JP3134638B2 - 磁気記録媒体 - Google Patents

磁気記録媒体

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JP3134638B2
JP3134638B2 JP05303981A JP30398193A JP3134638B2 JP 3134638 B2 JP3134638 B2 JP 3134638B2 JP 05303981 A JP05303981 A JP 05303981A JP 30398193 A JP30398193 A JP 30398193A JP 3134638 B2 JP3134638 B2 JP 3134638B2
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通夫 薮野
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    • G11B5/62Record carriers characterised by the selection of the material
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    • G11B5/735Base layers, i.e. all non-magnetic layers lying under a lowermost magnetic recording layer, e.g. including any non-magnetic layer in between a first magnetic recording layer and either an underlying substrate or a soft magnetic underlayer characterised by the back layer
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    • Y10T428/31652Of asbestos
    • Y10T428/31663As siloxane, silicone or silane

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁気記録媒体に関し、
平滑性に優れしかも長期保存下で磁性層との粘着現象の
ないバック層に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、記録密度の向上に伴い磁性層の表
面は益々鏡面化され、安定した走行性を確保することが
難しくなってきている。そこで支持体に対し磁性層と反
対面にバック層を施し走行安定性を付与することが行わ
れているが、バック層の磁性層への形状転写を防ぐため
に、バック層自体の平滑性に対する要求も高まってい
る。しかし磁性層とバック層がともに平滑な場合、磁気
記録媒体を巻かれたまま長期保存すると層間で粘着現象
がおこり、それによる磁性層ダメージがドロップアウト
の増大、画像ジッタ発生等の問題を起こす場合があっ
た。
【0003】また、携帯用ビデオカメラの普及に伴い、
屋外での使用等その使用環境は益々多様化してきてお
り、高温高湿度下のようなより厳しい環境下での長期保
存で粘着現象を防止することが要求されてきている。こ
れに対し、粘着防止の目的でシリコンオイルを添加する
ことが知られているが、シリコンオイルは一般に結合剤
との相溶性がわるく、塗膜形成時にハジキ、ピンホール
等の塗膜欠陥をおこしやすい問題がある。また、シリコ
ンオイルを脂肪酸変性することにより結合剤との相溶性
を改良することが提案(特開昭61−273720号公
報)されているが、相溶性は改良されるもののシリコン
オイルと結合剤とが固定化されておらず、巻かれたまま
長期保存したときに磁性層へのシリコンオイルの移行が
おこるため、粘着性防止効果が持続せず、また磁性層に
移行したシリコンオイルが電磁変換特性等に影響を及ぼ
す場合があった。また、反応性ポリシロキサンと反応性
樹脂の生成物を使用する試みがなされているが、これら
はポリシロキサンが樹脂中にとりこまれるため、表面へ
の配向が妨げられ、十分な非粘着性が得られていない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】これらの問題を解決す
るために鋭意検討を行った結果、以下の磁気記録媒体を
発明するに到った。
【0005】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は支持体
に対し互いに反対面に磁性層及びバック層を有する磁気
記録媒体において、該バック層を充填剤、結合剤及び下
記一般式(I)で示されるシリコン化合物を含む塗料に
より形成することにより上記問題点を解決できることを
見出したものである。
【0006】
【化2】 (式中、A基、B基、D基はそれぞれ−CH3基または−
X−Y−Z基を示し、X基は炭素数1〜11のアルキレ
ン基または−(CH23NHCO−基を示し、Y基は
クトンが開環重合した数平均分子量Mnが300〜30
00の脂肪族ポリエステル残基を示し、Z基は−OH基
を示し、mは4〜150の整数、nは1〜6の整数を示
(ただし、A基、B基及びD基のうち少なくとも1個
−X−Y−Z基であり、−X−Y−Z基の数とmの比
は1:3〜1:30である。)。)本発明に係わる充填
剤としては、カーボンブラック、グラファイト、炭酸カ
ルシウム、硫酸バリウム、酸化チタン、アルファ酸化
鉄、板状アルファ酸化鉄、アルミナ、ジルコニア、炭化
ケイ素、酸化ケイ素、酸化クロム、炭酸マグネシウム、
酸化亜鉛、シリカ等一般にバック層に使用される充填剤
が挙げられるが、導電性、遮光性の点からカーボンブラ
ックが好ましい。具体的なカーボンブラックの例として
は、キャボット社製BLACKPEARLS1400、
1300、1100、800、MONARCH140
0、1300、1100、800、120、VULCA
N−XC72、BLACKPEARLS L、三菱化成
工業社製#3750、#3950、#2600、#24
00、#990、#960、#850、MA600、M
A7、MA100、MA100R、コレンビヤンカーボ
ン社製CONDUCTEX−SC、CONDUCTEX
975、RABEN7000、5000、3500、、
2000、1500、1255、1250、1170、
1060、1020、760、450、SEVACAR
B MT、旭カーボン社製#80、#55、#50、#
35、#15、アサヒサーマル、東海カーボン社製シー
スト9H、7H、5H、アクゾ社製ケッチェンブラック
EC600JD、キャンカーブ製サーマックスMT−N
990などが挙げられる。
【0007】本発明に係わる結合剤としては、従来公知
の熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、反応型樹脂、繊維素系
樹脂やこれらの混合物が使用される。熱可塑性樹脂とし
てはガラス転移温度が−100〜150℃、数平均分子
量が1000〜200000、好ましくは10000〜
100000のもので、例えば塩化ビニル、酢酸ビニ
ル、ビニルアルコール、マレイン酸、アクリル酸、アク
リル酸エステル、塩化ビニリデン、アクリロニトリル、
スチレン、ビニルブチラール、ビニルアセタール等を構
成単位として含む重合体または共重合体、ポリウレタン
樹脂、ポリエステル樹脂、各種ゴム系樹脂がある。また
熱硬化性樹脂としては、フェノール樹脂、エポキシ樹
脂、フェノキシ樹脂、ポリウレタン硬化型樹脂、尿素樹
脂、メラミン樹脂、アルキド樹脂、アクリル樹脂、ホル
ムアルデヒド樹脂、シリコン樹脂、ポリエステル樹脂と
イソシアネートプレポリマーの混合物、ポリエステルポ
リオールとポリイソシアネートの混合物、ポリウレタン
とポリイソシアネートの混合物等が挙げられる。また繊
維素系樹脂としては、硝化綿、エチルセルロース、セル
ロースアセテートブチレート、セルロースアセテートプ
ロピオネート等が挙げられる。
【0008】以上の樹脂は単独または組み合わせて使用
できるが、塩化ビニル樹脂、塩化ビニル酢酸ビニル樹
脂、塩化ビニル酢酸ビニルビニルアルコール樹脂、塩化
ビニル酢酸ビニル無水マレイン酸樹脂、塩化ビニルアク
リルエステル樹脂、硝化綿、フェノキシ樹脂から選ばれ
る1種とポリウレタン樹脂の組み合わせまたはこれらに
ポリイソシアネートを組み合わせたものが好ましく、さ
らに好ましくは硝化綿とウレタン樹脂とポリイソシアネ
ートの組み合わせ、または塩化ビニル樹脂とウレタン樹
脂とポリイソシアネートの組み合わせである。塩化ビニ
ル系共重合体としては、好ましくは塩化ビニル繰り返し
単位と、エポキシ基を有する繰り返し単位と−SO
3 M、−OSO3 M、COOM、−PO(OM)2 (以
上につきMは水素原子またはアルカリ金属)等の極性基
を有する繰り返し単位を含む塩化ビニル系共重合体が挙
げられる。
【0009】ウレタン樹脂としては、ポリエステルポリ
ウレタン、ポリエーテルポリウレタン、ポリカーボネー
トポリウレタン、ポリカプロラクトンポリウレタンなど
公知のものが使用できる。また必要に応じ−COOM,
−SO3 M、−OSO3 M、−PO(OM)2 (以上に
つきMは水素原子またはアルカリ金属)、−OH、NR
2 、N+ 3 (Rは炭化水素)、エポキシ基、スルホベ
タイン基などから選ばれる少なくとも1つ以上の極性基
を導入したものを用いることができる。ポリイソシアネ
ートとしては、トリレンジイソシアネート、4−4’ジ
フェニルメタンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイ
ソシアネート、キシリレンジイソシアネート、オルトト
ルイジンイソシアネート、イソホロンジイソシアネー
ト、トリフェニルメタントリイソシアネート等のイソシ
アネート類、またこれらのイソシアネート類とポリアル
コールとの生成物、またイソシアネート類の縮合によっ
て生成したポリイソシアネート等を使用することができ
る。
【0010】これらのポリイソシアネートは結合剤中の
極性基と反応し3次元的に架橋し、塗膜の強度、耐久性
をたかめるとともに、本発明のシリコン化合物の水酸基
とも反応し、塗膜表面に固定化させる効果をもつ。本発
明に係わるシリコン化合物の−X−Y−Z基においてY
基は重要な組成の一部を形成する。Y基は少なくとも3
個の
【0011】
【化3】 基を含有するカルボキシレートエステル基である。Y基
に含有するカルボキシレートエステル基が2個以下だと
種々の結合剤に対し十分な相溶性を得ることがでできな
い。これらの基は2〜12個の炭素原子、好ましくは4
〜6個の炭素原子をもつ2価の炭化水素基によって互い
に結合される。5個の炭素原子を持つ飽和脂肪族炭化水
素が特に好ましい。Y基は好ましくは以後詳述するよう
に、カプロラクトンの重合により形成されるポリカプロ
ラクトン基であるのが好ましい。またY基は数平均分子
量Mnとして300〜3000が好ましく、500〜1
500が特に好ましい。
【0012】本発明に係わるシリコン化合物の−X−Y
−Z基においてX基は、炭素数1〜11のアルキレン基
または−(CH2 3 NHCO−基が好ましい。またZ
基は−OH基が好ましい。Z基を−COOH基、−NC
O基、−CH=CH2 基とするともできるが、化合物の
安定性、結合剤との相溶性、反応性の点から−OH基が
もっとも好ましい。また−OH基を含有するシリコン化
合物の水酸基価は5(KOHmg/g)以上が好まし
い。水酸基価が5(KOHmg/g)より小さいと結合
剤との反応が十分に行われず、磁性層へのシリコン化合
物の移行がおこり、粘着防止効果の持続性が劣る。
【0013】本発明に係わるシリコン化合物において、
A基、B基は−X−Y−Z基をD基が−CH3 基を示す
のが好ましい。これらはいわゆる線上シロキサンであ
る。もう一つの好ましい例は、A基とB基が−CH3
を示し、D基が−X−Y−Z基を示す事である。また−
X−Y−Z基の数と数mとの比は1:3〜1:30の範
囲が好ましく、1:4〜1:16の範囲が特に好まし
い。−X−Y−Z基の数と数mとの比が1:30以上に
なると、結合剤との相溶性が大きく低下する。本発明に
係わるシリコン化合物において、mは4〜150、nは
1〜6が好ましい。
【0014】本発明に係わるシリコン化合物は、−OH
基、−COOH基、−NH2 基を含有する反応性ポリシ
ロキサンによりつくられうる。本発明においてエステル
基含有ポリシロキサンをつくるための反応に必要なポリ
シロキサン出発物質の当量の決定は水酸基価、酸化、ま
たはアミン価を決定することによりなされる。ベータプ
ロピオラクトン、デルタ−パレロラクトン、イプシロン
カプロラクトン、ドデカラクトン等のラクトンとOH基
含有反応性シロキサンとの反応は、開環エステル化法に
よって行われる。開環重合を開始するのに要求されるO
H基は、OH基含有反応性シロキサンによって得られ、
ポリエステルの鎖長は、水酸基によって用いられるラク
トンのモル量により決定される。ラクトン重合は例え
ば、高沸点ガソリン留分、アルキルベンゼン、エステル
またはケトンのような適当な溶剤中または直接溶融状態
で、約100〜180℃の温度でパラトルエンスルホン
酸またはジブチル錫ジラウレートの存在下、以下の式
(II)によって進行する。
【0015】
【化4】 本発明に係わるシリコン化合物は塗膜乾燥時に表面に配
向、固定されるため少量の使用により大きな効果が得ら
れる。本発明に係わるシリコン化合物のバック層組成物
中に使用する量としては、バック組成物中の不揮発分に
対し0.05〜10.0%で、好ましくは0.1〜5.
0%である。シリコン化合物の量が0.05%より少な
いと十分な粘着防止効果が得られず、また10.0%を
越えると塗膜表面の平滑性の低下を引き起こす。本発明
に係わる塗料の製造方法としては、従来公知の方法で製
造することができる。即ち、メチルエチルケトン、トル
エン、メチルイソブチルケトン、酢酸ブチル、シクロヘ
キサノン、テトロヒドロフラン等の有機溶剤中に結合剤
の一部または全量を溶解した溶液に、充填剤を混合し、
2本ロールミル、3本ロールミル、サンドミル、アトラ
イター、ニーダー、ディゾルバー等の各種分散機で分散
する。本発明に係わるシリコン化合物は、分散時に添加
してもよいし、塗料分散後に添加してもよい。また塗料
分散時には、特開昭61−224136、特開平1−2
32524にある有機色素化合物および/またはカップ
リング剤、界面活性剤等従来公知の分散剤を使用しても
よい。また上記塗料には必要に応じて、従来公知の潤滑
剤、硬化触媒を添加してもよい。またポリイソシアネー
トは磁気記録媒体の塗工直前に前記塗料に混合するのが
好ましい。
【0016】本発明に係わるシリコン化合物の製造例を
以下に示す。 製造例1 攪拌機と還流冷却管を備えた反応容器中に 平均式;
【0017】
【化5】 を有し、水酸基価99(KOHmg/g)を有するポリ
シロキサン0.5モルを、ジブチルスズラウレート10
0ppmを160℃に加熱されたチッ素雰囲気下で添加
し、イプシロンカプロラクトン5モルと反応させた。8
時間反応させた結果、下記平均式のシリコン化合物Aが
得られた。このシリコン化合物Aの水酸基価は45(K
OHmg/g)でありケン化価は240(KOHmg/
g)であった。平均式;
【0018】
【化6】 製造例2 製造例1と同じ方法で、平均式;
【0019】
【化7】 を有し、水酸基価143(KOHmg/g)を有するポ
リシロキサン0.5モルをイプシロンカプロラクトン4
モルと反応させ下記平均式のシリコン化合物Bを得た。
水酸基価は60(KOHmg/g)でありケン化価は2
56(KOHmg/g)であった。平均式;
【0020】
【化8】 製造例3 製造例1と同じ方法で、平均式;
【0021】
【化9】 を有し、水酸基価55(KOHmg/g)を有するポリ
シロキサン0.3モルをイプシロンカプロラクトン9モ
ルと反応させ下記平均式のシリコン化合物Cを得た。水
酸基価は15(KOHmg/g)でありケン化価は34
0(KOHmg/g)であった。平均式;
【0022】
【化10】 製造例4 製造例1と同じ方法で、平均式;
【0023】
【化11】 を有し、水酸基価50(KOHmg/g)を有するポリ
シロキサン0.3モルをイプシロンカプロラクトン8モ
ルと反応させ下記平均式のシリコン化合物Dを得た。水
酸基価は35(KOHmg/g)でありケン化価は24
0(KOHmg/g)であった。平均式;
【0024】
【化3】 製造例5 製造例1と同じ方法で、平均式;
【0025】
【化13】 を有し、水酸基価60(KOHmg/g)を有するポリ
シロキサン0.3モルをイプシロンカプロラクトン10
モルと反応させ下記平均式のシリコン化合物Eを得た。
水酸基価は25(KOHmg/g)でありケン化価は2
80(KOHmg/g)であった。平均式;
【0026】
【化4】 製造例6 製造例1と同じ方法で、平均式;
【0027】
【化15】 を有し、水酸基価15(KOHmg/g)を有するポリ
シロキサン0.3モルをイプシロンカプロラクトン9モ
ルと反応させ下記平均式のシリコン化合物Fを得た。水
酸基価は4(KOHmg/g)でありケン化価は200
(KOHmg/g)であった。平均式;
【0028】
【化16】 製造例7 製造例1と同じ方法で、平均式;
【0029】
【化17】 を有し、水酸基価70(KOHmg/g)を有するポリ
シロキサン0.5モルをイプシロンカプロラクトン1モ
ルと反応させ下記平均式のシリコン化合物Gを得た。水
酸基価は20(KOHmg/g)でありケン化価は10
0(KOHmg/g)であった。平均式;
【0030】
【化18】
【0031】
【実施例】本発明を実施例に基づいて説明する。例中、
「部」「%」は、それぞれ「重量部」「重量%」であ
る。なお樹脂については、固形分量を示す。 実施例1 メタル鉄磁性粉(比表面積50m2 /g,保磁力1500Oe) 100部 塩化ビニル樹脂(MR−110,日本ゼオン(株)) 10部 ウレタン樹脂(タケラックE−760,武田薬品(株)) 5部 α−アルミナ(粒子径:0.5μ) 3部 カーボンブラック(コンダクテックスSC, コロンビアカーボン(株)) 5部 ステアリン酸 1部 ステアリン酸ブチル 1部 メチルエチルケトン 120部 トルエン 120部 シクロヘキサノン 60部 上記組成物をサンドミルで分散した磁性塗料にポリイソ
シアネート化合物(コロネートL,日本ポリウレタン
(株))を3部加え,10μm厚のポリエチレンテレフ
タレート支持体上に塗布,配向,乾燥後,カレンダー処
理による鏡面加工を行い3μm厚の磁性塗膜を作成し
た。
【0032】次に,下記バックコート組成物を一定の方
法で前処理後、更にサンドミルを用いて分散し,更にコ
ロネートLを20部加えて得られたカーボンブラック分
散体を磁性層と反対面に塗布,乾燥して0.7μm膜厚
のバック層を形成した後,60℃×20時間硬化し,1
/2インチ幅に裁断し磁気テープを作成した。 カーボンブラック(ブラックパールズ800,キャボット(株))100部 シリコン化合物A(製造例1で示したもの) 3部 硝化綿(セルラインFM−200S,ダイセル化学工業(株)) 60部 ウレタン樹脂(タケラックE−760,武田薬品(株)) 40部 有機色素化合物 5部 CuPc−SO2 NH(CH2 3 N(CH2 −CH3 2 (CuPc:銅フタロシアニン) メチルエチルケトン 400部 トルエン 400部 シクロヘキサノン 200部 実施例2 実施例1のバックコート塗料組成物において,シリコン
化合物Aを製造例2で示したシリコン化合物Bに変えた
以外は実施例1と同様にして磁気テープを作成した。
【0033】実施例3 実施例1のバックコート塗料組成物において,シリコン
化合物Aを製造例3で示したシリコン化合物Cに変えた
以外は実施例1と同様にして磁気テープを作成した。 実施例4 実施例1のバックコート塗料組成物において,シリコン
化合物Aを製造例4で示したシリコン化合物Dに変えた
以外は実施例1と同様にして磁気テープを作成した。
【0034】実施例5 実施例1のバックコート塗料組成物において,シリコン
化合物Aを製造例5で示したシリコン化合物Eに変えた
以外は実施例1と同様にして磁気テープを作成した。 実施例6 実施例1のバックコート塗料組成物において,硝化綿を
塩化ビニル樹脂(MR−110,日本ゼオン(株))に
変えた以外は実施例1と同様にして磁気テープを作成し
た。
【0035】実施例7 実施例1のバックコート塗料組成物において,有機色素
化合物を除いた以外は実施例1と同様にして磁気テープ
を作成した。 比較例1 実施例1のバックコート塗料組成物において,シリコン
化合物Aを除いた以外は実施例1と同様にして磁気テー
プを作成した。 比較例2 実施例1のバックコート塗料組成物において,シリコン
化合物Aを以下の平均式の反応性ポリシロキサンに変え
た以外は実施例1と同様にして磁気テープを作成した。
平均式;
【0036】
【化19】 比較例3 実施例1のバックコート塗料組成物において,シリコン
化合物Aを以下の平均式の反応性ポリシロキサンに変え
た以外は実施例1と同様にして磁気テープを作成した。
平均式;
【0037】
【化5】
【0038】比較例 実施例1のバックコート塗料組成物において,シリコン
化合物Aを製造例6で示したシリコン化合物Fに変えた
以外は実施例1と同様にして磁気テープを作成した。 比較例 実施例1のバックコート塗料組成物において,シリコン
化合物Aを製造例7で示したシリコン化合物Gに変えた
以外は実施例1と同様にして磁気テープを作成した。
【0039】以上の実施例1〜7、比較例1〜で作成
した磁気テープのバック層の中心線表面粗さRa、塗膜
表面状態、磁性層との粘着性、磁性層へのシリコン化合
物の移行性、走行耐久性、ドロップアウトを評価した。
中心線表面粗さRaは触針式表面粗さ測定機により、JI
S-B-0601-1982 に基づきカットオフ値0.08で測定し
た。塗膜表面状態は、塗膜表面のピンホール、ハジキ、
均一性について目視評価を行い以下の基準にしたがい判
定した。 ○;ピンホール、ハジキが認められない △;ピンホール、ハジキが一部発生 ×;ピンホール、ハジキが多発 磁性層との粘着性は磁気テープを一定張力でリールに巻
いた後、60℃、RH80%の高温高湿度下に24hr
放置した後、テープを巻きほぐすときの角度をJIS.C624
0 に基づいて測定した。また剥離したバック層表面のダ
メージを顕微鏡で観察し以下の基準で判定した。
【0040】○;バック層のダメージがまったく見られ
ない。 △;バック層の一部に剥がれが見られる。 ×;バック層の剥がれが50%以上 磁性層へのシリコン化合物の移行性については、粘着試
験を行う前後のバック層表面及び磁性層表面の臨界表面
張力の変化を接触角を測定することにより測定した。シ
リコン化合物は臨界表面張力が低いため、粘着試験後に
シリコン化合物の移行があれば、バック層の臨界表面張
力は増大し、磁性層の臨界表面張力は減少するはずであ
る。
【0041】また走行耐久性は、テープ走行試験機によ
り200パス走行後のバック層表面の傷つき程度を、ド
ロップアウトはドロップアウトカウンターにて測定し
た。以上の評価結果を表1に示した。表1から明らかな
ように、本発明に係わるシリコン化合物を添加した塗料
により形成されたバック層は、高温高湿度の厳しい条件
下においても磁性層との粘着がない。また粘着試験後の
シリコン化合物の移行がなく磁性層への影響もない。ま
た塗料中での相溶性に優れるため、バック層の表面には
ピンホール、ハジキ、ムラ等の塗膜欠陥は認められな
い。さらにシリコン化合物の潤滑効果により走行耐久性
についても向上効果が認めらる。
【0042】
【表1】
【0043】
【発明の効果】本発明は特定のシリコン化合物を含む塗
料によりバック層を形成させることにより、バック層の
平滑性を損わずかつ磁性層にも影響を与えずに、磁性層
とバック層の粘着現象を長期間にわた改善させるもので
あり、さらには走行耐久性、表面平滑性に優れる磁気記
録媒体を提供するものである。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−306518(JP,A) 特開 昭56−169223(JP,A) 特開 昭61−273720(JP,A) 特開 平6−259750(JP,A) 特開 平5−246195(JP,A) 特開 昭57−37724(JP,A) 特開 昭61−48120(JP,A) 特開 昭61−94233(JP,A) 特開 昭62−180517(JP,A) 特開 昭50−32904(JP,A) 特開 昭59−94233(JP,A) 特開 平3−168921(JP,A) 特開 平2−301015(JP,A) 特開 平4−1919(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11B 5/00 - 5/86 C09D 1/00 - 201/10 CA(STN) REGISTRY(STN)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体に対し互いに反対面に磁性層及び
    バック層を有する磁気記録媒体において、該バック層は
    充填剤、結合剤及び下記一般式(I)で示されるシリコ
    ン化合物を含む塗料により形成された事を特徴とする磁
    気記録媒体。 【化1】 (式中、A基、B基、D基はそれぞれ−CH3基または−
    X−Y−Z基を示し、X基は炭素数1〜11のアルキレ
    ン基または−(CH23NHCO−基を示し、Y基は
    クトンが開環重合した数平均分子量Mnが300〜30
    00の脂肪族ポリエステル残基を示し、Z基は−OH基
    を示し、mは4〜150の整数、nは1〜6の整数を示
    (ただし、A基、B基及びD基のうち少なくとも1個
    −X−Y−Z基であり、−X−Y−Z基の数とmの比
    は1:3〜1:30である。)。)
  2. 【請求項2】 結合剤がポリイソシアネートを含むこと
    を特徴とする請求項1記載の磁気記録媒体。
  3. 【請求項3】 シリコン化合物の水酸基価が、5 (KOHm
    g/g)以上であることを特徴とする請求項1記載の磁気記
    録媒体。
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