JPH0640432B2 - カセツト用滑りシ−ト - Google Patents
カセツト用滑りシ−トInfo
- Publication number
- JPH0640432B2 JPH0640432B2 JP6707587A JP6707587A JPH0640432B2 JP H0640432 B2 JPH0640432 B2 JP H0640432B2 JP 6707587 A JP6707587 A JP 6707587A JP 6707587 A JP6707587 A JP 6707587A JP H0640432 B2 JPH0640432 B2 JP H0640432B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- antistatic
- silicone
- cassette
- lubricant
- weight
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- Expired - Lifetime
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Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明はオーディオカセット、ビデオカセット等のカセ
ットに組込まれる滑りシートに関する。
ットに組込まれる滑りシートに関する。
(従来の技術) カセットにはテープ走行時におけるテープとケース内壁
面との摩擦を低減し、テープ走行の安定化を計るための
滑りシートを組込むことがある。
面との摩擦を低減し、テープ走行の安定化を計るための
滑りシートを組込むことがある。
近年、カセットにもファツション化の波が到来し、内部
の磁気テープを透視し得る、所謂「透明カセット」が出
現し、その需要は今後も増加することが見込まれてい
る。
の磁気テープを透視し得る、所謂「透明カセット」が出
現し、その需要は今後も増加することが見込まれてい
る。
ところで、かような透明カセットの滑りシートには、下
記特性が要求される。
記特性が要求される。
(a)透明であること (b)低摩擦性であること (c)原反シートからケース組込み形状への打抜き作業時
に静電気の発生により、上記所定形状に打抜かれた滑り
シートに打抜きカスが付着するような不都合を生じない
こと(以下、これを打抜作業性と称す)。なお、打抜か
れた滑りシートに打抜きカスが付着した場合、滑りシー
トのケース組込みに先立ち、その除去作業をしなければ
ならない。
に静電気の発生により、上記所定形状に打抜かれた滑り
シートに打抜きカスが付着するような不都合を生じない
こと(以下、これを打抜作業性と称す)。なお、打抜か
れた滑りシートに打抜きカスが付着した場合、滑りシー
トのケース組込みに先立ち、その除去作業をしなければ
ならない。
そして、従来、透明な滑りシートとしては、透明シート
の片面にシリコーン樹脂から成る滑剤層を設けたもの
(実開昭60-127682号公報)、或いは帯電防止剤含有の
透明シートの片面に滑剤層を設けたもの(特開昭58-175
178号公報)が提案されていた。
の片面にシリコーン樹脂から成る滑剤層を設けたもの
(実開昭60-127682号公報)、或いは帯電防止剤含有の
透明シートの片面に滑剤層を設けたもの(特開昭58-175
178号公報)が提案されていた。
(発明が解決しようとする問題点) しかしながら、上記いずれの滑りシートも(a)および(b)
の特性は満足するが、(c)の点では更に改良が望まれて
いた。
の特性は満足するが、(c)の点では更に改良が望まれて
いた。
従って、本発明は透明性と低摩擦性は無論のこと、更に
打抜作業性にも優れた滑りシートを提供することを目的
とする。
打抜作業性にも優れた滑りシートを提供することを目的
とする。
(問題点を解決するための手段) 本発明者は従来技術の有する上記問題を解決するため、
種々検討の結果、滑りシート基材としての帯電防止性を
有する透明フィルムの片面に滑剤と帯電防止剤が共にシ
リコーン系である両者を混合して薄層状に形成すること
により、その理由は未解明であるが、所期の目的を達成
し得ることを見出し、本発明を完成するに至った。
種々検討の結果、滑りシート基材としての帯電防止性を
有する透明フィルムの片面に滑剤と帯電防止剤が共にシ
リコーン系である両者を混合して薄層状に形成すること
により、その理由は未解明であるが、所期の目的を達成
し得ることを見出し、本発明を完成するに至った。
即ち、本発明に係るカセット用滑りシートは、帯電防止
性を有する透明なプラスチックフィルムの片面に、シリ
コーン系滑剤とシリコーン系帯電防止剤を含む帯電防止
性滑剤層が設けられていることを特徴とするものであ
る。
性を有する透明なプラスチックフィルムの片面に、シリ
コーン系滑剤とシリコーン系帯電防止剤を含む帯電防止
性滑剤層が設けられていることを特徴とするものであ
る。
以下、図面を参照しながら、本発明の実例を説明する。
第1図および第2図において、1はポリプロピレン等の
オレフィン系樹脂、ポリエチレンテレタレート、ポリブ
チレンテレフタレート等のエステル樹脂、ポリアミド樹
脂、ポリアクリル、ポリカーボネート、ポリ塩化ビニル
等から成り、厚さが通常、約25〜125μmの透明なプラ
スチックフィルムである。
第1図および第2図において、1はポリプロピレン等の
オレフィン系樹脂、ポリエチレンテレタレート、ポリブ
チレンテレフタレート等のエステル樹脂、ポリアミド樹
脂、ポリアクリル、ポリカーボネート、ポリ塩化ビニル
等から成り、厚さが通常、約25〜125μmの透明なプラ
スチックフィルムである。
このプラスチックフィルム1はその体積抵抗が1016Ω・c
m以下(23℃、50%RHで測定)であり、帯電防止性を有
する。フィルムへの帯電防止性の付与は、例えば上記樹
脂に対し、アニオン系、カチオン系、或いはノニオン系
の界面活性剤(帯電防止剤)を添加してフィルム成形す
る方法により達成できる。界面活性剤の添加量は樹脂と
の組合わせによって変わり得るが、通常、樹脂100重量
部に対し、0.05〜10重量部である。
m以下(23℃、50%RHで測定)であり、帯電防止性を有
する。フィルムへの帯電防止性の付与は、例えば上記樹
脂に対し、アニオン系、カチオン系、或いはノニオン系
の界面活性剤(帯電防止剤)を添加してフィルム成形す
る方法により達成できる。界面活性剤の添加量は樹脂と
の組合わせによって変わり得るが、通常、樹脂100重量
部に対し、0.05〜10重量部である。
そして、この帯電防止性を有する透明なプラスチックフ
ィルム1の片面には、シリコーン系滑剤とシリコーン系
帯電防止剤の両者を必須成分として含む帯電防止性滑剤
層2が形成されている。帯電防止性滑剤層2のプラスチ
ックフィルム1への塗布量(固形分)は特に限定される
わけではないが、通常、約20〜300mg/m2である。
ィルム1の片面には、シリコーン系滑剤とシリコーン系
帯電防止剤の両者を必須成分として含む帯電防止性滑剤
層2が形成されている。帯電防止性滑剤層2のプラスチ
ックフィルム1への塗布量(固形分)は特に限定される
わけではないが、通常、約20〜300mg/m2である。
シリコーン系滑剤の市販品としては、トーレシリコーン
社製、商品名SD7226、SD7223、SRX357、SRX345、SRX24
4、BY14-143、SP7259、信越化学工業社製、商品名KS-77
4、KS-841、KS-705F、東芝シリコーン社製、商品名XP83
-302、TSR-102等を挙げることができる。
社製、商品名SD7226、SD7223、SRX357、SRX345、SRX24
4、BY14-143、SP7259、信越化学工業社製、商品名KS-77
4、KS-841、KS-705F、東芝シリコーン社製、商品名XP83
-302、TSR-102等を挙げることができる。
また、シリコーン系帯電防止剤の市販品としては、花王
社製、商品名ホモゲノールL-100等を挙げることができ
る。
社製、商品名ホモゲノールL-100等を挙げることができ
る。
そして、本発明ではいずれもシリコーン系である滑剤と
帯電防止剤により帯電防止性滑剤層を形成するのであ
り、両者の混合割合は、固形分比で、通常、滑剤100
重量部に対し、帯電防止剤剤0.5〜20重量部である。
帯電防止剤により帯電防止性滑剤層を形成するのであ
り、両者の混合割合は、固形分比で、通常、滑剤100
重量部に対し、帯電防止剤剤0.5〜20重量部である。
なお、第1図および第2図は滑りシート原反を所定形状
に打抜いた後の形状を示し、3、4は円形打抜き部、
5、6は略半円形の打抜き部を示している。
に打抜いた後の形状を示し、3、4は円形打抜き部、
5、6は略半円形の打抜き部を示している。
このように本発明に係る滑りシートは帯電防止性を有す
る透明なプラスチックフィルムの片面に帯電防止性滑剤
層を設けたものであるが、ファッション性を更に増すた
め、他面に文字、図形、記号等を印刷して用いることも
できる。
る透明なプラスチックフィルムの片面に帯電防止性滑剤
層を設けたものであるが、ファッション性を更に増すた
め、他面に文字、図形、記号等を印刷して用いることも
できる。
(実施例) 以下、実施例により本発明を更に詳細に説明する。
実施例 シリコーン系滑剤の濃度30重量%の滑剤液(東レ・シリ
コーン社製、商品名SD7226)100重量部、シリコーン系滑
剤の硬化触媒(東レ・シリコーン社製、商品名SRX212CA
T)1重量部およびシリコーン系帯電防止剤の濃度8重
量%の帯電防止剤液(花王社製、商品名ホモゲノールL
−100)3重量部をトルエン10000重量部で希釈し、帯電
防止性滑剤層形成用溶液とする。
コーン社製、商品名SD7226)100重量部、シリコーン系滑
剤の硬化触媒(東レ・シリコーン社製、商品名SRX212CA
T)1重量部およびシリコーン系帯電防止剤の濃度8重
量%の帯電防止剤液(花王社製、商品名ホモゲノールL
−100)3重量部をトルエン10000重量部で希釈し、帯電
防止性滑剤層形成用溶液とする。
この形成用溶液を帯電防止性を有し且つ透明な厚さ50μ
m、体積抵抗1.5×1015Ω・cmのポリエチレンテレフタレ
ートフィルム(東レ社製、商品名ルミラ−X−53)の片
面に塗布し、130℃で3分間加熱し、滑りシートを得
た。
m、体積抵抗1.5×1015Ω・cmのポリエチレンテレフタレ
ートフィルム(東レ社製、商品名ルミラ−X−53)の片
面に塗布し、130℃で3分間加熱し、滑りシートを得
た。
なお、滑りシートにおける帯電防止性滑剤層の塗布量は
200mg/m2であった。
200mg/m2であった。
比較例1 透明な厚さ50μmのポリエチレンテレフタレートフィル
ム(デュポン社製、商品名マイラー)を用いる以外は全
て実施例と同様にして滑りシートを得た。なお、前記フ
ィルムは体積抵抗>107Ω・cmであり、それ自身では帯
電防止性を有しない。
ム(デュポン社製、商品名マイラー)を用いる以外は全
て実施例と同様にして滑りシートを得た。なお、前記フ
ィルムは体積抵抗>107Ω・cmであり、それ自身では帯
電防止性を有しない。
比較例2 シリコーン系帯電防止剤を使用しないこと以外は全て実
施例と同様に作業して滑りシートを得た。
施例と同様に作業して滑りシートを得た。
比較例3 実施例で用いた滑剤液100重量部および触媒1重量部を
トルエン10000重量部に希釈し、これを比較例1で用い
たマイラーフィルムの片面に塗布し、130℃で3分間加
熱し、塗布量30mg/m2の滑りシートを得た。
トルエン10000重量部に希釈し、これを比較例1で用い
たマイラーフィルムの片面に塗布し、130℃で3分間加
熱し、塗布量30mg/m2の滑りシートを得た。
試験例 実施例および比較例1〜3で得られた滑りシートを下記
試験に供した。結果を第1表に示す。
試験に供した。結果を第1表に示す。
(表面抵抗) 各滑りシートにおける帯電防止性滑剤層形成面(ただ
し、比較例2および4にあっては滑剤層形成面)の表面
抵抗を測定した。測定は温度20℃、湿度50%RHの条件で
行なった。
し、比較例2および4にあっては滑剤層形成面)の表面
抵抗を測定した。測定は温度20℃、湿度50%RHの条件で
行なった。
(打抜作業性試験) 長尺の滑りシート原反を第1図に示す形状に1000回打抜
き、この形状に打抜かれた滑りシートへの打抜きカスの
付着数(円形打抜き片および略半円形打抜き片の付着
数)をカウントした。第1表中の「〇」、「△」および
「×」は付着数が「0」、「1〜9」および「10以上」
円を各々示している。
き、この形状に打抜かれた滑りシートへの打抜きカスの
付着数(円形打抜き片および略半円形打抜き片の付着
数)をカウントした。第1表中の「〇」、「△」および
「×」は付着数が「0」、「1〜9」および「10以上」
円を各々示している。
(走行性試験) 第1図に示す形状に打抜いた滑りシートを、その帯電防
止性滑剤層形成面(比較例2および4においては滑剤層
形成面)が磁気テープと接触するようにC−90のオーデ
ィオカセットに組込み(カセット1個について2枚を組
込む)、速度400cm/secで巻取りおよび巻戻しを1サイ
クルとして50サイクル連続して繰り返し、静電気による
巻き乱れの発生を目視により観察する。第1表中の
「〇」および「×」は「巻き乱れ無し」および「巻き乱
れ有り」を各々示している。
止性滑剤層形成面(比較例2および4においては滑剤層
形成面)が磁気テープと接触するようにC−90のオーデ
ィオカセットに組込み(カセット1個について2枚を組
込む)、速度400cm/secで巻取りおよび巻戻しを1サイ
クルとして50サイクル連続して繰り返し、静電気による
巻き乱れの発生を目視により観察する。第1表中の
「〇」および「×」は「巻き乱れ無し」および「巻き乱
れ有り」を各々示している。
(発明の効果) 本発明は上記のように構成されており、透明性および低
摩擦性を兼備するばかりでなく、実施例、比較例にも示
されているように、所定形状への打抜き作業性に優れ、
またカセットに組込んだ際のテープ走行も安定している
特徴を有する。
摩擦性を兼備するばかりでなく、実施例、比較例にも示
されているように、所定形状への打抜き作業性に優れ、
またカセットに組込んだ際のテープ走行も安定している
特徴を有する。
第1図は本発明に係る滑りシートの実例を示す正面図、
第2図は第1図A−B線で切断し、矢印方向から見た断
面図である。 1……プラスチックフィルム 2……帯電防止性滑剤層
第2図は第1図A−B線で切断し、矢印方向から見た断
面図である。 1……プラスチックフィルム 2……帯電防止性滑剤層
Claims (1)
- 【請求項1】帯電防止性を有する透明なプラスチックフ
ィルムの片面に、シリコーン系滑剤とシリコーン系帯電
防止剤を含む帯電防止性滑剤層が設けられていることを
特徴とするカセット用滑りシート。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6707587A JPH0640432B2 (ja) | 1987-03-19 | 1987-03-19 | カセツト用滑りシ−ト |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6707587A JPH0640432B2 (ja) | 1987-03-19 | 1987-03-19 | カセツト用滑りシ−ト |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS63231779A JPS63231779A (ja) | 1988-09-27 |
JPH0640432B2 true JPH0640432B2 (ja) | 1994-05-25 |
Family
ID=13334383
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6707587A Expired - Lifetime JPH0640432B2 (ja) | 1987-03-19 | 1987-03-19 | カセツト用滑りシ−ト |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0640432B2 (ja) |
-
1987
- 1987-03-19 JP JP6707587A patent/JPH0640432B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS63231779A (ja) | 1988-09-27 |
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