JP5587451B2 - バースクリーン式除塵機 - Google Patents
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Description
より具体的には、間隔をあけて配設した粗目バースクリーン及び該粗目バースクリーンの間に配設した細目バースクリーンからなるバースクリーンと、該バースクリーンの周囲を周回駆動されるチェーンに取り付けられてバースクリーンの前側でバースクリーンにて捕捉されたごみを掻き揚げ排出するようにした、粗目用レーキ及び細目用レーキをレーキフレームに固定手段を用いて取り付けるようにしたレーキとを備えたバースクリーン式除塵機において、前記レーキの粗目用レーキをごみの掻き揚げ時に粗目バースクリーンの粗目用スクリーンバー間に挿通される爪を端縁に形成し、粗目バースクリーンのごみの捕捉面に対して直交した状態で駆動されるようにした板部材で、細目用レーキをごみの掻き揚げ時に粗目用レーキの駆動方向の後方側の位置で細目バースクリーンの細目用スクリーンバー間に挿通されて駆動されるようにした複数の板部材で、かつ、レーキフレームの長手方向にそれぞれ分割して構成し、該分割して構成した粗目用レーキの隣接する粗目用レーキ分割片間に隙間が存在するようにして、該粗目用レーキ分割片をレーキフレームに固定手段を用いて取り付け、ごみの掻き揚げ時に隣接する粗目用レーキ分割片に形成された隣接する爪の間に粗目バースクリーンの粗目用スクリーンバーが位置するようにしたことを特徴とする。
このバースクリーン式除塵機は、粗目用スクリーンバー11を間隔をあけて配設して構成した広い目幅M1の粗目バースクリーン1及びこの粗目バースクリーン1を構成する粗目用スクリーンバー11の間に細目用スクリーンバー21を配設して構成した狭い目幅M2の細目バースクリーン2(本実施例においては、粗目バースクリーン1を構成する粗目用スクリーンバー11の間に3枚ずつの細目バースクリーン2を構成する細目用スクリーンバー21を配設するようにしている。)からなるバースクリーンSと、このバースクリーンSにて捕捉されたごみを掻き揚げ排出するようにした粗目用レーキ31及び細目用レーキ32からなるレーキ3とを備えるようにしている。
これにより、粗目用スクリーンバーと細目用スクリーンバーの資材の共通化を図ることが可能となり、資材コストを抑えて製造コストを低廉にすることができるものとなる。
これにより、粗目用スクリーンバー11及び細目用スクリーンバー21のそれぞれの後端面をバースクリーンSを組み立てる際の基準面とすることができ、バースクリーンSの組立を、容易かつ正確に行うことができる。
なお、粗目バースクリーン1を構成する粗目用スクリーンバー11と細目バースクリーン2を構成する細目用スクリーンバー21の後端面は、必ずしも同一面内に位置するようにする必要はなく、例えば、後述の図9に示すように、大きな負荷がかかりやすい粗目バースクリーン1を構成する粗目用スクリーンバー11の幅(水流方向の寸法)を大きく形成し、これに合わせて、粗目用スクリーンバー11の後端面が後方(水流の下流側)に突出するように形成することもできる。
特に、粗目バースクリーン1を構成する粗目用スクリーンバー11や細目バースクリーン2を構成する細目用スクリーンバー21の断面形状(板厚)を、前端面側が厚く、後端面側が薄くなるように形成することが好ましく、これにより、粗目用スクリーンバー11及び/又は細目用スクリーンバー21の対向する面間にごみが挟まることがなく、粗目バースクリーン1及び細目バースクリーンが目詰まりを起こすことを未然に防止できる。
これにより、粗目バースクリーン1の目幅M1を、M1a〜M1cのように水路の幅方向で実質的に変えることができ、バースクリーン式除塵機の使用形態や設置場所によって粗ごみと細塵の流入状況が異なる場合でも適切に対応することができ、ごみの捕捉効率を高めることができるとともに、捕捉したごみの選別を細分化することができる。
これにより、粗目用レーキ31(及び/又は細目用レーキ32)の資材の共通化を図ることが可能となり、資材コストを抑えて製造コストを低廉にすることができるものとなる。
この場合、レーキ3の粗目用レーキ31をごみの掻き揚げ時に粗目バースクリーン1の粗目用スクリーンバー11間に挿通される爪31aを端縁に形成し、粗目バースクリーン1のごみの捕捉面に対して直交した状態で駆動されるようにした板部材で、細目用レーキ32をごみの掻き揚げ時に粗目用レーキ31の駆動方向の後方側の位置で細目バースクリーン2の細目用スクリーンバー21間に挿通されて駆動されるようにした複数の板部材で、かつ、レーキフレーム30の長手方向にそれぞれ分割して構成し、分割して構成した粗目用レーキ31の隣接する粗目用レーキ分割片31A、31B、31C間に隙間Dが存在するようにして、粗目用レーキ分割片31A、31B、31Cをレーキフレーム30に固定手段30aを用いて取り付け、ごみの掻き揚げ時に隣接する粗目用レーキ分割片31A、31B、31Cに形成された隣接する爪31aの間に粗目バースクリーン1の粗目用スクリーンバー11が位置することができるようにしている。
これにより、細目用レーキ32の耐負荷性を向上することができ、レーキ3の耐久性を向上することができる。
これにより、個々のレーキ3にかかる負荷を小さくすることができ、レーキ3の耐久性を向上することができる。
なお、レーキ3は、バースクリーン式除塵機の使用形態や設置場所によって異なるごみの大きさや性状に合わせて、その種類や数を選定することができ、これにより、資材コストを抑えて製造コストを低廉にできる。
この場合、複数のレーキ3が少なくとも一巡することによって、粗目バースクリーン1を構成する粗目用スクリーンバー11及び細目バースクリーン2を構成する細目用スクリーンバー21によって形成されるすべての目幅M1、M2間に粗目用レーキ31及び細目用レーキ32の爪が少なくとも1回は挿通され、バースクリーンSに捕捉されたごみがバースクリーンSに取り残されることなく掻き揚げ排出されるようにする。
これにより、個々のレーキ3にかかる負荷を小さくすることができ、レーキ3の耐久性を向上することができる。
なお、レーキ3には、その背部に、水路の底部に立設された前スクリーン8の目幅に噛合する前スクリーン用レーキ33が設けられている。
粗目バースクリーン1の間に配設される細目バースクリーン2を構成する細目用スクリーンバー21は、粗目バースクリーン1と同様の帯状平鋼製、あるいは、合成樹脂製や複合材料製の板部材からなり、特に限定されるものではないが、例えば、2.5cm程度の間隔(この間隔と細目用スクリーンバー21の板厚T2とにより細目バースクリーン2の目幅M2が規定される。)で配設するようにする。
ここで、粗目バースクリーン1及び細目バースクリーン2のそれぞれの目幅M1、M2は、バースクリーン式除塵機の使用目的等に応じて適宜設定することができるが、通常、粗目バースクリーン1の目幅M1は、50〜100mm程度に、また、細目バースクリーン2の目幅M2は、10〜25mm程度に、それぞれ設定するようにする。
粗目バースクリーン1と細目バースクリーン2から構成されたスクリーンは、水路の底部に立設された前スクリーン8とともに水路内に設置されている。
そして、細塵回収部62において、レーキ3により掻き揚げられ、途中でエプロン4がなくなってレーキ3から落下した細塵S2は、本実施例では、流水トラフにより回収され搬送される。
この場合、中間目バースクリーン5及び中間目用レーキ35は、1段階だけでなく、2段階以上に構成することもできる。
この場合、前方(水流の上流側)から、粗目バースクリーン1を構成する粗目用スクリーンバー11の前端面、中間目バースクリーン5を構成する中間目用スクリーンバー51の前端面、細目バースクリーン2を構成する細目用スクリーンバー21の前端面が順に位置するようにする。
また、粗目バースクリーン1を構成する粗目用スクリーンバー11、中間目バースクリーン5を構成する中間目用スクリーンバー51、細目バースクリーン2を構成する細目用スクリーンバー21の板厚T1、T5、T2は、すべて同一に設定するようにすることもできるが、本実施例に示すように、粗目バースクリーン1を構成する粗目用スクリーンバー11の板厚T1、中間目バースクリーン5を構成する中間目用スクリーンバー51の板厚T5、細目バースクリーン2を構成する細目用スクリーンバー21の板厚T2の順に薄く形成するようにしたり、粗目バースクリーン1を構成する粗目用スクリーンバー11の板厚T1のみ厚く形成するようにしたり、細目バースクリーン2を構成する細目用スクリーンバー21の板厚T2のみ薄く形成するようにすることもでき、これにより、必要に応じて、強度を高めながら、資材コストを抑えて製造コストを低廉にすることができる。
また、本実施例においては、大きな負荷がかかりやすい粗目バースクリーン1を構成する粗目用スクリーンバー11及び中間目バースクリーン5を構成する中間目用スクリーンバー51の幅(水流方向の寸法)を、この順に、細目バースクリーン2を構成する細目用スクリーンバー21の幅より大きく形成し、これに合わせて、粗目用スクリーンバー11及び中間目用スクリーンバー51の後端面が、この順に、後方(水流の下流側)に突出するように形成するようにしたが、粗目バースクリーン1を構成する粗目用スクリーンバー11、中間目バースクリーン5を構成する中間目用スクリーンバー51及び細目バースクリーン2を構成する細目用スクリーンバー21の後端面を同一面内に位置するようにすることもできる。
なお、中間目バースクリーン5及び中間目用レーキ35の構成は、上記粗目バースクリーン1及び細目バースクリーン2並び粗目用レーキ31及び細目用レーキ32に適用した構成を、適宜選択して適用することができる。
これにより、ごみの捕捉効率を高めることができるとともに、捕捉したごみの選別を細分化することができる。
1 粗目バースクリーン
11 粗目用スクリーンバー
M1 粗目用スクリーンバーの目幅
T1 粗目用スクリーンバーの板厚
2 細目バースクリーン
21 細目用スクリーンバー
M2 細目用スクリーンバーの目幅
T2 細目用スクリーンバーの板厚
3 レーキ
31 粗目用レーキ
31A 粗目用レーキ分割片
31B 粗目用レーキ分割片
31C 粗目用レーキ分割片
31a 爪
32 細目用レーキ
33 前スクリーン用レーキ
35 中間目用レーキ
4 エプロン
5 中間目バースクリーン
51 中間目用スクリーンバー
M5 中間目用スクリーンバーの目幅
T5 中間目用スクリーンバーの板厚
61 粗ごみ回収部
62 細塵回収部
7 レーキ駆動機構
71 本体スプロケット
72 チェーン
8 前スクリーン
9 脱荷用散水ノズル
10a 通しボルト
10b ディスタンスピース
D 隙間
S1 粗ごみ
S2 細塵
Claims (8)
- 粗目用スクリーンバーを間隔をあけて配設して構成した粗目バースクリーン及び該粗目バースクリーンを構成する粗目用スクリーンバーの間に細目用スクリーンバーを配設して構成した細目バースクリーンからなるバースクリーンと、該バースクリーンにて捕捉されたごみを掻き揚げ排出するようにした粗目用スクリーンバー間に挿通される粗目用レーキ並びに細目用スクリーンバー間及び細目用スクリーンバーと粗目用スクリーンバーの間に挿通される細目用レーキからなるレーキとを備えたバースクリーン式除塵機において、粗目バースクリーンを構成する粗目用スクリーンバー及び/又は細目バースクリーンを構成する細目用スクリーンバーの板厚を、前端面側が厚く、後端面側が薄くなるように形成するとともに、粗目用レーキと細目用レーキを別体で構成したことを特徴とするバースクリーン式除塵機。
- 粗目バースクリーンを構成する粗目用スクリーンバーと細目バースクリーンを構成する細目用スクリーンバーの後端面が同一面内に位置するようにしたことを特徴とする請求項1記載のバースクリーン式除塵機。
- 前記粗目バースクリーン及び細目バースクリーンからなる1つのバースクリーン内において、粗目バースクリーンを構成する粗目用スクリーンバー及び細目バースクリーンを構成する細目用スクリーンバーの配列順序を水路の幅方向の位置で変えることにより、粗目用スクリーンバーと細目用スクリーンバーとの水路の幅方向での配置の規則性をなくすようにしたことを特徴とする請求項1又は2記載のバースクリーン式除塵機。
- 粗目用レーキ及び/又は細目用レーキを水平方向に配設する板部材で分割して構成し、レーキのフレームに一枚板状に取り付けるようにしたことを特徴とする請求項1、2又は3記載のバースクリーン式除塵機。
- 細目用レーキを鉛直方向に配設する板部材で構成したことを特徴とする請求項1、2又は3記載のバースクリーン式除塵機。
- レーキを複数のレーキで構成し、各レーキ毎に、粗目用レーキの爪を配設する位置を水路の幅方向で異ならせ、かつ、複数のレーキが少なくとも一巡することによって、粗目バースクリーンを構成する粗目用スクリーンバーによって形成されるすべての目幅間に粗目用レーキの爪が少なくとも1回は挿通されるようにしたことを特徴とする請求項1、2、3、4又は5記載のバースクリーン式除塵機。
- レーキを複数のレーキで構成し、各レーキ毎に、細目用レーキの爪を配設する位置を水路の幅方向で異ならせ、かつ、複数のレーキが少なくとも一巡することによって、細目バースクリーンを構成する細目用スクリーンバーによって形成されるすべての目幅間に細目用レーキの爪が少なくとも1回は挿通されるようにしたことを特徴とする請求項1、2、3、4、5又は6記載のバースクリーン式除塵機。
- 粗目バースクリーンの目幅と細目バースクリーンの目幅の中間の目幅に設定した中間目バースクリーンを構成する中間目用スクリーンバーを、粗目バースクリーンを構成する粗目用スクリーンバーの間に配設するとともに、中間目用スクリーンバー間及び中間目用スクリーンバーと粗目用スクリーンバーの間に挿通される中間目用レーキを備えるようにしたことを特徴とする請求項1、2、3、4、5、6又は7記載のバースクリーン式除塵機。
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