JP3136049U - アクセサリー用連結具 - Google Patents

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Abstract

【課題】連結状態で連結具本体や回動部材に上記部材間の間隔を広げる方向の力が作用しても、両先端間に隙間ができて被連結部材が外れたり、アクセサリーを装着している人の肌や、衣服などを傷つけたりしないアクセサリー用連結具を提供すること。
【解決手段】基部4とこの基部4に設けたフック部3とを備え、上記基部4には回動部材2を回動可能に設けるとともに、回動部材2をフック部3の開口に対して開位置あるいは閉位置に保つことができる構成にしたアクセサリー用連結具において、上記フック部3の先端あるいは回動部材2の先端のいずれか一方に、先端に向かって幅を連続的に狭くした挿入部9を備え、いずれか他方に上記挿入部9が嵌る凹溝8を形成し、凹溝8の底面を、凹溝8の深さが先端に向かって深くなる傾斜面とするとともに、上記挿入部9であって、凹溝底面に接触する側の面を、上記凹溝底面の傾斜面とほぼ同一形状にした。
【選択図】図1

Description

この考案は、アクセサリー用の止め具に関するものである。
ネックレスや、ブレスレットなどに用いる連結具として、例えば、特許文献1に示すものが従来から知られている。
この連結具は、ネックレスの一端に連結し、他端に連結したリング状の被連結部材を着脱することができるもので、図9に示す連結具本体101と、この連結具本体101に対して回動自在に取り付けられた回動部材102とからなる。また、連結具本体101は基部104と、この基部104の一端に設けたU字状のフック部103とを備えている。そして、このフック部103の先端に、回動部材102の一端を対向させ、上記回動部材102が回動することによって、フック部103の開口を開閉するようにしている。
また、上記基部104における回動部材102の取り付け部には、図示しないスプリングを介在させて、その弾性力によって、回動部材102を上記フック部103の開口を閉じる方向に勢力を付与する構成にしている。また、上記回動部材102の他端には、操作部105を形成し、この操作部105を上記弾性力に抗して矢印A1方向へ移動させると、回動部材102の先端が矢印A2方向へ回動し、フック部103の開口を開くようにしている。
フック部103が開口した状態で、例えば、ネックレス他端に取り付けた図示していないリング部材などの被連結部材をフック部103に通し、上記操作部105を放せば、上記バネ部材の弾性力によって、回動部材102が図示の位置に戻り、連結が完了する。
このように、回動部材102は、バネ部材の弾性力によって、フック部103の開口を閉じる位置に復帰するが、回動部材102の操作部105は、図示の位置で連結具本体101に突き当たって、それ以上回動しない構成にしている。そして、この操作部105が停止する位置で、回動部材102の先端が、フック部103の先端に近接して対向するようにしている。
つまり、回動部材102の先端は、上記弾性力によってフック部103の先端に押しつけられるのではなく、部材の先端同士が突き合わせとなる位置で止まる。
上記のようにした連結具は、図9に示すように、フック部103の先端と回動部材102の先端とを突き合わせて開口を閉じるようにしているが、両先端の突き合わせ部分には、わずかな隙間が形成される。このような隙間は、連結具本体101及び回動部材102の形状や寸法、取り付け位置の誤差を吸収するために必要なものである。
特に、アクセサリー用連結具は、その大きさが非常に小さいために、各部品の形状や寸法、取り付け位置等を正確に定めることはほとんど不可能なので、上記のように両先端の突き合わせ部分にわずかな隙間を形成して、それらの誤差を吸収するようにしている。
特表2002−515270号公報
上記のようにした従来の連結具では、フック部と回動部材との突き合わせ部分に隙間を形成しているが、当該アクセサリーを使用中に、上記隙間の間隔を大きくする力がフック部に作用することがある。そして、この力が大きければ、当然のように隙間の間隔が大きくなってしまう。隙間の間隔が大きくなれば、その隙間からリング状の被連結部材が通り抜けて、被連結部材が当該連結具から外れてしまうという問題があった。
また、上記隙間の間隔が大きくなればなるほど、フック部先端あるいは回動部材の先端が使用者の肌を傷つけたり、あるいは衣服に引っ掛かってそれを損傷したりするという問題があった。
上記のように、フック部103に上記間隔を広げる方向の力が作用した場合に、回動部材との間の隙間が大きくなってしまうという問題を解決するために、例えば、図10に示すように、フック部103の先端に凹溝106を形成する一方、回動部材102の先端には上記凹溝106にぴったりと嵌る凸部107を形成することも容易に考えられる。しかしながら、前記したようにアクセサリー用連結具はその大きさが非常に小さいので、ぴったりと嵌るような凸部と凹溝とを正確に形成することはほとんど不可能である。
特に、小さな回動部材102の先端の三面に段差を設けて、凹溝106の各内面に一致する外面を形成することは難しい。もしも、両者に寸法誤差等があれば、凸部107を凹溝106に嵌めることすらできなくなることもある。また、両者間にできる段差で、肌を傷つけたり、衣服を損傷させたりすることもある。さらに、凸部107を凹溝106に挿入した状態で、フック部103と回動部材102の先端間にわずかな隙間ができた場合に、その隙間に、髪や衣服が入り込んで引っ掛かってしまう可能性もあるが、このようなわずかな隙間もできないように、正確に加工することは、非常に困難である。
この考案の目的は、連結状態で連結具本体や回動部材に両者を広げる方向の力が作用しても、両先端間に隙間ができて被連結部材が外れたり、アクセサリーを装着している人の肌や、衣服などを傷つけてしまったりすることがないアクセサリー用連結具を提供することである。
第1の考案は、連結具本体は、基部とこの基部に設けたフック部とを備え、かつ、上記基部には回動部材を回動可能に設けるとともに、上記回動部材の先端を上記フック部に押しつける方向の弾性力を作用させるバネ部材を備え、このバネ部材の弾性力によって閉位置に保つことができる構成にしたアクセサリー用連結具において、上記フック部の先端あるいは回動部材の先端のいずれか一方に、先端に向かって幅を連続的に狭くした挿入部を備え、いずれか他方に上記挿入部が嵌る凹溝を形成し、上記凹溝の底面を、凹溝の深さが先端に向かって深くなる傾斜面とするとともに、上記挿入部であって凹溝底面に接触する面を、上記凹溝底面の傾斜面とほぼ同一形状にした点に特徴を有する。
なお、この考案において、上記凹溝底面の傾斜面とは、凹溝の深さを連続的に変化させる形状のことであり、平面状の斜面のほか、円弧面などの曲面も含むものである。
また、上記挿入部であって凹溝底面に接触する面を、上記凹溝底面の傾斜面とほぼ同一形状にしたとは、挿入部の対応する面が凹溝底面に厳密な意味で完全一致するということではなく、ある程度一致すればよいという意味である。
第2の考案は、上記第1の考案を前提とし、上記挿入部が上記凹溝に嵌った状態で、フック部と回動部材との連続部分の外側面をほぼ面一にした点に特徴を有する。
なお、この考案において、回動部材の周面とフック部の周面とがほぼ面一になる構成とは、それら両周面が完全に面一ではなく多少の段差が形成されたとしても、その段差は無視してもよい程度のものを意味する。また、上記段差を無視してよいとは、当該アクセサリーを身体に装着したとき、上記両周面の段差で肌が傷つけられたり、衣服を損傷したりしない程度の段差であることを意味する。
第3の考案は、上記第1または第2の考案を前提とし、上記挿入部を形成したフック部または回動部材に、上記凹溝の先端部底面の厚みに相当する段部を形成し、この段部を介してフック部と回動部材との連続部分がほぼ面一になる点に特徴を有する。
なお、この考案において、ほぼ面一とは第2の考案の場合と同様である。
第4の考案は、上記第1または第2の考案を前提とし、挿入部と、フック部または回動部材の挿入部以外の部分とを段部がない連続形状とするとともに、上記挿入部以外の部分の表面を、上記凹溝を形成した回動部材またはフック部の表面と連続する形状とし、上記挿入部が凹溝に嵌った状態で、上記挿入部以外の部分と凹溝を形成した部材との連続部分の外側がほぼ面一になる構成にした点に特徴を有する。
第5の考案は、上記第1、2、4の考案を前提とし、上記凹溝をフック部に形成し、このフック部の内側で回動する回動部材に挿入部を形成するとともに、上記挿入部であって上記凹溝の底面に接触する面を、上記回動部材の挿入部以外の部分における外側面の延長線から内側に向かって折れ曲がった面で形成した点に特徴を有する。
なお、この考案において折れ曲がった面とは、平面でも曲面でもかまわない。
第1の考案のアクセサリー用連結具は、挿入部が凹溝内に嵌っているので、フック部に、両部材間を開く力が作用しても、連結具本体と回動部材との間に、フック部の内外を貫通するような隙間ができることはない。そのため、連結部材が外れてしまったり、隙間にアクセサリー装着者の髪や、衣服などが、挟まったり、引っ掛かったりすることもない。さらに、離れた部材の先端でアクセサリー装着者の肌を傷つけてしまうこともない。
また、先端に向かって幅を狭くした挿入部を凹溝に嵌るようにしているので、挿入部を形成する部材の幅を先端に向かって連続的に狭くなるよう加工することによって挿入部を形成することができる。そのため、例えば、従来のように部材の先端に段部を設けて凹溝にはまる凸部を形成する場合と比べて、挿入部の加工が容易である。
さらに、凹溝の底面の傾斜面に上記挿入部であって凹溝底面に接触する面の形状を一致させているので、凹溝底面と挿入部との接触面積を大きくすることができる。そのうえ、バネ部材による押圧力も作用させているので、両者間の静摩擦力が大きくなり、挿入部と凹溝の幅方向の寸法管理をラフにしても、使用時に両部材ががたつく心配がない。
さらにまた、凹溝の底面を傾斜させているので、フック部または回動部材に形成した凹溝の深さを、先端とは反対方向の基端側で浅くすることもできる。このように、凹溝の深さを浅くできれば、深さの浅い部分ではフック部または回動部材の先端部分全体の厚みを、全体的に深い凹溝を形成する場合と比べて厚くできる。従って、凹溝を形成した部分の強度を保つことができる。
言い換えれば、凹溝を形成した部材の強度を保ったまま、凹溝の底面を先端部のみで非常に薄くすることもできる。そのため、凹溝を形成した部材と挿入部を形成した部材との連続部分の段差を小さくすることもできる。特に、この連続部分をフック部の外側にした場合には、外側の連続部分の段差が小さくなるので、アクセサリーの装着状態で、装着者の肌を傷つけたり、衣服を引っ掛かけたりすることがない。
また、第2の考案によれば、連結状態で、フック部と回動部材との連続部分の外側面がほぼ面一になっているので、連続部分の外側に段差ができない。そのため、アクセサリーの装着状態で、装着者の肌を傷つけたり、衣服を引っ掛かけたりすることがない。
第3の考案では、挿入部の基端に形成した段部に、凹溝先端の底面の厚みを一致させることによって、フック開口を閉じた状態で、挿入部を形成した部材と凹溝を形成した部材との連続部分をほぼ面一にして段差を無くすことができる。
また、凹溝の底面を傾斜面としているので、凹溝先端の底面の厚みを薄くすることができるが、凹溝先端を薄くすれば、上記段部の位置を正確に管理しなくても、上記連続部分を滑らかに連続させて、ほぼ面一にすることができる。特に、段部を斜面や円弧状にして、段部位置があいまいになっても、上記連続部分の外側の面をほぼ面一にすることができる。
つまり、フック部と回動部材との連続部分をほぼ面一にするための段部は、その位置を正確に管理する必要がなく、加工が容易である。
第4の考案によれば、挿入部を形成する部材に、段部を形成しなくても、フック部開口を閉じた状態で、フック部と回動部材との連続部分の段差を無くして、両部材を滑らかに連続させることができる。
上記第3、第4の考案とも、特に、挿入部に対して凹溝を外側に設けた場合には、フック部と回動部材との連続部分の外側をほぼ面一にすることができる。従って、上記連続部分に、衣服や肌などが、引っ掛かることを防止できる。
また、第5の考案では、フック部内で回動する回動部材の先端に形成した挿入部であって凹溝の底面に接触する面を、他の部分よりも内側に向かって折れ曲がった面としていて、この面が、凹溝の底面と一致するようにしている。そのため、凹溝は先端から反対側である基端側までの長さを短くできる。従って、凹溝の底面の薄い分をより少なくすることができる。このように凹溝の底面の薄い分をより少なくすることができるので、先端以外の部分を厚くして凹溝形成部分の強度を保つことができる。従って、凹溝先端部の厚みを極端に薄くして前記連結部分の外側面の段差をより小さくすることができる。
図1〜図4に示す、第1実施形態の連結具は、連結具本体1に回動部材2を回動自在に取り付けてなる。
連結具本体1は、図1,2に示すように先端にU字状のフック部3を備え、フック部3とは反対側には、上記フック部3に連続し、間隔を保って対向する一対の平面状の基部4,4を形成している。さらに、上記基部4,4の端部を連続部4aで連続させ、基部4,4間に開口5,6を形成している。また、上記基部4,4には、回動軸を挿入するための軸孔7を形成している。
さらに、フック部3の先端内側には凹溝8を備えている。この凹溝8は、フック部3の先端3a側を開口し、断面を略コの字状としたものである。そして、フック部3に沿った方向の長さをLとし、その長さLに直交する方向の幅をW1とする。また、凹溝8の深さをDとし、この深さDをフック部3の先端3aに向かって連続的に深くし、凹溝8の底面を、この考案の傾斜面にあたる円弧面としている。これにより、凹溝8の底面の厚みは先端に向かって薄くなる。特に、先端3a近傍の凹溝底面の厚みを非常に薄くしている。なお、上記凹溝8の底面のカーブを図2に示すようにカーブC1とし、フック部3の先端付近における外側面のカーブをカーブC2としている。
一方、図1、3に示す上記回動部材2は、外形が三日月状の板部材で、一端を挿入部9とし、他端を操作部10としている。そして、上記挿入部9は、幅W2を先端9aに向かって徐々に狭くなるようにするとともに、挿入部9全体にわたって上記幅W2を上記凹溝8の幅W1よりも小さくし、挿入部9が凹溝8内に確実に収まるようにしている。なお、この挿入部9は、回動部材2の先端側であって、上記凹溝8に収納される先端9aから基端9bまでの部分のことである。
また、この第1実施形態では、挿入部9の幅W2を、先端9aに向かって狭くなるようにするとともに、挿入部9全体の幅を上記凹溝の幅W1より小さくするために、回動部材2の幅を基端から先端に向かって徐々に細くなるように加工している。
さらに、挿入部9の表面であって、上記凹溝8の底面に接触する側の面の形状を、凹溝8の底面に一致させるため、挿入部9の表面のカーブC1’を凹溝8の底面のカーブC1と同じカーブにしている。さらにまた、回動部材2の挿入部9以外の部分で、上記挿入部9の基端9bに連続する部分の表面のカーブC2’を、上記フック部3の先端外側のカーブC2に連続するカーブとする。つまり、フック部3の閉状態において、回動部材2の外側カーブC2’の延長線(図3で二点鎖線で示している)と、フック部3の外側カーブC2とが一致するようにしている。
また、特に、この実施形態では、挿入部9の外側カーブC1’を、挿入部9以外の部分の外側カーブC2’から内側に折り曲げた方向に形成している。すなわち、上記挿入部9の外側カーブC1’は、図3に二点鎖線で示している上記外側カーブC2’の延長線上ではなく、上記挿入部9の基端9bを境に、延長線から離れてフック部3の内側に向かて折れ曲がったカーブである。すなわち、挿入部9の凹溝底面に接触する面は、上記延長線から内側に折れ曲がった面である。
そして、上記外周カーブC1’は、上記フック部3に形成した凹溝8の底面のカーブC1に一致している。また、上記回動部材2の外周カーブC2’は、フック部3の外周カーブC2に連続する。従って、上記カーブC1をもつ凹溝8の底面は、フック部3の外側面に対して急勾配となり、基端側ではフック部3の外側面からの距離が大きくなる。
また、この回動部材2の片面には、図1に破線で示したバネ部材sを組み込むためのバネ室11を形成するとともに、このバネ室11内には、中央に軸孔12を有する軸部13を設けている。
このような回動部材2にバネ部材sを取り付けるとともに、バネ部材sを取り付けた回動部材2を連結具本体1の内部に挿入して、開口6から操作部10を突出させる。そして、両部材の軸孔7,7及び軸孔12を合わせて、これらの軸孔7,7,12に図示しない軸部材を貫通させて固定すれば、連結具本体1に回動部材2を取り付けた図1に示す第1実施形態の連結具が完成する。
なお、この実施形態の連結具では、上記一対の基部4,4の連続部4aに、ネックレスの一端や、ストラップなどを連結して用いる。
また、ネックレスの反対側の端部に設けたリング状の被連結部材を連結する際には、操作部10を図1の矢印A3方向へ移動させて回動部材2を矢印A4方向へ回動させ、フック部3の先端を開口させる。そして、開口したフック部3に被連結部材を掛けて、操作部10を放せば、上記バネ部材sの弾性力によって図1の閉状態になる。
このような第1実施形態の連結具は、図1に示す閉状態で、回動部材2の挿入部9がフック部3の凹溝8内に嵌り、バネ部材sの弾性力が上記挿入部9を凹溝8の底面に押しつけている。つまり、フック部3の先端と、回動部材2の先端とが、長さL分の範囲で重なり、挿入部9が凹溝8にバネ部材sの押圧力で押しつけられた状態を保つ。
そのため、上記フック部3にどのような力が作用しても、フック部3の先端と回動部材2との間に隙間ができることがない。従って、隙間から被連結部材が抜け落ちることがないことはもちろん、隙間に、肌や衣服が引っ掛かることもない。
また、フック部3に形成した凹溝8の底面を傾斜させて、先端3aに対して基端側での凹溝8の深さを浅くしている。このように、凹溝8の深さを浅くすることによって、凹溝を形成した部分の強度を保つことができる。もしも、フック部3の先端付近に広範囲に深さの深い凹溝を形成した場合には、フック部3の強度が弱くなってしまうことがあるが、この実施形態のように、底面を傾斜面とすれば、凹溝の深さが変化し、底面の厚みをフック部3の先端3aから基部に向かって徐々に厚くすることができる。そのため、全体にわたって、深い凹溝を形成する場合と比べてフック部3の強度を保つことができる。
言い換えれば、凹溝8の底面を傾斜面にすれば、全体の強度を保ちながらフック部3の先端部分のみ、底面の厚みを薄くすることもできる。
このように、フック部3の先端部分の厚みを薄くすれば、図4の部分拡大図に示すように、フック部3の先端3aと回動部材2との境界部分Xにおいて、段差を小さくすることができる。さらに、この実施形態では、回動部材2外側面のカーブC2’が、フック部3のカーブC2に連続するカーブとなっているので、フック部3の外側面と回動部材2の外側面とをほぼ面一にすることができる。そのため、連結状態の止め具に、肌や衣服などが引っ掛かったり、違和感を与えたりすることがない。
特に、フック部3の先端3aや凹溝8の外側部分の角を面取りすれば、連続部分をより滑らかにすることができる。
また、第1実施形態の連結具では、挿入部9の幅W2を先端に向かって連続的に狭くなるようにしているので、回動部材2の基端側の幅はそれほど狭くしないで、挿入部9を、凹溝8に嵌る幅にすることができる。基端側まで幅を狭くすると、回動部材2の強度を十分に保つことができないが、先端側だけを細くしているので、回動部材2の全体強度を保つことができる。
一方、図10に示すように、回動部材2の基端側の幅は狭くせず、その先端に、段差を設けて凹溝8の幅W1に合わせた凸部を、挿入部として形成することも考えられるが、上記したように、このような挿入部をアクセサリー用連結具の小さな部品に形成することは、加工精度が要求され、現実的ではない。
これに対し、この第1実施形態のように、回動部材2の幅を先端に向かって連続的に細くする加工なら、図10のような凸部107を形成するよりも容易である。また、このようにして形成された挿入部9の幅は、先端に向かって幅が狭くなっているので、幅方向に、わずかながたつきがあったり、挿入部9と凹溝8との長さ方向の相対位置が多少ずれたりしても、凹溝8内に収まるようにできる。
さらに、挿入部9の外側面のカーブC1’を、凹溝8の底面のカーブC1と一致させているので、開口の閉状態で挿入部9の外側面と凹溝8の底面とが接触する接触面積を大きくできる。このように、挿入部9と凹溝8の底面との接触面積を大きくしながら、挿入部9に対してバネ部材による押圧力も作用させているので、接触面間の静摩擦力が大きくなる。そのため、挿入部と凹溝の幅方向の寸法管理をラフにしても、使用時に両部材が幅方向にがたつく心配はない。つまり、挿入部9の幅方向の加工及び取り付けの際の寸法管理が楽である。
図5は、回動部材20の先端に形成した挿入部9の基端9b近傍に、段部gを形成した第2実施形態である。
この第2実施形態の連結具は、図3に示す第1実施形態の回動部材2に替えて、図5の回動部材20を用いた以外は、図1,2に示す第1実施形態と同様の構成である。従って、同様の構成要素には、第1実施形態と同じ符号を用い、各要素の詳細な説明は省略するとともに、以下の第2実施形態の説明にも図1,図2を用いる。
図5の回動部材20は、挿入部9の基端9bの近傍に段部gを形成し、この段部gの大きさを、図2に示すフック部3の凹溝8底面の、先端3a部分の厚みに相当する大きさにしている。
また、図5に示す回動部材20は、挿入部9外側のカーブC1”を、凹溝8の底面の傾斜面のカーブC1に一致させ、上記断部gを介して連続する挿入部9以外の部分のカーブC2”を、フック部3の外周側のカーブC2に連続するものにしている。つまり、フック部3の閉状態で、上記挿入部9以外の部分の外側カーブC2”の延長線とフック部3の外側カーブC2とが一致するように回動部材2及びフック部3を形成している。
上記のような回動部材20を連結具本体1に回動自在に取り付けて形成した連結具は、挿入部9がフック部3の凹溝8内に嵌った閉状態で、挿入部9の外側面と凹溝8の底面との接触面積が大きくなり、しかも、第1実施形態と同様に、図示していないバネ部材で押圧される。その結果、挿入部9と凹溝8との間のがたつきを少なくできる。
また、上記のように回動部材20の先端がフック部3の凹溝8内に嵌るので、フック部3と回動部材20とを離す方向の力が作用しても、両先端間に隙間ができることはない。
さらに、上記段部gに、凹溝8の底面の厚みが一致するので、フック部3と回動部材20との連続部分には、凹溝8の底面の厚みによる段差ができない。そして、回動部材20のカーブC2”とフック部3の外側のカーブC2とが滑らかに連続するため、連結具の外側に衣服などが引っ掛かることがない。
上記第1及び第2実施形態は、凹溝8を有する連結具本体1に対して相対的に回動する回動部材2、20に、挿入部9を設け、回動部材2、20がフック部3の内側で回動する例である。ただし、凹溝8または挿入部9は、連結具本体1または回動部材2、20のいずれに形成してもよい。また、回動部材2、20が回動する範囲も、フック部3より内側でも外側でもかまわない。
例えば、図6に示す第3実施形態は、フック部3の外側に凹溝8を形成し、回動部材2が、矢印A5のようにフック部3より外側で回動して開口を開く連結具である。
この第3実施形態においても、凹溝8の底面を傾斜面としているので先端部の底面の厚みを小さくしても、先端から離れるに従って、底面の厚みを厚くすることができる。そのため、凹溝8を形成したフック部3の強度を落とすことなく、フック部3の内側における段差を小さくすることができる。このようにフック部3の内側の段差を小さくできれば、例えば、フック部3内で、被連結部材が段差に引っ掛かることを防止できる。
また、図7に示す第4実施形態及び図8に示す第5実施形態は、回動部材2の先端に凹溝14を形成し、フック部3の先端に挿入部15を形成した例である。
そして、図7の第4実施形態は、回動部材2がフック部3より内側で回動する連結具である。この第4実施形態でも、凹溝14の底面を傾斜面として、上記第3実施形態と同様に、先端部のみで凹溝底面の厚みを薄くすることができる。凹溝底面の先端部の厚みを薄くすれば、回動部材2の先端付近の強度を落とすことなく、フック部3の内側における両部材の連続部分の段差を小さくすることができる。その結果、フック部3内で、被連結部材が段差に引っ掛かることを防止できる。
図8の第5実施形態は、回動部材2に凹溝14を設けるとともに、回動部材2がフック部3より外側で回動するものである。この第5実施形態でも、凹溝14の底面を傾斜面としているので、凹溝底面の先端部の厚みを薄くすることができる。このように、凹溝底面の先端部の厚みを薄くすれば、上記第1実施形態と同様に、回動部材2の先端付近の強度を落とすことなく、フック部3の外側における両部材の連続部分における段差を小さくすることができる。
なお、上記第3〜第5実施形態のいずれも、回動部材2、20の外側面のカーブとフック部3の外側面のカーブとを滑らかに連続する形状にして、連結具外側の段差や引っ掛かりを無くすこともできる。
また、上記第2〜第5実施形態は、いずれも、凹溝8、14内に、挿入部9、15が嵌ってフック部3先端の開口を閉じるようにしているため、フック部3と回動部材2とが離れる方向の力が作用したとしても、両部材の先端間に隙間ができることがない。従って、被連結部材が外れることを防止できるなど、第1実施形態と同様の効果が得られる。
さらに、上記第2〜第5実施形態も、挿入部9、15の幅を先端に向かって連続的に小さくしているので、フック部または回動部材に挿入部を形成する加工が容易である。特に、挿入部における凹溝8,14の底面に接触する面を上記底面の傾斜面とほぼ一致する形状としているので、挿入部の側面が凹溝の内側面と一致しなくても、がたつきを防止できる。そのため、挿入部9、15の幅方向の寸法をラフに管理して加工を容易にすることができる。
なお、図6〜図8に示す第3〜第5実施形態の挿入部9,15側の部材にも、凹溝底面の先端厚みに相当する段部を形成し、この段部を介してフック部3と回動部材2との連続部分をほぼ面一にすることもできる。
また、上記第1〜第5実施形態では、連結具本体1に対して回動部材2、20が回動するものとして、回動部材2,20の回動方向を矢印A4または、矢印A5で図示しているが、回動部材の回動は、連結具本体1に対する相対的なものである。従って、連結具本体1のフック部3が、回動部材に対して上記矢印と反対方向へ移動すると考えてもよい。また、連結具本体1に操作部を設けて連結具本体1を操作するようにしてもよい。
第1実施形態の正面図である。 第1実施形態の連結具本体の斜視図である。 第1実施形態の回動部材の斜視図である。 図1の部分拡大図である。 第2実施形態の回動部材の部分拡大図である。 第3実施形態の部分拡大図である。 第4実施形態の部分拡大図である。 第5実施形態の部分拡大図である。 従来例の連結具の正面図である。 従来例の連結具の斜視図である。
符号の説明
1 連結具本体
2 回動部材
3 フック部
4 基部
8 凹溝
9 挿入部
s バネ部材
14 凹溝
15 挿入部
20 回動部材
g 段部
W2 (挿入部の)幅
D (凹溝の)深さ

Claims (5)

  1. 連結具本体は、基部とこの基部に設けたフック部とを備え、かつ、上記基部には回動部材を回動可能に設けるとともに、上記回動部材の先端を上記フック部に押しつける方向の弾性力を作用させるバネ部材を備え、このバネ部材の弾性力によって閉位置に保つことができる構成にしたアクセサリー用連結具において、上記フック部の先端あるいは回動部材の先端のいずれか一方に、先端に向かって幅を連続的に狭くした挿入部を備え、いずれか他方に上記挿入部が嵌る凹溝を形成し、上記凹溝の底面を、凹溝の深さが先端に向かって深くなる傾斜面とするとともに、上記挿入部であって凹溝底面に接触する面を、上記凹溝底面の傾斜面とほぼ同一形状にしたアクセサリー用連結具。
  2. 上記挿入部が上記凹溝に嵌った状態で、フック部と回動部材との連続部分の外側面をほぼ面一にしたアクセサリー用連結具。
  3. 上記挿入部を形成したフック部または回動部材に、上記凹溝の先端部底面の厚みに相当する段部を形成し、この段部を介してフック部と回動部材との連続部分がほぼ面一になる構成にした請求項1または2に記載のアクセサリー用連結具。
  4. 挿入部と、フック部または回動部材の挿入部以外の部分とを段部がない連続形状とするとともに、上記挿入部以外の部分の表面を、上記凹溝を形成した回動部材またはフック部の表面と連続する形状とし、上記挿入部が凹溝に嵌った状態で、上記挿入部以外の部分と凹溝を形成した部材との連続部分の外側がほぼ面一になる構成にした請求項1または2に記載のアクセサリー用連結具。
  5. 上記凹溝をフック部に形成し、このフック部の内側で回動する回動部材に挿入部を形成するとともに、上記挿入部であって上記凹溝の底面に接触する面を、上記回動部材の挿入部以外の部分における外側面の延長線から内側に向かって折れ曲がった面で形成した請求項1、2、4のいずれか1に記載のアクセサリー用連結具。
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