JP3131451B2 - ワーク実装装置 - Google Patents

ワーク実装装置

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JP3131451B2
JP3131451B2 JP03012005A JP1200591A JP3131451B2 JP 3131451 B2 JP3131451 B2 JP 3131451B2 JP 03012005 A JP03012005 A JP 03012005A JP 1200591 A JP1200591 A JP 1200591A JP 3131451 B2 JP3131451 B2 JP 3131451B2
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久雄 鈴木
真 笠原
香 渡辺
佳延 石川
正 宗像
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】[発明の目的]
【0002】
【産業上の利用分野】この発明は、例えばチップ等の電
子部品をプリント基板上に正しく装着できるようにした
ワーク実装装置に関する。
【0003】
【従来の技術】従来、電子部品をプリント基板上に装着
する電子部品装着装置としては、例えば、特開昭62−
114290号公報記載のものが知られている。
【0004】即ち、回転可能なテーブルの周縁に配置さ
れた上下動可能な吸着ヘッドを吸着ステーションの位置
においてテーブルを停止した後に下降させ、チップ等の
ワークを吸着した後、再び上昇させる。次にテーブルを
所定量回転させワークを保持した吸着ヘッドを装着ステ
ーションまで移動して停止させ、再度吸着ヘッドを下降
させてプリント基板上に装着する実装運動を繰返す構造
となっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記した如く従来のワ
ーク実装装置にあっては、吸着ヘッドによるワークの吸
着時、及び装着時においてテーブルの回転を一時停止さ
せる間欠運動を繰返すため、テーブルが停止している
間、ロス時間につながる等作業能率の面で望ましくなか
った。
【0006】そこで、この発明は連続回転しながらワー
クの保持及びワークの装着が行なえると共に、しかも、
ワークを正しい位置に確実に置けるようにし、装着精度
の高いワーク実装装置を提供することを目的としてい
る。
【0007】[発明の構成]
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、この発明にあっては、駆動手段により連続回転する
外周面を備えた回転ドラムと、回転ドラムの外周面に設
けられ、回転ドラムの回転に対応して前記外周面と直交
し合う旋回軸心線を中心とする旋回運動可能なワーク保
持部材と、前記ワーク保持部材の旋回運動中にワーク保
持部材のワークの保持時及びワークを離す解除時とを制
御する制御部とを備えたワーク実装装置であって、前記
ワーク保持部材を、回転ドラムのドラム中心から前記ワ
ーク保持部材まで放射方向に延長されたドラム軸線が描
回転軌跡に対して進退させる回転ヘッド進退手段とを
備えている。また、回転ヘッド進退手段にかえて、前記
ワーク保持部材の先端軌跡が、回転ドラムのドラム中心
から前記ワーク保持部材まで放射方向に延長されたドラ
ム軸線が描く回転軌跡内で、かつ、ワークの保持及び解
除時に前記回転軌跡に沿うようワーク保持部材の旋回中
を前記回転ドラムのドラム軸線に対し所定角度変位さ
せることも可能である。
【0009】
【作用】かかるワーク実装装置によれば、連続回転する
回転ドラムの回転に対応してワーク保持部材は旋回運動
を繰返す。この旋回運動中に、ワーク保持部材は、制御
部からの指令信号によりワークの供給部からワークを保
持したまま移動し、ワーク設置部においてワークの保持
を解除する。
【0010】このワークの装着時、ワーク保持部材の先
端は、回転ドラムのドラム軸線が描く回転軌跡に沿う運
動となるため装着位置の位置づれは起きず正しい装着が
可能となる。また、正確な吸着が行なえるようになる。
【0011】一方、吸着から装着までの一連の動作は連
続回転しながら行なわれるためロス時間がなくなり、作
業能率の向上が図れる。
【0012】
【実施例】以下、図1乃至図9の図面を参照しながらこ
の発明の一実施例を詳細に説明する。
【0013】図1において、1はワーク実装装置3の機
体を示している。機体1には、回転可能なドラム軸5に
装着支持された回転ドラム7と、回転ドラム7の外周縁
に沿って吸着ステーションとなる固定されたワーク供給
部、(以下供給テーブル9と称す)と、装着ステーショ
ンとなる移動可能なワーク設置部、(以下XYテーブル
11と称す)がそれぞれ配置されている。
【0014】供給テーブル9は、回転ドラム7の外周縁
に沿って円弧状に配置された形状となっていて、チップ
等のワークPが放射方向に複数配列されている。なお、
ワークPはフイダーTから順次吸着位置に送り込まれる
ようになっている。
【0015】XYテーブル11は第1のモータM1aに
よって前後イ方向と、モータM1bにより左右ロ方向と
に移動可能となっており、XYテーブル11の上面には
第2のモータM2 によって矢印ハ方向に搬送移動させる
実装コンベア13が搭載されている。この実装コンベア
13は、左右両側に配置され第3のモータM3 により矢
印ニ方向に搬送可能な搬入コンベア15の終端部と、第
4のモータM4 により矢印方向に搬送可能な搬出コンベ
ア17の始端部に対して前記XYテーブル11の左右ロ
方向の移動により接近し、搬入コンベア15上にある待
機状態のプリント基板19を受取り、実装完了後、搬出
コンベア17上に送り出すように機能する。
【0016】一方、回転ドラム7は、機体1に搭載され
た第5のモータM5により伝導ベルト20を介してドラ
ム軸5に回転動力が伝達されることで矢印ホ方向に連続
回転する。
【0017】回転ドラム7の外周面には、ドラム中心か
ら放射方向に延長されたドラム軸線αと直交する複数の
回転ヘッド21が装着されている。
【0018】なお、回転ヘッド21は同一機能部材で構
成されているため一箇所の回転ヘッド21について説明
する。
【0019】回転ヘッド21は、後述する回転ヘッド進
退手段22によりドラム軸線αに沿って進退可能となっ
ている。さらに、図4に示す如く大きさの異なる吸着ノ
ズル23が放射方向に90度の間隔を有して4箇所に設
けられると共に、回転ヘッド21を同一姿勢のまま回転
運動させるヘッド姿勢制御機構145を有している。
【0020】吸着ノズル23は、図2、図4に示す如く
真空ポンプ26とパイプ29を介して連通し、パイプ2
9に設けられた開閉弁31を開閉制御することで吸着ノ
ズル23の真空圧により吸着及び吸着解除が可能となっ
ている。
【0021】パイプ29は開閉弁31と共に回転ドラム
7と一緒に回転すると共に一端は、前記回転ヘッド21
の背面側と接触し合う円板体147の連通孔149と接
続している。この連通孔149は、前記円板体147が
ばね150等の付勢手段によって付勢されることで、回
転ヘッド21を例えば、90度回転させた時、吸着ノズ
ル23側に設けられた通路152と常に対向し連通し合
う位置に設けられている。
【0022】また、パイプ29の他端は、ドラム軸5の
上部に設けられた取出口37と接続し、取出口37は、
前記真空ポンプ26と連絡通路151を介して連通して
いる。連絡通路151の基端部は、前記真空ポンプ26
と連通し合う固定スリーブ153側の通路155と連通
し合う周方向に開口するリング状の取出口157となっ
ていて、ドラム軸5が回転しても取出口157と通路1
55の接続状態が常に確保されるようになっている。
【0023】ヘッド姿勢制御機構145は、スリーブ軸
193に固定されたリンク169と、同リンク169に
よりスリーブ軸193のまわりを公転する第1軸15
9、第2軸161、第3軸163を有する。第1軸15
9は、第2軸161の内側に回転自在に配置されてお
り、その一端は、吸着ノズル駆動プーリ165が、他端
にはサイドギヤ63がそれぞれ装着され、サイドギヤ6
3には前記吸着ノズル23の基部に装着されたピニオン
ギヤ65が噛み合っている。
【0024】第2軸161は、第3軸163の内側に回
転自在に配置されると共に一端が、前記回転ヘッド21
に、他端が回転ヘッド駆動プーリ167にそれぞれ装着
している。
【0025】第3軸163は外側軸となるもので一端に
はリンク169が嵌挿固着されている。
【0026】第3軸163の他方には、前記円板体14
7の胴部が回転可能に装着されており、円板体147の
胴部にはプーリ171が設けられている。このプーリ1
71は4重軸を構成する中心の固定軸177に固着され
た最終プーリ173とベルト175を介して連結状態が
確保されている。
【0027】4重軸を構成する前記固定軸177は、一
方が、前記リンク169に嵌挿された後述するスリーブ
軸193に支持されると共に、他方は、前記回転ドラム
7に固着された支持フレーム7aに固定支持されてい
る。
【0028】吸着ノズル駆動プーリ165及び回転ヘッ
ド駆動プーリ167は、第2、第3の伝導経路69,7
1の最終プーリ181,179とそれぞれベルト183
を介して伝導状態が確保されている。したがって、最終
プーリ179,181が停止した状態において第1の伝
導径路43によりリンク169が回転することで回転ヘ
ッド21が自転しながら公転する遊星機構が構成される
ようになる。
【0029】また、回転ヘッド駆動プーリ167、吸着
ノズル駆動プーリ165及び円板体147のプーリ17
1と、前記最終プーリ179,181,173の各プー
リ比は1:1の関係に設定されている。
【0030】したがって、前記遊星機構と相まって回転
ヘッド21は、固定リンク軸177を中心として吸着作
動用の吸着ノズル23が常に下を向いた同一姿勢の回転
運動が得られるようになっている。
【0031】第1の伝導経路43は、図2に示す如くブ
ラケットを介して回転ドラム7に支持された第6のモー
タM6 からの動力と、回転ドラム7からの動力が差動装
置185を介して同時に入力される伝導系となってい
る。
【0032】即ち、差動装置185は、一般にハーモニ
ック装置と呼ばれており、回転ドラム7に保持され、第
6のモータM6 の動力を出力用のベベルギヤ187に伝
達するモータ伝達系と、前記固定スリーブ153に固着
されたリングギヤ189と伝達ギア191が噛み合い、
伝達ギヤ191がリングギヤ189の周囲を自転しなが
ら公転することで回転ドラム7からの動力をベベルギヤ
187に伝達する回転ドラム伝達系の2つの伝達機構を
有する構造となっている。
【0033】出力用のベベルギヤ187は、前記固定軸
177が貫通され、4重軸の第2の軸となるスリーブ軸
193に設けられたベベルギヤ198と噛み合ってい
る。
【0034】したがって、第6のモータM6 のオフ時に
おいて、回転ドラム7が矢印ホ方向に回転することで、
伝達ギヤ191がリングギヤ189と噛み合いながら外
側を自転しながら公転すると、その回転動力は各ベベル
ギヤ187,198を介して前記スリーブ軸193に反
時計方向の回転動力として伝達されるようになる。この
結果、回転ヘッド21の吸着ノズル23は図3に示すサ
イクロイド曲線Nを描いて上下動するピックアップ運動
を繰返すようになる。
【0035】一方、回転ドラム7の回転中において、第
6のモータM6 の作動制御により回転ドラム7の回転方
向と同じ向きの回転動力を差動装置185に与えること
で、前記のピックアップ運動の周期を長くすることがで
きる。
【0036】この点についてさらに具体的に説明する
と、この実施例にあっては、供給テーブル9からXYテ
ーブル11まで180度移動する間、下向きの吸着ノズ
ル23は図6に示す如く反時計方向に約5回の回転運動
するよう設定されている所から、例えば、4回転分の回
転動力を差動装置185に与えるよう第6のモータM6
の作動制御を行なうことで図3に示す如く吸着ノズル2
3はほぼ180度で2回下降する1サイクルLのサイク
ロイド曲線Nを描くピックアップ運動が得られるように
なる。このピックアップ運動は、回転ドラム7の矢印ホ
方向の回転による吸着ノズル23先端の速度と、回転ヘ
ッド21の反時計方向の回転による吸着ノズル23先端
の速度とが一致するよう回転比が設定されているため、
吸着ノズル23はほぼ零に近い対地速度となり支障のな
い吸着動作が可能となる。したがって、例えば3回転分
あるいは4.5 回転分というように回転制御を第6のモー
タM6 によって制御することでサイクロイド曲線Nのサ
イクルLを長くしたり短くすることが可能となり、供給
テーブル9の全領域にわたってワークPのピックアップ
動作が行なえるようになる。
【0037】さらに、スリーブ軸193は、回転ヘッド
進退手段22により図7に示すように、回転ドラム7の
ドラム中心からワーク保持部材23まで放射方向に延長
されたドラム軸線αに沿って進退可能となっている。即
ち、スリーブ軸193にカム溝111を有するカム体1
13が固着される一方、カム体113のカム溝111に
は支持フレーム7aに固定支持されたカム突起115が
臨んでいる。これにより、カム体113が回転すること
で、カム溝111とカム突起115とによりスリーブ軸
193、即ち、回転ヘッド21は、軸心方向(図4矢
印)への進退が可能となる。カム体113のカム溝11
1は、回転ドラム7の前記ドラム軸線αが描く回転軌跡
βに対して吸着ノズル23の先端が外側へ突出しないよ
う制御するカム面となっている。
【0038】つまり、吸着ノズル23は、図6に示す如
く下向きの状態で旋回する所から、図7に示すように
ラム軸線αの上の吸着・装着点に対し、最大で、回転ヘ
ッド23の半径分外側へ移動する軌跡を描くため、図9
に示すように回転ヘッド21がドラム軸線αの回りに回
転する過程において、回転ヘッド21の回転軌跡に対し
て構造上ε分外へ張り出す形状となる。このため、例え
ば、装着、あるいは、吸着完了後に、点線で示す不規則
な軌跡を描く不安定な運動となるが、進退運動によって
不規則な運動が吸収され回転軌跡βに沿う安定した装
着動作が(点鎖線)が可能となる。
【0039】なお、スリーブ軸193に装着されたベベ
ルギヤ198は、前後のストッパー117により軸心方
向への動きが拘束されると共にキー119によりスライ
ド自在に嵌挿され、差動装置185のベベルギヤ187
との噛み合いに支障が起きない様になっている。
【0040】第2の伝導経路69は、回転ドラム7に支
持された第7のモータM7 の動力が入力プーリ195を
介して吸着ノズル駆動プーリ165に入力されるワーク
Pの姿勢制御用の伝導系となっている。
【0041】入力プーリ195は、4重軸の第4の軸と
なる前記最終プーリ181のスリーブ軸198に固着さ
れ、第7のモータM7 のモータプーリ197と伝導ベル
トを介して伝導状態が確保されている。
【0042】第3の伝導経路71は、回転ドラム7に支
持された第8のモータM8 の動力が、入力プーリ201
を介して回転ヘッド駆動プーリ167に入力される吸着
ノズル23の選択用の伝導系となっている。
【0043】入力プーリ201は、4重軸の第3の軸と
なる前記最終プーリ179のスリーブ軸200に固着さ
れると共に第8のモータM8 のモータプーリ203と伝
導ベルト205を介して伝導している。
【0044】したがって、第8のモータM8 の作動制御
により、回転ヘッド21に約90度回転する回転動力が
与えられることで吸着ノズル23の選択が可能となる。
【0045】一方、図2においてSLは制御部を示して
いる。制御部SLには、入力側に、ワークの保持状態を
確認する画像認識装置等の視覚センサあるいは、回転ド
ラム7の回転角を検知する回転角センサ等からの各種情
報が入力され、出力側からは入力側から入力される情報
に基づき指令信号を出力し、前記開閉弁31の開閉時間
や、第1から第8のモータM1 …M8 のオン、オフ時間
を作動制御する機能を有している。
【0046】次に動作について説明する。
【0047】矢印ホ方向に連続回転する回転ドラム7に
対して下向きの吸着ノズル23は同一姿勢のまま図6に
示す如く反時計方向に回転運動を続ける。この時、制御
部SLからの指令信号に基づいて吸着ノズル23は最下
降位置から最下降位置までの周期Lが長いサイクロイド
曲線Nを描いて上下動する。この時、最下降時において
吸着ノズル23はほぼ零に近い対地速度となるため供給
テーブル9からワークPを支障なく吸着し、サイクロイ
ド軌跡を描いてXYテーブル11まで移動した後、プリ
ント基板19の上面においてワークPの保持を解除する
実装運動を繰返す。
【0048】この実装運動時において、吸着ノズル23
は、カム溝111とカム突起115とにより進退し回
軌跡βに沿う運動が確保されるため指定された位置にワ
ークPを正確に置けるようになる。また、正確にワーク
Pの保持ができるようになる。
【0049】図10から図12までは、回転ヘッド進退
手段22にかわる別の実施例を示したものである。この
実施例にあっては、前記吸着ノズル23の先端軌跡が
転軌跡β内で、かつ、ワークPの保持及び解除時に、
前記回転軌跡βに沿うよう回転ヘッド21をドラム軸線
αに対し所定角度変位させてある。
【0050】即ち、4重軸を構成する前記中心の固定リ
ンク軸177をθ分傾斜させると共に下向きの吸着ノズ
ル23は、図10に示す如く鉛直姿勢となるよう取付け
ることで達成している。この角度θは、回転軌跡βに沿
って吸着ノズル23の先端軌跡Εが楕円を描くよう設定
されている。
【0051】したがって、矢印ホ方向に連続回転する回
転ドラム7に対して下向きの吸着ノズル23は同一姿勢
のまま図6に示す如く反時計方向に回転運動を続ける。
この時、制御部SLからの指令信号に基づいて吸着ノズ
ル23は最下降位置から最下降位置までの周期Lが長い
サイクロイド曲線Nを描いて上下動する。この時、最下
降時において吸着ノズル23はほぼ零に近い対地速度と
なるため供給テーブル9からワークPを支障なく吸着
し、サイクロイド軌跡を描いてXYテーブル11まで移
動した後、プリント基板19の上面においてワークPの
保持を解除する実装運動を繰り返す。
【0052】この実装運動時において、図11に示す如
く吸着ノズル23は、回転軌跡βに沿う運動が確保され
るため、指定された位置にワークPを正しく置けるよう
になる。また、正確な吸着が可能となる。
【0053】一方、第8のモータM8 を作動制御し、第
3の伝導経路71を介して最終プーリ179に動力を伝
達すれば回転ヘッド21が90度回転し、ワークPの大
きさに対応した吸着ノズル23の選択が行なえるように
なる。これら一連の動作において、回転ドラム7は連続
回転状態が確保されているためロス時間は発生しない。
【0054】また、サイクロイド曲線Nの周期Lの長さ
を制御すれば、供給テーブル9の全領域にわたって供給
されるワークPを吸着し、吸着したワークPをXYテー
ブル11上のプリント基板19に対して回転ドラム7を
停止させることなく装着作業が行なえるようになる。こ
の結果、タクトタイムが短縮し稼働率が向上する。
【0055】なお、この実施例ではワークの保持に真空
圧の吸着手段を用いているが、この手段に限定されるも
のではなく、電磁石等の他の手段を利用しても可能であ
る。また、電子部品以外のワークに適用してもよい。
【0056】
【発明の効果】以上、説明したように、この発明のワー
ク実装装置によれば、保持時及び装着時において、ワー
ク保持部材の先端を、回転ドラムのドラム中心からワー
ク保持部材まで延長されたドラム軸線が描く回転軌跡に
沿った運動軌跡が確保できるため、精度の高い装着、吸
着状態が得られる。また、サイクロイド曲線を描いて上
下動するワーク保持部材によって回転ドラムを連続回転
させた状態で、ワークの保持及び装着ができるためロス
時間がなくなり、作業能率の向上が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のワーク実装装置の概要平面図
【図2】要部の概要切断説明図
【図3】サイクロイド曲線を描いた説明図
【図4】回転ヘッドの取付状態を示した切断面図
【図5】図4の平面図
【図6】回転ヘッドの動作説明図
【図7】回転ヘッドの説明図
【図8】吸着ノズルの概要説明図
【図9】吸着ノズルの動きを示した説明図
【図10】回転ヘッドを所定角度変位させた概要説明図
【図11】図10の吸着ノズルの動きを示した説明図
【図12】吸着ノズルの概要説明図
【符号の説明】
7 回転ドラム 21 回転ヘッド 23 吸着ノズル(ワーク保持部材) 22 回転ヘッド進退手段 P ワーク SL 制御部 M5 モータ(駆動手段) α 軸線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 渡辺 香 東京都北区堀船2−20−46 日本たばこ 産業株式会社 機械技術開発センター内 (72)発明者 石川 佳延 東京都府中市東芝町1番地 株式会社東 芝 府中工場内 (72)発明者 宗像 正 東京都府中市東芝町1番地 株式会社東 芝 府中工場内 (72)発明者 氏家 康晴 東京都港区芝浦一丁目1番1号 株式会 社東芝 本社事務所内 (56)参考文献 特開 平3−274800(JP,A) 特開 昭63−146498(JP,A) 実開 平2−117833(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H05K 13/00 - 13/04 B65G 47/91

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動手段により連続回転する外周面を備
    えた回転ドラムと、回転ドラムの外周面に設けられ、
    転ドラムの回転に対応して前記外周面と直交し合う旋回
    軸心線を中心とする旋回運動可能なワーク保持部材と、
    前記ワーク保持部材の旋回運動中にワーク保持部材の
    ワークの保持時及びワークを離す解除時とを制御する制
    御部とを備えたワーク実装装置であって、前記ワーク保
    持部材を、回転ドラムのドラム中心から前記ワーク保持
    部材まで放射方向に延長されたドラム軸線が描く回転軌
    に対して進退させる回転ヘッド進退手段とを備えてい
    ることを特徴とするワーク実装装置。
  2. 【請求項2】 駆動手段により連続回転する外周面を備
    えた回転ドラムと、回転ドラムの外周面に設けられ、
    転ドラムの回転に対応して前記外周面と直交し合う旋回
    軸心線を中心とする旋回運動可能なワーク保持部材と、
    前記ワーク保持部材の旋回運動中にワーク保持部材のワ
    ークの保持時及びワークを離す解除時とを制御する制御
    部とを備えたワーク実装装置であって、前記ワーク保持
    部材の先端軌跡が、回転ドラムのドラム中心から前記ワ
    ーク保持部材まで放射方向に延長されたドラム軸線が描
    回転軌跡内で、かつ、ワークの保持時及び解除時に前
    記回転軌跡に沿うようワーク保持部材の旋回中心を前記
    回転ドラムのドラム軸線に対し所定角度変位させたこと
    を特徴とするワーク実装装置。
JP03012005A 1990-03-26 1991-02-01 ワーク実装装置 Expired - Fee Related JP3131451B2 (ja)

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JP03012005A JP3131451B2 (ja) 1991-02-01 1991-02-01 ワーク実装装置
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