JP3127530B2 - 回転ヘッド装置 - Google Patents
回転ヘッド装置Info
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- JP3127530B2 JP3127530B2 JP03309903A JP30990391A JP3127530B2 JP 3127530 B2 JP3127530 B2 JP 3127530B2 JP 03309903 A JP03309903 A JP 03309903A JP 30990391 A JP30990391 A JP 30990391A JP 3127530 B2 JP3127530 B2 JP 3127530B2
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- G11—INFORMATION STORAGE
- G11B—INFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
- G11B5/00—Recording by magnetisation or demagnetisation of a record carrier; Reproducing by magnetic means; Record carriers therefor
- G11B5/008—Recording on, or reproducing or erasing from, magnetic tapes, sheets, e.g. cards, or wires
- G11B5/00813—Recording on, or reproducing or erasing from, magnetic tapes, sheets, e.g. cards, or wires magnetic tapes
- G11B5/00847—Recording on, or reproducing or erasing from, magnetic tapes, sheets, e.g. cards, or wires magnetic tapes on transverse tracks
- G11B5/0086—Recording on, or reproducing or erasing from, magnetic tapes, sheets, e.g. cards, or wires magnetic tapes on transverse tracks using cyclically driven heads providing segmented tracks
-
- G—PHYSICS
- G11—INFORMATION STORAGE
- G11B—INFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
- G11B5/00—Recording by magnetisation or demagnetisation of a record carrier; Reproducing by magnetic means; Record carriers therefor
- G11B5/48—Disposition or mounting of heads or head supports relative to record carriers ; arrangements of heads, e.g. for scanning the record carrier to increase the relative speed
- G11B5/488—Disposition of heads
- G11B5/4893—Disposition of heads relative to moving tape
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- G—PHYSICS
- G11—INFORMATION STORAGE
- G11B—INFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
- G11B5/00—Recording by magnetisation or demagnetisation of a record carrier; Reproducing by magnetic means; Record carriers therefor
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- G11B5/52—Disposition or mounting of heads or head supports relative to record carriers ; arrangements of heads, e.g. for scanning the record carrier to increase the relative speed with simultaneous movement of head and record carrier, e.g. rotation of head
- G11B5/53—Disposition or mounting of heads on rotating support
- G11B5/531—Disposition of more than one recording or reproducing head on support rotating cyclically around an axis
- G11B5/534—Disposition of more than one recording or reproducing head on support rotating cyclically around an axis inclined relative to the direction of movement of the tape, e.g. for helicoidal scanning
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ヘリカルスキャン型
のVTRに使用される回転ヘッド装置に関する。
のVTRに使用される回転ヘッド装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のヘリカルスキャン方式磁気記録装
置、例えばビデオ信号を記録/再生するVTRでは、フ
レーム周波数で回転する、回転ドラムに互いに180°
対向した位置に、Aチャンネル、Bチャンネルのヘッド
が取り付けられる。磁気テープは、回転ドラムの周面
に、例えば180°よりやや大きい角度で、斜めに巻き
付けられる。この磁気テープに対して、一対のヘッドが
交互に接触し、磁気テープ上には、順次斜めのトラック
が形成される。トラックが磁気テープの長手方向に対し
てなす角度は、トラック角と称され、5°程度が普通で
ある。各トラックには、1フィールドのビデオ信号(F
M変調された輝度信号、低域搬送周波数に変換された色
信号を含む)およびFM変調オーディオ信号が記録され
る。
置、例えばビデオ信号を記録/再生するVTRでは、フ
レーム周波数で回転する、回転ドラムに互いに180°
対向した位置に、Aチャンネル、Bチャンネルのヘッド
が取り付けられる。磁気テープは、回転ドラムの周面
に、例えば180°よりやや大きい角度で、斜めに巻き
付けられる。この磁気テープに対して、一対のヘッドが
交互に接触し、磁気テープ上には、順次斜めのトラック
が形成される。トラックが磁気テープの長手方向に対し
てなす角度は、トラック角と称され、5°程度が普通で
ある。各トラックには、1フィールドのビデオ信号(F
M変調された輝度信号、低域搬送周波数に変換された色
信号を含む)およびFM変調オーディオ信号が記録され
る。
【0003】かかるVTRでは、テープの消費量の削減
あるいは長時間記録を可能とするために、信号が記録さ
れないガードバンドをトラック間に設けず、その結果、
隣接トラック間のクロストークが問題となる。FM変調
輝度信号に関しては、このクロストークをアジマス損失
で抑圧することが知られている。すなわち、トラック方
向(ヘッド走査方向)に対して、垂直の方向に対して、
ヘッドのギャップがなす角度をアジマス角と定義した時
に、隣接トラックのそれぞれを形成するヘッドのアジマ
ス角が反対の極性(αおよび−α、α≧0)とされる。
例えば±10°(8mmVTRの場合)にアジマス角が設
定される。
あるいは長時間記録を可能とするために、信号が記録さ
れないガードバンドをトラック間に設けず、その結果、
隣接トラック間のクロストークが問題となる。FM変調
輝度信号に関しては、このクロストークをアジマス損失
で抑圧することが知られている。すなわち、トラック方
向(ヘッド走査方向)に対して、垂直の方向に対して、
ヘッドのギャップがなす角度をアジマス角と定義した時
に、隣接トラックのそれぞれを形成するヘッドのアジマ
ス角が反対の極性(αおよび−α、α≧0)とされる。
例えば±10°(8mmVTRの場合)にアジマス角が設
定される。
【0004】磁気テープは、強磁性粒子をバインダ中に
均一に分散したものをベース上に塗布した塗布型が知ら
れている。磁気テープの製造工程中で、磁性層の角形比
を改善し、磁気的感度を向上させるために、この強磁性
粒子の長軸方向がテープ長手方向に整列するように、配
向処理がなされる。トラック角は、極めて小さいので、
トラック方向とテープ配向方向とが略一致して、これら
の相違による問題は、特に生じなかった。
均一に分散したものをベース上に塗布した塗布型が知ら
れている。磁気テープの製造工程中で、磁性層の角形比
を改善し、磁気的感度を向上させるために、この強磁性
粒子の長軸方向がテープ長手方向に整列するように、配
向処理がなされる。トラック角は、極めて小さいので、
トラック方向とテープ配向方向とが略一致して、これら
の相違による問題は、特に生じなかった。
【0005】しかしながら、トラック角が小さいこと
は、トラックが長くなることを意味し、トラックのリニ
アリティの点で不利であり、その結果、トラックの幅を
狭くすることが阻害される。従って、トラック角を10
°のように、大きくし、トラックを短くすることが好ま
しい。トラックが短くなる場合には、1フィールド分の
情報を複数本のトラックに分割して記録する必要があ
る。ディジタルビデオ信号を記録する時には、分割記録
の信号処理が容易である。
は、トラックが長くなることを意味し、トラックのリニ
アリティの点で不利であり、その結果、トラックの幅を
狭くすることが阻害される。従って、トラック角を10
°のように、大きくし、トラックを短くすることが好ま
しい。トラックが短くなる場合には、1フィールド分の
情報を複数本のトラックに分割して記録する必要があ
る。ディジタルビデオ信号を記録する時には、分割記録
の信号処理が容易である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このように、トラック
角を大きくした時には、磁気テープの配向方向とトラッ
ク方向との相違が二つのヘッドの再生出力のアンバラン
スを生じる。つまり、従来の回転ヘッド装置は、Aチャ
ンネル、Bチャンネルのヘッドのアジマス角が対称で夫
々α、−α(α≧0)の傾きを持っている。トラック角
θでテープ上に記録されたパターンにおいて、テープが
通常、長手方向に配向されており、配向方向に対する記
録磁化の傾きは、Aチャンネル、Bチャンネルに関し
て、夫々θ−α,θ+αとなり、非対称となる。
角を大きくした時には、磁気テープの配向方向とトラッ
ク方向との相違が二つのヘッドの再生出力のアンバラン
スを生じる。つまり、従来の回転ヘッド装置は、Aチャ
ンネル、Bチャンネルのヘッドのアジマス角が対称で夫
々α、−α(α≧0)の傾きを持っている。トラック角
θでテープ上に記録されたパターンにおいて、テープが
通常、長手方向に配向されており、配向方向に対する記
録磁化の傾きは、Aチャンネル、Bチャンネルに関し
て、夫々θ−α,θ+αとなり、非対称となる。
【0007】特に、塗布テープと比較して、配向性がよ
り強い蒸着テープでは、記録方向と配向方向のなす角度
に応じて再生出力の変動が大きい。従って、Aチャンネ
ルとBチャンネルのヘッドの再生出力に不一致が生じ、
ノイズ、フリッカー等の性能劣化が引き起こされる。
り強い蒸着テープでは、記録方向と配向方向のなす角度
に応じて再生出力の変動が大きい。従って、Aチャンネ
ルとBチャンネルのヘッドの再生出力に不一致が生じ、
ノイズ、フリッカー等の性能劣化が引き起こされる。
【0008】従って、この発明の目的は、その配向方向
とトラック方向とが相違する磁気テープ上に、アジマス
角が異なる二つのヘッドによって、隣接トラックを形成
する時に、これらのヘッドの再生出力を等しくすること
ができる回転ヘッド装置を提供することにある。
とトラック方向とが相違する磁気テープ上に、アジマス
角が異なる二つのヘッドによって、隣接トラックを形成
する時に、これらのヘッドの再生出力を等しくすること
ができる回転ヘッド装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】 請求項1の発明は、一定
の方向に配向された磁気テープ上に、配向方向と異なる
方向にトラックが形成され、トラックの隣接するもの同
士で、アジマス角を異ならせるように、情報信号の記録
再生を行うための回転ヘッド装置において、回転部材に
対して取り付けられた、トラックの隣接するものの一方
を形成するための第1の磁気ヘッドと、その他方を形成
するための第2の磁気ヘッドとを有し、上記第1の磁気
ヘッドのアジマス角αおよび上記第2の磁気ヘッドのア
ジマス角β(α,β≧0)は、αおよびβの極性が反対
で、且つ(α≠β)であって、 ヘッド出力のヘッド走行
方向とテープの配向方向のなす角度に対する依存性を表
す関数fおよび記録トラックとテープ配向方向のなす角
θに基づく第1の関係 f(θ−α)×cosα≒f(θ+β)×cosβ と、 2つのアジマス角が等しい場合の所定のアジマス角
に対応したクロストーク量を得る、上記アジマス角αと
上記アジマス角βとがなす第2の関係とを共に満たすよ
う に設定されたことを特徴とする回転ヘッドである。
の方向に配向された磁気テープ上に、配向方向と異なる
方向にトラックが形成され、トラックの隣接するもの同
士で、アジマス角を異ならせるように、情報信号の記録
再生を行うための回転ヘッド装置において、回転部材に
対して取り付けられた、トラックの隣接するものの一方
を形成するための第1の磁気ヘッドと、その他方を形成
するための第2の磁気ヘッドとを有し、上記第1の磁気
ヘッドのアジマス角αおよび上記第2の磁気ヘッドのア
ジマス角β(α,β≧0)は、αおよびβの極性が反対
で、且つ(α≠β)であって、 ヘッド出力のヘッド走行
方向とテープの配向方向のなす角度に対する依存性を表
す関数fおよび記録トラックとテープ配向方向のなす角
θに基づく第1の関係 f(θ−α)×cosα≒f(θ+β)×cosβ と、 2つのアジマス角が等しい場合の所定のアジマス角
に対応したクロストーク量を得る、上記アジマス角αと
上記アジマス角βとがなす第2の関係とを共に満たすよ
う に設定されたことを特徴とする回転ヘッドである。
【0010】
【作用】
第1および第2のヘッドのアジマス角−α、β
がこの発明に従って設定されるので、トラック方向(記
録方向)およびテープ配向方向の相違と、cos(アジマス
角)とによる再生出力のアンバランスを補償でき、これ
らのヘッドの再生出力を略等しくできる。
がこの発明に従って設定されるので、トラック方向(記
録方向)およびテープ配向方向の相違と、cos(アジマス
角)とによる再生出力のアンバランスを補償でき、これ
らのヘッドの再生出力を略等しくできる。
【0011】
【実施例】
以下、この発明の一実施例について、図面を
参照して説明する。図1および図2は、この発明が適用
できるヘッド配置の一例および他の例を示す。図1Aに
示すように、回転ドラム上にアジマス角が異なるAチャ
ンネルのヘッドH1およびBチャンネルのヘッドH2が
極めて近接した位置に設けられる。
参照して説明する。図1および図2は、この発明が適用
できるヘッド配置の一例および他の例を示す。図1Aに
示すように、回転ドラム上にアジマス角が異なるAチャ
ンネルのヘッドH1およびBチャンネルのヘッドH2が
極めて近接した位置に設けられる。
【0012】二つのヘッドH1およびH2は、構成部品
を共用するように、一体的に構成され、ダブルアジマス
ヘッド、VXヘッドとも呼ばれる。図1Bに示すよう
に、これらのヘッドH1およびH2が近接して設けら
れ、その段差Dpが1トラックピッチと等しく選定され
ている。図1の例では、回転ドラム1の周面に例えば1
66°の巻き付け角で磁気テープが巻き付けられる。信
号処理によって、ヘッドH1およびH2がテープと接触
している期間で、これらのヘッドに同時にディジタル記
録信号を供給し、隣接する二つのトラックが1回の走査
で形成される。
を共用するように、一体的に構成され、ダブルアジマス
ヘッド、VXヘッドとも呼ばれる。図1Bに示すよう
に、これらのヘッドH1およびH2が近接して設けら
れ、その段差Dpが1トラックピッチと等しく選定され
ている。図1の例では、回転ドラム1の周面に例えば1
66°の巻き付け角で磁気テープが巻き付けられる。信
号処理によって、ヘッドH1およびH2がテープと接触
している期間で、これらのヘッドに同時にディジタル記
録信号を供給し、隣接する二つのトラックが1回の走査
で形成される。
【0013】他のヘッド配置では、図2Aに示すよう
に、回転ドラム1に180°対向して Aチャンネルおよ
びBチャンネルのヘッドH1、H3を取り付けられる。
ドラム1の周面に180°よりやや大きい巻き付け角で
磁気テープが巻き付けられる。これらのヘッドH1、H
3は、図2Bに示すように、異なるアジマス角を有して
おり、交互に磁気テープを走査する。
に、回転ドラム1に180°対向して Aチャンネルおよ
びBチャンネルのヘッドH1、H3を取り付けられる。
ドラム1の周面に180°よりやや大きい巻き付け角で
磁気テープが巻き付けられる。これらのヘッドH1、H
3は、図2Bに示すように、異なるアジマス角を有して
おり、交互に磁気テープを走査する。
【0014】この発明は、図1および図2の何れのヘッ
ド配置に対しても適用できる。図1の場合には、同時に
ヘッドH1、H2が磁気テープを走査するので、ドラム
の振動があっても、トラックのリニアリティのエラー量
を少なくできる。さらに、テープ速度が異なるモードを
可能とするために、3個以上のヘッドを有する構成に対
しても、この発明を適用できる。
ド配置に対しても適用できる。図1の場合には、同時に
ヘッドH1、H2が磁気テープを走査するので、ドラム
の振動があっても、トラックのリニアリティのエラー量
を少なくできる。さらに、テープ速度が異なるモードを
可能とするために、3個以上のヘッドを有する構成に対
しても、この発明を適用できる。
【0015】この発明は、隣接するトラックを形成する
AチャンネルおよびBチャンネルのヘッドH1、H2
(あるいはH3)のアジマス角α、−βを(α≠β、
α、β≧0)の関係とし、これら二つのヘッド間の再生
出力を略等しいものとする。
AチャンネルおよびBチャンネルのヘッドH1、H2
(あるいはH3)のアジマス角α、−βを(α≠β、
α、β≧0)の関係とし、これら二つのヘッド間の再生
出力を略等しいものとする。
【0016】図3において、2で示すカーブは、Aチャ
ンネルのヘッド(図1、図2のヘッドH1)とBチャン
ネルのヘッド(図1のヘッドH2あるいは図2のヘッド
H3)とのアジマス角の最適値を示すものである。この
関係は、以下のようにして得られる。
ンネルのヘッド(図1、図2のヘッドH1)とBチャン
ネルのヘッド(図1のヘッドH2あるいは図2のヘッド
H3)とのアジマス角の最適値を示すものである。この
関係は、以下のようにして得られる。
【0017】まず、Aチャンネル、Bチャンネルヘッド
のアジマス角を、それぞれα、−β(α、β≧0)とす
る。この時、トラック角θでテープ4上に記録されたパ
ターンは、磁性面側から見た時に図4に示すものであ
る。Taは、AチャンネルのヘッドH1で形成されたト
ラックを示し、Tbは、BチャンネルのヘッドH2ある
いはH3で形成されたトラックを示す。テープ4が長手
方向に配向されている場合、配向方向に対する記録磁界
の面内成分の傾きは、Aチャンネル、Bチャンネルのそ
れぞれに関して、θ+α,θ−βとなる。
のアジマス角を、それぞれα、−β(α、β≧0)とす
る。この時、トラック角θでテープ4上に記録されたパ
ターンは、磁性面側から見た時に図4に示すものであ
る。Taは、AチャンネルのヘッドH1で形成されたト
ラックを示し、Tbは、BチャンネルのヘッドH2ある
いはH3で形成されたトラックを示す。テープ4が長手
方向に配向されている場合、配向方向に対する記録磁界
の面内成分の傾きは、Aチャンネル、Bチャンネルのそ
れぞれに関して、θ+α,θ−βとなる。
【0018】長手方向に配向された蒸着テープの場合、
トラック方向(ヘッドの走行する方 向)と配向方向のな
す角度、すなわち、トラック角Θと再生出力の関係が図
5に示すものとなる。図5は、図6に示すように、アジ
マス角が0°のヘッドを使用して、所定記録波長の信号
を記録し、次にこれを再生した時の再生出力である。ト
ラック角Θを変化させて、再生出力のレベルが測定され
る。この関係を eout =f(Θ) とすると、Aチャンネル、Bチャンネルのヘッド出力は
夫々f(θ−α),f(θ+β)に比例する。
トラック方向(ヘッドの走行する方 向)と配向方向のな
す角度、すなわち、トラック角Θと再生出力の関係が図
5に示すものとなる。図5は、図6に示すように、アジ
マス角が0°のヘッドを使用して、所定記録波長の信号
を記録し、次にこれを再生した時の再生出力である。ト
ラック角Θを変化させて、再生出力のレベルが測定され
る。この関係を eout =f(Θ) とすると、Aチャンネル、Bチャンネルのヘッド出力は
夫々f(θ−α),f(θ+β)に比例する。
【0019】また、トラック方向とギャップの磁極の方
向がアジマス角の分だけ傾きを持っているため、有効相
対速度は Vh×cos (アジマス角) Vh:ヘッド走行速度 となり、再生出力は有効相対速度に比例して変化する。
向がアジマス角の分だけ傾きを持っているため、有効相
対速度は Vh×cos (アジマス角) Vh:ヘッド走行速度 となり、再生出力は有効相対速度に比例して変化する。
【0020】図7は、アジマス角に対する再生出力の変
化の一例を示す。これは、図8に示すように、トラック
角を10°に一定とし、アジマス角を変えた時のヘッド
再生出力を測定したものである。この図7から分かるよ
うに、再生出力の変化は、アジマス角の0°を中心とし
て、対称ではない。クロストーク抑圧効果を十分とする
ために、アジマス角を±20°のように大きくすると、
AチャンネルおよびBチャンネルの間で、かなりの再生
出力のレベル差が存在する。
化の一例を示す。これは、図8に示すように、トラック
角を10°に一定とし、アジマス角を変えた時のヘッド
再生出力を測定したものである。この図7から分かるよ
うに、再生出力の変化は、アジマス角の0°を中心とし
て、対称ではない。クロストーク抑圧効果を十分とする
ために、アジマス角を±20°のように大きくすると、
AチャンネルおよびBチャンネルの間で、かなりの再生
出力のレベル差が存在する。
【0021】以上の2つの現象によりAチャンネル、Bチャンネルヘ
ッドの再生出力は、 eout (Aチャンネル)=f(θ−α)× cosα eout (Bチャンネル)=f(θ+β)× cosβ となる。従って、AチャンネルとBチャンネルの出力が
一致する為には f(θ−α)× cosα=f(θ+β)× cosβ の関係を満たす必要がある。
ッドの再生出力は、 eout (Aチャンネル)=f(θ−α)× cosα eout (Bチャンネル)=f(θ+β)× cosβ となる。従って、AチャンネルとBチャンネルの出力が
一致する為には f(θ−α)× cosα=f(θ+β)× cosβ の関係を満たす必要がある。
【0022】図3中のカーブ2は、上述のこの発明によ
り求められた、AチャンネルヘッドとBチャンネルヘッ
ドの再生出力を一致させるためのアジマス角の一例であ
る。 この例は、長手方向に配向された蒸着テープを用
い、トラック角を10°とした場合である。
り求められた、AチャンネルヘッドとBチャンネルヘッ
ドの再生出力を一致させるためのアジマス角の一例であ
る。 この例は、長手方向に配向された蒸着テープを用
い、トラック角を10°とした場合である。
【0023】AチャンネルヘッドおよびBチャンネルヘ
ッドの再生出力を等しくするのに加えて、クロストーク
特性をも考慮する必要がある。図3中のカーブ3a、3
b、3cは、クロストーク量がアジマス角の±10°、
±20°、±30°にそれぞれ相当するものになるアジ
マス角を表している。例えばクロストーク量を±20°
に相当する量に設定した時には、図3で、カーブ2およ
び3bが交差する点Pが各ヘッドの適切なアジマス角を
示している。
ッドの再生出力を等しくするのに加えて、クロストーク
特性をも考慮する必要がある。図3中のカーブ3a、3
b、3cは、クロストーク量がアジマス角の±10°、
±20°、±30°にそれぞれ相当するものになるアジ
マス角を表している。例えばクロストーク量を±20°
に相当する量に設定した時には、図3で、カーブ2およ
び3bが交差する点Pが各ヘッドの適切なアジマス角を
示している。
【0024】
【発明の効果】
この発明によれば、AチャンネルとBチ
ャンネルのヘッド再生出力を略等しくでき、ノイズ、フ
リッカー等の性能劣化を無くすことができる。この発明
は、特に、トラック角およびアジマス角を大きくする回
転ヘッド装置に関して、有効である。
ャンネルのヘッド再生出力を略等しくでき、ノイズ、フ
リッカー等の性能劣化を無くすことができる。この発明
は、特に、トラック角およびアジマス角を大きくする回
転ヘッド装置に関して、有効である。
【図1】この発明を適用できる回転ヘッド装置の一例の
略線図である。
略線図である。
【図2】この発明を適用できる回転ヘッド装置の他の例
の略線図である。
の略線図である。
【図3】この発明により最適なアジマス角を設定するた
めに必要な関係を示す略線図である。
めに必要な関係を示す略線図である。
【図4】この発明の説明に用いる記録パターンの略線図
である。
である。
【図5】トラック角対ヘッド再生出力の関係を示す略線
図である。
図である。
【図6】図5の関係を求める方法の説明に用いる略線図
である。
である。
【図7】アジマス角対ヘッド再生出力の関係を示す略線
図である。
図である。
【図8】図7の関係を求める方法の説明に用いる略線図
である。
である。
H1 Aチャンネルのヘッド H2、H3 Bチャンネルのヘッド 1 回転ドラム 2 AチャンネルおよびBチャンネルのヘッドのアジマ
ス角の最適な関係を示すカーブ 3a、3b、3c クロストーク量の関係を示すカーブ
ス角の最適な関係を示すカーブ 3a、3b、3c クロストーク量の関係を示すカーブ
Claims (1)
- 【請求項1】 一定の方向に配向された磁気テープ上
に、上記配向方向と異なる方向にトラックが形成され、
上記トラックの隣接するもの同士で、アジマス角を異な
らせるように、情報信号の記録再生を行うための回転ヘ
ッド装置において、 回転部材に対して取り付けられた、上記トラックの隣接
するものの一方を形成するための第1の磁気ヘッドと、
その他方を形成するための第2の磁気ヘッドとを有し、 上記第1の磁気ヘッドのアジマス角αおよび上記第2の
磁気ヘッドのアジマス角β(α,β≧0)は、αおよび
βの極性が反対で、且つ(α≠β)であって、 ヘッド出力のヘッド走行方向とテープの配向方向のなす
角度に対する依存性を表す関数fおよび記録トラックと
テープ配向方向のなす角θに基づく第1の関係 f(θ−α)×cosα≒f(θ+β)×cosβ と、 2つのアジマス角が等しい場合の所定のアジマス角に対
応したクロストーク量を得る、上記アジマス角αと上記
アジマス角βとがなす第2の関係とを共に満たすよう に
設定されたことを特徴とする回転ヘッド。
Priority Applications (7)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP03309903A JP3127530B2 (ja) | 1991-10-29 | 1991-10-29 | 回転ヘッド装置 |
KR1019920018306A KR100248922B1 (ko) | 1991-10-29 | 1992-10-07 | 회전 헤드 장치 |
CA002081238A CA2081238C (en) | 1991-10-29 | 1992-10-23 | Rotary head apparatus |
AU27325/92A AU659883B2 (en) | 1991-10-29 | 1992-10-26 | Video tape recording apparatus |
US07/966,883 US6038098A (en) | 1991-10-29 | 1992-10-27 | Rotary head apparatus with magnetic heads having respective gaps at azimuth angles which are not substantially equal to each other |
DE69222403T DE69222403T2 (de) | 1991-10-29 | 1992-10-29 | Gerät mit rotierendem Kopf |
EP92118535A EP0548503B1 (en) | 1991-10-29 | 1992-10-29 | Rotary head apparatus |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP03309903A JP3127530B2 (ja) | 1991-10-29 | 1991-10-29 | 回転ヘッド装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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