JP3130542U - バースクリーン式除塵機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】粗目用バースクリーンB1を形成するスクリーンバー1の幅と板厚を、細塵用バースクリーンB2を形成するスクリーンバー2の幅と板厚よりも大とし、粗目用バースクリーンB1の広い目幅のスクリーンバー1の間に、細塵用バースクリーンB2の複数枚のスクリーンバー2を配設し、粗目用バースクリーンB1の前端面を細塵用バースクリーンB2の前端面より前方位置に突出するように配設するとともに、細塵用バースクリーンB2のスクリーンバー2の板厚を2〜6mmに小さく設定する。
【選択図】図1
Description
このバースクリーン式除塵機のバースクリーンは、細帯状で同サイズの平鋼(フラットバーFB)の複数本を等間隔に固定するためのディスタントピースを介して隣接配設し、この隣接配設する平鋼間に貫通ボルトを貫通して一体となるよう組み合わせ、かつスクリーン前面を同一面になるように構成している。
このように処理する下水或いは排水中の粗ごみを除去した後、細塵を除去するようにすることで、特に細塵除塵機に掛かる粗ごみによる過負荷を防止し、粗ごみと細塵とを除去することができる。
一方、小規模下水処理場では、毛髪除去のため、目幅2mm程度の微細目スクリーンとする方法がとられているが、この場合、目幅を小さくすることにより、人糞や厨芥など、水処理系で分解されるものまで除去してしまい、それが腐敗し、処理が不衛生となる。
また、微細目スクリーンにすると、スクリーン開口面積が小さくなり、通水性能が低下する。特に、大・中規模の下水処理設備では、最悪の場合、上流地域での浸水等、多大な影響が生じてしまう。
そして、毛髪等の繊維状物質は、捕捉される際に1本のスクリーンバーにまたがり、スクリーンバーの左右において、水流によって毛髪が受ける力が互いに釣り合っているときに水流に流されてしまうことなくスクリーンバーに捕捉されるが、本考案のバースクリーン式除塵機では、細塵用バースクリーンのスクリーンバーの板厚を2〜6mmと小さく設定することから、繊維状物質が短い場合でも、薄く形成したスクリーンバーの左右にまたがるように掛けることができ、これにより、毛髪等の繊維状物質の捕捉性能を高めることができる。
この場合、スクリーンバーの板厚が2mm未満であるとその強度が不足し、板厚が6mmを越えると繊維状物質の捕捉性能の向上が顕著でなくなる。
このバースクリーン式除塵機Aは、流水路に配設した平鋼製のスクリーンバー1、2を組み合わせて粗目用バースクリーンB1と細塵用バースクリーンB2とを一体に組み合わせて形成してなるバースクリーンBと、該バースクリーンBに沿って昇降し、バースクリーンBにて捕捉されたごみを掻き揚げて排出するよう粗目用バースクリーンB1及び細塵用バースクリーンB2の目幅に噛合する粗目用レーキC1及び細塵用レーキC2を一体に組み合わせて形成したレーキCと備えている。
そして、このバースクリーン式除塵機は、粗目用バースクリーンB1を形成するスクリーンバー1の幅と板厚を、細塵用バースクリーンB2を形成するスクリーンバー2の幅と板厚よりも大とし、粗目用バースクリーンB1の広い目幅のスクリーンバー1の間に、細塵用バースクリーンB2の複数枚のスクリーンバー2を配設し、粗目用バースクリーンB1の前端面を細塵用バースクリーンB2の前端面より前方位置に突出するように配設するとともに、細塵用バースクリーンB2のスクリーンバー2の板厚を2〜6mm、好ましくは、約4mmと小さく設定するようにしている。
この粗目用バースクリーンB1のスクリーンバー1は、予め定めた大きさの流下ごみ(粗ごみ)を捕捉できる間隔に配設するが、この粗目用スクリーンバー1の間隔(目幅)W1は、通常、10〜25mm程度に比較的大きく設定する。
この細塵用スクリーンバー2の幅は、通常、10〜25mm程度、また、細塵用スクリーンバー2、2の間隔(目幅)W2は、通常、1〜10mm程度、好ましくは、目幅1〜4mm程度、より好ましくは、目幅1〜2mm程度に小さく設定する。
これにより、流下するごみが粗ごみと細塵との混合状態となっていても、最初に上流側に突出している粗目用バースクリーンB1にて粗ごみが捕捉され、この粗ごみの流下抵抗を粗目用バースクリーンB1にて支持するので、細塵用スクリーンバー2には粗ごみが衝突するのを防ぐことができ、かつ板厚の薄い細塵用スクリーンバー2の変形を未然に防止することができる。
図2(c)に示すように、毛髪等の繊維状物質Sは、細塵用バースクリーンB2のスクリーンバー2にまたがり、スクリーンバー2の左右において水流によって繊維状物質Sが受ける力FL1とFR1が互いに釣り合っているときは、繊維状物質Sは水流に流されてしまうことなく、バースクリーンに捕捉される。
これを具体的に説明すると、図2(b)に示すように、長さL1の長い繊維状物質Sは、スクリーンバーに左右均等に掛かりやすく、水流によって繊維状物質Sが受ける力FL2とFR2又はFL3とFR3が互いに釣り合うため、本実施例の板厚4mmのスクリーンバー2、従来の板厚9mmのスクリーンバー2’ともに繊維状物質Sを捕捉することができる。
しかし、図2(a)に示すように、長さL2(L2<L1)の短い繊維状物質Sにおいては、本実施例の4mmの薄いスクリーンバー2では、繊維状物質Sが左右均等に掛かりやすく、水流によって繊維状物質Sが受ける力FL4とFR4が互いに釣り合うため捕捉できるが、従来の9mmの厚いスクリーンバー2’では、繊維状物質Sが力FR5によって流され、水流により受ける左右の力が釣り合わないため、捕捉できずに流される。
したがって、本実施例のように、従来よりも板厚が小さいスクリーンバー2の方が、長さが短い繊維状物質Sを捕捉することができ、細塵用バースクリーンB2の総捕捉量が増える。
実験結果によれば、本実施例の板厚4mmの細塵用バースクリーンB2は、板厚9mmの従来の細塵用バースクリーンに比べ、毛髪等の繊維状物質Sの捕捉性能が約3倍となった。
なお、この場合、粗目用レーキC1の先端面は、細塵用バースクリーンB2の前端面と接触或いは近接位置になるようにする。
これにより、粗目用バースクリーンB1にて捕捉された粗ごみを粗目用レーキC1にて掻き揚げるようにする。
これにより、細塵用レーキC2にて細塵用バースクリーンB2に捕捉される細塵を掻き揚げるとともに、細塵用レーキC2に掛かる荷重を軽減させることができる。
なお、本実施例においては、細塵用レーキC2の上面に粗目用レーキC1を載置するようにして一体構成したが、粗目用レーキC1と細塵用レーキC2の上面が面一となるようにすることもできる。
これにより、レーキCの移動により粗目用バースクリーンB1にて捕捉された粗ごみと、細塵用バースクリーンB2にて捕捉された細塵とを同時に掻き揚げ、排出することができる。
B バースクリーン
C レーキ
C1 粗目用レーキ
C2 細塵用レーキ
D 処理槽内の一部に配設した流水路
B1 粗目用バースクリーン
1 粗目用スクリーンバー
W1 粗目用スクリーンバーの目幅
B2 細塵用バースクリーン
2 細塵用スクリーンバー
W2 細塵用スクリーンバーの目幅
S 繊維状物質
Claims (3)
- 流水路に配設した平鋼製のスクリーンバーを組み合わせて粗目用バースクリーンと細塵用バースクリーンとを一体に組み合わせて形成してなるバースクリーンと、該バースクリーンに沿って昇降し、バースクリーンにて捕捉されたごみを掻き揚げて排出するよう粗目用バースクリーン及び細塵用バースクリーンの目幅に噛合する粗目用レーキ及び細塵用レーキを一体に組み合わせて形成したレーキと備えたバースクリーン式除塵機であって、粗目用バースクリーンを形成するスクリーンバーの幅と板厚を、細塵用バースクリーンを形成するスクリーンバーの幅と板厚よりも大とし、粗目用バースクリーンの広い目幅のスクリーンバーの間に、細塵用バースクリーンの複数枚のスクリーンバーを配設し、粗目用バースクリーンの前端面を細塵用バースクリーンの前端面より前方位置に突出するように配設するとともに、細塵用バースクリーンのスクリーンバーの板厚を2〜6mmと小さく設定したことを特徴とするバースクリーン式除塵機。
- 細塵用バースクリーンのスクリーンバーの板厚を約4mmに設定したことを特徴とする請求項1記載のバースクリーン式除塵機。
- 前記レーキを、1枚の鋼板をレーキのフレームの横幅方向に掛け渡すように配設して形成してなる粗目用レーキと、該粗目用レーキの下方で、細塵用バースクリーンの目幅内に挿入できる細帯状のフラットバーを細塵用バースクリーンと平行になるように等間隔に配設して形成してなる細塵用レーキとを、細塵用レーキの先端を粗目用レーキの先端よりも突出するように配設して構成したことを特徴とする請求項1又は2記載のバースクリーン式除塵機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007000189U JP3130542U (ja) | 2007-01-17 | 2007-01-17 | バースクリーン式除塵機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007000189U JP3130542U (ja) | 2007-01-17 | 2007-01-17 | バースクリーン式除塵機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3130542U true JP3130542U (ja) | 2007-03-29 |
Family
ID=43281397
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2007000189U Expired - Lifetime JP3130542U (ja) | 2007-01-17 | 2007-01-17 | バースクリーン式除塵機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3130542U (ja) |
-
2007
- 2007-01-17 JP JP2007000189U patent/JP3130542U/ja not_active Expired - Lifetime
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