JP3128758B2 - 基礎捨て型枠用パネル - Google Patents
基礎捨て型枠用パネルInfo
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- JP3128758B2 JP3128758B2 JP09164956A JP16495697A JP3128758B2 JP 3128758 B2 JP3128758 B2 JP 3128758B2 JP 09164956 A JP09164956 A JP 09164956A JP 16495697 A JP16495697 A JP 16495697A JP 3128758 B2 JP3128758 B2 JP 3128758B2
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は住宅等の建築に際し
て、そのコンクリート基礎を打設するための型枠にあっ
て、その一部材である発泡合成樹脂製パネルに係り、ベ
ースコンクリートの上面に積み重ねの状態で併装立設し
た一対の上記合成樹脂パネルの間にあってコンクリート
を打設した後、取り除くことなく残置して断熱保温材と
しての効用をも発揮させるようにした捨て型枠用パネル
に関する。
て、そのコンクリート基礎を打設するための型枠にあっ
て、その一部材である発泡合成樹脂製パネルに係り、ベ
ースコンクリートの上面に積み重ねの状態で併装立設し
た一対の上記合成樹脂パネルの間にあってコンクリート
を打設した後、取り除くことなく残置して断熱保温材と
しての効用をも発揮させるようにした捨て型枠用パネル
に関する。
【0002】
【従来の技術】既知の通りコンクリート基礎を打設する
ためには、型枠をベースコンクリート上に載装固設する
のであるが、従来の型枠には木枠が多用され、このため
型枠大工と呼ばれる専門職が木枠を組み付けるようにし
ている。さらに、モジュール化された鉄板やコンクリー
トパネルを組み立てるようにした型枠も採択されている
が、最近では発泡スチロールなどにより形成した一対の
発泡合成樹脂製パネルを、所要数の連結材よって連結す
るようにした基礎捨て型枠なるものが注目されている。
ためには、型枠をベースコンクリート上に載装固設する
のであるが、従来の型枠には木枠が多用され、このため
型枠大工と呼ばれる専門職が木枠を組み付けるようにし
ている。さらに、モジュール化された鉄板やコンクリー
トパネルを組み立てるようにした型枠も採択されている
が、最近では発泡スチロールなどにより形成した一対の
発泡合成樹脂製パネルを、所要数の連結材よって連結す
るようにした基礎捨て型枠なるものが注目されている。
【0003】すなわち、前記の木枠では熟練が要求され
ると共に、人手不足の関係から枠組み作業が高価となる
欠点があり、鉄板やコンクリートを用いるときは、運搬
費が嵩み、コンクリート固化後における型枠取外し作業
にも、可成りの労力が要求される欠陥があるの対し、上
記発泡合成樹脂製パネルによるときは、軽量で作業性や
運搬性がよいだけでなく、打設後に捨て型枠を除去しな
いですみ、しかも寒冷地では家屋等における断熱効果を
も兼備するなど、数多くの利点が指摘されている。
ると共に、人手不足の関係から枠組み作業が高価となる
欠点があり、鉄板やコンクリートを用いるときは、運搬
費が嵩み、コンクリート固化後における型枠取外し作業
にも、可成りの労力が要求される欠陥があるの対し、上
記発泡合成樹脂製パネルによるときは、軽量で作業性や
運搬性がよいだけでなく、打設後に捨て型枠を除去しな
いですみ、しかも寒冷地では家屋等における断熱効果を
も兼備するなど、数多くの利点が指摘されている。
【0004】 さらに、前記の基礎捨て型枠パネルとして
は、夫々二つの発泡合成樹脂製パネルP1、P1を重積
状態にして使用することがあり、このような場合には、
上下夫々図4の如く何れの発泡合成樹脂製パネルP1、
P1における上面にあっても、突条としての上面側さね
S1を突設し、これに対し下面に形成した下面側さねS
2としての凹溝条を嵌合することで、発泡合成樹脂製パ
ネルP1、P1の重積状態が確保されるようにしてい
る。
は、夫々二つの発泡合成樹脂製パネルP1、P1を重積
状態にして使用することがあり、このような場合には、
上下夫々図4の如く何れの発泡合成樹脂製パネルP1、
P1における上面にあっても、突条としての上面側さね
S1を突設し、これに対し下面に形成した下面側さねS
2としての凹溝条を嵌合することで、発泡合成樹脂製パ
ネルP1、P1の重積状態が確保されるようにしてい
る。
【0005】 また、図3 に例示のものは上面側さねS1
が多数の円柱状突起で形成され、下面側さねS2は、上
記円柱突起の嵌合する円柱状空所により形成され、これ
が円柱状突起である上面側さねS1に嵌合自在となって
いる。そして、前記の図4(B)に示す如く、このよう
な重積状態で使用する発泡合成樹脂製パネルP1、P1
にあって、前記の如く、そのパネル側面Lに縦向溝条N
を所要数条だけ凹設して、モルタルの塗装作業に際し、
当該モルタルの垂れ落ちを阻止できるようにしたものを
製造しようとする際、これを切削加工で形成するのでな
く、図5に示す如く割型Q1、Q2なる金型を用いて一
体成形しようとするときは、以下の如き手段によらねば
ならない。
が多数の円柱状突起で形成され、下面側さねS2は、上
記円柱突起の嵌合する円柱状空所により形成され、これ
が円柱状突起である上面側さねS1に嵌合自在となって
いる。そして、前記の図4(B)に示す如く、このよう
な重積状態で使用する発泡合成樹脂製パネルP1、P1
にあって、前記の如く、そのパネル側面Lに縦向溝条N
を所要数条だけ凹設して、モルタルの塗装作業に際し、
当該モルタルの垂れ落ちを阻止できるようにしたものを
製造しようとする際、これを切削加工で形成するのでな
く、図5に示す如く割型Q1、Q2なる金型を用いて一
体成形しようとするときは、以下の如き手段によらねば
ならない。
【0006】 すなわち、図5にあって割型Q1、Q2は
上下配置とし、当該割型Q1、Q2を夫々矢印R1、R
2方向に移動させて脱型しないと、縦向溝条Nを形成す
るのであるから、当該脱型作業は不能となる。従って、
今縦向溝条Nではなしに、上記パネル側面Lに、図示さ
れていない横向溝条を形成しようとすれば、脱型できな
いこととなるから、この種の発泡合成樹脂製パネルにあ
っては、金型を用いての横向溝条の成形は、できないこ
ととなる。
上下配置とし、当該割型Q1、Q2を夫々矢印R1、R
2方向に移動させて脱型しないと、縦向溝条Nを形成す
るのであるから、当該脱型作業は不能となる。従って、
今縦向溝条Nではなしに、上記パネル側面Lに、図示さ
れていない横向溝条を形成しようとすれば、脱型できな
いこととなるから、この種の発泡合成樹脂製パネルにあ
っては、金型を用いての横向溝条の成形は、できないこ
ととなる。
【0007】本発明は前記従来技術における欠陥を解消
しようとするもので、重積状態にて使用する発泡合成樹
脂製パネルに関し、当該上下の発泡合成樹脂製パネルを
連結状態に保持するため、その上面と下面とに夫々適切
に構成した上面側さねと下面側さねとを形成すること
で、当該上面側さねに下面側さねを係嵌させ得ると共
に、この発泡合成樹脂製パネルを金型によって成形した
際、その割型を成形完了後にあって、発泡合成樹脂製パ
ネルの厚さ方向へ脱型可能とし、このことで発泡合成樹
脂製パネルに横向溝条の形成できる割型を使用しても、
前記の脱型に支障を来す如きことのないようにし、この
種発泡合成樹脂製パネルの量産を可能にしようとするの
が、その目的である。
しようとするもので、重積状態にて使用する発泡合成樹
脂製パネルに関し、当該上下の発泡合成樹脂製パネルを
連結状態に保持するため、その上面と下面とに夫々適切
に構成した上面側さねと下面側さねとを形成すること
で、当該上面側さねに下面側さねを係嵌させ得ると共
に、この発泡合成樹脂製パネルを金型によって成形した
際、その割型を成形完了後にあって、発泡合成樹脂製パ
ネルの厚さ方向へ脱型可能とし、このことで発泡合成樹
脂製パネルに横向溝条の形成できる割型を使用しても、
前記の脱型に支障を来す如きことのないようにし、この
種発泡合成樹脂製パネルの量産を可能にしようとするの
が、その目的である。
【0008】 請求項2にあっては、請求項1に示された
重積状態にて使用される基礎捨て型枠用パネルにおい
て、その側面パネルの横向溝条が蟻溝とかコ字状に形成
することで、前説の如くパネル側面に対し垂れ落ちなく
塗り付けでき、かつ剥離し難い塗装を形成できるように
している。
重積状態にて使用される基礎捨て型枠用パネルにおい
て、その側面パネルの横向溝条が蟻溝とかコ字状に形成
することで、前説の如くパネル側面に対し垂れ落ちなく
塗り付けでき、かつ剥離し難い塗装を形成できるように
している。
【0009】 請求項3では、請求項1における横向溝条
をパネル側面の片面だけでなく両面に凹設することで、
モルタル塗装における利点だけでなく、打設基礎コンク
リートに対する接着状態をも強固にして、建築後も残置
されることとなる発泡合成樹脂製パネルが、打設基礎コ
ンクリートから不本意に離脱してしまうことのないよう
にしている。
をパネル側面の片面だけでなく両面に凹設することで、
モルタル塗装における利点だけでなく、打設基礎コンク
リートに対する接着状態をも強固にして、建築後も残置
されることとなる発泡合成樹脂製パネルが、打設基礎コ
ンクリートから不本意に離脱してしまうことのないよう
にしている。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の目的を
達成するため、ベースコンクリートの上面にあって、相
対向して併行かつ重積状態で夫々立装載置される一対の
発泡合成樹脂製パネルであって、当該発泡合成樹脂製パ
ネルには、その上面側さねと下面側さねを突設すると共
に、パネル側面に、多数の横向溝条が、所要高低差をも
って並列に凹設され、上記した上面側さねは、各パネル
側面間にあって隣設した上面係嵌突出部と上面被係嵌凹
欠部とにより形成された単位上面さね部を、当該上面の
長手方向に向け、順次上面係嵌突出部と上面被係嵌凹欠
部が反転配置となるよう連設され、前記の下面側さね
は、これまた各パネル側面間にあって隣設した下面被係
嵌凹欠部と下面係嵌突出部とにより形成された単位下面
さね部を、当該下面の長手方向に向け、順次下面被係嵌
凹欠部と下面係嵌突出部が反転配置となるよう連設され
ていると共に、当該下面被係嵌凹欠部と下面係嵌突出部
の配置が、夫々上面被係嵌凹欠部と上面係嵌突出部の配
置と齟齬するようにして、下面被係嵌凹欠部が上面係嵌
突出部に、下面係嵌突出部が上面被係嵌凹欠部と噛合可
能に形成されていることを特徴とする基礎捨て型枠用パ
ネルを提供しようとしている。
達成するため、ベースコンクリートの上面にあって、相
対向して併行かつ重積状態で夫々立装載置される一対の
発泡合成樹脂製パネルであって、当該発泡合成樹脂製パ
ネルには、その上面側さねと下面側さねを突設すると共
に、パネル側面に、多数の横向溝条が、所要高低差をも
って並列に凹設され、上記した上面側さねは、各パネル
側面間にあって隣設した上面係嵌突出部と上面被係嵌凹
欠部とにより形成された単位上面さね部を、当該上面の
長手方向に向け、順次上面係嵌突出部と上面被係嵌凹欠
部が反転配置となるよう連設され、前記の下面側さね
は、これまた各パネル側面間にあって隣設した下面被係
嵌凹欠部と下面係嵌突出部とにより形成された単位下面
さね部を、当該下面の長手方向に向け、順次下面被係嵌
凹欠部と下面係嵌突出部が反転配置となるよう連設され
ていると共に、当該下面被係嵌凹欠部と下面係嵌突出部
の配置が、夫々上面被係嵌凹欠部と上面係嵌突出部の配
置と齟齬するようにして、下面被係嵌凹欠部が上面係嵌
突出部に、下面係嵌突出部が上面被係嵌凹欠部と噛合可
能に形成されていることを特徴とする基礎捨て型枠用パ
ネルを提供しようとしている。
【0011】 そして、請求項8と請求項9は、上記の請
求項7において、請求項8では発泡合成樹脂製パネルの
パネル側面に、並列に凹設された横向溝条の開口幅が、
上記パネル側面から厚手方向へ向けて均等幅であるか拡
幅となるように形成されていること、請求項9では発泡
合成樹脂製パネルの両パネル側面に、並列に凹設された
横向溝条が形成されていることを夫々、ぞの内容として
いる。
求項7において、請求項8では発泡合成樹脂製パネルの
パネル側面に、並列に凹設された横向溝条の開口幅が、
上記パネル側面から厚手方向へ向けて均等幅であるか拡
幅となるように形成されていること、請求項9では発泡
合成樹脂製パネルの両パネル側面に、並列に凹設された
横向溝条が形成されていることを夫々、ぞの内容として
いる。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明は、図1に示す通り前記し
たベースコンクリートの上面に、相対向して併行に、し
かも重積状態となるように立装載置される一対の発泡合
成樹脂製パネル1に関している。この発泡合成樹脂製パ
ネル1にあって、図4によってその従来例につき説示し
た通り、2箇を上下に重ねて使用することから、上下面
に夫々上面側さね6と下面側さね7が突設されており、
さらにパネル側面1Bには、多数の横向溝条3が、所要
高低差をもって並列に凹設されている。
たベースコンクリートの上面に、相対向して併行に、し
かも重積状態となるように立装載置される一対の発泡合
成樹脂製パネル1に関している。この発泡合成樹脂製パ
ネル1にあって、図4によってその従来例につき説示し
た通り、2箇を上下に重ねて使用することから、上下面
に夫々上面側さね6と下面側さね7が突設されており、
さらにパネル側面1Bには、多数の横向溝条3が、所要
高低差をもって並列に凹設されている。
【0014】 請求項1にあっては、上記の上面側さね6
と下面側さね7の構成に特徴があり、先ず上面側さね6
について詳記すると、図1(A)によって理解されるよ
うに、外内の各パネル側面1B、1A間にあって隣設さ
れた図示例では夫々角柱状突起、角柱条凹所である上面
係嵌突出部6a、上面被係嵌凹欠部6bとによって、単
位上面さね部6Aが形成されている。そして単位上面さ
ね部6Aが、上面の長手方向Vへ向けて、順次上面係嵌
突出部6aと上面被係嵌凹欠部6bとが、反転配置とな
るようにして、所要数の単位上面さね部6Aが連設され
ているのである。
と下面側さね7の構成に特徴があり、先ず上面側さね6
について詳記すると、図1(A)によって理解されるよ
うに、外内の各パネル側面1B、1A間にあって隣設さ
れた図示例では夫々角柱状突起、角柱条凹所である上面
係嵌突出部6a、上面被係嵌凹欠部6bとによって、単
位上面さね部6Aが形成されている。そして単位上面さ
ね部6Aが、上面の長手方向Vへ向けて、順次上面係嵌
突出部6aと上面被係嵌凹欠部6bとが、反転配置とな
るようにして、所要数の単位上面さね部6Aが連設され
ているのである。
【0015】 これに対して、下面側さね7は、これまた
各パネル側面1B、1A間にあって隣設した下面被係嵌
凹欠部7aと下面係嵌突出部7bとによって、単位下面
さね部7Aが形成されている。そして、上記した単位下
面さね部7Aが、下面の長手方向Vへ向けて、順次下面
被係嵌凹欠部7aと下面係嵌突出部7bとが、反転配置
となるようにして、所要数の単位下面さね部7Aが連設
されているのである。
各パネル側面1B、1A間にあって隣設した下面被係嵌
凹欠部7aと下面係嵌突出部7bとによって、単位下面
さね部7Aが形成されている。そして、上記した単位下
面さね部7Aが、下面の長手方向Vへ向けて、順次下面
被係嵌凹欠部7aと下面係嵌突出部7bとが、反転配置
となるようにして、所要数の単位下面さね部7Aが連設
されているのである。
【0016】 さらに、本発明では上記の下面被係嵌凹欠
部7aと下面係嵌突出部7bの配置が、夫々上面被係嵌
凹欠部6bと上面係嵌突出部6aの配置と互いに齟齬す
るようになっている。従って、換言すれば、上面係嵌突
出部6aの直下に下面被係嵌凹欠部7aが配設され、上
面被係嵌凹欠部6bの直下に下面係嵌突出部7bが配設
されている。かくして、発泡合成樹脂製パネル1、1を
重積状態とした際、下面被係嵌凹欠部7aが上面係嵌突
出部6aに噛合すると共に、下面係嵌突出部7bが上面
被係嵌凹欠部6bに噛合することになるのであり、この
結果、上下の発泡合成樹脂製パネル1、1は互いに前後
左右へ変動することなく安定した重積状態が保持される
ようになっている。
部7aと下面係嵌突出部7bの配置が、夫々上面被係嵌
凹欠部6bと上面係嵌突出部6aの配置と互いに齟齬す
るようになっている。従って、換言すれば、上面係嵌突
出部6aの直下に下面被係嵌凹欠部7aが配設され、上
面被係嵌凹欠部6bの直下に下面係嵌突出部7bが配設
されている。かくして、発泡合成樹脂製パネル1、1を
重積状態とした際、下面被係嵌凹欠部7aが上面係嵌突
出部6aに噛合すると共に、下面係嵌突出部7bが上面
被係嵌凹欠部6bに噛合することになるのであり、この
結果、上下の発泡合成樹脂製パネル1、1は互いに前後
左右へ変動することなく安定した重積状態が保持される
ようになっている。
【0017】 上記の如き発泡合成樹脂製パネル1を生産
するためには、図1(B)や図2に示すように金型8を
用いて成形することができ、前記図5に示したような横
割りの割型Q1、Q2を使用するのではなく、縦割りと
した割型8a、8bを採択し、成形後は矢印U1、U2
のように割型8a、8bを夫々左右に移動して脱型する
ことが可能となる。すなわち上面側さね6と下面側さね
7の構造から、上記の脱型に支障なく、しかも横向溝条
3も、当該脱型を阻害することなく、無理のない操作に
より成型品としての発泡合成樹脂製パネル1を量産する
ことが可能となる。
するためには、図1(B)や図2に示すように金型8を
用いて成形することができ、前記図5に示したような横
割りの割型Q1、Q2を使用するのではなく、縦割りと
した割型8a、8bを採択し、成形後は矢印U1、U2
のように割型8a、8bを夫々左右に移動して脱型する
ことが可能となる。すなわち上面側さね6と下面側さね
7の構造から、上記の脱型に支障なく、しかも横向溝条
3も、当該脱型を阻害することなく、無理のない操作に
より成型品としての発泡合成樹脂製パネル1を量産する
ことが可能となる。
【0018】 ここで、図1の横向溝条3はコ字状に凹設
されていることから脱型が容易であるのに対し、図2の
横向溝条3は蟻溝条に形成されていることから、図1の
場合に比し、その脱型に多少大きな力を必要とする。し
かし発泡合成樹脂製パネル1は、発泡スチロール等によ
り形成されていて柔らかいため、蟻溝が脱型に際して破
損することなしに成形品を得ることができ、従って当該
横向溝条3としては、前記コ字状など開口幅がパネル側
面1Bから厚手方向に向け均等幅であっても、拡幅とな
るようにしてもよく、このことは請求項2として明示し
ている。
されていることから脱型が容易であるのに対し、図2の
横向溝条3は蟻溝条に形成されていることから、図1の
場合に比し、その脱型に多少大きな力を必要とする。し
かし発泡合成樹脂製パネル1は、発泡スチロール等によ
り形成されていて柔らかいため、蟻溝が脱型に際して破
損することなしに成形品を得ることができ、従って当該
横向溝条3としては、前記コ字状など開口幅がパネル側
面1Bから厚手方向に向け均等幅であっても、拡幅とな
るようにしてもよく、このことは請求項2として明示し
ている。
【0019】 さらに、請求項3にあっては、上記請求項
1において横向溝条3を、外側のパネル側面1Bのみに
形成するのではなく、図1、図2に示す如く内側のパネ
ル側面1Aにも凹設するようにするようにすることで、
前記の如くモルタルの塗装にあって、既述の如き各種の
利点を発揮するだけではなしに、打設基礎コンクリート
に対する接着状態の強化についても信頼性を高め、建築
後にあって、発泡合成樹脂製パネル1が、不本意に打設
基礎コンクリートから剥離してしまうようなことが生じ
ないようにしている。
1において横向溝条3を、外側のパネル側面1Bのみに
形成するのではなく、図1、図2に示す如く内側のパネ
ル側面1Aにも凹設するようにするようにすることで、
前記の如くモルタルの塗装にあって、既述の如き各種の
利点を発揮するだけではなしに、打設基礎コンクリート
に対する接着状態の強化についても信頼性を高め、建築
後にあって、発泡合成樹脂製パネル1が、不本意に打設
基礎コンクリートから剥離してしまうようなことが生じ
ないようにしている。
【0020】
【発明の効果】本発明は、重積状態として用いられる発
泡合成樹脂製パネルに関し、請求項1にあっては、発泡
合成樹脂製パネルにつき、適切に構成した上面側さねと
下面側さねとを形成するようにし、このことで、横向溝
条を生成するようにしても、金型としての一対の割型
を、発泡合成樹脂製パネルの厚さ方向へ移動して脱型で
き、従って、この種の発泡合成樹脂製パネルを成形手段
により効率よく量産することが可能となる。また請求項
2では、請求項1における横向溝条の端面形状を特定す
ることで、モルタルの塗布作業時における垂れ落ちを阻
止し、塗布後のモルタルに付き剥離を防止することがで
き、請求項2では、これまた請求項1において、横向溝
条をパネル側面の両側に設けることで、打設基礎コンク
リートから発泡合成樹脂製パネルの不本意な剥離をも阻
止することができる。
泡合成樹脂製パネルに関し、請求項1にあっては、発泡
合成樹脂製パネルにつき、適切に構成した上面側さねと
下面側さねとを形成するようにし、このことで、横向溝
条を生成するようにしても、金型としての一対の割型
を、発泡合成樹脂製パネルの厚さ方向へ移動して脱型で
き、従って、この種の発泡合成樹脂製パネルを成形手段
により効率よく量産することが可能となる。また請求項
2では、請求項1における横向溝条の端面形状を特定す
ることで、モルタルの塗布作業時における垂れ落ちを阻
止し、塗布後のモルタルに付き剥離を防止することがで
き、請求項2では、これまた請求項1において、横向溝
条をパネル側面の両側に設けることで、打設基礎コンク
リートから発泡合成樹脂製パネルの不本意な剥離をも阻
止することができる。
【図1】(A)は請求項1に係る発泡合成樹脂製パネル
を示す部分斜視図で、(B)は当該発泡合成樹脂製パネ
ルを金型で成形している状態を示した縦断正面図であ
る。
を示す部分斜視図で、(B)は当該発泡合成樹脂製パネ
ルを金型で成形している状態を示した縦断正面図であ
る。
【図2】 図1とは別異の実施態様による発泡合成樹脂製
パネルを金型により成形している状態を示した縦断正面
図である。
パネルを金型により成形している状態を示した縦断正面
図である。
【図3】 従来の重積状態で使用される発泡合成樹脂製パ
ネルの一例を示した部分斜視図である。
ネルの一例を示した部分斜視図である。
【図4】 (A)は図3と別異である従来の発泡合成樹脂
製パネルを示す部分斜視図で、(B)はその重積状態を
示した側面図である。
製パネルを示す部分斜視図で、(B)はその重積状態を
示した側面図である。
【図5】 図4に示した発泡合成樹脂製パネルの金型によ
る成形状態を示した縦断正面図である。
る成形状態を示した縦断正面図である。
1 発泡合成樹脂製パネル 1A パネル側面 1B パネル側面 3 横向溝条 6 上面側さね 6A 単位上面さね部 6a 上面係嵌突出部 6b 上面被係嵌凹欠部 7 下面側さね 7A 単位下面さね部 7a 下面被係嵌凹欠部 7b 下面係嵌突出部 V 長手方向
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E02D 27/00 - 27/52
Claims (3)
- 【請求項1】 ベースコンクリートの上面にあって、相
対向して併行かつ重積状態で夫々立装載置される一対の
発泡合成樹脂製パネルであって、当該発泡合成樹脂製パ
ネルには、その上面側さねと下面側さねを突設すると共
に、パネル側面に、多数の横向溝条が、所要高低差をも
って並列に凹設され、上記した上面側さねは、各パネル
側面間にあって隣設した上面係嵌突出部と上面被係嵌凹
欠部とにより形成された単位上面さね部を、当該上面の
長手方向に向け、順次上面係嵌突出部と上面被係嵌凹欠
部が反転配置となるよう連設され、前記の下面側さね
は、これまた各パネル側面間にあって隣設した下面被係
嵌凹欠部と下面係嵌突出部とにより形成された単位下面
さね部を、当該下面の長手方向に向け、順次下面被係嵌
凹欠部と下面係嵌突出部が反転配置となるよう連設され
ていると共に、当該下面被係嵌凹欠部と下面係嵌突出部
の配置が、夫々上面被係嵌凹欠部と上面係嵌突出部の配
置と齟齬するようにして、下面被係嵌凹欠部が上面係嵌
突出部に、下面係嵌突出部が上面被係嵌凹欠部と噛合可
能に形成されていることを特徴とする基礎捨て型枠用パ
ネル。 - 【請求項2】 発泡合成樹脂製パネルのパネル側面に、
並列に凹設された横向溝条の開口幅が、上記パネル側面
から厚手方向へ向けて均等幅であるか拡幅となるように
形成されている請求項1記載の基礎捨て型枠用パネル。 - 【請求項3】 発泡合成樹脂製パネルの両パネル側面
に、並列に凹設された横向溝条が形成されている請求項
1記載の基礎捨て型枠用パネル。
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JP09164956A JP3128758B2 (ja) | 1997-06-06 | 1997-06-06 | 基礎捨て型枠用パネル |
Applications Claiming Priority (1)
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JP09164956A JP3128758B2 (ja) | 1997-06-06 | 1997-06-06 | 基礎捨て型枠用パネル |
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JPH10338937A JPH10338937A (ja) | 1998-12-22 |
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- 1997-06-06 JP JP09164956A patent/JP3128758B2/ja not_active Expired - Fee Related
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