JP3129725B2 - 木レンガの敷設枠 - Google Patents

木レンガの敷設枠

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JP3129725B2 JP02151809A JP15180990A JP3129725B2 JP 3129725 B2 JP3129725 B2 JP 3129725B2 JP 02151809 A JP02151809 A JP 02151809A JP 15180990 A JP15180990 A JP 15180990A JP 3129725 B2 JP3129725 B2 JP 3129725B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、木レンガを歩道や駐車場等の要敷設領域に
固定することにより、それらの領域に木レンガによる舗
装を行なうための木レンガの敷設枠に関するものであ
る。
[従来の技術] 木レンガの敷設枠は本発明者の提案に係るもので、概
ね、枠体中に保持区画を構成し、保持区画を区画する区
画壁には斜め下向きの弾力性を有する鍔片を構成したも
ので、これを、その保持区画に木レンガを保持させた上
で、所定の領域に敷設し、木レンガの舗装を完成させる
ものである(特開昭64−33301号等)。
上記木レンガの敷設枠は、木レンガ舗装路の造成を、
各木レンガ間の上面の高さに差が生ぜず平坦に、容易か
つスピーディに行ない得られるものとし、加えて得られ
る木レンガ舗装路に於いて、水分状態の変化に伴う膨張
収縮によっても個々の木レンガがその下地から剥離する
等の不都合が容易には生じないものとすることを目的と
したものである。
[発明が解決しようとする課題] 従来の木レンガの敷設枠は、上記のような構成であ
り、上記した目的をほぼ達成できるものである。
ここでは更に簡易な敷設枠を提供することを目的とす
るものである。
[課題を解決するための手段] 本発明の構成の要旨とするところは、 枠体に、区画枠により区画される複数の保持区画を構
成し、上記各保持区画には、各保持対象の木レンガの上
面周縁を上方から抑える抑え部を該当位置の区画枠の保
持区画内方寄りに構成し、かつ上記枠体には、下地上に
配置した複数の木レンガを各保持区画で保持した上で、
枠体自体を下地に固定する固定手段を構成した木レンガ
の敷設枠である。
上記枠体は、外枠は概ね平面から見て四辺形が適当で
あるが、その内部の保持区画を構成する区画枠は平面か
ら見て円形、四辺形又はその他の形状に構成することが
できる。一般的には平面長方形又は正方形の木レンガが
多く製造されているので、区画枠はこれに対応するよう
に該当する四辺形に構成するのが適当である。この場合
は、上記枠体は、四辺形の外枠の内側に格子状に区画枠
を配した形状となる。外枠に接した保持区画では外枠は
区画枠を兼ねることになる。
また上記枠体は、様々な断面形状の部材で構成し得る
が、経済性その他の観点から、板状の部材で構成するの
が適当である。即ち、上記枠体は板状の外枠と区画枠で
構成するのが適当である。
上記抑え部は、上記区画枠の各保持区画側、即ち内縁
を板状に延ばした構成とする。例えば、上記のように、
上記区画枠を板状に構成した場合には、既に板状になっ
ている構成なので、その各内縁が抑え部を兼ねる構成と
なる。
なお隣接する保持区画相互の間には、保持される木レ
ンガ間に適切な間隔があくようにスペーサを構成してお
くのが良い。上記スペーサは区画枠の該当位置を上方か
ら下方に向けて凹ませる構成とすることで得ることもで
きる。なお上記スペーサは、例えば、上記のような格子
状の区画枠の各交点に構成すれば良い。
また前記固定手段は、その位置及び構成を自由に定め
ることができる。例えば、上記固定手段は、上記枠体に
穿設した固定孔と、上記固定孔に嵌挿して下地に螺合
し、又は打ち込むビス又は釘を組み合わせて構成するこ
とができる。上記枠体を、上記のように、格子状に構成
する場合には、上記固定手段は、各々その交点に構成す
るのが適当である。しかして、前記のように、枠体の区
画枠の交点にスペーサを構成することとした場合には、
上記固定孔はスペーサに穿設することとなる。
なお上記枠体には、隣接して配置される敷設枠相互を
接続する接続手段を構成することができる。例えば、前
記のように、枠体を平面から見て四辺形に構成する場合
には、枠体の外枠の相互に隣接する二側辺には各々雄形
の接続手段を、他の二側辺には各々他の枠体の上記雄形
の接続手段と接続し得る雌形の接続手段を、それぞれ構
成するのが良い。
ところでこの発明で用いる木レンガは、その上面周縁
を中央部側より一段低い被抑え面に構成して置き、ここ
を上記抑え部で抑えるようにするのが都合が良い。
[作用] 本発明は、以上のような構成であるから、以下に説明
するように、木レンガの敷設枠による保持が容易であ
り、かつしっかりと保持することができる。
先ず要敷設領域にはコンクリート又はアスファルト等
による下地を平坦に造成するのが良い。あるいは長尺の
木製の板材等を該当する領域に配することとしても良
い。最後の例では、その更に下地を砂利等を敷き詰めて
転圧し平坦に構成するのが適当である。
一方要敷設領域の面積に応じた数の敷設枠及び木レン
ガを準備し、下地上に木レンガを所定の配列に配置す
る。そうした上でそれらの上から上記敷設枠を載せる。
当然、各木レンガを各々の保持区画に保持させるように
載せる。こうして敷設枠の各保持区画の抑え部が各々の
木レンガの上面の周縁を抑える状態となる。
続いて前記固定手段により上記敷設枠を上記下地に固
定する。
こうして木レンガは下地上に確実に保持される。これ
を繰り返して行けば、要敷設領域の木レンガによる舗装
が完了する。
なお上記の作業の際、敷設枠を構成する枠体の下面か
らスペーサを垂下させている場合には、これらにより木
レンガがより正確に保持され易い利点がある。
木レンガは下地と敷設枠によって挟持状態に保持され
る訳である。
なお隣接する敷設枠相互は、それぞれに雄形雌形の接
続手段を設けた場合には、一方の雄形の接続手段と他方
の雌形の接続手段とを接続することで、相互に接続する
ことができる。
[実施例] 以下図面に基づいて本発明の一実施例を説明する。
第1図、第2図、第4図及び第5図に示したように、
枠体1を、平面から見て四辺形の外枠1aとその内側に縦
横に配して格子状に構成した区画枠1b、1b…とで構成す
る。上記区画枠1b、1b…により、又は区画枠1b、1b…及
び外枠1aにより囲まれた平面正方形の部分が保持区画
2、2…となる。
また上記区画枠1b、1b相互の交点上には下方から見て
+形のスペーサ3a、3a…を、外枠1aと区画枠1b、1b…と
の接点には各々T形のスペーサ3b、3b…を、そして外枠
1aの四隅にはL形のスペーサ3c、3c…を垂下構成する。
これらのスペーサ3a、3a…、3b、3b…、3c、3c…は、上
記外枠1a及び区画枠1b、1b…の上記該当位置に上方から
該当する形状の凹部を形成することで構成する。なかで
上記+形のスペーサ3a、3a…の反対側面(上面)に形成
される凹部は結合凹部4、4…となり、各々その中央部
に結合孔5を穿設し、コンクリート用の釘6等でこれを
通じて後述するコンクリート下地7等に打ち込んで固定
するように構成する。
なお上記スペーサ3a、3a…、3b、3b…、3c、3cは、外
枠1a及び各区画枠1b、1b…の幅より狭く構成するともの
とし、敷設枠を上記コンクリート下地7上等に配列させ
た木レンガ8、8…上に載せた際に、これらの木レンガ
8、8…の上面周縁、即ち、後記当接部9上に上記外枠
1a及び区画枠1b、1b…の外縁が載り、かつ上記スペーサ
3a、3a…、3b、3b…、3c、3c…が上記木レンガ8、8…
の隙間に装入状態となるように構成する。上記外枠1a及
び区画枠1b、1b…の外縁は、前記抑え部になる訳であ
る。
なおまたこの実施例では、この敷設枠の保持区画2、
2…との関係から、木レンガ8、8…は、平面から見て
正方形であり、上記保持区画2、2…に対応する寸法に
構成したものを用いる。またその上面周縁には、第1図
〜第3図に示したように、枠体1の外枠1a及び区画枠1
b、1b…の下面外縁、即ち、抑え部が当接する幅より若
干広い幅に削り取った当接部9を構成して置くこととす
る。更に上記当接部9の内側上面も中央部よりは若干低
い環状部10に構成して滑り止めに資するようにしてあ
る。
この実施例では、このように構成したので、次に説明
するように、コンクリート下地7等の上に、容易に木レ
ンガ8、8…を敷設して木レンガ8、8…による平坦な
舗装を完成させることができる。
先ず要敷設領域には平坦な下地を造成する。この例で
は、下地としてはコンクリートを打設して平坦なコンク
リート下地7を構成する。
上記下地7は、一般の技法により上記要敷設領域を若
干掘り下げて砂利を投入し、転圧し、その後コンクリー
トを打設して造成する。
一方上記要敷設領域の面積に応じた数の敷設枠及び木
レンガ8、8…を準備し、上記コンクリート下地7上に
上記木レンガ8、8…を縦横に配列する。上記敷設枠の
保持区画2、2…の配列に概ね対応させて配置する。単
に配列するのみで接着等をする必要はない。
各一枚の敷設枠の保持する数、即ち、九個の木レンガ
8、8…を配列する毎に、敷設枠の枠体1をこれらに載
せる。そうすると、前記スペーサ3a、3a…、3b、3b…、
3c、3c…の作用により、概ね位置決めされていた木レン
ガは正しく保持区画2、2…に対応する配置になる。し
かして、第1図及び第2図に示したように、各保持区画
2、2…に対応する位置に位置することとなった木レン
ガ8、8…を、その外枠1a及び区画枠1b、1b…の外縁で
抑えることとする。即ち、木レンガ8、8…の上面周縁
の当接部9を上記外枠1a及び区画枠1b、1b…の外縁で抑
える訳である。
そうした上で、第1図〜第3図に示したように、結合
凹部4、4…の各中央部に穿設した結合孔5を通じて上
記コンクリート下地7に、コンクリート用の釘6を打ち
込んで敷設枠を固定する。
こうして木レンガ8、8…は下地7と敷設枠とで挟持
状態に保持されることとなる。以上の作業を全領域につ
いて繰り返すことで、該当する領域の木レンガ舗装を完
成させることができる。
[発明の効果] 本発明によれば、下地上に木レンガを、概ね敷設枠の
保持区画の配列に対応させて配置し、その後、その上に
敷設枠を載せ、敷設枠を下地に固定させれば、木レンガ
が下地上に確実に保持され、平坦な木レンガの舗装を非
常に簡単に完成させることができる。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の一実施例を示したもので、第1図は木レ
ンガを保持させた状態の敷設枠の平面図、第2図は第1
図のII−II線断面図、第3図は木レンガを保持させた敷
設枠の敷設状態の一部の拡大断面図、第4図は敷設枠の
平面図、第5図は第4図のV−V線断面図である。 1……枠体、1a……外枠、1b……区画枠、2……保持区
画、3a、3b、3c……スペーサ、4……結合凹部、5……
結合孔、6……釘、7……コンクリート下地、8……木
レンガ、9……当接部、10……環状部。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】枠体に、区画枠により区画される複数の保
    持区画を構成し、上記各保持区画には、各保持対象の木
    レンガの上面周縁を上方から抑える抑え部を該当位置の
    区画枠の保持区画内方寄りに構成し、かつ上記枠体に
    は、下地上に配置した複数の木レンガを各保持区画で保
    持した上で、枠体自体を下地に固定する固定手段を構成
    した木レンガの敷設枠。
  2. 【請求項2】上記区画枠に、各々隣接する保持区画で保
    持される木レンガ間を適切な間隔に保持するスペーサを
    垂下構成した請求項1記載の木レンガの敷設枠。
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