JP3134012B2 - 早送り巻戻し機構 - Google Patents

早送り巻戻し機構

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JP3134012B2
JP3134012B2 JP04033552A JP3355292A JP3134012B2 JP 3134012 B2 JP3134012 B2 JP 3134012B2 JP 04033552 A JP04033552 A JP 04033552A JP 3355292 A JP3355292 A JP 3355292A JP 3134012 B2 JP3134012 B2 JP 3134012B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、フォワード側及びリバ
ース側の2方向に磁気テープを走行させるテーププレー
ヤに使用される早送り巻戻し機構に係り、特に、簡略化
に優れた早送り巻戻し機構に関する。
【0002】
【従来の技術】近年のテーププレーヤにはフォワード側
及びリバース側の2方向に磁気テープを走行させるもの
が普及している。このプレーヤのモードには通常、スト
ップ、プレー、早送り(以下、FF)、巻戻し(以下、
REW)、プログラムチェンジの5つのモードがある。
現在では操作性の向上を目的として、これら複数の動作
モードを、プレーヤ内に組み込まれたマイコン等によっ
て制御する、いわゆるフルロジック対応タイプが開発さ
れ、実用化されている。
【0003】このタイプのテーププレーヤに使用される
早送り巻戻し機構としては、FF/REWスイッチの操
作によりマイコンがFF動作指令またはREW動作指令
を発することによって、FF動作またはREW動作を行
う機構が提案されている。一般的に、この早送り巻戻し
機構にはマイコンの指令に従って動作する吸着ソレノイ
ドが設けられている。そして、FF動作時またはREW
動作時には、この吸着ソレノイドが吸着動作を行うこと
によって、FF/REWギヤがフライホイールギヤ及び
リールベースに圧着し、FF動作またはREW動作が行
われる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の早送り巻戻し機構には、以下の様な問題点が指
摘されている。すなわち、消費電力が少なくて済む吸着
ソレノイドを使用しているため、ソレノイド自体が持つ
電磁力は弱い。そのため、スプリング等多くの部材が必
要となり、機構的に複雑化した。その結果、組立工数が
多く複雑となり、プレーヤの設計の自由度を低下させ
た。従って、プレーヤに要求される小型化・軽量化の大
きな支障となっていた。更には、部材点数が多いため、
組立精度の低下や部品コストが高くなる等の不具合があ
った。
【0005】本発明は、以上のような従来技術の課題を
解決するために提案されたものであり、その目的は、部
材点数を削減して組立の簡便性及びコストダウンに貢献
すると共に、組立精度の向上により優れた信頼性を確保
し、更にテーププレーヤの小型化・軽量化を図る早送り
巻戻し機構を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明の早送り巻戻し機構は、フォワード側及びリバース側
の2方向に磁気テープを走行させるテーププレーヤに使
用される機構であって、テープ走行方向に対するFF動
作またはREW動作を行う早送り巻戻し機構において、
前記テーププレーヤ内に固定されたデッキプレートと、
前記デッキプレートに回動自在に設けられ、前記磁気テ
ープを走行させる一対のリールベースと、前記デッキプ
レートに回動自在に設けられ、前記リールベースに回転
力を供給可能な駆動ギヤと、前記デッキプレートに前後
動可能に設けられ、前記磁気テープに接離可能なヘッド
が搭載されたヘッドプレートと、前記デッキプレートに
移動可能に設けられ、前記ヘッドと前記磁気テープとが
接離するように前記ヘッドプレートの前後動を制御する
モードプレートと、 前記デッキプレートに移動可能に設
けられたFF/REWプレートと、 前記モードプレート
及び前記FF/REWプレートに係合され、モードプレ
ートの移動に従って前記FF/REWプレートを移動さ
せる回動可能なプレーリンクとを備え、 前記FF/RE
Wプレートには、前記リールベース及び前記駆動ギヤに
圧着して両者と噛み合い可能なFF/REWギヤが回動
自在に取り付けられ、 前記ヘッドプレートには、前記F
F/REWギヤと、前記リールベース及び前記駆動ギヤ
との噛み合いをセレクトするように、前記FF/REW
プレートの移動を制御する制御部が設けられたこと、
特徴とする。
【0007】
【作用】以上の構成を有する本発明において、FF動作
またはREW動作を行う場合、ヘッドプレートは、ヘッ
ドとテープとが開離するように移動する。と同時に、モ
ードプレートは所定の位置に移動する。このモードプレ
ートの移動によりプレーリンクが回動し、FF/REW
プレートもまた所定位置に移動する。この時、移動した
ヘッドプレートの制御部がFF/REWプレートの移動
を制御する。これにより、FF/REWギヤはリールベ
ース及び駆動ギヤに圧着して両者に噛み合う。従って、
駆動ギヤの回転力がFF/REWギヤを介してリールベ
ースに伝わり、リールベースは高速回転してFF動作ま
たはREW動作を実行する。以上の様に、本発明の早送
り巻戻し機構においては、吸着ソレノイドを使用する必
要が無い。そのため、機構の簡略化を図ることができ、
且つ部材点数を低減することが可能となる。
【0008】
【実施例】本発明による早送り巻戻し機構の一実施例に
ついて、図1〜図13に基づいて具体的に説明する。本
実施例は、マイコンによって制御されるテーププレーヤ
に使用される機構であって、主要構成部材としてデッキ
プレート1の上面または下面に、ヘッドプレート2、チ
ェンジリンク4、モードプレート5、プレーリンク8及
びFF/REWプレート27を備えている。
【0009】図1〜図4は本実施例が使用されるテープ
プレーヤの概略を示す平面図、図5及び図6は本実施例
の要部拡大平面図であり、図1はストップモード、図2
はプレーモードの中立状態、図3はフォワードプレーモ
ード、図4はリバースプレーモード、図5はフォワード
プレー時のFFモード、図6はフォワードプレー時のR
EWモードを示している。また、図7〜図12はテープ
プレーヤの各構成部材単品の平面図であり、図7はデッ
キプレート1を、図8はヘッドプレート2を、図9はチ
ェンジリンク4を、図10はプレーリンク8を、図11
はモードプレート5を、図12はFF/REWプレート
27を示している。なお、これらの部材の図面において
括弧を付けた符号は別部材の取付位置を示す。また、図
13は本実施例の駆動力伝達系を説明する平面図であ
る。
【0010】以下、本実施例が使用されるテーププレー
ヤの概略を説明する。ここでは、まずデッキプレート1
の上面側に設けられる部材を説明し、続いて下面側に設
けられる部材について説明する。
【0011】A:デッキプレート1上面側に設けられる
部材 [A−1 ヘッドプレート2…図8参照] ヘッドプレート2はデッキプレート1(図7参照)上面
に、前後方向(図1中のX1,X2方向)に移動可能に
取り付けられている。ヘッドプレート2は、デッキプレ
ート1上の後方(X2方向)部に左右方向(図1中のY
1,Y2方向)に長尺な第1のプレート部と、この第1
のプレート部の図中右方(Y2方向)の端部から、この
部分に直交する形で前方(X1方向)に伸びる第2のプ
レート部とから成る略L字状部材である。
【0012】ヘッドプレート2の第1のプレート部の中
央にはヘッド3が搭載されており、該ヘッド3の両側に
はカム孔2aがそれぞれ設けられている。ヘッドプレー
ト2の第1のプレート部の図中左方(Y1方向)の端部
とL字状の屈曲部とには、前後方向に伸びる一対のガイ
ド溝2b,2bが設けられており、このガイド溝2b,
2b内にデッキプレート1に設けられた一対のガイドピ
ン1a,1aが挿入されている。ヘッドプレート2の第
2のプレート部の前端部には、ガイドピン2c及びこれ
と同軸のカムフォロワ2dが設けられている。ガイドピ
ン2cはデッキプレート1に設けられた前後方向に伸び
るガイド溝1bに挿入されている。
【0013】ヘッドプレート2は、これら3組のガイド
ピン1a,1a,2c及びガイド溝1b,2b,2bに
より、前後方向にデッキプレート1上にガイドされつ
つ、図1に示す後方のストップ位置(後退位置)と、図
2に示す前方のプレー位置(前進位置)との間を前後動
する。また、第1のプレート部の前側縁部のほぼ中央に
は下方に突出して支軸2eが設けられている。更に、カ
ム孔2a付近の第1のプレート部の前側縁部には後方に
凹んだ凹部2fが形成されている。
【0014】ところで、ヘッドプレート2の第2のプレ
ート部の中央には、請求項1にて制御部と記載した制御
穴30が設けられている。制御穴30の内周は壺状であ
り、この内周のうち、前方部に位置し、最もくびれてい
る部分を第1の制御部31、中央部に位置し、左右に最
も膨らんでいる部分の左右端部を第2の制御部32R,
32L、後方部に位置し、壺状の底部に相当する凹部分
の左右端部を第3の制御部33R,33Lとする。
【0015】[A−2 リールベース11F,11R…
図13参照] デッキプレート1の中央部には一対の取付穴1h,1h
が開口されており、各取付穴1hの外側縁部には穴側に
突出して取付部1i,1iが設けられている。これら取
付部1i,1iは開口されたデッキプレート1面よりも
やや下がって、水平に配設されている。この取付部1i
の取付穴1hの中心に当たる位置に、一対のリールベー
ス11F,11Rが回転可能に設けられている。
【0016】リールベース11F,11Rの外周には大
径ギア35が一体的に形成されている。また、リールベ
ース11F,11Rの下面には、大径ギア35と同軸上
に小径ギア34が一体的に形成されている。前述したよ
うに取付部1i,1iは取付穴1hより下方に配設され
ているため、大径ギア35及び小径ギア34はデッキプ
レート1の下面側に突出して設けられている。
【0017】[A−3 チェンジリンク4…図9参照] チェンジリンク4は、ヘッドプレート2の第1のプレー
ト部の下部に支軸2eによって回動可能に取り付けられ
ている。そのため、チェンジリンク4はヘッドプレート
2の前後動に伴って前後方向に移動すると共に、図1及
び図2に示す中立位置を中心として、図3に示すフォワ
ードプレー位置(反時計方向側の位置)及び図4に示す
リバースプレー位置(時計方向側の位置)との間を回動
する。
【0018】また、チェンジリンク4の前方に延びるア
ームの先方部分はデッキプレート1を挿通して下面側に
配置されている。更に、チェンジリンク4において前方
に延びるアームの先端部には係合用凹部4aが設けられ
ている。また、左右のアーム先端の後側縁部に係合部4
bがそれぞれ設けられている。
【0019】[A−4 プレーリンク8…図10参照] プレーリンク8は、前後方向に長尺な部材であり、デッ
キプレート1上面の中央部に配設されている。その配設
位置はリールベース11Fとリールベース11Rとの間
で、且つ前記チェンジリンク4の前方側である。このプ
レーリンク8は支軸1dによって、デッキプレート1に
対して回動可能に取り付けられている。
【0020】また、プレーリンク8において支軸1d付
近には、右方向に延びるアームを有している。このアー
ムの先端には下方に突出するカムフォロワ8aが設けら
れている。カムフォロワ8aはモードプレート5に係合
しており、プレーリンク8はモードプレート5の動作に
従って回動する。その際、プレーリンク8は図1及び図
2に示す中立位置を中心として、図3に示すフォワード
位置(時計方向側の位置)及び図4に示すリバース位置
(反時計方向側の位置)との間を回動する。
【0021】また、プレーリンク8の後端部及び中央部
には第1の係合部8b及び第2の係合部8cがそれぞれ
下方に設けられている。このうち第1の係合部8bに
は、ヘッドプレート2の移動動作に伴って、チェンジリ
ンク4の係合用凹部4aが係合・離脱するようになって
いる。
【0022】[A−5 キャプスタン15F,15R及
びアイドラプレート26F,26R] 更にデッキプレート1の上面には、上方に突出して、キ
ャプスタン15F,15Rが回動自在に設けられてい
る。これらのキャプスタン15F,15Rを支軸とし
て、一対のアイドラプレート26F,26Rがデッキプ
レート1に対して回転可能に設けられている。
【0023】アイドラプレート26の後方には、略くの
字形のカム孔26aが形成されている。なお、デッキプ
レート1における、アイドラプレート26F,26Rの
前方位置及び後方のカム孔26aに対応する位置には、
それぞれガイド溝1f及び1gが形成されている。
【0024】[A−6 ピンチローラ13F,13R及
び圧着用スプリング14] ヘッドプレート2の第1のプレート部における両端部に
は、ピンチローラケース12F,12Rが配設されてい
る。これらピンチローラケース12F,12Rは、前記
支軸1aによって、デッキプレート1に対してそれぞれ
回動可能に設けられている。また、ピンチローラケース
12F,12Rにおいて、互いに向い合う内側端部に
は、回転軸を介してピンチローラ13F,13Rがそれ
ぞれ回転可能に支持されている。
【0025】ピンチローラケース12F,12Rにおけ
る支軸1a側の基部には、後方に向かってスプリング取
付部12aがそれぞれ設けられている。これらのスプリ
ング取付部12aの間には圧着用スプリング14が取り
付けられている。この圧着用スプリング14の付勢力
は、圧着方向である前方に回動し、ピンチローラ13
F,13Rをキャプスタン15F,15Rに圧着させる
ように働く。
【0026】ピンチローラケース12F,12Rにおけ
るピンチローラ13F,13R近傍の後方には、係合用
突起12bがそれぞれ設けられており、ヘッドプレート
2のカム孔2a及びチェンジリンク4の対応するアーム
の係合部4bに係合する。そのため、圧着用スプリング
14の付勢力は、ピンチローラケース12F,12Rの
係合用突起12bとヘッドプレート2のカム孔2aとの
係合を介して、ヘッドプレート2の前方位置への駆動力
としてヘッドプレート2に伝達される。
【0027】また、圧着用スプリング14の付勢力は係
合用突起12bとヘッドプレート2のカム孔2aとを係
合させる。この時、ピンチローラケース12F,12R
は、ピンチローラ13F,13Rとキャプスタン15
F,15Rとが圧着する圧着位置から、ストップ位置
(後退位置)にあるヘッドプレート2によって規制され
る解除位置まで回動する。更に、ピンチローラ13F,
13Rの回転軸には下方に突出する係合ピン13aが設
けられている。この係合ピン13aはヘッドプレート2
の凹部2gに当接すると共に、前記アイドラプレート2
6F,26Rのカム孔26aに挿入されている。
【0028】B:デッキプレート1下面側に設けられる
部材 [B−1 モードプレート5…図11参照] モードプレート5は、デッキプレート1の下面側前方に
配設され、左右方向に移動可能に取り付けられる左右方
向に長尺な部材である。モードプレート5前側縁部には
長尺なラック5aが形成されている。このラック5aに
は移動用モータ40に取り付けられたパワーギア20が
噛み合わされている。パワーギヤ20は移動用モータ4
0に取り付けられている。また、モードプレート5の左
右両端部にはガイドピン5bが設けられており、これら
のガイドピン5bはデッキプレート1に設けられた左右
に伸びるガイド溝1cに挿入されている。
【0029】モードプレート5の後側縁部にはヘッドプ
レート2のカムフォロワ2dに当接してヘッドプレート
2の前後動を制御するカム6が形成されている。このカ
ム6は、階段状に形成される後段部STと前段部FFと
から成る。このうち、後段部STはヘッドプレート2を
ストップ位置に制御する部分であり、一方、前段部FF
はヘッドプレート2をFF/REW位置に制御する部分
である。また、モードプレート5の中央部にはプレーリ
ンク8のカムフォロワ8aを挿通してプレーリンク8の
回動を制御する略W字形状のメインカム7が形成されて
いる。
【0030】[B−2 モードスイッチ及びセンサ] 図示しないが、デッキプレート1の背面を覆うようにし
て底板が取り付けられており、この底板にはモードプレ
ート5に対応する位置近傍にマイコンに接続されるモー
ドスイッチ及び光センサ等のセンサが設けられている。
このうちモードスイッチはモードプレート5の位置を検
出して、この検出信号をマイコンに送る。一方センサは
テープエンド等テープの走行状態を検知し、この検出信
号をマイコンに送る。マイコンは、これらの検出信号を
受けることにより移動用モータ40及び後述する駆動モ
ータ37の駆動及び停止を行う。
【0031】[B−3 ディテクトリンク9] ディテクトリンク9は、デッキプレート1におけるプレ
ーリンク8の下面側に配設され、デッキプレート1に設
けられた支軸1eによって、デッキプレート1に対して
回動可能に取り付けられている。このディテクトリンク
9の前端部にはディテクトギア10が回転可能に支持さ
れ、その後端部には後方が開いているU字形状のスプリ
ング9aが設けられている。このスプリング9aはプレ
ーリンク8の第2の係合部8c及びFF/REWプレー
ト27に係合されており、プレーリンク8の回動をディ
テクトリンク9及びFF/REWプレート27に伝え
る。
【0032】ディテクトリンク9はプレーリンク8の回
動方向に応じて同方向に回動し、ディテクトギア10を
対応する側のリールベース11F,11R(小径ギア3
4側)のいずれか一方に噛み合わせる。この噛み合わせ
によりディテクトギア10にはリールベース11F,1
1Rの回転力が伝達される。この様なディテクトギア1
0の裏面にはセンサ反応部10aが設けられている。
【0033】[B−4 フライホイール23F,23R
…図13参照] フライホイール23F,23Rは、前記キャプスタン1
5F,15Rと同軸上でデッキプレート1の背面側に、
回動自在に設けられている。これらフライホイール23
F,23Rの外周上部には大径ギア39が、回転軸近傍
には小径ギア38が、それぞれ同軸上に一体に形成され
ている。また、フライホイール23F,23Rの外周下
部には外周に沿って溝部が形成されており、ここにベル
ト36が巻かれている。フライホイール23F,23R
はこのベルト36を介して、デッキプレート1背面側に
取り付けられた駆動モータ37の駆動軸37aと連結さ
れている。
【0034】[B−5 FF/REWプレート27…図
12参照] デッキプレート1の背面側において、プレーリンク8の
後端部に相当する位置には左右方向に長尺なFF/RE
Wプレート27が配設され、その両端部にはFF/RE
Wギヤ25F,25Rが回動自在に取り付けられてい
る。FF/REWギヤ25F,25Rは、上部に形成さ
れる小径ギヤ41と、下部に形成される大径ギヤ42と
から構成される。FF/REWギヤ25Fにおける小径
ギヤ41及び大径ギヤ42は、リールベース11F側の
大径ギア33及びフライホイール23F側の大径ギア3
9と噛み合わせ・解除を行い、FF/REWギヤ25R
における小径ギヤ41及び大径ギヤ42は、リールベー
ス11R側の大径ギア35及びフライホイール23R側
の大径ギア39と噛み合せ・解除を行うようになってい
る。
【0035】また、FF/REWプレート27の中央部
には、ディテクトリンク9のスプリング9aに係合する
突出部27aが設けられており、ディテクトリンク9の
回動方向に応じて、左右方向に移動する。更に、FF/
REWギヤ25Fの回転軸には上方に突出して制御ピン
43が設けられている。この制御ピン43は、リールベ
ース11Fが取り付けられている取付穴1hを貫通して
ヘッドプレート2の制御穴30に挿通されている。そし
て、制御ピン43はヘッドプレート2の前後動に伴い、
制御穴30内を移動し、制御部31,32R,32L,
33R,33Lに当接することにより、FF/REWプ
レート27の左右方向への移動を制御するようになって
いる。
【0036】[B−6 アイドラギヤ24F,24R] アイドラプレート26F,26Rの前方の下面には回転
軸24aを介してプレー走行用のアイドラギア24F,
24Rが回動自在に設けられている。回転軸24aはデ
ッキプレート1のガイド溝1fに対して摺動自在に挿入
されている。アイドラギア24Fはフライホイール23
Fの小径ギア39と、アイドラギア24Rはフライホイ
ール23Rの小径ギア39と噛み合っている。また、ア
イドラギア24Fは、アイドラプレート26Fの回動に
従って、リールベース11F側の大径ギア35との噛み
合わせ・解除を行い、一方アイドラギア24Rは、アイ
ドラプレート26Rの回動に従って、リールベース11
R側の大径ギア35との噛み合わせ・解除を行うように
なっている。
【0037】進んで、本実施例の早送り巻戻し機構の動
作について説明する。◎ A:ストップモード…図1 ストップモードではモードプレート5は最も右側に位置
している。そのため、カム6の後段部STがカムフォロ
ワ2dに当接し、ヘッドプレート2をストップ位置(後
退位置)に制御する。また、メインカム7がカムフォロ
ワ8aを介してプレーリンク8を中立位置に制御する。
従って、スプリング9aによってプレーリンク8に係合
されたディテクトリンク9及びFF/REWプレート2
7もまた中立位置に制御されている。この時、ディテク
トギヤ10はリールベース11F,11Rの小径ギア3
4と噛合っていない。また、制御ピン43は制御部31
に当接し、FF/REWギヤ25F,25Rにおける小
径ギヤ41及び大径ギヤ42はいずれも、リールベース
11F,11R側の大径ギア33及びフライホイール2
3F,23R側の大径ギア39から離れている。
【0038】ストップ位置(後退位置)に制御されたヘ
ッドプレート2のカム孔2aが係合用突起12bを後方
に規制することにより、ピンチローラケース12F,1
2Rを後方の解除位置に制御する。このため、ピンチロ
ーラ13F,13Rは、共にキャプスタン15F,15
Rから離れて保持される。
【0039】また、ピンチローラ13F,13Rの解除
位置への制御により、係合ピン13aがカム孔26aの
後端部側に位置して、アイドラプレート26F,26R
は外側に回動した状態で規制される。この時、アイドラ
ギア24F,24Rとリールベース11F,11R側の
大径ギア35とは解除状態にある。
【0040】以上の状態において、圧着用スプリング1
4の付勢力は、ピンチローラケース12F,12Rの係
合用突起12bとヘッドプレート2のカム孔2aとの係
合を介して、ヘッドプレート2を前方に押圧する力とな
って作用している。また、チェンジリンク4の係合用凹
部4a及び係合部4bは、プレーリンク8及びピンチロ
ーラケース12F,12Rに係合していない。
【0041】B:フォワードプレーモード…図3 マイコンがフォワードプレー指令を出すと、移動用モー
タが駆動してパワーギヤ20が時計回転方向に回転し、
ラック5aを介してモードプレート5が図1の状態から
左側に移動する。この時、圧着用スプリング14の付勢
力がヘッドプレート2を前方に駆動する駆動力となっ
て、ヘッドプレート2はカム6の形状に沿って前進す
る。そして、カム6の前段部FFからカムフォロワ2d
が離れると、ヘッドプレート2は後方への規制から解放
され、プレー位置(前進位置)まで前進する。
【0042】また、モードプレート5が左側へ移動する
時、プレーリンク8のカムフォロワ8aはモードプレー
ト5のメインカム7の略W型部分を左方向に摺動する。
そのため、メインカム7の形状に従ってプレーリンク8
が回動する。この回動力がスプリング9aを介してディ
テクトリンク9及びFF/REWプレート27に伝わ
る。すなわち、プレーリンク8の回動と共にディテクト
リンク9は回動し、FF/REWプレート27は左方向
に移動する。
【0043】そして、モードスイッチ(図示せず)が、
フォワードプレー位置にモードプレート5が移動したこ
とを検出すると、移動用モータ及びモードプレート5の
移動が停止し、プレーリンク8がフォワード位置(時計
方向側の位置)まで回動した状態でモードプレート5は
保持される。
【0044】この時、ディテクトリンク9は時計回転方
向に回動し、ディテクトギヤ10はリールベース11F
側の小径ギア34と噛み合う。一方、FF/REWプレ
ート27は左側に移動し、FF/REWプレート27の
左側移動に伴って、FF/REWギヤ25Fがリールベ
ース11F及びフライホイール23Fに近付き、FF/
REWギヤ25Rがリールベース11R及びフライホイ
ール23Rから遠ざかる。
【0045】しかし、プレー位置(前進位置)まで前進
したヘッドプレート2における制御穴30において、第
3の制御部33Lに対して制御ピン43が当接し、FF
/REWプレート27の左側移動は、この第3の制御部
33Lにより規制される。そのため、FF/REWギヤ
25Fはリールベース11F及びフライホイール23F
に近付くだけで、小径ギヤ41及び大径ギヤ42がリー
ルベース11F側の大径ギア35及びフライホイール2
3F側の大径ギア39と噛み合うまでには至らない。
【0046】また、ヘッドプレート2の前進に従って、
カム孔2aによって係合用突起12bが規制されていた
ピンチローラケース12F,12Rも、圧着方向である
前方に回動する。更に、ピンチローラケース12F,1
2Rの回動に伴って、係合ピン13aがカム孔26aに
沿って前進し、アイドラプレート26F,26Rは内側
に回動する。
【0047】ところで、ヘッドプレート2と共にチェン
ジリンク4が前進すると、係合用凹部4aはプレーリン
ク8の第1の係合部8bに係合する。そのため、プレー
リンク8の時計回転方向への回動力は、第1の係合部8
b及び係合用凹部4aを介してチェンジリンク4に伝わ
り、チェンジリンク4はフォワード位置(反時計方向側
の位置)まで回動する。このチェンジリンク4の回動に
従って、チェンジリンク4の左側の係合部4bが、圧着
用スプリング14の付勢力に逆らって、ピンチローラケ
ース12Rの係合用突起12bを後方に押圧する。
【0048】これにより、ピンチローラケース12Rは
後方へ回動し、アイドラプレート26Rは内側へ回動す
る。この時、アイドラプレート26Rに設けられたアイ
ドラギア24Rはリールベース11Rから離れた解除状
態で保持される。
【0049】一方、フォワード側のピンチローラケース
12Fは圧着用スプリング14の付勢力によって前方に
付勢され続け、ピンチローラ13Fはキャプスタン15
Fに圧着保持される。また、ピンチローラ13Fの係合
ピン13aがカム孔26aに沿って前進し続け、アイド
ラプレート26Fに設けられたアイドラギア24Fはリ
ールベース11Fの大径ギヤ35と噛み合う。これによ
り、フライホイール23Fの回転力がアイドラギア24
Fを介してリールベース11Fに伝わり、フォワードプ
レー走行が行われる。
【0050】C:リバースプレーモード…図4 マイコンがリバースプレー指令を出すと、移動用モータ
が駆動してパワーギヤ20が時計回転方向に回転し、ラ
ック5aを介してモードプレート5が図3のフォワード
プレーモード状態から更に左側まで移動する。この時、
カム6の前段部FFからカムフォロワ2dが離れ、後方
への規制から開放されたヘッドプレート2はプレー位置
(前進位置)に位置する。
【0051】また、モードプレート5の左側への移動に
より、プレーリンク8のカムフォロワ8aはモードプレ
ート5のメインカム7の略W型部分を左方向に摺動す
る。そのため、メインカム7の形状に従ってプレーリン
ク8は回動し、この回動と共にディテクトリンク9は回
動し、FF/REWプレート27は左方向に移動する。
そして、モードスイッチ(図示せず)によりリバースプ
レー位置にモードプレート5が移動されたことが検出さ
れると、移動用モータ及びモードプレート5の移動は停
止し、プレーリンク8がリバース位置(反時計方向側の
位置)に回動した状態でモードプレート5は保持され
る。
【0052】この時、ディテクトリンク9は反時計回転
方向に回動し、ディテクトギヤ10はリールベース11
R側の小径ギア34と噛み合う。一方、FF/REWプ
レート27は右側に移動し、FF/REWプレート27
の右側移動に伴って、FF/REWギヤ25Fがリール
ベース11R及びフライホイール23Rに近付き、FF
/REWギヤ25Fがリールベース11F及びフライホ
イール23Fから遠ざかる。しかし、プレー位置(前進
位置)まで前進したヘッドプレート2における制御穴3
0において、第3の制御部33Rに対して制御ピン43
が当接し、FF/REWプレート27の右側移動は、こ
の第3の制御部33Rにより規制される。そのため、F
F/REWギヤ25Rはリールベース11R及びフライ
ホイール23Rに近付くだけで、小径ギヤ41及び大径
ギヤ42がリールベース11F側の大径ギア33及びフ
ライホイール23F側の大径ギア39と噛み合うまでに
は至らない。
【0053】また、ヘッドプレート2の前進に伴い、カ
ム孔2aによって係合用突起12bが規制されていたピ
ンチローラケース12F,12Rも、圧着方向である前
方に回動する。そのため、係合ピン13aがカム孔26
aに沿って前進し、アイドラプレート26F,26Rは
内側に回動する。
【0054】ところで、プレーリンク8が反時計回転方
向へ回転すると、その回動力は係合し合う第1の係合部
8b及び係合用凹部4aを介してチェンジリンク4に伝
わり、チェンジリンク4はリバース位置(時計方向側の
位置)まで回動する。このチェンジリンク4の回動に従
って、チェンジリンク4の右側の係合部4bが、圧着用
スプリング14の付勢力に逆らって、ピンチローラケー
ス12Fの係合用突起12bを後方に押圧する。
【0055】そして、ピンチローラケース12Fの係合
用突起12bがカム孔2aに当接し、ピンチローラ13
Fの係合ピン13aがヘッドプレート2の凹部2fに当
接する。これにより、ピンチローラケース12Fの後方
への回動は制御される。その結果、ピンチローラ13F
の係合ピン13aが後方に回動した状態で、アイドラプ
レート26Fは内側への回動を停止する。従って、アイ
ドラプレート26Fに設けられたアイドラギア24Fは
リールベース11Fから離れた解除状態で保持される。
【0056】一方、リバース側のピンチローラケース1
2Rは圧着用スプリング14の付勢力によって前方に付
勢され続け、ピンチローラ13Rはキャプスタン15R
に圧着保持される。また、ピンチローラ13Rの係合ピ
ン13aがカム孔26aに沿って前進することにより、
アイドラプレート26Rは内側に回動し、アイドラギア
24Rはリールベース11Rの大径ギヤ35と噛み合
う。従って、フライホイール23Rの回転力がアイドラ
ギア24Rを介してリールベース11Rに伝わり、リバ
ースプレー走行が行われる。
【0057】なお、フォワードあるいはリバースのプレ
ーモードでテープエンドとなり、リールベース11F,
11Rの停止に伴うディテクトギア10の停止がセンサ
により検出された場合、移動用モータが駆動してモード
プレート5が移動され、図2に示す中立位置の通過後、
各部材が他方のプレーモード位置に移動することができ
る。
【0058】D:フォワードプレー時のFFモード…図
3から図6へ フォワードプレー時にマイコンがFF指令を出すと、移
動用モータが駆動してパワーギヤ20が反時計回転方向
に回転し、ラック5aを介してモードプレート5がフォ
ワードプレー状態(図3に示す)から左側に移動する。
そして、カム6の前段部FFはカムフォロワ2dに当接
することにより、圧着用スプリング14の付勢力に逆ら
ってヘッドプレート2を若干後退させてFF/REW位
置に規制する。
【0059】また、ヘッドプレート2の後退に従ってカ
ム孔2aによりピンチローラケース12Fも解除方向で
ある後方に回動する。このピンチローラケース12Fの
回動に伴って、ピンチローラ13Fがキャプスタン15
Fから解除される。と同時に、係合ピン13aがカム孔
26aに沿って後退し、アイドラプレート26Fは外側
に回動する。そのため、アイドラギヤ24Fがリールベ
ース11Fの大径ギヤ35から解除される。なお、チェ
ンジリンク4はフォワード位置(反時計方向側の位置)
を保持したまま、ヘッドプレート2と共に後退する。そ
のため、チェンジリンク4の係合用凹部4aはプレーリ
ンク8の第1の係合部8bから離れる。
【0060】モードプレート5がヘッドプレート2を前
記FF/REW位置に制御した状態で、且つプレーリン
ク8が時計回転方向に回動した時、モードスイッチ(図
示せず)が動作して、移動用モータ40及びパワーギヤ
20が停止する。これによりモードプレート5はその位
置に保持され、ディテクトリンク9は時計回転方向に回
動し、ディテクトギヤ10はリールベース11F側の小
径ギア34と噛み合い、FF/REWプレート27は左
側に移動する。
【0061】フォワードプレーモードでは第3の制御部
33Lに当接していた制御ピン43が、ヘッドプレート
2の後退に従って、制御穴30の内周に沿って左側へ移
動する。そのため、FF/REWプレート27はプレー
モード時よりも更に左側へスムーズに移動する。そし
て、制御ピン43が制御穴30における第2の制御部3
2Lに当接した時点で、FF/REWプレート27の左
側への移動が制御される。この時、FF/REWギヤ2
5Fの小径ギヤ41及び大径ギヤ42は、リールベース
11F側の大径ギア35及びフライホイール23F側の
大径ギア39と噛み合う。これにより、フライホイール
23Fの回転力がFF/REWギヤ25Fを介してリー
ルベース11Fに伝わり、フォワードプレー時のFF走
行が行われる。
【0062】E:フォワードプレー時のREWモード…
図3から図5へ フォワードプレー時にマイコンがREW指令を出す場
合、移動用モータが逆方向に駆動してパワーギヤ20の
反時計回転方向への回転により、モードプレート5がフ
ォワードプレー状態(図3に示す)から左側に移動し、
カム6の前段部FFがカムフォロワ2dに当接してヘッ
ドプレート2をFF/REW位置まで後退させる。
【0063】このヘッドプレート2の後退により、ピン
チローラケース12Fが解除方向である後方に回動し、
ピンチローラ13Fがキャプスタン15Fから解除され
る。と同時に、アイドラプレート26Fが外側に回動し
て、アイドラギヤ24Fがリールベース11Fの大径ギ
ヤ35から解除される。なお、フォワードプレー時のF
Fモードと同様に、チェンジリンク4はヘッドプレート
2と共に後退し、チェンジリンク4の係合用凹部4aは
プレーリンク8の第1の係合部8bから離れる。
【0064】モードプレート5がヘッドプレート2を前
記FF/REW位置に制御した状態で、且つプレーリン
ク8が反時計回転方向に回動した時、モードスイッチ
(図示せず)が動作して、移動用モータ及びパワーギヤ
20が停止する。そして、モードプレート5はその位置
に保持され、ディテクトリンク9は反時計回転方向に回
動し、ディテクトギヤ10はリールベース11R側の小
径ギア34と噛み合い、FF/REWプレート27は右
側に移動する。
【0065】FF/REW位置に制御されたヘッドプレ
ート2の制御孔30において、制御ピン43が第2の制
御部32Rに当接することにより、FF/REWプレー
ト27の右側への移動が制御される。この時、FF/R
EWギヤ25Rの小径ギヤ41及び大径ギヤ42は、リ
ールベース11R側の大径ギア35及びフライホイール
23R側の大径ギア39と噛み合う。これにより、フラ
イホイール23Rの回転力がFF/REWギヤ25Rを
介してリールベース11Rに伝わり、フォワードプレー
時のREW走行が行われる。
【0066】なお、図示しないが、リバースプレー時の
FFモードでは、プレーリンク8の反時計回転方向への
回動に伴って、制御ピン43が制御穴30の第2の制御
部32Rに当接するまでFF/REWプレート27が右
側へ移動し、フォワードプレー時のREWモードと同
様、FF/REWギヤ25Rの小径ギヤ41及び大径ギ
ヤ42が、リールベース11R側の大径ギア35及びフ
ライホイール23R側の大径ギア39と噛み合って、リ
バースプレー時のFF走行が行われる。
【0067】反対にリバースプレー時のREWモードで
は、プレーリンク8の時計回転方向への回動に伴って、
制御ピン43が制御穴30の第2の制御部32Lに当接
するまで、FF/REWプレート27が左側へ移動し、
フォワードプレー時のFFモードと同様、FF/REW
ギヤ25Fの小径ギヤ41及び大径ギヤ42が、リール
ベース11F側の大径ギア35及びフライホイール23
F側の大径ギア39と噛み合って、リバースプレー時の
REW走行が行われる。
【0068】また、フォワード及びリバースプレーモー
ドあるいはFF/REWモードから、図1に示すような
ストップ状態に復帰する場合には、モードプレート5を
右側に移動させ、カム6の作用により、圧着用スプリン
グ14の付勢力に逆らって、ヘッドプレート2を強制的
に後退させる。このようなヘッドプレート2の動作に伴
い、カム孔2aにより両側のピンチローラケース12
F,12Rも強制的に後退させられる。
【0069】以上説明したように、本実施例の早送り巻
戻し機構によれば、1枚のモードプレート5によって、
ヘッドプレート2の位置決めを行い、位置決めされたヘ
ッドプレート2の制御穴30によってFF/REWプレ
ート27の移動を制御する。この様な制御はソレノイド
を用いることなく行うことができる。従って、ソレノイ
ドを使用していた従来技術に比べて、機構を簡略化する
ことができ、且つ部材点数を削減することが可能とな
る。その結果、組立作業が容易となり組立精度も向上す
る。従って、早送り巻戻し機構としての信頼性が高ま
る。しかも、テーププレーヤにおける設計の自由度が向
上し、更にはプレーヤの小型化に貢献することができ
る。
【0070】なお、本発明は、上記実施例に限定される
ものではなく、モード切換の検知手段はディテクトギア
とセンサやモードスイッチ等の部材に限定されず、自由
に変更可能である。さらに、本発明は早送り巻戻し機構
に関するものであり、テーププレーヤにおいてこの部分
以外の周辺の機構は自由に変更可能である。
【0071】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の早送り巻戻
し機構によれば、ソレノイドを使用する必要が無いた
め、機構の簡略化を図ると同時に部材点数を低減するた
め、組立が容易となり組立精度が向上して信頼性が高ま
り、且つ製造コストを削減することができる。更に、プ
レーヤの設計の自由度を高まり、プレーヤの小型化・軽
量化に貢献できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例が使用されるテーププレーヤ
の概略を示す平面図(ストップモード)。
【図2】本実施例が使用されるテーププレーヤの概略を
示す平面図(プレーモードの中立状態)。
【図3】本実施例が使用されるテーププレーヤの概略を
示す平面図(フォワードプレーモード)。
【図4】本実施例が使用されるテーププレーヤの概略を
示す平面図(リバースプレーモード)。
【図5】本実施例の要部拡大平面図(フォワードプレー
時のREWモード)。
【図6】本実施例の要部拡大平面図(フォワードプレー
時のFFモード)。
【図7】デッキプレート1の平面図。
【図8】ヘッドプレート2の平面図。
【図9】チェンジリンク4の平面図。
【図10】プレーリンク8の平面図。
【図11】モードプレート5の平面図。
【図12】FF/REWプレート27の平面図。
【図13】本実施例の駆動力伝達系を説明する平面図。
【符号の説明】
1 デッキプレート 2 ヘッドプレート 4 チェンジリンク 5 モードプレート 8 プレーリンク 9 ディテクトリンク 10 ディテクトギヤ 25F,25R FF/REWギヤ 27 FF/REWプレート 30 制御穴 43 制御ピン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 関 覚二 東京都文京区白山5丁目35番2号 クラ リオン株式会社内 (56)参考文献 特開 昭61−260453(JP,A) 特開 平1−224965(JP,A) 特開 昭62−78758(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11B 15/10 G11B 15/44

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フォワード側及びリバース側の2方向に
    磁気テープを走行させるテーププレーヤに使用される機
    構であって、テープ走行方向に対するFF動作またはR
    EW動作を行う早送り巻戻し機構において、 前記テーププレーヤ内に固定されたデッキプレートと、 前記デッキプレートに回動自在に設けられ、前記磁気テ
    ープを走行させる一対のリールベースと、 前記デッキプレートに回動自在に設けられ、前記リール
    ベースに回転力を供給可能な駆動ギヤと、 前記デッキプレートに前後動可能に設けられ、前記磁気
    テープに接離可能なヘッドが搭載されたヘッドプレート
    と、前記デッキプレートに移動可能に設けられ、前記ヘッド
    と前記磁気テープとが接離するように前記ヘッドプレー
    トの前後動を制御するモードプレートと、 前記デッキプレートに移動可能に設けられたFF/RE
    Wプレートと、 前記モードプレート及び前記FF/REWプレートに係
    合され、モードプレートの移動に従って前記FF/RE
    Wプレートを移動させる回動可能なプレーリンクとを備
    え、 前記FF/REWプレートには、前記リールベース及び
    前記駆動ギヤに圧着して両者と噛み合い可能なFF/R
    EWギヤが回動自在に取り付けられ、 前記ヘッドプレートには、前記FF/REWギヤと、前
    記リールベース及び前記駆動ギヤとの噛み合いをセレク
    トするように、前記FF/REWプレートの移動を制御
    する制御部が設けられたこと、 を特徴とする早送り巻戻し機構。
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