JP2851357B2 - カセット用滑りシート - Google Patents

カセット用滑りシート

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JP2851357B2
JP2851357B2 JP6216590A JP6216590A JP2851357B2 JP 2851357 B2 JP2851357 B2 JP 2851357B2 JP 6216590 A JP6216590 A JP 6216590A JP 6216590 A JP6216590 A JP 6216590A JP 2851357 B2 JP2851357 B2 JP 2851357B2
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章夫 山口
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明はオーディオカセット、ビデオカセット等のカ
セットに組み込んで使用する滑りシートに関する。
(従来の技術) オーディオカセット、ビデオカセット等はプラスチッ
クハーフの上型と下型を互いに嵌合せしめたもので、そ
の内部に2つのリールを設け、このリールを回転させる
ことにより磁気テープを走行させている。
そして、ハーフ内壁面とテープの間に低摩擦性の滑り
シートを介在せしめて、テープ走行の安定化を計ってい
る。
かような滑りシートとしては、ポリエチレンテレフタ
レートフィルムのような透明フィルムの片面にシリコー
ン樹脂により滑剤層を設けたもの(実開昭60−127682号
公報)、あるいは帯電防止剤を含有する透明フィルムの
片面に滑剤層を設けたもの(特開昭58−175178号公報)
が知られている。
(発明が解決しようとする課題) ところで、オーディオカセットやビデオカセットは早
送り、倍速巻戻し等厳しい条件での使用が不可避的であ
る。
このことから、滑りシートにはかような厳しい条件で
の使用にも安定して、その性能を維持し得る信頼性が要
求される。
しかしながら、従来はややもすると信頼性に欠けるこ
とがあった。
従って、本発明は滑りシートの信頼性の向上をその目
的とするものである。
(課題を解決するための手段) 本発明者は上記従来技術の現状に鑑み鋭意検討の結
果、(a)滑りシート基材としてのプラスチックフィル
ムの片面または両面に導電層を設けること、(b)滑り
シートのテープ走行面と他面の表面抵抗値の比を特定値
以下とすること、および(c)上記他面の表面抵抗値を
特定値以上とすること、によりその理由は明らかではな
いが、所期の目的を達成できることを見い出し、本発明
を完成するに至ったものである。
即ち、本発明に係るカセット用滑りシートはプラスチ
ックフィルムの少なくとも片面に導電層が設けられて成
るカセット用滑りシートであって、テープ走行面の表面
抵抗値Aを他面の表面抵抗値Bで除した値が1以下であ
り、且つ表面抵抗値Bの値が108Ω以上であることを特
徴とするものである。
以下、図面を参照しながら本発明の実例を説明する。
第1図および第2図に示すカセット用滑りシートにおい
て、1はポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテ
レフタレート、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリア
ミド樹脂、ポリアクリル、ポリカーボネート、ポリ塩化
ビニル等からなる透明あるいは不透明なプラスチックフ
ィルムであり、その厚さは限定されるものではないが、
通常、約10〜125μmである。
そして、このフィルム1の片面には導電層2が設けら
れている。導電層2は例えばアニオン系、カチオン系あ
るいはノニオン系界面活性剤(帯電防止剤)の塗布によ
って形成できる。界面活性剤の塗布により形成した導電
層は透明性に優れ、近年のカセットハーフの透明化に対
応し、滑りシートを透明化できる利点がある。3は滑り
シートに設けられた打抜孔である。
勿論、本発明の滑りシートにおいては、透明性は必ず
しも要求されないので、カーボンや金属粉末によって不
透明な導電層を形成することもできる。
この実例に示す滑りシートは導電層形成面をテープ走
行面とするものであり、従って、カセットへの組み込み
に際しては導電層非形成面がカセットハーフの壁面側に
なるようにする。
本発明においてはテープ走行面の表面抵抗値Aを他面
の表面抵抗値Bで除した値が1以下になるようにプラス
チックフィルム各面の表面抵抗値が設定される必要があ
る。この値が1よりも大きいと理由は判明していない
が、滑りシートの信頼性の向上が期待出来ない。また、
上記他面の表面抵抗値は108Ω以上である必要もある。
他面の表面抵抗値がこれよりも小さいと、これまた滑り
シートの信頼性の向上が期待できない。
第3図は本発明の他の実例を示し、プラスチックフィ
ルム1の両面に各々導電層2が形成されている。
かようにフィルム1の両面に導電層2を各々形成した
場合も、テープ走行面および他面の表面抵抗値の比およ
び他面の表面抵抗値を上記と同様に設定する。従って、
各面の導電層の成分を変えたり、塗布量を変えたりす
る。
なお、滑りシートにはファッション性を増すため、文
字、図形、記号等を印刷しても良い。
(発明の効果) 本発明はシート基材としてのプラスチックフィルムの
片面もしくは両面に導電層を設けると共にフィルム各面
の表面抵抗値の比およびテープ非走行面の表面抵抗値を
特定したので、以下の実施例にも示されるように、テー
プ走行の安定化された信頼性の優れた滑りシートを提供
できる。
(実施例) 以下、実施例により、本発明を更に詳細に説明する。
実施例1 厚さ50μmのポリエチレンテレフタレートフィルムの
片面に界面活性剤(花王(株)製、商品名ホモゲノール
L−18)の0.3重量%メタノール溶液を塗布し、温度130
℃で2分間加熱乾燥することにより導電層を形成し、滑
りシートを得た。
この滑りシートにおける導電層形成面(テープ走行
面)の表面抵抗値は109Ω、他面の表面抵抗値は1016Ω
であった。なお、表面抵抗値はJIS−K−2318に規定さ
れる方法によって測定した。
実施例2 実施例1と同様にして、ポリエチレンテレフタレート
フィルムの片面に導電層を形成する。導電層形成面(テ
ープ走行面)の表面抵抗値は109Ωである。
次いで、フィルムの他面に実施例1で用いたと同じ界
面活性剤の0.05重量%メタノール溶液を塗布し、実施例
1と同条件で加熱乾燥し、両面に導電層を形成した滑り
シートを得た。この面の表面抵抗値は1013Ωであった。
上記実施例で得られた滑りシートを所定形状に打抜き
市販のオーディオカセット(C−60)に組み込んだ。そ
して、市販のカセットデッキに装填し、早送り、倍速巻
戻しを15回繰り返した。
実施例1および2の滑りシートを組み込んだカセット
はいずれも走行不良を生ずることはなかった。
比較のため、実施例2の滑りシートの他面(表面抵抗
値が1012Ωの面)をテープ走行面として上記オーディオ
カセットに組み込み、同様に走行試験したところ、早送
り、倍速巻戻し9回目で走行不良(テープの走行停止)
を生じた。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係るカセット用滑りシートの実例を示
す平面図、第2図は第1図A−B線で切断し矢印方向か
ら見た断面図、第3図は本発明の他の実例を示す断面図
である。 1……プラスチックフィルム、2……導電層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 平1−81778(JP,U) 実開 昭61−3583(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G11B 23/087

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】プラスチックフィルムの少なくとも片面に
    導電層が設けられて成るカセット用滑りシートであっ
    て、テープ走行面の表面抵抗値Aを他面の表面抵抗値B
    で除した値が1以下であり、且つ表面抵抗値Bの値が10
    8Ω以上であることを特徴とするカセット用滑りシー
    ト。
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