JP2003119442A - マーキングフィルム - Google Patents

マーキングフィルム

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JP2003119442A
JP2003119442A JP2001315048A JP2001315048A JP2003119442A JP 2003119442 A JP2003119442 A JP 2003119442A JP 2001315048 A JP2001315048 A JP 2001315048A JP 2001315048 A JP2001315048 A JP 2001315048A JP 2003119442 A JP2003119442 A JP 2003119442A
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marking film
density polyethylene
linear low
resin layer
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JP2001315048A
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Takatsugu Moriwaki
隆次 森脇
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Idemitsu Unitech Co Ltd
Original Assignee
Idemitsu Unitech Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】適度な柔軟性を有しつつ、かつ、環境に優しい
マーキングフィルムを提供することにある。 【解決手段】矩形のシート状であるマーキングフィルム
1は、断面の構成としては、ポリオレフィン系樹脂層1
0と、ポリオレフィン系樹脂層10の一方の面には形成
されている粘着剤層20と、他方の面に形成されている
プライマ層30と、プライマ層30側に形成されている
印刷層40と、粘着剤層20側に貼られる剥離フィルム
50と、から構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両等の外装部分
に貼り付けられ、印刷が施されているマーキングフィル
ムに関する。
【0002】
【背景技術】従来より、車両等の外装部分に貼り付けら
れ、印刷が施されているマーキングフィルムは、一般
に、ポリ塩化ビニル系樹脂フィルムを基材層として、目
的に応じて基材層に顔料を練り込んで着色したり、ある
いは基材層の片側面に印刷、塗装を施して塗膜層を形成
し、反対面に粘着剤層を形成し、さらに粘着剤層を保護
する目的で剥離紙等の剥離材を貼り合わせて構成されて
おり、使用時には、この剥離材層を剥離して粘着剤層を
所定の箇所に貼り付ける。このマーキングフィルムは、
屋外で使用されることが多く、看板、広告塔、シャッタ
ー、ショーウインドウ等に用いられる広告ステッカー
類;自動車、二輪車等の車両やモーターボート等の船舶
に用いられる装飾用ストライプステッカー類;交通標
識、道路標識、案内板等に用いられる表示用ステッカー
類等の用途に用いられる。このため、マーキングフィル
ムは耐候性を有し、曲面に貼り付けるため施工性が良い
ことが必要である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
たような従来のマーキングフィルムは、ポリ塩化ビニル
系樹脂フィルムを基材層としているために、焼却廃棄す
る際には塩化水素ガスやダイオキシンが発生するので、
環境に悪影響を与えていた。本発明の目的は、施工性が
良好であり、十分な耐候性を有し、かつ、環境適応性が
高いマーキングフィルムを提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達するため
に、本発明のマーキングフィルムは、車両等の外装部分
に貼り付けられ、印刷が施されているマーキングフィル
ムであって、ポリプロピレン系樹脂を含むポリオレフィ
ン系樹脂層を有し、該ポリオレフィン系樹脂層の引張り
における応力−歪み曲線において、歪みが30%以下の
部分に降伏点がなく、該弾性率が200MPa以上であ
り、前記ポリオレフィン系樹脂層の一方の面には、粘着
剤層、他方の面にはプライマ層が形成されていることを
特徴とする。
【0005】ここで、ポリオレフィン系樹脂層は、ポリ
エチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂、ポリブテン系
樹脂等の1つ以上の樹脂を単独または、複数の層を積層
したものが挙げられる。ポリエチレン系樹脂としては、
高密度ポリエチレン、低密度ポリエチレン、直鎖状低密
度ポリエチレン等が挙げられ、直鎖状低密度ポリエチレ
ンとしては、一般的な直鎖状低密度ポリエチレンの他
に、メタロセン触媒系直鎖状低密度ポリエチレン、チー
グラーナッタ触媒系直鎖状低密度ポリエチレン等が挙げ
られる。ポリプロピレン系樹脂としては、ランダムポリ
プロピレン、ホモポリプロピレン、ブロックポリプロピ
レン等が挙げられる。ポリブテン系樹脂としては、ポリ
ブテン−1等が挙げられる。
【0006】応力−歪み曲線とは、ある材料を引張り変
形したときの応力とひずみの関係を示す曲線図をいい、
この曲線において、ある材料の低伸張時の応力の立ち上
がりが急であり、20〜30%伸張すると減少し、その
後100%伸張程度までは応力がほとんど増加しない。
この応力の減少することを降伏といい、この限界の応力
を降伏点という。歪みが30%以下の部分に降伏点があ
るならば、材料の一部が降伏して、その一部分だけが延
びることがあるので、曲面に貼り付ける等の三次元的な
加工をする場合に不適である。また、該弾性率が200
MPa未満ならば、軟らかすぎて、マーキングフィルム
のこしがなくなる場合がある。なお、応力やこの弾性率
の測定には、JIS−K7113に準拠した方法が採用
できる。
【0007】粘着剤層は、ゴム系エラストマーやアクリ
ル樹脂等の粘着剤を層状に形成したものである。この粘
着剤層の表面には、通常、粘着剤層のゴム系エラストマ
ーやアクリル樹脂等の粘着成分が蒸発しないように、剥
離用のフィルム等が貼られている。
【0008】プライマ層とは、材料に印刷や接着剤塗布
を行うとき、インク、接着剤の付着力を確保するための
働きをする層をいう。具体的には、アクリル系、フェノ
ール系、ウレタン系、エポキシ系、ポリエステル系、等
種々の樹脂を用いることができる。
【0009】このような本発明によれば、ポリプロピレ
ン系樹脂を含むポリオレフィン系樹脂層を有しているこ
とにより、従来のように、ポリ塩化ビニル系樹脂フィル
ムを基材層としていないために、焼却廃棄する際には塩
化水素ガスやダイオキシンが発生することがないので、
環境適応性が高いマーキングフィルムとすることができ
る。
【0010】また、ポリオレフィン系樹脂層の引張りに
おける応力−歪み曲線において、歪みが30%以下の部
分に降伏点がなく、該弾性率が200MPa以上である
ことにより、材料の降伏がないからネッキングがなく、
施工性の良好なマーキングフィルムとすることができ
る。さらに、ポリオレフィン系樹脂層の一方の面には、
粘着剤層が形成されていることにより、粘着剤層側を対
象物に接触させるだけで、容易にマーキングフィルムを
対象物に貼り付けることができ、他方の面にはプライマ
層が形成されていることにより、プライマ層は、印刷や
接着剤塗布を行うとき、印刷、接着剤の付着力を確保す
ることができるので、インク等がはげ落ちることがな
い。
【0011】本発明のマーキングフィルムでは、前記ポ
リオレフィン系樹脂層は、ポリプロピレン系樹脂/直鎖
状低密度ポリエチレン/ポリプロピレン系樹脂の三層構
造からなることが好ましい。
【0012】ここで、外側のポリプロピレン系樹脂は、
同一でも異なった樹脂でもよく、例えば、ランダムポリ
プロピレン、ホモポリプロピレン、ブロックポリプロピ
レン等を採用することができる。直鎖状低密度ポリエチ
レンとしては、一般的な直鎖状低密度ポリエチレンの他
に、メタロセン触媒系直鎖状低密度ポリエチレン、チー
グラーナッタ触媒系直鎖状低密度ポリエチレン等が挙げ
られるが、特に好ましくは、メタロセン触媒系直鎖状低
密度ポリエチレンである。
【0013】これによれば、ポリオレフィン系樹脂層
は、ポリプロピレン系樹脂/直鎖状低密度ポリエチレン
/ポリプロピレン系樹脂の三層構造からなることによ
り、直鎖状低密度ポリエチレンは、直鎖状ポリエチレン
に短鎖分岐を導入して低密度化したものであるから、機
械的強度に優れるので、マーキングフィルム自体の機械
的強度を上げることができる。
【0014】本発明のマーキングフィルムでは、前記ポ
リプロピレン系樹脂/直鎖状低密度ポリエチレン/ポリ
プロピレン系樹脂の三層構造の厚みの比は、1/6/1
〜1/8/1の範囲内であることが好ましい。
【0015】三層構造の厚みの比が、1/6/1より小
さいと、降伏点が発生する場合があり、1/8/1を越
えると、弾性率が低くなる場合がある。
【0016】本発明のマーキングフィルムでは、前記ポ
リオレフィン系樹脂層、粘着剤層およびプライマ層の少
なくともいずれかに、光安定剤、紫外線吸収剤および酸
化チタンの少なくともいずれか1つが含まれていること
が好ましい。
【0017】ここで、光安定剤(HALS)とは、熱可
塑性樹脂等に照射される光、特に紫外線を選択的に吸収
する化合物のことをいい、熱可塑性樹脂等の重合体の紫
外線分解の防止に用いられる。光安定剤としては、ベン
ゾエート系、ヒンダードアミン系等を採用することがで
きる。
【0018】紫外線吸収剤(UVA)とは、紫外線の化
学作用から保護する目的で添加物として利用される物質
のことをいい、色をもたず、波長400nm以下の紫外線を
吸収し、効率よく熱エネルギーに分散できるもので,か
つ光に対して安定な化合物であることが必要である。紫
外線吸収剤としては、トリアゾール系、ベンゾエート
系、シアノアクリレート系、トリアジン系、サリチル酸
系、ベンゾフェノン系、シュウ酸アニリド系、ニッケル
錯体UVA等を採用できる。酸化チタンとしては、二酸
化チタン、三酸化チタン等を採用できる。特に、二酸化
チタンは、隠蔽力の大きい白色顔料(チタンホワイト)と
して多量に用いられるので、印刷することが多いマーキ
ングフィルムの用途に好適である。
【0019】これによれば、光安定剤、紫外線吸収剤お
よび酸化チタンの少なくともいずれか1つが含まれてい
ることにより、光、紫外線等の吸収および光の隠蔽をす
ることができるので、耐光性、耐候性等を向上させるこ
とができる。
【0020】本発明のマーキングフィルムでは、前記プ
ライマ層の表面には、印刷層が形成されていることが好
ましい。
【0021】ここで、印刷方法として、グラビヤ印刷、
オフセット印刷、フレキソ印刷、シルクスクリーン印刷
等、さらに、インクジェット方式、熱転写方式、静電プ
ロッタ方式等も採用できる。この中でも、インクを厚く
盛れるため色調や画線が強調することができ、かつ、耐
候性の面からもインクを厚く持つことが必要となるた
め、シルクスクリーン印刷が好ましい。また、使用する
インクは、ポリアミド、環化ゴム等の固形バインダ、溶
剤、顔料インク、昇華性染料インク等、公知のものを適
宜方法に応じて採用できる。
【0022】これによれば、プライマ層の表面には、印
刷層が形成されていることにより、プライマ層は、イン
クの付着力を確保することができるので、印刷層の印刷
がはげ落ちることもない。また、印刷層を形成すること
により、印刷層がマーキングフィルムの保護をするの
で、耐候性およびガソリン等に対する耐油、耐薬品性を
一層向上させることができる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1には、本発明の一実施形態に
係るマーキングフィルム1が示されている。矩形のシー
ト状であるマーキングフィルム1は、断面の構成として
は、ポリオレフィン系樹脂層10と、ポリオレフィン系
樹脂層10の一方の面に形成されている粘着剤層20
と、他方の面に形成されているプライマ層30と、プラ
イマ層30側に形成されている印刷層40と、粘着剤層
20側に貼られる剥離フィルム50と、から構成され
る。
【0024】ポリオレフィン系樹脂層10は、ポリプロ
ピレン系樹脂層12/直鎖状低密度ポリエチレン層11
/ポリプロピレン系樹脂層12の三層構造から構成され
ている。ポリオレフィン系樹脂層10は、引張りにおけ
る応力−歪み曲線において、歪みが30%以下の部分に
降伏点がなく、該弾性率が200MPa以上である。ま
た、ポリオレフィン系樹脂層10の三層構造の厚みの比
は、1/6/1〜1/8/1の範囲内である。
【0025】ポリプロピレン系樹脂層12の材料の樹脂
としては、ランダムポリプロピレン、ホモポリプロピレ
ン、ブロックポリプロピレンいずれか1種を採用してい
る。直鎖状低密度ポリエチレン層11としては、メタロ
セン触媒系直鎖状低密度ポリエチレン、チーグラーナッ
タ触媒系直鎖状低密度ポリエチレン等のいずれか1種を
採用している。
【0026】粘着剤層20は、アクリル系の粘着剤を層
状に形成したものである。プライマ層30は、アクリル
系−エマルジョン(出光テクノファイン(株)製 FG
501)である。
【0027】印刷層40は、シルクスクリーン印刷によ
り、顔料インクを用いて所定の模様等を印刷され、形成
される。剥離フィルム50は、ポリエチレン製の透明な
フィルムであり、マーキングフィルム1を対象物に貼り
付ける等の使用時まで、粘着剤層20の粘着成分が蒸発
しないようにするため、粘着剤層20上に貼られてい
る。
【0028】なお、マーキングフィルム1を構成する各
層には、耐光性、耐候性、遮光性等の機能の付与のため
に、光安定剤(HALS)、紫外線吸収剤(UVA)、
酸化チタン等を含んでもよい。含有の方法としては、特
に制限はなく、各層の形成時に含んでもよいし、マスタ
ーバッチ化したものを含有してもよい。
【0029】マーキングフィルム1の製造手順は、ま
ず、ポリオレフィン系樹脂層10を直鎖状低密度ポリエ
チレン層11の両面に、ポリプロピレン系樹脂層12に
積層することにより、形成する。積層の方法としては、
エキストルージョンラミネート、ホットメルトラミネー
ト、ドライラミネート、ウエットラミネート等の方法が
採用できるが、本実施形態では、エキストルージョンラ
ミネートを採用している。
【0030】その後、一方のポリプロピレン系樹脂層1
2側には、粘着剤層20が、粘着剤を塗布することによ
り形成され、他方のポリプロピレン系樹脂層12側に
は、プライマ層30が、アクリル系樹脂を塗布すること
により形成される。そして、粘着剤層20側には、剥離
フィルム50が貼られ、最後にプライマ層30側に、所
定の模様等を印刷した印刷層40が形成され、マーキン
グフィルム1が完成する。
【0031】このマーキングフィルム1は、屋外で使用
されることが多い(図示は略す)矩形状の看板に用いら
れ、使用時には剥離フィルム50を剥がして、矩形状の
看板に貼り付ける。
【0032】上述のような本実施形態によれば、次のよ
うな効果がある。 (1)ポリオレフィン系樹脂層10を有していることに
より、従来のように、ポリ塩化ビニル系樹脂フィルムを
基材層としていないために、焼却廃棄する際には塩化水
素ガスやダイオキシンが発生することがないので、環境
に優しいマーキングフィルム1とすることができる。 (2)ポリオレフィン系樹脂層10の引張りにおける応
力−歪み曲線において、歪みが30%以下の部分に降伏
点がなく、該弾性率が200MPa以上であることによ
り、材料の降伏がないからネッキングがなく、柔軟性に
富むマーキングフィルム1とすることができる。
【0033】(3)ポリオレフィン系樹脂層10の一方
の面には、粘着剤層20が形成されていることにより、
粘着剤層20側を対象物に接触させるだけで、容易にマ
ーキングフィルム1を対象物に貼り付けることができ、
他方の面にはプライマ層30が形成されていることによ
り、印刷を行うとき、印刷に用いるインク等の付着力を
確保することができるので、インク等がはげ落ちること
がない。
【0034】(4)ポリオレフィン系樹脂層10は、ポ
リプロピレン系樹脂層12/直鎖状低密度ポリエチレン
11/ポリプロピレン系樹脂層12の三層構造からなる
ことにより、直鎖状低密度ポリエチレン11は、機械的
強度に優れるので、マーキングフィルム1自体の機械的
強度を上げることができる。 (5)光安定剤、紫外線吸収剤および酸化チタンが含ま
れていることにより、光、紫外線等の吸収および光の隠
蔽をすることができるので、耐光性、耐候性等を向上さ
せることができる。
【0035】なお、本発明は前記各実施形態に限定され
るものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変
形、改良は、本発明に含まれるものである。
【0036】マーキングフィルム1が用いられる用途と
しては、前記実施形態では、看板であったが、これに限
られず、広告塔、シャッター、ショーウインドウ等に用
いられる広告ステッカー類;自動車、二輪車等の車両や
モーターボート等の船舶に用いられる装飾用ストライプ
ステッカー類;交通標識、道路標識、案内板等に用いら
れる表示用ステッカー類等の用途にも用いられる。その
他、本発明を実施する際の具体的な構造および形状等
は、本発明の目的を達成できる範囲内で他の構造等とし
てもよい。
【0037】
【実施例】以下、実施例および比較例を挙げて、本発明
をより具体的に説明する。なお、本発明は実施例の内容
に限定されるものではない。 [実施例1]以下、実施例および比較例を挙げて、本発
明をより具体的に説明する。前記実施形態において、具
体的条件を下記の通りとしてマーキングフィルム1のポ
リオレフィン系樹脂層10を製造した。
【0038】厚み:60μm 構成:ポリプロピレン系樹脂層12(PP)/直鎖状低
密度ポリエチレン層11(LLDPE)/ポリプロピレ
ン系樹脂層12(PP)の三層構造 層比 1/8/1 ポリプロピレン系樹脂層12:製品名 F744NP(RPP
ランダムポリプロピレンの略) 直鎖状低密度ポリエチレン層11:製品名 0540F
(宇部興産(株)製) ポリプロピレン系樹脂層12の両層に、製品名 AS1
17を2重量% 添加し、三層全てに、HALS 3重
量%、UVA 8重量% 添加して製造した。
【0039】[実施例2] 厚み:60μm 構成:PP/LLDPE/PP 層比 1/8/1 PP:製品名 DE20004GP (HPP ホモポリプロピレ
ンの略) 直鎖状低密度ポリエチレン層11:製品名 0540F
(宇部興産(株)製) PPの両層に、製品名 AS117を2重量% 添加
し、三層全てに、白色顔料10重量%(二酸化チタンと
しては6重量%)、HALS 3重量%、UVA8重量
% 添加して製造した。
【0040】[実施例3] 厚み:60μm 構成:PP/LLDPE/PP 層比 1/8/1 PP:製品名 F744NP (RPP) 直鎖状低密度ポリエチレン層11:製品名 0540F
(宇部興産(株)製) PPの両層に、製品名 AS117を3重量% 添加
し、三層全てに、白色顔料25重量%(二酸化チタンと
しては15重量%)、HALS 3重量%、UVA 8
重量% 添加して製造した。
【0041】[実施例4] 厚み:80μm 構成:PP/LLDPE/PP 層比 1/6/1 PP:製品名 F744NP (RPP) 直鎖状低密度ポリエチレン層11:製品名 0540F
(宇部興産(株)製) PPの両層に、製品名 AS117を2重量% 添加
し、三層全てに、HALS3重量%、UVA 8重量%
添加して製造した。
【0042】[比較例1] 厚み:60μm 構成:PP/LLDPE/PP 層比 1/4/1 PP:製品名 F744NP (RPP) 直鎖状低密度ポリエチレン層11:製品名 0540F
(宇部興産(株)製) PPの両層に、製品名 AS117を2重量% 添加
し、三層全てに、HALS3重量%、UVA 8重量%
添加して製造した。
【0043】[比較例2] 厚み:60μm 構成:PP/LLDPE/PP 層比 1/8/1 PP:製品名 F744NP (RPP) 直鎖状低密度ポリエチレン層11:製品名 0540F
(宇部興産(株)製) PPの両層に、製品名 AS117を2重量%、添加し
て製造した。
【0044】[比較例3] 厚み:60μm 構成:PP/LLDPE/PP 層比 1/8/1 PP:製品名 F744NP (RPP) 直鎖状低密度ポリエチレン層11:製品名 0540F
(宇部興産(株)製) PPの両層に、製品名 AS117を2重量% 添加
し、三層全てに、白色顔料25重量%(二酸化チタンと
しては15重量%)、添加して製造した。
【0045】以上の実施例1〜3、比較例1について、
弾性率、降伏強度、(以上、JIS−K7113に準拠
して測定)、霞度(JIS−Z−7105に準拠して測
定)、光沢度(JIS−Z−7105に準拠して測
定)、を物性データとして収集し、表1に示す。
【0046】
【表1】
【0047】また、実施例1、3、比較例2、3につい
て、0〜約2400時間の間、スガ試験機(株)製 サ
ンシャインウエザーメータ(光源は、サンシャインカー
ボンアーク式)による耐候性試験を行い、弾性率、降伏
強度、破断強度、伸びの測定、外観観察を行い、その結
果を表2に示した。なお、以上において、表中のMDと
は、ポリオレフィン系樹脂層10製造時の移動方向をい
い、TDとは、ポリオレフィン系樹脂層10製造時の幅
方向のことをいう。
【0048】
【表2】
【0049】実施例1〜4、比較例1について、図2に
示すような応力−歪み曲線において、比較例1を除い
て、歪みが30%以下の部分に降伏点がないことがわか
る。また、実施例1〜3、比較例1について、表1に示
すように、比較例1を除いて、降伏点がないことがわか
る。さらに、実施例1、3、比較例2,3について、表
2に示すように、実施例1、3の方が、弾性率、破断強
度、伸びを最後まで維持し、降伏点が発生せず、外観観
察でも異常が見られなかったのに対して、比較例2で
は、360時間を超えると、崩壊し、比較例3では、6
00時間を超えると崩壊が発見された。したがって、実
施例1、3は耐候性に富んでいることがわかる。
【0050】
【発明の効果】本発明によれば、ポリプロピレン系樹脂
を含むポリオレフィン系樹脂層を有していることによ
り、従来のように、ポリ塩化ビニル系樹脂フィルムを基
材層としていないために、焼却廃棄する際には塩化水素
ガスやダイオキシンが発生することがないので、環境適
応性が高いマーキングフィルムとすることができる。ま
た、ポリプロピレン系樹脂を含むポリオレフィン系樹脂
層を有していることにより、耐候性が高い。また、ポリ
オレフィン系樹脂層の引張りにおける応力−歪み曲線に
おいて、歪みが30%以下の部分に降伏点がなく、該弾
性率が200MPa以上であることにより、材料の降伏
がないからネッキングがなく、施工性の良好なマーキン
グフィルムとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態のマーキングフィルムを示
す断面図である。
【図2】本発明の一実施形態のマーキングフィルムの応
力−歪み曲線図である。
【符号の説明】
1 マーキングフィルム 10 ポリオレフィン系樹脂層 11 直鎖状低密度ポリエチレン層 12 ポリプロピレン系樹脂層 20 粘着剤層 30 プライマ層 40 印刷層 50 剥離フィルム
フロントページの続き Fターム(参考) 4F100 AA21A AA21B AA21C AA21D AA21E AK03A AK07A AK07E AK63D AL05A BA03 BA05 BA07 BA10B BA10C CA05A CA05B CA05C CA05D CA05E CA07A CA07B CA07C CA07D CA07E GB32 HB31C JK01A JK07A JL00 JL11C JL13B YY00A YY00D YY00E 4J004 AA05 AA10 AA17 AA18 CA04 CC02 CC03 DB02 FA01 4J040 CA001 DF001 HA136 JA09 JB09 KA29 NA21 PA23

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車両等の外装部分に貼り付けられ、印刷が
    施されているマーキングフィルムであって、 ポリプロピレン系樹脂を含むポリオレフィン系樹脂層を
    有し、該ポリオレフィン系樹脂層の引張りにおける応力
    −歪み曲線において、歪みが30%以下の部分に降伏点
    がなく、 該弾性率が200MPa以上であり、 前記ポリオレフィン系樹脂層の一方の面には、粘着剤
    層、他方の面にはプライマ層が形成されていることを特
    徴とするマーキングフィルム。
  2. 【請求項2】請求項1に記載のマーキングフィルムにお
    いて、 前記ポリオレフィン系樹脂層は、ポリプロピレン系樹脂
    /直鎖状低密度ポリエチレン/ポリプロピレン系樹脂の
    三層構造からなることを特徴とするマーキングフィル
    ム。
  3. 【請求項3】請求項2に記載のマーキングフィルムにお
    いて、 前記直鎖状低密度ポリエチレンは、メタロセン触媒系直
    鎖状低密度ポリエチレンであることを特徴とするマーキ
    ングフィルム。
  4. 【請求項4】請求項2または請求項3に記載のマーキン
    グフィルムにおいて、 前記ポリプロピレン系樹脂/直鎖状低密度ポリエチレン
    /ポリプロピレン系樹脂の三層構造の厚みの比は、1/
    6/1〜1/8/1の範囲内であることを特徴とするマ
    ーキングフィルム。
  5. 【請求項5】請求項1から請求項4のいずれかに記載の
    マーキングフィルムにおいて、 前記ポリオレフィン系樹脂層、粘着剤層およびプライマ
    層の少なくともいずれかに、光安定剤、紫外線吸収剤お
    よび酸化チタンの少なくともいずれか1つが含まれてい
    ることを特徴とするマーキングフィルム。
  6. 【請求項6】請求項1から請求項5のいずれかに記載の
    マーキングフィルムにおいて、 前記プライマ層の表面には、印刷層が形成されているこ
    とを特徴とするマーキングフィルム。
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