JP3134180B2 - スラッシュ成形表皮の芯体との一体成形構造および同一体成形方法 - Google Patents

スラッシュ成形表皮の芯体との一体成形構造および同一体成形方法

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JP3134180B2
JP3134180B2 JP07227508A JP22750895A JP3134180B2 JP 3134180 B2 JP3134180 B2 JP 3134180B2 JP 07227508 A JP07227508 A JP 07227508A JP 22750895 A JP22750895 A JP 22750895A JP 3134180 B2 JP3134180 B2 JP 3134180B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、合成樹脂製成形
芯体の表面部所定個所へのスラッシュ成形表皮の一体成
形構造およびその一体成形方法に関し、特に樹脂製芯体
に対するスラッシュ成形表皮の端末処理にその特徴を有
する。
【0002】
【従来の技術】従来、樹脂製芯体の表面に表皮を被覆一
体化する手段として、ラミネート付き真空成形表皮が用
いられ、この表皮は成形芯体の全面を被覆し、貼付けら
れているので、表皮の端末は芯体の外周部にて、裁断さ
れたままで残されていても、外観的に大きな弊害は生じ
ない。
【0003】この外、成形芯体の表面のうち、作業面に
て、また外観面にて、特に必要な局部的個所のみを表皮
をもって貼付け被覆する限定的表皮の被覆手段が採用さ
れ、この折表皮の端部を、成形芯体の所定個所に予め設
けた見切り溝内に嵌入固定せしめた、外観良好な表皮の
端末処理が実行されている。
【0004】また、このラミネート付き真空成形表皮に
代えて、スラッシュ成形により表皮を予め成形し、該表
皮を所定の形状に一致するようにその外周縁をカッター
などにてトリムし、該表皮を上金型のキャビティ面に固
定着してのち、この上金型に下金型を組合せることによ
り、両金型間の空隙部に合成樹脂を満たすことにより芯
体を形成する過程にて、同じく所望の形状を有する芯体
の表面側の所望の領域に表皮を被覆する手段が採用され
ている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記成形芯体の全表面
を表皮をもって被覆する手段にあっては、表皮の端部は
成形芯体の外縁部と略一致しているので、芯体の外周部
を隠蔽することにより、表皮の端末処理に必要以上気を
使う必要はないが、表皮をもって全面被覆することは製
品のコスト高に結び付く結果となり、この面では改善が
求められる。
【0006】この改善策の一つとして、前記成形芯体表
面の所定個所のみを、局部的に表皮をもって被覆する
折、成形芯体の所定個所に予め見切り用溝を設けてお
き、この溝内にラミネート付き真空成形表皮の端末部分
を嵌入固定する場合、ラミネート付き真空成形表皮は表
皮自体剛性が強く、表皮の端末部に予備賦形した下向き
折曲げ片は、その長さが5〜10mm程度の埋め込み代
がなければ、表皮の該折曲げ片の形状保持が困難であ
る。
【0007】また、この下向き折曲げ片に対応する成形
芯体に溝を形成するための、成形金型に隆起せしめたリ
ブは、細く長いものが要求され、このことは金型の耐久
性を該部にて損なう危険性が大きなものとなる。
【0008】また前記スラッシュ成形表皮を所定形状に
沿って、その外周縁部分をカッターなどにてトリムし、
このトリム面をして芯体との接合面とした折、表皮のト
リム刃によるカット縁が表皮のエッジ部として成形製品
の表面に露出表現されるが、トリム刃によるカット縁は
ギザギザで一連性の確保が難しく、表皮と芯体との接合
線に乱れを生じ、この点成形製品の外観を大きく損な
い、製品自体の価値を低下せしめる結果となる。
【0009】この発明は、樹脂芯体の表面を部分的に被
覆する表皮をスラッシュ成形にて製造し、スラッシュ成
形により表皮端部の上方エッジ部が美しく仕上ることに
着目し、この明瞭かつ端正に仕上った該エッジ部を成形
されたままの状態にて、表皮と芯体との接合部あるいは
成形製品の端縁部に積極的に表現し、表皮をもって被覆
した成形製品の商品価値を高め、かつ表皮端部上方エッ
ジ部を正確かつ簡易に製品上に表現する手段を提供する
ことを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明に係る表皮の芯体との一体形成構造は、樹
脂表皮を樹脂芯体表面に部分的に被覆する折、スラッシ
ュ成形にて製出された表皮はその表面に明確な模様、形
状を表現することができ、さらに表皮端部上方エッジ部
に端正にして明確な区画縁部を表現することができる。
【0011】この発明はスラッシュ成形表皮のうち、表
皮の表面および端面を成形時のまま残し、かつ略直交す
る両面にて美しく表現された端部エッジそのものを有す
る表皮を、成形芯体内に埋設した成形製品の表面に顕出
せしめることを特徴としている。そして、該表皮の端部
の上方エッジは、成形製品の表面部にて、芯体と表皮と
の帯状の接合部に表現せられ、あるいは成形製品自体の
端縁部に表現されている。
【0012】 また表皮の端部の上方エッジ部を、成形
時のままの状態にて、換言すれば該エッジ部に全く裁断
個所を残さずに製品表面に残すための、表皮の端部に必
要とされるトリム面は、予め表皮の端部に、該部にて降
下する立壁部と外向き横方向にのびる底辺部よりなるひ
れ状に形成されたL字状の段差部の適宜な個所に形成さ
れ、該トリム面は常に芯体と面接する形にて接合し、か
つトリム面は芯体内に埋設され、美しく仕上った表皮の
端部のエッジ部をもって、成形製品上に表現されたアク
セントラインとして活用し、かつトリム面を芯体内に完
全に隠蔽することにより成形製品の商品価値を高めるこ
とを最大の狙いとしている。
【0013】またこの発明に係る表皮の芯体との一体成
形方法は、表皮のスラッシュ成形の過程にて、表皮の端
縁部の所定個所に、ひれ状のL字形の段差部を一体に成
形する。
【0014】 このL字形の段差部は表皮の端部より降
下する立壁部と、その下端にて外向き横方向にのびる底
辺部にて構成され、表皮の端部の端正に仕上った上方エ
ッジ部を、スラッシュ成形時のままの状態を残して表皮
の端部をトリムする折、このトリム個所をL字形の段差
部に集中せしめる。その後この表皮を上金型のキャビテ
ィ面の所定個所に全面張り付ける形にて定着せしめ、こ
の上金型に下金型を組合せて形成された空隙部内に芯体
用樹脂を満たして、表皮の前記エッジ部を芯体表面に表
現することを特徴とする。
【0015】 より詳しくは、L字形の段差部のうち、
表皮の底面より横方向に立壁部をトリムし、この表皮を
上金型のキャビティ面の所定位置に全面張り付ける形に
定着し、この上金型に組合された下金型との空隙部に
樹脂芯体を満たして、上方エッジを残した表皮の端面に
て芯体を受けとめ、表皮は芯体内に埋め込まれたタイプ
の表皮の芯体との一体成形方法である。
【0016】 またL字形の段差部のうち、その底辺部
の一部を残して底辺部をトリムし、この表皮を上金型の
キャビティ面に突設した帯状突片にて、該底辺部を押え
つけ状に当接せしめて、上金型面に表皮を定着し、上金
型と下金型との空隙部に樹脂芯体を満たし、この段差部
を芯体内に表皮と共に埋め込んでなる表皮の見切り溝タ
イプの表皮の芯体との一体成形方法である。
【0017】さらにL字形の段差部のうち、立壁部と底
辺部の交叉部にて、立壁部を横方向にトリムし、この表
皮を上金型のキャビティ面に立設した区画壁に、トリム
した前記立壁部を面接せしめて表皮を上金型面に定着
し、上下両金型間に形成される空隙部に樹脂芯体を満た
し、芯体をこの表皮の立壁面にて受け止めて、この立壁
部を芯体内に表皮と共に埋め込んでなる表皮の巻き込み
タイプの表皮の芯体との一体成形方法である。
【0018】以上各タイプの一体成形方法にて、表皮の
端部の上方エッジがスラッシュ成形時のまま残されての
表皮のトリム個所の厳選により、表皮端面には、表皮の
表面と同様成形されたままの面が残り、結果において、
表皮端部の上方エッジ部は表皮上にその美しい仕上りと
し確保され、完成後の成形製品の表皮端縁部に表示され
て、製品のアクセントラインとして、商品価値を高めて
いる。
【0019】
【発明の実施の形態】 つぎに、この発明に係る芯体の
表面の一部分へのスラッシュ成形表皮の一体成形製品と
して、具体的に自動車内装品の一つとしての、インスト
ルメントパネルにその一例をとり乍ら図面を用いて説明
する。
【0020】図1は、表皮付き成形製品たるインストル
メントパネル1の一部の斜視図で、製品1の形状を構成
する合成樹脂製芯体2の表面の一部の所定個所はスラッ
シュ成形表皮3にて被われている。
【0021】この表皮3はスラッシュ成形により形作ら
れ、該表皮3の端部の所定個所には、ひれ状のL字形の
段差部4が一体に形成されている(図2参照)。即ち、
該L字形の段差部4は表皮3の所定の端部にて降下する
立壁部5と外向き横方向にのびる底辺部6にて構成され
ている。
【0022】実に、表皮3の端部の上方エッジ部7、殊
に芯体2表面部と段差部4が交叉する端縁に、スラッシ
ュ成形により美しく仕上げられた表皮のエッジ部7を成
形時そのままの状態にて、成形製品の表面に位置せしめ
ることにより、完成せる成形製品の商品価値を高めたこ
とに、この発明の特徴がある。
【0023】 スラッシュ成形表皮3の表皮表面と略直
交する表皮端面とによって明確かつ端正に仕上ったエッ
ジ部7を、そのまま成形製品1表面上に残す表皮の端末
処理構成として、表皮3の端部処理は、図1の表皮3と
芯体2との長い接合部分におけるA−A線断面個所で
の、埋め込みタイプ(図3参照)、あるいは見切り溝タ
イプ(図4参照)にて、さらに図1の製品1の開口部に
おけるB−B線断面個所での、巻き込みタイプ(図5参
照)の各構成を採用することができる。
【0024】まず、図3に示す埋め込みタイプにあって
は、図2中のL字状の段差部4に符号(イ)をもって示
すように、表皮3の底面部より横方向に、段差部の立壁
部5をトリムし、この表皮3は表皮の端面を含んで合成
樹脂芯体2内に埋め込まれ、この折表皮の端部の上方エ
ッジ部7は、表皮のスラッシュ成形時のままの状態を残
して、成形製品1表面に表わされ、また表皮の裏面に残
されたトリム面、即ち段差部の立壁部5におけるトリム
面は芯体2と当接し、芯体2内に完全に隠蔽埋没されて
いる。
【0025】つぎに、図4に示す見切り溝タイプにあっ
ては、図2中に符号(ロ)をもって示すように、前記L
字形の段差部4の底辺部6の一部をトリムし、この表皮
3に付設したL字状の段差部4は、樹脂芯体2の見切り
溝9内に埋め込まれ、芯体2表面と面一状に、かつ芯体
2内に埋め込まれた表皮3の端部の上方エッジ部7は、
表皮のスラッシュ成形時のままの状態を残して成形製品
表面に表わされ、また表皮のトリム面、即ち底辺部6の
トリム面は芯体2と当接し、芯体2内に完全に隠蔽埋没
されている。これにより表皮、特に表皮端部と芯体との
接合は一段強固なものとなる。
【0026】つぎに、図5に示す巻き込みタイプにあっ
ては、図2中に符号(ハ)をもって示すように、前記L
字形の段差部4の立壁部5のうち、底辺部6との交叉部
を横方向にトリムし、この表皮3は段差部の立壁部5を
もって形成された折曲げ片にて芯体2の端面部分を抱き
込み、しかも表皮の端部上方のエッジ部7は、表皮のス
ラッシュ成形時のままの状態を残して成形製品の端縁部
に表わされ、また表皮のトリム面即ち立壁部5のトリム
面は芯体2と当接し、芯体2内に完全に隠蔽埋没されて
いる。
【0027】また、これら表皮の端部の上方エッジ7部
分を成形製品1の表面に明確に残すための表皮端部の処
理構成は、前述の図1のA−A線およびB−B線断面図
に示す表皮と芯体との接合部に実施される他に、図1の
インストルメントパネルにおける開口部に芯体と一体に
成形した複数本のフィン10を横架した空気吹出口11
部におけるC−C線断面図に示すように、空気吹出口1
1部においても、前記同様の構成からなる、埋め込みタ
イプは図6に示す空気吹出口部に、また見切り溝タイプ
は図7に示す吹出口部に、さらに巻き込みタイプは図8
に示す吹出口部にも実施できる。なおその構成の詳細は
既述のとおりであるので、その詳細は割愛する。
【0028】なお、図9に示す実施例は、図6に示す表
皮埋め込みタイプの空気吹出口の他の実施例で、内側に
配した発泡層3bの表側を表面層3aにて被覆した積層
表皮3は、空気吹出口11の外形を形成する樹脂芯体2
より一段背高の段差を設けた状態にて、芯体2内に埋め
込まれ、スラッシュ成形表皮3の端面(空気吹出開口
部)が美しく仕上った上方エッジ7部を一段強調した状
態にて成形製品1上に表現している。
【0029】なお、この発明において用いられる表皮3
は図2他にて示す単一層の他に、図9および図17に示
すように、表皮3の表面側に表面層3aをその内側に発
泡層3bを積層した二層積層表皮あるいは図18に示す
ように前記二層積層表皮(図17)の裏面側に、さらに
裏面層3cを積層した三層積層表皮を用いることができ
る。
【0030】特に積層状の表皮の場合、L字形の段差部
4をスラッシュ成形法にて、予め成形しておくことによ
り、表皮端部の形状保持が可能となり、爾後の成形処理
が容易なものとなる。
【0031】つぎに、表皮の端部の上方エッジ部7を成
形製品1上に残す、表皮の端部処理方法、即ちスラッシ
ュ成形表皮の芯体との一体成形方法を前記埋め込みタイ
プ、見切り溝タイプおよび巻き込みタイプの各形態につ
いてそれぞれ図面を用いて説明する。
【0032】 まず図10に示す埋め込みタイプの処理
方法にあっては、前述の図2に示すL字形の段差部4を
周縁部に一体に形成したスラッシュ成形表皮3の段差部
4において、図2中の符号(イ)をもって示す個所をト
リムし、表皮の端部の上方エッジ部7を完全な形にて残
した表皮3を、上金型13のキャビティ面の所定個所に
全面張り付ける形にて定着せしめる。
【0033】この上金型13に対し、下金型14を組合
せて、両金型間に形成される芯体形状に一致する空隙部
を形成し、該空隙部に芯体形成用樹脂材を満たし、前記
表皮3はその端面を含めて芯体2内に埋め込まれて一体
化した成形製品、例えばインストルメントパネルを得
る。
【0034】 芯体成形用樹脂は、両金型13,14間
の空隙部に圧入され、あるいは押し拡げられて、その一
部は上金型13のキャビティ面に全面張り付ける形に
て、所定個所に定着された表皮3の端面に沿わせる形に
、表皮3自体を芯体2内に埋め込む形となる。
【0035】 なお組合される上下両金型13,14に
て表皮3と一体化した芯体2を成形する工法としては、
例えば、圧縮成形法、射出成形法あるいは、予め成形し
た表皮を上金型13のキャビティ面に全面張り付ける形
にて、所定個所に定着せしめて、未閉鎖状態の上金型内
に芯体成形用樹脂を注入し、その後下金型14を閉じ
て、注入樹脂を押し拡げて、芯体の成形と表皮との一体
化を実行するSPM成形法などがある。
【0036】本成形製品において、スラッシュ成形表皮
材料としては、塩化ビニル樹脂、その他熱可塑性エラス
トマーの粉砕物をもってこれにあて、また芯体成形用材
料としては、ポリプロピレン、ABSあるいはポリスチ
レン樹脂などが好ましい。
【0037】つぎに図11に示す見切り溝タイプにあっ
ては、前述の図2に示すL字形の段差部を周縁部に一体
に形成したスラッシュ成形表皮3の段差部4において、
図2中の符号(ロ)をもって示す個所をトリムし、表皮
3の端部の上方エッジ部7を完全な形にて残した表皮3
を、キャビティ面の所定位置に帯状突片16を突設せし
めた上金型13の該突片16部に、表皮の段差部4の立
壁部5と底辺部6からなるL字形部分を帯状突片16に
て押え込む形にて、当接安定せしめて、表皮3を上金型
13のキャビティ面に定着せしめる。
【0038】つぎにこの上金型13に対して、下金型1
4を組合せて、両金型間に形成された空隙部に、芯体形
成用樹脂を満たし、上金型13の帯状突片16に対応し
て相対的に形成された芯体の溝9内に、表皮に付設せし
めたL字形の段差部4を埋め込む形にて成形製品を得
る。
【0039】芯体2の成形過程にて、表皮のL字形の段
差部4は、上金型13の帯状突片16に押え込まれて、
その変形の発生を抑止された状態で芯体2内に埋め込ま
れるので、段差部4の変形、浮き上りも抑止され、表皮
と芯体との接合、特に表皮端部部分の接合は確実に強固
なものとなり、さらに芯体に対し、表皮端部の位置決め
の正確さが要求される成形製品においては、好ましい表
皮端部の処理方法である。
【0040】なお、スラッシュ成形による表皮には予め
L字形の段差部が一体に成形されているので、該段差部
の保形は強固で、上金型のキャビティ面に設けた帯状突
片16の高さは1mm程度でも十分、表皮の形状、さら
にはL字形の段差部の形状の支持はでき、また上金型上
で、突片16の根元部分を真空吸引することによって
も、十分上金型と表皮との接合は確保できる。
【0041】また、図12に示す巻き込みタイプにあっ
ては、前述の図2に示すL字形の段差部4を端縁部に一
体に設けたスラッシュ成形表皮3の段差部4において、
図2中の符号(ハ)をもって示す個所をトリムし、表皮
の端部の上方エッジ部7を完全な形にて残し、表皮の端
縁部に段差部4の立壁部5をもって折曲げ片を形成した
表皮3を、キャビティ面に区画壁18を設けた上金型1
3の、該区画壁18部に表皮3の折曲げ片(立壁部)5
を面接せしめて、表皮3を上金型13のキャビティ面に
定着せしめる。
【0042】つぎにこの上金型13に対して下金型14
を組合せて、両金型13,14間に形成された空隙部に
芯体形成用樹脂を満たし、芯体2の端面を表皮3の一部
にて巻き込んで成形製品1を得る。
【0043】なお、図11における表皮のL字形の段差
部4に当接し、これを押えこむ帯状突片16、図12に
おける表皮の折曲げ片(立壁部)に当接する区画壁18
の存在は、芯体2の成形過程時、芯体用樹脂が表皮3と
上金型13のキャビティ面間に侵入することを防ぎ、成
形製品の仕上りを良好なものとしている。
【0044】以上説明した各タイプの表皮端部の処理方
法にあって、埋め込みタイプおよび見切り溝タイプは、
表皮の端縁が平面状に拡った芯体表面部と接合する成形
製品面に表現される折に、また巻き込みタイプは平面状
に拡った表皮の端縁が成形製品の一端部に一致して表現
される折に、それぞれ適している。
【0045】またこれら表皮の端部の上方エッジ部分を
成形製品の表面に明確に残す手段としての表皮端部の処
理方法は、前述の図3,図4および図5において詳述し
た表皮と芯体との接合部に実施される他に、図1のイン
ストルメントパネルの吹出開口部を横切る形にて芯体の
一部をもって一体に成形した複数本のフィン10を横架
した図6,図7および図8に示す空気吹出口11部にお
いても、前記同様の処理方法を、その埋め込みタイプを
図13に、また見切り溝タイプを図14に、さらに巻き
込みタイプを図15に示すように実施できる。
【0046】なお、その実施の詳細は既述のとおりであ
り、ただ空気吹出開口部を形成するために、上金型13
のキャビティ面の相対部分に、先端部にフィンを形成す
るために切欠き部21を設けた空気吹出口形成用の区画
筒20を形成し、該区画筒の周囲部にて、前記各タイプ
の表皮端部の処理方法は実施される。
【0047】ここで、先に図9をもって示した空気吹出
口11を設けた成形製品のうち、埋め込みタイプの一変
形の表皮端部処理方法を代表例としてとり上げ、より具
体的に説明する。
【0048】即ち、図16において上金型13のキャビ
ティ面の相対個所に、先端面にフィンを形成するための
複数本の切欠き部21を設け、かつキャビティ面寄り基
部に大径段部22を設けた空気吹出口形成用の区画筒2
0を配設し、スラッシュ成形積層表皮3に設けた開口部
の一部分に、前記区画筒20の大径段部22を嵌合せし
めて、表皮3を上金型13のキャビティ面に定着せしめ
る。
【0049】この状態にて上金型13に対して下金型1
4を組合せて、両金型13,14間に形成された空隙部
に芯体用樹脂を満たし、区画筒20の周囲の一部樹脂は
区画筒の大径段部22に接する位置まで充填され、空気
吹出口の周縁部には、表皮3のエッジ部7より埋没状態
にある芯体の立上り部12が形成され、これにより美し
く仕上げられた表皮のエッジ部7が、完成した成形製品
1の表面に、より明確に表現される。
【0050】空気吹出口11の周縁部に、前記各種タイ
プの表皮端部処理方法を実施する折には、前記区画筒2
0は、その基部に大径段部22を欠く区画筒20が用い
られる。即ち通常の埋め込みタイプ(図13)にあって
は、表皮3と区画筒20との間に芯体形成用の環状空隙
部を残すことにより、また見切り溝タイプ(図14)に
あっては、上金型13の区画筒20の外周部に芯体形成
用の環状の帯状突片16aを設けることにより、さらに
巻き込みタイプ(図15)にあっては、上金型13の区
画筒20に、開口縁に立壁部5により形成された折曲げ
片を設けた表皮3の開口部を嵌合することにより、各表
皮端部の処理方法は実施される。
【0051】
【発明の効果】この発明に係るスラッシュ成形表皮の芯
体との一体成形構造および一体成形方法にあっては下記
の幾多の効果が奏せられる。すなわち、
【0052】(1) 本構造は、スラッシュ成形によ
り、その縁部が端正に仕上った上方エッジそのものを、
成形製品の表面に表示するので、表皮と芯体との接合線
あるいは成形製品の端縁がすっきり仕上り成形製品の商
品価値を高めることができる。
【0053】(2) スラッシュ成形表皮の端部は、特
に表皮の表面と表皮の端面との交叉部は、略直交してい
るので、表皮端部の上方エッジ部の形状は統一性が保た
れ、この表皮と芯体との接合線の統一性、延いては成形
製品の表面には均一な接合アクセントラインあるいは製
品自体の端縁部の保持が期待できる。
【0054】(3) 表皮のスラッシュ成形による製造
の過程にて、予め表皮の端部にひれ状のL字形段差部が
一体に成形されるので、表皮の端部は上方エッジ部の明
確な表現はより確実なものとなり、成形製品の商品価値
を高めることができる。
【0055】(4) スラッシュ成形表皮の端部には、
L字形の段差部を表皮の成形時、一体に形成することに
より、表皮表面と表皮端面との接合部は略直角な交叉面
を期待でき、この表皮を用いた製品上に表皮と芯体との
接合線あるいは製品の端部に均質な統一美を求めること
ができる。
【0056】(5) 表皮の端部にて、その表面と端面
の交叉部に常時均質な略直交する交叉部を確保できるこ
とは、この表皮端部と芯体との接合作業が均等に実施さ
れ、その分作業は容易なものとなり、作業の巧劣の発生
もなく、作業能率を高めることができる。
【0057】(6) 表皮の端部にひれ状のL字形段差
部を予め一体に成形しておくことにより、該段差部を構
成する立壁部の存在により、表皮の端面には常に均一形
状が確保でき、爾後の作業の均一性が保たれる。
【0058】(7) 表皮端部のL字形の段差部の存在
は、該段差部のカット位置の変更により、各製品に適し
た表皮の被覆手段、具体的に埋め込みタイプ、見切り溝
タイプ、巻き込みタイプと適宜選択することができ、そ
の選択幅を拡げることができる。
【0059】(8) 表皮のL字形の段差部のカット位
置の変更により、各種製品に適した表皮の端末処理を実
現でき、またこの段差部のカット位置は常に表皮端部を
スラッシュ成形時のまま残すよう配慮されているので、
表皮、特にその端部の均一性が保たれ、製品の精度の高
い仕上りに貢献する結果となる。
【0060】(9) 表皮の段差部を中心に実施される
カット作業に伴い発生するカット面は、全く表皮表面に
表われることはなく、常に該カット面は芯体と当接し、
芯体内に埋没する形態をとることにより、製品の美観の
保持、製品の品質保持に大きく貢献し、かつ表皮と芯体
との接合部を安定せしめ、かつ強固なものとしている。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明を実施したインストルメントパネルの
一部の斜視図である。
【図2】ひれ状のL字形の段差部を付設せしめたスラッ
シュ成形表皮の一部の斜視図である。
【図3】表皮の芯体に対する埋め込みタイプ処理を実施
した折の、図1のA−A線断面図である。
【図4】表皮の芯体に対する見切り溝タイプ処理を実施
した折の、図1のA−A線断面図である。
【図5】表皮の芯体に対する巻き込みタイプ処理を実施
した折の、図1のB−B線断面図である。
【図6】図1の空気吹出口のC−C線断面部における表
皮の埋め込みタイプ処理を実施した折の斜視図である。
【図7】図1の空気吹出口のC−C線断面部における表
皮の見切り溝タイプ処理を実施した折の斜視図である。
【図8】図1の空気吹出口のC−C線断面部における表
皮の巻き込みタイプ処理を実施した折の斜視図である。
【図9】表皮埋め込みタイプの他の実施例を示す空気吹
出口部の図6に相当する図である。
【図10】図3に示す表皮の埋め込みタイプによる端部
処理方法を示す縦断面図である。
【図11】図4に示す表皮の見切り溝タイプによる端部
処理方法を示す縦断面図である。
【図12】図5に示す表皮の巻き込みタイプによる端部
処理方法を示す縦断面図である。
【図13】図6に示す表皮の埋め込みタイプによる空気
吹出口の端部処理方法を示す縦断面図である。
【図14】図7に示す表皮の見切り溝タイプによる空気
吹出口の端部処理方法を示す縦断面図である。
【図15】図8に示す表皮の巻き込みタイプによる空気
吹出口の端部処理方法を示す縦断面図である。
【図16】表皮の埋め込みタイプによる他の実施例を示
す空気吹出口部の端部処理方法の図13に相当する図で
ある。
【図17】二層積層表皮の一部の縦断面図である。
【図18】三層積層表皮の一部の縦断面図である。
【符号の説明】
1 成形製品 2 樹脂芯体 3 スラッシュ成形表皮 4 ひれ状のL字形段差部 5 立壁部 6 底辺部 7 表皮端部の上方エッジ部 9 見切り溝 11 空気吹出口 13 上金型 14 下金型 16 帯状突片 18 区画壁 20 区画筒 イ 段差部のトリム個所 ロ 段差部のトリム個所 ハ 段差部のトリム個所
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−27910(JP,A) 特開 昭63−231915(JP,A) 特開 平2−233234(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B29C 69/02 B29C 43/30 B29C 45/14 B32B 1/00 - 35/00

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スラッシュ成形表皮をもって、芯体の表
    面の一部を被覆してなる成形製品の一体成形構造におい
    て、製品の表面にて、埋設状態にあるスラッシュ成形表
    皮は、その成形の過程にて、予め表皮の端部に、該部に
    て降下する立壁部と外向き横方向にのびる底辺部よりな
    るひれ状のL字形の段差部を形成し、該段差部のうち表
    皮表面に一致する上方エッジ部を残してL字形の段差部
    の所定個所はトリムされ、スラッシュ成形表皮の表皮表
    及び上方エッジ部を、成形製品上に表れる表皮と芯体
    との接合部分に表してなるスラッシュ成形表皮の芯体と
    の一体成形構造。
  2. 【請求項2】 スラッシュ成形表皮をもって、芯体の表
    面の一部を被覆してなる成形製品の一体成形構造におい
    て、製品の表面にて、埋設状態にあるスラッシュ成形表
    皮は、その成形の過程にて、予め表皮の端部に、該部に
    て降下する立壁部と外向き横方向にのびる底辺部よりな
    るひれ状のL字形の段差部を形成し、該段差部のうち表
    皮表面に一致する上方エッジ部及び前記立壁部を残して
    L字形の段差部の所定個所はトリムされ、表皮表面、前
    上方エッジ部及び前記立壁部をスラッシュ成形時のま
    まの状態で成形製品の一部に露出してなるスラッシュ成
    形表皮の芯体との一体成形構造。
  3. 【請求項3】 表皮のスラッシュ成形の過程にて、予め
    表皮の端部に、該部にて降下する立壁部と外向き横方向
    にのびる底辺部よりなるひれ状のL字形の段差部を形成
    し、該段差部のうち、表皮面に一致する上方エッジ部を
    残して、L字形の段差部の所定の個所をトリムし、該表
    皮を上金型のキャビティ面に全面張り付ける状態にて定
    着せしめて後、上金型に対して組立てられる下金型との
    間に形成される空隙部に樹脂芯体を注入し、前記表皮と
    芯体とを一体に成形してなるスラッシュ成形表皮の芯体
    との一体成形方法。
  4. 【請求項4】 表皮のL字形の段差部のうち、表皮の底
    面部より横方向に、立壁部分をトリムし、この表皮を上
    金型のキャビティ面に全面張り付ける形にて、所定個所
    に定着し、樹脂芯体を表皮の端面を形成する立壁部の一
    部に沿わせて注入してなる表皮埋め込みタイプの請求項
    のスラッシュ成形表皮の芯体との一体成形方法。
  5. 【請求項5】 表皮のL字形の段差部のうち、底辺部の
    一部を残して、該底辺部をトリムし、この表皮を、上金
    型のキャビティ面に突設した帯状突片と、前記底辺部と
    を当接せしめて上金型のキャビティ面に定着し、樹脂芯
    体を上金型の帯状突片部と段差部の底辺部のトリム面に
    沿わせて注入してなる表皮見切り溝タイプの請求項
    スラッシュ成形表皮の芯体との一体成形方法。
  6. 【請求項6】 表皮のL字形の段差部のうち、立壁部と
    底辺部との交叉部にて立壁部を横方向にトリムし、この
    表皮を、上金型のキャビティ面に立設した区画壁と段差
    部の立壁部とを面接せしめて上金型のキャビティ面に定
    着し、樹脂芯体を前記立壁部面に沿わせて注入してなる
    巻き込みタイプの請求項のスラッシュ成形表皮の芯体
    との一体成形方法。
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