JP3132785B2 - 防水型ダブルロックコネクタ - Google Patents

防水型ダブルロックコネクタ

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JP3132785B2
JP3132785B2 JP04192037A JP19203792A JP3132785B2 JP 3132785 B2 JP3132785 B2 JP 3132785B2 JP 04192037 A JP04192037 A JP 04192037A JP 19203792 A JP19203792 A JP 19203792A JP 3132785 B2 JP3132785 B2 JP 3132785B2
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哲也 佐川
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、水滴等のコネクタ内部
への侵入を防止するための防水部材と、コンタクトの抜
脱を確実に防止するためのロック部材とを備えた防水型
ダブルロックコネクタに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば実開平3-103567号公報に開
示されているように、コンタクトに接続された電線ハウ
ジングとの間を水密状態に保持して水滴等のコンタクト
内部への侵入を防止する防水部材と、ハウジング内に挿
入されてハウジングに係止されると共に係止状態におい
てコンタクトをロックするロック部材とを備えた防水型
ダブルロックコネクタが知られている。
【0003】通常、ハウジング内に収容されたコンタク
トは、ハウジング内に設けられた係止部材によって係止
されてハウジング内からの抜脱が防止されているが、上
記ロック部材は、コネクタが常時振動状態に晒されるな
どの過酷な条件下で使用されることなどを考慮して、コ
ンタクトの抜け止めをより確実に行なうために、ハウジ
ング内のコンタクト係止部材とは別に設けられるもので
ある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記したような防水型
ダブルロックコネクタは、ハウジング、コンタクト、電
線の他にロック部材と防水部材とを備えているので、構
成要素が多くなり、その組立て作業が面倒であった。特
に多数のコンタクトを有するものにおいては、電線の数
も多くなるので、上記公報に記載されているように各電
線ごとに別々の防水部材を取り付けることは非常に面倒
な作業となる。そこで防水部材を、複数の電線挿通用の
孔部を有した板状の単体部材としたものも知られている
が、このような板状の防水部材はコネクタが振動状態に
晒されると抜脱し易いため、このような防水部材を設け
る場合には、その抜け止めをするための新たな抜け止め
部材が必要となって、結局コネクタの構成要素が多くな
ってしまい、コネクタの組立作業は面倒なものとなる。
【0005】本発明が解決しようとする課題は、防水型
ダブルロックコネクタにおいて、コネクタの構成要素を
削減すると共に、コネクタの組立作業の容易化を図るこ
とにある。
【0006】上記課題を解決するための手段として、本
発明による防水型ダブルロックコネクタは、ハウジング
と、このハウジングに保持されたコンタクトと、ハウジ
ングに係止されると共に係止状態においてコンタクトを
ロックするロック部材と、コンタクトに接続された電線
とハウジングとの間を水密状態に保持する防水部材とを
備え、ロック部材および防水部材が一体に構成された防
水型ダブルロックコネクタにおいて、防水部材と一体化
されたロック部材が、ハウジング内へのコンタクトの挿
入方向に対して直交する方向からハウジング内へ挿入さ
れる側面挿入型のロック部材であり、ロック部材には、
ハウジングの後面側のコンタクト挿入部と接する位置に
防水部材が設けられると共に、防水部材が設けられた位
置とは反対側の前面周縁部に、ハウジングおよびロック
部材の間を水密状態に保持する第2防水部材が一体的に
設けられていることを特徴とするものである。
【0007】
【作用および発明の効果】上述のようにロック部材と防
水部材とを一体に構成すれば、従来別々に行なわなけれ
ばならなかったロック部材のハウジングへの装着作業と
防水部材の装着作業とを、一度に行なうことが可能とな
る。またロック部材はハウジングに係止されるので、ロ
ック部材と一体に構成された防水部材は、ロック部材と
共にハウジング内に保持されることになり、防水部材の
ハウジングからの抜け止めを行なうための抜け止め部材
を設ける必要はなくなる。
【0008】このように本発明による防水型ダブルロッ
クコネクタによれば、ロック部材と防水部材とを一体に
構成したことにより、コネクタの構成要素を削減できる
と共に、ハウジングへのロック部材および防水部材の装
着作業が一度で行なえ、コネクタの組立作業を容易なも
のとすることができる。更に、ロック部材がハウジング
の側面から挿入されるいわゆる側面挿入型であるので、
コンタクトの保持強度が高い。
【0009】
【実施例】以下、添付図面に基づいて本発明による防水
型ダブルロックコネクタの実施例を説明する。
【0010】図1は本発明の一実施例による防水型ダブ
ルロックコネクタの概略構成を示す縦断面図、図2はコ
ンタクト収容前のハウジングとロック部材とを別々に示
す縦断面図、および図3は図1に示す防水型ダブルロッ
クコネクタに接続される相手側の防水型ダブルロックコ
ネクタの概略構成を示す縦断面図である。
【0011】本実施例による防水型ダブルロックコネク
タ2は、図3に示す受入型の相手側防水型ダブルロック
コネクタ4に接続される挿入型のコネクタであり、直方
体状のハウジング6と、該ハウジング6内に保持された
複数個の雌型コンタクト8と、ハウジング6内に挿入さ
れて該ハウジング6に係止されると共にその係止状態に
おいて各コンタクトをロックするロック部材10と、前記
各コンタクト8に接続された各電線12とハウジング6と
の間を水密状態に保持する防水部材14とを備えてなる。
【0012】本発明の特徴は、本実施例においては前記
ロック部材10と防水部材14を一体に構成したことにあ
り、以下この点について詳述する。
【0013】図2に示すようにロック部材10は、複数の
コンタクト挿通孔16を有する直方体状の樹脂部材であ
り、その前面(図中左側面)には、該ロック部材10がハ
ウジング6内に装着されたときにハウジング6とロック
部材10との間を水密状態に保持するためのシール部材
(第2防水部材)18が、該前面周縁部に沿って設けられ
ている。一方防水部材14は、複数個の電線挿通孔20を有
する板状のシール部材であり、その後面(図中右側面)
には、該防水部材14がハウジング6内に装着されたとき
のハウジング6と防水部材14との密着性を高めるための
リブ21が、該後面周縁部に沿って設けられている。ロッ
ク部材10と防水部材14とは、いわゆる2色成形法により
ロック部材10の後面に形成された凹部(図示略)内に防
水部材14の一部が入り込むようにして一体に成形されて
いる。なお、ロック部材10と防水部材14とを、上記した
2色成形法によらずに、例えば接着剤等により互いを固
着して一体に構成するようにしてもよい。
【0014】上記のように防水部材14と一体に構成され
たロック部材10は、ハウジング6の底面即ち側面(図中
下側面)に形成されたロック部材挿入部22よりハウジン
グ6内に挿入され、一旦仮係止位置に保持される。ロッ
ク部材10が仮係止位置に保持された状態で、各電線12の
接続された各コンタクト8が、ハウジング6の後面に形
成されたコンタクト挿入部24よりハウジング6内に挿入
される。さらに各コンタクト8は、防水部材14の電線挿
通孔20およびロック部材10のコンタクト挿通孔16内を通
って、ハウジング6前部に設けられた各コンタクト収容
室26内に達し、さらに各コンタクト収容室26内に設けら
れた各係止部材28と各コンタクト8とが係合する図1に
示す位置まで挿入される。各コンタクト8が挿入された
後、ロック部材10は図1に示す本係止位置まで挿入され
ハウジング6に係止される。この係止状態において、ロ
ック部材10は、その一部(図示略)が各コンタクト8と
係合して各コンタクト8の抜脱を確実に防止するよう
に、各コンタクト8をロックする。一方防水部材14は、
その状態において各電線12とハウジング6との間を水密
状態に保持し、水滴等が電線12とハウジング6との間か
ら内部に侵入するのを防止する。また同時にロック部材
10の前面に設けられたシール部材18がハウジング6と密
着するので、水滴等がロック部材10とハウジング6との
間から内部に侵入することも防止されることになる。
【0015】上述のように本実施例による防水型ダブル
ロックコネクタによれば、ロック部材10と防水部材14と
が一体に構成されていることにより、コネクタの構成要
素を削減できると共にロック部材10および防水部材14の
ハウジング6への装着作業が一度で行なえ、コネクタの
組立作業を容易なものとすることができる。更に、ロッ
ク部材10が側面挿入型のロック部材であるので、ロック
部材10の挿入方向とコンタクト6の挿入(抜去)方向が
直交しており、コンタクト8の保持強度が高い。
【0016】なお、図3に示す相手側の防水型ダブルロ
ックコネクタ4の構成は、ハウジング6′が受容型の形
状を有している点、およびハウジング内に保持されたコ
ンタクト8′が雌型のコンタクトである点を除いては、
上記した防水型ダブルロックコネクタ2と略同様である
ので、その詳細な説明は省略する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による防水型ダブルロックコ
ネクタの概略構成を示す縦断面図
【図2】コンタクト収容前のハウジングとロック部材と
を別々に示す縦断面図
【図3】図1に示す防水型ダブルロックコネクタに接続
される相手側の防水型ダブルロックコネクタの概略構成
を示す縦断面図
【符号の説明】
2,4 防水型ダブルロックコネクタ 6,6′ ハウジング 8,8′ コンタクト 10 ロック部材 12 電線 14 防水部材 18 シール部材(第2防水部材) 24 コンタクト挿入部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01R 13/42 H01R 13/52

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハウジングと、該ハウジングに保持され
    たコンタクトと、前記ハウジングに係止されると共に該
    係止状態において前記コンタクトをロックするロック部
    材と、前記コンタクトに接続された電線と前記ハウジン
    グとの間を水密状態に保持する防水部材とを備え、前記
    ロック部材および前記防水部材が一体に構成された防水
    型ダブルロックコネクタにおいて、 前記防水部材と一体化された前記ロック部材が、前記ハ
    ウジング内への前記コンタクトの挿入方向に対して直交
    する方向から前記ハウジング内へ挿入される側面挿入型
    のロック部材であり、 該ロック部材には、前記ハウジングの後面側のコンタク
    ト挿入部と接する位置に前記防水部材が設けられると共
    に、前記防水部材が設けられた位置とは反対側の前面周
    縁部に、前記ハウジングおよび前記ロック部材の間を水
    密状態に保持する第2防水部材が一体的に設けられてい
    ることを特徴とする防水型ダブルロックコネクタ。
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