JP3326817B2 - 粘着フィルムラベル - Google Patents

粘着フィルムラベル

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JP3326817B2
JP3326817B2 JP18012192A JP18012192A JP3326817B2 JP 3326817 B2 JP3326817 B2 JP 3326817B2 JP 18012192 A JP18012192 A JP 18012192A JP 18012192 A JP18012192 A JP 18012192A JP 3326817 B2 JP3326817 B2 JP 3326817B2
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武彦 渡辺
浩三 前田
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Toyobo Co Ltd
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Toyobo Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、粘着ラベル(例えば、
工程管理ラベル、棚管理ラベル等の粘着ラベル)として
有用で、かつレーザービーム方式等の電子写真方式によ
るトナー定着印字方式に好適な、トナーとび(飛散)が
防止された粘着フィルムラベルに関する。
【0002】
【従来技術・発明が解決しようとする課題】従来より、
離型剤(シリコーン、ポリエチレン等)により離型処理
された紙を離型支持体とし、その上に粘着剤層、基材
(紙)が積層された粘着ラベルは、その基材上に印刷、
印字等が施された後、適宜離型支持体を剥離して、目的
物上に貼合わせて用いられている。
【0003】この粘着ラベルにおいて、基材が紙である
場合は、耐水性、耐摩耗性等、強度を必要とする用途に
は適用が困難であるばかりでなく、貼り付け使用時にラ
ベルが吸放湿により寸法変化することにより、皺・剥が
れ等のトラブルを生じ易い。
【0004】また、基材または離型支持体が紙よりなる
場合は、紙が吸湿または放湿により寸法変化を起こすこ
とにより、基材と離型支持体との間に寸法差を生じ、シ
ートが片側にカールする現象が起こり、後工程での実用
が困難である。さらに、粘着加工時の巻取りによる巻き
ぐせがつき易い。このため、できるだけ寸法差をなくす
るように、粘着加工時に紙に水分を与える等の工夫もな
されているが、充分な効果が得られていない。
【0005】そこで、基材および離型支持体をプラスチ
ックフィルムとする試みがなされている。ところが最近
では、管理のコンピューター化・高速化に伴い、バーコ
ードラベルが多く用いられており、そのバーコードはレ
ーザービーム方式等の電子写真方式によるトナー定着方
式によって印字されることが多い。そのため、かかる粘
着フィルムラベルを使用した場合、トナーとびが起こ
り、バーコードの線に滲みが生じる。これはバーコード
を読む時の誤読の原因となるので大きな問題となってい
る。
【0006】本発明の目的は、電子写真方式等のトナー
定着方式によって印字される場合にもトナーとびの少な
い粘着フィルムラベルを提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的は、本発明、即
ち基材、粘着剤層および離型支持体を順次積層してなる
レーザービーム方式印字用粘着フィルムラベルであっ
て、その表裏両面に帯電防止処理が施され、その表面電
気抵抗値が表裏各々1×10 9 Ωを超えて1×10 13 Ω
未満であり、かつ該基材および該離型支持体が二軸配向
ポリエステルフィルムよりなることを特徴とするレーザ
ービーム方式印字用粘着フィルムラベルによって達成さ
れる。
【0008】本発明において、粘着フィルムラベルは基
本的には、例えば図1に示した通り基材上に粘着剤層、
さらに離型支持体が積層された構造を有している。
【0009】本発明において、基材としてはプラスチッ
クフィルムが用いられる。具体的には、例えばポリエス
テル、ポリカーボネート、ポリオレフィン、塩化ビニル
樹脂、ポリスチレン等のフィルムが挙げられる。好まし
くは二軸配向されたポリエステルフィルムであり、これ
を用いた場合には印字時の熱変形等の問題が少なく、よ
り顕著に効果が発揮される。さらに、二軸配向されたポ
リエステルフィルムの中でも内部に空洞(ボイド)を含
有するポリエステルフィルムが、隠蔽性、クッション性
等の印字適性の観点から特に好ましい。
【0010】さらに、基材の表面(印字される側)に、
印字時のトナー受容層部として、トナーとの親和性に優
れた樹脂よりなる層を設けることが好ましい。このよう
な樹脂としては、例えば無機または有機の成分よりなる
マット化剤微粒子を含有するバインダー樹脂等が挙げら
れる。また、基材(トナー受容層部を設けた場合には、
トナー受容層部)の表面は、表面の滑りやすさ、トナー
の耐擦過性を向上させるため等の目的で粗面化されてい
ることが好ましい。
【0011】上記基材の厚みは、好ましくは10〜10
0μmであり、さらに好ましくは25〜90μmであ
る。また、トナー受容層部を設けた場合、その厚みは、
好ましくは0.1〜10μmであり、さらに好ましくは
0.2〜5μmである。
【0012】粘着剤層用の粘着剤としては、この分野で
通常用いられている溶剤系または水系の粘着剤、例えば
天然ゴム系、合成ゴム系、アクリル系等の粘着剤が挙げ
られる。また、粘着剤層の厚みは好ましくは3〜30μ
m、さらに好ましくは5〜20μmである。
【0013】離型支持体に用いられる材料としては、プ
ラスチックフィルム、紙等であり、例えばポリオレフィ
ンフィルム、ポリエステルフィルム、クラフト紙、グラ
シン紙等が挙げられ、好ましくは二軸配向されたポリエ
ステルフィルムである。本発明においては、離型支持体
材料としてプラスチックフィルムを使用した場合に、よ
り顕著に効果が発揮される。また、離型支持体と基材と
は類似の熱収縮性を有しているもの(特に、同一素材)
を使用することが好ましい。かくして、印刷時における
熱によるカールが抑制される。
【0014】離型支持体は、通常離型処理されており
(離型層部)、その処理としては例えばシリコーン系樹
脂、ポリエチレン系樹脂等による表面コーティングが例
示される。
【0015】また、離型支持体は透明タイプまたは着色
タイプのいずれでもよいが、半透明マット調が好まし
い。マット化は、透明あるいは粒子・空洞等を含有する
半透明ベースフィルム上に、無機粒子等を含有させた樹
脂をコートする方法、サンドマットやケミカルマット等
の方法等により行われる。さらに、離型支持体は、フィ
ルムラベルの印刷時の走行性、印刷物の引揃え性をよく
する目的で、その表面(離型処理されていない側)は適
度に粗面化されている(粗面化層部)ことが好ましい。
【0016】上記離型支持体の厚みは、好ましくは20
〜250μmであり、さらに好ましくは50〜100μ
mである。
【0017】本発明の粘着フィルムラベルにおいては、
その表裏両面が帯電防止処理を施されてなることを特徴
とし、その帯電防止レベルとしては、通常、表裏各々の
表面電気抵抗値で1×109 Ωを越えて1×1013 Ω
満であり、好ましくは1×1010〜1×1012 Ω、さら
に好ましくは1×1010〜5×1011 Ωである。表面電
気抵抗値が、1×109 Ω以下では帯電性が少なすぎて
トナーの転移不良が生じる恐れがあり、1×1013 Ω
上ではトナーとびを十分に阻止することができない。な
お、表面電気抵抗値は、23℃、65%RHの下で、J
IS K6911に準じて測定したものである。
【0018】帯電防止処理を施す手段としては、例えば
帯電防止剤を塗布する方法等が例示される。帯電防止剤
としては、例えば界面活性剤(例えば、アルキル硫酸塩
等のアニオン系、アルキルアンモニウム塩等のカチオン
系、ポリオキシエチル、アルキルエーテル等のノニオン
系等)、無機塩(塩酸、硫酸、リン酸、炭酸、亜硫酸、
亜リン酸、その他の無機酸とアルカリ金属、アルカリ土
類金属、アンモニウムイオンとの塩類等:例えば食塩、
塩化マグネシウム等)、多価アルコール(例えば、エチ
レングリコール、プロピレングリコール、グリセリン等
およびそれらの縮合物等)、金属化合物(例えば、チタ
ン、錫、亜鉛、その他の金属酸化物等の導電性微粒子
等)、カーボン等が挙げられる。
【0019】当該粘着フィルムラベルは、自体既知の方
法にて、基材、粘着剤層および離型支持体を積層させ、
さらに、これの表裏両面に帯電防止処理を行うことによ
って製造される。
【0020】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明をより具体的に
説明するが、本発明はこれら実施例によって何ら限定さ
れるものではない。なお、以下の実施例および比較例に
おける粘着フィルムラベルの構成は図2に示す通りであ
る。
【0021】実施例1 離型支持体として、片面にシリコーン樹脂がコートされ
た離型層部を有し、反対面に帯電防止剤(カチオン系ア
クリルポリマー)を含有するマットコート層により粗面
化された粗面化層部を有するポリエステル系フィルム
(東洋紡績社製、クリスパーH7215)50μmを用
い、この離型処理面(離型層部)上にアクリル系共重合
体粘着剤を塗布した。さらに基材として、片面に帯電防
止剤(カチオン系アクリルポリマー)を含有するトナー
受容層部がコートされ、内部に空洞を含有する白色ポリ
エステル系フィルム(東洋紡績社製、クリスパーG23
12)50μmを用い、これのトナー受容層部の反対面
を粘着剤層上に貼合わせて積層し、粘着フィルムラベル
を得た。この粘着フィルムラベルの表面電気抵抗値を前
述の方法により測定したところ、表面(基材表面)1.
5×1010 Ω、裏面(離型支持体表面)3.0×1010
Ωであった。
【0022】実施例2 実施例1で得られた粘着フィルムラベルと同じ構造で、
表面電気抵抗値を表面2.8×1011 Ω、裏面1.2×
1011 Ωとした粘着フィルムラベルを得た。
【0023】実施例3 実施例1で得られた粘着フィルムラベルと同じ構造で、
表面電気抵抗値を表面1.0×1012 Ω、裏面3.0×
1012 Ωとした粘着フィルムラベルを得た。
【0024】実施例4 実施例1で得られた粘着フィルムラベルと同じ構造であ
るが、離型支持体の粗面化層部および基材のトナー受容
層部中に帯電防止剤を含有させる代わりに、それらの外
表面上にカチオン系界面活性剤の帯電防止剤溶液を塗布
することにより、表面電気抵抗値を表面1.2×1010
Ω、裏面2.1×1010 Ωとした粘着フィルムラベルを
得た。
【0025】比較例1 実施例1で得られた粘着フィルムラベルと同じ構造であ
るが、離型支持体の粗面化層部および基材のトナー受容
層部中に帯電防止剤を含有させず、帯電防止処理を施し
ていない粘着フィルムラベルを得た。
【0026】比較例2 実施例1で得られた粘着フィルムラベルと同じ構造で、
表面のみを5.0×1010 Ωとなるように帯電防止処理
し、裏面には帯電防止処理を施していない粘着フィルム
ラベルを得た。
【0027】比較例3 実施例1で得られた粘着フィルムラベルと同じ構造で、
裏面のみを3.0×1010 Ωとなるように帯電防止処理
し、表面には帯電防止処理を施していない粘着フィルム
ラベルを得た。
【0028】実験例1 実施例および比較例で製造した粘着フィルムラベルのト
ナーとびを調べた。即ち、基材側を上面(印字面)とし
て、レーザービームプリンター〔京セラ(株)製、L58
0;印字速度8枚/分〕を用いて印字し、その印字状態
を調べ、結果を表1に示した。なお、印字状態は以下の
基準により評価した。 1: トナーとび無 2: 拡大鏡で見るとバーコードの細い線が少し滲んで
いる 3: バーコードの細い線が少し部分的に滲んでいる
(実用許容レベル) 4: バーコードの細い線が少し滲んでいる(バーコー
ドの読み取りには支障ないが、美観が悪い) 5: トナーとびがひどく、バーコードの細い線が滲ん
でいる
【0029】
【表1】
【0030】
【発明の効果】本発明の粘着フィルムラベルは、電子写
真方式等のトナー定着方式によって印字される場合にも
トナーとびが少なく、例えば当該粘着フィルムラベルを
バーコード用として使用した場合に、バーコードの読み
取りが正確に行えるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の粘着フィルムラベルの概念を示す断面
図である。
【図2】本発明の粘着フィルムラベルの実施例を示す断
面図である。
【符号の説明】
1:基材 2:粘着剤層 3:離型支持体 4:トナー受容層部 5:離型層部 6:粗面化層部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G09F 3/10 C09J 7/02 G09F 3/00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 材、粘着剤層および離型支持体を順次
    積層してなるレーザービーム方式印字用粘着フィルムラ
    ベルであって、その表裏両面に帯電防止処理が施され
    の表面電気抵抗値が表裏各々1×109 Ωを超えて1
    ×1013 Ω未満であり、かつ該基材および該離型支持体
    が二軸配向ポリエステルフィルムよりなることを特徴と
    するレーザービーム方式印字用粘着フィルムラベル。
  2. 【請求項2】 前記基材の印字される側の表面に、微粒
    子とバインダー樹脂により粗面化されたトナー受容層を
    設けることを特徴とする請求項記載のレーザービーム
    方式印字用粘着フィルムラベル。
  3. 【請求項3】 前記二軸配向ポリエステルフィルムが内
    部に空洞を含有するポリエステルフィルムであることを
    特徴とする請求項記載のレーザービーム方式印字用粘
    着フィルムラベル。
  4. 【請求項4】 前記離型支持体の離型処理されていない
    表面が粗面化されていることを特徴とする請求項記載
    レーザービーム方式印字用粘着フィルムラベル。
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