JP3304389B2 - トナー熱定着方式印字用粘着シート - Google Patents

トナー熱定着方式印字用粘着シート

Info

Publication number
JP3304389B2
JP3304389B2 JP09293792A JP9293792A JP3304389B2 JP 3304389 B2 JP3304389 B2 JP 3304389B2 JP 09293792 A JP09293792 A JP 09293792A JP 9293792 A JP9293792 A JP 9293792A JP 3304389 B2 JP3304389 B2 JP 3304389B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
film
adhesive sheet
sensitive adhesive
pressure
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP09293792A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH05287242A (ja
Inventor
浩三 前田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyobo Co Ltd
Original Assignee
Toyobo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyobo Co Ltd filed Critical Toyobo Co Ltd
Priority to JP09293792A priority Critical patent/JP3304389B2/ja
Publication of JPH05287242A publication Critical patent/JPH05287242A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3304389B2 publication Critical patent/JP3304389B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Adhesive Tapes (AREA)
  • Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、粘着ラベル(例えば、
工程管理ラベル、棚管理ラベル等の粘着ラベル)等に有
用で、かつレーザービームプリンター等のトナー定着方
式の印字に適用可能なカールの少ない粘着シートに関す
る。
【0002】
【従来技術・発明が解決しようとする課題】従来、粘着
ラベルは、シリコーン、ポリエチレン等の離型剤処理を
された離型性の紙よりなる支持体上に、粘着剤で表面基
材用紙を積層し、表面基材紙上に印刷、印字、ハーフカ
ット、抜き加工等を施した後、適宜剥離し、目的物上に
貼合わせて用いられている。
【0003】しかし、表面基材が紙である場合は、耐水
性、耐摩耗性等、強度を必要とする用途には適用が困難
である。
【0004】表面基材を耐水性のあるプラスチックフィ
ルムにしようとする試みもなされているが、離型性支持
体が紙よりなる場合は、紙が吸湿または放湿により寸法
変化を起こすことにより、表面基材と離型性支持体とを
粘着後、放置中に該表面基材と離型性支持体であるフィ
ルムとの間に寸法差を生じ、シートが片側にカールする
現象が起こり、後工程での実用が困難である。また、粘
着加工時の巻取りにより巻きぐせがつき易い。できるだ
け寸法差をなくすために、粘着加工時に紙に水分を与え
る等の工夫もなされているが、充分な効果が得られてい
ない。
【0005】そこで、離型性支持体も吸水性の少ないプ
ラスチックフィルムとし、水分による寸法変化の少ない
組合せにしようとする試みがなされている。
【0006】しかし、特に近年、スーパー等の大規模商
店の商品管理や、自動車工場における部品管理等、管理
用にバーコードラベル等を採用しようとする場合、その
管理はコンピューター化・高速化に伴い、バーコード印
字等は電子写真方式、レーザービーム方式等のトナー定
着方式印字の採用が増えてきている。
【0007】これらのトナー熱定着方式は、プリンター
の構造上、定着ロールの温度が非常に高温(約180〜
200℃)になるため、従来プラスチックフィルムを表
面基材とした粘着ラベルは、プリンター印字後大きく熱
カールを生じ、取り扱いが非常に困難であり、実用に耐
えないものであった。
【0008】本発明の目的は、水分やプリンターの熱の
いずれによってもカールすることの極めて少ない粘着シ
ート(特に粘着ラベル用粘着シート)を提供することで
ある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記問題点
を解決するために鋭意検討した結果、本発明により上記
目的が達成されることを見出した。即ち、本発明は、表
面基材層(A)、粘着剤層(B)および離型性支持体層
(C)よりなる粘着シートであって、(A)層および
(C)層がともにプラスチックフィルム、特に内部に空
洞を含有するポリエステルフィルムよりなり、且つ17
5℃×2分間における(A)層フィルムおよび(C)層
フィルム各々の熱収縮率特性が、下式(I)および(I
I)をともに満足してなることを特徴とするトナー熱定
着方式印字用粘着シートに関する。
【0010】
【数2】
【0011】〔但し、HS(A):175℃×2分間に
おける表面基材層用フィルムの一方向およびそれと垂直
方向の熱収縮率の平均値(%)であり、HS(C):1
75℃×2分間における離型性支持体層用フィルムの一
方向およびそれと垂直方向の熱収縮率の平均値(%)で
ある。〕
【0012】本発明において、粘着シートは離型性支持
体層の上に粘着剤層、表面基材層が積層された構造を有
している。表面基材層(A)に用いられるプラスチック
フィルムは、(I)式および(II)式をともに満足しう
る特性を有するフィルムであれば特に限定されないが、
例えばポリオレフィン、ポリエステル、ポリアミド、ポ
リイミド、ポリスルホン等が挙げられ、好ましくは二軸
配向されたポリエステルフィルムであり、さらに好まし
くは内部に空洞を有した白色ポリエステルフィルムであ
る。さらに、該フィルムの表面(印字される側)に、印
字時のトナー受容層としてのコート層(バインダー樹
脂、マット剤等)を設けることが実用上特に好ましい。
【0013】上記フィルムの厚みは、通常10〜100
μmであり、好ましくは25〜75μmである。また、
トナー受容層としてのコート層の厚みは、通常0.1〜
10μmであり、好ましくは0.2〜5μmである。
【0014】上記フィルム層およびコート層中に、有機
または無機の添加剤を所望により添加することは、
(I)式および(II)式を満足させる限り差し支えな
い。特に帯電防止剤等の添加は好ましい場合が多い。
【0015】離型性支持体層(C)に用いられるプラス
チックフィルムも、(I)式および(II)式をともに満
足しうる特性を有するフィルムであれば特に限定されな
いが、例えばポリオレフィン、ポリエステル、ポリアミ
ド、ポリイミド、ポリスルホン等が挙げられ、好ましく
は二軸配向されたポリエステルフィルムであり、さらに
好ましくは内部に空洞を有した半透明ポリエステルフィ
ルムである。上記プラスチックフィルムにシリコーン系
樹脂、ポリエチレン系樹脂等により離型処理することに
より、離型性支持体とする。また、該離型性支持体は透
明タイプまたは着色タイプのいずれでもよいが、半透明
マット調が好ましい。マット化は、無機粒子等を含有さ
せた樹脂をコートする方法、サンドマットやケミカルマ
ット等の方法、または練りこみの方法(シリカ等の無機
粒子を添加する方法)等により行われる。
【0016】上記離型性支持体の厚みは通常20〜25
0μmであり、好ましくは50〜100μmである。ま
た、マットコート層を設ける場合、その位置は該離型性
支持体の離型面と反対側の面が好ましく、該層の厚みは
通常0.1〜15μm、好ましくは0.2〜5μmであ
る。
【0017】粘着剤としては、通常用いられる溶剤系ま
たは水系の粘着剤、例えば天然ゴム系、合成ゴム系、ア
クリル系等が挙げられる。また、粘着剤層の厚みは通常
2〜20μm、好ましくは5〜15μmである。
【0018】当該粘着シートは、溶液またはエマルジョ
ンコート法により粘着剤を離型性支持体の離型処理面ま
たは表面基材の裏面に付与してこれらを貼合わせる方法
の他、一般に用いられている方法により製造される。
【0019】本発明においては、(A)層および(C)
層フィルムの熱収縮率特性が最も重要である。プリンタ
ー印字時にカールが発生しないようにするためには、印
字固定時の定着ロール温度(通常180〜200℃)に
おけるフィルム温度(通常175℃)での熱収縮率を
(I)および(II)式の範囲内とすることが必要であ
る。
【0020】
【数3】
【0021】HS(C)が1.5%を越えると、プリン
ター、特にレーザービームプリンターによる印字の際、
熱によるカールを0とすることはできない。また、HS
(C)は好ましくは1.2%以下であり、さらに好まし
くは1.0%以下である。HS(A)とHS(C)との
差の絶対値が0.7%を越えると、HS(C)が1.5
%以下であっても熱によるカールが発生し易い。また、
この値は好ましくは0.5%以下であり、最も好ましく
は0%である。
【0022】(A)層および(C)層フィルムの印字固
定時のフィルム温度(通常175℃)における熱収縮率
を上記の範囲を満足する如く製造する方法は任意である
が、特定の温度、張力の組合せで該フィルムを各々あら
かじめ熱処理する方法によって得ることができる。
【0023】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明をより具体的に
説明するが、本発明はこれら実施例によって何ら限定さ
れるものではない。
【0024】実施例1 表面基材層(A)として、内部に空洞を有する白色ポリ
エステル系フィルム(東洋紡績社製、クリスパーGタイ
プ)50μmでHS(A)=0.8%としたものを用
い、離型性支持体層(C)として、片面にシリコーン樹
脂コート、反対面にマットコートされた半透明空洞含有
ポリエステル系フィルム(東洋紡績社製、クリスパーH
タイプ)75μmでHS(C)=1.0%としたものを
用いた。これらをアクリル系共重合体粘着剤を用いて貼
合わせ、粘着シートを得た。得られた粘着シートをA4
サイズのシート状にカットし、表面基材層(A)側を上
面(印字面)として、レーザービームプリンターである
キャノンレーザーショットB604D(印字固定時の定
着ロール温度が約180〜200℃)を用いて、印字テ
ストを行った。得られた印字サンプルを水平な平面板上
におき、四角の平面板上からの浮き上がり高さ(mm)を
測定した。結果はいずれも浮き上がり高さ0mmであり、
全くカールはしていなかった。
【0025】実施例2 実施例1と同様にして粘着シートを得た。但し、表面基
材層(A)および離型性支持体層(C)として下記のも
のを使用した。 表面基材層(A):HS(A)1.5%、クリスパーG
タイプ、50μm 離型性支持体層(C):HS(C)1.0%、クリスパ
ーHタイプ、50μm 当該粘着シートについて、実施例1と同様にして印字テ
ストを行い、その浮き上がり高さを測定したところ0.
5mmであった。
【0026】比較例1 実施例1と同様にして粘着シートを得た。但し、表面基
材層(A)および離型性支持体層(C)として下記のも
のを使用した。 表面基材層(A):HS(A)1.9%、クリスパーG
タイプ、50μm 離型性支持体層(C):HS(C)1.1%、クリスパ
ーHタイプ、75μm 当該粘着シートについて、実施例1と同様にして印字テ
ストを行い、その浮き上がり高さを測定したところ53
mmであった。
【0027】比較例2 実施例1と同様にして粘着シートを得た。但し、表面基
材層(A)および離型性支持体層(C)として下記のも
のを使用した。 表面基材層(A):HS(A)1.9%、クリスパーG
タイプ、50μm 離型性支持体層(C):HS(C)2.1%、マットコ
ートされたポリエチレンテレフタレートフィルム、50
μm 当該粘着シートについて、実施例1と同様にして印字テ
ストを行い、その浮き上がり高さを測定したところ63
mmであった。
【0028】
【発明の効果】本発明の粘着シートは、高温にさらして
もカールすることが殆どない。従って、レーザービーム
プリンター等のトナー定着方式の印字において、当該粘
着シートを印字固定時の定着ロール温度(例えば180
〜200℃)を経由させても殆どカールすることがな
く、当該粘着シートは粘着ラベル等として有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C09J 7/02 G09F 3/04 G09F 3/10

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面基材層(A)、粘着剤層(B)およ
    び離型性支持体層(C)よりなる粘着シートであって、
    (A)層および(C)層がともにプラスチックフィルム
    よりなり、且つ175℃×2分間における(A)層フィ
    ルムおよび(C)層フィルム各々の熱収縮率特性が、下
    式(I)および(II)をともに満足してなることを特
    徴とするトナー熱定着方式印字用粘着シート。 【数1】 〔但し、HS(A):175℃×2分間における表面基
    材層用フィルムの一方向およびそれと垂直方向の熱収縮
    率の平均値(%)であり、HS(C):175℃×2分
    間における離型性支持体層用フィルムの一方向およびそ
    れと垂直方向の熱収縮率の平均値(%)である。〕
  2. 【請求項2】 (A)層および(C)層のプラスチック
    フィルムがともに内部に空洞を含有するポリエステルフ
    ィルムである請求項1記載のトナー熱定着方式印字用粘
    着シート。
JP09293792A 1992-04-13 1992-04-13 トナー熱定着方式印字用粘着シート Expired - Fee Related JP3304389B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP09293792A JP3304389B2 (ja) 1992-04-13 1992-04-13 トナー熱定着方式印字用粘着シート

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP09293792A JP3304389B2 (ja) 1992-04-13 1992-04-13 トナー熱定着方式印字用粘着シート

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH05287242A JPH05287242A (ja) 1993-11-02
JP3304389B2 true JP3304389B2 (ja) 2002-07-22

Family

ID=14068397

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP09293792A Expired - Fee Related JP3304389B2 (ja) 1992-04-13 1992-04-13 トナー熱定着方式印字用粘着シート

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3304389B2 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1116745A4 (en) * 1998-09-25 2005-04-13 Yupo Corp THERMOPLASTIC RESIN FILM AND LABEL SHEET COMPRISING SAID FILM
JP4573071B2 (ja) * 2000-02-08 2010-11-04 東洋紡績株式会社 半導体ウエハ用粘着シート
US6805933B2 (en) * 2001-07-31 2004-10-19 3M Innovative Properties Company Articles comprising a release liner having a high coefficient of friction and good roll stability
JP4727192B2 (ja) * 2004-09-09 2011-07-20 株式会社リコー 粘着ラベルおよび貼付方法
JP4717037B2 (ja) * 2007-08-06 2011-07-06 日東電工株式会社 両面接着シート及びセパレータ
US9376600B2 (en) * 2008-06-27 2016-06-28 Liberman Disbributing and Manufacturing Co. Extendable self-supporting material

Also Published As

Publication number Publication date
JPH05287242A (ja) 1993-11-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0951991B1 (en) Readily bondable polyester film
JP3268784B2 (ja) 離形フィルム
KR101772479B1 (ko) 이형필름
JP2003041205A (ja) 表面保護フィルム
JP2017013387A (ja) 基材レス両面粘着シート用離型フィルム
JP3304389B2 (ja) トナー熱定着方式印字用粘着シート
EP0043243A1 (en) Decorative laminate
EP0445744B1 (en) Laminated polyester film
JP3459722B2 (ja) 離型フイルム
JP2003147106A (ja) はく離性熱可塑性フィルムおよびその製造方法
US20180005550A1 (en) Labels and Tags for High Temperature Applications
EP0237258A2 (en) Marker assembly
JPH10286922A (ja) 離型フィルム
JP6277798B2 (ja) 基材レス両面粘着シート用離型フィルム
US20050136208A1 (en) Transfer-laminating member and production method thereof
JPH10138431A (ja) 離形フィルム
JPH10316782A (ja) 微細空洞含有ポリエステル系樹脂フィルムまたはシート
JPH10278203A (ja) 離型フィルム
JP2006022136A (ja) 離型フィルムの製造方法
JP4155083B2 (ja) 離型フィルム
RU2736080C1 (ru) Многослойный полимерный материал для лазерной гравировки и способ его получения
JPH079625A (ja) 離型フイルム
JP3326817B2 (ja) 粘着フィルムラベル
JPH05279633A (ja) 粘着シート
JP2003089169A (ja) 剥離性フィルム

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080510

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090510

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090510

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100510

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100510

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110510

Year of fee payment: 9

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees