JP3130093B2 - 電磁継電器 - Google Patents
電磁継電器Info
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- JP3130093B2 JP3130093B2 JP03305994A JP30599491A JP3130093B2 JP 3130093 B2 JP3130093 B2 JP 3130093B2 JP 03305994 A JP03305994 A JP 03305994A JP 30599491 A JP30599491 A JP 30599491A JP 3130093 B2 JP3130093 B2 JP 3130093B2
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- electromagnetic relay
- armature
- coil
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、小型の電磁継電器の改
良に関する。
良に関する。
【0002】
【従来の技術】図15は電磁継電器の構成図である。絶
縁体ベース1の内部にはコイル2が巻回されたU字形の
コア3が配置され、このコア3の中央部に永久磁石4が
設けられている。この永久磁石4の上にはアーマチュア
5が回動自在に載置されている。このアーマチュア5に
は可動接点ばね6が絶縁体ブロック7により一体的に設
けられている。又、絶縁体ベース1には固定接点端子8
が設けられている。
縁体ベース1の内部にはコイル2が巻回されたU字形の
コア3が配置され、このコア3の中央部に永久磁石4が
設けられている。この永久磁石4の上にはアーマチュア
5が回動自在に載置されている。このアーマチュア5に
は可動接点ばね6が絶縁体ブロック7により一体的に設
けられている。又、絶縁体ベース1には固定接点端子8
が設けられている。
【0003】かかる構成であれば、コイル2の付勢又は
付勢解除に応じてアーマチュア5が回動する。このアー
マチュア5の回動に応動して可動接点ばね6が移動し、
この可動接点ばね6における各端子と固定接点端子8と
の接続、開放が行われる。
付勢解除に応じてアーマチュア5が回動する。このアー
マチュア5の回動に応動して可動接点ばね6が移動し、
この可動接点ばね6における各端子と固定接点端子8と
の接続、開放が行われる。
【0004】しかしながら、このような構成の電磁継電
器ではU字形のコア3上でアーマチュア5を回動させる
ので、コア3におけるアーマチュア5との接触部分9の
面積を大きくすることができず、この接触部分9を平坦
に形成するのが困難となる。又、コア3には永久磁石4
を挟んでコイル2を巻回するので、これらコイル2はア
ーマチュア5と接触しないように精密に巻回する必要、
つまりコイル2の曲げの精度を高くする必要がある。さ
らに、U字形のコア3を備えるので、高さ方向に対して
薄くすることが困難である。
器ではU字形のコア3上でアーマチュア5を回動させる
ので、コア3におけるアーマチュア5との接触部分9の
面積を大きくすることができず、この接触部分9を平坦
に形成するのが困難となる。又、コア3には永久磁石4
を挟んでコイル2を巻回するので、これらコイル2はア
ーマチュア5と接触しないように精密に巻回する必要、
つまりコイル2の曲げの精度を高くする必要がある。さ
らに、U字形のコア3を備えるので、高さ方向に対して
薄くすることが困難である。
【0005】又、図16は実開平2−87356号公報
に記載されている電磁継電器の構成図である。コア10
にはコイル11が巻回され、かつその上部には永久磁石
12が設けられている。この永久磁石12上には支点部
13を介して可動接点ばね14が回動自在に載置されて
いる。又、永久磁石12は例えば支点部13近傍をN
極、両端部をそれぞれS極に着磁しており、特にN極は
支点部13の位置から復帰側に僅かにずらして着磁して
ある。
に記載されている電磁継電器の構成図である。コア10
にはコイル11が巻回され、かつその上部には永久磁石
12が設けられている。この永久磁石12上には支点部
13を介して可動接点ばね14が回動自在に載置されて
いる。又、永久磁石12は例えば支点部13近傍をN
極、両端部をそれぞれS極に着磁しており、特にN極は
支点部13の位置から復帰側に僅かにずらして着磁して
ある。
【0006】かかる構成であれば、通常可動接点ばね1
4は永久磁石12の磁化により復帰側に傾いている。従
って、コイル11が付勢又は付勢解除されると、これら
付勢又は付勢解除に応じて可動接点ばね14が回動し、
この回動に応じて動作側における接点が接続、開放され
る。
4は永久磁石12の磁化により復帰側に傾いている。従
って、コイル11が付勢又は付勢解除されると、これら
付勢又は付勢解除に応じて可動接点ばね14が回動し、
この回動に応じて動作側における接点が接続、開放され
る。
【0007】しかしながら、このような構成の電磁継電
器では永久磁石12においてN極を復帰側にずらして着
磁するのが大変面倒な作業となる。
器では永久磁石12においてN極を復帰側にずらして着
磁するのが大変面倒な作業となる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】以上のように図15に
示す電磁継電器ではコア3における接触部分9の面積を
大きくすることができず、この接触部分9を平坦に形成
するのが困難となる。又、コイル2はアーマチュア5と
接触しないように精密に巻回する必要があり、さらに高
さ方向に対して薄くすることが困難である。
示す電磁継電器ではコア3における接触部分9の面積を
大きくすることができず、この接触部分9を平坦に形成
するのが困難となる。又、コイル2はアーマチュア5と
接触しないように精密に巻回する必要があり、さらに高
さ方向に対して薄くすることが困難である。
【0009】又、図16に示す電磁継電器では永久磁石
12のN極を復帰側にずらして着磁するのが大変面倒で
ある。
12のN極を復帰側にずらして着磁するのが大変面倒で
ある。
【0010】そこで本発明は、コアとアーマチュアとの
接触部分を大きくできるとともに高さ方向を薄くでき、
かつコイルの巻回が容易で、永久磁石の着磁が簡単な電
磁継電器を提供することを目的とする。
接触部分を大きくできるとともに高さ方向を薄くでき、
かつコイルの巻回が容易で、永久磁石の着磁が簡単な電
磁継電器を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、2つのコイル
と、棒状に形成されたコアと、コアに対して一体的に形
成され、コアの中央部に対応する部分に回動支持部が形
成され、かつコアの両サイド側に対応する各部分にそれ
ぞれコイルが巻回されたボビンと、コアの中央部に設け
られ、このコアを着磁する磁性体と、長方形の枠状でこ
の枠の相対向する各辺間に中間支持棒が形成され、かつ
回動支持部に載る回動部が一体的に設けられ、回動部を
回動支持部に載せたときに枠と中間支持棒とにより形成
される各逃げ孔内にそれぞれ各コイルが入り、コイルの
付勢又はその解除に応じてコアに発生する磁気力を受け
て回動部を中心として回動するアーマチュアと、このア
ーマチュアの回動に応じて可動する可動接点ばねと、こ
の可動接点ばねと接続又は開放する固定接点端子が形成
されたベースとを有して上記目的を達成しようとする電
磁継電器である。
と、棒状に形成されたコアと、コアに対して一体的に形
成され、コアの中央部に対応する部分に回動支持部が形
成され、かつコアの両サイド側に対応する各部分にそれ
ぞれコイルが巻回されたボビンと、コアの中央部に設け
られ、このコアを着磁する磁性体と、長方形の枠状でこ
の枠の相対向する各辺間に中間支持棒が形成され、かつ
回動支持部に載る回動部が一体的に設けられ、回動部を
回動支持部に載せたときに枠と中間支持棒とにより形成
される各逃げ孔内にそれぞれ各コイルが入り、コイルの
付勢又はその解除に応じてコアに発生する磁気力を受け
て回動部を中心として回動するアーマチュアと、このア
ーマチュアの回動に応じて可動する可動接点ばねと、こ
の可動接点ばねと接続又は開放する固定接点端子が形成
されたベースとを有して上記目的を達成しようとする電
磁継電器である。
【0012】この場合、コアは両端部に各平坦部が形成
されていたり、両端部及び中央部にそれぞれ平坦部が形
成され、そのうえ中央部には凹部が形成されている。
されていたり、両端部及び中央部にそれぞれ平坦部が形
成され、そのうえ中央部には凹部が形成されている。
【0013】又、磁性体はコアの中心位置、又はコアの
中心位置から長手方向におけるいずれか一方の方向にず
らして設けられている。
中心位置から長手方向におけるいずれか一方の方向にず
らして設けられている。
【0014】又、アーマチュアの枠における相対向する
各辺の中間支持棒を形成した部分には、それぞれ凸状が
形成されている。
各辺の中間支持棒を形成した部分には、それぞれ凸状が
形成されている。
【0015】可動接点ばねには剛性の高い補強板が設け
られ、この補強板にはヒンジばねを介して端子が設けら
れている。
られ、この補強板にはヒンジばねを介して端子が設けら
れている。
【0016】
【作用】このような手段を備えたことにより、棒状のコ
アの両サイド側に各コイルが設けられ、このコアの中央
部に磁性体が設けられる。このコアにアーマチュアが組
み合わされてコイルが付勢されると、アーマチュアは回
動し、このときにコイルはアーチュアの逃げ孔に入る。
そして、アーマチュアの回動に応じて可動接点ばねが回
動する。
アの両サイド側に各コイルが設けられ、このコアの中央
部に磁性体が設けられる。このコアにアーマチュアが組
み合わされてコイルが付勢されると、アーマチュアは回
動し、このときにコイルはアーチュアの逃げ孔に入る。
そして、アーマチュアの回動に応じて可動接点ばねが回
動する。
【0017】
【実施例】以下、本発明の第1実施例について図面を参
照して説明する。
照して説明する。
【0018】図1は電磁継電器の全体の分解構成図であ
る。この電磁継電器は、2つのコイル22,22と、棒
状に形成されたコア20と、コア20に対して一体的に
形成され、コア20の中央部に対応する部分に回動支持
部34が形成され、かつコア20の両サイド側に対応す
る各部分にそれぞれコイル22,22が巻回されたボビ
ン33と、コア20の中央部に設けられ、このコア20
を着磁する永久磁石21と、長方形の枠状でこの枠の相
対向する各辺間に中間支持棒40が形成され、かつ回動
支持部34に載る回動部49が一体的に設けられ、この
回動部49を回動支持部34に載せたときに枠と中間支
持棒40とにより形成される各逃げ孔24,25内にそ
れぞれ各コイル22,22が入り、これらコイル22,
22の付勢又はその解除に応じてコア20に発生する磁
気力を受けて回動部49を中心として回動するアーマチ
ュア25と、このアーマチュア25の回動に応じて可動
する可動接点ばね26,27と、この可動接点ばね2
6,27と接続又は開放する固定接点端子51,52が
形成されたベース50とを有している。
る。この電磁継電器は、2つのコイル22,22と、棒
状に形成されたコア20と、コア20に対して一体的に
形成され、コア20の中央部に対応する部分に回動支持
部34が形成され、かつコア20の両サイド側に対応す
る各部分にそれぞれコイル22,22が巻回されたボビ
ン33と、コア20の中央部に設けられ、このコア20
を着磁する永久磁石21と、長方形の枠状でこの枠の相
対向する各辺間に中間支持棒40が形成され、かつ回動
支持部34に載る回動部49が一体的に設けられ、この
回動部49を回動支持部34に載せたときに枠と中間支
持棒40とにより形成される各逃げ孔24,25内にそ
れぞれ各コイル22,22が入り、これらコイル22,
22の付勢又はその解除に応じてコア20に発生する磁
気力を受けて回動部49を中心として回動するアーマチ
ュア25と、このアーマチュア25の回動に応じて可動
する可動接点ばね26,27と、この可動接点ばね2
6,27と接続又は開放する固定接点端子51,52が
形成されたベース50とを有している。
【0019】以下、具体的に構成を説明する。図2に示
すようにコア20は棒状で、かつその断面は長方形に形
成されている。又、このコア20の両端部及び中央部に
はそれぞれ平坦部30、31、32が形成されている。
すようにコア20は棒状で、かつその断面は長方形に形
成されている。又、このコア20の両端部及び中央部に
はそれぞれ平坦部30、31、32が形成されている。
【0020】このコア20には樹脂から成るボビン33
が一体的に形成されている。このボビン33の平坦部3
2に対応する部分には半円状もしくは楕円状の回動支持
部34が形成されている。又、このボビン33の各端部
には端子35〜37が設けられている。そして、このボ
ビン33にコイル22が巻回され、かつ中央部に永久磁
石21が設けられる。
が一体的に形成されている。このボビン33の平坦部3
2に対応する部分には半円状もしくは楕円状の回動支持
部34が形成されている。又、このボビン33の各端部
には端子35〜37が設けられている。そして、このボ
ビン33にコイル22が巻回され、かつ中央部に永久磁
石21が設けられる。
【0021】次にアーマチュア25は図3に示すように
長方形の枠状に形成され、この枠の相対向する各辺間に
中間支持棒40を形成し、かつこの中間支持棒40を形
成した部分を凸状に形成したものとなっている。このア
ーマチュア25には、各可動接点ばね26、27を取り
付けるためのカード41が設けられる。このカード41
は樹脂から成り、アーマチュア25に対して一体的に設
けられる。
長方形の枠状に形成され、この枠の相対向する各辺間に
中間支持棒40を形成し、かつこの中間支持棒40を形
成した部分を凸状に形成したものとなっている。このア
ーマチュア25には、各可動接点ばね26、27を取り
付けるためのカード41が設けられる。このカード41
は樹脂から成り、アーマチュア25に対して一体的に設
けられる。
【0022】一方、各可動接点ばね26、27は図4に
示すように両端が二股に分かれており、その各先端には
各接点42が設けられている。又、これら可動接点ばね
26、27にはそれぞれ補強板43、44が溶接により
固接されている。これら補強板43、44には各ヒンジ
ばね45、46を介して各端子47、48が一体的に形
成されている。
示すように両端が二股に分かれており、その各先端には
各接点42が設けられている。又、これら可動接点ばね
26、27にはそれぞれ補強板43、44が溶接により
固接されている。これら補強板43、44には各ヒンジ
ばね45、46を介して各端子47、48が一体的に形
成されている。
【0023】しかして、これら可動接点ばね26、27
は図3に示すようにカード41に対して取り付けられ
る。この場合、各可動接点ばね26、27はカード41
に対してカシメられて取り付けられる。
は図3に示すようにカード41に対して取り付けられ
る。この場合、各可動接点ばね26、27はカード41
に対してカシメられて取り付けられる。
【0024】なお、カード41には回動支持部34上に
載る円弧状の回動部49が形成されている。
載る円弧状の回動部49が形成されている。
【0025】又、図1に示すようにベース50が形成さ
れる。このベース50は樹脂により形成されるもので、
予め各固定接点端子51、52が一体的に設けられてい
る。
れる。このベース50は樹脂により形成されるもので、
予め各固定接点端子51、52が一体的に設けられてい
る。
【0026】次にベース50に対してボビン33やコイ
ル22を一体化したコア20が取り付けられる。次にボ
ビン33に対して図3に示す各可動接点ばね26、27
やカード41が一体化されたアーマチュア25が取り付
けられる。この場合、カードの各回動部49がボビン3
3の回動支持部34上に載る。この結果、電磁継電器A
が組み立てられる。そして、最終的には図5に示すよう
にケース53が取り付けられる。
ル22を一体化したコア20が取り付けられる。次にボ
ビン33に対して図3に示す各可動接点ばね26、27
やカード41が一体化されたアーマチュア25が取り付
けられる。この場合、カードの各回動部49がボビン3
3の回動支持部34上に載る。この結果、電磁継電器A
が組み立てられる。そして、最終的には図5に示すよう
にケース53が取り付けられる。
【0027】かかる構成であれば、コイル22の付勢及
びその解除に応じてアーマチュア25が回動部45を中
心として回動する。このアーマチュア25の回動に応じ
て各可動接点ばね26、27は移動し、この移動により
各接点42と固定接点とが接続、開放される。
びその解除に応じてアーマチュア25が回動部45を中
心として回動する。このアーマチュア25の回動に応じ
て各可動接点ばね26、27は移動し、この移動により
各接点42と固定接点とが接続、開放される。
【0028】このように本発明の第1実施例によれば、
棒状のコア20と凸部及びコイル22の各逃げ孔24、
25が形成されたアーマチュア25とを組み合わせるの
で、電磁継電器Aの高さ方向を薄く形成でき、かつアー
マチュア25のストロークを小さくできる。さらに、各
逃げ孔24、25にコイル22を逃げさせるので、コイ
ル22を精密に巻回する必要がない。又、コア20は棒
状なので、両端に各平坦部30、31を形成するのが容
易である。
棒状のコア20と凸部及びコイル22の各逃げ孔24、
25が形成されたアーマチュア25とを組み合わせるの
で、電磁継電器Aの高さ方向を薄く形成でき、かつアー
マチュア25のストロークを小さくできる。さらに、各
逃げ孔24、25にコイル22を逃げさせるので、コイ
ル22を精密に巻回する必要がない。又、コア20は棒
状なので、両端に各平坦部30、31を形成するのが容
易である。
【0029】一方、各可動接点ばね26、27には各補
強板43、44が固接されるので、各可動接点ばね2
6、27の各接点42が固定接点に対して溶着しても、
アーマチュア20の回動時に各補強板43、44が支点
となって強制的に各接点間の溶着を切り離すことができ
る、つまりスティッキング防止が図れる。
強板43、44が固接されるので、各可動接点ばね2
6、27の各接点42が固定接点に対して溶着しても、
アーマチュア20の回動時に各補強板43、44が支点
となって強制的に各接点間の溶着を切り離すことができ
る、つまりスティッキング防止が図れる。
【0030】次に本発明の第2実施例について説明す
る。なお、図1と同一部分は省略して異なる部分のみ説
明する。
る。なお、図1と同一部分は省略して異なる部分のみ説
明する。
【0031】図6はコア60及び永久磁石21の取り付
け位置を示す図である。このコア60は両端部及び中央
部にそれぞれ平坦部61、62、63が形成されてい
る。このうち平坦部63はコア60の長手方向の中心位
置Sから僅かな距離B、例えば0.1 〜1mmずれた位置に
形成されている。そして、この平坦部63上に永久磁石
21が設けられている。
け位置を示す図である。このコア60は両端部及び中央
部にそれぞれ平坦部61、62、63が形成されてい
る。このうち平坦部63はコア60の長手方向の中心位
置Sから僅かな距離B、例えば0.1 〜1mmずれた位置に
形成されている。そして、この平坦部63上に永久磁石
21が設けられている。
【0032】図7はコアとアーマチュアとを組み合わせ
た場合の構成図であって、同図(a)は図1に示すコア2
0とアーマチュア25とを組み合わせた図、同図(b) は
図6に示すコア60とアーマチュア25とを組み合わせ
た図である。なお、Oは回動支点である。これらコア及
びアーマチュアの組み合わせた場合の吸引力を図8に示
す。同図から分かるように永久磁石21の位置をずらし
た場合の吸引力F1は復帰側に大きく作用することが分
かる。なお、永久磁石21をコア20の中心位置に設け
た場合の吸引力F2は復帰側及び動作側に対して同一に
作用する。つまり、アーマチュア25は回動部49を回
動支点Oとして回動することは変化しないが、永久磁石
21のずれによりアーマチュア25に作用する磁気力の
バランスが崩れて復帰側に大きく作用する。
た場合の構成図であって、同図(a)は図1に示すコア2
0とアーマチュア25とを組み合わせた図、同図(b) は
図6に示すコア60とアーマチュア25とを組み合わせ
た図である。なお、Oは回動支点である。これらコア及
びアーマチュアの組み合わせた場合の吸引力を図8に示
す。同図から分かるように永久磁石21の位置をずらし
た場合の吸引力F1は復帰側に大きく作用することが分
かる。なお、永久磁石21をコア20の中心位置に設け
た場合の吸引力F2は復帰側及び動作側に対して同一に
作用する。つまり、アーマチュア25は回動部49を回
動支点Oとして回動することは変化しないが、永久磁石
21のずれによりアーマチュア25に作用する磁気力の
バランスが崩れて復帰側に大きく作用する。
【0033】従って、図6に示すコア60を用いて電磁
継電器を構成すれば、コイル22への付勢解除時にはコ
ア60は復帰側に傾く。そして、コイル22が付勢され
ると、コア60は動作側に傾く。
継電器を構成すれば、コイル22への付勢解除時にはコ
ア60は復帰側に傾く。そして、コイル22が付勢され
ると、コア60は動作側に傾く。
【0034】このように本発明の第2実施例によれば、
常にアーマチュア25を復帰側に傾かせる場合に永久磁
石21を僅かにずらして設けるだけでよく、かつ永久磁
石21によるアーマチュア25への磁気力の大きさも精
度高く調整できる。又、永久磁石21の着磁も容易であ
り、この場合における永久磁石21の極性はコイル22
での磁界の発生方向に合わせる。
常にアーマチュア25を復帰側に傾かせる場合に永久磁
石21を僅かにずらして設けるだけでよく、かつ永久磁
石21によるアーマチュア25への磁気力の大きさも精
度高く調整できる。又、永久磁石21の着磁も容易であ
り、この場合における永久磁石21の極性はコイル22
での磁界の発生方向に合わせる。
【0035】次に本発明の第3実施例について説明す
る。なお、図1と同一部分は省略して異なる部分のみ説
明する。
る。なお、図1と同一部分は省略して異なる部分のみ説
明する。
【0036】図9はコア70及び永久磁石21の取り付
け位置を示す図である。このコア70は両端部及び中央
部にそれぞれ平坦部71、72、73が形成されてい
る。このコア70の中央部は凹状に形成され、かつこの
凹状部分に永久磁石21が設けられている。
け位置を示す図である。このコア70は両端部及び中央
部にそれぞれ平坦部71、72、73が形成されてい
る。このコア70の中央部は凹状に形成され、かつこの
凹状部分に永久磁石21が設けられている。
【0037】かかる構成のコア70を用いて電磁継電器
を構成する場合、凸状形状のないアーマチュア74が用
いられる。
を構成する場合、凸状形状のないアーマチュア74が用
いられる。
【0038】このようにコア70の凹部を形成してもア
ーマチュア74のストロークを小さくでき、かつ電磁継
電器の高さ方向を薄くできる。
ーマチュア74のストロークを小さくでき、かつ電磁継
電器の高さ方向を薄くできる。
【0039】次に本発明の第4実施例について説明す
る。なお、図1と同一部分は省略して異なる部分のみ説
明する。
る。なお、図1と同一部分は省略して異なる部分のみ説
明する。
【0040】図10は可動接点ばね26、27に固接す
る補強板80、81を示している。同図(a) に示す補強
板80は厚みを厚くして剛性を高く形成したものであ
り、同図(b) に示す補強板81は剛性の高い板をコ字形
状に形成したものである。これら補強板80、81は、
各可動接点ばね26、27の両端における二股に分かれ
る両部分に重なる長さに形成されている。そして、これ
ら補強板80、81は共に可動接点ばね26、27に対
して溶接、又はカシメにより固接されている。
る補強板80、81を示している。同図(a) に示す補強
板80は厚みを厚くして剛性を高く形成したものであ
り、同図(b) に示す補強板81は剛性の高い板をコ字形
状に形成したものである。これら補強板80、81は、
各可動接点ばね26、27の両端における二股に分かれ
る両部分に重なる長さに形成されている。そして、これ
ら補強板80、81は共に可動接点ばね26、27に対
して溶接、又はカシメにより固接されている。
【0041】かかる構成であれば、各可動接点ばね2
6、27の各接点42が固定接点に対して溶着しても、
アーマチュアの回動時に各補強板80、81が支点とな
って強制的に各接点間の溶着を切り離すことができ、ス
ティッキング防止を図れる。
6、27の各接点42が固定接点に対して溶着しても、
アーマチュアの回動時に各補強板80、81が支点とな
って強制的に各接点間の溶着を切り離すことができ、ス
ティッキング防止を図れる。
【0042】次に本発明の第5実施例について説明す
る。なお、図1と同一部分は省略して異なる部分のみ説
明する。
る。なお、図1と同一部分は省略して異なる部分のみ説
明する。
【0043】図11は可動接点ばね26、27に固接す
る補強板82の構成図である。この補強板82は剛性の
高い板をコ字形状に形成したものである。そして、この
補強板82にはヒンジばね83を介して端子84が一体
的に形成されている。
る補強板82の構成図である。この補強板82は剛性の
高い板をコ字形状に形成したものである。そして、この
補強板82にはヒンジばね83を介して端子84が一体
的に形成されている。
【0044】かかる構成であれば、上記実施例と同様に
スティッキング防止が図れ、かつ電磁継電器の組み立て
作業量を少なくできる。
スティッキング防止が図れ、かつ電磁継電器の組み立て
作業量を少なくできる。
【0045】又、図12に示すように補強板85と端子
86とを一体的に形成し、これを可動接点ばね26、2
7に対し溶接により固接してもよい。
86とを一体的に形成し、これを可動接点ばね26、2
7に対し溶接により固接してもよい。
【0046】なお、本発明は上記各実施例に限定される
ものでなくその要旨を変更しない範囲で変形してもよ
い。例えば、永久磁石21はコア20の長手方向に対し
て垂直方向に設けているが、この方向でなくコア20の
長手方向と同一方向に設けてもよい。
ものでなくその要旨を変更しない範囲で変形してもよ
い。例えば、永久磁石21はコア20の長手方向に対し
て垂直方向に設けているが、この方向でなくコア20の
長手方向と同一方向に設けてもよい。
【0047】又、図13に示すようにアーマチュア74
にはレシジュアルプレート87を設けてもよい。このレ
シジュアルプレート87はコ字形状で、横方向から見る
と図14に示すようにく字形状に形成されている。この
レシジュアルプレート87の作用はヒンジばねと同様の
機能を有する。すなわち、レシジュアルプレート87は
電磁継電器として組み立てたときにケース53と接触
し、矢印(イ)方向に力を作用する。これにより、アー
マチュア74の他端は矢印(ロ)方向に移動する。従っ
て、アーマチュア74はレシジュアルプレート87の作
用により例えば復帰側に傾けることができる。この場
合、コイル22の付勢を解除したとき、その残留磁気に
よりアーマチュア74が復帰しない場合がある。ところ
が、レシジュアルプレート87を用いることにより残留
磁気があってもアーマチュア74を復帰させることがで
きる。
にはレシジュアルプレート87を設けてもよい。このレ
シジュアルプレート87はコ字形状で、横方向から見る
と図14に示すようにく字形状に形成されている。この
レシジュアルプレート87の作用はヒンジばねと同様の
機能を有する。すなわち、レシジュアルプレート87は
電磁継電器として組み立てたときにケース53と接触
し、矢印(イ)方向に力を作用する。これにより、アー
マチュア74の他端は矢印(ロ)方向に移動する。従っ
て、アーマチュア74はレシジュアルプレート87の作
用により例えば復帰側に傾けることができる。この場
合、コイル22の付勢を解除したとき、その残留磁気に
よりアーマチュア74が復帰しない場合がある。ところ
が、レシジュアルプレート87を用いることにより残留
磁気があってもアーマチュア74を復帰させることがで
きる。
【0048】
【発明の効果】以上詳記したように本発明によれば、コ
アとアーマチュアとの接触部分を大きくできるとともに
高さ方向を薄くでき、かつコイルの巻回が容易で、永久
磁石の着磁が簡単な電磁継電器を提供できる。
アとアーマチュアとの接触部分を大きくできるとともに
高さ方向を薄くでき、かつコイルの巻回が容易で、永久
磁石の着磁が簡単な電磁継電器を提供できる。
【図1】本発明に係わる電磁継電器の第1実施例を示す
分解構成図。
分解構成図。
【図2】同電磁継電器におけるコア周辺の分解構成図。
【図3】同電磁継電器におけるアーマチュア周辺の分解
構成図。
構成図。
【図4】同電磁継電器における可動接点ばね周辺の分解
構成図。
構成図。
【図5】同電磁継電器の外観図。
【図6】本発明の第2実施例であるコアの構成図。
【図7】同コアに設けられる永久磁石の位置を示す図。
【図8】同永久磁石の位置での吸引力を示す図。
【図9】本発明の第3実施例であるコアの構成図。
【図10】本発明の第4実施例である可動接点ばねの構
成図。
成図。
【図11】本発明の第5実施例である可動接点ばねの構
成図。
成図。
【図12】同可動接点ばねの他の例を示す構成図。
【図13】アーマチュアにレシジュアルプレートを設け
た場合の構成図。
た場合の構成図。
【図14】同レシジュアルプレートを横から見た構成
図。
図。
【図15】従来の電磁継電器の構成図。
【図16】従来の電磁継電器の構成図。
20…コア、21…永久磁石、22…コイル、23,2
4…逃げ孔、25…アーマチュア、26,27…可動接
点ばね、30,31,32…平坦部、33…ボビン、3
4…回動支持部、40…中間支持棒、50…ベース。
4…逃げ孔、25…アーマチュア、26,27…可動接
点ばね、30,31,32…平坦部、33…ボビン、3
4…回動支持部、40…中間支持棒、50…ベース。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭57−130318(JP,A) 特開 平2−60022(JP,A) 実開 昭63−83748(JP,U) 実開 昭61−142363(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01H 51/24
Claims (9)
- 【請求項1】 2つのコイル(22,22)と、 棒状に形成されたコア(20)と、 前記コアに対して一体的に形成され、前記コアの中央部
に対応する部分に回動支持部(34)が形成され、かつ
前記コアの両サイド側に対応する各部分にそれぞれ前記
コイルが巻回されたボビン(33)と、 前記 コアの中央部に設けられ、このコアを着磁する磁性
体(21)と、 長方形の枠状でこの枠の相対向する各辺間に中間支持棒
(40)が形成され、かつ前記回動支持部に載る回動部
(49)が一体的に設けられ、この回動部を前記回動支
持部に載せたときに前記枠と前記中間支持棒とにより形
成される各逃げ孔(24,25)内にそれぞれ前記各コ
イルが入り、前記コイルの付勢又はその解除に応じて前
記コアに発生する磁気力を受けて前記回動部を中心とし
て回動するアーマチュア(25)と、 このアーマチュアの回動に応じて可動する可動接点ばね
(26,27)と、 この可動接点ばねと接続又は開放する固定接点端子が形
成されたベース(50)と、 を有することを特徴とする電磁継電器。 - 【請求項2】 前記コアは、両端部に各平坦部(30,
31)が形成されたことを特徴とする請求項(1)記載の
電磁継電器。 - 【請求項3】 前記コアは、両端部及び中央部にそれぞ
れ各平坦部(30,31,32)が形成されたことを特
徴とする請求項(1)記載の電磁継電器。 - 【請求項4】 前記コアは、中央部に凹部を形成したこ
とを特徴とする請求項(2)又は(3)記載の電磁継電器。 - 【請求項5】 前記磁性体は、前記コアの中心位置に設
けられたことを特徴とする請求項(1)記載の電磁継電
器。 - 【請求項6】 前記磁性体は、前記コアの中心位置から
前記コアの長手方向におけるいずれか一方の方向にずら
して設けられたことを特徴とする請求項(1)記載の電磁
継電器。 - 【請求項7】 前記アーマチュアの枠における相対向す
る各辺の前記中間支 持棒を形成した部分には、それぞれ
凸状を形成したことを特徴とする請求項(1)記載の電磁
継電器。 - 【請求項8】 前記可動接点ばねには、剛性の高い補強
板(43,44)が設けられたことを特徴とする請求項
(1)記載の電磁継電器。 - 【請求項9】 前記補強板には、ヒンジばね(45,4
6)を介して端子(47,48)が設けられたことを特
徴とする請求項(7)記載の電磁継電器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP03305994A JP3130093B2 (ja) | 1991-11-21 | 1991-11-21 | 電磁継電器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP03305994A JP3130093B2 (ja) | 1991-11-21 | 1991-11-21 | 電磁継電器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05144360A JPH05144360A (ja) | 1993-06-11 |
JP3130093B2 true JP3130093B2 (ja) | 2001-01-31 |
Family
ID=17951796
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP03305994A Expired - Fee Related JP3130093B2 (ja) | 1991-11-21 | 1991-11-21 | 電磁継電器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3130093B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH01185127A (ja) * | 1988-01-11 | 1989-07-24 | Mitsubishi Electric Corp | 限流装置 |
-
1991
- 1991-11-21 JP JP03305994A patent/JP3130093B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH01185127A (ja) * | 1988-01-11 | 1989-07-24 | Mitsubishi Electric Corp | 限流装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05144360A (ja) | 1993-06-11 |
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Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |