JP2543893Y2 - 電磁継電器 - Google Patents
電磁継電器Info
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- JP2543893Y2 JP2543893Y2 JP1991002954U JP295491U JP2543893Y2 JP 2543893 Y2 JP2543893 Y2 JP 2543893Y2 JP 1991002954 U JP1991002954 U JP 1991002954U JP 295491 U JP295491 U JP 295491U JP 2543893 Y2 JP2543893 Y2 JP 2543893Y2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は電磁継電器、特に、可動
鉄片の支持構造に関するものである。
鉄片の支持構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、電磁継電器における可動鉄片の支
持構造としては、例えば、実開昭63−143842号
公報に記載の電磁継電器に関するものがある。すなわ
ち、図5に示すように、断面略コ字形の鉄芯1をインサ
ート成形したスプール2にコイル3を巻回して電磁石部
4を形成し、略く字形状のヒンジばね5を介して板状の
可動鉄片6を前記電磁石部4に回動可能に支持したもの
である。前記ヒンジばね5は、その一端部5aを前記鉄
芯1の側端面にカシメ固定する一方、その他端部5bを
可動鉄片6の背面中央部にカシメ固定することにより、
鉄芯1の一方の磁極面1aに当接する可動鉄片6の一端
部6aが回動支点となっている一方、可動鉄片6の他端
部6bが鉄芯1の他方の磁極面1bに接離可能に対向し
ている。
持構造としては、例えば、実開昭63−143842号
公報に記載の電磁継電器に関するものがある。すなわ
ち、図5に示すように、断面略コ字形の鉄芯1をインサ
ート成形したスプール2にコイル3を巻回して電磁石部
4を形成し、略く字形状のヒンジばね5を介して板状の
可動鉄片6を前記電磁石部4に回動可能に支持したもの
である。前記ヒンジばね5は、その一端部5aを前記鉄
芯1の側端面にカシメ固定する一方、その他端部5bを
可動鉄片6の背面中央部にカシメ固定することにより、
鉄芯1の一方の磁極面1aに当接する可動鉄片6の一端
部6aが回動支点となっている一方、可動鉄片6の他端
部6bが鉄芯1の他方の磁極面1bに接離可能に対向し
ている。
【0003】そして、コイル3に電圧を印加して励磁す
ると、鉄芯1の磁極面1bが可動鉄片6の他端部6bを
吸引するので、可動鉄片6が、その一端部6aを支点と
してヒンジばね5のばね力に抗して回動し、図示しない
カードを介して可動接触片を駆動することにより、接点
を開閉する。なお、図5において示した二点鎖線のヒン
ジばねは取付前におけるヒンジばねの形状を図示してい
る。
ると、鉄芯1の磁極面1bが可動鉄片6の他端部6bを
吸引するので、可動鉄片6が、その一端部6aを支点と
してヒンジばね5のばね力に抗して回動し、図示しない
カードを介して可動接触片を駆動することにより、接点
を開閉する。なお、図5において示した二点鎖線のヒン
ジばねは取付前におけるヒンジばねの形状を図示してい
る。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、前記電
磁継電器は、ヒンジばね5のばね力で可動鉄片6を支持
しているにすぎず、可動鉄片6の長さ方向における位置
規制は、板厚方向に加えられるヒンジばね5のばね力と
可動鉄片6の自重との合力で生じる摩擦力によって行わ
れているにすぎない。このため、振動などの外部からの
衝撃力で可動鉄片6の回動支点がずれやすく、小型ある
いは高感度の電磁継電器では支点のずれが動作特性に悪
影響を与え、動作不良,復帰不良が生じるという問題点
がある。
磁継電器は、ヒンジばね5のばね力で可動鉄片6を支持
しているにすぎず、可動鉄片6の長さ方向における位置
規制は、板厚方向に加えられるヒンジばね5のばね力と
可動鉄片6の自重との合力で生じる摩擦力によって行わ
れているにすぎない。このため、振動などの外部からの
衝撃力で可動鉄片6の回動支点がずれやすく、小型ある
いは高感度の電磁継電器では支点のずれが動作特性に悪
影響を与え、動作不良,復帰不良が生じるという問題点
がある。
【0005】本考案は、前記問題点に鑑み、可動鉄片の
回動支点がずれにくく、安定した動作特性を有する電磁
継電器を提供することを目的とする。
回動支点がずれにくく、安定した動作特性を有する電磁
継電器を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本考案にかかる電磁継電
器は、前記目的を達成するため、コイルを巻回した鉄芯
の略同一平面上に位置する一対の磁極面のうち、一方の
磁極面に可動鉄片の一端部を当接させて回動支点とし、
他方の磁極面に前記可動鉄片の他端部を接離可能に配す
るとともに、前記可動鉄片の一端部から前記コイルの反
対側に略直角に曲げ起こした取付枠に、前記鉄芯の一方
側に一端部を固定したヒンジばねの他端部を挿通して係
合することにより、前記コイルの励磁,消磁に基づき、
前記可動鉄片がその一端部を支点として回動し、接点を
開閉する電磁継電器において、前記鉄芯の一方の磁極面
縁部から突出し、かつ、前記可動鉄片の一端部に圧接す
る位置規制用腕部を、前記ヒンジばねに板厚方向におい
て略V字形となるように延在した構成としたものであ
る。
器は、前記目的を達成するため、コイルを巻回した鉄芯
の略同一平面上に位置する一対の磁極面のうち、一方の
磁極面に可動鉄片の一端部を当接させて回動支点とし、
他方の磁極面に前記可動鉄片の他端部を接離可能に配す
るとともに、前記可動鉄片の一端部から前記コイルの反
対側に略直角に曲げ起こした取付枠に、前記鉄芯の一方
側に一端部を固定したヒンジばねの他端部を挿通して係
合することにより、前記コイルの励磁,消磁に基づき、
前記可動鉄片がその一端部を支点として回動し、接点を
開閉する電磁継電器において、前記鉄芯の一方の磁極面
縁部から突出し、かつ、前記可動鉄片の一端部に圧接す
る位置規制用腕部を、前記ヒンジばねに板厚方向におい
て略V字形となるように延在した構成としたものであ
る。
【0007】
【作用と考案の効果】したがって、本考案によれば、可
動鉄片の一端部が位置規制用腕部に圧接しているので、
可動鉄片の一端部が位置規制用腕部から離れにくい。こ
のため、外部から衝撃力が加わっても、可動鉄片の回動
支点がずれにくく、可動鉄片の回動支点のずれによる動
作不良や復帰不良が生じにくいので、動作特性が安定
し、信頼性が向上する。また、他の公知技術と比較して
も、ヒンジばねの形状が簡単で、製造,組立が容易な生
産性の高い電磁継電器が得られるという効果がある。
動鉄片の一端部が位置規制用腕部に圧接しているので、
可動鉄片の一端部が位置規制用腕部から離れにくい。こ
のため、外部から衝撃力が加わっても、可動鉄片の回動
支点がずれにくく、可動鉄片の回動支点のずれによる動
作不良や復帰不良が生じにくいので、動作特性が安定
し、信頼性が向上する。また、他の公知技術と比較して
も、ヒンジばねの形状が簡単で、製造,組立が容易な生
産性の高い電磁継電器が得られるという効果がある。
【0008】
【実施例】以下、本考案にかかる電磁継電器の一実施例
を図1ないし図4の添附図面に従って説明する。
を図1ないし図4の添附図面に従って説明する。
【0009】本実施例にかかる電磁継電器は、大略、箱
形ベース10と、接点機構部20と、カード30と、可
動鉄片40と、電磁石部50と、箱形カバー80とから
なるものである。
形ベース10と、接点機構部20と、カード30と、可
動鉄片40と、電磁石部50と、箱形カバー80とから
なるものである。
【0010】箱形ベース10は中底11で仕切られた二
重底を有する平面長方形の箱体である。そして、短辺側
の一方の側壁がなく、上方収容部12を側方から目視で
きる一方、長辺側の一方の側壁のうち、その下方側が部
分的になく、下方収容部13が側方に開口している。
重底を有する平面長方形の箱体である。そして、短辺側
の一方の側壁がなく、上方収容部12を側方から目視で
きる一方、長辺側の一方の側壁のうち、その下方側が部
分的になく、下方収容部13が側方に開口している。
【0011】前記上方収容部12には縦溝14aを備え
た支持突部14(手前側の支持突部は図示せず)を長辺
側の内側面に対向するように設けてある。一方、前記下
方収容部13には後述する可動接点端子21を側方から
圧入して位置決めできる圧入溝15を設けてあるととも
に、後述する固定接点端子25を側方から圧入して位置
決めできる圧入孔16を設けてある。そして、前記上方
収容部12と前記下方収容部13とは、中底11に設け
た貫通孔17を介して連通している。
た支持突部14(手前側の支持突部は図示せず)を長辺
側の内側面に対向するように設けてある。一方、前記下
方収容部13には後述する可動接点端子21を側方から
圧入して位置決めできる圧入溝15を設けてあるととも
に、後述する固定接点端子25を側方から圧入して位置
決めできる圧入孔16を設けてある。そして、前記上方
収容部12と前記下方収容部13とは、中底11に設け
た貫通孔17を介して連通している。
【0012】接点機構部20は可動接点端子21と固定
接点端子25とからなり、前記可動接点端子21は、そ
の一端部に可動接触片22の一端部をカシメ固定してあ
る。前記可動接触片22の自由端部は巾方向に2分割さ
れ、各分割片の上面端部近傍に可動接点23,23をそ
れぞれ設けてある。そして、前記可動接点端子21は、
その一端部を前記収容部13の圧入溝15に側方から圧
入し、端子部24をベース10に当接することにより、
所定の位置に位置決めされる。
接点端子25とからなり、前記可動接点端子21は、そ
の一端部に可動接触片22の一端部をカシメ固定してあ
る。前記可動接触片22の自由端部は巾方向に2分割さ
れ、各分割片の上面端部近傍に可動接点23,23をそ
れぞれ設けてある。そして、前記可動接点端子21は、
その一端部を前記収容部13の圧入溝15に側方から圧
入し、端子部24をベース10に当接することにより、
所定の位置に位置決めされる。
【0013】一方、固定接点端子25は、プレス加工で
形成した圧入用弾性舌片26と端子部27とを有するも
ので、本体部28の下面に固定接点29を設けてある。
そして、圧入用弾性舌片26を下方収容部13の圧入孔
16に圧入し、端子部27をベース10に当接させる
と、本体部28が中底11の下面に圧接して所定の位置
に位置決めされるとともに、固定接点29が可動接点2
3に接離可能に対向する(図1)。
形成した圧入用弾性舌片26と端子部27とを有するも
ので、本体部28の下面に固定接点29を設けてある。
そして、圧入用弾性舌片26を下方収容部13の圧入孔
16に圧入し、端子部27をベース10に当接させる
と、本体部28が中底11の下面に圧接して所定の位置
に位置決めされるとともに、固定接点29が可動接点2
3に接離可能に対向する(図1)。
【0014】カード30は、一端部の両側面に回動軸3
1,31を突設する一方、他端部の下面に押圧用突部3
2を突設したものである。さらに、カード30は、押圧
用突部32の上方に位置する上面縁部に平面略コ字形の
突条33を形成するとともに、押圧用突部32の上方に
位置する上面のうち、前記突部32と同一軸心上に位置
する部分に突起34を設けてある。そして、ベース10
の支持突部14に設けた縦溝14aにカード30の回動
軸31を落し込んで位置決めすると、カード30の押圧
用突部32が貫通孔17を介して可動接触片22の自由
端部に当接する。
1,31を突設する一方、他端部の下面に押圧用突部3
2を突設したものである。さらに、カード30は、押圧
用突部32の上方に位置する上面縁部に平面略コ字形の
突条33を形成するとともに、押圧用突部32の上方に
位置する上面のうち、前記突部32と同一軸心上に位置
する部分に突起34を設けてある。そして、ベース10
の支持突部14に設けた縦溝14aにカード30の回動
軸31を落し込んで位置決めすると、カード30の押圧
用突部32が貫通孔17を介して可動接触片22の自由
端部に当接する。
【0015】本実施例によれば、カード30は後述する
可動鉄片40とほぼ同一の平面形状を有し、適当な大き
さとなる。このため、成形したカード30は金型から自
重で落下して自動的に離れるので、成形が容易になる。
可動鉄片40とほぼ同一の平面形状を有し、適当な大き
さとなる。このため、成形したカード30は金型から自
重で落下して自動的に離れるので、成形が容易になる。
【0016】可動鉄片40は打ち抜いて得た板状材をプ
レス加工で屈曲して形成したもので、一端部に形成した
取付枠41の基部に位置規制用角部42(奥側の角部は
図示せず)を設ける一方、他端部を曲げ起こして爪部4
3を形成してある(図4)。
レス加工で屈曲して形成したもので、一端部に形成した
取付枠41の基部に位置規制用角部42(奥側の角部は
図示せず)を設ける一方、他端部を曲げ起こして爪部4
3を形成してある(図4)。
【0017】電磁石部50は、断面略コ字形の鉄芯51
をインサート成形したスプール52にコイル53を巻回
したもので、前記スプール52の一方側の鍔部54の外
側面には取付台部55が突設されている。そして、前記
取付台部55の先端面には後述するコイル端子60,6
5を圧入固定できる端子溝56,57が設けられている
とともに、前記取付台部55の基部には後述するヒンジ
ばね70を挿入できる凹部58が設けられている。さら
に、前記鍔部54および前記取付台部55から延在した
対向する一対の位置決め台部59,59の内側基部に
は、後述するヒンジばね70の屈曲部72,72を圧入
固定できるガイド溝59a,59aをそれぞれ設けてあ
る。
をインサート成形したスプール52にコイル53を巻回
したもので、前記スプール52の一方側の鍔部54の外
側面には取付台部55が突設されている。そして、前記
取付台部55の先端面には後述するコイル端子60,6
5を圧入固定できる端子溝56,57が設けられている
とともに、前記取付台部55の基部には後述するヒンジ
ばね70を挿入できる凹部58が設けられている。さら
に、前記鍔部54および前記取付台部55から延在した
対向する一対の位置決め台部59,59の内側基部に
は、後述するヒンジばね70の屈曲部72,72を圧入
固定できるガイド溝59a,59aをそれぞれ設けてあ
る。
【0018】コイル端子60,65は、導電性薄板を打
ち抜いて屈曲したもので、そのコイルからげ部61,6
6を前記電磁石部50の端子溝56,57にそれぞれ下
方側から圧入,固定し、前記コイル53の引き出し線を
からげてハンダ付けした後、コイル53の引き出し側に
前記からげ部61,66を折り曲げることにより、断線
の防止を図っている。
ち抜いて屈曲したもので、そのコイルからげ部61,6
6を前記電磁石部50の端子溝56,57にそれぞれ下
方側から圧入,固定し、前記コイル53の引き出し線を
からげてハンダ付けした後、コイル53の引き出し側に
前記からげ部61,66を折り曲げることにより、断線
の防止を図っている。
【0019】ヒンジばね70は、図4に示すように、両
側の位置規制用腕部71,71に屈曲部72,72を一
体に形成するとともに、前記腕部71,71の間から付
勢用舌片73を延在して曲げ起こしたものである。
側の位置規制用腕部71,71に屈曲部72,72を一
体に形成するとともに、前記腕部71,71の間から付
勢用舌片73を延在して曲げ起こしたものである。
【0020】そして、ヒンジばね70を前記スプール5
2の凹部58に挿入すると、ヒンジばね70の屈曲部7
2,72が前記スプール52のガイド溝59a,59a
に圧入,固定される。さらに、前記ヒンジばね70の舌
片73に可動鉄片40の取付枠41を組み付けた後、こ
れを前記ベース10に組み込むと、前記可動鉄片40が
カード30の上面に載置して位置決めされるとともに、
位置規制用腕部71の先端部71aがベース10の支持
突部14の上端縁部に当接して位置規制される(図
1)。そして、付勢用舌片73のばね力によって可動鉄
片40の角部42が腕部71に圧接して位置決めされる
ため、可動鉄片40の回動支点にずれが生ぜず、動作特
性が安定する。特に、ヒンジばね70に位置規制用腕部
71を板厚方向において略V字形となるように設けてあ
る。このため、ヒンジばね70のばね力が可動鉄片40
に、その長さ方向および板厚方向の分力として作用す
る。この結果、可動鉄片40の一端部が位置規制用腕部
71に圧接するだけでなく、鉄芯51の一方の磁極面5
1aに圧接することになり、ヒンジばね70のバネ力で
可動鉄片40が自動的に調心される。このため、可動鉄
片40の回動支点にずれが生ぜず、動作特性が安定した
電磁継電器が得られる。
2の凹部58に挿入すると、ヒンジばね70の屈曲部7
2,72が前記スプール52のガイド溝59a,59a
に圧入,固定される。さらに、前記ヒンジばね70の舌
片73に可動鉄片40の取付枠41を組み付けた後、こ
れを前記ベース10に組み込むと、前記可動鉄片40が
カード30の上面に載置して位置決めされるとともに、
位置規制用腕部71の先端部71aがベース10の支持
突部14の上端縁部に当接して位置規制される(図
1)。そして、付勢用舌片73のばね力によって可動鉄
片40の角部42が腕部71に圧接して位置決めされる
ため、可動鉄片40の回動支点にずれが生ぜず、動作特
性が安定する。特に、ヒンジばね70に位置規制用腕部
71を板厚方向において略V字形となるように設けてあ
る。このため、ヒンジばね70のばね力が可動鉄片40
に、その長さ方向および板厚方向の分力として作用す
る。この結果、可動鉄片40の一端部が位置規制用腕部
71に圧接するだけでなく、鉄芯51の一方の磁極面5
1aに圧接することになり、ヒンジばね70のバネ力で
可動鉄片40が自動的に調心される。このため、可動鉄
片40の回動支点にずれが生ぜず、動作特性が安定した
電磁継電器が得られる。
【0021】また、本実施例によれば、電磁石部50と
接点機構部20とが、絶縁材からなるカード30とベー
ス10の中底11とで二重に仕切られているので、耐電
圧が高く、絶縁特性が良い。そして、接点機構部20,
カード30,可動鉄片40および電磁石部50が同一平
面上に積み重ねられているので、従来例よりも床面積の
小さい電磁継電器が得られるという利点がある。
接点機構部20とが、絶縁材からなるカード30とベー
ス10の中底11とで二重に仕切られているので、耐電
圧が高く、絶縁特性が良い。そして、接点機構部20,
カード30,可動鉄片40および電磁石部50が同一平
面上に積み重ねられているので、従来例よりも床面積の
小さい電磁継電器が得られるという利点がある。
【0022】さらに、本実施例によれば、固定接点2
9,可動接点23とコイル端子60,65とがそれぞれ
反対側に位置し、従来例のように負荷開閉に伴うアーク
熱等を考慮する必要がないので、スプール52の鍔部に
コイル端子60,65をインサート成形する必要がなく
なり、装置の小型化および製造コストの低減が可能にな
る。
9,可動接点23とコイル端子60,65とがそれぞれ
反対側に位置し、従来例のように負荷開閉に伴うアーク
熱等を考慮する必要がないので、スプール52の鍔部に
コイル端子60,65をインサート成形する必要がなく
なり、装置の小型化および製造コストの低減が可能にな
る。
【0023】そして、本実施例によれば、可動鉄片40
の一端部と鉄芯51の磁極面51bとの間における吸引
力、およびヒンジばね70の付勢用舌片73のばね力の
設定は、両者のモーメントによって設定できるので、設
計が容易となり、設計の自由度が大きくなる。
の一端部と鉄芯51の磁極面51bとの間における吸引
力、およびヒンジばね70の付勢用舌片73のばね力の
設定は、両者のモーメントによって設定できるので、設
計が容易となり、設計の自由度が大きくなる。
【0024】箱形カバー80は前記ベース10に嵌合可
能な箱形状を有するものである。そして、この箱形ベー
ス80を前記ベース10に嵌合し、前記ベース10の裏
面に図示しないシール剤を注入,固化してシールした
後、前記ベース10のガス抜き孔18から内部ガスを抜
き、前記ガス抜き孔18を熱封止することにより、組立
て作業が完了する。
能な箱形状を有するものである。そして、この箱形ベー
ス80を前記ベース10に嵌合し、前記ベース10の裏
面に図示しないシール剤を注入,固化してシールした
後、前記ベース10のガス抜き孔18から内部ガスを抜
き、前記ガス抜き孔18を熱封止することにより、組立
て作業が完了する。
【0025】次に、本実施例にかかる電磁継電器の動作
について説明する。無励磁の場合、ヒンジばね70の付
勢用舌片73のばね力により、図1中において可動鉄片
40が時計回り方向に回動するように付勢され、この可
動鉄片40の自由端部がカード30の突起34に圧接し
て押圧用突部32を押し下げることにより、可動接触片
22が下方側に押し下げられ、可動接点23が固定接点
29から開離している。
について説明する。無励磁の場合、ヒンジばね70の付
勢用舌片73のばね力により、図1中において可動鉄片
40が時計回り方向に回動するように付勢され、この可
動鉄片40の自由端部がカード30の突起34に圧接し
て押圧用突部32を押し下げることにより、可動接触片
22が下方側に押し下げられ、可動接点23が固定接点
29から開離している。
【0026】そして、コイル53に電圧を印加して励磁
すると、鉄芯51の磁極面51bが可動鉄片40の自由
端部を吸引するので、可動鉄片40がヒンジばね70の
ばね力に抗して反時計回り方向に回動する。このため、
可動接触片22が自己のばね力によってカード30を押
し上げながら回動し、可動接点23が固定接点29に接
触する。
すると、鉄芯51の磁極面51bが可動鉄片40の自由
端部を吸引するので、可動鉄片40がヒンジばね70の
ばね力に抗して反時計回り方向に回動する。このため、
可動接触片22が自己のばね力によってカード30を押
し上げながら回動し、可動接点23が固定接点29に接
触する。
【0027】ついで、前記励磁を解くと、ヒンジばね7
0のばね力で可動鉄片40が時計回り方向に回動し、可
動接触片22のばね力に抗してカード30の押圧用突部
32を押し下げ、可動接点23が固定接点29から開離
して元の状態に復帰する。
0のばね力で可動鉄片40が時計回り方向に回動し、可
動接触片22のばね力に抗してカード30の押圧用突部
32を押し下げ、可動接点23が固定接点29から開離
して元の状態に復帰する。
【0028】本実施例によれば、カード30と可動鉄片
40とが従来例のように連結されていないので、万一、
可動接触片22とカード30とが溶着しても、可動鉄片
40がカード30から独立して動作,復帰し、誤動作す
ることがない。
40とが従来例のように連結されていないので、万一、
可動接触片22とカード30とが溶着しても、可動鉄片
40がカード30から独立して動作,復帰し、誤動作す
ることがない。
【0029】また、本実施例によれば、カード30およ
び可動鉄片40の回動支点が固定接点29および可動接
点23の反対側に位置しているので、摩耗粉が生じても
接点表面に付着しにくく、接触不良が生じにくい。
び可動鉄片40の回動支点が固定接点29および可動接
点23の反対側に位置しているので、摩耗粉が生じても
接点表面に付着しにくく、接触不良が生じにくい。
【0030】特に、カード30の上面縁部に略コ字形の
突条33を設けてあるので、カード30と可動鉄片40
との間に摩耗粉が生じても、摩耗粉が直下に落下せず、
摩耗粉が接点表面に附着しにくくなり、接触不良が生じ
にくいという利点がある。
突条33を設けてあるので、カード30と可動鉄片40
との間に摩耗粉が生じても、摩耗粉が直下に落下せず、
摩耗粉が接点表面に附着しにくくなり、接触不良が生じ
にくいという利点がある。
【図1】 本考案にかかる電磁継電器の一実施例を示す
断面図である。
断面図である。
【図2】 本考案にかかる電磁継電器の一実施例を示す
分解斜視図である。
分解斜視図である。
【図3】 本考案にかかる電磁継電器の一実施例を示す
要部断面図である。
要部断面図である。
【図4】 本考案にかかる電磁継電器の一実施例を示す
要部分解斜視図である。
要部分解斜視図である。
【図5】 従来例にかかる電磁継電器の一実施例を示す
概略断面図である。
概略断面図である。
40…可動鉄片、41…取付枠、51…鉄芯、51a,
51b…磁極面、53…コイル、70…ヒンジばね、7
1…位置規制用腕部、73…付勢用舌片。
51b…磁極面、53…コイル、70…ヒンジばね、7
1…位置規制用腕部、73…付勢用舌片。
Claims (1)
- 【請求項1】 コイルを巻回した鉄芯の略同一平面上に
位置する一対の磁極面のうち、一方の磁極面に可動鉄片
の一端部を当接させて回動支点とし、他方の磁極面に前
記可動鉄片の他端部を接離可能に配するとともに、前記
可動鉄片の一端部から前記コイルの反対側に略直角に曲
げ起こした取付枠に、前記鉄芯の一方側に一端部を固定
したヒンジばねの他端部を挿通して係合することによ
り、前記コイルの励磁,消磁に基づき、前記可動鉄片が
その一端部を支点として回動し、接点を開閉する電磁継
電器において、 前記鉄芯の一方の磁極面縁部から突出し、かつ、前記可
動鉄片の一端部に圧接する位置規制用腕部を、前記ヒン
ジばねに板厚方向において略V字形となるように延在し
たことを特徴とする電磁継電器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991002954U JP2543893Y2 (ja) | 1991-01-31 | 1991-01-31 | 電磁継電器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991002954U JP2543893Y2 (ja) | 1991-01-31 | 1991-01-31 | 電磁継電器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0496944U JPH0496944U (ja) | 1992-08-21 |
JP2543893Y2 true JP2543893Y2 (ja) | 1997-08-13 |
Family
ID=31731490
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1991002954U Expired - Fee Related JP2543893Y2 (ja) | 1991-01-31 | 1991-01-31 | 電磁継電器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2543893Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7468277B2 (ja) * | 2020-09-29 | 2024-04-16 | オムロン株式会社 | 電磁継電器 |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4670727A (en) * | 1985-07-18 | 1987-06-02 | Siemens Aktiengesellschaft | Electromagnetic relay |
JPH0217401Y2 (ja) * | 1987-05-30 | 1990-05-15 | ||
JPH02133849U (ja) * | 1989-04-10 | 1990-11-07 |
-
1991
- 1991-01-31 JP JP1991002954U patent/JP2543893Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0496944U (ja) | 1992-08-21 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |