JP2531337Y2 - 電磁石 - Google Patents

電磁石

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JP2531337Y2
JP2531337Y2 JP7718292U JP7718292U JP2531337Y2 JP 2531337 Y2 JP2531337 Y2 JP 2531337Y2 JP 7718292 U JP7718292 U JP 7718292U JP 7718292 U JP7718292 U JP 7718292U JP 2531337 Y2 JP2531337 Y2 JP 2531337Y2
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armature
yoke
hole
electromagnet
coil body
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洋一 須貝
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株式会社田村電機製作所
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、励磁コイル体に励磁す
ることによって揺動するアーマチュアを備え、アーマチ
ュアの揺動によってアクチュエータ等を駆動する電磁石
に関し、特にアーマチュアの支持構造に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、この種の電磁石は、図3に示す
ものがある。これを説明すると、符号21で示すもの
は、両端に互いに対向する一対の折曲部22、23と、
底面板24で構成されるヨークである。一方の折曲部2
2のほぼ中央には矩形状の孔22aが穿設され、下部に
は逆Lの字状の取付片25がねじ止めされている。他方
の折曲部23の先端側は、直角に折れ曲がって図中水平
面状の吸引部23aが形成されており、吸引面23aに
は、やや浮いた状態でレシジアル26が取付けられてい
る。
【0003】28は、全体が合成樹脂で形成されたコイ
ルスプールで、両端に形成した一対の鍔部29、30
と、中央に貫通孔31aが形成された円筒状の胴部31
とで構成されている。胴部31には、コイル32が巻回
され、一方の鍔部30に形成した一対の取付部30aに
取付けた一対の端子33に、コイル32の両端がそれぞ
れ電気的に接続されている。コイルスプール28は、鍔
部29、30がヨーク21の折曲部22、23に挟持さ
れるようにして圧入され、接着剤34によってヨーク2
1に固定される。
【0004】35は、板状に形成されたアーマチュア
で、一端には被吸引部35aが形成され、他端は前記取
付片25に対設するようにして逆Lの字状の取付部35
bが形成されている。アーマチュア35は、被吸引部3
5aの先端をヨーク21の孔22aから貫通孔31aを
貫通させて被吸引部35aを吸引部23aに対設させ
て、貫通孔31a内を遊挿状態とし、取付片25と取付
部35bとの間に圧縮スプリング37を掛け渡すことに
よって、アーマチュア35を、孔22aの下端面を支持
面として、被吸引部35aを吸引部23aから離間する
方向に付勢して、アーマチュア35を片持ち支持してい
る。
【0005】このような構成において、コイル32に通
電すると、ヨーク21が励磁され、アーマチュア35の
被吸引部35aが、圧縮スプリング37の付勢力に抗し
て、ヨーク21の吸引部23aに吸引される。コイル3
2への通電が終わると、アーマチュア35は圧縮スプリ
ング37によって復旧し、アーマチュア35の被吸引部
35a側は揺動動作をする。
【0006】図4は、従来の第2の例を示すもので、ヨ
ーク21の一方の折曲部22にも、他方の折曲部23の
吸引部23aとほぼ同一平面に、水平状に折曲げ形成し
た支持部22bを設けている。アーマチュア35は、平
板状に形成され、被吸引部35aと反対側の他端35c
が支持部22bに対設する長さに形成され、一端を折曲
部22にねじ止め固定され、他端がアーマチュア35の
上面に溶接で固定された板ばね40によって、被吸引部
35aと他端35cとが封着されている。したがって、
アーマチュア35は、板ばね40によって、支持部22
bに片持ち支持されるとともに、アーマチュア35の復
帰用スプリングとして機能する。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】上述した第1および第
2の例においては、アーマチュア35の揺動動作を復帰
させる付勢手段としてのコイルスプリング37あるいは
板ばね40をアーマチュアの支点側に設けているため
に、アーマチュアに延長部35bあるいは35cを設け
る必要があり、電磁石の全長l1、l2が長くなるといっ
た欠点があった。そこで、全長l1、l2を短縮しようと
すると、コイルスプール28の胴部31の長さが短くな
り、このため、コイル32の巻回数が少なくなって、励
磁力が低下し、吸引力が不足するといった問題があっ
た。さらに、付勢手段をアーマチュアの支点側に設けて
いるために、付勢手段の付勢力を強くする必要があり、
このため、支点部におけるアーマチュアとヨークとの接
触部で大きな摩擦力が発生し、円滑な揺動動作が得られ
ないといった欠点があった。
【0008】また、アーマチュア35にスプリング37
を掛け止めするために、逆Lの字状の取付部35bを設
けているために、組立時におけるアーマチュア35の貫
通孔31aへの挿入作業は、被吸引部35aから行わな
ければならず、このため被吸引部35aの断面積を貫通
孔31aの断面積よりも大きくすることができず、吸引
部23aに対設する被吸引部35aの表面積も大きくす
ることができず、吸引力不足が生じ、この吸引不足に対
応するために、スプリング37のばね力を調整するため
の煩雑な調整作業を必要とする欠点があった。
【0009】したがって、本考案は、上記したような従
来の欠点あるいは問題に鑑みてなされたものであり、そ
の目的とするところは、アーマチュアの被吸引部の表面
積の大きさを自由に選択でき、吸引力の増大を図るとと
もに、コイルの巻回量を減らさずに吸引力を低下させる
ことなく、小型化を図った電磁石を提供することにあ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本考案に係る電磁石は、励磁コイル体の貫通孔を遊
挿され一端側を揺動支点としたアーマチュアの揺動端側
に復帰用の付勢手段を設ける。また、本考案に係る電磁
石は、励磁コイル体の貫通孔のアーマチュア揺動側で、
かつアーマチュアの被吸引部を吸引するヨークの吸引部
側の端部に突起を設ける。
【0011】
【作用】復帰用の付勢手段をアーマチュアの揺動端側に
設けたので、アーマチュアの支点側から励磁コイル体の
貫通孔に挿入でき、アーマチュアの揺動端側の形状が自
由となる。また、付勢手段を取付けるために、アーマチ
ュアに特別な取付部を設ける必要がない。また、突起が
レシジアルの機能を果たす。
【0012】
【実施例】以下、本考案の一実施例を図に基づいて説明
する。図1は本考案に係る電磁石の分解斜視図、図2は
同じく側断面図である。図中1は、一対の折曲部2、3
および底面部4からなるヨークで、一方の折曲部2の先
端には、突起2aが突設し、中央には矩形状の孔2bが
穿設され、孔2bの両側には一対のねじ孔2cが形成さ
れ、孔2bの下方には一対の突起2dが突設されてい
る。他方の折曲部3の先端側は直角に折曲げられた水平
状の吸引部3aが形成され、根元部の両側端縁には、段
部3bが設けられており、底面部4には、ブラケット等
に電磁石を取付けるための取付孔を有する一対の取付部
4aが形成されている。
【0013】6は薄板状の保持部材で、上端縁中央に
は、矩形状の切欠き6aが形成され、両側縁下部には、
前記折曲部2の幅と同一の間隔を有する互いに対向する
ように折曲げられた一対の係合片6cが形成されおり、
係合片6cには、切欠き6dが設けられている。また、
保持部材6には、前記ねじ孔2cと突起2dに対応し
て、それぞれ取付孔6eと小孔6fとが、穿設されてい
る。7は、保持部材6を折曲部2に取付けるためのねじ
である。
【0014】9は、全体が合成樹脂で形成されたコイル
スプールで、両端に形成した一対の鍔部10、11と、
中央に貫通孔12aが形成された円筒状の胴部12とで
構成されている。一方の鍔部10には、上部に、厚肉状
に形成された一対の端子取付部10aが、また端子取付
部10a間には、凹陥状に形成された挟持部10bが、
下部側縁には、一対の突起10cが、それぞれ設けられ
ている。
【0015】他方の鍔部11の上部中央には、側面視L
の字状の切起し片11aが、また下端両側部には、一対
の爪11bが、それぞれ突出形成されている。胴部12
の貫通孔12aの底面で、鍔部11側には、突起12b
が設けられおり、胴部12にはコイル15が巻回され、
端子取付部10aに挿入され固定された端子13に両端
が電気的に接続されている。
【0016】17は、平板状に形成されたアーマチュア
で、一端には、逆Tの字状に形成された被吸引部17a
が設けられ、被吸引部17aの中央には切起し片17b
が設けられており、被吸引部17aの幅は、ヨーク3の
吸引部3aの幅とほぼ同一に形成されている。被吸引部
17aを除いたアーマチュア17の全長は、コイルスプ
ール9の全長とほぼ同一である。アーマチュア17の他
端には、可撓性を有する薄板状の支持板18が、先端部
がアーマチュア17から突出するようにして固着されて
おり、支持板18の先端部の幅は、前記切欠き6aの開
口部の幅よりもやや大に形成され、両側縁には、一対の
凹部18aが設けられている。19は、両切起し片11
a、17bに掛け渡される圧縮スプリングである。
【0017】以上の構成において、以下、組立方法につ
いて説明する。コイルスプール9の胴部12にコイル1
5を巻回させた励磁コイル体をヨーク1の上方から両鍔
部10、11をヨーク1の両折曲部2、3間に圧入する
ようにして挿入し、コイルスプール9の挟持部10bを
ヨーク1の突起2aに嵌合させ、同時に、鍔部11の爪
11bを弾性変形させながら段部3bに係合させて励磁
コイル体をヨーク1に仮り止めする。次に、アーマチュ
ア17の支持板18側が取付られた先端部を、一方の鍔
部11側から貫通孔12aに挿入し、支持板18の凹部
18aがヨーク1の孔2bからから露呈するようにし
て、アーマチュア17を貫通孔12a内に遊嵌する。
【0018】このとき、アーマチュア17の下端面が貫
通孔12a内の突起12bに載置され、被吸引部17a
がヨーク3の吸引部3aの上端面にわずかながならの間
隙を有し、被接触となっており、突起12bがレシジア
ルの機能を有することとなる。次に、保持板6の小孔6
fを折曲部2の突起2dに嵌合させ位置決めさせなが
ら、ねじ7を取付孔6eに挿通させてねじ孔2cに螺合
させて折曲部2に取付ける。このとき、保持板6の切欠
き6dをコイルスプール9の突起10cに係合させて、
コイルスプール9をこの切欠き6dと前記ヨーク3の段
部3bとで上方への抜けを防止してヨーク1に固定す
る。
【0019】同時に、保持板6の切欠き6aの両側縁6
bを前記支持板18の凹部18aに嵌入させて、係合さ
せることによって、アーマチュア17の嵌通孔12aか
らの抜けを防止するとともに、アーマチュア17の揺動
支点となって、アーマチュア17の被吸引部17a側を
揺動自在とする。このように、アーマチュア17の揺動
を両側縁6bと凹部18aとの点で支持することによ
り、アーマチュア17の揺動時の負荷が軽減され、励磁
コイルの吸引によるアーマチュア17の効率のよく、か
つ円滑な揺動動作が得られる。最後に、被吸引部17a
の切起し片17bとコイルスプール9の切起し片11a
とにスプリング19を掛け渡し、被吸引部17aを吸引
部3aから常時離間する方向に付勢する。付勢手段とし
てのスプリング19をアーマチュア17の揺動端側であ
る被吸引部17aに設けたことにより、支点側は、貫通
孔12aから突出させる必要がないため、電磁石の全長
lは、従来のl1、l2と比較して、大幅に小とすること
ができる。
【0020】
【考案の効果】以上説明したように本考案に係る電磁石
は、ヨークの一対の折曲部に保持した励磁コイル体の貫
通孔に遊挿し、一方の折曲部側で片持ち支持したアーマ
チュアを付勢して、アーマチュアの揺動端側をヨークの
吸引部から離間させる付勢手段をアーマチュアの揺動端
側に設け、これによりアーマチュアの支点側は、付勢手
段を掛け止めするために、励磁コイル体から突出させる
必要をなくしたので、励磁コイル体の全長はそのままと
して励磁コイル体に発生する励磁力を低下させずに、電
磁石の全長を短くして小型化を図ることができる。しか
も、アーマチュアの支点側を付勢手段を掛け止めするた
めに、特別な形状とすることがなく平板状とすることが
できるので、支点側から貫通孔に挿入できる構造とな
り、このため、アーマチュアの揺動側、すなわち被吸引
部の形状を自由に選択できて、これにより、被吸引部の
面積をヨークの吸引部に合わせて大きくすることができ
て、吸引力の増大を図ることができるとともに、従来の
ように付勢を調整するといった煩雑な調整作業を不要と
する。
【0021】また、本考案に係る電磁石は、貫通孔のア
ーマチュア揺動端側で、かつヨークの吸引側に突起を設
け、この突起をレシジアルの機能をもたせたので、従来
のようにヨークの吸引部とアーマチュアの被吸引部のと
の間に設けたレシジアルとしての別部材を不要としたの
で、部品点数の削減と、レシジアルの煩雑な貼付作業を
省略できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る電磁石の分解斜視図である。
【図2】本考案に係る電磁石の側断面図である。
【図3】従来の電磁石の側断面図である。
【図4】従来の電磁石の第2の例を示す側断面図であ
る。
【符号の説明】
1 ヨーク 2 折曲部 3 折曲部 3a 吸引部 6 保持板 9 コイルスプール 11a 切起し片 12a 貫通孔 12b 突起 15 コイル 17 アーマチュア 17a 被吸引部 17b 切起し片

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 両端に互いに対向する一対の折曲部を有
    する断面略コの字状のヨークと、両端に一対の鍔部を有
    し中央に貫通孔を備えた励磁コイル体と、板状のアーマ
    チュアとからなり、前記励磁コイル体の鍔部を前記ヨー
    クの折曲部で挟持するようにして励磁コイル体をヨーク
    に保持し、前記アーマチュアを励磁コイル体の貫通孔に
    遊挿して一端を前記ヨークの一方の折曲部側を支点とし
    て揺動自在に支持し、他端の揺動端側をヨークの他方の
    折曲部に形成した吸引部に対設させ付勢手段によって吸
    引面から離間する方向に付勢した電磁石において、前記
    付勢手段をアーマチュアの揺動端側に配設したことを特
    徴とする電磁石。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の電磁石において、前記励
    磁コイル体の貫通孔のアーマチュアの揺動側で、かつ前
    記ヨークの吸引部側に突起を設けたことを特徴とする電
    磁石。
JP7718292U 1992-10-13 1992-10-13 電磁石 Expired - Lifetime JP2531337Y2 (ja)

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