JPH0344909B2 - - Google Patents

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JPH0344909B2
JPH0344909B2 JP57159884A JP15988482A JPH0344909B2 JP H0344909 B2 JPH0344909 B2 JP H0344909B2 JP 57159884 A JP57159884 A JP 57159884A JP 15988482 A JP15988482 A JP 15988482A JP H0344909 B2 JPH0344909 B2 JP H0344909B2
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Tadao Ichimura
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Description

【発明の詳細な説明】
この発明は、擬紙化ポリオレフインフイルムに
関する。 従来、ポリオレフインにフイラーを含有せしめ
た樹脂を延伸することにより、内部および表面に
ボイドを形成して白色、不透明化し、併せて表面
を紙状光沢とするフイルムの製法が知られてい
る。 しかし、このように内部及び表面にボイドを形
成した延伸フイルムは、フイラーとボイドの存在
のため、その後の加工時の磨耗、例えば印刷、印
字および光学読取り時の磨耗で、紙状光沢を有す
る表層部分が剥離してくる欠点があつた。また、
粘着積層体として使用する場合に、被着体が凹凸
面あるいは柔軟性のある変形面や曲面であると、
腰がある(ヤング率が大きい)ため、カール等で
被着体から剥離してくるなどの欠点もあつた。 この発明の目的は、上記欠点に鑑み、磨耗で表
層部分が脱落することなく、かつ凹凸面や曲面、
ゴム質のような柔軟性のある変形面からなる被着
体から剥離することのない、しかも水漏れ破損が
防止され、且つ温度や湿度の変化にも安定な擬紙
化ポリオレフインフイルムを提供することにあ
る。 上記目的を達成するため、この発明は、つぎの
構成を有する。すなわち、フイラーを10〜40重量
%含有する延伸ポリオレフインフイルム(以下、
これを「フイラーを含む延伸ポリオレフインフイ
ルム1」と記す)を基材フイルムとして、この基
材フイルムの印刷面側となる片面に、表面の光沢
度が30以下であつてフイラーを含まない延伸ポリ
オレフインフイルム(以下、これを「フイラーを
含まない延伸ポリオレフインフイルム2」と記
す)が積層されてなり、前記フイラーを含有する
延伸ポリオレフインフイルム1/フイラーを含ま
ない延伸ポリレフインフイルム2の厚み比が4以
上である擬紙化ポリオレフインフイルムである。 この発明におけるフイラーを含む延伸ポリオレ
フインフイルム1とは、延伸によりフイラー周辺
にボイドを形成して、見掛け比重を小さくし、機
械的強度や寸法安定性を保持し、併せて柔軟性の
ある白色不透明な層を形成するもので、普通は二
軸延伸されている。その樹脂成分は、ポリプロピ
レン樹脂を少なくとも50wt%以上含むことが好
ましいが、ポリプロピレン樹脂にエチレン−プロ
ピレン共重合体(ランダム、ブロツク)樹脂やポ
リエチレン樹脂などを含ませてもよい。好ましく
はポリプロピレン樹脂単独である。フイラーとし
ては、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、酸化
マグネシウム、アルミナ、珪酸アルミニウム、カ
オリン、カオリナイト、タルク、クレイ、珪藻
土、ドロマイト、酸化チタン、ゼオライトなどの
無機粒子の単体あるいは混合物が適宜に用いられ
るが、これらのうちでは炭酸カルシウムを主体と
したものが好ましく用いられる。フイラーの添加
量は10wt%〜40wt%、好ましくは15〜35wt%で
ある。10wt%未満では、白色不透明性が得られ
ない。他方、40wt%を超えるようになると、機
械的強度が保持出来ない脆いフイルムとなり、好
ましくない。このフイラーを含む延伸ポリオレフ
インフイルム1には、各種添加剤、例えば熱安定
剤、酸化防止剤、耐候剤、帯電防止剤、造核剤な
どを添加してもよい。 次に、延伸ポリオレフインフイルム2とは、紙
状光沢、すなわち表面光沢度30以下の特性をも
ち、この表面への印刷、印字の際のインキ、トナ
ー等との密着性が良く、印刷、印字などの加工時
および印字面の光沢読取り時などの磨耗で剥離す
ることのない層で、少なくとも一軸延伸されてお
り、好ましくは二軸延伸フイルムである。その樹
脂成分として、ポリプロピレン樹脂、エチレン−
プロピレン共重合体(ランダム、ブロツク)樹
脂、ポリエチレン樹脂、ポリブタジエン樹脂、ポ
リブテン−1樹脂、エチレン−プロピレン−ジエ
ン3元共重合体樹脂の単体または混合物が用いら
れる。好ましくは、エチレン−プロピレンブロツ
ク共重合体樹脂が用いられることである。このフ
イルム層には、前記のフイラー以外の各種の添加
剤例えば、熱安定剤、酸化防止剤、耐候剤、帯電
防止剤、造核剤などを添加してもよい。 フイラーを含む延伸ポリオレフインフイルム1
と延伸ポリオレフインフイルム2が、二層(1)/(2)
に複合延伸されており、その両フイルム1,2の
厚み比(1)/(2)が4以上(好ましくは6以上)であ
る。また見掛け比重0.80以下、ヤング率300Kg/
mm2以下(好ましくは200Kg/mm2以下)、光線透過率
20%以下であることが望ましい。 延伸ポリオレフインフイルム2の表面性状は、
表面の光沢度が30以下、好ましくは20以下であ
る。印刷、印字するフイルムとして供される場
合、印刷、印字される面は、表面漏れ張力45ダイ
ン/cm以上であることが好ましく、50ダイン/cm
以上であることがより望ましい。この表面漏れ張
力を45ダイン/cm以上とするための処理方法とし
て、少なくとも5%以上の炭酸ガスを含む雰囲気
中でコロナ放電処理する方法が適用できる。粘着
加工される面(非印刷・非印字面)に対しては通
常のコロナ放電処理を施すことができる。 ここでいう見掛け比重とは、サンプル片10cm×
10cmをマイクロメータで測定したフイルム厚みと
面積から求められる体積を基礎とし、この体積と
重量とから計算によつて得られるものである。ヤ
ング率とは、サンプルの長手方向および横方向に
引張り速度20mm/分でテンシヨンを掛け、強伸度
特性を求めて、引張り初期の強度と伸度の関係が
比例関係にある部分の勾配を指す。また、光線透
過率とはJIS−K6714に基づき、表面の光沢度と
はJIS−Z8741(2)に基づき、表面漏れ張力とはJIS
−K6768に基づきそれぞれ得られるものである。 粘着層を設ける場合は、上述の、二層の複合延
伸フイルムの非印刷・非印字面に相当する面に、
アクリル酸エステルおよび共重合体などアクリル
系樹脂からなる粘着剤を塗布、乾燥し、シリコー
ン等の樹脂で処理したグラシン紙などの離形紙を
貼合せる。ここでいう粘着剤は必ずしも限定する
ものではないが、好ましくは耐水性のある上述の
アクリル系ソルベントタイプの樹脂を使用するこ
とである。 印刷・印字層を設けるには、上述の複合延伸フ
イルムの延伸ポリオレフインフイルム2面に、絵
柄、文字等をオフセツト印刷、グラビア印刷、シ
ール印刷、スクリーン印刷等で印刷するか、およ
び/またはインパクトプリンター、静電転写方
式、インクジエツト方式などによるノンインパク
トプリンター等で文字、記号、バーコードなどを
印字することができる。これら印刷、印字をする
前に、インキの浸透性や密着性をよりよくするた
めの層をもうけても良く、この場合、印刷、印字
および加工、使用時の磨耗で表面が脱落、剥離せ
ず、紙状光沢をもつことが必要で、そのためには
無機粒子からなるフイラーとポリエステル樹脂、
ポリウレタン樹脂などの樹脂からなる薄膜を、好
ましくは1〜5μ相当の厚みで塗布する方法が適
用できる。延伸ポリオレフインフイルム2表面
は、この薄膜層との密着性が良好であるため、こ
の薄膜層は、磨耗等で剥離することがない。 これらの印刷、印字された粘着積層体は、印
刷・印字部分の外部からの過酷な磨耗等から保護
するために、透明、強靱な薄膜延伸プラスチツク
フイルムを接着剤を介してオーバーラミネートす
ることもできる。この場合、表面の光沢度が30以
下、光線透過率80%以上のプラスチツクフイルム
を用いるのが良い。例えば、二軸延伸ポリプロピ
レンと延伸(二軸あるいは一軸)エチレン−プロ
ピレンブロツク共重合体からなる複合フイルムな
どである。 次に、この発明にかかる擬紙化ポリオレフイン
フイルムの製法の一例を示す。 (1) 複合延伸ポリオレフインフイルムの製造。無
機粒子のフイラーを含むポリオレフイン樹脂
(例えばポリプロピレン)とポリオレフイン樹
脂(例えばエチレン−プロピレン共重合体)を
それぞれ別々の押出し機を用い二層の口金から
溶融押出し積層してシート状に成型し、さらに
このシートを連続してタテ方向、ヨコ方向に逐
次二軸延伸し、リラツクス、熱処理、表面処理
することによつて、フイラーを含む延伸ポリオ
レフインフイルム1と延伸ポリオレフインフイ
ルム2が、〔(1)/(2)〕の二層に積層された複合
延伸ポリオレフインフイルムとする。この場
合、フイラーを含むポリオレフイン樹脂を押出
し成型しタテ方向に延伸した後、その表面上に
別のポリオレフイン樹脂を別個の押出機、口金
から溶融押出しし積層して、この複合層をヨコ
方向に延伸し、リラツクス、熱処理、表面処理
することによつて複合ポリオレフインとするこ
ともできる。 (2) タツク紙加工 (1)で得られた複合延伸ポリオレフインフイル
ムのフイラーを含む延伸ポリオレフインフイル
ム層1に粘着剤を塗布し、離形紙を貼合せてタ
ツク紙とする。 (3) 印刷・フオーム加工 (2)で得られたタツク紙に、ロール状で、グラ
ビア印刷、シール印刷、オフセツト印刷、スク
リーン印刷等の印刷を施し、打抜き、ガス取り
仕上げする。 (2)で得られたタツク紙に平判でオフセツト印
刷、スクリーン印刷等を施すこともできる。ま
た、(2)で得られたタツク紙にロール状で印刷を
施し、サイドの穴明け、ミシン折目、打抜き等
のフオーム加工を行ない、フオーム用紙とす
る。 (4) 印字加工 (3)で得られたフオーム用紙を端末処理機のプ
リンターにセツトして、インパクトプリンタ
ー、インキジエツト方式および電子写真方式に
よるノンインパクトプリンター等を用い、カー
ボンを含む油性インキおよびトナーで印字す
る。この場合、例えば文字コード、マークコー
ド、バーコードなどの光学読取り情報などを印
字することもできる。 (5) 保護層のオーバーラミネート (3)でのタツク紙のフオーム加工において、打
抜き、カス取りの工程を除いたフオーム用紙
に、(4)の印字加工した後、印字面に接着剤を介
して透明な薄膜延伸プラスチツクフイルムをオ
ーバーラミネートする。 (6) インキ浸透層の塗布加工 (1)で得られた複合延伸ポリオレフインフイル
ムにおける、表面漏れ張力45ダイン/cm以上の
延伸ポリオレフインフイルム2の表面に、イン
キ浸透層を塗布、乾燥して、(3)の印刷、フオー
ム加工および(4)の印字を行なう。このインキ浸
透層は、無機粒子からなるフイラーを含むポリ
エステル樹脂あるいポリウレタン樹脂を1〜
5μ塗布、乾燥して得られる。 第1図ないし第4図は、この発明にかかる擬紙
化ポリオレフインフイルムとこれを用いて作られ
る製品の構造を、それぞれ模式的にあらわしてい
る。すなわち、第1図は、フイラーを含む延伸ポ
リオレフインフイルム1と、その片面に積層され
た延伸ポリオレフインフイルム2とからなるこの
発明の擬紙化ポリオレフインフイルム(複合延伸
ポリオレフインフイルム)をあらわす。 第2図は、第1図の擬紙化ポリオレフインフイ
ルムを用い、フイルム2の表面に直接印刷・印字
5した積層体をあらわす。 第3図は、第1図の擬紙化ポリオレフインフイ
ルムを用い、フイルム2の表面にインキ浸透層6
を介して印刷・印字5した積層体の断面図であ
る。 第4図は、第2図のものと同様にフイルム2の
表面に直接印刷・印字5したものに直接剤層7を
介して保護フイルム層8を設けた積層体をあらわ
す。第2図ないし第4図の積層体はいずれも、そ
の裏面に粘着剤層3を介して離形紙4が積層され
ている。 以上に述べたように、この発明にかかる擬紙化
ポリオレフインフイルムは、フイラーを10〜40重
量%含有する延伸ポリオレフインフイルムの印刷
面側となる片面に、表面の光沢度が30以下であつ
てフイラーを含まない延伸ポリオレフインフイル
ムが積層されてなり、前記フイラーを含有する延
伸ポリオレフインフイルム1/フイラーを含まな
い延伸ポリオレフインフイルム2の厚み比が4以
上であるため、これを用いて得られた紙状プラス
チツク粘着積層体は、水漏れ破損、温度・湿度の
変化に安定で、摩耗等で印刷・印字面が脱落する
ことがなく、凹凸、曲面、ゴム質のような柔軟性
の変形面からなる被着体から剥離することなく十
分に追随接着することができる。そのため、例え
ばスーパーマーケツトやデパート等で用いられる
冷凍・冷蔵食品、水物食品の表示ラベル、流通在
庫管理システムに使われるPOS(point of sales)
関係および血液の採血、輸血の血液バツグを取扱
う関係の分野の表示ラベルなど、その使用工程
で、冷却、冷凍、解凍等に伴う冷時の水漏れ状態
や熱時の水漏れ状態での布巾による拭きとり、光
学読取り時のラインペンとの接触摩耗により表層
部分が脱落しないこと、さらには被着体が血液バ
ツグのように収縮、ふくらみ等変形する場合に剥
離しないこと、試験管等の曲面からでも剥離しな
いことなどがそれぞれ要求される用途に好ましく
使用することができる。 以下に、実施例を比較例と併せて述べる。 〔実施例〕 (1) M・I(メルトインデツクス、ASTM−
D1238に基づく)1.0のポリプロピレン樹脂に、
粒径1.7μの炭酸カルシウムを20wt%含む樹脂
とM・I6.0、エチレン成分20%のエチレン−プ
ロピレンブロツク共重合体樹脂を二層口金で溶
融共押出し成型し、タテ方向(3.5倍)、ヨコ方
向(9倍)に逐次二軸延伸および熱固定し片面
(エチレン−プロピレンブロツク共重合体層の
面)を炭酸ガスを含む雰囲気中でコロナ放電処
理するとともに他の面を空気中でコロナ放電処
理し、90μの複合ポリオレフインフイルムを得
た。 この複合二軸エチレンポリオレフインフイル
ムは、フイラーを含まない8μのエチレン−プ
ロピレンブロツク共重合層とフイラーを含む
82μのポリプロピレン層からなり、エチレン−
プロピレンブロツク共重合層の表面漏れ張力は
52ダイン/cm、表面の光沢度が15であつた。フ
イラーを含むポリオレフインフイルム層の漏れ
張力は36ダイン/cmであつた。また、この複合
二軸延伸ポリオレフインフイルムは、比重
0.60、ヤング率タテ方向103Kg/mm2、ヨコ方向
180Kg/mm2、光線透過率15%の特性であつた。 (2) (1)で得られた複合二軸延伸ポリオレフインフ
イルムのフイラーを含むポリプロピレンフイル
ム層にアクリル酸エステルの粘着剤を塗布、乾
燥し、シリコーン離形処理したグラシン紙を貼
合せた。 (3) (2)で得られた粘着積層体を15インチ幅にスリ
ツトし、フオーム加工により、色刷りオフセツ
ト印刷、サイドの穴あけ、ミシン折目、打抜き
加工した。このフオーム加工した粘着積層体
を、システム8500(東レ(株)製プリンター)の湿
式タイプ静電転写印字機で、打抜き白色面にカ
ーボンを含むトナーを血液型の情報としてバー
コード印字した。トナーの定着は110℃×秒で
行なつた。 (4) このバーコード印字した粘着積層体を離形紙
から剥離し、軟質塩化ビニル製の血液バツグに
貼付け、小さく折り曲げた状態で24時間水浸
し、布で10回ふきとつたのち、バーコードスキ
ヤナーでバーコード印字部分を読みとつた。 血液バツグの折り曲げ、および水浸中からと
り出し、濡れた状態でのふきとりで、貼りつけ
た粘着積層体は、破れることなくまた剥離する
ことなく被着体の変形に追随接着していた。ま
た、光学スキヤナーで入力した血液型のバーコ
ード情報通り読みとることができ、印刷・印字
面の破損、寸法変化は見られなかつた。 比較例 1 塗布タイプ紙状プラスチツク粘着積層体。 60μの透明な(光線透過率92%)二軸延伸ポリ
プロピレンフイルム表面(空気中でコロナ放電処
理したタイプで、表面漏れ張力36ダイン/cm)
に、20wt%の炭酸カルシウムを含むポリエステ
ル樹脂を、リバースコータで約10μ塗布・乾燥
し、塗布タイプ紙状プラスチツクフイルムとし
た。 このものは、比重0.86、ヤング率タテ方向200
Kg/mm2、ヨコ方向360Kg/mm、光線透過率23%の
特性であつた。 この塗布タイプ紙状プラスチツクフイルムを実
施例の(2)と同様にして、粘着積層体とした。 比較例 2 表面ボイドをもつ紙状プラスチツク粘着積層
体。 実施例記載の、炭酸カルシウム20wt%含むポ
リプロピレン樹脂を溶融、押出し成型し、タテ方
向(3.5倍)、ヨコ方向(9倍)に逐次二軸延伸、
熱固定し、空気中でコロナ放電処理し、90μの内
部、表めにボイドをもつ紙状プラスチツクフイル
ムを得た。このものは、比重0.58、ヤング率タテ
方向93Kg/mm2、ヨコ方向150Kg/mm2、光線透過率
14.5%であつた。この表面ボイドをもつ紙状プラ
スチツクフイルムを実施例の(2)と同様にして、粘
着積層体とした。 実施例で得たこの発明の粘着積層体と、比較例
1で得た塗布タイププラスチツク粘着積層体と、
比較例2で得た表面ボイドをもつ紙状プラスチツ
ク粘着積層体を、東洋インキ製造(株)の“UV硬化
型フラツシユドライS”インキでオフセツト印刷
し、UV照射して印刷仕上げし、湿式タイプ静電
転写印字機でバーコード印字仕上げとしたのち、
各粘着積層体を離形紙から剥離して、軟質塩化ビ
ニル被着体に貼付け、折り曲げた状態で24時間水
浸し、布で拭きとるとともに貼りつけ状態で揉み
テストして、被着体からの剥離状態と印刷部分の
インキの密着性を調べるために、セロテープ剥離
テスト、バーコード印字面のバーコードスキヤナ
ーによるライトペンとの接触読みとりテストを行
なつた。 これらの結果は第1表に示す。
〔テスト法〕
揉みテスト: 軟質塩化ビニル被着体に粘着積層体層を貼付
け、両手で50回揉み、粘着積層体の被着体からの
剥離状態、および粘着積層体、印字部分の破壊状
態を調べる。 セロテープ剥離テスト: ニチバン(株)製のセロテープ18mm巾×50mmを印刷
部分に貼付け、180度剥離行なう。 印刷インキの剥離状態、表面層の破壊状態を調
べる。 光学読取りテスト: モナーク・マーキング・システム(Monark
Marking System)社のモデル2243型スキヤナー
を用いて、バーコード印字部分をライトペン
(Laser Scanning Head)45度の角度で、接触摩
耗させながら、50回スキヤンする。印字・表面層
の耐摩耗性および読みとり精度(50回のスキヤン
で1回でも読み取らない場合×とする)を調べ
る。 第1表のあらわす意味は、詳説すると、次のと
おりである。 軟質塩化ビニルの柔軟性のある被着体にこの発
明の粘着積層体を貼付け揉みテストしても、被着
体から剥離することなく、追随接着しており、さ
らに印字部分および表層部分が脱落することなく
良好であつた。これに対し、塗布タイプの粘着積
層体は、被着体から部分的に剥離しているととも
に、印刷部分、表面塗布層が部分的に脱落し粉が
出る。また、表面にボイドをもつ粘着積層体は被
着体からの剥離は生じていないが、印刷部分、表
面ボイド層が一部破壊、脱落し、粉が出て良くな
い。 セロテープ剥離テストでは、この発明の粘着積
層体は印刷部分、表層基材に剥離、破壊や脱落が
生じないのに対し、塗布タイプ、表面ボイドをも
つ粘着積層体のいずれもが、印刷部分、表層部分
に部分的な破壊、脱落が起き、粉が出て良くな
い。 バーコード印字の光学読取りテストでのライト
ペンとの接触摩耗では、この発明の粘着積層体は
印刷部分、表層基材に破損が見られず、光学読取
りが十分出来た。 これに対し、塗布タイプの粘着積層体はライト
ペンの摩耗で塗布層が破壊、脱落し粉が出て光学
読取りができなくなる。表面ボイドを持つ粘着積
層体の場合も、ライトペンの摩耗で表層が破壊、
脱落して光学読取りができない。 このように、この発明の粘着積層体は、比較例
の塗布タイプおよび表面ボイドをもつ粘着積層体
より、柔軟性があり、インキの密着にすぐれ、表
面強度のすぐれたものである。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明にかかる擬紙化ポリオレフイ
ンフイルムの模式的断面図、第2図ないし第4図
はそれを用いた製品の模式的断面図である。 1……フイラーを10〜40重量%含有する延伸ポ
リオレフインフイルム、2……表面光沢度30以下
であつてフイラーを含まない延伸ポリオレフイン
フイルム。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 フイラーを10〜40重量%含有する延伸ポリオ
    レフインフイルムの印刷面側となる片面に、表面
    の光沢度が30以下であつてフイラーを含まない延
    伸ポリオレフインフイルムが積層されてなり、前
    記フイラーを含有する延伸ポリオレフインフイル
    ム/フイラーを含まない延伸ポリオレフインフイ
    ルムの厚み比が4以上である擬紙化ポリオレフイ
    ンフイルム。
JP15988482A 1982-09-14 1982-09-14 擬紙化ポリオレフインフイルム Granted JPS5949971A (ja)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS523666A (en) * 1975-06-25 1977-01-12 Mitsubishi Plastics Ind Manufacturing of synthetic paper

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JPS5949971A (ja) 1984-03-22

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