JP3090554B2 - カセットテーププレーヤ - Google Patents

カセットテーププレーヤ

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JP3090554B2
JP3090554B2 JP04324156A JP32415692A JP3090554B2 JP 3090554 B2 JP3090554 B2 JP 3090554B2 JP 04324156 A JP04324156 A JP 04324156A JP 32415692 A JP32415692 A JP 32415692A JP 3090554 B2 JP3090554 B2 JP 3090554B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、正逆方向に回転可能な
駆動モータの駆動力を利用してカセットのローディング
動作及びイジェクト動作を行うカセットテーププレーヤ
に係り、特に構成の簡略化に優れたカセットテーププレ
ーヤに関する。
【0002】
【従来の技術】一般にカセットテーププレーヤには、動
作モードとしてローディング、イジェクト、ストップ、
再生、早送り巻戻し、プログラムチェンジ等、複数のモ
ードが用いられている。そのため、カセットテーププレ
ーヤには前記の動作モードを実現するための動作機構部
が設けられている。これらの機構部は各動作モードにお
いてローディング動作やイジェクト動作、あるいはテー
プの走行方向及び走行速度の切換やテープに対するヘッ
ドの接離動作を制御するように構成されている。
【0003】また、近年のカセットテーププレーヤは携
帯用や車載用などに広く利用されている。これらのプレ
ーヤには優れた操作性と小形化とが要求されている。そ
のため、前記動作モードの自動化や動作機構部の簡略化
が進められている。
【0004】例えば従来より、正逆回転可能な駆動モー
タと、この駆動モータから駆動力を受けて所定方向に移
動する移動部材とを備え、この移動部材の移動力を利用
してローディング及びイジェクト動作の制御とヘッドの
接離動作の制御とを行うカセットテーププレーヤが知ら
れている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記の様なカセットテ
ーププレーヤには次のような点が問題とされている。第
1に、ローディングモードの自動化を図る場合、駆動モ
ータによりローディング動作が開始された状態でカセッ
トのローディングを強制的に中止しようとする時、カセ
ットをローディングする部材に逃げがないと、駆動モー
タ及び構成部材に過負荷がかかり、破損及び故障が生じ
る恐れがある。第2に、複数の動作モードを共通の移動
部材により制御しているため構成が複雑化し易い。第3
に、1つの移動部材が複数の動作モードを制御するの
で、移動部材のストロークをフルに使用し勝ちである。
そのため、他の構成部材、例えばイジェクト動作に係る
部材等の移動ストロークが増大する。構成部材の移動ス
トロークが大きければ、プレーヤが大形化するという不
具合がある。
【0006】ところでカセットテーププレーヤにおい
て、テープの走行方向及び走行速度は通常、駆動モータ
によって制御されている。そのため、早送り巻戻し及び
プログラムチェンジを行う場合、ヘッドの接離動作以外
に駆動モータの回転方向を切換えたり、回転数を切換え
たりする必要がある。従来では駆動モータに反転回路や
回転スピードを変える回路などを設けることにより、こ
れを実現している。
【0007】しかしながら、この様な従来技術では回路
構成が複雑化し、また駆動モータ自体も反転が可能で、
且つ回転スピードが可変でなくてはならないため、高価
だった。更に、駆動モータを正逆回転及び高速回転で使
用するため、耐久性が低く、回転のアンバランスにより
振動ノイズが発生し易い。
【0008】以上述べたように、従来のカセットテープ
プレーヤにおいては、複数の動作モードの自動化を図る
場合、構成が複雑化し、また製造コストが高いという不
具合が指摘されている。
【0009】本発明のカセットテーププレーヤは、以上
のような課題を解決するために提案されたものであり、
その目的は構成の簡略化を進め、製造コストの低減を図
るカセットテーププレーヤを提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1記載の本発明は、カセットテーププレー
ヤ内に昇降可能に取り付けられ、前記カセットを受入れ
ると共にこれを昇降させるガイドアームと、前記ガイド
アームに前後動可能に設けられ、カセットに係合してカ
セットを前記ガイドアームに引き込み、且つガイドアー
ムから排出するパックストッパと、前記移動部材の移動
力を受けて移動可能であり、前記ガイドアームの昇降動
作を制御するイジェクトプレートと、前記イジェクトプ
レートを常時一方向に付勢するようにイジェクトプレー
トに架設されたスプリングと、前記イジェクトプレート
に係合され、前記イジェクトプレートからの移動力を受
けて前記パックストッパの前後動作を制御する制御部材
とを備えたことを特徴とする。
【0011】また、請求項2記載の本発明は、前記移動
部材と前記イジェクトプレートとの間隙に回動可能に設
けられたイジェクトリンクと、前記駆動モータからの駆
動力を前記移動部材に伝達する伝達ギヤとを備え、前記
イジェクトリンクは、イジェクト動作完了位置では前記
イジェクトプレートの付勢力が前記伝達ギヤに負荷を加
えない構成をとることを特徴とする。
【0012】さらに、請求項3記載の本発明は、前記移
動部材にヘッドのテープに対する接離動作、及びテープ
の早送り巻戻し動作という2つの動作を制御するカム部
が設けられたことを構成上の特徴とする。
【0013】
【作用】以上の構成を有する請求項1記載のカセットテ
ーププレーヤにおいて、ローディング動作を行う時、パ
ックストッパがカセットを係合し、これを保持する。と
ころで、ローディング動作を行おうとする状態でスプリ
ングがイジェクトプレートを動作させる方向に付勢して
いる場合、移動部材はスプリングの弾性力に抗してイジ
ェクトプレートを規制している。そのためローディング
動作を行う際、駆動モータから駆動力を受けて移動部材
が移動すると、イジェクトプレートに対する移動部材の
規制力がなくなり、イジェクトプレートはスプリングか
らの弾性力によって動作する。一方、ローディング動作
を行う状態でスプリングがイジェクトプレートを付勢し
ていない場合、駆動モータから駆動力を受けて移動する
移動部材により、イジェクトプレートが動作する。
【0014】このようにイジェクトプレートが動作する
と、その移動力を受けて制御部材が動作する。この制御
部材の動作によりパックストッパが前進する時、パック
ストッパは保持したカセットをガイドアーム内に引き込
む。また、イジェクトプレートの移動によってガイドア
ームが下降する。これによりカセットのローディング動
作が完了する。
【0015】また、カセットのイジェクト動作を行う場
合、まず移動部材が逆方向に移動する。イジェクト動作
を行う状態でスプリングがイジェクトプレートを付勢し
ていない場合、駆動モータから駆動力を受けて移動する
移動部材により、イジェクトプレートが逆方向に動作す
る。一方、イジェクト動作を行おうとする状態でスプリ
ングがイジェクトプレートを逆方向に動作させる方向に
付勢している場合、移動部材はスプリングの弾性力に抗
してイジェクトプレートを規制している。そのためイジ
ェクト動作を行う際、駆動モータから駆動力を受けて移
動部材が逆方向に移動すると、イジェクトプレートに対
する移動部材の規制力がなくなり、イジェクトプレート
はスプリングからの弾性力によって逆方向に動作する。
【0016】このイジェクトプレートの逆移動によって
ガイドアームは上昇すると共に、制御部材が動作してパ
ックストッパが後退する。この時、パックストッパは保
持したカセットをガイドアームから排出する。これによ
り、カセットのイジェクト動作が完了する。
【0017】特に請求項2記載の本発明においては、回
転可能なイジェクトリンクがイジェクト動作完了位置で
はスプリングの付勢力が伝達ギヤへ伝わらないように、
付勢力の方向を変えることができる。そのため、たとえ
伝達ギヤがプラスチックのような変形し易い部材から作
られていても、その変形を防止することができる。従っ
て、駆動モータから移動部材への駆動力の伝達ロスがな
く、更にギヤの噛合いが不完全なことによって生じる異
音の発生も防ぐことができる。
【0018】又、請求項3記載の本発明においては、イ
ジェクトプレートを動作させる移動部材のカム部がヘッ
ドのテープに対する接離動作とテープの早送り巻戻し動
作とを行うことができる。従って、ヘッドの接離動作及
び早送り巻戻し動作を行う際に必要な部材を削減するこ
とができ、構成の簡略化を進めることができる。
【0019】
【実施例】以上述べた本発明のカセットテーププレーヤ
の一実施例を図面を参照して具体的に説明する。本実施
例は、駆動モータである正逆回転可能な移動用モータ4
0を駆動源とする移動部材(本実施例ではモードプレー
ト5と呼ぶ)の動作によって、複数の動作モードを制御
するものである。ここでは本実施例をローディング動作
及びイジェクト動作の制御を行うローディング制御部
と、テープに対するヘッドの接離動作の制御、及びテー
プ走行における方向及び速度の切換動作を制御するヘッ
ド及びテープ走行制御部とに大別して説明する。
【0020】ローディング制御部は、ガイドアーム51
と、イジェクトプレート52と、パックストッパ54
と、スイングアーム55と、イジェクトリンク56とか
ら成る。一方、ヘッド及びモード制御部は、ヘッドプレ
ート2と、チェンジリンク4と、プレーリンク8と、F
F/REWプレート27とから成る。また、モードプレ
ート5は両方の部分にて主要な部材であり、機能的な面
を主にして各制御部にて言及する。
【0021】A:ローディング制御部 まず、ローディング制御部について図1〜図7及び図2
1(A)〜(C)に基づいて説明する。図1〜図3はロ
ーディング制御部の概略を示す平面図、図4及び図5は
モードプレート5の駆動系を示す平面図、図6及び図7
はローディング制御部の概略を示す側面図、図21
(A)〜(C)は要部平面図である。図1はイジェクト
モード、図2はローディングモードの途中状態、図3は
ローディングモード、図4はイジェクトモード、図5は
ローディングモード、図6はイジェクトモード、図7は
ローディングモードを示している。
【0022】図において、平面図では上側を奥側、下側
を手前側とし、側面図では左側を奥側、右側を手前側賭
する。各構成部材では手前側から奥側への移動を前進、
奥側から手前側への移動を後退とする。但し、後述する
ヘッドプレート2の移動方向は、この前後方向に対して
直交しており、ヘッドがテープに接触する移動を前進、
ヘッドがテープから離れる移動を後退とする。
【0023】[A−1 ガイドアーム51…図1〜図7
参照]プレーヤ内に配設されたデッキプレート1(図1
4参照)にはガイドアーム51が上下方向に回動可能に
取付けられている。このガイドアーム51の先端部には
左右一対の支軸51cを中心にカセットCを収納可能な
パックガイド53が回動自在に設けられている。ガイド
アーム51には上面が設けられており、この上面中央部
には前後方向に沿って溝部51aが形成されている。
又、ガイドアーム51は左側には外方に突出してエンボ
ス51b(図6及び図7参照)が形成されている。
【0024】[A−2 イジェクトプレート52…図1
〜図7参照]前記デッキプレート1にはイジェクトフレ
ーム57が取付けられている。このイジェクトフレーム
57にイジェクトプレート52が前後方向にスライド可
能に取り付けられている。イジェクトプレート52は前
後方向に長尺な部材であり、垂直面及び水平面を有して
いる。このうち、垂直面には略「く」字形の昇降用昇降
用カム穴52aが形成されている。昇降用カム穴52a
には前記ガイドアーム51のエンボス51bが係合され
ている。また、水平面には段部を有する回転用カム穴5
2b(図1〜図3に太線にて図示)が形成されている。
更に、イジェクトプレート52及びイジェクトフレーム
57にはイジェクトスプリング58が取り付けられてい
る。イジェクトスプリング58はイジェクトプレート5
2を常に手前側に付勢している。また、イジェクトプレ
ート52の奥側付近には係合端面52cが設けられてい
る。
【0025】[A−3 スイッチプレート60…図1〜
図3参照]スイッチプレート60は、イジェクトプレー
ト52に対して前後動可能に設けられている。スイッチ
プレート60とイジェクトプレート52とにはスプリン
グ61が取り付けられている。そのため、スイッチプレ
ート60が前進する時はイジェクトプレート52と一体
的に移動し、後退するときはスプリング61の付勢力に
逆らって移動する。又、スイッチプレート60には突起
状カム穴60aが形成されている。更にスイッチプレー
ト60の奥側には押圧部60bが形成されている。この
押圧部60bがローディングスイッチ62を制御するも
のである。ローディングスイッチ62はローディング指
示を出すものであり、イジェクト動作時ではオン状態、
ローディング動作時ではオフ状態になる。
【0026】[A−4 パックストッパ54…図1〜図
3参照]パックストッパ54はガイドアーム51の溝部
51aに前後動可能に嵌合されている。パックストッパ
54はカセットCのハブ穴を引っ掛けるようになってお
り、パックストッパ54が前記溝部51aを摺動するこ
とによってパックガイド53に対するカセットCの引き
込み及び排出を行う。また、パックストッパ54は上面
が設けられており、この上面にエンボス54aが形成さ
れている。
【0027】[A−5 スイングアーム55…図1〜図
3参照]スイングアーム55は、パックストッパ54の
制御部材であり、支軸55aを中心としてイジェクトフ
レーム57に回動可能に軸支されている。スイングアー
ム55の先端部には略円弧状の長穴55bが形成されて
いる。長穴55bにはパックストッパ54のエンボス5
4aに摺動自在に係合されている。
【0028】スイングアーム55の支軸55aのやや基
端部寄りにはイジェクトプレート52の回転用カム穴5
2bに係合可能な係合ピン55dが設けられている。回
転用カム穴52bと係合ピン55dとの係合関係を図2
1に示す。また、係合ピン55dはスイッチプレート6
0のカム部60aとも係合するようになっている。
【0029】[A−6 イジェクトリンク56…図1〜
図5参照]イジェクトリンク56は、イジェクトプレー
ト52の水平面側に係合されている。イジェクトリンク
56は略分銅形でありデッキプレート1に回動可能に軸
支されている。また、イジェクトリンク56にはモード
プレート5に設けられたモードピン5cが係合されてい
る。
【0030】[A−7 モードプレート及びギヤ群…図
1,図4,図17参照]モードプレート5は、デッキプ
レート1に前後動可能に取り付けられている。モードプ
レート5の外側の側縁部には長尺なラック5aが形成さ
れている。このラック5aにはパワーギア20が噛み合
わされている。パワーギヤ20は伝達ギヤ44を介して
ヘリカルギヤ41に噛み合わされており、ヘリカルギヤ
41はウォームギヤ42に噛み合わされている。ウォー
ムギヤ42は移動用モータ40の回転軸に取り付けられ
ている。移動用モータ40はイジェクトフレーム57に
固定されている。
【0031】また、モードプレート5の両端部には移動
を規制するガイドピン5b(図中左側),モードピン5
c(図中右側)が設けられている。これらのピン5b,
5cはデッキプレート1に設けられたガイド溝1cに挿
入されている。また、モードピン5cには、前記イジェ
クトリンク56が係合されている。さらに、モードピン
5cにはイジェクトプレート52の係合端面52cが奥
側から当接されている。
【0032】又、モードプレート5の内側の側縁部には
ヘッドプレート2のカムフォロワ2dに当接してヘッド
プレート2の動作を制御するカム6が形成されている。
このカム6とヘッドプレート2のカムフォロワ2dと
は、通常は接することがなく、所定のクリアランスを持
って動作するように設定されている。すなわち、イジェ
クトプレート52が所定位置まで移動しない限り、カム
6によりヘッドプレート2が動作しないように構成され
ている。
【0033】B:ヘッド及びテープ走行制御部 続いて、ヘッド及びテープ走行制御部について図8〜図
20に基づいて具体的に説明する。図8〜図11は本実
施例が使用されるテーププレーヤの概略を示す平面図、
図12及び図13は本実施例の要部拡大平面図であり、
図8はストップモード、図9はプレーモードの中立状
態、図10はフォワードプレーモード、図11はリバー
スプレーモード、図12はフォワードプレー時のFFモ
ード、図13はフォワードプレー時のREWモードを示
している。
【0034】図14〜図19はテーププレーヤの各構成
部材単品の平面図であり、図14はデッキプレート1
を、図15はヘッドプレート2を、図16はチェンジリ
ンク4を、図17はモードプレート5を、図18はプレ
ーリンク8を、図19はFF/REWプレート27を示
している。さらに図20はテープ走行系に駆動力を伝達
する部材を示す平面図である。なお、これらの部材の図
面において括弧を付けた符号は別部材の取付位置を示
す。又、図8中のX1,X2方向が図1〜図3における
左右方向に相当し、図6中のY1,Y2方向が図1〜図
3における前後方向に相当する。
【0035】[B−1 ヘッドプレート2…図13参
照]ヘッドプレート2はデッキプレート1(図14参
照)上面に、図8中のX1,X2方向に移動可能に取り
付けられている。ヘッドプレート2は、デッキプレート
1上のX2方向部に図8中のY1,Y2方向に長尺な第
1のプレート部と、この第1のプレート部の図中Y2方
向の端部から、この部分に直交する形でX1方向に伸び
る第2のプレート部とから成る略L字状部材である。
【0036】ヘッドプレート2の第1のプレート部の中
央にはヘッド3が搭載されており、該ヘッド3の両側に
はカム孔2aがそれぞれ設けられている。ヘッドプレー
ト2の第1のプレート部の図中Y1方向の端部とL字状
の屈曲部とには、図中上下方向に伸びる一対のガイド溝
2b,2bが設けられている。このガイド溝2b,2b
内にデッキプレート1に設けられた一対のガイドピン1
a,1aが挿入されている。ヘッドプレート2の第2の
プレート部には、ガイドピン2c及びこれと同軸のカム
フォロワ2dが設けられている。ガイドピン2cはデッ
キプレート1に設けられたガイド溝1bに挿入されてい
る。
【0037】ヘッドプレート2は、これら3組のガイド
ピン1a,1a,2c及びガイド溝1b,2b,2bに
より、図中上下方向にデッキプレート1上にガイドされ
つつ、図6に示す図中下方のストップ位置(後退位置)
と、図9に示す図中上方のプレー位置(前進位置)との
間を前後動する。また、第1のプレート部の前側縁部の
ほぼ中央には下方に突出して支軸2eが設けられてい
る。更に、カム孔2a付近の第1のプレート部の側縁部
には後方に凹んだ凹部2fが形成されている。
【0038】ところで、ヘッドプレート2の第2のプレ
ート部の中央には、制御穴30が設けられている。図1
5に示すように、制御穴30の内周のうち、図中上方部
に位置し、最もくびれている部分を第1の制御部31、
中央部に位置し、左右に最も膨らんでいる部分の左右端
部を第2の制御部32R,32L、図中下方部に位置す
る凹部分の左右端部を第3の制御部33R,33Lとす
る。
【0039】[B−2 チェンジリンク4…図16参
照]チェンジリンク4は、ヘッドプレート2の第1のプ
レート部の下部に支軸2eによって回動可能に取り付け
られている。そのためチェンジリンク4はヘッドプレー
ト2の前後動に伴って前後方向に移動すると共に、図8
及び図9に示す中立位置を中心として図10に示すフォ
ワードプレー位置(反時計方向側の位置)及び図11に
示すリバースプレー位置(時計方向側の位置)との間を
回動する。
【0040】また、チェンジリンク4の図中上方に延び
るアームの先方部分はデッキプレート1を挿通して下面
側に配置されている。更に、チェンジリンク4において
図中上方に延びるアームの先端部には係合用凹部4aが
設けられている。また、左右のアーム先端の後側縁部に
係合部4bがそれぞれ設けられている。
【0041】[B−3 プレーリンク8…図18参照]
プレーリンク8は、図8のX1,X2方向に長尺な部材
であり、デッキプレート1上面の中央部に配設されてい
る。その配設位置はリールベース11Fとリールベース
11Rとの間で、且つ前記チェンジリンク4のX1側で
ある。このプレーリンク8は支軸1dによって、デッキ
プレート1に対して回動可能に取り付けられている。
【0042】また、プレーリンク8において支軸1d付
近には、右方向に延びるアームを有している。このアー
ムの先端には下方に突出するカムフォロワ8aが設けら
れている。カムフォロワ8aはモードプレート5に係合
しており、プレーリンク8はモードプレート5の動作に
従って回動する。その際、プレーリンク8は図6及び図
7に示す中立位置を中心として、図10に示すフォワー
ド位置(時計方向側の位置)及び図11に示すリバース
位置(反時計方向側の位置)との間を回動する。
【0043】また、プレーリンク8の後端部及び中央部
には第1の係合部8b及び第2の係合部8cがそれぞれ
下方に設けられている。このうち第1の係合部8bに
は、ヘッドプレート2の移動動作に伴って、チェンジリ
ンク4の係合用凹部4aが係合・離脱するようになって
いる。
【0044】[B−4 キャプスタン15F,15R及
びアイドラプレート26F,26R…図10参照]更に
デッキプレート1の上面には、上方に突出してキャプス
タン15F,15Rが回動自在に設けられている。これ
らのキャプスタン15F,15Rを支軸として、一対の
アイドラプレート26F,26Rがデッキプレート1に
対して回転可能に設けられている。
【0045】アイドラプレート26の後方には、略くの
字形のカム孔26aが形成されている。なお、デッキプ
レート1における、アイドラプレート26F,26Rの
前方位置及び後方のカム孔26aに対応する位置には、
それぞれガイド溝1f及び1gが形成されている。
【0046】[B−5 ピンチローラ13F,13R及
び圧着用スプリング14…図8参照]ヘッドプレート2
の第1のプレート部における両端部には、ピンチローラ
ケース12F,12Rが配設されている。これらピンチ
ローラケース12F,12Rは、前記支軸1aによっ
て、デッキプレート1に対してそれぞれ回動可能に設け
られている。また、ピンチローラケース12F,12R
において、互いに向い合う内側端部には、回転軸を介し
てピンチローラ13F,13Rがそれぞれ回転可能に支
持されている。
【0047】ピンチローラケース12F,12Rにおけ
る支軸1a側の基部には、後方に向かってスプリング取
付部12aがそれぞれ設けられている。これらのスプリ
ング取付部12aの間には圧着用スプリング14が取り
付けられている。この圧着用スプリング14の付勢力
は、圧着方向である前方に回動し、ピンチローラ13
F,13Rをキャプスタン15F,15Rに圧着させる
ように働く。
【0048】ピンチローラケース12F,12Rにおけ
るピンチローラ13F,13R近傍の後方には、係合用
突起12bがそれぞれ設けられており、ヘッドプレート
2のカム孔2a及びチェンジリンク4の対応するアーム
の係合部4bに係合する。そのため、圧着用スプリング
14の付勢力は、ピンチローラケース12F,12Rの
係合用突起12bとヘッドプレート2のカム孔2aとの
係合を介して、ヘッドプレート2の前方位置への駆動力
としてヘッドプレート2に伝達される。
【0049】また、圧着用スプリング14の付勢力は係
合用突起12bとヘッドプレート2のカム孔2aとを係
合させる。この時、ピンチローラケース12F,12R
は、ピンチローラ13F,13Rとキャプスタン15
F,15Rとが圧着する圧着位置から、ストップ位置
(後退位置)にあるヘッドプレート2によって規制され
る解除位置まで回動する。更に、ピンチローラ13F,
13Rの回転軸には下方に突出する係合ピン13aが設
けられている。この係合ピン13aはヘッドプレート2
の凹部2gに当接すると共に、前記アイドラプレート2
6F,26Rのカム孔26aに挿入されている。
【0050】[B−6 モードプレート5…図17参
照]モードプレート5は、先のローディング制御部[A
−7]にて既に述べたので、ここでは他の部材に動作を
行わせるカムに関して詳しく説明する。すなわち、前述
したようにモードプレート5の内側縁部にはカム6が形
成されているが、このカム6は、階段状に形成される後
段部STと前段部FFとから成る。このうち、後段部S
Tはヘッドプレート2をストップ位置に制御する部分で
あり、一方、前段部FFはヘッドプレート2をFF/R
EW位置に制御する部分である。
【0051】また、モードプレート5の中央部には略W
字形状のメインカム7が形成されている。このメインカ
ム7はプレーリンク8のカムフォロワ8aを挿通してプ
レーリンク8の回動を制御するようになっている。
【0052】[B−7 モードスイッチ及びセンサ]図
示しないが、デッキプレート1の背面を覆うようにして
底板が取り付けられている。この底板にはモードプレー
ト5に対応する位置近傍にモードスイッチ及び光センサ
等のセンサが設けられている。これらモードスイッチ及
びセンサはマイコンに接続されている。このうちモード
スイッチはモードプレート5の位置を検出して、この検
出信号をマイコンに送る。一方センサはテープエンド等
テープの走行状態を検知し、この検出信号をマイコンに
送る。マイコンは、これらの検出信号を受けることによ
り移動用モータ40及び後述する駆動モータ37の駆動
及び停止を行う。
【0053】[B−8 ディテクトリンク9…図8参
照]ディテクトリンク9は、デッキプレート1における
プレーリンク8の下面側に配設され、デッキプレート1
に設けられた支軸1eによって、デッキプレート1に対
して回動可能に取り付けられている。このディテクトリ
ンク9の前端部にはディテクトギア10が回転可能に支
持され、その後端部には後方が開いているU字形状のス
プリング9aが設けられている。このスプリング9aは
プレーリンク8の第1の係合部8b及びFF/REWプ
レート27に係合されており、プレーリンク8の回動を
ディテクトリンク9及びFF/REWプレート27に伝
える。
【0054】ディテクトリンク9はプレーリンク8の回
動方向に応じて同方向に回動し、ディテクトギア10を
対応する側のリールベース11F,11R(小径ギア3
4側)のいずれか一方に噛み合わせる。この噛み合わせ
によりディテクトギア10にはリールベース11F,1
1Rの回転力が伝達される。この様なディテクトギア1
0の裏面にはセンサ反応部10aが設けられている。
【0055】[B−9 フライホイール23F,23R
…図20参照]フライホイール23F,23Rは、前記
キャプスタン15F,15Rと同軸上でデッキプレート
1の背面側に、回動自在に設けられている。これらフラ
イホイール23F,23Rの外周上部には大径ギア39
が、回転軸近傍には小径ギア39が、それぞれ同軸上に
一体に形成されている。また、フライホイール23F,
23Rの外周下部には外周に沿って溝部が形成されてお
り、ここにベルト36が巻かれている。フライホイール
23F,23Rはこのベルト36を介して、デッキプレ
ート1背面側に取り付けられた駆動モータ37の駆動軸
37aと連結されている。
【0056】[B−10 FF/REWプレート27…
図19参照]デッキプレート1の背面側において、プレ
ーリンク8の後端部に相当する位置には図中の左右方向
に長尺なFF/REWプレート27が配設され、その両
端部にはFF/REWギヤ25F,25Rが回動自在に
取り付けられている。FF/REWギヤ25F,25R
は、上部に形成される小径ギヤ41と、下部に形成され
る大径ギヤ42とから構成される。FF/REWギヤ2
5Fにおける小径ギヤ41及び大径ギヤ42は、リール
ベース11F側の大径ギア33及びフライホイール23
F側の大径ギア39と噛み合わせ・解除を行い、FF/
REWギヤ25Rにおける小径ギヤ41及び大径ギヤ4
2は、リールベース11R側の大径ギア35及びフライ
ホイール23R側の大径ギア39と噛み合せ・解除を行
うようになっている。
【0057】また、FF/REWプレート27の中央部
には、ディテクトリンク9のスプリング9aに係合する
突出部27aが設けられており、ディテクトリンク9の
回動方向に応じて、左右方向に移動する。更に、FF/
REWギヤ25Fの回転軸には上方に突出して制御ピン
43が設けられている。この制御ピン43は、リールベ
ース11Fが取り付けられている取付穴1hを貫通して
ヘッドプレート2の制御穴30に挿通されている。そし
て、制御ピン43はヘッドプレート2の前後動に伴い、
制御穴30内を移動し、制御部31,32R,32L,
33R,33Lに当接することにより、FF/REWプ
レート27の左右方向への移動を制御するようになって
いる。
【0058】[B−11 アイドラギヤ24F,24
R]アイドラプレート26F,26Rの前方の下面には
回転軸24aを介してプレー走行用のアイドラギア24
F,24Rが回動自在に設けられている。回転軸24a
はデッキプレート1のガイド溝1fに対して摺動自在に
挿入されている。アイドラギア24Fはフライホイール
23Fの小径ギア39と、アイドラギア24Rはフライ
ホイール23Rの小径ギア39と噛み合っている。ま
た、アイドラギア24Fは、アイドラプレート26Fの
回動に従って、リールベース11F側の大径ギア35と
の噛み合わせ・解除を行い、一方アイドラギア24R
は、アイドラプレート26Rの回動に従って、リールベ
ース11R側の大径ギア35との噛み合わせ・解除を行
うようになっている。
【0059】進んで、以上述べたようなカセットテープ
プレーヤにおける各動作モードの作用について述べる。
まず、ローディングモード及びイジェクトモードに関し
てローディング制御部の作用を図1〜図7及び図21を
参照して説明する。
【0060】ローディングモード カセットCが装置されていない状態では、各部材は次の
位置で停止している。モードプレート5は奥側に位置し
ている(図4)。イジェクトプレート52はモードピン
5cが係合端面52cを規制するので、奥側に位置して
いる(図1)。この時、スイッチプレート60はスプリ
ング61の付勢力により、イジェクトプレート52と一
体的に、奥側に位置している。また、ガイドアーム51
及びパックガイドは上昇位置にある(図6)。スイング
アーム55は時計回転方向への回動が終了した位置にあ
る。そのため、パックストッパ54はガイドアーム51
の溝部51aの最も手前側に位置している。
【0061】この様な状態をとるカセットテーププレー
ヤに対して、カセットCを縦長にしてこれをパックガイ
ド53に収納するように前方に押し込む(図1から図2
へ)。この時、パックストッパ54はカセットCのハブ
穴を引っ掛け、カセットCの押圧力を受けて前進する。
パックストッパ54のエンボス54aは、長穴55bを
図中左方向に摺動しつつ、長穴55b端面を押圧する。
そのためスイングアーム55は支軸55aを中心として
反時計回転方向に回動する。
【0062】スイングアーム55の回動に伴い、係合ピ
ン55dがスイッチプレート60のカム部60aの端面
を押圧して後退させる。そこで、スイッチプレート60
はスプリング61の付勢力に逆らって後退する。従っ
て、押圧部60bがローディングスイッチ62から離
れ、ローディングスイッチ62はオンからオフに切換わ
る。
【0063】マイコンがこの変化を検出して移動用モー
タ制御回路をコントロールし、移動用モータ40をロー
ディング方向に回転させる。移動用モータ40が回転を
開始すると、その回転力はウォームギヤ42、伝達ギヤ
44及びヘリカルギヤ41を介してパワーギヤ20に伝
わり、パワーギヤ20は回転する。パワーギヤ20の回
転力がラック5aを介してモードプレート5に伝わり、
モードプレート5は後退を開始する(図5参照)。
【0064】モードプレート5の後退によりモードピン
5cもまた後退する。そのためモードピン5cに係合さ
れたイジェクトリンク56は支軸56aを中心に反時計
回転方向に回動する。また、モードピン5cは後退する
ため、イジェクトプレート52への規制力は解除され
る。イジェクトプレート52はイジェクトスプリング5
8の付勢力を受けて後退する(図3参照)。なお、係合
端面52cはイジェクトスプリング58の付勢力を受け
るため、後退するモードピン5cに常に接している。
【0065】イジェクトプレート52が後退すると、イ
ジェクトプレート52の回転用カム穴52bに係合され
た係合ピン55dが反時計回転方向に押圧される。その
ためスイングアーム55は支軸55aを中心に反時計回
転方向に回動する(図21の(A)から順次(C)
へ)。このスイングアーム55の回動により長穴55b
がパックストッパ54のエンボス54aを前方に押圧す
る。従って、エンボス54aが図中左方向に摺動しつ
つ、パックストッパ54が前進する。これにより、パッ
クストッパ54に保持されたカセットCが水平に前進す
る。
【0066】また、パックストッパ54の前進が終了し
た時点で、イジェクトプレート52の昇降用カム穴52
aがガイドアーム51のエンボス51bを押し下げる。
これにより、ガイドアーム51は支軸51cを中心に左
側から見て時計回転方向に回動する(図6から図7
へ)。そのためカセットCはガイドアーム51の回動に
よりパックガイド53に収納された状態で下降し、再生
ポジションに装着する。このカセットCの下方向への装
着力はスプリング58の付勢力が昇降用カム穴52aの
垂直方向への分力として作用する。
【0067】イジェクトモード マイコンにイジェクト指令を出すと、マイコンは移動用
モータ制御回路をコントロールして、移動用モータ40
をイジェクト方向に回転させる。すなわち移動用モータ
40はローディング時とは逆回転する。モータ40の回
転力はウォームギヤ42、伝達ギヤ44及びヘリカルギ
ヤ41を介してパワーギヤ20に伝わり、パワーギヤ2
0は回転する。パワーギヤ20の回転力がラック5aを
介してモードプレート5に伝わり、モードプレート5は
前進を開始する(図4参照)。
【0068】モードプレート5が前進することでモード
ピン5cもまた前進する。そのためモードピン5cに係
合されたイジェクトリンク56は支軸56aを中心に時
計回転方向に回動する。また、モードピン5cと係合端
面52cとは常に接しているため、モードピン5cの前
進により、イジェクトプレート52はイジェクトスプリ
ング58の付勢力に逆らいつつ前進する(図2参照)。
イジェクトプレート52が前進すると、昇降用カム穴5
2aがガイドアーム51のエンボス51bを押し上げ
る。これにより、ガイドアーム51は支軸51cを中心
に左側から見て反時計回転方向に回動する(図7から図
6へ)。カセットCは、ガイドアーム51の回動により
パックガイド53に収納された状態で上昇する。
【0069】また、イジェクトプレート52の前進によ
り、スプリング61の付勢力を受けたスイッチプレート
60はイジェクトプレート52と共に一体的に前進す
る。そのため、スイッチプレート60のカム部60aに
係合された係合ピン55dが後方に押圧される。この
時、イジェクトプレート52の回転用カム穴52bに沿
ってスイングアーム55の係合ピン55dが移動する
(図21の(C)から順次(A)へ)。
【0070】そのためスイングアーム55は支軸55a
を中心に時計回転方向に回動する。このスイングアーム
55の回動により長穴55bがパックストッパ54のエ
ンボス54aを後方に押圧する。従って、エンボス54
aが図中右方向に摺動しつつ、パックストッパ54が後
退する。これにより、パックストッパ54に保持された
カセットCは水平に後退し、パックガイドから排出す
る。
【0071】また、スイッチプレート60の前進が進ん
で、押圧部60bがローディングスイッチ62を押す
と、ローディングスイッチ62はオフからオンに切換わ
り、初期状態に戻る。最終的にモードプレート5が元の
位置に復帰すると、マイコンがこれを検知して移動用モ
ータ制御回路をコントロールし、移動用モータ40を停
止させる。これにより、イジェクト動作が完了する。
【0072】ところで、上記のローディング制御部にお
いて、回転可能なイジェクトリンク56がイジェクト動
作完了位置ではイジェクトスプリング58の付勢力が、
ウォームギヤ42、ヘリカルギヤ41及びパワーギヤ2
0などのギヤ群及びモードプレート5のラック5aへ伝
わらないように、付勢力の方向を変えている。すなわ
ち、イジェクト動作完了位置でイジェクトスプリング5
8の付勢力はデッキプレート1のガイド溝1cの端面に
かかるようになっている。
【0073】そのため、前記ギヤ群42,41,20及
びラック5aがプラスチックのような変形し易い部材か
ら作られていても、その変形を防止することができる。
また、部材の耐久性も向上する。従って、移動用モータ
40からモードプレート5への駆動力の伝達ロスがな
く、更にギヤの噛合いが不完全なことによって生じる異
音の発生も防ぐことができる。
【0074】また、ローディング動作中、移動用モータ
40から伝達されたパックストッパ54の前進力より
も、カセットCに対する規制力の方が大きい場合、パッ
クストッパ54はカセットCのハブ穴から外れる。そし
て、カセットCを保持しない状態で、各構成部材はロー
ディングモード時の一連の動作を行うことができる。す
なわち、パックストッパ54は前進方向に逃げを設定す
ることが可能である。従って、ローディング動作が開始
された状態でカセットCのローディング動作を強制的に
中止しようとする場合でも、移動用モータ40や構成部
材に過負荷がかかることがない。その結果、構成部材に
破損及び故障が生じる心配がない。
【0075】しかも、モードプレート5とヘッドプレー
ト2とは、クリアランスを持って動作するように設定さ
れており、イジェクトプレート52が所定位置に達しな
いと、モードプレート5によりヘッドプレート2が動作
することがない。これにより、モードプレート5の移動
ストロークを効果的に用いている。そのため、イジェク
トプレート52の移動ストロークを大きく設定しなくと
も、最低限の移動ストロークを確保すれば、イジェクト
プレート52による複数のモードを実施することが可能
となる。この様な構成部材の移動ストロークの短縮化に
より、プレーヤの小形化に貢献することができる。
【0076】次に、ストップモード、再生モード、プロ
グラムチェンジモード及び早送り巻戻しモードに関して
ヘッド及びテープ走行制御部の作用を説明する。 ストップモード…図8 ストップモードではモードプレート5は最も右側に位置
している。そのため、カム6の後段部STがカムフォロ
ワ2dに当接し、ヘッドプレート2をストップ位置(後
退位置)に制御する。また、メインカム7がカムフォロ
ワ8aを介してプレーリンク8を中立位置に制御する。
従って、スプリング9aによってプレーリンク8に係合
されたディテクトリンク9及びFF/REWプレート2
7もまた中立位置に制御されている。この時、ディテク
トギヤ10はリールベース11F,11Rの小径ギア3
4と噛合っていない。また、制御ピン43は制御部31
に当接し、FF/REWギヤ25F,25Rにおける小
径ギヤ41及び大径ギヤ42はいずれも、リールベース
11F,11R側の大径ギア33及びフライホイール2
3F,23R側の大径ギア39から離れている。
【0077】ストップ位置(後退位置)に制御されたヘ
ッドプレート2のカム孔2aが係合用突起12bを後方
に規制することにより、ピンチローラケース12F,1
2Rを後方の解除位置に制御する。このため、ピンチロ
ーラ13F,13Rは、共にキャプスタン15F,15
Rから離れて保持される。
【0078】また、ピンチローラ13F,13Rの解除
位置への制御により、係合ピン13aがカム孔26aの
後端部側に位置して、アイドラプレート26F,26R
は外側に回動した状態で規制される。この時、アイドラ
ギア24F,24Rとリールベース11F,11R側の
大径ギア35とは解除状態にある。
【0079】以上の状態において、圧着用スプリング1
4の付勢力は、ピンチローラケース12F,12Rの係
合用突起12bとヘッドプレート2のカム孔2aとの係
合を介して、ヘッドプレート2を前方に押圧する力とな
って作用している。また、チェンジリンク4の係合用凹
部4a及び係合部4bは、プレーリンク8及びピンチロ
ーラケース12F,12Rに係合していない。
【0080】フォワードプレーモード…図10 マイコンがフォワードプレー指令を出すと、移動用モー
タ40が駆動してパワーギヤ20が時計回転方向に回転
し、ラック5aを介してモードプレート5が図1の状態
から左側に移動する。この時、圧着用スプリング14の
付勢力がヘッドプレート2を前方に駆動する駆動力とな
って、ヘッドプレート2はカム6の形状に沿って前進す
る。そして、カム6の前段部FFからカムフォロワ2d
が離れると、ヘッドプレート2は後方への規制から解放
され、プレー位置(前進位置)まで前進する。
【0081】また、モードプレート5が左側へ移動する
時、プレーリンク8のカムフォロワ8aはモードプレー
ト5のメインカム7の略W型部分を左方向に摺動する。
そのため、メインカム7の形状に従ってプレーリンク8
が回動する。この回動力がスプリング9aを介してディ
テクトリンク9及びFF/REWプレート27に伝わ
る。すなわち、プレーリンク8の回動と共にディテクト
リンク9は回動し、FF/REWプレート27は左右方
向に移動する。
【0082】そして、モードスイッチ(図示せず)が、
フォワードプレー位置にモードプレート5が移動したこ
とを検出すると、移動用モータ40及びモードプレート
5の移動が停止し、プレーリンク8がフォワード位置
(時計方向側の位置)まで回動した状態でモードプレー
ト5は保持される。
【0083】この時、ディテクトリンク9は時計回転方
向に回動し、ディテクトギヤ10はリールベース11F
側の小径ギア34と噛み合う。一方、FF/REWプレ
ート27は左側に移動し、FF/REWプレート27の
左側移動に伴って、FF/REWギヤ25Fがリールベ
ース11F及びフライホイール23Fに近付き、FF/
REWギヤ25Rがリールベース11R及びフライホイ
ール23Rから遠ざかる。
【0084】しかし、プレー位置(前進位置)まで前進
したヘッドプレート2における制御穴30において、第
3の制御部33Lに対して制御ピン43が当接し、FF
/REWプレート27の左側移動は、この第3の制御部
33Lにより規制される。そのため、FF/REWギヤ
25Fはリールベース11F及びフライホイール23F
に近付くだけで、小径ギヤ41及び大径ギヤ42がリー
ルベース11F側の大径ギア35及びフライホイール2
3F側の大径ギア39と噛み合うまでには至らない。
【0085】また、ヘッドプレート2の前進に従って、
カム孔2aによって係合用突起12bが規制されていた
ピンチローラケース12F,12Rも、圧着方向である
前方に回動する。更に、ピンチローラケース12F,1
2Rの回動に伴って、係合ピン13aがカム孔26aに
沿って前進し、アイドラプレート26F,26Rは内側
に回動する。
【0086】ところで、ヘッドプレート2と共にチェン
ジリンク4が前進すると、係合用凹部4aはプレーリン
ク8の第1の係合部8bに係合する。そのため、プレー
リンク8の時計回転方向への回動力は、第1の係合部8
b及び係合用凹部4aを介してチェンジリンク4に伝わ
り、チェンジリンク4はフォワード位置(反時計方向側
の位置)まで回動する。このチェンジリンク4の回動に
従って、チェンジリンク4の左側の係合部4bが、圧着
用スプリング14の付勢力に逆らって、ピンチローラケ
ース12Rの係合用突起12bを後方に押圧する。
【0087】そして、ピンチローラケース12Rの係合
用突起12bがカム孔2aに当接し、ピンチローラ13
Rの係合ピン13aがヘッドプレート2の凹部2fに当
接する。これにより、ピンチローラケース12Rの後方
への回動を制御する。その結果、ピンチローラ13Rの
係合ピン13aは前進を止め、アイドラプレート26R
は内側への回動を停止する。この時、アイドラプレート
26Rに設けられたアイドラギア24Rはリールベース
11Rから離れた解除状態で保持される。
【0088】一方、フォワード側のピンチローラケース
12Fは圧着用スプリング14の付勢力によって前方に
付勢され続け、ピンチローラ13Fはキャプスタン15
Fに圧着保持される。また、ピンチローラ13Fの係合
ピン13aがカム孔26aに沿って前進し続け、アイド
ラプレート26Fに設けられたアイドラギア24Fはリ
ールベース11Fの大径ギヤ35と噛み合う。これによ
り、フライホイール23Fの回転力がアイドラギア24
Fを介してリールベース11Fに伝わり、フォワードプ
レー走行が行われる。
【0089】リバースプレーモード…図11 マイコンがリバースプレー指令を出すと、移動用モータ
40が駆動してパワーギヤ20が時計回転方向に回転
し、ラック5aを介してモードプレート5が図3のフォ
ワードプレーモード状態から更に左側まで移動する。こ
の時、カム6の前段部FFからカムフォロワ2dが離
れ、後方への規制から開放されたヘッドプレート2はプ
レー位置(前進位置)に位置する。
【0090】また、モードプレート5の左側への移動に
より、プレーリンク8のカムフォロワ8aはモードプレ
ート5のメインカム7の略W型部分を左方向に摺動す
る。そのため、メインカム7の形状に従ってプレーリン
ク8は回動し、この回動と共にディテクトリンク9は回
動し、FF/REWプレート27は左右方向に移動す
る。そして、モードスイッチ(図示せず)によりリバー
スプレー位置にモードプレート5が移動されたことが検
出されると、移動用モータ40及びモードプレート5の
移動は停止し、プレーリンク8がリバース位置(反時計
方向側の位置)に回動した状態でモードプレート5は保
持される。
【0091】この時、ディテクトリンク9は反時計回転
方向に回動し、ディテクトギヤ10はリールベース11
R側の小径ギア34と噛み合う。一方、FF/REWプ
レート27は右側に移動し、FF/REWプレート27
の右側移動に伴って、FF/REWギヤ25Fがリール
ベース11R及びフライホイール23Rに近付き、FF
/REWギヤ25Fがリールベース11F及びフライホ
イール23Fから遠ざかる。しかし、プレー位置(前進
位置)まで前進したヘッドプレート2における制御穴3
0において、第3の制御部33Rに対して制御ピン43
が当接し、FF/REWプレート27の右側移動は、こ
の第3の制御部33Rにより規制される。そのため、F
F/REWギヤ25Rはリールベース11R及びフライ
ホイール23Rに近付くだけで、小径ギヤ41及び大径
ギヤ42がリールベース11F側の大径ギア33及びフ
ライホイール23F側の大径ギア39と噛み合うまでに
は至らない。
【0092】また、ヘッドプレート2の前進に伴い、カ
ム孔2aによって係合用突起12bが規制されていたピ
ンチローラケース12F,12Rも、圧着方向である前
方に回動する。そのため、係合ピン13aがカム孔26
aに沿って前進し、アイドラプレート26F,26Rは
内側に回動する。
【0093】ところで、プレーリンク8が反時計回転方
向へ回転すると、その回動力は係合し合う第1の係合部
8b及び係合用凹部4aを介してチェンジリンク4に伝
わり、チェンジリンク4はリバース位置(時計方向側の
位置)まで回動する。このチェンジリンク4の回動に従
って、チェンジリンク4の右側の係合部4bが、圧着用
スプリング14の付勢力に逆らって、ピンチローラケー
ス12Fの係合用突起12bを後方に押圧する。
【0094】そして、ピンチローラケース12Fの係合
用突起12bがカム孔2aに当接し、ピンチローラ13
Fの係合ピン13aがヘッドプレート2の凹部2fに当
接する。これにより、ピンチローラケース12Fの後方
への回動は制御される。その結果、ピンチローラ13F
の係合ピン13aが後方に回動した状態で、アイドラプ
レート26Fは内側への回動を停止する。従って、アイ
ドラプレート26Fに設けられたアイドラギア24Fは
リールベース11Fから離れた解除状態で保持される。
【0095】一方、リバース側のピンチローラケース1
2Rは圧着用スプリング14の付勢力によって前方に付
勢され続け、ピンチローラ13Rはキャプスタン15R
に圧着保持される。また、ピンチローラ13Rの係合ピ
ン13aがカム孔26aに沿って前進することにより、
アイドラプレート26Rは内側に回動し、アイドラギア
24Rはリールベース11Rの大径ギヤ35と噛み合
う。従って、フライホイール23Rの回転力がアイドラ
ギア24Rを介してリールベース11Rに伝わり、リバ
ースプレー走行が行われる。
【0096】なお、フォワードあるいはリバースのプレ
ーモードでテープエンドとなり、リールベース11F,
11Rの停止に伴うディテクトギア10の停止がセンサ
により検出された場合、移動用モータ40が駆動してモ
ードプレート5が移動され、図2に示す中立位置の通過
後、各部材が他方のプレーモード位置に移動することが
できる。
【0097】フォワードプレー時のFFモード…図1
0から図12へ フォワードプレー時にマイコンがFF指令を出すと、移
動用モータ40が駆動してパワーギヤ20が反時計回転
方向に回転し、ラック5aを介してモードプレート5が
フォワードプレー状態(図10に示す)から左側に移動
する。そして、カム6の前段部FFはカムフォロワ2d
に当接することにより、圧着用スプリング14の付勢力
に逆らってヘッドプレート2を若干後退させてFF/R
EW位置に規制する。
【0098】また、ヘッドプレート2の後退に従ってカ
ム孔2aによりピンチローラケース12Fも解除方向で
ある後方に回動する。このピンチローラケース12Fの
回動に伴って、ピンチローラ13Fがキャプスタン15
Fから解除される。と同時に、係合ピン13aがカム孔
26aに沿って後退し、アイドラプレート26Fは外側
に回動する。そのため、アイドラギヤ24Fがリールベ
ース11Fの大径ギヤ35から解除される。なお、チェ
ンジリンク4はフォワード位置(反時計方向側の位置)
を保持したまま、ヘッドプレート2と共に後退する。そ
のため、チェンジリンク4の係合用凹部4aはプレーリ
ンク8の第1の係合部8bから離れる。
【0099】モードプレート5がヘッドプレート2を前
記FF/REW位置に制御した状態で、且つプレーリン
ク8が時計回転方向に回動した時、モードスイッチ(図
示せず)が動作して、移動用モータ40及びパワーギヤ
20が停止する。これによりモードプレート5はその位
置に保持され、ディテクトリンク9は時計回転方向に回
動し、ディテクトギヤ10はリールベース11F側の小
径ギア34と噛み合い、FF/REWプレート27は左
側に移動する。
【0100】フォワードプレーモードでは第3の制御部
33Lに当接していた制御ピン43が、ヘッドプレート
2の後退に従って、制御穴30の内周に沿って左側へ移
動する。そのため、FF/REWプレート27はプレー
モード時よりも更に左側へスムーズに移動する。そし
て、制御ピン43が制御穴30における第2の制御部3
2Lに当接した時点で、FF/REWプレート27の左
側への移動が制御される。この時、FF/REWギヤ2
5Fの小径ギヤ41及び大径ギヤ42は、リールベース
11F側の大径ギア35及びフライホイール23F側の
大径ギア39と噛み合う。これにより、フライホイール
23Fの回転力がFF/REWギヤ25Fを介してリー
ルベース11Fに伝わり、フォワードプレー時のFF走
行が行われる。
【0101】フォワードプレー時のREWモード…図
10から図13へ フォワードプレー時にマイコンがREW指令を出す場
合、移動用モータ40が逆方向に駆動してパワーギヤ2
0の反時計回転方向への回転により、モードプレート5
がフォワードプレー状態(図10に示す)から左側に移
動し、カム6の前段部FFがカムフォロワ2dに当接し
てヘッドプレート2をFF/REW位置まで後退させ
る。
【0102】このヘッドプレート2の後退により、ピン
チローラケース12Fが解除方向である後方に回動し、
ピンチローラ13Fがキャプスタン15Fから解除され
る。と同時に、アイドラプレート26Fが外側に回動し
て、アイドラギヤ24Fがリールベース11Fの大径ギ
ヤ35から解除される。なお、フォワードプレー時のF
Fモードと同様に、チェンジリンク4はヘッドプレート
2と共に後退し、チェンジリンク4の係合用凹部4aは
プレーリンク8の第1の係合部8bから離れる。
【0103】モードプレート5がヘッドプレート2を前
記FF/REW位置に制御した状態で、且つプレーリン
ク8が反時計回転方向に回動した時、モードスイッチ
(図示せず)が動作して、移動用モータ40及びパワー
ギヤ20が停止する。そして、モードプレート5はその
位置に保持され、ディテクトリンク9は反時計回転方向
に回動し、ディテクトギヤ10はリールベース11R側
の小径ギア34と噛み合い、FF/REWプレート27
は右側に移動する。
【0104】FF/REW位置に制御されたヘッドプレ
ート2の制御孔30において、制御ピン43が第2の制
御部32Rに当接することにより、FF/REWプレー
ト27の右側への移動が制御される。この時、FF/R
EWギヤ25Rの小径ギヤ41及び大径ギヤ42は、リ
ールベース11R側の大径ギア35及びフライホイール
23R側の大径ギア39と噛み合う。これにより、フラ
イホイール23Rの回転力がFF/REWギヤ25Rを
介してリールベース11Rに伝わり、フォワードプレー
時のREW走行が行われる。
【0105】なお、図示しないが、リバースプレー時の
FFモードでは、プレーリンク8の反時計回転方向への
回動に伴って、制御ピン43が制御穴30の第2の制御
部32Rに当接するまで、FF/REWプレート27が
右側へ移動し、フォワードプレー時のREWモードと同
様、FF/REWギヤ25Rの小径ギヤ41及び大径ギ
ヤ42が、リールベース11R側の大径ギア35及びフ
ライホイール23R側の大径ギア39と噛み合って、リ
バースプレー時のFF走行が行われる。
【0106】反対にリバースプレー時のREWモードで
は、プレーリンク8の時計回転方向への回動に伴って、
制御ピン43が制御穴30の第2の制御部32Lに当接
するまで、FF/REWプレート27が左側へ移動し、
フォワードプレー時のFFモードと同様、FF/REW
ギヤ25Fの小径ギヤ41及び大径ギヤ42が、リール
ベース11F側の大径ギア35及びフライホイール23
F側の大径ギア38と噛み合って、リバースプレー時の
REW走行が行われる。
【0107】また、フォワード及びリバースプレーモー
ドあるいはFF/REWモードから、図8に示すような
ストップ状態に復帰する場合には、モードプレート5を
右側に移動させ、カム6の作用により、圧着用スプリン
グ14の付勢力に逆らって、ヘッドプレート2を強制的
に後退させる。このようなヘッドプレート2の動作に伴
い、カム孔2aにより両側のピンチローラケース12
F,12Rも強制的に後退させられる。
【0108】以上のようなヘッド及びテープ走行制御部
によれば、駆動モータに反転回路や回転スピードを変え
る回路などを設けることなく、1枚のモードプレートの
動作を用いるだけで、ヘッドプレート2の位置決めと、
テープの走行方向及び走行速度の制御を的確に行うこと
ができる。これにより、簡略化が進んだ機構部により、
ヘッドの接離動作とテープの早送り巻戻し動作とを行う
ことができる。その結果、部材数を削減することがで
き、且つ高価な部材が不要であるため、経済的に非常に
有利となる。また、駆動モータを正逆回転及び高速回転
で使用することがないので、耐久性が高く、回転のバラ
ンスに良く、振動ノイズが発生し難いという利点もあ
る。
【0109】以上述べたようなローディング制御部とヘ
ッド及びテープ制御部とを備えたカセットテーププレー
ヤによれば、構成の簡略化を大幅に進めることができ、
複数の動作モードの自動化を図ることができる上に、製
造コストの低減することが可能となった。
【0110】なお、本発明は上記実施例に限定されるも
のではなく、イジェクトリンクを使用しない実施例を含
むものである。この実施例では、モードピン5cをイジ
ェクトプレート52にダイレクトに係合させ、モードプ
レート5の動作によりイジェクトプレート52を移動さ
せるように構成されている。このような実施例によれ
ば、部材数を削減することができ、製造コストの低減に
貢献することができる。また、各構成部材の形状及び寸
法は適宜変更可能である。さらにモードプレートの移動
方向やイジェクトプレートを付勢するスプリングの付勢
方向等は適宜選択可能である。
【0111】
【発明の効果】以上述べた通り、本発明のカセットテー
ププレーヤによれば、フローティング部のロック及びそ
の解除を確実に行うことができ、且つこの動作を行う機
構部の簡略化を図って製造コストを安く抑えることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のローディング制御部の概略
を示す平面図(イジェクトモード)
【図2】本実施例のローディング制御部の概略を示す平
面図(ローディングモードの途中状態)
【図3】本実施例のローディング制御部の概略を示す平
面図(ローディングモード)
【図4】本実施例のモードプレート5の駆動系を示す平
面図(イジェクトモード)
【図5】本実施例のモードプレート5の駆動系を示す平
面図(ローディングモード)
【図6】本実施例のローディング制御部の概略を示す側
面図(イジェクトモード)
【図7】本実施例のローディング制御部の概略を示す側
面図(ローディングモード)
【図8】本実施例のヘッド及びテープ制御部の概略を示
す平面図(ストップモード)
【図9】本実施例のヘッド及びテープ制御部の概略を示
す平面図(プレーモードの中立状態)
【図10】本実施例のヘッド及びテープ制御部の概略を
示す平面図(フォワードプレーモード)
【図11】本実施例のヘッド及びテープ制御部の概略を
示す平面図(リバースプレーモード)
【図12】本実施例のヘッド及びテープ制御部の要部拡
大平面図(フォワードプレー時のFFモード)
【図13】本実施例のヘッド及びテープ制御部の要部拡
大平面図(フォワードプレー時のREWモード)
【図14】デッキプレート1の平面図
【図15】ヘッドプレート2の平面図
【図16】チェンジリンク4の平面図
【図17】モードプレート5の平面図
【図18】プレーリンクの平面図
【図19】FF/REWプレート27の平面図
【図20】本実施例のテープ走行に対する駆動力伝達系
を説明する平面図
【図21】本実施例のイジェクトプレート52とスイン
グアーム55との係合関係を示す平面図。
【符号の説明】
1 デッキプレート 2 ヘッドプレート 4 チェンジリンク 5 モードプレート 8 プレーリンク 9 ディテクトリンク 20 パワーギヤ 25F,25R FF/REWギヤ 27 FF/REWプレート 30 制御穴 40 移動用モータ 41 ヘリカルギヤ 42 ウォームギヤ 43 制御ピン 51 ガイドアーム 52 イジェクトプレート 52a 昇降用カム穴 52b 回転用カム穴 52c 係合端面 54 パックストッパ 55 スイングアーム 55d 係合ピン 56 イジェクトリンク 58 イジェクトスプリング 60 スプリング
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 関 覚二 東京都文京区白山5丁目35番2号 クラ リオン株式会社内 (56)参考文献 特開 平2−27555(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11B 15/675

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 正逆方向に回転可能な駆動モータと、こ
    の駆動モータからの駆動力により所定方向に移動する移
    動部材とを備え、該移動部材の移動力によってカセット
    を前方へ引き込むと共に所定の位置まで下降させるロー
    ディング動作及び所定の位置から上昇させると共に後方
    へ排出するイジェクト動作を行うカセットテーププレー
    ヤにおいて、 前記カセットテーププレーヤ内に昇降可能に取り付けら
    れ、前記カセットを受入れると共にこれを昇降させるガ
    イドアームと、 前記ガイドアームに前後動可能に設けられ、カセットに
    係合してカセットを前記ガイドアームに引き込み、且つ
    ガイドアームから排出するパックストッパと、 前記移動部材の移動力を受けて移動可能であり、前記ガ
    イドアームの昇降動作を制御するイジェクトプレート
    と、 前記イジェクトプレートを常時一方向に付勢するように
    イジェクトプレートに架設されたスプリングと、 前記イジェクトプレートに係合され、前記イジェクトプ
    レートの移動力を受けて前記パックストッパの前後動作
    を制御する制御部材とを備えたことを特徴とするカセッ
    トテーププレーヤ。
  2. 【請求項2】 前記移動部材と前記イジェクトプレート
    との間隙に回動可能に設けられたイジェクトリンクと、
    前記駆動モータからの駆動力を前記移動部材に伝達する
    伝達ギヤとを備え、 前記イジェクトリンクは、イジェクト動作完了位置では
    前記イジェクトプレートの付勢力が前記伝達ギヤに負荷
    を加えない構成をとることを特徴とする請求項1記載の
    カセットテーププレーヤ。
  3. 【請求項3】 カセットテープに接離可能なヘッド部
    と、前記テープの早送り巻戻し動作を行う早送り巻戻し
    機構部と、前記移動部材に前記ヘッド部及び早送り巻戻
    し機構部を制御可能なカム部が設けられていることを特
    徴とする請求項1記載のカセットテーププレーヤ。
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