JP3133241B2 - インクジェット記録材料 - Google Patents
インクジェット記録材料Info
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- JP3133241B2 JP3133241B2 JP07319590A JP31959095A JP3133241B2 JP 3133241 B2 JP3133241 B2 JP 3133241B2 JP 07319590 A JP07319590 A JP 07319590A JP 31959095 A JP31959095 A JP 31959095A JP 3133241 B2 JP3133241 B2 JP 3133241B2
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- recording material
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Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はインクジェットプリ
ンターやインクジェットプロッタに使用される記録材料
に関し、特に設計製図用、地図作成用フィルムとしての
適性に優れた記録材料に関する。
ンターやインクジェットプロッタに使用される記録材料
に関し、特に設計製図用、地図作成用フィルムとしての
適性に優れた記録材料に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、インクジェット記録は、記録ヘ
ッドから、熱エネルギーや物理的振動エネルギーによっ
て水性インクを微小粒子として噴射し、記録材料の表面
に画像や文字を形成する方法であり、他の記録方法に比
較して低騒音であること、低コストであること、現像や
定着などのプロセスを必要としないこと、及び、フルカ
ラー記録が容易であることなどから、インクジェットプ
リンターの本体の低価格化とも相まって、近年急速に普
及している。
ッドから、熱エネルギーや物理的振動エネルギーによっ
て水性インクを微小粒子として噴射し、記録材料の表面
に画像や文字を形成する方法であり、他の記録方法に比
較して低騒音であること、低コストであること、現像や
定着などのプロセスを必要としないこと、及び、フルカ
ラー記録が容易であることなどから、インクジェットプ
リンターの本体の低価格化とも相まって、近年急速に普
及している。
【0003】設計製図分野においても、従来の手書きに
よる図面作成方法に代わり、コンピュータを使用したC
ADシステムによる図面作成方法が近年普及してきた。
これに伴い、コンピュータ周辺機器として、プリンター
やプロッタの需要が増大している。これらを記録方式で
分類すると、ペン記録、静電記録、感熱記録、電子写真
記録、インクジェット記録などに大別することができ
る。
よる図面作成方法に代わり、コンピュータを使用したC
ADシステムによる図面作成方法が近年普及してきた。
これに伴い、コンピュータ周辺機器として、プリンター
やプロッタの需要が増大している。これらを記録方式で
分類すると、ペン記録、静電記録、感熱記録、電子写真
記録、インクジェット記録などに大別することができ
る。
【0004】従って、設計製図分野におけるインクジェ
ットの記録方式を採用した場合には、かかるインクジェ
ットの記録材料に以下の特性が要求される。 1.インクの吸収が速く、インク乾燥性に優れると共
に、インクが重なった時に、インク同士が混じらず、フ
ルカラー記録性が良好であること。 2.画像濃度が高い上、にじみやムラがなく、ドット形
状が円形で、解像度が高いこと。 3.耐水性に優れること。 4.透明性に優れ、数枚重ねた場合においても、最も下
の画像が見えること。 5.鉛筆、ボールペンなど、各種の筆記用具による筆記
性が優れていること。
ットの記録方式を採用した場合には、かかるインクジェ
ットの記録材料に以下の特性が要求される。 1.インクの吸収が速く、インク乾燥性に優れると共
に、インクが重なった時に、インク同士が混じらず、フ
ルカラー記録性が良好であること。 2.画像濃度が高い上、にじみやムラがなく、ドット形
状が円形で、解像度が高いこと。 3.耐水性に優れること。 4.透明性に優れ、数枚重ねた場合においても、最も下
の画像が見えること。 5.鉛筆、ボールペンなど、各種の筆記用具による筆記
性が優れていること。
【0005】これらの特性を満たすため、従来では、透
光性基材上にインク受容層を塗工し、インクジェット記
録材料として用いることが一般的に行われているが、イ
ンクジェット記録の場合には、インク吸収性を良好にす
るという性質とドットの拡がりを小さくするという性質
の相反する2つの性質を両立させること、及び、これら
の記録適性を保持しつつ、透明性並びに筆記性を具備さ
せるという点が、特に大きな技術的課題となっている。
光性基材上にインク受容層を塗工し、インクジェット記
録材料として用いることが一般的に行われているが、イ
ンクジェット記録の場合には、インク吸収性を良好にす
るという性質とドットの拡がりを小さくするという性質
の相反する2つの性質を両立させること、及び、これら
の記録適性を保持しつつ、透明性並びに筆記性を具備さ
せるという点が、特に大きな技術的課題となっている。
【0006】例えば、特開昭57−107880号公報
には、合成シリカ及び屈折率が1.44〜1.55であ
る無機顔料の中から選択される少なくとも1種の無機顔
料、並びに、水性高分子接着剤を含有する被覆層を設け
て成る記録シートが開示されている。しかしながら、上
記の如く、無機顔料を主成分とし、水性高分子を接着剤
として用いるインクジェット記録材料では、前記した1
番目及び2番目の特性が満たされず、良好なカラー画像
を得ることができない上、記録層の硬度が大きくなるた
め、鉛筆で筆記することは可能であるものの、その他の
筆記用具、特にボールペンでは滑らかに筆記することが
できず、線画のかすれがおこり、良好な筆記性を得るこ
とができないと言う欠点があった。
には、合成シリカ及び屈折率が1.44〜1.55であ
る無機顔料の中から選択される少なくとも1種の無機顔
料、並びに、水性高分子接着剤を含有する被覆層を設け
て成る記録シートが開示されている。しかしながら、上
記の如く、無機顔料を主成分とし、水性高分子を接着剤
として用いるインクジェット記録材料では、前記した1
番目及び2番目の特性が満たされず、良好なカラー画像
を得ることができない上、記録層の硬度が大きくなるた
め、鉛筆で筆記することは可能であるものの、その他の
筆記用具、特にボールペンでは滑らかに筆記することが
できず、線画のかすれがおこり、良好な筆記性を得るこ
とができないと言う欠点があった。
【0007】また、OHPなどの高透明記録材料とし
て、ポリビニルアルコールやポリビニルピロリドンなど
の水溶性樹脂の、膨潤による吸水性を利用する記録材料
も開示されている(特開昭60−132785号、同6
0−220750号公報)。しかしながら、これらの透
明なインクジェット記録シートも、インクジェット記録
適性は満たされるものの、前記した5番目の特性に当た
る、各種ペンによる筆記性が満たされず、設計製図や地
図作成には用いることはできないと言う欠点があった。
て、ポリビニルアルコールやポリビニルピロリドンなど
の水溶性樹脂の、膨潤による吸水性を利用する記録材料
も開示されている(特開昭60−132785号、同6
0−220750号公報)。しかしながら、これらの透
明なインクジェット記録シートも、インクジェット記録
適性は満たされるものの、前記した5番目の特性に当た
る、各種ペンによる筆記性が満たされず、設計製図や地
図作成には用いることはできないと言う欠点があった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明者らは
上記の欠点を解決するために鋭意検討した結果、親水性
樹脂と球状有機顔料を一定の割合で含有する3〜15μ
mの層を、透明支持体上にインク受理層として設けた場
合には、インクジェット記録特性が良好であると共に透
明性にも優れた設計製図用、又は、地図作成用フィルム
となることを見い出し、本発明に到達した。従って、本
発明の目的は、設計製図、地図作成に用いることができ
る、透明性及び筆記性に優れたインクジェット記録材料
を提供することにある。
上記の欠点を解決するために鋭意検討した結果、親水性
樹脂と球状有機顔料を一定の割合で含有する3〜15μ
mの層を、透明支持体上にインク受理層として設けた場
合には、インクジェット記録特性が良好であると共に透
明性にも優れた設計製図用、又は、地図作成用フィルム
となることを見い出し、本発明に到達した。従って、本
発明の目的は、設計製図、地図作成に用いることができ
る、透明性及び筆記性に優れたインクジェット記録材料
を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の上記の目的は、
透光性基材上に少なくとも一層のインク受容層が設けら
れてなるインクジェット記録材料において、前記インク
受容層の厚みが3〜15μmであって、該層が、親水性
樹脂及び球状の有機顔料との混合物からなり、その混合
比率が、親水性樹脂100重量部に対して顔料が3〜3
0重量部であると共に、記録材料全体のヘイズ度が40
%以下であることを特徴とするインクジェット記録材料
によって達成された。
透光性基材上に少なくとも一層のインク受容層が設けら
れてなるインクジェット記録材料において、前記インク
受容層の厚みが3〜15μmであって、該層が、親水性
樹脂及び球状の有機顔料との混合物からなり、その混合
比率が、親水性樹脂100重量部に対して顔料が3〜3
0重量部であると共に、記録材料全体のヘイズ度が40
%以下であることを特徴とするインクジェット記録材料
によって達成された。
【0010】本発明において用いられる透光性基材とし
ては、従来公知の透明基材を用いることができる。この
ような透明基材としては、例えば、ポリエステル、ポリ
カーボネート、セルロースアセテート、ポリイミド等の
合成樹脂フィルムが挙げられる。上記基材の中でも、特
性及び価格の観点からポリエステルが好ましく、その厚
さは6〜300μmであることが好ましい。また、イン
ク受容層が基材に対して接着し難い場合には、インク受
容層と基材との間に接着層を設けることもできる。
ては、従来公知の透明基材を用いることができる。この
ような透明基材としては、例えば、ポリエステル、ポリ
カーボネート、セルロースアセテート、ポリイミド等の
合成樹脂フィルムが挙げられる。上記基材の中でも、特
性及び価格の観点からポリエステルが好ましく、その厚
さは6〜300μmであることが好ましい。また、イン
ク受容層が基材に対して接着し難い場合には、インク受
容層と基材との間に接着層を設けることもできる。
【0011】本発明において用いられる親水性樹脂は、
ポリビニルアルコール、ポリビニルアセタール、ポリビ
ニルピロリドン、ポリエチレンオキシド、ポリプロピレ
ンオキシド、ポリエチレンイミン、カチオン性ポリマ
ー、ポリアクリル酸、ポリアクリルアミド、ポリアクリ
ル酸ソーダ、カルボキシメチルセルロース、ゼラチン、
デンプンなどの公知の親水性樹脂の中から適宜選択し、
これらを単独或いは併用して用いることができる。本発
明においては、特にポリビニルアルコールやポリビニル
アセタールを使用することが好ましい。
ポリビニルアルコール、ポリビニルアセタール、ポリビ
ニルピロリドン、ポリエチレンオキシド、ポリプロピレ
ンオキシド、ポリエチレンイミン、カチオン性ポリマ
ー、ポリアクリル酸、ポリアクリルアミド、ポリアクリ
ル酸ソーダ、カルボキシメチルセルロース、ゼラチン、
デンプンなどの公知の親水性樹脂の中から適宜選択し、
これらを単独或いは併用して用いることができる。本発
明においては、特にポリビニルアルコールやポリビニル
アセタールを使用することが好ましい。
【0012】ポリビニルアルコールについては、その重
合度が高い方が耐水性が良好となる傾向が知られてお
り、本発明においては、重合度が500−4,500で
あるものが好ましい。また、その鹸化度についても、低
い方がインク吸収性が良好となる傾向が知られており、
本発明においては、鹸化度が70−90モル%であるこ
とが好ましく、特に、75〜85モル%であることが好
ましい。
合度が高い方が耐水性が良好となる傾向が知られてお
り、本発明においては、重合度が500−4,500で
あるものが好ましい。また、その鹸化度についても、低
い方がインク吸収性が良好となる傾向が知られており、
本発明においては、鹸化度が70−90モル%であるこ
とが好ましく、特に、75〜85モル%であることが好
ましい。
【0013】ポリビニルアセタールは、ポリビニルアル
コールに公知の方法でアルデヒドを反応させ、アセター
ル化することによって得られる。この場合に使用するポ
リビニルアルコールとアルデヒドは、公知のものを適宜
選択して使用すれば良い。また、ポリビニルアセタール
のアセタール化度は3〜30モル%であることが好まし
く、特に5〜15モル%であることが好ましい。アセタ
ール化度が低すぎると耐水性が得られず、また、アセタ
ール化度が高すぎるとインクの吸収性及び定着性が悪化
する。
コールに公知の方法でアルデヒドを反応させ、アセター
ル化することによって得られる。この場合に使用するポ
リビニルアルコールとアルデヒドは、公知のものを適宜
選択して使用すれば良い。また、ポリビニルアセタール
のアセタール化度は3〜30モル%であることが好まし
く、特に5〜15モル%であることが好ましい。アセタ
ール化度が低すぎると耐水性が得られず、また、アセタ
ール化度が高すぎるとインクの吸収性及び定着性が悪化
する。
【0014】本発明において用いられる有機顔料は、球
状であることが必要である。不定形のものや、粉砕など
による鋭利な角を有するものなどを用いた場合には、イ
ンク受容層の表面が粗くなるために筆記性が著しく低下
したり、摩擦係数が上昇するために滑り性が悪化し、ハ
ンドリング性が低下する。
状であることが必要である。不定形のものや、粉砕など
による鋭利な角を有するものなどを用いた場合には、イ
ンク受容層の表面が粗くなるために筆記性が著しく低下
したり、摩擦係数が上昇するために滑り性が悪化し、ハ
ンドリング性が低下する。
【0015】また、かかる有機顔料の粒径は1〜10μ
mの範囲であることが好ましい。粒径が1μm未満の場
合には、インク受容層の表面が平滑になるため筆記性が
著しく低下したり、透明性が失われる。また、粒径が1
0μmを超える場合には、インク受容層の表面が粗すぎ
てシャープな線画が得られなかったり、線画のかすれが
起こるなど、筆記性が著しく低下する。本発明で使用す
る有機顔料の具体例としては、ポリメチルメタクリレー
ト、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデ
ン、ポリカーボネート等が挙げられる。これらは、単独
で用いても、2種以上を併用しても良い。
mの範囲であることが好ましい。粒径が1μm未満の場
合には、インク受容層の表面が平滑になるため筆記性が
著しく低下したり、透明性が失われる。また、粒径が1
0μmを超える場合には、インク受容層の表面が粗すぎ
てシャープな線画が得られなかったり、線画のかすれが
起こるなど、筆記性が著しく低下する。本発明で使用す
る有機顔料の具体例としては、ポリメチルメタクリレー
ト、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデ
ン、ポリカーボネート等が挙げられる。これらは、単独
で用いても、2種以上を併用しても良い。
【0016】本発明のインク受容層に用いられる、親水
性樹脂と有機顔料との混合比率は、親水性樹脂100重
量部に対して、顔料が3〜30重量部であることが必要
である。顔料が3重量部未満の場合には筆記性が得られ
ず、逆に30重量部を超える場合には透明性が失われる
他、インク吸収性が低下してインクジェット記録適性が
損なわれる。また、必要に応じて、インク受容層に通常
用いられる公知の親水性樹脂のほか、公知の耐水化剤、
帯電防止剤、紫外線吸収剤、消泡剤、レベリング剤、着
色のための染料及び顔料を本願発明の目的達成を損なわ
ない範囲で適宜添加し、使用することもできる。
性樹脂と有機顔料との混合比率は、親水性樹脂100重
量部に対して、顔料が3〜30重量部であることが必要
である。顔料が3重量部未満の場合には筆記性が得られ
ず、逆に30重量部を超える場合には透明性が失われる
他、インク吸収性が低下してインクジェット記録適性が
損なわれる。また、必要に応じて、インク受容層に通常
用いられる公知の親水性樹脂のほか、公知の耐水化剤、
帯電防止剤、紫外線吸収剤、消泡剤、レベリング剤、着
色のための染料及び顔料を本願発明の目的達成を損なわ
ない範囲で適宜添加し、使用することもできる。
【0017】本発明におけるインク受容層は、親水性樹
脂と顔料との混合物を含む組成物を塗工液とし、バーコ
ート、エアナイフコート、カーテンコート、グラビアコ
ート、ロールコート、スプレーコートなどの公知の塗工
方法によって塗工し、形成することができる。尚、イン
ク受容層の厚さは、3〜15μmとするが特に3〜10
μmの範囲内であることが好ましい。
脂と顔料との混合物を含む組成物を塗工液とし、バーコ
ート、エアナイフコート、カーテンコート、グラビアコ
ート、ロールコート、スプレーコートなどの公知の塗工
方法によって塗工し、形成することができる。尚、イン
ク受容層の厚さは、3〜15μmとするが特に3〜10
μmの範囲内であることが好ましい。
【0018】塗工液を作製する際に、水溶性樹脂層等の
素材を溶解させる溶媒としては、例えば、水、メタノー
ル、エタノール、イソプロパノール、メチルセロソル
ブ、エチルセロソルブ、ジメチルホルムアミドなどが挙
げられ、これらを単独或いは2種類以上混合して用いる
ことができる。また、塗工量は、塗工液中に含まれる顔
料の粒径や添加比率などを考慮し、ヘイズ度が40%以
下となるように決定される。本発明のインク受理層は、
同一の塗工液を多層塗工しても、塗工液の成分比を変え
て多層塗工しても良いが、塗工層の全体について、上記
の要件を満足することが必要である。
素材を溶解させる溶媒としては、例えば、水、メタノー
ル、エタノール、イソプロパノール、メチルセロソル
ブ、エチルセロソルブ、ジメチルホルムアミドなどが挙
げられ、これらを単独或いは2種類以上混合して用いる
ことができる。また、塗工量は、塗工液中に含まれる顔
料の粒径や添加比率などを考慮し、ヘイズ度が40%以
下となるように決定される。本発明のインク受理層は、
同一の塗工液を多層塗工しても、塗工液の成分比を変え
て多層塗工しても良いが、塗工層の全体について、上記
の要件を満足することが必要である。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明のインクジェット記録材料
は、画像品質及びインク乾燥性などのインクジェット記
録適性に優れ、ヘイズ度も40%未満と良好であるのみ
ならず、各種のペンによる筆記性も良好であるので、透
明性と筆記性を兼ね備えた、設計製図用途、地図作成用
途に適する。
は、画像品質及びインク乾燥性などのインクジェット記
録適性に優れ、ヘイズ度も40%未満と良好であるのみ
ならず、各種のペンによる筆記性も良好であるので、透
明性と筆記性を兼ね備えた、設計製図用途、地図作成用
途に適する。
【0020】
【発明の効果】本発明のインクジェット記録材料を用い
ることにより、迅速且つ安価に設計図や地図を作製する
ことができる。
ることにより、迅速且つ安価に設計図や地図を作製する
ことができる。
【0021】
【実施例】以下、本発明を実施例によって更に詳述する
が、本発明はこれによって限定されるものではない。
又、特に断らない限り、以下に記載する「%」は「重量
%」を意味する。
が、本発明はこれによって限定されるものではない。
又、特に断らない限り、以下に記載する「%」は「重量
%」を意味する。
【0022】インク受容層成分の調製: インク受容層成分1.ポリビニルアルコール(PVA−
420:株式会社クラレ製の商品名)の10%水溶液1
00部、架橋ポリメタクリル酸メチル微粒子(テクポリ
マーMB20X−5:積水化成品工業株式会社製の商品
名、粒径5.0μm)の10%水分散液15部、水60
部、メタノール40部。
420:株式会社クラレ製の商品名)の10%水溶液1
00部、架橋ポリメタクリル酸メチル微粒子(テクポリ
マーMB20X−5:積水化成品工業株式会社製の商品
名、粒径5.0μm)の10%水分散液15部、水60
部、メタノール40部。
【0023】インク受容層成分2.ポリビニルアセター
ル(エステックKW−1:積水化学株式会社製の商品
名)の10%の水溶液100部、成分1で用いたものと
同一製品の架橋ポリメタクリル酸メチル微粒子の10%
水分散液15部、水60部、メタノール40部。
ル(エステックKW−1:積水化学株式会社製の商品
名)の10%の水溶液100部、成分1で用いたものと
同一製品の架橋ポリメタクリル酸メチル微粒子の10%
水分散液15部、水60部、メタノール40部。
【0024】インク受容層成分3.ポリビニルアセター
ル(エステックKX−1:積水化学株式会社製の商品
名)の10%水溶液100部、成分1で用いたものと同
一製品の架橋ポリメタクリル酸メチル微粒子の10%水
分散液15部、水60部、メタノール40部。
ル(エステックKX−1:積水化学株式会社製の商品
名)の10%水溶液100部、成分1で用いたものと同
一製品の架橋ポリメタクリル酸メチル微粒子の10%水
分散液15部、水60部、メタノール40部。
【0025】インク受容層成分4.成分1で用いたもの
と同一製品のポリビニルアルコールの10%水溶液10
0部、シリカ(サイリシア440:富士シリシア株式会
社製の商品名、粒径3.5μm)の10%水分散液15
部、水60部、メタノール40部。
と同一製品のポリビニルアルコールの10%水溶液10
0部、シリカ(サイリシア440:富士シリシア株式会
社製の商品名、粒径3.5μm)の10%水分散液15
部、水60部、メタノール40部。
【0026】インク受容層成分5.成分1で用いたもの
と同一製品のポリビニルアルコールの10%水溶液10
0部、石英粉末(クリスタライトVX−S:龍森株式会
社製の商品名、粒径1.2μm)の10%水分散液15
部、水60部、メタノール40部。
と同一製品のポリビニルアルコールの10%水溶液10
0部、石英粉末(クリスタライトVX−S:龍森株式会
社製の商品名、粒径1.2μm)の10%水分散液15
部、水60部、メタノール40部。
【0027】インク受容層成分6.成分1で用いたもの
と同一製品のポリビニルアルコールの10%水溶液10
0部、水60部、メタノール40部。
と同一製品のポリビニルアルコールの10%水溶液10
0部、水60部、メタノール40部。
【0028】実施例1.あらかじめ易接着処理された、
厚さ100μmのポリエチレンテレフタレートフィルム
(コスモシャインA−1100:東洋紡株式会社製の商
品名)を基材として用い、その上にインク受容成分1の
塗工液を、乾燥後の塗工層の厚さが5μmになるよう
に、バーコート方式を用いて塗工した後、150℃、3
分間乾燥させて、インクジェット記録材料を得た。
厚さ100μmのポリエチレンテレフタレートフィルム
(コスモシャインA−1100:東洋紡株式会社製の商
品名)を基材として用い、その上にインク受容成分1の
塗工液を、乾燥後の塗工層の厚さが5μmになるよう
に、バーコート方式を用いて塗工した後、150℃、3
分間乾燥させて、インクジェット記録材料を得た。
【0029】実施例2.インク受容成分1の代わりにイ
ンク受容成分2を用いた他は、実施例1と全く同様にし
てインクジェット記録材料を得た。
ンク受容成分2を用いた他は、実施例1と全く同様にし
てインクジェット記録材料を得た。
【0030】実施例3.インク受容成分1の代わりにイ
ンク受容成分3を用いた他は、実施例1と全く同様にし
てインクジェット記録材料を得た。
ンク受容成分3を用いた他は、実施例1と全く同様にし
てインクジェット記録材料を得た。
【0031】比較例1.インク受容成分1の代わりにイ
ンク受容成分4を用いた他は、実施例1と全く同様にし
てインクジェット記録材料を得た。
ンク受容成分4を用いた他は、実施例1と全く同様にし
てインクジェット記録材料を得た。
【0032】比較例2.インク受容成分1の代わりにイ
ンク受容成分5を用いた他は、実施例1と全く同様にし
てインクジェット記録材料を得た。
ンク受容成分5を用いた他は、実施例1と全く同様にし
てインクジェット記録材料を得た。
【0033】比較例3.インク受容成分1の代わりにイ
ンク受容成分6を用いた他は、実施例1と全く同様にし
てインクジェット記録材料を得た。
ンク受容成分6を用いた他は、実施例1と全く同様にし
てインクジェット記録材料を得た。
【0034】実施例及び比較例で製造された記録材料に
対して、下記の試験方法、及び評価基準で測定した結果
は表1に示した通りである。
対して、下記の試験方法、及び評価基準で測定した結果
は表1に示した通りである。
【表1】
【0035】1.画像品質はインクジェットプロッタC
C−S7000(大日本スクリーン製造株式会社製の商
品)により記録し、にじみ、はじき、濃度ムラ、ドット
の大きさ及び形状を評価した。 非常に良好 ◎ 良好 ○ やや劣る △ インクにじみ、はじき、濃度ムラが見られる×
C−S7000(大日本スクリーン製造株式会社製の商
品)により記録し、にじみ、はじき、濃度ムラ、ドット
の大きさ及び形状を評価した。 非常に良好 ◎ 良好 ○ やや劣る △ インクにじみ、はじき、濃度ムラが見られる×
【0036】2.インク乾燥性はインクが完全に乾燥す
るまでに要した時間を評価した。 5分未満 ◎ 5分以上10分未満 ○ 10分以上30分未満 △ 30分以上 ×
るまでに要した時間を評価した。 5分未満 ◎ 5分以上10分未満 ○ 10分以上30分未満 △ 30分以上 ×
【0037】3.ヘイズ度はJISK6714に基づ
き、直読ヘイズメーター(東洋精機製作所製の商品名)
で測定した。 20%未満 ◎ 20%以上40%未満 ○ 40%以上60%未満 △ 60%以上 ×
き、直読ヘイズメーター(東洋精機製作所製の商品名)
で測定した。 20%未満 ◎ 20%以上40%未満 ○ 40%以上60%未満 △ 60%以上 ×
【0038】4.鉛筆筆記性については、硬度HBの鉛
筆(三菱鉛筆株式会社製)、ボールペン筆記性について
は、油性ボールペン(SA−A:三菱鉛筆株式会社製の
商品名)、及び水性ボールペン(BE−108:ゼブラ
株式会社製の商品)を用いて筆記測定を行い、評価し
た。 非常に良好 ◎ 良好 ○ やや濃度が低く、やや線画がかすれる △ 濃度が低く、線画がかすれる ×
筆(三菱鉛筆株式会社製)、ボールペン筆記性について
は、油性ボールペン(SA−A:三菱鉛筆株式会社製の
商品名)、及び水性ボールペン(BE−108:ゼブラ
株式会社製の商品)を用いて筆記測定を行い、評価し
た。 非常に良好 ◎ 良好 ○ やや濃度が低く、やや線画がかすれる △ 濃度が低く、線画がかすれる ×
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高野 正秀 埼玉県東松山市東平1551番地 日本製紙 株式会社 画像工学センター 内 (56)参考文献 特開 昭63−221077(JP,A) 特開 平2−76775(JP,A) 特開 平7−25133(JP,A) 特開 平7−125486(JP,A) 特開 平6−239017(JP,A) 特開 昭62−124977(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41M 5/00
Claims (3)
- 【請求項1】 透光性基材上に少なくとも一層のインク
受容層が設けられてなるインクジェット記録材料におい
て、前記インク受容層の厚みが3〜15μmであって、
該層が、親水性樹脂及び球状の有機顔料との混合物から
なり、その混合比率が親水性樹脂100重量部に対して
顔料が3〜30重量部であると共に、記録材料全体のヘ
イズ度が40%以下であることを特徴とするインクジェ
ット記録材料。 - 【請求項2】 親水性樹脂が、ポリビニルアルコール及
び/またはポリビニルアセタールである、請求項1に記
載されたインクジェット記録材料。 - 【請求項3】 有機顔料の粒径が1〜10μmである、
請求項1又は2に記載されたインクジェット記録材料。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP07319590A JP3133241B2 (ja) | 1995-11-14 | 1995-11-14 | インクジェット記録材料 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP07319590A JP3133241B2 (ja) | 1995-11-14 | 1995-11-14 | インクジェット記録材料 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09136481A JPH09136481A (ja) | 1997-05-27 |
JP3133241B2 true JP3133241B2 (ja) | 2001-02-05 |
Family
ID=18111973
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP07319590A Expired - Fee Related JP3133241B2 (ja) | 1995-11-14 | 1995-11-14 | インクジェット記録材料 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3133241B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000318302A (ja) * | 1999-05-13 | 2000-11-21 | Konica Corp | インクジェットプリンタ用記録媒体 |
-
1995
- 1995-11-14 JP JP07319590A patent/JP3133241B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH09136481A (ja) | 1997-05-27 |
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