JP2002074643A - 磁気記録媒体 - Google Patents

磁気記録媒体

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JP2002074643A
JP2002074643A JP2000264827A JP2000264827A JP2002074643A JP 2002074643 A JP2002074643 A JP 2002074643A JP 2000264827 A JP2000264827 A JP 2000264827A JP 2000264827 A JP2000264827 A JP 2000264827A JP 2002074643 A JP2002074643 A JP 2002074643A
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head
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Naoto Maeda
直人 前田
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 重層塗布磁気記録媒体、とくに磁気ディス
クの高密度、大容量記録を達成するため、走行耐久性を
向上させ、磁気ヘッドの磨耗を抑制すること。 【解決手段】 非磁性支持体22の両主面に下層21
と上層(磁性層)20を形成した磁気ディスクにおい
て、上層20に、モース硬度が7を超えて9未満の非磁
性粉末とモース硬度が9以上の非磁性粉末とが含有され
ている磁気ディスク。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高密度記録に好適
な磁気ディスクなどの重層塗布型磁気記録媒体に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】強磁性金属粉末を利用した磁気記録媒体
は、昨今の高密度記録に対する強い要望から、オーディ
オ用、ビデオ用の各種フォーマットのみならず、高密度
フロッピー(登録商標)ディスク、或いはバックアップ
用データカートリッジ等のコンピュータ周辺機器にも利
用され始め、現在における磁気記録媒体の主流になると
同時に、特性の向上も目ざましいものがある。
【0003】このような高密度記録技術の発展は、媒体
の進歩によるだけでなく、ヘッド−ディスクインターフ
ェイスの技術的進歩に負うところが大きいことも見逃す
ことはできない。中でも、高密度フロッピーディスクに
対して、極少量の高さをもって浮上する浮上型ヘッド
と、マイクロフロッピーディスクドライブで採用されて
いる摺動型ヘッドとの双方で研究開発が進み、これらが
高密度記録技術の要と考えられている。
【0004】しかしながら、浮上型ヘッドを用いたシス
テムでは、磁気記録媒体はフレキシブルディスクである
が故に、高速回転させた際に僅かな変形に起因して上下
のブレが生じ、そのためヘッドと衝突し合い、両者は過
酷な状態にさらされる。
【0005】それに対し、摺動型ヘッドを用いたシステ
ムでは、ある一定の荷重でディスクを上下両面から挟み
込むので、上述したような浮上型ヘッドシステムに生じ
る問題点は回避できる。
【0006】
【発明に至る経過】本出願人は先に、磁気ヘッドを埋設
した接触パッドを有する摺動型ヘッドスライダーを提案
したので(特願平11−251815号)、以下、この
先願発明の概要の説明を以って、上記摺動型ヘッドのシ
ステムの特徴を述べることにする。
【0007】先願発明のフレキシブル磁気ディスク用ヘ
ッドスライダーは、磁気ヘッドが埋設されたパッドがフ
レキシブル磁気ディスクの対向面に設けられており、こ
のパッドが、磁気ヘッドとの間の相対速度が1.9m/
s〜25.0m/sであるフレキシブル磁気ディスクに
接触した状態で、磁気ヘッドのフレキシブル磁気ディス
クに対する信号の記録又は再生を行うようにしたもので
ある。先願発明によれば、従来のハードディスク用ヘッ
ドスライダーのようなテーパフラットや負圧機構を有す
る浮上機構を持たず、フレキシブル磁気ディスクの表面
に接触させた状態で磁気ヘッドによる記録/再生を低速
から高速まで広い範囲にわたって安定に長期間行うこと
ができ、フレキシブル磁気ディスクの高密度化及び転送
レートの高速化を実現することができ、低消費電力化も
図ることができる。
【0008】図3は、一実施の形態のヘッドスライダー
1を先端に取着したHGA(ヘッドスライダーサスペン
ション)2を示すもので、HGA2は、フレキシブル磁
気ディスク3(図4参照)の径方向の延長方向に長い矩
形板状のベースプレート4と、このベースプレート4の
先端部下面に重ね合わせ状に貼着されたサスペンション
ビーム5とから成り、ヘッドスライダー1はサスペンシ
ョンビーム5の先端部に支持される。尚、ヘッドスライ
ダー1及びHGA2は上下に対向するように2つ配設さ
れ、図4に示すようにフレキシブル磁気ディスク3をそ
の両面から挟持するようになっている。
【0009】ベースプレート4はその基端部に左右両側
部がくびれた狭隘部が形成されており、この狭隘部より
基端側部分が図示しないリニアモータのキャリッジに保
持され、また、先端部の左右側部のうち一方の側部に側
方に突出する片持ち腕部7が一体に形成されている。
【0010】そして、図示は省略するが、リニアモータ
の前後方向の移動により、片持ち腕部7がリフターによ
り相対的に持ち上げられると、ベースプレート4は上記
狭隘部が主に曲がろうとして、片側縁が持ち上げられる
にもかかわらず捻れることなくほぼ水平のまま先端側が
上方へ押し上げられるようになっている。
【0011】尚、図中に示す「D1方向」がリニアモー
タの前後方向であり、磁気ヘッドにより記録又は再生の
ためのシーク方向である。また、「D2方向」はフレキ
シブル磁気ディスク3の走行方向(回転方向)を示す。
かかるフレキシブル磁気ディスク3の走行方向(D3
は逆向きであっても良い。また図示しないリニアモータ
はフレキシブル磁気ディスク3の径方向と平行に移動す
るようになっており、リニアモータの駆動によりベース
プレート4がフレキシブル磁気ディスク3の径方向の延
長方向に移動するようになっている。
【0012】サスペンションビーム5は、ベースプレー
ト4の先端部分下面にピボットスプリング16を介して
貼着される被貼着部8と、先端に行くに従い幅狭になる
サスペンション部9と、サスペンション部9の先端部で
ヘッドスライダー1を支持するスライダー支持部10と
から成る。サスペンション部9にはいくつかの孔11が
形成されており、これにより適度な弾性が付与されるよ
うになっている。特に、サスペンション部9の先端部に
は、先端が開口するコ字状のリンク部12が形成され、
このリンク部12の先端間にほぼ矩形のスライダー支持
部10が形成されている。
【0013】サスペンションビーム5は、SUS/接着
剤/SUS等の3層からなるバネ定数200mgf/m
m程度の非常に柔らかいラミネート材で構成され、さら
に先端部のリンク部12は、ロール剛性0.2μN・m
/degree、ピッチ剛性0.04μN・m/deg
reeという柔軟性が確保されている。また、詳細は省
略するが、サスペンションビーム5は、ヘッドスライダ
ー1の背面に機械的に接続されるとともに、後述する磁
極パッドの中心に埋め込まれた磁気ヘッドから伸びたリ
ード端子に電気的にも接続され、信号線としての機能も
果たしている。
【0014】ヘッドスライダー1は、平面から見て縦長
な台形を成し、その先端の部分に磁気ヘッド13が埋設
された接触パッド(磁極パッド)14が、また、その反
対側の角部に接触パッド15、15がそれぞれ支持され
ている。ヘッドスライダー1は、薄膜プロセスによるス
パッタ・アルミナボディ等で形成されており、50μm
以下と極薄の為、剛性がハードディスクで使用されてい
る厚み300μm程度のピコスライダーと比較して8桁
ほど柔らかく、かつ自重は500μg以下と軽量であ
る。その結果、フレキシブル磁気ディスク9の表面を滑
らかに追従することが可能であるとともに、極めて軽量
であるため、外部から印加される加速度に対して発生す
る力が非常に弱く、その結果時にポータブルユースにお
いて重要な耐衝撃性に優れている。
【0015】接触パッド14、15、15はダイヤモン
ドライクカーボン(以下DLCと略す)等で形成されて
おり、接触パッド14には記録/再生を行う磁気ギャッ
プを有する磁気ヘッド13が埋め込まれており、摺動面
で磁気コアの周囲がDLCなどで囲まれている。図4
は、記録/再生を行う際の、接触パッド14とフレキシ
ブル磁気ディスク3との位置関係を示すものである。
【0016】接触パッド14、15、15の硬度は、耐
磨耗性からビッカス硬度700以上が必要であり、10
00以上が望ましく、このような特性を与えるものであ
れば材質はDLCに限るものではない。接触パッド1
4、15、15のフレキシブル磁気ディスク3と接触す
る側の角部の角度αは、媒体に対する削れ性を抑えるた
めに図4に示す角度αは90度以上の鈍角であることが
必要であり、115度以上であることが好ましい。ま
た、接触パッド14の摺動面形状は楕円、接触パッド1
5、15の摺動面形状は真円に形成したが、これに限ら
ず、長方形、正方形、あるいは三角形のいずれの形であ
ってもよい。磁気ヘッド13は、このような薄いヘッド
スライダー1の内部に構造が収まるように巻線がヘッド
スライダー1の面に平行ないわゆるプレーナ型薄膜イン
ダクティブヘッドを採用しているが、それに限定される
ものではない。ヘッドスライダー1はサスペンションビ
ーム5の先端のスライダー支持部10の下面に貼着され
る。
【0017】ピボットスプリング16は長さ方向のほぼ
半分の長さをした基部と、この基部の先端縁の左右側端
部からそれぞれさらに先端に向かいかつ互いに近づくよ
うに延出されたリンク片18、18と、該リンク片1
8、18の先端間に架設された押圧片19とが一体に形
成されている。
【0018】ピボットスプリング16のリンク片18、
18はその基部との間で折り曲げられて先端に行くに従
い下方へ偏倚され、また、押圧偏19はそのリンク片1
8、18との間で折り曲げられて先端に行くに従い下方
へ偏倚されている。ピボットスプリング16の押圧片1
9の先端側縁の中央部には三角形状の押圧部19aが形
成されており、この押圧部19aの尖端部がサスペンシ
ョンビーム5のスライダー支持部10に対応した位置に
形成されている。そして、ピボットスプリング16の基
部は上記ベースプレート4の先端とサスペンションビー
ム5の基端部とに挟持され、これにより、サスペンショ
ンビーム5は、そのスライダー支持部10がピボットス
プリング16の押圧部19aに押圧されて下方に可撓さ
れて、フレキシブル磁気ディスク9に対する適度なロー
ド荷重がかかるようになっている。ピボットスプリング
16はバネ定数250mgf/mm程度の極薄のステン
レス材で形成され、よって、200mgfという低いロ
ード荷重がヘッドスライダー1の重心位置に加えられ、
フレキシブル磁気ディスク3のランアウト変動が起こっ
ても、荷重変動幅が100〜800mgfと狭く、各接
触パッド14、15、15に均等な接触圧力が与えられ
る。これによって、フレキシブル磁気ディスク3の定常
及び非定常なランアウト変動にきわめて良く追従し、安
定した記録/再生が実現される。
【0019】以上説明した先願発明の接触型磁気ヘッド
スライダーは、毎分3000回転(3000rpm)以
上と高速で磁気ディスクに摺動できるもので、耐久性の
観点からロード荷重が極めて小さくなるよう設計されて
おり、磁気ディスクの表面形状に柔軟に追従することが
できる。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記摺
動(接触)型磁気ヘッドスライダーに適用される塗布型
の磁気ディスクは、走行耐久性の観点からその磁性層に
高硬度の粒子(モース硬度9のAl23粉末)を研磨剤
として配合しているので、3000rpm以上に高速回
転すると、その研磨剤が磁気ヘッドを磨耗させてしま
い、磁気記録再生が不可能になることがあった。
【0021】本発明は上記事情を改善するためになされ
たもので、その目的は、上記摺動型磁気ヘッドスライダ
ーと組み合せて用いるのに好適であって、ヘッドの磨耗
を抑制し、走行耐久性を向上させて、高密度大容量記録
を可能にした磁気記録媒体を提供することにある。
【0022】磁気ヘッドの磨耗を抑制し、磁気ディスク
の走行耐久性を高める可能性を秘めた手法として、さし
あたり、次の四つの方法を挙げることができる。 (イ)磁気ヘッドを高硬度の膜でコーティングする方
法。 (ロ)研磨剤を軟化する方法。 (ハ)研磨剤を始めとする添加剤の粒子のサイズや添加
量を調整し、磁気ディスクの表面性を制御する方法。 (ニ)潤滑剤の種類や添加量を調整し、潤滑性を向上さ
せる方法。
【0023】しかしながら、本発明者の検討によると、
これらの方法では次のような不都合が生じる。
【0024】すなわち、前記(イ)の方法は、磁気ヘッ
ドの磨耗を単に減らすだけのことなら、磁気ヘッドにた
とえばDLC(ダイヤモンドライクカーボン)の保護膜
を施すことにより目的が達成されるが、その他の特性の
改善となると、満足すべき対策とは言えない。
【0025】(ロ)の方法も、磁気ヘッドの磨耗抑制に
効果はあるが、高速回転による磁気ヘッドとの摺動によ
り磁気ディスクの塗膜が破壊され、走行耐久性が劣化す
る。
【0026】(ハ)の方法においては、添加剤を増量す
ることで走行耐久性が向上する傾向にあるが、その反
面、電磁変換特性が劣化してしまう。また、磁気ディス
クの表面性が電磁変換特性と密な関係にあるため、ある
程度とは言え添加剤の使用量に制約が生じる。
【0027】(ニ)の方法は未だ研究途上にあり、その
有効性は未知数であり、迅速な改善策にはなり得ない。
【0028】このような点から、本発明者は前記(イ)
〜(ニ)の方法に代り得る対策につき鋭意検討を重ねた
結果、重層塗布型磁気記録媒体の磁性層に対し、モース
硬度が互いに且つ特殊に異なる一組の非磁性粉末を配合
すれば、前記発明の目的が達成されることを知見でき
た。
【0029】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明の磁気記録
媒体は、重層塗布によって第1層上に第2層が形成さ
れ、少なくともこの第2層が磁性層として形成されてい
る重層塗布型の磁気記録媒体において、前記磁性層に、
モース硬度が7を超えて9未満の第1の非磁性粉末と、
モース硬度が9以上(好ましくは9〜10)の第2の非
磁性粉末とが含有されていることを特徴とするものであ
る。
【0030】本発明の磁気記録媒体によると、その磁性
層にモース硬度が互いに異なる(望ましくは、モース硬
度の差が1.5以上である)前記第1及び第2の非磁性
粉末が配合されている(即ち、軟質研磨剤と硬質研磨剤
を組み合わせて配合されている)ので、高硬度の研磨剤
(前記第2の非磁性粉末)により走行耐久性を確保し、
低硬度の研磨剤(前記第1の非磁性粉末)によりヘッド
磨耗を大幅に改善でき、磁気ヘッドの磨耗抑制と磁気記
録媒体の走行耐久性の向上とを両立させることができ、
高密度、大容量記録が可能になる。従って、ヘッド磨耗
の大幅な改善により、摺動型磁気ヘッドを使用するシス
テムにおいても優れた電磁変換特性と走行耐久性を得る
ことができ、高密度大容量記録に好適な磁気記録媒体と
なる。
【0031】なお、本発明の磁気記録媒体、中でも磁気
ディスクは、特に既述した先願発明の接触型ヘッドスラ
イダーを用いる次世代記録システム、即ち、磁気ディス
クが毎分3000回転以上で高速回転するヘッドディス
クインターフェイスで、なおかつ表面がいわゆるDLC
(ダイアモンドライクカーボン膜で保護されたヘッドを
用いる次世代磁気記録システムに適用した場合に、その
効果を顕著に発揮することができ、システムの性能アッ
プに多大の貢献をすることが可能である。なお、従来の
低速回転系のヘッド−ディスクインターフェイス、また
はヘッドの表面がDLCコーティングされていない磁気
記録システムにあっても、本発明の磁気記録媒体を適用
した場合に、潜在的に本発明の効果が発揮されると考え
られる。
【0032】
【発明の実施の形態】以下、本発明を実施の形態に基づ
いて更に詳しく説明する。
【0033】本発明の磁気記録媒体の磁性層に配合すべ
き非磁性粉末のうち、モース硬度が7を超えて9未満の
非磁性粉末としては、たとえば電気石(モース硬度7.
3)、紅柱石(同7.5)、緑柱石(同7.8)、金鋼
砂(同7〜9)、黄玉(同8)、焼結タングステンカー
バイド(同8)、ZrB2(同8)などの粉末を挙げる
ことができる。
【0034】また、モース硬度が9以上の非磁性粉末と
しては、たとえば、Cr23(モース硬度9)、SiC
(同9)、Al23(同9)、TaC(同9)、AlB
(同9)、TiN(同9)、ZrC(同9)、WC(同
9)、B4C(同9)、コランダム(同9)、ダイアモ
ンド(同10)などを挙げることができる。
【0035】以上に明らかなように、本発明の磁気記録
媒体では、その磁性層に言わば軟質の第1の非磁性粉末
(モース硬度が7を超えて9未満)と硬質の第2の非磁
性粉末(モース硬度9以上)とが配合されており、主に
前者によって磁気ヘッドの磨耗を抑制し、後者によって
媒体の走行耐久性を確保している。軟質の非磁性粉末も
硬質の非磁性粉末もそれぞれ一種単独のみならず、複数
の非磁性粉末からなっていてもよい。
【0036】本発明においては、磁気記録媒体の磁性層
に、モース硬度9以上の前記第2の非磁性粉末が、モー
ス硬度が7を超えて9未満の前記第1の非磁性粉末との
合計体積に対し、1/10以上、9/10以下の体積比
で含有されていることが好ましい。
【0037】また、本発明の磁気記録媒体では、第1層
を磁性層にすることが可能であるが、通常はそれを非磁
性層として形成することが好ましい。このように第1層
が非磁性層であると、その上に積層する第2層を効果的
に平滑にしたり薄膜にすることができる。
【0038】本発明の磁気記録媒体は、たとえば図1に
示す如く、非磁性支持体22の両主面に、下層(非磁性
層)21と上層(磁性層)20を形成してもよいし、ま
た図示はしないがどちらか一方の主面に下層と上層とが
形成されていてもよい。
【0039】本発明の磁気記録媒体において、その磁性
層(第2層)は、強磁性金属粉末と結合剤とを主体と
し、かつ前述したモース硬度の特定された非磁性粉末を
含有する層である。
【0040】強磁性金属粉末としては、例えば、Fe、
Co、Ni等の金属、Fe‐Co、Fe‐Ni、Fe‐
Al、Fe‐Ni‐Al、Fe‐Al‐P、Fe‐Ni
‐Si‐Al、Fe−Ni−Si−Al−Mn、Fe‐
Mn‐Zn、Fe‐Ni‐Zn、Co−Ni、Co−
P、Fe‐Co‐Ni、Fe−Co‐Ni‐Cr、Fe
‐Co‐Ni‐P、Fe‐Co‐B、Fe‐Co‐Cr
‐B、Mn‐Bi、Mn‐Al、Fe‐Co‐V等の合
金、窒化鉄、炭化鉄等が挙げられる。もちろん、これら
還元時の焼結防止または形状維持等の目的で、Al、S
i、P、B等の軽金属元素を適当量含有させてもよい。
最も一般的には、Fe単独あるいは、Fe‐Co、Fe
‐Ni、Fe‐Co−Niの合金にAl及び/又はSi
が焼結防止の目的で添加される。
【0041】これらの強磁性金属粉末の比表面積は、2
0〜90m2/g、好ましくは25〜70m2/gであ
る。比表面積が上記範囲にあると、強磁性粉末は微粒子
化し、高密度記録が可能となり、ノイズ特性の優れた磁
気記録媒体を得ることが可能である。
【0042】また、強磁性金属粉末は、それぞれ一種を
単独で用いることが可能であるが、二種以上を併用して
もかまわない。さらに、六方晶系板状フェライトも使用
可能であり、M型、W型、Y型、Z型のバリウムフェラ
イト、ストロンチウムフェライト、カルシウムフェライ
ト、鉛フェライト、及びこれらに保磁力を制御する目的
でCo−Ti、Co−Ti−Zn、Co−Ti−Nb、
Co−Ti−Zn−Nb、Cu−Zr、Ni−Ti等を
添加したものも使用可能である。
【0043】一方、本発明において下層を非磁性層とし
て形成する場合、この下層は非磁性粉末と結合剤を主体
とするか、又は磁化量及び保磁力が小さい磁性粉末と結
合剤とを主体とする層である。なお、前述したように表
面平滑性及び塗膜強度を有する下層を非磁性支持体上に
設ければ、その上に設ける磁性層を平滑にしたり薄膜に
することができる。
【0044】下層に用いる代表的な非磁性粉末として
は、α−酸化鉄、ゲータイト、針状酸化チタン等が挙げ
られる。これらの非磁性粉末には、分散性の改良、導電
性の付与、光透過率の調整等の目的で表面処理を施して
もよい。
【0045】これら非磁性粉末は、塗布後の表面平滑性
を確保するために、平均粒子サイズ(平均長軸長)が、
0.3μm以下、好ましくは0.2μm以下であること
が必要である。
【0046】また、針状比が5以上、好ましくは10以
上の場合には、磁気記録媒体の反りを抑制する効果が発
現する。針状比が30以上の場合には、分酸性が劣化
し、表面粗度が悪化するので好ましくない。
【0047】また、下層に用いられる磁性粉末として
は、上層に用いられる磁性粉末を何れも利用することが
可能であるが、磁性層である上層への影響を最小限にす
るために、磁化量及び保磁力の小さいものが利用され
る。例えば、比較的出力小さい材料、γ酸化鉄、コバル
ト変性γ酸化鉄、マグネタイト、コバルト変性マグネタ
イト、二酸化クロムなど、比較的出力の小さい材料が用
いられる。また、これらの磁性粉末は、同時に分散する
非磁性粉末との分散安定性を考慮して、表面処理するこ
とも可能である。
【0048】これらの磁性粉末も、塗布後の表面平滑性
を確保するために、平均粒子サイズ(平均長軸長)が
0.3μm以下、好ましくは0.2μm以下であること
が必要である。
【0049】また、磁気記録媒体の反りを抑制するため
には、磁性粉末の針状比は5以上が好ましく、10以上
がより好ましい。但し、針状比が30以上になると、か
えって分酸性が劣化し、表面粗度が悪化するので好まし
くない。
【0050】さらに、上記非磁性粉末は、以下に例示す
る粉末と併用することも可能である。例えば、カーボン
ブラック、特に限定してストラクチャー構造を持つカー
ボンブラック、ゲータイト、ルチル型酸化チタン、アナ
ターゼ型酸化チタン、酸化錫、酸化タングステン、酸化
珪素、酸化亜鉛、酸化クロム、酸化セリウム、チタンカ
ーバイト、BN、α−アルミナ、β−アルミナ、γ−ア
ルミナ、硫酸カルシウム、硫酸バリウム、二硫化モリブ
デン、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、炭酸バリウ
ム、炭酸ストロンチウム、チタン酸バリウム等と併用し
てもその効果は変わらない。
【0051】このように、上記粉末を併用する場合は、
併用する粒子のサイズに留意する必要があり、塗布後の
表面平滑性を確保するためには、平均粒子サイズ(針状
粒子ならば、平均長軸長)が、0.3μm以下、好まし
くは0.2μm以下であることが必要である。
【0052】また、上記非磁性粉末には、目的に応じて
適当量の不純物をドープすることも可能である。非磁性
粉末の比表面積は、5〜100m2/g、好ましくは2
0〜70m2/gである。比表面積が上記範囲にある場
合には、非磁性粉末は微粒子化し、下層2による平滑化
を阻害しない。
【0053】また、下層は、高密度記録に耐えうる平滑
な表面を有すると同時に、その表面が高い電気伝導度を
有する必要がある。電気伝導性が低く、即ち表面電気抵
抗が高い場合には、放電ノイズやはりつき現象が起こり
易いばかりでなく、静電気に起因する集塵現象も発生す
るため、いわゆるドロップアウトの原因となり、信頼性
に優れた磁気ディスクを提供することができなくなる。
【0054】したがって、下層には、非磁性粉末に加え
てカーボンブラック等を添加してもよい。例えば、導電
性に効果のあるカーボンブラックとしては、ストラクチ
ャー構造を有するカーボンブラックが公知である。特
に、電気抵抗に効果を持たせるには、100ml/10
0g以上の吸油量を持つ、ストラクチャー構造のカーボ
ンブラックの使用が好ましい。一方、ストラクチャー構
造を持つカーボンブラックの添加は、必然的に表面性を
損なうことになることから、添加量は必要最小限に抑え
なければならない。
【0055】また、上述した上層及び下層に用いられる
結合剤には、従来より磁気記録媒体用の結合剤として使
用される公知の熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、反応型樹
脂等が使用可能であり、数平均分子量が5000〜10
0000のものが好ましく使用される。但し、一般に粒
子が微細化すると、その幾何学的配置に変化がなけれ
ば、粒子間の空隙も微細化する。したがって、粒子間の
微細空間を濡らし、結合剤で均一に被覆、分散するため
には、非磁性粉末、磁性粉末、強磁性金属粉末に対して
強い親和性を持ち、なおかつ優れた流動性を有する結合
剤を用いる必要がある。
【0056】なお、熱可塑性樹脂としては、塩化ビニ
ル、塩化ビニル共重合体、酢酸ビニル、塩化ビニル−酢
酸ビニル共重合体、塩化ビニル−塩化ビニリデン共重合
体、塩化ビニル−アクリロニトリル共重合体、アクリル
酸エステル−アクリロニトリル共重合体、アクリル酸エ
ステル−塩化ビニル−塩化ビニリデン共重合体、塩化ビ
ニル−アクリロニトリル共重合体、アクリル酸エステル
−アクリロニトリル共重合体、アクリル酸エステル−塩
化ビニリデン共重合体、メタクリル酸エステル−塩化ビ
ニリデン共重合体、メタクリル酸エステル−塩化ビニル
共重合体、メタクリル酸エステル−エチレン共重合体、
ポリ弗化ビニル、塩化ビニリデン−アルリロニトリル共
重合体、アクリロニトリル−ブタジエン共重合体、ポリ
アミド樹脂、ポリビニルブチラール、セルロース誘導体
(セルロースアセテートブチレート、セルロースダイア
セテート、セルローストリアセテート、セルロースプロ
ピオネート、ニトロセルロース)、スチレンブタジエン
共重合体、ポリウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、アミ
ノ樹脂、合成ゴム等が挙げられる。
【0057】熱硬化性樹脂または反応型樹脂としてはフ
ェノール樹脂、エポキシ樹脂、ポリウレタン硬化型樹
脂、尿素樹脂、メラミン樹脂、アルキッド樹脂、シリコ
ーン樹脂、ポリアミン樹脂、尿素ホルムアルデヒド樹脂
等が挙げられる。
【0058】また、上記の全ての結合剤には、磁性粉
末、非磁性粉末等の分酸性を向上させる目的で、−SO
3M、−OSO3M、−COOM、−P=O(OM)2
の極性官能基が導入されていてもよい。ここで、式中M
は、水素原子、あるいは、リチウム、カリウム、ナトリ
ウム等のアルカリ金属である。更に上記極性官能基とし
ては−NR12、−NR123+-の末端基を有する
側鎖型のもの、>NR1 2+-の主鎖型のものがある。
ここで式中R1、R2、R3は、水素原子あるいは炭化水
素基であり、X-は弗素、塩素、臭素、ヨウ素等のハロ
ゲン元素イオンあるいは無機・有機イオンである。ま
た、−OH、−SH、−CN、エポキシ基等の極性官能
基もある。これら極性官能基の量は、10-1〜10-8
ル/gであり、好ましくは10-2〜10-6モル/gであ
る。これらの結合剤は単独で用いることもできるし、複
数の結合剤をブレンドして用いることも可能である。
【0059】また、上層及び下層の塗料調製の際に用い
られる溶剤としては、アセトン、メチルエチルケトン、
メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノン等のケトン
系溶媒、メタノール、エタノール、プロパノール等のア
ルコール系溶媒、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸ブチ
ル、酢酸プロピル、乳酸エチル、エチレングリコールア
セテート等のエステル系溶媒、ジエチレングリコールジ
メチルエーテル、2−エトキシエタノール、テトラヒド
ロフラン、ジオキサン等のエーテル系溶媒、ベンゼン、
トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素系溶媒、メチレ
ンクロライド、エチレンクロライド、四塩化炭素、クロ
ロホルム、クロロベンゼン等のハロゲン化炭化水素系溶
媒等が挙げられ、これらを適宜混合して使用する。
【0060】さらに、上層及び下層には、必要に応じて
潤滑剤、研磨剤として非磁性補強粒子等を含有させるこ
とが可能である。
【0061】潤滑剤としては、黒鉛、二硫化モリブデ
ン、二硫化タングステン、シリコーンオイル、炭素数1
0〜22までの脂肪酸、ならびにこれと炭素数2〜26
までのアルコールからなる脂肪酸エステル、テルペン系
化合物、ならびにこれらのオリゴマー、フッ素系滑剤等
ある。
【0062】上記非磁性補強粒子としては、酸化アルミ
ニウム(α、β、γ)、酸化クロム、炭化珪素、ダイヤ
モンド、ガーネット、エメリー、窒化ホウ素、値タンカ
ーバイト、炭化チタン、酸化チタン(ルチル、アナター
ゼ)等がある。この粒子は、強磁性金属粉末100重量
部に対して、20重量部以下、好ましくは10重量部以
下、さらに好ましくは、5重量部以下である。また、比
重は、2〜6g/cm 3、好ましくは3〜5g/cm3
範囲であり、平均一次粒径は1.0μm以下、好ましく
は、0.5μm以下、さらに好ましくは0.3μm以下
である。
【0063】また、上記結合剤を架橋硬化させるポリイ
ソシアネートを併用することが可能である。このポリイ
ソシアネートとしては、トルエンジイソシアネート及び
これの付加体、並びにアルキレンジイソシアネート及び
これの付加体等がある。これらポリイソシアネートの上
記結合剤への配合量は、上記結合剤100重量部に対し
て、5〜80重量部、好ましくは10〜50重量部であ
る。これらポリイソシアネート類は、上下両層に用いる
ことも可能であるし、上層のみに用いることも可能であ
る。上下両層に用いる場合の配合量は、各層に等量投入
することも可能であるし、任意の比率で変えることも可
能である。このように、上記上層と下層には、ディスク
の走行耐久性を改善するために、通常、この種の磁気記
録媒体で用いられている各種添加剤を添加しても良い。
【0064】次に、非磁性支持体としては、従来より磁
気記録媒体の支持体として使用される公知の材料を使用
することができる。例えば、ポリエチレンテレフタレー
ト、ポリエチレン−2,6−ナフタレート等のポリエス
テル類、ポリプロピレン等のポリオレフィン類、セルロ
ーストリアセテート、セルロースジアセテート等のセル
ロース類、ビニル系樹脂、ポリイミド類、ポリカーボネ
ート類に代表されるような高分子フィルム又は基板、或
いは金属、ガラス、セラミックス等により形成される基
板が挙げられる。
【0065】次に、本発明の磁気記録媒体の製造方法を
磁気ディスクを例にとって、詳細に説明する。ただし、
以下の製造方法は代表例を示すものであり、これに限定
されるものではない。
【0066】(1)塗料の調製 先ず始めに、上層塗料及び下層塗料を用意する。上層塗
料及び下層塗料は、それぞれ常法に従って調製すること
ができる。上層塗料においては強磁性金属粉末、結合
剤、溶剤、各種添加剤を混合し、混練後分散することに
より、また下層塗料においては、非磁性粉末、結合剤、
溶剤、各種添加剤を混合し、混練後分散することにより
得ることができる。ただし、本発明では既述したように
上層塗料にモース硬度が7を超えて9未満の非磁性粉末
とモース硬度が9以上の非磁性粉末とを体積比で10:
90〜90:10の割合で添加することが望ましい。
【0067】この混練工程に用いられる混合装置として
は、例えば連続二軸混練機、多階段で希釈可能な連続二
軸混練機、ニーダー、加圧ニーダー、ロールニーダー等
が挙げられる。
【0068】また、分散工程において使用される分散装
置としては、例えば、ロールミル、ボールミル、横型サ
ンドミル、縦型サンドミル、スパイクミル、ピンミル、
タワーミル、DCP、アジター、ホモジナイザー、超音
波分散機等が挙げられる。
【0069】(2)重層塗布、乾燥工程 非磁性支持体の一方の面上に下層用塗料及び上層用塗料
を重層塗布し、乾燥機に導入する。これを巻取ったの
ち、非磁性支持体のもう一方の面に同様に下層用塗料及
び上層用塗料を重層塗布し、乾燥機に導入する。そし
て、両面に磁性層が形成された非磁性支持体をカレンダ
ー装置に導き、磁性層表面の平滑化を行った後、巻取り
ロールに巻取る。なお、上記の製造順序ではなく、片面
塗布−乾燥−カレンダー後に、反対面塗布−乾燥−カレ
ンダーの順で製造することも可能である。
【0070】上述した上層用塗料及び下層用塗料を非磁
性支持体上に重層塗布する塗布装置としては、グラビア
コーター、ナイフコーター、ブレードコーター、リバー
スロールコーター、ダイコーター等が挙げられる。ダイ
コーターのリップ構成としては、2リップ方式、3リッ
プ方式、4リップ方式等がある。
【0071】本発明のように、上層用塗料、下層用塗料
といった2種類の塗料を重層塗布するには、一層ずつ塗
布乾燥を行う方式(いわゆるウエット・オン・ウエット
塗布方式=同時湿潤重層塗布方式)を適用してもよい。
但し、塗膜の均質性、上下イ界面の接着性、生産性の観
点からウエット・オン・ウエット重層塗布方式による同
時湿潤重層塗布を行うのが好ましい。
【0072】このウエット・オン・ウエット方式を適用
する場合には、例えば、図2に示すように、下層用塗料
21と上層用塗料20とをそれぞれ供給する2つの塗料
溜り25、26と、各塗料21、20を非磁性支持体2
2に向って吐出させる2つのスリット31、32とを有
するダイコーター30を用い、矢印A方向に走行する非
磁性支持体22に向って、上記2つのスリット31、3
2から下層用塗料21と上層用塗料20を同時に吐出さ
せ、下層用塗料21の塗膜に上層用塗料20の塗膜を形
成すればよい。
【0073】このウエット・オン・ウエット方式におい
ては、湿潤状態にある下層用塗料21の塗膜上に、上層
用塗料20を塗布するので、下層の表面(すなわち、上
層との境界面)が滑らかになると共に上層の表面性が良
好となり、かつ上下層間の接着性も向上する。この結
果、特に高密度記録のために高出力、低ノイズの要求さ
れる磁気記録媒体としての要求性能を満たしたものとな
り、かつ膜剥離がなくなり、膜強度が向上する。またド
ロップアウトも低減することが可能であり、信頼性も向
上する。
【0074】これに対し、ウエット・オン・ドライ方式
による場合、下層用塗料として、上層用塗料に対して十
分な対溶剤性のあるものを選択する必要がある。
【0075】なお、ウエット・オン・ウエット重層塗布
方式によって形成される上下層間には、明確な境界が実
質的に存在する場合以外に、一定の厚みを以って両層の
成分が混在してなる境界領域が存在する場合があるが、
何れの場合も本発明の範囲に含まれるものである。
【0076】(3)打抜き工程 次に、このように作製された原反を所定の寸法に打ち抜
く。そして最後に、このようにして作製された磁気ディ
スクをディスケット内に収容する。
【0077】以上、(1)〜(3)の工程を経ることに
より、磁気ヘッド磨耗を大幅に改善させ、尚且つ走行耐
久性を持たせた磁気ディスクを得ることができる。この
ように、上層磁性層にモース硬度が7を超えて9未満の
非磁性粒子とモース硬度が9以上の非磁性粒子を組み合
せて使用することにより、走行耐久性を損なわずにヘッ
ド磨耗を大幅に改善させることができる。その結果、摺
動型ヘッドを用いたシステムでも、優れた走行耐久性や
電磁変換特性を得ることができ、高密度大容量記録に好
適な磁気記録媒体となる。
【0078】
【実施例】以下、本発明の具体的な実施例を説明する。
尚、本発明はこの実施例に限定されるものではないこと
は言うまでもない。
【0079】例1 図1に示すような磁気ディスクを作製し、非磁性粉末の
硬度が及ぼす影響について検討する。先ず始めに、下記
に示される組成に従って上層(磁性層)及び下層(非磁
性層)の塗料をそれぞれ調製する。塗料の調製は、常法
に従い、磁性粉末又は非磁性粉末、結合剤、添加剤(研
磨剤)、溶剤を混合し、連続式ニーダーにより混練した
後、サンドミルで分散した。なお、上層塗料は、サンド
ミルで5時間分散し、下層塗料はサンドミルで3時間分
散した。
【0080】 <上層塗料組成> Fe系金属強磁性粉末(平均長軸長=0.2μ、針状比=9、飽和磁化量=13 0Am2/kg、保持力=135kA/m) 100重量部 ポリ塩化ビニル樹脂(重合度150、極性官能基としてオキシスルホン酸カリウ ム塩を5×10-5mol/g含む) 14重量部 ポリエステルポリウレタン樹脂(極性官能基としてスルホン酸ナトリウム塩を1 ×10-4mol/g含む) 6重量部 添加剤(一次粒径0.4μm、α−Al23(モース硬度:9)、スラリーとし て添加) 10重量部 ステアリン酸 3重量部 ヘプチルステアレート 3重量部 メチルエチルケトン 150重量部 シクロヘキサノン 150重量部
【0081】 <下層塗料組成> α酸化鉄(平均長軸長=0.15μ、針状比=12、pH=5.7) 100重量部 カーボンブラック 11重量部 ポリ塩化ビニル樹脂(重合度150、極性官能基としてオキシスルホン酸カリウ ム塩を5×10-5mol/g含む) 17重量部 ステアリン酸 1重量部 ヘプチルステアレート 1重量部 メチルエチルケトン 150重量部 シクロヘキサノン 150重量部
【0082】次に、上述のようにして調製された上層用
塗料に4重量部、下層用塗料に2重量部のポリイソシア
ンネートをそれぞれ加え、4リップ方式ダイコーターを
用いて、厚さ62μmのポリエチレンテレフタレートフ
ィルム上に各塗料を同時重層塗布し、ソレノイドコイル
により無配向処理した後、乾燥した。裏面にも同じ塗膜
を形成後、カレンダー処理を行った。ここで各層乾燥後
の塗布厚は、上層を0.25μm、下層を2.0μmに
設定した。
【0083】次に、上述のようにして、ポリエチレンテ
レフタレートフィルムの両面に上下両層が形成された原
反を、直径2インチのディスク状に打ち抜いた。その
後、恒温設備内にこの磁気ディスクを設置し、60℃の
処理温度で48時間放置した。その後、磁気ディスクを
室温まで冷却した。
【0084】例2 添加剤(粉末状)に電気石(モース硬度:7.3)を用
い、例1と同様にして磁気ディスクを作製した。
【0085】<特性評価>例1及び例2の磁気ヘッドの
磨耗両及び走行耐久性を調べた。ヘッド、ディスクの走
行には、CSSテスター(Intevac製Lotus7300)を用い
た。この測定装置は、磁気ディスクの片面に磁気ヘッド
を接触させ、磁気ディスクを一定の速度で回転させるも
のである。ここでは、上記試験機による走行前後での磁
気ヘッドの寸法を測量し、その差分をヘッド磨耗量とし
た。また、走行開始時から塗膜にスクラッチ傷が入るま
での時間を計測し、これを走行耐久時間とした。結果を
表1に示す。
【0086】
【表1】表1
【0087】表1より、研磨剤に用いる非磁性粉末の硬
度を下げると、磁気ヘッドの磨耗量が大幅に減少するこ
とがわかる。しかしその反面磁気ディスクは研磨性を失
い、走行耐久性が劣化する。
【0088】例3 添加剤に電気石とAl23を用い、両者の混合比率(体
積比)を7:3として用いた以外は、例1と同様にして
磁気ディスクを作製した。この磁気ディスクの磨耗量及
び走行耐久性を上記と同様にして調べた。結果を表2に
示す。
【0089】
【表2】表2
【0090】表2より、研磨剤として低硬度の非磁性粉
末に高硬度の非磁性粉末を組み合せることにより、ヘッ
ドの磨耗を低く抑えつつ、低硬度の非磁性粉末のみのデ
ィスクに比べ走行耐久性が向上することがわかる。
【0091】例4 添加剤に電気石とAl23を用い、両者の混合比率(体
積比)を1:9として用いた以外は、例1と同様にして
磁気ディスクを作製した。この磁気ディスクの磨耗量及
び走行耐久性を上記と同様にして調べた(以下の各例も
同様)。
【0092】例5 添加剤に電気石とAl23を用い、両者の混合比率(体
積比)を2:8として用いた以外は、例1と同様にして
磁気ディスクを作製した。
【0093】例6 添加剤に電気石とAl23を用い、両者の混合比率(体
積比)を3:7として用いた以外は、例1と同様にして
磁気ディスクを作製した。
【0094】例7 添加剤に電気石とAl23を用い、両者の混合比率(体
積比)を4:6として用いた以外は、例1と同様にして
磁気ディスクを作製した。
【0095】例8 添加剤に電気石とAl23を用い、両者の混合比率(体
積比)を5:5として用いた以外は、例1と同様にして
磁気ディスクを作製した。
【0096】例9 添加剤に電気石とAl23を用い、両者の混合比率(体
積比)を6:4として用いた以外は、例1と同様にして
磁気ディスクを作製した。
【0097】例10 添加剤に電気石とAl23を用い、両者の混合比率(体
積比)を8:2として用いた以外は、例1と同様にして
磁気ディスクを作製した。
【0098】例11 添加剤に電気石とAl23を用い、両者の混合比率(体
積比)を9:1として用いた以外は、例1と同様にして
磁気ディスクを作製した。
【0099】
【表3】表3
【0100】表3より、低硬度の非磁性粉末の割合を上
げる程、磁気ヘッドの磨耗量が減少し、走行耐久性は劣
化し易い。高硬度の非磁性粉末の割合を上げるほど走行
耐久性は向上するが、磁気ヘッドの磨耗量が増加し易
い。これら両者は相反する関係にあることが分かる。高
硬度の非磁性粉末と低硬度の非磁性粉末の比率は体積比
で(1:9)〜(9:1)がよく、(4:6)〜(8:
2)が更によく、(6:4)〜(7:3)が最もよい。
【0101】例12 添加剤にダイアモンド(モース硬度:10)を用い、例
1と同様にして磁気ディスクを作製した。
【0102】例13 添加剤に電気石とダイアモンドを用い、両者の混合比率
(体積比)を1:9として用いた以外は、例1と同様に
して磁気ディスクを作製した。
【0103】例14 添加剤に電気石とダイアモンドを用い、両者の混合比率
(体積比)を2:8として用いた以外は、例1と同様に
して磁気ディスクを作製した。
【0104】例15 添加剤に電気石とダイアモンドを用い、両者の混合比率
(体積比)を3:7として用いた以外は、例1と同様に
して磁気ディスクを作製した。
【0105】例16 添加剤に電気石とダイアモンドを用い、両者の混合比率
(体積比)を4:6として用いた以外は、例1と同様に
して磁気ディスクを作製した。
【0106】例17 添加剤に電気石とダイアモンドを用い、両者の混合比率
(体積比)を5:5として用いた以外は、例1と同様に
して磁気ディスクを作製した。
【0107】例18 添加剤に電気石とダイアモンドを用い、両者の混合比率
(体積比)を6:4として用いた以外は、例1と同様に
して磁気ディスクを作製した。
【0108】例19 添加剤に電気石とダイアモンドを用い、両者の混合比率
(体積比)を7:3として用いた以外は、例1と同様に
して磁気ディスクを作製した。
【0109】例20 添加剤に電気石とダイアモンドを用い、両者の混合比率
(体積比)を8:2として用いた以外は、例1と同様に
して磁気ディスクを作製した。
【0110】例21 添加剤に電気石とダイアモンドを用い、両者の混合比率
(体積比)を9:1として用いた以外は、例1と同様に
して磁気ディスクを作製した。
【0111】<特性評価>例1と同様に例12〜21の
磁気ヘッド磨耗量と走行耐久性を調べた。結果を表4に
示す。
【0112】
【表4】表4
【0113】表4より、高硬度の非磁性粉末のモース硬
度を9から10に上げると、全体的に走行耐久性が向上
することがわかる。しかしその反面、磁気ヘッド磨耗量
は増加し易い。
【0114】例22 添加剤に焼結タングステンカーバイド(モース硬度8)
を用い、例1と同様にして磁気ディスクを作製した。
【0115】例23 添加剤に焼結タングステンカーバイドとダイアモンドを
用い、両者の混合比率(体積比)を1:9として用いた
以外は、例1と同様にして磁気ディスクを作製した。
【0116】例24 添加剤に焼結タングステンカーバイドとダイアモンドを
用い、両者の混合比率(体積比)を2:8として用いた
以外は、例1と同様にして磁気ディスクを作製した。
【0117】例25 添加剤に焼結タングステンカーバイドとダイアモンドを
用い、両者の混合比率(体積比)を3:7として用いた
以外は、例1と同様にして磁気ディスクを作製した。
【0118】例26 添加剤に焼結タングステンカーバイドとダイアモンドを
用い、両者の混合比率(体積比)を4:6として用いた
以外は、例1と同様にして磁気ディスクを作製した。
【0119】例27 添加剤に焼結タングステンカーバイドとダイアモンドを
用い、両者の混合比率(体積比)を5:5として用いた
以外は、例1と同様にして磁気ディスクを作製した。
【0120】例28 添加剤に焼結タングステンカーバイドとダイアモンドを
用い、両者の混合比率(体積比)を6:4として用いた
以外は、例1と同様にして磁気ディスクを作製した。
【0121】例29 添加剤に焼結タングステンカーバイドとダイアモンドを
用い、両者の混合比率(体積比)を7:3として用いた
以外は、例1と同様にして磁気ディスクを作製した。
【0122】例30 添加剤に焼結タングステンカーバイドとダイアモンドを
用い、両者の混合比率(体積比)を8:2として用いた
以外は、例1と同様にして磁気ディスクを作製した。
【0123】例31 添加剤に焼結タングステンカーバイドとダイアモンドを
用い、両者の混合比率(体積比)を9:1として用いた
以外は、例1と同様にして磁気ディスクを作製した。
【0124】<特性評価>例1と同様に例22〜例31
の磁気ヘッド磨耗量と走行耐久性を調べた。結果を表5
に示す。
【0125】
【表5】表5
【0126】表5より、モース硬度8のみの例22で
は、走行耐久性が劣化することがわかる。しかし、モー
ス硬度10の粒子を配合すれば、走行耐久性が向上する
が、その反面、磁気ヘッド磨耗量が増大し易い。
【0127】例32 添加剤にSiO2(モース硬度7)とAl23を用い、
両者の混合比率(体積比)を1:9として用いた以外
は、例1と同様にして磁気ディスクを作製した。
【0128】例33 添加剤にSiO2とAl23を用い、両者の混合比率
(体積比)を2:8として用いた以外は、例1と同様に
して磁気ディスクを作製した。
【0129】例34 添加剤にSiO2とAl23を用い、両者の混合比率
(体積比)を3:7として用いた以外は、例1と同様に
して磁気ディスクを作製した。
【0130】例35 添加剤にSiO2とAl23を用い、両者の混合比率
(体積比)を4:6として用いた以外は、例1と同様に
して磁気ディスクを作製した。
【0131】例36 添加剤にSiO2とAl23を用い、両者の混合比率
(体積比)を5:5として用いた以外は、例1と同様に
して磁気ディスクを作製した。
【0132】例37 添加剤にSiO2とAl23を用い、両者の混合比率
(体積比)を6:4として用いた以外は、例1と同様に
して磁気ディスクを作製した。
【0133】例38 添加剤にSiO2とAl23を用い、両者の混合比率
(体積比)を7:3として用いた以外は、例1と同様に
して磁気ディスクを作製した。
【0134】例39 添加剤にSiO2とAl23を用い、両者の混合比率
(体積比)を8:2として用いた以外は、例1と同様に
して磁気ディスクを作製した。
【0135】例40 添加剤にSiO2とAl23を用い、両者の混合比率
(体積比)を9:1として用いた以外は、例1と同様に
して磁気ディスクを作製した。
【0136】例41 添加剤にSiO2を用い、例1と同様にして磁気ディス
クを作製した。
【0137】<特性評価>例1と同様に例32〜41の
磁気ヘッド磨耗量と走行耐久性を調べた。結果を表6に
示す。
【0138】
【表6】表6
【0139】この表6より、低硬度の添加剤のモース硬
度が7と比較的小さいため、この低硬度粒子の割合を上
げる程、磁気ヘッドの磨耗量が減少するが、走行耐久性
は例3〜11、13〜21、23〜31sに比べてより
劣化することが分る。但し、高硬度粒子の割合を上げる
ほど、走行耐久性は向上するが、磁気ヘッドの磨耗量は
増加する。
【0140】
【発明の効果】以上に明らかな如く、本発明の重層塗布
型磁気記録媒体は、その磁性層にモース硬度が7を超え
て9未満の非磁性粉末と、モース硬度が9以上の非磁性
粉末とが配合されているので、走行耐久性の向上と磁気
ヘッドの磨耗抑制とを両立させることができ、高密度、
大容量記録が可能である。
【0141】そして、本発明の磁気記録媒体、中でも磁
気ディスクは特に既述した先願発明の接触型ヘッドスラ
イダーを用いる次世代記録システム、即ち、磁気ディス
クが毎分3000回転以上で高速回転するヘッドディス
クインターフェイスで、なおかつ、DLC(ダイヤモン
ドライクカーボン)膜で保護されたヘッドを用いる次世
代磁気記録システムに適用した場合に、その効果を顕著
に発揮することができ、システムの性能アップに多大の
貢献をすることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の磁気ディスクを示す断面
図である。
【図2】同、磁気ディスクの製造に用いられる重層塗布
装置の概略構成図である。
【図3】HGAの先端に取付けられたフレキシブル磁気
ディスク用ヘッドスライダーの斜視図である。
【図4】同、スライダーに取付けられた磁気ヘッドとフ
レキシブル磁気ディスクとの接触状態を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
1…ヘッドスライダー、3…フレキシブル磁気ディス
ク、5…サスペンションビーム、13…磁気ヘッド、1
4…磁気パッド、20…上層、21…下層、22…非磁
性支持体

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 重層塗布によって第1層上に第2層が形
    成され、少なくともこの第2層が磁性層として形成され
    ている重層塗布型の磁気記録媒体において、前記磁性層
    に、モース硬度が7を超えて9未満の第1の非磁性粉末
    と、モース硬度が9以上の第2の非磁性粉末とが含有さ
    れていることを特徴とする磁気記録媒体。
  2. 【請求項2】 前記第1の非磁性粉末と、前記第2の非
    磁性粉末とのモース硬度の差が1.5以上である、請求
    項1に記載の磁気記録媒体。
  3. 【請求項3】 前記第2の非磁性粉末のモース硬度が9
    〜10である、請求項1に記載の磁気記録媒体。
  4. 【請求項4】 前記第2の非磁性粉末が、前記第1の非
    磁性粉末との合計体積に対し、1/10以上、9/10
    以下の体積比で含有されている、請求項1に記載の磁気
    記録媒体。
  5. 【請求項5】 前記第1層が非磁性層として形成されて
    いる、請求項1に記載の磁気記録媒体。
  6. 【請求項6】 前記第1層及び前記第2層が、非磁性支
    持体の両主面に形成されている、請求項1に記載の磁気
    記録媒体。
  7. 【請求項7】 磁気ディスクとして構成されている、請
    求項1に記載の磁気記録媒体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007128629A (ja) * 2005-11-07 2007-05-24 Toda Kogyo Corp 磁気記録媒体の非磁性下地層用非磁性粒子粉末及びその製造法、非磁性下地層用非磁性塗料並びに磁気記録媒体

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