JP3134991B2 - ディレィ回路 - Google Patents
ディレィ回路Info
- Publication number
- JP3134991B2 JP3134991B2 JP10221424A JP22142498A JP3134991B2 JP 3134991 B2 JP3134991 B2 JP 3134991B2 JP 10221424 A JP10221424 A JP 10221424A JP 22142498 A JP22142498 A JP 22142498A JP 3134991 B2 JP3134991 B2 JP 3134991B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- output
- level
- input
- signal
- potential
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Pulse Circuits (AREA)
- Logic Circuits (AREA)
- Amplifiers (AREA)
Description
の遅延時間だけ遅延されて出力するディレィ回路におい
て、その基本構成である入力バッファ部、アナログディ
レィ素子部、出力バッファ部のうち、アナログディレィ
素子部と出力バッファ部の間、あるいは、アナログディ
レィ内にレベル増幅部を設けるようにしたディレィ回路
に関する。
遅延させて出力する従来のディレィ回路の構成を示す回
路図である。この図10における入力端子T1(ノード
n1)に入力される入力信号はPチャネルエンハンスメ
ント型トランジスタ(以下、Pchトランジスタとい
う)とNチャネルエンハンスメント型トランジスタ(以
下、Nchトランジスタという)N101の各ゲートに
入力されるようにしている。PchトランジスタP10
1のソースは電源に接続され、NchトランジスタN1
01のソースはグランドに接続されている。
ンジスタN101により入力バッファ部を構成してお
り、PchトランジスタP101はこの入力バッファ部
におけるハイレベル出力ブロックを構成し、Nchトラ
ンジスタN101はローレベル出力ブロックを構成して
いる。PchトランジスタP101とNchトランジス
タN101の両ドレインは、ハイレベル出力ブロックの
出力端子(ノードn2)となっている。
力されると、この入力信号はNchトランジスタN10
1を通して出力端子に出力される。同様にして、入力端
子T1にローレベルの入力信号が入力されると、このロ
ーレベルの信号は、PchトランジスタP101を通し
てノードn2に出力される。このノードn2とノードN
3間には、アナログディレィ素子部D1が接続されてい
る。
抗素子R1〜Rnが直列に接続されており、各抵抗素子
R1〜Rnの出力端側、すなわちノードn3側とグラン
ドの間にはコンデンサC1〜Cnが接続されている。抵
抗素子R1とコンデンサC1,抵抗素子R2とコンデン
サC2,…抵抗素子RnとコンデンサCnとによる積分
回路がそれぞれ遅延回路を構成し、各遅延回路が縦続接
続されて、アナログディレィ素子部D1を構成してい
る。このアナログディレィ素子部D1の出力端子側、す
なわちノードn3は出力バッファ部の入力端子となるも
のである。
P102のゲートとNchトランジスタN102のゲー
トが共通に接続されている。PchトランジスタP10
2はハイレベル出力ブロックを構成し、ノードn3に現
れたアナログディレィ素子部D1のローレベルの出力信
号をそのまま出力するもので、ソースは電源端子に接続
され、ドレインは出力端子T2{ノードn6(後述する
この発明の実施の形態に対応させている)}に接続され
ている。同様に、NchトランジスタN102のソース
はグラドに接続され、ドレインは出力端子T2に接続さ
れ、ローレベル出力バッファを構成し、ノードn3に現
れたアナログディレィ素子部D1のハイレベルの出力信
号をそのまま出力端子T2(ノードn6)に出力するもの
である。
の動作について図7のタイミングチャートを参照して説
明する。この図7は後述するこの発明の実施の形態の動
作を説明するためのタイムチャートであるが、図10の
従来例はこの発明におけるレベル増幅部を除いた部分は
この発明と同様であるから、図7を援用して従来例の動
作説明を行なう。アナログディレィ素子部D1は、入力
端子T1から入力した入力信号を所定の遅延時間td遅
延させて出力端子T2(ノードn6)に出力する。この場
合、入力端子T1に入力される入力信号がローレベルか
らハイレベルに変化するときも、あるいはハイレベルか
らローレベルに変化すときも所定の遅延時間を持って遅
延させる。
のレベルが反転すると、入力バッファ部の出力、すなわ
ち、ノードn2のレベルも直ちに反転する。アナログデ
ィレィ素子部D1の出力端子、つまり、ノードn3のレ
ベルは、抵抗素子R1〜RnとコンデンサC1〜Cnで
決まる時定数にしたがい、レベルが変化する。このノー
ドn2からノードn3への信号伝達時における信号遅延
がアナログディレィ回路D1の遅延時間を決定してい
る。
に示す入力信号が、ローレベルからハイレベルに変化す
ると、ローレベル出力ブロックのNchトランジスタN
101が導通して、図7(b)に示すように、ノードn
2には、ローレベルの信号を出力する。逆に、入力端子
T1に入力される入力信号がローレベルの場合には、ハ
イレベル出力ブロックを構成するPchトランジスタP
101が導通して、ノードn2にはハイレベルの信号を
出力する。
号が図7(a)に示すようにハイレベルの場合で説明を
進めると、上述のように、ノードn2には、図7(b)に
示すように、ローレベルの信号が現れる。このローレベ
ルの信号はアナログディレィ素子部D1の抵抗素子R1
〜RnとコンデンサC1〜Cnで決まる時定数にしたが
い、図7(c)に示すようにレベルが変化し、アナログデ
ィレィ素子部D1の出力端子、すなわちノードn3の信
号レベルは図7(c)における破線で示すように変化す
る。
hトランジスタN102で構成されるローレベル出力バ
ッファの入力閾値を超えると、出力端子T2に遅延信号
が出力される。換言すれば、アナログディレィ素子部D
1の遅延時間は、入力端子T1が入力バッファ部の閾値
を超えてから、ノードn3が出力バッフか部の入力閾値
を超え、出力バッファ部が遅延信号を出力する時間で決
定される。
レィ回路では、ノードn3の電位レベルは、アナログデ
ィレィ素子部D1による所定の遅延時間がすぎても、中
間電位にあるために、出力バッファ部には、貫通電流が
流れ続けるという課題がある。図8における破線はこの
様子を示したもので、横軸に時間を取り、縦軸に貫通電
流I(μA)を取って示している。図8におけるI(P
1)は入力バッファ部におけるハイレベル出力ブロック
を構成するPchトランジスタに流れる貫通電流、I
(N1)は入力バッファ部におけるローレベル出力ブロ
ックを構成するNchトランジスタに流れる電流、I
(P2),I(N2)は後述するこの発明におけるレベ
ル増幅部におけるPchトランジスタ、Nchトランジ
スタに流れる貫通電流であり、ここでの説明は省略す
る。
ける貫通電流は、その他の回路の消費する電流に対して
微小であるとされてきたのでそれほど重視するに至って
いないが、近年、マイクロコンピュータの低消費電力が
要求されるに至っており、このマイクロコンピュータの
消費電力の改善が重要な技術となってきている。また、
ディレィ回路でも使用方法によっては、マイクロコンピ
ュータ消費電力を決定する場合などもある。このような
回路の消費電力低減化の重要性から、近年回路の消費電
力の低減化に関する開発も各種なされている。
報には、CMOS半導体集積回路装置における出力バッ
ファ回路の消費電力の低減化を期すことが開示されてい
る。この公報の場合には、電流駆動の能力の小さい第1
の出力バッファと、電流駆動能力の大きい第2の出力バ
ッファとを備え、電流駆動の能力の大きい第2の出力バ
ッファは、制御回路により入力信号の立ち上がり時と立
ち下がり時にのみ動作させて、消費電力の低減化を行な
うようにしている。しかし、この公報の場合には、上記
のアナログディレィ回路が所定に遅延時間経過後でも、
アナログディレィ回路の出力端子側の電位が中間電位を
保持することに起因する貫通電流の削減の解決を示唆し
ていない。
は、低消費電力のラインドライバ回路を構成する場合の
増幅器に関して開示されており、また、特開平07−2
12213号公報には、nチャネルトランジスタを条件
に合うTTL出力高電圧レベルで駆動し、消費電力を低
下させる低電力出力バッファに関して開示されている。
しかし、これらの公報の場合も上記のアナログディレィ
回路の出力端子側の電位が中間電位を保持することに起
因する貫通電流の削減の解決を示唆していない。
めになされたもので、ディレィ回路の基本特性を維持し
たまま、貫通電流の低減をはかり、消費電流の削減と、
電源やグランドにのるノイズの影響を抑制できるディレ
ィ回路を提供することを目的とする。
くすることなく、貫通電流の低減をはかり、消費電流を
低減することができるとともに、電源やグランドに与え
るノイズレベルを軽減することができるディレィ回路を
提供することを目的とする。
に、この発明のディレィ回路は、入力信号をハイレベル
電位で出力するハイレベル出力ブロックと前記入力信号
をローレベル電位で出力するローレベル出力ブロックと
からなる入力バッファ部と、前記入力バッファ部から出
力される前記ハイレベル電位および前記ローレベル電位
を入力してそれぞれ所定時間遅延させて遅延信号を出力
するアナログディレィ素子部と、前記アナログディレィ
素子部で遅延された前記遅延信号をハイレベル電位で出
力するハイレベル出力ブロックとローレベル電位で出力
するローレベル出力ブロックとからなる出力バッファ部
と、前記アナログディレィ素子部と前記出力バッファ部
との間あるいは前記アナログディレィ素子部内の端子に
接続され、前記出力バッファ部の出力信号が変化した直
後に前記アナログディレィ素子部の出力レベルを前記出
力バッファ部の反転値に増幅するレベル増幅部とを備え
ることを特徴とする。
号をハイレベルで出力するハイレベル出力ブロックを構
成する第1導電型の第1トランジスタと、前記入力信号
をローレベルで出力するローレベル出力ブロックを構成
する第1導伝型に対して反対の第2導電型の第1ランジ
スタと、前記第1導電型の第1トランジスタから出力さ
れるハイレベル信号および前記第2導電型の第1トラン
ジスタから出力されるローレベルの信号をそれぞれじ所
定時間遅延するアナログディレィ素子部と、前記アナロ
グディレィ素子部で遅延された前記ハイレベルの信号を
出力し、ハイレベル出力ブロックを構成する第1導電型
の第2トランジスタと、前記アナログディレィ素子部で
遅延された前記ローレベルの信号を出力し、ローレベル
出力ブロックを構成する第2導電型の第2トランジスタ
と、前記入力信号と前記第1導電型の第2トランジスタ
および前記第2導電型の第2トランジスタで出力される
出力信号との否定論理和をとるNOR回路と、前記NO
R回路の出力反転信号を入力して前記ハイレベル出力ブ
ロックと前記ローレベル出力ブロックの入力側の電位レ
ベルを電源レベルに増幅する第1導電型の第3トランジ
スタと、前記入力信号と前記第1導電型の第2トランジ
スタおよび前記第2導電型の第2トランジスタで出力さ
れる出力信号との否定論理積をとるNAND回路と、前
記NAND回路の出力の反転信号を入力して前記ハイレ
ベル出力ブロックと前記ローレベル出力ブロックの入力
側の電位レベルをグランドレベルに増幅する第2導電型
の第3トランジスタとを備えることを特徴とする。
ッファ部の入力端子に入力される入力信号がローレベル
のときにハイレベル出力ブロックがハイレベル電位で出
力し、入力信号がハイレベルのときにローレベル出力ブ
ロックがローレベル電位で出力する。ハイレベル出力ブ
ロックで出力されたハイレベル電位およびローレベル出
力ブロックで出力されたローレベル電位をそれぞれアナ
ログディレィ素子部で所定時間遅延させて遅延信号を出
力する。アナログディレィ素子部で遅延されたハイレベ
ルの遅延信号は出力バッファ部におけるローレベル出力
ブロック部によりローレベル電位で出力し、ローレベル
の遅延信号は出力バッファ部におけるハイレベル出力ブ
ロックによりハイレベル電位で出力する。レベル増幅部
は出力バッファ部の出力信号が変化した直後にアナログ
ディレィ素子部の出力レベルを入力バッファ部の出力値
に対してレベル的に正帰還をかける。
は、アナログディレィ素子部の基本特性を維持したまま
貫通電流を低減することができ、それに伴い消費電流を
低減できる。
第1導伝型の第1トランジスタはローレベルの入力信号
に対してハイレベルで出力し、第1導伝型に対して反対
の導伝型となる第2導伝型の第1トランジスタにより、
ハイレベルの入力信号に対してローレベルで出力する。
アナログディレィ素子部は、第1導伝型の第1トランジ
スタから出力されるハイレベルの信号と、第2導伝型の
第1トランジスタから出力されるローレベルの信号をそ
れぞれ所定時間遅延する。第1導伝型の第2トランジス
タによりハイレベル出力ブロックを構成するとともに、
この第1導伝型の第2トランジスタにより、アナログデ
ィレィ素子部で遅延されたローレベルの信号に対してハ
イレベルの信号を出力する。第2導伝型の第2トランジ
スタによりローレベル出力ブロックを構成するととも
に、この第2導伝型の第2トランジスタによりアナログ
ディレィ素子部で遅延されたハイレベルの信号に対して
ローレベルの信号を出力する。NOR回路は、入力信号
と第1導伝型の第2トランジスタと第2導伝型の第2ト
ランジスタで出力される出力信号との否定論理和をと
る。NOR回路の反転出力信号を第1導伝型の第3トラ
ンジスタに出力して、第1導伝型の第3トランジスタに
ハイレベル出力ブロックとローレベル出力ブロックの入
力側の電位を電源レベルに増幅する。NAND回路は入
力信号と第1導伝型の第2トランジスタと第2導伝型の
第2トランジスタで出力される出力信号との否定論理積
をとる。このNAND回路の出力信号の反転信号を第2
導伝型の第3トランジスタに出力することにより、第2
導伝型の第3トランジスタはハイレベル出力ブロックと
ローレベル出力ブロックの入力側の電位レベルをグラン
ドレベルに増幅する。
は、レィアウト面積を大きくすることなく、貫通電流の
低減が可能となり、消費電流を低減することができると
ともに、電源やグランドに与えるノイズレベルを軽減す
ることができる。
実施の形態について図面に基づき説明する。図1はこの
発明の第1実施の形態の構成を示すブロック図である。
この図1において、入力端子T1は入力バッファ部Aを
構成するハイレベル出力ブロック1と、ローレベル出力
ブロック2の各入力端に接続され、入力端子T1に入力
される入力信号を、このハイレベル出力ブロック1と、
ローレベル出力ブロック2の各入力端に入力するように
している。
1に入力される入力信号がローレベルのときにアナログ
ディレィ素子部3にハイレベル電位を供給するようにし
ている。また、ローレベル出力ブロック2は入力端子T
1に入力される入力信号がハイレベルのときにアナログ
ディレィ素子部3にローレベル電位を供給するようにし
ている。一般的には、ハイレベル出力ブロック1は第1
導伝型のPchトランジスタ(以下、この明細書では、
Pchトランジスタは第1導伝型とする)を並列接続や
直列接続して構成され、ローレベル出力ブロック2は第
1導伝型とは反対の導伝型の第2導伝型のNchトラン
ジスタ(以下、この明細書では、Nchトランジスタは
第2導伝型とする)を並列接続や直列接続して構成され
る。
示すように、抵抗素子と容量素子としてのコンデンサと
から構成され、通常は複数の抵抗素子R1〜Rnを直列
に接続し、各抵抗素子R1〜Rnの接続点とグランドの
間にそれぞれコンデンサC1〜Cnが接続され、それぞ
れ抵抗素子とコンデンサとによる積分回路を縦続接続し
て構成されている。このアナログディレィ素子部3の構
成は、前記図10で示した従来例におけるアナログディ
レィ回路10と同一構成をなしている。このアナログデ
ィレィ素子部3は、入力バッファ部Aの出力信号を所定
の遅延時間をもって遅延させて、出力バッファ部Bに送
出するようになっている。
子部3で遅延された信号を出力端子T2に出力するため
に、ハイレベル出力ブロック4と、ローレベル出力ブロ
ック5とから構成されている。ハイレベル出力ブロック
4は、アナログディレィ素子部3で遅延されたローレベ
ルの信号を入力してハイレベルの信号を出力端子T2に
出力するもので、Pchトランジスタなどで構成されて
いる。また、ローレベル出力ブロック5は、アナログデ
ィレィ素子部3で遅延されたハイレベルの信号を入力し
てローレベルの信号を出力端子T2に出力するもので、
Nchトランジスタにより構成されている。
あるレベル増幅部6が設けられている。このレベル増幅
部6は、アナログディレィ素子部3と出力バッファ部B
の間、あるいは、アナログディレィ素子部3内の端子に
接続をする。このレベル増幅部6とは、出力端子T2に
現れる出力信号が変化した直後に、アナログディレィ素
子部3の出力レベルを出力バッファ部Bの反転値に増幅
する機能をもつブロックである。あるいは、別の表現で
は、レベル増幅部6とは、出力端子T2に現れる出力信
号が変化した直後に、アナログディレィ素子部3の出力
レベルを入力バッファ部Aの出力値に対してレベル的に
正帰還をかける機能をもつブロックであると言える。
については、どのような構成をとっても構わない。たと
えば、図2のように、入力信号と出力信号の論理演算を
行なっても良いし、図3のように、レベル増幅の機能時
間設定を別のディレィ回路を用いて構成しても良い。
の出力信号の変化直後に、中間電位付近の出力バッファ
部Bの入力部の電位を、出力バッファの反転値である電
源電位あるいはグランド電位にドライブする動作を実行
する。電源電位あるいはグランド電位の供給は、図2の
ように直接、電源端子やグランド端子に接続しても良い
し、図4のように、トランスファーゲートを用いて、入
力バッファ部の出力端子に接続しても良い。また、レベ
ルを増幅に関して、電源電位側のみであっても、グラン
ド電位側のみであっても、電源電位側とグランド電位側
の両方であっても構わない。
実施の形態では、入力端子T1に入力される入力信号が
ローレベルのときには、入力バッファ部Aのハイレベル
出力ブロック1によりハイレベルの出力信号をアナログ
ディレィ素子部3に出力する。また、入力端子T1に入
力される入力信号がハイレベルの場合には、入力バッフ
ァ部Aのローレベル出力ブロック2により、ローレベル
の出力信号をアナログディレィ素子部3に出力する。ハ
イレベル出力ブロック1およびローレベル出力ブロック
2からの出力信号は、アナログディレィ素子部3に入力
されて所定の時定数で遅延させて出力バッファ部Bに送
出する。
ブロック4はアナログディレィ素子部3で遅延された信
号のロ−レベル時に、ハイレベルの出力信号を出力端子
T2に出力する。同様にして、出力バッファ部Bにおけ
るローレベル出力ブロック5はアナログディレィ素子部
3で遅延された信号のハイレベル時に、ローレベルの出
力信号を出力端子T2に出力する。このようにして、出
力バッファ部Bが出力端子T2に出力信号を出力した直
後に、直ちに、レベル増幅部6により、アナログディレ
ィ素子部3の出力レベルを出力バッファの反転値に増幅
し、出力バッファ部Bの入力端子が電源電位あるいは、
グランド電位に増幅されるので、不要な貫通電流を流さ
ない。
なうことなく、出力バッファ部Bに流れる貫通電流を低
減し、ディレィ回路の消費電流を低減できるとととも
に、貫通電流が低減されることから、電源、グランドに
のるノイズ量の低減効果も得られる。
実施の形態について説明する。上記の図2はこの第2実
施の形態の構成を示すブロック図である。この図2にお
いて、図1と同一部分には同一符号を付して重複説明を
避け、図1とは異なる部分を重点的に説明する。この図
2に示す第2実施の形態では、入力端子T1に入力され
た入力信号は入力バッファ部Aによりアナログディレィ
素子部3に出力され、そこで所定の遅延時間遅延して出
力バッファ部Bに出力する。出力バッファ部Bの出力信
号は出力端子T2から出力される。以上までの点は前記
図1で示した第1実施の形態と同じである。
において、以下に述べる点が図1とは異なる。すなわ
ち、入力端子T1は2入力のOR回路6aと2入力のア
ンド回路6bの各一方の入力端に接続されている。ま
た、出力端子T2はOR回路6aとアンド回路6bの各
他方の入力端に接続されている。OR回路6aとアンド
回路6bの各出力端はそれぞれPchトランジスタ6c
のゲート、Nchトランジスタ6dのゲートに接続され
ている。Pchトランジスタ6cのソースは電源端子に
接続され、そのドレインは出力バッファBの入力端子に
接続されている。Nchトランジスタ6dのドレインは
出力バッファBの入力端子に接続され、そのソースはグ
ランドに接続されている。
とにより、OR回路6aは入力端子に入力される入力信
号と出力端子T2に出力される出力バッファ部Bの出力
信号との論理和をとり、Pchトランジスタ6cのゲー
トに出力する。Pchトランジスタ6cは、OR回路6
aの出力信号の論理値がローレベルの場合に、出力バッ
ファ部Bの入力端子の電位レベルを電源端子の電位レベ
ルに増幅する。OR回路6aの出力信号の論理値がハイ
レベルのときには、Pchトランジスタ6cはオフにな
り、レベル増幅部6の機能をオフにする。
れる入力信号と出力端子T2に出力される出力バッファ
部Bの出力信号との論理積をとり、Nchトランジスタ
6dのゲートに出力する。Nchトランジスタ6dは、
AND回路6bの論理積がハイレベルのときに、出力バ
ッファ部Bの入力端子の電位レベルをグランドレベルに
増幅する。また、AND回路66の論理積値がローレベ
ルのときには、Nchトランジスタ6dはオフになり、
レベル増幅部6の機能をオフにする。
実施の形態について説明する。上記の図3はこの第3実
施の形態の構成を示すブロック図である。この図3にお
いて、図1と同一部分には同一符号を付して重複説明を
避け、図1とは異なる部分を重点的に説明する。この図
3に示す第3実施の形態では、入力端子T1に入力され
た入力信号は入力バッファ部Aによりアナログディレィ
素子部3に出力され、そこで所定の遅延時間遅延して出
力バッファ部Bに出力する。出力バッファ部Bの出力信
号は出力端子T2に出力される。以上までの点は前記図
1で示した第1実施の形態と同じである。
において、以下に述べる点が図1とは異なる。すなわ
ち、レベル増幅部6の機能時間設定をアナログディレィ
素子部3とは別のディレィ回路を遅延手段として用いて
構成するようにしている。この図3において、入力端子
T1に入力された入力信号を入力バッファ部A,アナロ
グディレィ素子部3、出力バッファ部Bを経て出力端子
T2に伝送する部部については、図1、図2と同じであ
るが、レベル増幅部6は以下のように構成されている。
の入力端が接続されている。インバータ6eの出力端
は、2入力のNOR回路6gの一方の入力端に接続され
ている。NOR回路6gの他方の入力端と出力端子との
間には、ディレィ回路6fが接続されている。ディレィ
回路6fは、たとえば、前記図5で示したアナログディ
レィ素子部3における一つの抵抗R1と一つのコンデン
サC1とからなるような遅延機能を有する回路などによ
り構成されている。NOR回路6gの出力端は、Nch
トランジスタ6hのゲートに接続されている。Nchト
ランジスタ6hのドレインは出力バッファ部Bの入力端
子に接続されている。Nchトランジスタ6hのソース
は、グランドに接続されている。
により、出力バッファ部Bの出力信号はインバータ6e
を通してNOR回路6gの一方の入力端に入力されると
ともに、この出力信号はディレィ回路6fの時定数によ
り決まる所定の遅延時間遅延されてNOR回路6gの他
方の入力端に入力される。NOR回路6gはインバータ
6eの出力信号とディレィ回路6fの出力信号との否定
論理和をとり、論理値がハイレベルのときに、Nchト
ランジスタ6hをオンさせて、出力バッファ部Bの入力
端子をグランドレベルにするとともに、NOR回路6g
の論理値がローレベルのときにNchトランジスタ6h
をオフさせる。つまり、レベル増幅部6のオフさせるタ
イミングがディレィ回路6fにより設定される。
実施の形態について説明する。図4はこの第4実施の形
態の構成を示すブロック図である。この図4に示す第4
実施の形態では、入力端子T1に入力される入力信号は
入力バッファ部Aを通り、アナログディレィ素子部3で
遅延させ、出力バッファ部Bを経て出力端子T2に出力
する点は前記第1ないし第3実施の形態と同様である
が、レベル増幅部により、出力バッファ部Bの出力信号
の変化直後に、中間電位付近の出力バッファ部Bの入力
部の電位を、出力バッファ部Bの反転値である電源電
位、あるいはグランド電位の供給をトランスファゲート
を用いて入力バッファ部Aの出力端子に供給するように
したものである。
ースを入力バッファAの出力端子に接続し、Pchトラ
ンジスタP11のドレインとPchトランジスタP12
のソースを接続し、PchトランジスタP12のドレイ
ンを出力バッファ部Bの入力端子に接続し、Pchトラ
ンジスタP11のゲートは入力端子T1に接続し、Pc
hトランジスタP12のゲートは出力端子T2に接続し
てトランスファゲートを形成している。同様に、Nch
トランジスタN11のソースは入力バッファ部Aの出力
端子に接続され、そのドレインとNchトランジスタN
12のソースが接続され、NchトランジスタN12の
ドレインが出力バッファ部Bの入力端子に接続されてい
る。
端子T1に接続され、NchトランジスタN12のゲー
トは出力端子T2に接続されている。Pchトランジス
タP11とP12、NchトランジスタN11とNch
トランジスタN12により、それぞれトランスファゲー
トを構成している。このようなトランスファゲートを用
いることにより、PchトランジスタP11は入力端子
T1に入力される入力信号がローレベルのときにオンと
なり、このとき、出力バッファBの出力信号の変化値が
ハイレベルからローレベルに変化した直後にPchトラ
ンジスタP12もオンとなる。これにより、Pchトラ
ンジスタP11とP12を通して入力バッファ部Aの出
力電位を出力バッファ部Bの入力端子に供給することに
なる。
力信号のレベルがハイレベルになると、Nchトランジ
スタN11がオンとなり、この状態で出力バッファBか
ら出力端子T2に出力される出力信号のレベルがローレ
ベルからハイレベルに変化した直後に、Nchトランジ
スタN12がオンとなり、NchトランジスタN11と
N12を通して入力バッファ部Aの出力電位を出力バッ
ファ部Bの入力端子に供給することになる。なお、レベ
ル増幅部6によるレベル増幅に関しては、上記各実施の
形態から明らかなように、電源電位側のみであってもよ
く、グランド電位側のみであってもよく、さらには、電
源電位側とグランド電位側の両方であってもよい。
形態で示した各ディレィ回路を図9に示すように複数個
(図9では、4個の場合を例示している)用いてリング
オシレータに適用することができる。すなわち、このデ
ィレィ回路20〜50を直列に接続し、最後段のディレ
ィ回路50の出力端子に出力されるディレィ回路50の
出力信号を2入力のNAND回路11の一方の入力端に
入力し、このNAND回路11の他方の入力端に発振許
可信号を入力するようにしている。
力信号と発振許可信号との否定論理積をとってNAND
回路11の出力信号を最前段のディレィ回路20の入力
端子に供給することにより、NAND回路11の出力信
号がディレィ回路20の入力端子に供給するごとに、デ
ィレィ回路20〜50の出力信号が隣接するディレィ回
路に順次伝達するようにして、リングオシレータの機能
を呈するようにすることができる。このリングオシレー
タの出力信号を取り出すために、最後段のディレィ回路
50の出力端子にバッファ12を接続し、このバッファ
12の出力信号を出力端子T2から取り出すことができ
る。
説明する。図6はこの第5実施の形態の構成を示す回路
図であり、ディレィ回路を有する半導体装置としての形
態をとる。この図6の構成は、前記図1で示したディレ
ィ回路の各ブロックに対応しており、図6の回路構成の
説明に際して図1のプロック図に対比させて説明する。
PchトランジスタP1は前記入力バッファ部Aのハイ
レベル出力ブロック1を構成し、PchトランジスタP
1のソースを電源端子に、ゲートをこの発明のディレィ
回路の入力端子T1に、ドレィンを入力バッファ部Aの
出力端子にそれぞれ接続している。
ァ部Aのローレベル出力ブロック2を構成し、Nchト
ランジスタN1のソースをグランド端子に、ゲートをこ
の発明のディレィ回路の入力端子T1に、ドレィンを入
力バッファ部Aの出力端子にそれぞれ接続している。前
記アナログディレィ素子部3は、抵抗素子Rの一端をア
ナログディレィ素子部3の入力端子、すなわち入力バッ
ファ部の出力端子に接続し、もう一端をアナログディレ
ィ素子部3の出力端子、すなわち出力バッファ部の入力
端子に接続し、容量素子Cの一端をアナログディレィ素
子部3の出力端子、もう一端をグランド端子に接続して
構成している。この図6では、アナログディレィ素子部
は抵抗素子RとコンデンサCのみを示しているが、前記
図5で示したように複数の抵抗素子と複数のコンデンサ
とによる構成でもよい。
ロック4はPchトランジスタP3のソースを電源端子
に、ゲートを出力バッファ部Bの入力端子に、ドレィン
を出力バッファ部Bの出力端子T2に接続して構成して
いる。出力バッファ部Bのローレベル出力ブロック5は
NchトランジスタN3のソースをグランド端子に、ゲ
ートを出力バッファ部Bの入力端子に、ドレィンを出力
バッファ部Bの出力端子T2に接続して構成している。
るレベル増幅部6は、2入力NAND回路を1個、2入
力NOR回路を1個、インバータを2個、Nchトラン
ジスタを1個、Pchトランジスタを1個で構成してい
る。このレベル増幅部6には、出力バッファ部Bの入力
端子の電位レベルを電源レベルに増幅する機能とグラン
ドレベル増幅する機能の2つを有する。
路の入力端子T1(ノードn1)に入力する入力信号と
出力端子T2(ノードn6)に出力する出力信号とを入
力とする2入力のNOR回路7と、その出力を受けるイ
ンバータ8と、そのインバータ出力をゲートに接続する
ゲート回路としてのPchトランジスタP2と、このP
chトランジスタP2のソースを電源端子に、ドレィン
を出力バッファ部Bの入力端子(ノードn3)に接続す
ることで実現している。
ディレィ回路の入力端子T1(ノードn1)に入力され
る入力信号と出力端子T2(ノードn6)に出力される
出力信号を入力とする2入力NAND回路9とその出力
を受けるインバータ10と、そのインバータ10の出力
をゲートに接続するゲート回路としてのNchトランジ
スタN2と、このNchトランジスタのソースをグラン
ド端子に、ドレィンを出力バッファ部Bの入力端子(ノ
ードn3)に接続することで実現している。
図6と図7を用いて説明する。図7は、図6における代
表的なノード電位についてのタイミングチャートであ
る。ディレィ回路の基本動作としては、入力端子T1
(ノードn1)から入力した入力信号を所定の遅延時間
の後に、出力端子T2(ノードn6)へ出力する回路で
ある。この第5実施の形態の場合は、入力信号がローレ
ベルからハイレベルに変化するときも、ハイレベルから
ローレベルに変化するときも所定の遅延がかかる回路と
なっている。
ルが反転すると、入力バッファ部Aの出力端子(ノード
n2)もただちに反転する。アナログディレィ素子部6
の出力端子(ノードn3)は、入力バッファ部Aの出力
端子(ノードn2)の信号レベルの変化から、アナログ
ディレィ素子である抵抗素子RとコンデンサCとの時定
数にしたがい、レベルを変化させていく。このノードn
2からノードn3の信号遅延がディレィ回路の遅延時間
を決定している。ノードn3の電位レベルが、Pchト
ランジスタP3、NchトランジスタN3で構成される
出力バッファ部Bの入力しきい値を越えると出力端子T
2(ノードn6)に遅延信号が出力される。
される入力信号が入力バッファ部Aの入力しきい値を越
えてから、ノードn3が出力バッファ部Bの入力しきい
値を越え、出力バッファ部Bが遅延信号を出力する時間
で決定される。この実施の形態におけるここまでのディ
レィ回路の動作説明は、従来のレベル増幅部がないディ
レィ回路についても同じである。しかし、この発明にお
ける実施の形態にける従来のディレィ回路と異なる点
は、レベル増幅部6を追加したことであり、以下にその
説明を行なう。
がローレベルからハイレベルに変化させ、遅延出力する
際のレベル増幅部6の動作について説明する。入力信号
が反転すると、ノードn2の信号レベルも反転し、Pc
hトランジスタP1がオン状態となり、抵抗素子Rを通
してコンデンサCを充電する。コンデンサCの充電レベ
ルが出力バッファ部Bの入力しきい値を越えると出力バ
ッファ部Bはハイレベルを出力する。
端子T2(ノードn6)と入力端子T1(ノードn1)
のハイレベルの論理和をNOR回路7でとり、この出力
をインバータ8で反転させてPchトランジスタP2を
オン状態にして、ノードn3の中間電位を電源電位まで
引き上げる。その結果、従来より早く、出力バッファ部
BのPchトランジスタP3をオフすることができるの
で、それに伴い、PchトランジスタP3、Nchトラ
ンジスタN3を流れる貫通電流を減少させることができ
る。
がハイレベルからローレベルに変化させ、遅延出力する
際のレベル増幅部6の動作について説明する。入力端子
T1に入力される入力信号が反転すると、ノードn2の
信号レベルも反転し、NchトランジスタN1がオン状
態となり、抵抗素子Rを通してコンデンサCを放電す
る。コンデンサCの放電レベルが出力バッファ部Bの入
力しきい値を越えると出力バッファ部Bはローレベルを
出力する。
端子T2(ノードn6)と入力端子T1(ノードn1)
のローレベルの論理積をNAND回路9でとり、この出
力をインバータ10で反転させてNchトランジスタN
2をオン状態にして、ノードn3の中間電位をグランド
電位まで引き上げる。その結果、従来より早く、出力バ
ッファ部BのPchトランジスタP3をオフすることが
できるので、それに伴い、PchトランジスタP3、N
chトランジスタN3を流れる貫通電流を減少させるこ
とができる。
て、シミュレーションにより得られた結果を図8に示
す。シミュレーション条件として、サブハーフミクロン
ルールのトランジスタ素子を用い、そのトランジスタの
ゲート幅もほぼ、数ミクロン程度のものを用いて、この
レベル増幅部6と出力バッファ部Bを構成し、抵抗素子
Rは40KΩ、コンデンサCを1.3pF程度に設定し
た。ディレィ回路の遅延時間は、40nSである。図8
では、時間80nSでハイレベルが入力端子T1に入力
され、時間280nSにローレベルが入力されている。
出力バッファ部Bの貫通電流{I(P2)とI(N
2)}は、ピーク値で280μA程度になっていること
もわかる。
来のレベル増幅部がない場合のディレィ回路の電流値
は、点線で示されている。この実施の形態によれば、貫
通電流の流れる時間は半減されていることがわかる。ま
た、回路の消費する電源電流全体を考えても、従来の消
費電流の35パーセント程度小さくなっている。
積の増加も全体の数パーセント程度の増加となるのみ
で、ほとんど影響がないといってよい。トータルのレィ
アウト面積は、1000平方μm程度である。その理由
は、10個程度のトランジスタ数の増加は、抵抗素子や
コンデンサの面積に比べると、数パーセントの大きさに
なっているためである。このように、この実施の形態で
は、貫通電流を軽減したことで、電源、グランドに与え
るノイズレベルを軽減することができる。
ィレィ回路でも前記図9で示したようなリングオシレー
タに適用することができる。この第5実施の形態のディ
レィ回路を適用したリングオシレータの構成をブロック
図として図示する場合は、前記図9で示したリングオシ
レータと同様であり、ここでの再度の重複説明は避ける
が、図9における各ディレィ回路20〜50の内部構成
は図6で示したディレィ回路に置換すればい。ディレィ
回路以外のNAND回路11、バッファ12は図9の通
りである。この図6で示した第5実施の形態を適用した
図9に示すようなリングオシレータにおいて、マイクロ
コンピュータなどで、そのCPU制御用クロックをこの
リングオシレータ出力をもとに構成した場合、命令待ち
状態になった場合は、マイクロコンピュータの消費電流
のほとんどがこのリングオシレータの消費電流であるこ
とになる。
の形態のいずれかのディレィ回路を適用した図9に示す
リングオシレータの周期は、50nSディレィのディレ
ィ回路20〜50の4個接続されているので、400n
Sとなっている。この間に消費する電流は、4つのコン
デンサの充放電電流とそれぞれのディレィ回路の出力部
の貫通電流である。1周期内のコンデンサの充放電電荷
総量は、Q=CV=1.3E−12(F)×5(V)×
4個=2.6E−11クーロンであり、貫通電流の総量
は、図8のシミュレーション結果より概算すると、約9
E−11クーロンである。
である。従来のリングオシレータでは、貫通電流が約2
倍であるので、その平均電流は、515μAである。こ
れより明らかなように、このディレィ回路を有する半導
体装置の第2実施の形態を用いることで、リングオシレ
ータあるいは、命令待ち状態時のマイクロコンピュータ
の平均電流を従来の56パーセントに低減することがで
きる。
によれば、アナログディレィ素子部と出力バッファ部と
間、あるいはアナログディレィ素子部内の端子にレベル
増幅を接続し、出力バッファ部の出力信号が変化した直
後にアナログディレィ素子部の出力レベルを出力バッフ
ァ部の反転値に増幅するようにしたので、ディレィ回路
の基本動作を維持したまま、貫通電流の低減化と消費電
流の削減が可能となるとともに、電源やグランドにのる
ノイズを低減することもできる。
ディレィ回路における入力信号と出力信号との否定論理
和の反転信号により第1導伝型のトランジスタを駆動し
てハイレベル出力ブロックとローレベル出力ブロック入
力側の電位レベルを電源レベルに増幅するとともに、デ
ィレィ回路における入力信号と出力信号とのNAND論
理の反転信号により第2導伝型のトランジスタを駆動し
てハイレベル出力ブロックとローレベル出力ブロックの
入力側の電位レベルをグランドレベルに増幅するように
したので、レイアウト面積を大きくすることなく、貫通
電流と消費電流を低減することができるとともに、電源
やグランドに与えるノイズレベルを軽減することができ
る。
の構成を示すブロック図である。
の構成を示すブロック図である。
の構成を示すブロック図である。
の構成を示すブロック図である。
ディレィ素子部の回路構成例を示す回路図である。
の構成を示す回路図である。
要ノード電位のタイミングチャートである。
ション結果を示す特性図である。
接属してリングオシレータに適用した場合の構成を示す
ブロック図である。
る。
ベル出力ブロック、3……アナログディレィ素子部、6
……レベル増幅部、6a……OR回路、6b……AND
回路、6c,P11,P12……Pchトランジスタ、
6d……Nchトランジスタ、6e,8,10……イン
バータ、6f,20〜50……ディレィ回路、6g,6
h,7,N11,N12……NOR回路、9,11……
NAND回路、12……バッファ、A……入力バッファ
部、B……出力バッファ部、N1……第1Nchトラン
ジスタ,N2……第3Nchトランジスタ、N3……第
2Nchトランジスタ、P1……第1Pchトランジス
タ、P2……第3Pchトランジスタ、P3……第2P
chトランジスタ,R,R1〜Rn……抵抗素子、C、
C1〜Cn……コンデンサ、T1……入力端子、T2…
…出力端子。
Claims (9)
- 【請求項1】 入力信号をハイレベル電位で出力するハ
イレベル出力ブロックと前記入力信号をローレベル電位
で出力するローレベル出力ブロックとからなる入力バッ
ファ部と、 前記入力バッファ部から出力される前記ハイレベル電位
および前記ローレベル電位を入力してそれぞれ所定時間
遅延させて遅延信号を出力するアナログディレィ素子部
と、 前記アナログディレィ素子部で遅延された前記遅延信号
をハイレベル電位で出力するハイレベル出力ブロックと
ローレベル電位で出力するローレベル出力ブロックとか
らなる出力バッファ部と、 前記アナログディレィ素子部と前記出力バッファ部との
間あるいは前記アナログディレィ素子部内の端子に接続
され、前記出力バッファ部の出力信号が変化した直後に
前記アナログディレィ素子部の出力レベルを前記出力バ
ッファ部の反転値に増幅するレベル増幅部と、 を備えることを特徴とするディレィ回路。 - 【請求項2】 前記アナログディレィ素子部は、抵抗素
子とコンデンサとからなる積分回路を複数個縦続接続し
てなることを特徴とする請求項1記載のディレィ回路。 - 【請求項3】 前記レベル増幅部は、 前記入力バッファ部に入力される入力信号と前記出力バ
ッファ部の出力信号との論理和をとるOR回路と、 前記出力バッファ部の出力信号レベルの変化直後に前記
OR回路の出力信号のレベルがハイレベルからローレベ
ルへの変化時にオンとなって前記出力バッファの入力端
子の電位を電源電位にする第1導伝型のトランジスタ
と、 前記入力バッファ部に入力される入力信号と変化直後の
前記出力バッファ部の出力信号との論理積をとるAND
回路と、 前記出力バッファ部の出力信号レベルの変化直後に前記
AND回路の出力信号のレベルがハイからローレベルへ
の変化時にオンとなって前記出力バッファの入力端子の
電位をグランド電位にする前記第1導伝型とは逆の第2
導伝型のトランジスタと、 を備えることを特徴とする請求項1記載のディレィ回
路。 - 【請求項4】 前記レベル増幅部は、 前記出力バッファ部の出力信号を反転するインバータ
と、 前記出力バッファ部の出力信号を所定時間遅延させる遅
延手段と、 前記インバータの出力信号と前記遅延手段の出力信号と
の否定論理和をとるNOR回路と、 前記出力バッファ部の出力信号のレベルの変化直後に前
記NOR回路の出力信号のレベルがローレベルからハイ
レベルへの変化時にオンとなって前記出力バッファの入
力端子の電位をグランド電位にする第2導伝型のトラン
ジスタと、 を備えることを特徴とする請求項1記載のディレィ回
路。 - 【請求項5】 前記レベル増幅部は、前記出力バッファ
部の出力信号のレベル変化直後に中間電位付近の出力バ
ッファ部の入力端子の電位を電源側の電位とグランド側
の電位の両方の電位にすることを特徴とする請求項1〜
4のいずれか1項に記載のディレィ回路。 - 【請求項6】 前記レベル増幅部は、 前記入力バッファ部の出力端子と前記出力バッファ部の
入力端子との間に直列に接続され、前記入力信号がハイ
レベルからローレベルの変化時に前記出力バッファ部の
出力信号がハイレベルからローレベルへの変化直後に前
記出力バッファ部の入力端子の電位を前記入力バッファ
部の出力端子の電位にする2個の第1導伝型のトランジ
スタによる第1トランスファゲートと、 前記入力バッファ部の出力端子と前記出力バッファ部の
入力端子との間に直列に接続され、前記入力信号がロー
レベルからハイレベルの変化時に前記出力バッファ部の
出力信号がローレベルからハイレベルへの変化直後に前
記出力バッファ部の入力端子の電位を前記入力バッファ
部の出力端子の電位にする2個の第2導伝型のトランジ
スタによる第2トランスファゲートと、 を備えることを特徴とする請求項1記載のディレィ回
路。 - 【請求項7】 複数個直列に接続したリングオシレータ
形態の最後段の前記ディレィ回路の出力信号と発振許可
信号との否定論理積をとって最前段の前記ディレィ回路
の入力端子に出力するNAND回路と、 前記最後段の前記ディレィ回路の出力信号を得るための
バッファと、 を備えることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項
記載のディレィ回路。 - 【請求項8】 入力信号をハイレベルで出力するハイレ
ベル出力ブロックを構成する第1導電型の第1トランジ
スタと、 前記入力信号をローレベルで出力するローレベル出力ブ
ロックを構成する第1導伝型に対して反対の第2導電型
の第1ランジスタと、 前記第1導電型の第1トランジスタから出力されるハイ
レベル信号および前記第2導電型の第1トランジスタか
ら出力されるローレベルの信号をそれぞれ所定時間遅延
するアナログディレィ素子部と、 前記アナログディレィ素子部で遅延された前記ハイレベ
ルの信号を出力し、ハイレベル出力ブロックを構成する
第1導電型の第2トランジスタと、 前記アナログディレィ素子部で遅延された前記ローレベ
ルの信号を出力し、ローレベル出力ブロックを構成する
第2導電型の第2トランジスタと、 前記入力信号と前記第1導電型の第2トランジスタおよ
び前記第2導電型の第2トランジスタで出力される出力
信号との否定論理和をとるNOR回路と、 前記NOR回路の出力反転信号を入力して前記ハイレベ
ル出力ブロックと前記ローレベル出力ブロックの入力側
の電位レベルを電源レベルに増幅する第1導電型の第3
トランジスタと、 前記入力信号と前記第1導電型の第2トランジスタおよ
び前記第2導電型の第2トランジスタで出力される出力
信号との否定論理積をとるNAND回路と、 前記NAND回路の出力の反転信号を入力して前記ハイ
レベル出力ブロックと前記ローレベル出力ブロックの入
力側の電位レベルをグランドレベルに増幅する第2導電
型の第3トランジスタと、 を備えることを特徴とするディレィ回路。 - 【請求項9】 複数個直列に接続したリングオシレータ
形態の最後段の前記ディレィ回路の出力信号と発振許可
信号との否定論理積をとって最前段の前記ディレィ回路
の入力端子に出力するNAND回路と、前記最後段の前
記ディレィ回路の出力信号を得るためのバッファとを更
に備えることを特徴とする請求項8記載のディレィ回
路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10221424A JP3134991B2 (ja) | 1998-08-05 | 1998-08-05 | ディレィ回路 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10221424A JP3134991B2 (ja) | 1998-08-05 | 1998-08-05 | ディレィ回路 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000059186A JP2000059186A (ja) | 2000-02-25 |
JP3134991B2 true JP3134991B2 (ja) | 2001-02-13 |
Family
ID=16766536
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10221424A Expired - Fee Related JP3134991B2 (ja) | 1998-08-05 | 1998-08-05 | ディレィ回路 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3134991B2 (ja) |
Families Citing this family (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006319711A (ja) * | 2005-05-13 | 2006-11-24 | Kyosan Electric Mfg Co Ltd | ゲートドライブ回路 |
JP2007111616A (ja) * | 2005-10-19 | 2007-05-10 | Sharp Corp | 微細気泡発生装置 |
JP2008271526A (ja) * | 2007-03-29 | 2008-11-06 | Fujitsu Ten Ltd | 遅延回路、及び電子機器 |
JP2010056677A (ja) * | 2008-08-26 | 2010-03-11 | Fujitsu Ltd | デューティ可変回路 |
KR101273753B1 (ko) | 2011-08-04 | 2013-06-12 | 삼성전기주식회사 | 반도체 회로 |
WO2022190168A1 (ja) * | 2021-03-08 | 2022-09-15 | 三菱電機株式会社 | 信号絶縁回路 |
-
1998
- 1998-08-05 JP JP10221424A patent/JP3134991B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2000059186A (ja) | 2000-02-25 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US4853654A (en) | MOS semiconductor circuit | |
JP3597655B2 (ja) | 半導体集積回路 | |
JPH03135218A (ja) | Cmos駆動回路 | |
JP2628942B2 (ja) | プルアップ抵抗コントロール入力回路及び出力回路 | |
KR0162929B1 (ko) | 디지탈 신호 처리용 지연 회로 | |
JP3270880B2 (ja) | 水晶発振回路 | |
JP3047869B2 (ja) | 出力振幅調整回路 | |
KR100307637B1 (ko) | 부스팅 커패시터를 구비하는 입력버퍼 회로 | |
US4963774A (en) | Intermediate potential setting circuit | |
JP3134991B2 (ja) | ディレィ回路 | |
US6958626B2 (en) | Off chip driver | |
JPH10302480A (ja) | メモリの出力回路 | |
JP2968826B2 (ja) | カレントミラー型増幅回路及びその駆動方法 | |
US5608350A (en) | Operational amplifier with control sequence circuit | |
JP2001308694A (ja) | ローノイズバッファ回路 | |
JPH08307240A (ja) | 低電源電圧半導体装置の入力バッファー | |
JP3216126B2 (ja) | 過渡電流生成方法、過渡電流生成回路、半導体集積回路及び論理回路 | |
JP3687477B2 (ja) | パワーオンリセット回路 | |
JP2871902B2 (ja) | 電流セル回路 | |
JP3299071B2 (ja) | 出力バッファ回路 | |
JP3426594B2 (ja) | 入力バッファ回路 | |
JP3047828B2 (ja) | コンパレータ回路 | |
JP3077664B2 (ja) | 入力回路 | |
JP2005217860A (ja) | 遅延回路 | |
JP3071911B2 (ja) | Cmos型入力回路 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071201 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081201 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091201 Year of fee payment: 9 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091201 Year of fee payment: 9 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101201 Year of fee payment: 10 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101201 Year of fee payment: 10 |
|
S533 | Written request for registration of change of name |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101201 Year of fee payment: 10 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111201 Year of fee payment: 11 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111201 Year of fee payment: 11 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121201 Year of fee payment: 12 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121201 Year of fee payment: 12 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131201 Year of fee payment: 13 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |