JP3128640U - 樹木防護具 - Google Patents

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Abstract

【課題】軽量で耐久性に富む繊維含有の支柱であっても欠損することなく、またネットワイヤーを強固に固定することのできる樹木防護具を提供すること。
【解決手段】FRP繊維11を、管形状に沿って斜め方向の格子状に配した支柱1と、この支柱1の頭部に取り付けられた頭部キャップ2とを具備してなる。前記頭部キャップ2は、上部先端に設けられた、内部をネットワイヤー4が沿走しうるマイナス溝21と、このマイナス溝21の下方に設けられた、ネットワイヤー4が貫通しうる貫通孔22とを有することを特徴とする。支柱1は、格子状のFRP繊維11が支柱1の伸長方向に長い扁平格子状のものである。
【選択図】図7

Description

本考案は樹木を防護する樹木防護具に関する。
獣類が樹皮、葉、芽等を食したり、獣類のつめ、身体等を擦り付けたりする被害に対して、苗木或いは幼齢木などの樹木には防護手段が必要となる。この防護手段として、樹木防護網5で苗木や樹木の周囲を覆う方法がある。特に苗木を保護する場合などには、網を保持するための複数本の支柱を、苗木の周囲近傍に立設し、次に、結束材で網の適宜箇所を各支柱に固定し、さらに、網の下端の適宜位置を杭で地面に固定して、網が苗木の側方周囲を覆う状態となるようにして使用する。
従来、樹木防護用の支柱として、鋼管をオレフィン系樹脂でコーティングしたものが使用されていた。また、この支柱には、地盤に打ち込んだ頭部へ取り付けるキャップが使用される。
特開平9−277390号公報
しかしながら、支柱を地面に打ち込むとき、打ち込み時の衝撃で支柱の頭部が欠損してしまう場合がある。特に、鋼管製のものは打ち込み時に土中に石などの障害物があると折れ曲がってしまい、立設ができない。
ここで繊維含有の支柱とすると、適度な強度を確保しながらある程度のしなりを有するものとなるが、従来の支柱は、含有繊維が伸長方向に沿ったものであったため、打ち込み時に支柱が裂けやすいものであった。
また、支柱頭部に取り付けるキャップが存在した。このキャップを取り付けた支柱を打ち込むことで、打ち込み時の支柱の欠損を防ぐことができる。但し、従来のキャップは、ネットワイヤーを沿わせるための溝が、十字状に形成されている。この十字状の溝によって、打ち込み時の強度を確保することが困難であった。
また従来のキャップは、溝内へネットワイヤーを沿わせるだけのものであった。このため、鹿や猪などの獣類が角や頭部などを押し付けてネットワイヤーを上にずらすと、ネットが支柱から容易に外れてしまうものであった。
そこで、この考案は、軽量で耐久性に富む繊維含有の支柱であっても欠損することなく、またネットワイヤーを強固に固定することのできる樹木防護具を提供することを課題とする。
本考案では上記課題を解決すべく、下記(1)ないし(6)の手段を講じている。すなわち、
(1)本考案の樹木防護具は、FRP繊維11を、管形状に沿って斜め方向の格子状に配した支柱1と、この支柱1の頭部に取り付けられた頭部キャップ2とを具備してなり、
前記頭部キャップ2は、上部先端に設けられた、内部をネットワイヤー4が沿走しうるマイナス溝21と、このマイナス溝21の下方に設けられた、ネットワイヤー4が貫通しうる貫通孔22とを有することを特徴とする。
(2)上記本考案の樹木防護具において、支柱1は、格子状のFRP繊維11が支柱1の伸長方向に長い扁平格子状のものであることが好ましい。
(3)上記いずれかの本考案の樹木防護具において、FRP繊維11は、斜め上方に走る第一糸群11Aと斜め下方に走る第二糸群11Bとが互いに斜めに交差して、菱形状に平織されてなることが好ましい。
(4)上記いずれかの本考案の樹木防護具において、頭部キャップ2の貫通孔22は、マイナス溝21の溝両端の直下に一対設けられることが好ましい。
なお、上記いずれかの本考案の樹木防護具において、頭部キャップ2の貫通孔22は、孔径の異なる一対が軸対称位置に対向して設けられることが好ましい。
(5)上記本考案の樹木防護具において、頭部キャップ2の貫通孔22は、マイナス溝21の溝深さと同一以上の距離を開けて溝両端の下方に設けられることが好ましい。
すなわち貫通孔22の上端からマイナス溝21の溝底までの支柱1伸長方向(軸方向)距離は、マイナス溝21の溝深さ以上である。
(6)また、本考案の樹木防護具用頭部キャップ2は、樹木防護具の支柱1の先端に取り付けられる樹木防護具用のものであって、上部先端に設けられた、内部をネットワイヤー4が沿走しうるマイナス溝21と、このマイナス溝21の下方に設けられた、ネットワイヤー4が貫通しうる貫通孔22とを有することを特徴とする。
上記手段により、この考案によれば、軽量で耐久性に富む繊維含有の支柱1であっても欠損することなく、またネットワイヤー4を強固に固定することのできる樹木防護具を提供することができる。
以下、この考案の樹木防護網5の実施の形態を、図面を参照して説明する。図1〜図6は実施例1の樹木防護用頭部キャップ2を示し、図7、8、及び図11、12は、樹木防護用頭部キャップ2と支柱1と底部キャップ3とを組み合わせた実施例1の樹木防護具を示し、図9、10は実施例1の支柱1を示す。
具体的には図1、2、3、4、5がそれぞれ、実施例1の樹木防護用頭部キャップ2の斜視図、正面図、平面図、底面図、側面図であり、図6が図2のA−A断面図である。また図7、8は実施例1の樹木防護具の異なる組み合わせ状態として、ネットワイヤー4の締結例を示す斜視図である。図9、図10は支柱1の内部構造を示す一部破断斜視図であり、図10は図9の円指部の拡大図である。そして図11及び図12は、樹木防護具の使用状態を表す説明図であって、それぞれ樹木及び幼木への使用状態例を示す。
この考案の樹木防護具は、管形状に沿ってFRP繊維11を斜め方向の格子状に配した管状の支柱1と、支柱1の頭部に取り付けられる頭部キャップ2と、支柱1の底部に取り付けられる底部キャップ3と、頭部キャップ2に緊結されるネットワイヤー4を上辺に沿って配した樹木防護網5とを具備してなる。このうち少なくとも支柱1、頭部キャップ2、底部キャップ3とを具備してなるものであれば良い。
(支柱1)
支柱1は図9に示すように、内管部13と、被覆部12と、これらの間に配されたFRP繊維11層との3層からなる。FRP繊維11層は、支柱1の管形状に沿って、支柱1の伸長方向に長い扁平格子状に配されて形成される。被覆部12でFRP繊維11を被覆することで、支柱1を打ち込んでもFRP繊維11が直接地盤に触れることがなくなる。
(FRP繊維11)
FRP繊維11は図10に示すように、斜め上方に走る第一糸群11Aと斜め下方に走る第二糸群11Bとが互いに斜めに交差して、菱形状に平織されてなる。
具体的には、FRP繊維11の格子状は、斜め上方を向いて並設された5ないし20本のガラス含有繊維線からなる第一糸群11Aと、斜め下方を向いて並設された5ないし20本のガラス含有繊維線からなる第二糸群11Bとが、互い違いに斜めに(すなわち、第一糸群11Aと第二糸群11Bが垂直以外の角度をなすように)交差して、菱形状に平織されてなる。この菱形は、支柱1の伸長方向に長くなるように扁平したものである。そして、菱形の鋭角側の内角である第一の交差角度Θ1は、支柱1の伸長方向を向くと共に、菱形の鈍角側の内角である第二の交差角度Θ2は、支柱1の周回り方向を向く。ここで周回り方向とは、伸長方向と垂直な方向である。
第一の交差角度Θ1は好ましくは60度よりも小さく、更に好ましくは10度〜45度程度である。実施例では約30度となっている。第二の交差角度Θ2は好ましくは120度よりも大きく、更に好ましくは135度〜170度程度である。実施例では約120度となっている。このような交差角度の菱形格子状に交差することで、支柱の伸長方向へのしなりを確保し、軽量でありながら樹木防護用支柱としての強度や耐候性に優れたものとなる。
(頭部キャップ2)
本発明の樹木防護用の頭部キャップ2は、支柱1の頭部に取り付けられる。そして。この頭部キャップ2は、上部先端に設けられた、内部をネットワイヤー4が沿走しうるマイナス溝21と、このマイナス溝21の下方に設けられた、ネットワイヤー4が貫通しうる貫通孔22とを有する。また貫通孔22の下方に、底部から支柱1を挿入する支柱挿入穴23を有する。支柱挿入穴23の穴底は貫通孔22よりも下方であり、マイナス溝21及び貫通孔22は中実構造部分に設けられる。
(貫通孔22)
頭部キャップ2の貫通孔22は、マイナス溝21の溝両端の直下に一対設けられる。具体的には、貫通孔22の位置は、マイナス溝21の溝深さと同一以上の距離を開けた、溝両端の下方直下である。すなわち貫通孔22の上端からマイナス溝21の溝底までの支柱1伸長方向(軸方向)距離は、マイナス溝21の溝深さ以上である。
一対の貫通孔22は、平面視にて軸対称位置に設けられる、。本実施例とは別の形態として、頭部キャップ2の貫通孔22は、孔径の異なる一対が軸対称位置に対向して設けられるものでもよい。
(底部キャップ3)
底部キャップ3は図7、8に示すように、下方先端が尖状に形成されたキャップであり、支柱1の底部を挿入することによって取り付けられる。具体的には、円柱形状の本体の下方先端側が円錐形状に先尖成形されると共に、上方基端側が支柱挿入穴を設けた円筒状に形成されている。
(ネットワイヤー4)
ネットワイヤー4は、図7、8のように頭部キャップ2のマイナス溝21や貫通孔22を通して緊結されると共に、図11、12のように樹木防護網5の上辺に沿って挿通されることで、ネット状の樹木防護網5を懸架するものである。ネットを吊るすものであれば良く、例えば樹木防護網5のネット材の上辺部分の網糸からなるもの、また、ロープや針金、ナイロン糸、ワイヤー、結束バンドからなるものとすることができる。
ネットワイヤー4の頭部キャップ2への締結は、図7、8のように、貫通孔22を通した後、直上のマイナス溝21を通すことで環状に結ぶことで行う。図では一重であるが、二重、三重に巻回しても良い。また図7のように頭部キャップ2の出口側の貫通孔22からそのまま水平に引っ張れば、平面視直線状或いは支柱1を境に角度をつけずに、例えば樹木防護範囲のコーナー部以外でネットワイヤー4を確実に張ることができる。或いは図8のように頭部キャップ2の出口側の貫通孔22から出した後、ネットワイヤーを頭部キャップ2の周側面に沿って水平に半周分巻回すれば、平面視直角状或いは支柱1を境に角度をつけて、例えば樹木防護範囲のコーナー部でネットワイヤー4を確実に張ることができる。
(樹木防護網5)
樹木防護網5は、少なくともその上辺に沿って、ネットワイヤー4が配される。樹木防護網5は、獣類による食害等の被害防止のためのものであって、線状の構成部材で構成される長尺のメッシュ形状からなり、かつ可撓性及び剛性を有する生分解性樹脂を加熱溶融により一体成形して得られるものである。
構成部材は、生分解性樹脂からなり、かつ、一定以上の太さを有することにより一定の剛性を有し、また、本考案の使用に適した可撓性を有する。各構成部材の太さは、最も細い部分の太さが少なくとも1.5ミリメートル以上である。この太さは、本考案の樹木防護網5の作用に適したものであればよい。
生分解性樹脂は、紫外線劣化性能及び微生物分解性能を有し、経年により自然環境中で分解するものである。例示すれば、乳酸系ヒドロキシカルボン酸の重合体、エチレングリコール等のジオール類とジカルボン酸とからなるエステル重合体、及びカプロラクトン系の開環重合体等がある。これら生分解性樹脂は、一定以上の曲げ剛性を有するとともに、自然環境内の劣化寿命が約7年以上であることが望ましい。
構成部材の剛性は、主に、前述の構成部材の太さ及び生分解性樹脂の性質によって定まる。剛性の各要素である曲げ剛性やねじり剛性は、本考案の使用において、獣類や風雨によっても極端に撓んだり容易に折れ曲がったりしわになったりしないだけのものである。またこの樹木防護網5は、樹木の側周囲を覆った際に、前記剛性によって樹木防護網5自身が立設可能なものである。
構成部材の可撓性は、メッシュ形状を構成した状態で樹木の周囲を覆うことができる程度のものであることが必要である。
この各構成部材の隣り合う一辺に囲まれて、網目が構成される。網目2は、小さくとも5ミリメートル四方以上の大きさを常に保持するものとしている。
メッシュ形状は、全体として長尺の形状である。ここでいう長尺とは、メッシュ形状の全体形状(高さとなる長さ×幅の長さ)について、高さが1.3メートルないし2メートル程度であるのに対して、長さ(全体形状の幅長さ)が10メートル以上であることを意味する。この高さは獣類の被害からの樹木防護網5として望ましい値である。
本実施例によれば、構成部材の可撓性による樹木防護網5全体の多少の伸縮によって、どのような形状の樹木の側周囲でも容易に覆うことができ、設置作業が能率的となる。
また一方、構成部材の太さを1.5ミリメートル以上としたことによる樹木防護網5の剛性と、各交差部の一体成形及び一定の交差角度θによる固定構造とにより、本考案の使用に適した強度を有する。
(曲げ強度試験)
実施例1の樹木防護具の支柱に関し、被覆部を有さない管、FRP繊維群を有さない管と比較して、曲げ強度試験を行った。具体的には、(a)FRP繊維を縦長菱形状の格子状に配し、被覆部を有した本発明の支柱と、(b)FRP繊維群をパイプの伸長方向へ平行に配し、被覆部を有した支柱と、(c)FRP繊維を垂直格子状に配し、被覆部を有さないでFRP繊維を露出させた支柱と、(d)FRP繊維群を有さない鋼管の4サンプルについて曲げ強度試験を行い、破断に到る最大荷重を測定した。
(試験条件)インストロジャパン株式会社製インストロン5565型恒温機械的物性測定装置を試験装置に用いて、試験速度5mm/min、四点間距離200mmにて破断させたときの最大荷重を測定した。4サンプルについて各2本ずつ試験を行い、その平均測定値を採用した。試験結果を下記表1に示す。
Figure 0003128640
表1から判るように、被覆部のあるサンプルaのほうが被覆部のないサンプルbよりも曲げ強度が大きく、FRP繊維を格子状に配したサンプルaのほうがFRP繊維を平行に配したサンプルcよりも曲げ強度が大きい。またFRPを配したもの、被覆部を有するもの(サンプルa,b,c)は、樹脂製の内管を使用していても、これらを有さない鋼管より曲げ強度が大きく、特にサンプルaとサンプルdとでは顕著に曲げ強度の差が出ている。
(使用方法例)
以上のように構成された樹木防護具は例えば下記のようにして使用する。先ず図7、8或いは図11に示すように、網を保持するための一本の支柱1の上下端を、それぞれ頭部キャップ2及び底部キャップ3の各支柱挿入穴に挿入して、頭部キャップ2及び底部キャップ3を取付け、両先端がキャップで保護された棒状の樹木防護具を必要な本数だけ用意する。
次に図11に示すように、この棒状の樹木防護具をハンマー等で杭打ちして、樹木の周囲近傍の防護領域を囲うように必要本数だけ立設する。このとき中実で丈夫な頭部キャップ2の先端を打撃し、同じく丈夫な底部キャップ3の円錐形状部分が地面内に埋没していくため、支柱1が破損しにくいものとなっている。また支柱1自体も、FRP繊維11を縦長の菱形格子状の平織りによって配しているため、杭打ち時の衝撃で割れたり裂傷したりしにくいものとなっている。
次に図7や図8に示すように、樹木防護網5の上端辺に沿って通されたネットワイヤー4を、頭部キャップ2の貫通孔21及びマイナス溝22に通して支柱1の頭部側に固定する。このとき図7に示すように、貫通孔21を貫通させたネットワイヤー4を貫通孔21出口直上のマイナス溝22に通し、マイナス溝22を通した後のネットワイヤー4を直下の貫通孔21入口に再び通すことで、縦方向に巻回することが好ましい。これにより、外周へネットワイヤー4が大きく露出せず、体裁が良くなるとともに強固に緊結され、平面視略直線状に張設されたネットワイヤー4が切断或いは破損しにくいものとなっている。
或いは図8に示すように、貫通孔21を貫通させたネットワイヤー4を貫通孔21出口直上のマイナス溝22に通したのち、このネットワイヤー4を直下の貫通孔21を貫通しているネットワイヤー4の下方に引っ掛けて横方向に引っ張ることで、ネットワイヤー4が大きく露出せず、体裁がよくなると共にネットワイヤー4と頭部キャップ2とが強固に緊結され、樹木保護領域のコーナー部など、平面視にて角度をつけて張設されたネットワイヤー4が切断或いは破損しにくいものとなっている。
上記のようにして立設した棒状の樹木防護具の各頭部キャップ2にネットワイヤー4を通し、樹木防護範囲の形状に沿ってネットワイヤー4を張り巡らすことで、図11に示すように、樹木防護領域を樹木防護網5で囲うことができる。
また他の使用例として図12に示すように、苗木や幼木を保護する際は、前記棒状の樹木防護具を苗木の近傍に立設し、この棒状の樹木防護具に重なるように、樹木防護網5を苗木の側方周囲を囲うように環状に配置する。このとき樹木防護網5を自立可能な強度のものとすれば、1本の支柱1のみによって保護できるため好ましい。
図12では、ネットワイヤー4を使用せず、結束バンド等の留め具6によって樹木防護網5の幅方向両端部の重なった部分同士を、支柱1と共に留めることで、樹木防護網5の環状配置を保持している。また図12において、支柱1の上部では、樹木防護網5の上端辺の水平構成部材を頭部キャップ2のマイナス溝22に通し、留め具6を、樹木防護網5と共に頭部キャップ2の貫通孔21に通すことで、樹木防護具5と頭部キャップ2とを留めている。
なお、支柱1、頭部キャップ2、底部キャップ3或いはネットワイヤー4の少なくともいずれか或いは全てを生分解樹脂製のものとすれば、生分解樹脂製の樹木防護網5とともにこれらも経年により自然分解するため、不要なごみの問題が生ずることもなく、望ましい。
その他、各部の具体的な構成は、上述した各実施例に限定されるものではなく、例えば、一体成形せずに各構成部材を熱融着により固定してメッシュ形状を形成する等、この考案の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
実施例1の樹木防護用頭部キャップ2の斜視図である。 実施例1の樹木防護用頭部キャップ2の正面図である。 実施例1の樹木防護用頭部キャップ2の平面図である。 実施例1の樹木防護用頭部キャップ2の底面図である。 実施例1の樹木防護用頭部キャップ2の側面図である。 図2に示す実施例1の樹木防護用頭部キャップ2のA−A断面図である。 実施例1の樹木防護具の使用方法を示す斜視図である。 実施例1の樹木防護具の他の使用方法を示す斜視図である。 実施例1の支柱1の構造を示す一部破断斜視図である。 図9に示す実施例1の支柱1の内部構造部分の拡大図である。 実施例1の樹木防護具の使用状態例を示す説明図である。 実施例1の樹木防護具の他の使用状態例を示す斜視説明図である。
符号の説明
1 支柱
11 FRP繊維
11A 第一糸群
11B 第二糸群
Θ1 第一の交差角度
Θ2 第二の交差角度
12 被覆部
13 内管部
2 頭部キャップ
21 マイナス溝
22 貫通孔
23 支柱挿入穴
3 底部キャップ
4 ネットワイヤー
5 樹木防護網

Claims (6)

  1. FRP繊維を斜め方向の格子状に配した支柱と、この支柱の頭部に取り付けられる頭部キャップとを具備してなり、
    前記頭部キャップは、上部先端に設けられた、内部をネットワイヤーが沿走しうるマイナス溝と、このマイナス溝の下方に設けられた、ネットワイヤーが貫通しうる貫通孔とを有することを特徴とする樹木防護具。
  2. FRP繊維は、支柱の伸長方向に長い扁平格子状に配される請求項1記載の樹木防護具。
  3. FRP繊維は、斜め上方に走る第一糸群と斜め下方に走る第二糸群とが互いに斜めに交差して、菱形状に平織されてなる請求項1または2記載の樹木防護具。
  4. 頭部キャップの貫通孔は、マイナス溝の溝両端の直下に一対設けられる請求項1、2または3のいずれか記載の樹木防護具。
  5. 頭部キャップの貫通孔は、マイナス溝の溝深さと同一以上の距離を開けて溝両端の下方に設けられる請求項1、2、3または4のいずれか記載の樹木防護具。
  6. 樹木防護具の支柱の先端に取り付けられる樹木防護具用の頭部キャップであって、上部先端に設けられた、内部をネットワイヤーが沿走しうるマイナス溝と、このマイナス溝の下方に設けられた、ネットワイヤーが貫通しうる貫通孔とを有することを特徴とする樹木防護具用頭部キャップ。
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