JPH07124935A - Ｐｃ版の製造方法および成形装置 - Google Patents
Ｐｃ版の製造方法および成形装置Info
- Publication number
- JPH07124935A JPH07124935A JP27283793A JP27283793A JPH07124935A JP H07124935 A JPH07124935 A JP H07124935A JP 27283793 A JP27283793 A JP 27283793A JP 27283793 A JP27283793 A JP 27283793A JP H07124935 A JPH07124935 A JP H07124935A
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- Japan
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- formwork
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 少なくとも片面には凹凸が形成されたＰＣ版
を、スペース効率良く大量生産する。 【構成】 主平面部１１の両側に側面部１２を連設した
型枠パネル１０を複数設け、これら型枠パネル１０の主
平面部１１の表裏の少なくとも一方の面に凹凸部材１５
を取り付け、これら型枠パネル１０を垂直姿勢で平行に
組み合わせて、隣り合う２つの型枠パネル間に偏平な箱
型のキャビティＣを構成し、このキャビティＣにモルタ
ルまたはコンクリートを充填し、硬化後に前記型枠パネ
ル集合体を分解し、少なくとも片面が前記凹凸部材１５
により凹凸面に仕上げられたＰＣ版を複数同時に得る。
を、スペース効率良く大量生産する。 【構成】 主平面部１１の両側に側面部１２を連設した
型枠パネル１０を複数設け、これら型枠パネル１０の主
平面部１１の表裏の少なくとも一方の面に凹凸部材１５
を取り付け、これら型枠パネル１０を垂直姿勢で平行に
組み合わせて、隣り合う２つの型枠パネル間に偏平な箱
型のキャビティＣを構成し、このキャビティＣにモルタ
ルまたはコンクリートを充填し、硬化後に前記型枠パネ
ル集合体を分解し、少なくとも片面が前記凹凸部材１５
により凹凸面に仕上げられたＰＣ版を複数同時に得る。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は、打ち込み型枠工法あ
るいは捨て型枠工法などのいわゆるハーフプレキャスト
工法に使用するＰＣ版の製造方法および成形装置に関す
るもので、特に、場所打ちコンクリートとの接合面に事
前に凹凸を形成しておき、場所打ちコンクリートとの結
合力を高めるようにした凹凸付きＰＣ版の製造技術に関
する。
るいは捨て型枠工法などのいわゆるハーフプレキャスト
工法に使用するＰＣ版の製造方法および成形装置に関す
るもので、特に、場所打ちコンクリートとの接合面に事
前に凹凸を形成しておき、場所打ちコンクリートとの結
合力を高めるようにした凹凸付きＰＣ版の製造技術に関
する。
【０００２】
【従来の技術】良く知られているように、単純な平板の
ＰＣ版の製造は平打ちで行われている。つまり、平らな
底板に側面板を組み合わせてＰＣ版の厚みより少し深い
成形型枠を構成し（上部は全面的に開放されている）、
これを水平に設置してモルタルあるいはコンクリートを
充填する。このように製作されるＰＣ版は、成形型枠の
底板に接していた下面は平滑で高精度な平面に仕上がっ
ているが（この面を成形面という）、反対の成形時の上
面にはレイタンスが形成される（この面をレイタンス表
出面という）。
ＰＣ版の製造は平打ちで行われている。つまり、平らな
底板に側面板を組み合わせてＰＣ版の厚みより少し深い
成形型枠を構成し（上部は全面的に開放されている）、
これを水平に設置してモルタルあるいはコンクリートを
充填する。このように製作されるＰＣ版は、成形型枠の
底板に接していた下面は平滑で高精度な平面に仕上がっ
ているが（この面を成形面という）、反対の成形時の上
面にはレイタンスが形成される（この面をレイタンス表
出面という）。
【０００３】ハーフプレキャスト工法用のＰＣ版の場
合、場所打ちコンクリートとの結合力を高めるために、
ＰＣ版の片面にあらかじめ凹凸を形成しておき、その凹
凸面側に場所打ちコンクリートを接合する方法が知られ
ている。このような凹凸付きのＰＣ版を製作するには、
前記成形型枠の底板の上面側に適宜な手段で凹凸を形成
しておき、その凹凸をＰＣ版に反転形成する。
合、場所打ちコンクリートとの結合力を高めるために、
ＰＣ版の片面にあらかじめ凹凸を形成しておき、その凹
凸面側に場所打ちコンクリートを接合する方法が知られ
ている。このような凹凸付きのＰＣ版を製作するには、
前記成形型枠の底板の上面側に適宜な手段で凹凸を形成
しておき、その凹凸をＰＣ版に反転形成する。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】平打ち式のＰＣ版の製
造では、平面面積の大きな成形型枠を地上に並べて設置
するので、根本的にスペース効率が悪いという問題があ
る。そのためスペースの限られた工場でＰＣ版を大量生
産することは困難であった。
造では、平面面積の大きな成形型枠を地上に並べて設置
するので、根本的にスペース効率が悪いという問題があ
る。そのためスペースの限られた工場でＰＣ版を大量生
産することは困難であった。
【０００５】また前述のように、ハーフプレキャスト工
法用のＰＣ版を製造する場合、場所打ちコンクリートと
の結合力を高めるためＰＣ版のコンクリート打設後、コ
ンクリートの片面に凹凸のあるシートなどの部材を別途
取り付ける場合があるが、その作業は極めて煩雑なもの
であった。
法用のＰＣ版を製造する場合、場所打ちコンクリートと
の結合力を高めるためＰＣ版のコンクリート打設後、コ
ンクリートの片面に凹凸のあるシートなどの部材を別途
取り付ける場合があるが、その作業は極めて煩雑なもの
であった。
【０００６】この発明は前述した従来の問題点に鑑みな
されたもので、その目的は、効率良く凹凸面を成形でき
て製造作業を簡便化できると共に、このような凹凸が少
なくとも片面には形成されるＰＣ版を、スペース効率良
く大量生産することができるようにしたＰＣ版の製造方
法および装置を提供することにある。
されたもので、その目的は、効率良く凹凸面を成形でき
て製造作業を簡便化できると共に、このような凹凸が少
なくとも片面には形成されるＰＣ版を、スペース効率良
く大量生産することができるようにしたＰＣ版の製造方
法および装置を提供することにある。
【０００７】
【課題を解決するための手段】そこでこの発明では、主
平面部の両側に側面部を連設した型枠パネルを複数設
け、これら型枠パネルの前記主平面部の表裏の少なくと
も一方の面に凹凸部材を取り付け、これら型枠パネルを
垂直姿勢で平行に組み合わせて、隣り合う２つの型枠パ
ネル間に偏平な箱型のキャビティを構成した分解・組立
自在な成形装置を設けた。そして、この成形装置の前記
キャビティにモルタルまたはコンクリートを充填し、硬
化後に前記型枠パネル集合体を分解し、少なくとも片面
が前記凹凸部材により凹凸面に仕上げられたＰＣ版を複
数同時に得るようにした。
平面部の両側に側面部を連設した型枠パネルを複数設
け、これら型枠パネルの前記主平面部の表裏の少なくと
も一方の面に凹凸部材を取り付け、これら型枠パネルを
垂直姿勢で平行に組み合わせて、隣り合う２つの型枠パ
ネル間に偏平な箱型のキャビティを構成した分解・組立
自在な成形装置を設けた。そして、この成形装置の前記
キャビティにモルタルまたはコンクリートを充填し、硬
化後に前記型枠パネル集合体を分解し、少なくとも片面
が前記凹凸部材により凹凸面に仕上げられたＰＣ版を複
数同時に得るようにした。
【０００８】
【作用】前記の成形装置および製造方法により製作され
るＰＣ版は、その片面は前記型枠により成形されてきれ
いに仕上がるとともに、他方の面には前記凹凸部材の凹
凸形状が反転形成される。また、成形装置は縦に配置さ
れるので、その設置面積は従来の平打ち式に比べて大幅
に小さくなる。
るＰＣ版は、その片面は前記型枠により成形されてきれ
いに仕上がるとともに、他方の面には前記凹凸部材の凹
凸形状が反転形成される。また、成形装置は縦に配置さ
れるので、その設置面積は従来の平打ち式に比べて大幅
に小さくなる。
【０００９】
【実施例】図１にこの発明の一実施例によるＰＣ版の成
形装置とその使用状態を示している。この実施例の成形
装置は同一形状の多数の型枠パネル１０で構成される。
型枠パネル１０は鋼板製で、矩形の大きな平板である主
平面部１１の両側に幅の狭い側面部１２を連設したほぼ
コ字型断面の部材からなり、これに連結部１３を付設し
たものである。連結部１３は複数の型枠パネル１０を分
解・組立自在に組み合わせるためのもので、主平面部１
１の両側延長部分に設けられているとともに、側面部１
２の先端部を外側に折り曲げるようにして設けられてい
る。各連結部１３にはボルト１４を通すための穴１３ａ
が形成されている。
形装置とその使用状態を示している。この実施例の成形
装置は同一形状の多数の型枠パネル１０で構成される。
型枠パネル１０は鋼板製で、矩形の大きな平板である主
平面部１１の両側に幅の狭い側面部１２を連設したほぼ
コ字型断面の部材からなり、これに連結部１３を付設し
たものである。連結部１３は複数の型枠パネル１０を分
解・組立自在に組み合わせるためのもので、主平面部１
１の両側延長部分に設けられているとともに、側面部１
２の先端部を外側に折り曲げるようにして設けられてい
る。各連結部１３にはボルト１４を通すための穴１３ａ
が形成されている。
【００１０】またこの実施例においては、図２に示すよ
うに、型枠パネル１０の主平面部１１の外面側に凹凸部
材１５を取り付けている。この凹凸部材１５としては、
例えば荷物の梱包時に緩衝材として広く用いられている
ポリエチレン気泡シート等を用いることができる。この
柔軟なポリエチレン気泡シートを例えば両面接着テープ
により型枠パネル主平面部の外面に貼り付ける。
うに、型枠パネル１０の主平面部１１の外面側に凹凸部
材１５を取り付けている。この凹凸部材１５としては、
例えば荷物の梱包時に緩衝材として広く用いられている
ポリエチレン気泡シート等を用いることができる。この
柔軟なポリエチレン気泡シートを例えば両面接着テープ
により型枠パネル主平面部の外面に貼り付ける。
【００１１】ＰＣ版の製作にあたっては、まず所定数の
型枠パネル１０を垂直姿勢で平行に組み合わせ、隣り合
う２つのパネルの一方の主平面部１１側の連結部１３と
他方の側面部１２先端側の連結部１３とを接合し、両連
結部１３の穴１３ａを一致させ、その穴にボルト１４を
通して両パネルを固定する。そうすると２つのパネルの
主平面部１１間に偏平な箱型のキャビティＣが形成され
る。このようにして多数の型枠パネル１０を連結する
と、多数のキャビティＣが形成される。なお、連結した
パネル群の下部には適宜な底板を配置する。
型枠パネル１０を垂直姿勢で平行に組み合わせ、隣り合
う２つのパネルの一方の主平面部１１側の連結部１３と
他方の側面部１２先端側の連結部１３とを接合し、両連
結部１３の穴１３ａを一致させ、その穴にボルト１４を
通して両パネルを固定する。そうすると２つのパネルの
主平面部１１間に偏平な箱型のキャビティＣが形成され
る。このようにして多数の型枠パネル１０を連結する
と、多数のキャビティＣが形成される。なお、連結した
パネル群の下部には適宜な底板を配置する。
【００１２】前記のように多数の型枠パネル１０を組み
合わせて一体化してなる成形装置の各キャビティＣにコ
ンクリート（またはモルタル）を充填する。打設コンク
リートが充分に硬化したならば、ボルト１４を外して型
枠パネル１０群を分解して脱型する。すると、各キャビ
ティＣで成形された多数のＰＣ版が同時に得られる。そ
のＰＣ版の片面には凹凸部材１５の凹凸を反転した凹凸
が形成される。なお、型枠パネル主平面部１１の表裏両
面に凹凸部材１５を取り付けておけば、ＰＣ版の両面に
凹凸を形成することができる。
合わせて一体化してなる成形装置の各キャビティＣにコ
ンクリート（またはモルタル）を充填する。打設コンク
リートが充分に硬化したならば、ボルト１４を外して型
枠パネル１０群を分解して脱型する。すると、各キャビ
ティＣで成形された多数のＰＣ版が同時に得られる。そ
のＰＣ版の片面には凹凸部材１５の凹凸を反転した凹凸
が形成される。なお、型枠パネル主平面部１１の表裏両
面に凹凸部材１５を取り付けておけば、ＰＣ版の両面に
凹凸を形成することができる。
【００１３】なお前記の実施例においては型枠パネル１
０を鋼板で構成したが、木製、ＦＲＰ製で同様な型枠パ
ネルを構成することもできる。また、複数の型枠パネル
を組み合わせて連結する構造は前記のような連結部１３
とボルト１４を用いるものに限定されず、各種の連結構
造でこれを実施することができる。さらに、凹凸部材１
５も前記のポリエチレン気泡シートに限定されず、プラ
スチック成形シート、ゴム成形シートなどでもよい。
０を鋼板で構成したが、木製、ＦＲＰ製で同様な型枠パ
ネルを構成することもできる。また、複数の型枠パネル
を組み合わせて連結する構造は前記のような連結部１３
とボルト１４を用いるものに限定されず、各種の連結構
造でこれを実施することができる。さらに、凹凸部材１
５も前記のポリエチレン気泡シートに限定されず、プラ
スチック成形シート、ゴム成形シートなどでもよい。
【００１４】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、この発明に
よれば、成形装置を縦に設置してＰＣ版を製造するの
で、成形装置の設置面積が従来の平打ち式に比べてはる
かに小さくなり、しかも１台の成形装置で同時に多数枚
のＰＣ版が成形されるので、スペース利用効率は非常に
高い。従って、狭い工場でもＰＣ版を大量生産すること
ができる。また、この発明により製作されるＰＣ版は、
その片面は前記型枠パネルにより成形されてきれいに仕
上げることができるとともに、他方の面には前記凹凸部
材の凹凸形状が反転形成されるので、ハーフプレキャス
ト工法において前記ＰＣ版の凹凸面側を場所打ちコンク
リートに接合する利用形態とする場合、効率良く簡便に
凹凸面を一体成形できると共に、外部に露出する面もき
れいな成形面であって仕上げ作業を簡単化乃至は省略す
ることができる。
よれば、成形装置を縦に設置してＰＣ版を製造するの
で、成形装置の設置面積が従来の平打ち式に比べてはる
かに小さくなり、しかも１台の成形装置で同時に多数枚
のＰＣ版が成形されるので、スペース利用効率は非常に
高い。従って、狭い工場でもＰＣ版を大量生産すること
ができる。また、この発明により製作されるＰＣ版は、
その片面は前記型枠パネルにより成形されてきれいに仕
上げることができるとともに、他方の面には前記凹凸部
材の凹凸形状が反転形成されるので、ハーフプレキャス
ト工法において前記ＰＣ版の凹凸面側を場所打ちコンク
リートに接合する利用形態とする場合、効率良く簡便に
凹凸面を一体成形できると共に、外部に露出する面もき
れいな成形面であって仕上げ作業を簡単化乃至は省略す
ることができる。
【図１】この発明の一実施例によるＰＣ版の成形装置の
概略構成とその製造時の配置状態を示す斜視図である。
概略構成とその製造時の配置状態を示す斜視図である。
【図２】同上成形装置における凹凸部材の取り付け部分
を示す断面図である。
を示す断面図である。
１０ 型枠パネル １１ 主平面部 １２ 側面部 １３ 連結部 １３ａ 穴 １４ ボルト １５ 凹凸部材 Ｃ キャビティ
Claims (3)
- 【請求項１】 主平面部の両側に側面部を連設した型枠
パネルを複数設け、これら型枠パネルの前記主平面部の
表裏の少なくとも一方の面に凹凸部材を取り付け、これ
ら型枠パネルを垂直姿勢で平行に組み合わせて、隣り合
う２つの型枠パネル間に偏平な箱型のキャビティを構成
し、このキャビティにモルタルまたはコンクリートを充
填し、硬化後に前記型枠パネル集合体を分解し、少なく
とも片面が前記凹凸部材により凹凸面に仕上げられたＰ
Ｃ版を複数同時に得ることを特徴とするＰＣ版の製造方
法。 - 【請求項２】 主平面部の両側端に側面部を連設した複
数の型枠パネルと、この型枠パネルの前記主平面部の表
裏の少なくとも一方の面に取り付けられた凹凸部材と、
複数の前記型枠パネルを垂直姿勢で平行に組み合わせ
て、隣り合う２つの型枠パネル間に偏平な箱型のキャビ
ティを構成する分解・組立自在な連結機構とを備えたこ
とを特徴とするＰＣ版の成形装置。 - 【請求項３】 前記凹凸部材はポリエチレン気泡シート
であることを特徴とする請求項２に記載のＰＣ版の成形
装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP27283793A JPH07124935A (ja) | 1993-10-29 | 1993-10-29 | Ｐｃ版の製造方法および成形装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP27283793A JPH07124935A (ja) | 1993-10-29 | 1993-10-29 | Ｐｃ版の製造方法および成形装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07124935A true JPH07124935A (ja) | 1995-05-16 |
Family
ID=17519472
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP27283793A Pending JPH07124935A (ja) | 1993-10-29 | 1993-10-29 | Ｐｃ版の製造方法および成形装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07124935A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR102307044B1 (ko) * | 2021-01-06 | 2021-09-30 | 주식회사 케이에스씨 | 콘크리트 패널의 수직 성형방법 |
-
1993
- 1993-10-29 JP JP27283793A patent/JPH07124935A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR102307044B1 (ko) * | 2021-01-06 | 2021-09-30 | 주식회사 케이에스씨 | 콘크리트 패널의 수직 성형방법 |
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