JP2717821B2 - 磁気記録媒体 - Google Patents

磁気記録媒体

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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は磁気記録媒体の製造方法に関し、とくに電磁
特性、走行性及び耐久性に優れた磁気記録媒体に関す
る。
(従来技術) 従来テープ形の磁気記録媒体にはその裏面すなわち磁
性層の反対面にバック層が被覆されることが多い。磁気
記録媒体に記録される情報量の増加にともなって短波長
の記録が必要と成るが、表面に磁性層の削れ粉や帯電に
よるドロップアウトの発生、表面平滑度の向上による層
間付着、磁性層の表面平滑性の大幅な向上による摩擦、
テープの薄膜化による膜崩れ、等の問題を解決するため
にバック層が使用されることは周知のとおりである。こ
のようなバック層はカーボンブラック、グラファイト等
の帯電防止剤、潤滑剤、酸化珪素、アルミナ等の無機粒
子などがバインダーに混合分散したものを、支持体の裏
面に塗布することによって形成される。
この目的に使用されるバインダー用の樹脂としては熱
硬化性の樹脂、特に熱硬化性ポリウレタン系樹脂が良く
知られている。すなわち、通常はOH過剰のポリウレタン
ポリマーとポリイソシアネートとをバインダー成分とし
て使用し、これに潤滑剤、帯電防止剤、補強剤等の無機
粉末を混合分散させ、次いで非磁性支持体の裏面すなわ
ち磁性層が担持される面の反対面に塗布し、最後に熱硬
化させることによりバック層とする。この型のバック層
は極めて強固な接着膜を形成し、耐久性に優れ、磁性層
への影響も良いなどの各種の優れた特性を有するが、熱
硬化型であるためにポットライフが短かい問題、硬化に
時間がかかるため、磁気テープ状に巻いた場合に層間の
粘着を生じ易い、あるいは裏面の粗さを磁性面に転写し
易く平滑性を損ない易い等の問題を有する。従って硬化
剤又は架橋剤を使用せずに熱硬化型に匹敵し得るバイン
ダー樹脂が提供できることが望まれる。
(発明の目的) 従って本発明の目的は、熱硬化ないし架橋を行なわな
いで従来の熱硬化性ポリウレタン系バインダーを使用す
るバック層と同等以上の作用を達成することにある。本
発明は特に耐久性が高く、摩擦の低い、走行性の良い次
磁気記録媒体を提供し得るバック層を提供することを目
的とする。
(発明の概要) 本発明は、支持体上に磁性層を有し、反対面にカーボ
ンブラックと無機質粉末とバインダーとを含有するバッ
ク層を有する磁気記録媒体において、前記バインダーが
(A)エチレングリコール、プロピレングリコール、1,
4−ブタンジオール、1,3−ブタンジオール、1,5−ペン
タンジオール、1,6−ヘキサンジオール、から成る群か
ら選択されるジオールと、アジピン酸との反応生成物で
あるポリエステルと、(B)アジピン酸、アゼライン
酸、1,12ドデカン酸、及びこれらの混合物から成る群か
ら選択されるジカルボン酸と1,4−シクロヘキサンジメ
タノールとの反応生成物と、(C)1,4−シクロヘキサ
ンジメタノールより成る連鎖延長剤と、(D)好ましく
は前記ポリエステル及び連鎖延長剤の合計モル量とほぼ
同量の脂肪族又は芳香族ジイソシアネートと、(E)第
3級アミンとの反応生成物であることを特徴とする磁気
記録媒体を提供する。
本発明はまた(A)エチレングリコール、プロピレン
グリコール、1,4−ブタンジオール、1,3−ブタンジオー
ル、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、
から成る群から選択されるジオールと、アジピン酸との
反応生成物であるポリエステルと、(B)アジピン酸、
アゼライン酸、1,12ドデカン酸、及びこれらの混合物か
ら成る群から選択されるジカルボン酸と1,4−シクロヘ
キサンジメタノールとの反応生成物と、(C)1,4−シ
クロヘキサンジメタノールより成る連鎖延長剤と、
(D)好ましくは前記ポリエステル及び連鎖延長剤の合
計モル量とほぼ同量の脂肪族又は芳香族ジイソシアネー
トと、(E)第3級アミンとの反応生成物より成るバイ
ンダーに、カーボンブラックと無機質粉末とを混合分散
させ、得られた塗料を磁気記録媒体の支持体の磁性層を
担持する面の反対面に塗布することを特徴とする磁気記
録媒体の製造方法を提供する。
(発明の作用効果) 本発明によれば、硬化剤を使用しないで従来の熱硬化
性ポリウレタン系バインダーを使用する場合と同等以上
の優れた特性のバック層が提供される。前記の従来技術
に比して無機粉末等の粉末の分散性が改良され、更にバ
ック層の機械強度が高くなって耐久性が増す。
(発明の具体的な説明) 以下に本発明を実施例に関連して詳細に説明する。
本発明は上記(A)、(B)、及び(D)又は
(A)、(B)、(C)及び(D)の反応生成物より成
るバインダーに、カーボンブラックと無機質粉末とを混
合分散させ、得られた塗料を磁気記録媒体の支持体の磁
性層を担持する面の反対面に塗布することを特徴とする
磁気記録媒体の製造方法であり、またこうして得られた
磁気記録媒体である。
本発明に適する、硬化剤を使用しない上記のポリウレ
タン系樹脂の内ポリエステルを構成する成分(A)、
(B)、(C)、(D)より成るバインダー成分は例え
ば特公昭58−8053号に記載されたものを使用すれば良
い。上記公報に記載されたバインダーは磁性層に使用さ
れるものであってパック層に使用されてはいない。また
上記公報に記載されたこれらの4成分だけから成るバイ
ンダーは充分に満足な結果を与えない。すなわちそこに
記載されたポリウレタン系樹脂によるバインダーには無
機粉末等の粉末が充分に分散せず、また強度が充分に出
ず、このため傷の発生があり、また耐久性に問題が生じ
る。
成分(A)はエチレングリコール、プロピレングリコ
ール、1,4−ブタンジオール、1,3−ブタンジオール、1,
5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、から成
る群から選択されるジオールと、アジピン酸との反応生
成物であるポリエステルである。このポリエステルは当
量反応物又はOH過剰の状態で使用する。後者の場合得ら
れる末端ヒドロキシル基は成分(C)のジイソシアネー
トと反応する。OH過剰の場合は上記公報に記載されてい
る。上記公報にはジカルボン酸として各種のものが記載
されているが本発明ではアジピン酸以外の酸は余り効果
が無い。
成分(B)はアジピン酸、アゼライン酸、1,12ドデカ
ン酸、及びこれらの混合物から成る群から選択されるジ
カルボン酸と1,4−シクロヘキサンジメタノールとの反
応生成物であるポリエステルである。この様に2種の成
分を使用する理由は溶剤への溶解性及び分散性を調整す
る為であり、(A)及び(B)溶解性は異なり、分散性
についても夫々適当な分散性が得られるよう組み合わせ
てある。
成分(C)は連鎖延長剤であり、特に1,4−シクロヘ
キサンジメタノールでなければならない。上記公報には
種々の連鎖延長剤が記載されているが、本発明では他の
ものは余り効果が無い。
成分(D)は上記の3成分及び第3級アミンと反応し
て極めて特性の良いバインダーを生成する。ジイソシア
ネートの例としては上記公報に記載されている各種脂肪
族ジイソシアネート及び芳香族ジシアネートが使用でき
る。
成分(E)の第3級アミンは本発明のバインダーの特
性を向上させるための重要な成分であり、好ましい例と
して、 等が使用できる。
本発明に使用される無機粉末は潤滑剤、帯電防止剤、
補強剤等従来からバック層に使用されている任意の粉末
が使用し得る。潤滑剤としてはミリスチン酸、ステアリ
ン酸、ステアリン酸ブチル、ミリスチン酸ブチル等が、
補強剤としてはCr2O3、α−Al2O3、TiO2、α−Fe2O3
γ−Al2O3、α−SiC、β−SiC等が使用できる。
(実施例の説明) 以下において成分(A)はOH過剰型である。また成分
(D)はMDIを用いたが、他にTDI、HDI、IPDI、NDIなど
が使用できる。
実施例1 ポリウレタン樹脂 ( ポリブチレンアジペート及びポリヘキサメチレン
アジペート、 1,4シクロヘキサンジメタノールとジ
カルボン酸とのエステル、MDI、 1,4シクロヘキサ
ンジメタノール、 第3級アミン化合物の反応生成物
n=6万、Tg=50℃) 50重量部 ポリウレタン樹脂 P−22S (ポリブチレンアジペート、1,4ブタンジオール、
MDI) 50 重量部 カーボンブラック 10 重量部 潤滑剤 1重量部 補強剤(チバガイギー社製Cr2O3) 0.3重量部 ポリイソシアネート 日ポリC−304 15 重量部 上記組成物を分散機中で十分混合、混練分散して塗料
を作り、これを磁気記録層を有する磁気記録媒体の裏面
に乾燥後厚が1.5μmになる様にバックコート層を形成
し評価に供した。
実施例2 実施例1におけるポリウレタン樹脂及びを夫々70
重量部、30重量部とし、他は実施例1と同様にして磁気
記録媒体を得た。
実施例3 ポリウレタン(Tg 65℃) 60重量部 ポリウレタン p−22S 40重量部 他は実施例1と同様にして磁気記録媒体を得た。
実施例4 塩化ビニル・酢酸ビニル・ビニルアルコールマレイン
酸 共重合体樹脂 30重量部 ポリウレタン樹脂 30重量部 ポリウレタン樹脂 40重量部 他は実施例1と同様にして磁気記録媒体を得た。
比較例1 塩化ビニル・酢酸ビニル・ビニルアルコールマレイン
酸 共重合体樹脂 50重量部 ポリウレタン P−22S 50重量部 他は実施例1と同様にして磁気記録媒体を得た。
比較例2 硝化綿樹脂 50重量部 ポリウレタン P−22S 50重量部 他は実施例1と同様にして磁気記録媒体を得た。
比較例3 ポリウレタン樹脂 50重量部 (第3級アミン化合物を含まない) ポリウレタン樹脂 50重量部 他は実施例1と同様にして磁気記録媒体を得た。
実施例1〜4及び比較例1〜3に対応する各資料を夫
々、試料#A、#B、#C、#D、#E、#F、#G上
記の磁気記録媒体の各試料について下記の試験を行なっ
た。結果を第1表及び第1図に示した。
(1)表面粗さRa 触針型表面粗さ計(テーラーホブソン社表面粗さ計)
により塗膜の表面粗さRaを測定した。
(2)動摩擦係数の変化 試料を70℃、95%RHに保存し、1日毎にとりだし直径
5mmφのステンレス鏡面固定ボール面にバックコート層
面を20mm/秒で走行させた時の保存前と7日後の値を示
した。
(3)保存後耐久走行 試料を70℃、95%RHに保存し、1週間毎にとり出しVH
S型ビデオテープレコーダにて20パス走行させ、トラブ
ルがおこった時の保存週数を示した。
(4)バックコート側傷の有無 動摩擦係数を測定する装置にて(2)と同様の方法で
300パスさせた時の傷のつき方を目視にて傷大を×、傷
やや有を△、なしを○として判定し示した。
第1表及び第1図から明らかな様にポリウレタン樹脂
aを用いたバックコート層を有する磁気記録媒体は何れ
も良好な特性が得られている。特に保存特性については
安定している。
【図面の簡単な説明】
第1図は磁気記録媒体の動摩擦係数の経時変化を示すグ
ラフである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭56−59877(JP,A) 特開 昭57−169929(JP,A) 特公 昭48−22163(JP,B1)

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】支持体上に磁性層を有し、反対面にカーボ
    ンブラックと無機質粉末とバインダーとを含有するバッ
    ク層を有する磁気記録媒体において、前記バインダーが
    (A)エチレングリコール、プロピレングリコール、1,
    4−ブタンジオール、1,3−ブタンジオール、1,5−ペン
    タンジオール、及び1,6−ヘキサンジオールから成る群
    から選択されるジオールと、アジピン酸との反応生成物
    であるポリエステルと、(B)アジピン酸、アゼライン
    酸、1,12ドデカン酸、及びこれらの混合物から成る群か
    ら選択されるジカルボン酸と1,4−シクロヘキサンジメ
    タノールとの反応生成物と、(C)1,4−シクロヘキサ
    ンジメタノールより成る連鎖延長剤と、(D)第3級ア
    ミンとの反応生成物であることを特徴とする磁気記録媒
    体。
  2. 【請求項2】反応前の成分(A)、(B)、(C)、
    (D)の他にさらに前記ポリエステル及び連鎖延長剤の
    合計モル量とほぼ同量の脂肪族又は芳香族ジイソシアネ
    ートを含有する前記第1項記載の磁気記録媒体。
  3. 【請求項3】(A)エチレングリコール、プロピレング
    リコール、1,4−ブタンジオール、1,3−ブタンジオー
    ル、1,5−ペンタンジオール、及び1,6−ヘキサンジオー
    ルから成る群から選択されるジオールと、アジピン酸と
    の反応生成物であるポリエステルと、(B)アジピン
    酸、アゼライン酸、1,12ドデカン酸、及びこれらの混合
    物から成る群から選択されるジカルボン酸と1,4−シク
    ロヘキサンジメタノールとの反応生成物と、(C)1,4
    −シクロヘキサンジメタノールより成る連鎖延長剤と、
    (D)第3級アミンとを反応させ、得られたバインダー
    に、カーボンブラックと無機質粉末とを混合分散させ、
    得られた塗料を磁気記録媒体の支持体の磁性層を担持す
    る面の反対面に塗布することを特徴とする磁気記録媒体
    の製造方法。
  4. 【請求項4】(A)、(B)、(C)、(D)の成分の
    他に、さらに前記ポリエステル及び連鎖延長剤の合計モ
    ル量とほぼ同量の脂肪族又は芳香族ジイソシアネートを
    反応させてバインダーを得る前記第3項記載の製造方
    法。
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