (ja) | 磁気記録媒体 | |
JPH10162455A (ja) | 磁気記録再生装置及び磁気記録再生装置のドラムの製造方法 | |
JP2009054253A (ja) | 磁気記録媒体用基板及び磁気記録装置 | |
JPH05342711A (ja) | 磁気記録再生装置 | |
JP2002074643A (ja) | 磁気記録媒体 | |
JP3431750B2 (ja) | 磁気テープ摺動部品用樹脂複合材料及びそれを用いた回転ヘッドドラム装置 | |
JPH05282655A (ja) | 磁気記録媒体 |