JP4824139B2 - バースクリーン式除塵機 - Google Patents
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Description
このバースクリーン式除塵機は、間隔をあけて配設した広い目幅M1の粗目バースクリーン1及びこの粗目バースクリーン1の間に配設した狭い目幅M2の細目バースクリーン2(本実施例においては、粗目バースクリーン1を構成する粗目用スクリーンバー11の間に3枚ずつの細目バースクリーン2を構成する細目用スクリーンバー21を配設するようにしている。)からなるバースクリーンSと、このバースクリーンSにて捕捉されたごみを掻き揚げ排出するようにした粗目用レーキ31及び細目用レーキ32からなるレーキ3とを備えるようにしている。
これにより、粗目用スクリーンバーと細目用スクリーンバーの資材の共通化を図ることが可能となり、資材コストを抑えて製造コストを低廉にすることができるものとなる。
これにより、粗目用スクリーンバー11及び細目用スクリーンバー21のそれぞれの後端面をバースクリーンSを組み立てる際の基準面とすることができ、バースクリーンSの組立を、容易かつ正確に行うことができる。
なお、粗目バースクリーン1を構成する粗目用スクリーンバー11と細目バースクリーン2を構成する細目用スクリーンバー21の後端面は、必ずしも同一面内に位置するようにする必要はなく、例えば、後述の図9に示すように、大きな負荷がかかりやすい粗目バースクリーン1を構成する粗目用スクリーンバー11の幅(水流方向の寸法)を大きく形成し、これに合わせて、粗目用スクリーンバー11の後端面が後方(水流の下流側)に突出するように形成することもできる。
特に、粗目バースクリーン1を構成する粗目用スクリーンバー11や細目バースクリーン2を構成する細目用スクリーンバー21の断面形状(板厚)を、前端面側が厚く、後端面側が薄くなるように形成することが好ましく、これにより、粗目用スクリーンバー11及び/又は細目用スクリーンバー21の対向する面間にごみが挟まることがなく、粗目バースクリーン1及び細目バースクリーンが目詰まりを起こすことを未然に防止できる。
これにより、粗目バースクリーン1の目幅M1を、M1a〜M1cのように水路の幅方向で実質的に変えることができ、バースクリーン式除塵機の使用形態や設置場所によって粗ごみと細塵の流入状況が異なる場合でも適切に対応することができ、ごみの捕捉効率を高めることができるとともに、捕捉したごみの選別を細分化することができる。
これにより、粗目用レーキ31(及び/又は細目用レーキ32)の資材の共通化を図ることが可能となり、資材コストを抑えて製造コストを低廉にすることができるものとなる。
この場合、レーキ3の粗目用レーキ31をごみの掻き揚げ時に粗目バースクリーン1の粗目用スクリーンバー11間に挿通される爪31aを端縁に形成し、粗目バースクリーン1のごみの捕捉面に対して直交した状態で駆動されるようにした板部材で、細目用レーキ32をごみの掻き揚げ時に粗目用レーキ31の駆動方向の後方側の位置で細目バースクリーン2の細目用スクリーンバー21間に挿通されて駆動されるようにした複数の板部材で、かつ、レーキフレーム30の長手方向にそれぞれ分割して構成し、分割して構成した粗目用レーキ31の隣接する粗目用レーキ分割片31A、31B、31C間に隙間Dが存在するようにして、粗目用レーキ分割片31A、31B、31Cをレーキフレーム30に固定手段30aを用いて取り付け、ごみの掻き揚げ時に隣接する粗目用レーキ分割片31A、31B、31Cに形成された隣接する爪31aの間に粗目バースクリーン1の粗目用スクリーンバー11が位置することができるようにしている。
これにより、細目用レーキ32の耐負荷性を向上することができ、レーキ3の耐久性を向上することができる。
これにより、個々のレーキ3にかかる負荷を小さくすることができ、レーキ3の耐久性を向上することができる。
なお、レーキ3は、バースクリーン式除塵機の使用形態や設置場所によって異なるごみの大きさや性状に合わせて、その種類や数を選定することができ、これにより、資材コストを抑えて製造コストを低廉にできる。
この場合、複数のレーキ3が少なくとも一巡することによって、粗目バースクリーン1を構成する粗目用スクリーンバー11及び細目バースクリーン2を構成する細目用スクリーンバー21によって形成されるすべての目幅M1、M2間に粗目用レーキ31及び細目用レーキ32の爪が少なくとも1回は挿通され、バースクリーンSに捕捉されたごみがバースクリーンSに取り残されることなく掻き揚げ排出されるようにする。
これにより、個々のレーキ3にかかる負荷を小さくすることができ、レーキ3の耐久性を向上することができる。
なお、レーキ3には、その背部に、水路の底部に立設された前スクリーン8の目幅に噛合する前スクリーン用レーキ33が設けられている。
粗目バースクリーン1の間に配設される細目バースクリーン2を構成する細目用スクリーンバー21は、粗目バースクリーン1と同様の帯状平鋼製、あるいは、合成樹脂製や複合材料製の板部材からなり、特に限定されるものではないが、例えば、2.5cm程度の間隔(この間隔と細目用スクリーンバー21の板厚T2とにより細目バースクリーン2の目幅M2が規定される。)で配設するようにする。
ここで、粗目バースクリーン1及び細目バースクリーン2のそれぞれの目幅M1、M2は、バースクリーン式除塵機の使用目的等に応じて適宜設定することができるが、通常、粗目バースクリーン1の目幅M1は、50〜100mm程度に、また、細目バースクリーン2の目幅M2は、10〜25mm程度に、それぞれ設定するようにする。
粗目バースクリーン1と細目バースクリーン2から構成されたスクリーンは、水路の底部に立設された前スクリーン8とともに水路内に設置されている。
そして、細塵回収部62において、レーキ3により掻き揚げられ、途中でエプロン4がなくなってレーキ3から落下した細塵S2は、本実施例では、流水トラフにより回収され搬送される。
この場合、中間目バースクリーン5及び中間目用レーキ35は、1段階だけでなく、2段階以上に構成することもできる。
この場合、前方(水流の上流側)から、粗目バースクリーン1を構成する粗目用スクリーンバー11の前端面、中間目バースクリーン5を構成する中間目用スクリーンバー51の前端面、細目バースクリーン2を構成する細目用スクリーンバー21の前端面が順に位置するようにする。
また、粗目バースクリーン1を構成する粗目用スクリーンバー11、中間目バースクリーン5を構成する中間目用スクリーンバー51、細目バースクリーン2を構成する細目用スクリーンバー21の板厚T1、T5、T2は、すべて同一に設定するようにすることもできるが、本実施例に示すように、粗目バースクリーン1を構成する粗目用スクリーンバー11の板厚T1、中間目バースクリーン5を構成する中間目用スクリーンバー51の板厚T5、細目バースクリーン2を構成する細目用スクリーンバー21の板厚T2の順に薄く形成するようにしたり、粗目バースクリーン1を構成する粗目用スクリーンバー11の板厚T1のみ厚く形成するようにしたり、細目バースクリーン2を構成する細目用スクリーンバー21の板厚T2のみ薄く形成するようにすることもでき、これにより、必要に応じて、強度を高めながら、資材コストを抑えて製造コストを低廉にすることができる。
また、本実施例においては、大きな負荷がかかりやすい粗目バースクリーン1を構成する粗目用スクリーンバー11及び中間目バースクリーン5を構成する中間目用スクリーンバー51の幅(水流方向の寸法)を、この順に、細目バースクリーン2を構成する細目用スクリーンバー21の幅より大きく形成し、これに合わせて、粗目用スクリーンバー11及び中間目用スクリーンバー51の後端面が、この順に、後方(水流の下流側)に突出するように形成するようにしたが、粗目バースクリーン1を構成する粗目用スクリーンバー11、中間目バースクリーン5を構成する中間目用スクリーンバー51及び細目バースクリーン2を構成する細目用スクリーンバー21の後端面を同一面内に位置するようにすることもできる。
なお、中間目バースクリーン5及び中間目用レーキ35の構成は、上記粗目バースクリーン1及び細目バースクリーン2並び粗目用レーキ31及び細目用レーキ32に適用した構成を、適宜選択して適用することができる。
これにより、ごみの捕捉効率を高めることができるとともに、捕捉したごみの選別を細分化することができる。
1 粗目バースクリーン
11 粗目用スクリーンバー
M1 粗目用スクリーンバーの目幅
T1 粗目用スクリーンバーの板厚
2 細目バースクリーン
21 細目用スクリーンバー
M2 細目用スクリーンバーの目幅
T2 細目用スクリーンバーの板厚
3 レーキ
30 レーキフレーム
31 粗目用レーキ
31A 粗目用レーキ分割片
31B 粗目用レーキ分割片
31C 粗目用レーキ分割片
31a 爪
32 細目用レーキ
33 前スクリーン用レーキ
35 中間目用レーキ
4 エプロン
5 中間目バースクリーン
51 中間目用スクリーンバー
M5 中間目用スクリーンバーの目幅
T5 中間目用スクリーンバーの板厚
61 粗ごみ回収部
62 細塵回収部
7 レーキ駆動機構
71 本体スプロケット
72 チェーン
8 前スクリーン
9 脱荷用散水ノズル
10a 通しボルト
10b ディスタンスピース
D 隙間
S1 粗ごみ
S2 細塵
Claims (2)
- 間隔をあけて配設した粗目バースクリーン(1)及び該粗目バースクリーン(1)の間に配設した細目バースクリーン(2)からなるバースクリーン(S)と、該バースクリーン(S)の周囲を周回駆動されるチェーン(72)に取り付けられてバースクリーン(S)の前側でバースクリーン(S)にて捕捉されたごみを掻き揚げ排出するようにした、粗目用レーキ(31)及び細目用レーキ(32)をレーキフレーム(30)に固定手段(30a)を用いて取り付けるようにしたレーキ(3)とを備えたバースクリーン式除塵機において、前記レーキ(3)の粗目用レーキ(31)をごみの掻き揚げ時に粗目バースクリーン(1)の粗目用スクリーンバー(11)間に挿通される爪(31a)を端縁に形成し、粗目バースクリーン(1)のごみの捕捉面に対して直交した状態で駆動されるようにした板部材で、細目用レーキ(32)をごみの掻き揚げ時に粗目用レーキ(31)の駆動方向の後方側の位置で細目バースクリーン(2)の細目用スクリーンバー(21)間に挿通されて駆動されるようにした複数の板部材で、かつ、レーキフレーム(30)の長手方向にそれぞれ分割して構成し、該分割して構成した粗目用レーキ(31)の隣接する粗目用レーキ分割片(31A、31B、31C)間に隙間(D)が存在するようにして、該粗目用レーキ分割片(31A、31B、31C)をレーキフレーム(30)に固定手段(30a)を用いて取り付け、ごみの掻き揚げ時に隣接する粗目用レーキ分割片(31A、31B、31C)に形成された隣接する爪(31a)の間に粗目バースクリーン(1)の粗目用スクリーンバー(11)が位置するようにしたことを特徴とするバースクリーン式除塵機。
- 固定手段(30a)にボルトを用いたことを特徴とする請求項1記載のバースクリーン式除塵機。
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