JP2543892Y2 - 電磁継電器 - Google Patents
電磁継電器Info
- Publication number
- JP2543892Y2 JP2543892Y2 JP1991002953U JP295391U JP2543892Y2 JP 2543892 Y2 JP2543892 Y2 JP 2543892Y2 JP 1991002953 U JP1991002953 U JP 1991002953U JP 295391 U JP295391 U JP 295391U JP 2543892 Y2 JP2543892 Y2 JP 2543892Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- movable iron
- iron piece
- iron core
- electromagnetic relay
- hinge spring
- Prior art date
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- Expired - Lifetime
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本考案は電磁継電器、特に、可動
鉄片の支持構造に関するものである。
鉄片の支持構造に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来、電磁継電器における可動鉄片の支
持構造としては、例えば、実開昭６３−１４３８４２号
公報に記載の電磁継電器に関するものがある。すなわ
ち、図４に示すように、断面略コ字形の鉄芯１１をイン
サート成形したスプール１２にコイル１３を巻回して電
磁石部１０を形成し、略く字形状の付勢用ばね部２３か
らなるヒンジばね２０を介して前記電磁石部１０に板状
の可動鉄片３０を回動可能に支持したものである。前記
ヒンジばね２０は、その付勢用ばね部２３の一端部２１
を前記鉄芯１１の側端面にカシメ固定する一方、前記付
勢用ばね部２３の他端部２２を可動鉄片３０の背面中央
部にカシメ固定することにより、可動鉄片３０の一端部
３１が鉄芯１１の一方の磁極面１４に当接して回動支点
となっているとともに、可動鉄片３０の他端部３２が鉄
芯１１の他方の磁極面１５に接離可能に対向している。
持構造としては、例えば、実開昭６３−１４３８４２号
公報に記載の電磁継電器に関するものがある。すなわ
ち、図４に示すように、断面略コ字形の鉄芯１１をイン
サート成形したスプール１２にコイル１３を巻回して電
磁石部１０を形成し、略く字形状の付勢用ばね部２３か
らなるヒンジばね２０を介して前記電磁石部１０に板状
の可動鉄片３０を回動可能に支持したものである。前記
ヒンジばね２０は、その付勢用ばね部２３の一端部２１
を前記鉄芯１１の側端面にカシメ固定する一方、前記付
勢用ばね部２３の他端部２２を可動鉄片３０の背面中央
部にカシメ固定することにより、可動鉄片３０の一端部
３１が鉄芯１１の一方の磁極面１４に当接して回動支点
となっているとともに、可動鉄片３０の他端部３２が鉄
芯１１の他方の磁極面１５に接離可能に対向している。
【０００３】そして、コイル１３に電圧を印加して励磁
すると、鉄芯１１の磁極面１５が可動鉄片３０の他端部
３２を吸引するので、可動鉄片３０が、その一端部３１
を支点としてヒンジばね２０のばね力に抗して回動し、
図示しないカードを介して可動接触片を駆動することに
より、接点を開閉する。なお、図４において示した二点
鎖線のヒンジばねは取付前におけるヒンジばねの形状を
示している。
すると、鉄芯１１の磁極面１５が可動鉄片３０の他端部
３２を吸引するので、可動鉄片３０が、その一端部３１
を支点としてヒンジばね２０のばね力に抗して回動し、
図示しないカードを介して可動接触片を駆動することに
より、接点を開閉する。なお、図４において示した二点
鎖線のヒンジばねは取付前におけるヒンジばねの形状を
示している。
【０００４】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、前記電
磁継電器は、ヒンジばね２０のばね力で可動鉄片３０を
支持しているにすぎず、可動鉄片３０の長さ方向におけ
る位置規制は、板厚方向に加えられるヒンジばね２０の
ばね力と可動鉄片３０の自重との合力によって生じる摩
擦力で行われているにすぎない。このため、振動などの
外部からの衝撃力によって可動鉄片３０の回動支点がず
れやすく、特に、小型あるいは高感度の電磁継電器では
回動支点のずれが動作特性に悪影響を与え、動作不良,
復帰不良を生じるという問題点がある。本考案は、前記
問題点に鑑み、可動鉄片の回動支点がずれにくく、安定
した動作特性を有する電磁継電器を提供することを目的
とする。
磁継電器は、ヒンジばね２０のばね力で可動鉄片３０を
支持しているにすぎず、可動鉄片３０の長さ方向におけ
る位置規制は、板厚方向に加えられるヒンジばね２０の
ばね力と可動鉄片３０の自重との合力によって生じる摩
擦力で行われているにすぎない。このため、振動などの
外部からの衝撃力によって可動鉄片３０の回動支点がず
れやすく、特に、小型あるいは高感度の電磁継電器では
回動支点のずれが動作特性に悪影響を与え、動作不良,
復帰不良を生じるという問題点がある。本考案は、前記
問題点に鑑み、可動鉄片の回動支点がずれにくく、安定
した動作特性を有する電磁継電器を提供することを目的
とする。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本考案にかかる電磁継電
器は、前記目的を解決するため、略同一平面上に位置す
る一対の磁極面を有する鉄芯の一方側に略く字形状のヒ
ンジばねの一端部を固定する一方、このヒンジばねの他
端部を可動鉄片に固定し、この可動鉄片の一端部を前記
鉄芯の一方の磁極面に当接させて回動支点とすることに
より、前記鉄芯に巻回したコイルの励磁，消磁に基づ
き、前記可動鉄片が回動して接点を開閉する電磁継電器
において、前記鉄芯の一方の磁極面縁部から突出し、か
つ、前記可動鉄片の一端部に圧接する位置規制用腕部
を、前記ヒンジばねから延在した構成としたものであ
る。
器は、前記目的を解決するため、略同一平面上に位置す
る一対の磁極面を有する鉄芯の一方側に略く字形状のヒ
ンジばねの一端部を固定する一方、このヒンジばねの他
端部を可動鉄片に固定し、この可動鉄片の一端部を前記
鉄芯の一方の磁極面に当接させて回動支点とすることに
より、前記鉄芯に巻回したコイルの励磁，消磁に基づ
き、前記可動鉄片が回動して接点を開閉する電磁継電器
において、前記鉄芯の一方の磁極面縁部から突出し、か
つ、前記可動鉄片の一端部に圧接する位置規制用腕部
を、前記ヒンジばねから延在した構成としたものであ
る。
【０００６】
【作用と考案の効果】したがって、本考案によれば、可
動鉄片の回動支点となる一端部が位置規制用腕部に圧接
して位置規制されるので、可動鉄片の回動支点が長さ方
向にずれないことになる。このため、従来例のような回
動支点のずれによる動作不良や復帰不良が生ぜず、動作
特性が安定し、信頼性が向上する。また、位置規制用腕
部はヒンジばねから延在し、一体に形成されているの
で、部品点数，組立工数が少なく、生産性の高い電磁継
電器が得られるという効果がある。
動鉄片の回動支点となる一端部が位置規制用腕部に圧接
して位置規制されるので、可動鉄片の回動支点が長さ方
向にずれないことになる。このため、従来例のような回
動支点のずれによる動作不良や復帰不良が生ぜず、動作
特性が安定し、信頼性が向上する。また、位置規制用腕
部はヒンジばねから延在し、一体に形成されているの
で、部品点数，組立工数が少なく、生産性の高い電磁継
電器が得られるという効果がある。
【０００７】
【実施例】次に、本考案に係る電磁継電器の実施例を図
１ないし図３の添付図面に従って説明する。なお、本実
施例にかかる電磁継電器は、前述の従来例とほぼ同様で
あるので、説明の便宜上、要部のみについて説明し、接
点機構部等の説明は省略する。
１ないし図３の添付図面に従って説明する。なお、本実
施例にかかる電磁継電器は、前述の従来例とほぼ同様で
あるので、説明の便宜上、要部のみについて説明し、接
点機構部等の説明は省略する。
【０００８】すなわち、第１実施例にかかる電磁石部１
０は前述の従来例とほぼ同様であり、異なる点はヒンジ
ばね２０の中央部から延在する付勢用ばね部２３の両側
から位置規制用腕部２４を延在した点である。この腕部
２４は鉄芯１１の側端面に沿って延在しており、鉄芯１
１の磁極面１４の縁部から突出している。そして、前記
腕部２４には、ヒンジばね２０の先端部２２にカシメ固
定した可動鉄片３０の一端部３１が圧接している。な
お、可動鉄片３０の一端部３１は回動支点のずれをなく
すためにテーパ面となっている。
０は前述の従来例とほぼ同様であり、異なる点はヒンジ
ばね２０の中央部から延在する付勢用ばね部２３の両側
から位置規制用腕部２４を延在した点である。この腕部
２４は鉄芯１１の側端面に沿って延在しており、鉄芯１
１の磁極面１４の縁部から突出している。そして、前記
腕部２４には、ヒンジばね２０の先端部２２にカシメ固
定した可動鉄片３０の一端部３１が圧接している。な
お、可動鉄片３０の一端部３１は回動支点のずれをなく
すためにテーパ面となっている。
【０００９】したがって、本実施例によれば、電磁石部
１０の励磁，消磁に基づき、位置規制用腕部２４と鉄芯
１１の磁極面１４とで形成される隅部を支点として可動
鉄片３０が回動するため、可動鉄片３０の回動支点がず
れにくい。特に、可動鉄片３０の一端部３１が前記腕部
２４に圧接し、外部から衝撃力が加わっても前記一端部
３１が前記腕部２４から離れにくくなっているので、よ
り一層回動支点がずれにくく、動作特性がより一層安定
化するという利点がある。
１０の励磁，消磁に基づき、位置規制用腕部２４と鉄芯
１１の磁極面１４とで形成される隅部を支点として可動
鉄片３０が回動するため、可動鉄片３０の回動支点がず
れにくい。特に、可動鉄片３０の一端部３１が前記腕部
２４に圧接し、外部から衝撃力が加わっても前記一端部
３１が前記腕部２４から離れにくくなっているので、よ
り一層回動支点がずれにくく、動作特性がより一層安定
化するという利点がある。
【００１０】図３に示す第２実施例は前述の第１実施例
とほぼ同様であり、異なる点はヒンジばね２０の付勢用
ばね部２３が枠状となっており、かつ、その中央部から
位置規制用腕部２４が延在している点である。他は前述
の実施例と同様であるので、説明を省略する。
とほぼ同様であり、異なる点はヒンジばね２０の付勢用
ばね部２３が枠状となっており、かつ、その中央部から
位置規制用腕部２４が延在している点である。他は前述
の実施例と同様であるので、説明を省略する。
【００１１】本実施例によれば、付勢用ばね部２３が枠
状であり、ねじれにくいので、可動鉄片３０が巾方向に
ずれにくく、動作特性がより一層向上するという利点が
ある。
状であり、ねじれにくいので、可動鉄片３０が巾方向に
ずれにくく、動作特性がより一層向上するという利点が
ある。
【図１】 第１実施例にかかる電磁石部の概略断面図で
ある。
ある。
【図２】 第１実施例にかかる電磁石部の分解斜視図で
ある。
ある。
【図３】 第２実施例にかかる電磁石部の分解斜視図で
ある。
ある。
【図４】 従来例にかかる電磁石部の概略断面図であ
る。
る。
１０…電磁石部、１１…鉄芯、１３…コイル、１４，１
５…磁極面、２０…ヒンジばね、２１，２２…端部、２
３…付勢用ばね部、２４…位置規制用腕部、３０…可動
鉄片、３１，３２…端部。
５…磁極面、２０…ヒンジばね、２１，２２…端部、２
３…付勢用ばね部、２４…位置規制用腕部、３０…可動
鉄片、３１，３２…端部。
Claims (1)
- 【請求項１】 略同一平面上に位置する一対の磁極面を
有する鉄芯の一方側に略く字形状のヒンジばねの一端部
を固定する一方、このヒンジばねの他端部を可動鉄片に
固定し、この可動鉄片の一端部を前記鉄芯の一方の磁極
面に当接させて回動支点とすることにより、前記鉄芯に
巻回したコイルの励磁，消磁に基づき、前記可動鉄片が
回動して接点を開閉する電磁継電器において、前記鉄芯
の一方の磁極面縁部から突出し、かつ、前記可動鉄片の
一端部に圧接する位置規制用腕部を、前記ヒンジばねか
ら延在したことを特徴とする電磁継電器。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1991002953U JP2543892Y2 (ja) | 1991-01-31 | 1991-01-31 | 電磁継電器 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1991002953U JP2543892Y2 (ja) | 1991-01-31 | 1991-01-31 | 電磁継電器 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0496945U JPH0496945U (ja) | 1992-08-21 |
| JP2543892Y2 true JP2543892Y2 (ja) | 1997-08-13 |
Family
ID=31731488
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1991002953U Expired - Lifetime JP2543892Y2 (ja) | 1991-01-31 | 1991-01-31 | 電磁継電器 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2543892Y2 (ja) |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS61220235A (ja) * | 1985-03-26 | 1986-09-30 | 三菱電機株式会社 | 電磁接触器 |
| JP3127756U (ja) * | 2006-09-09 | 2006-12-14 | 中村 哲夫 | 噴射装置付き防御用ショットガン |
-
1991
- 1991-01-31 JP JP1991002953U patent/JP2543892Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0496945U (ja) | 1992-08-21 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| EXPY | Cancellation because of completion of term |