JP3198607B2 - 磁気記録再生方法 - Google Patents

磁気記録再生方法

Info

Publication number
JP3198607B2
JP3198607B2 JP10536892A JP10536892A JP3198607B2 JP 3198607 B2 JP3198607 B2 JP 3198607B2 JP 10536892 A JP10536892 A JP 10536892A JP 10536892 A JP10536892 A JP 10536892A JP 3198607 B2 JP3198607 B2 JP 3198607B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
circuit
magnetic
recording
heads
signal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP10536892A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH05282601A (ja
Inventor
研一 佐藤
一信 千葉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP10536892A priority Critical patent/JP3198607B2/ja
Priority to US08/032,015 priority patent/US5349478A/en
Priority to EP93104893A priority patent/EP0563780B1/en
Priority to DE69311186T priority patent/DE69311186T2/de
Priority to KR1019930004787A priority patent/KR100333418B1/ko
Publication of JPH05282601A publication Critical patent/JPH05282601A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3198607B2 publication Critical patent/JP3198607B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B5/00Recording by magnetisation or demagnetisation of a record carrier; Reproducing by magnetic means; Record carriers therefor
    • G11B5/48Disposition or mounting of heads or head supports relative to record carriers ; arrangements of heads, e.g. for scanning the record carrier to increase the relative speed
    • G11B5/52Disposition or mounting of heads or head supports relative to record carriers ; arrangements of heads, e.g. for scanning the record carrier to increase the relative speed with simultaneous movement of head and record carrier, e.g. rotation of head
    • G11B5/53Disposition or mounting of heads on rotating support
    • G11B5/531Disposition of more than one recording or reproducing head on support rotating cyclically around an axis
    • G11B5/534Disposition of more than one recording or reproducing head on support rotating cyclically around an axis inclined relative to the direction of movement of the tape, e.g. for helicoidal scanning
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B5/00Recording by magnetisation or demagnetisation of a record carrier; Reproducing by magnetic means; Record carriers therefor
    • G11B5/48Disposition or mounting of heads or head supports relative to record carriers ; arrangements of heads, e.g. for scanning the record carrier to increase the relative speed
    • G11B5/56Disposition or mounting of heads or head supports relative to record carriers ; arrangements of heads, e.g. for scanning the record carrier to increase the relative speed with provision for moving the head support for the purpose of adjusting the position of the head relative to the record carrier, e.g. manual adjustment for azimuth correction or track centering
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B5/00Recording by magnetisation or demagnetisation of a record carrier; Reproducing by magnetic means; Record carriers therefor
    • G11B5/02Recording, reproducing, or erasing methods; Read, write or erase circuits therefor

Landscapes

  • Television Signal Processing For Recording (AREA)
  • Recording Or Reproducing By Magnetic Means (AREA)
  • Digital Magnetic Recording (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、8mm用VTR(ビデ
オテープレコーダ)やR−DAT(デジタルオーディオ
テープレコーダ)等のダブルアジマスヘッドを用いたヘ
リカルスキャン方式による磁気記録再生方法に関する。
【0002】
【従来の技術】磁気テープを使用する磁気記録システム
においては、高密度記録化への要求が高まるに伴って、
固定ヘッドによって信号をテープの長手方向に記録する
長手記録方式から、回転ドラムに取り付けられたヘッド
によって信号をテープの長手方向に対して斜めに記録す
るヘリカルスキャン方式へと転換されつつある。このヘ
リカル記録方式録するためのビジネス用デジタルメモ機
等の記録方式としても期待されている。
【0003】このようなヘリカルスキャン方式では、よ
り高い密度記録を得るために、記録トラック密度を高め
ること、即ち隣合う記録トラック同士ができるだけ近接
するように信号を記録することが要求される。しかしな
がら、このように記録トラック間のピッチを狭めると、
隣接する記録トラック間に所謂ガードバンドが介在しな
くなる。このため、再生時に、ヘッドが隣接する記録ト
ラック上の信号をも拾うようになり、良好な信号検出が
できなくなる。
【0004】そこで、このようなクロストークを防止す
るために、上記回転ドラムに2個のヘッドA,Bを取り
付け、これらヘッドA,Bの取り付け角度がある基準線
に対して互いに逆符号の角度(前記基準線に対して反時
計回り方向の角度を+θ、時計回り方向の角度を−θと
する。)となるようにする方法が採用されている。この
ように取り付け角度の異なる2個のヘッドA,Bを有す
る回転ヘッド(ダブルアジマスヘッド)を用いて記録を
行えば、テープ上を上記ヘッドA,Bが交互に走査され
るとともに、各ヘッドA,Bのギャップ方向(ギャップ
磁界のベクトル方向)が各ヘッドA,Bの走査方向に対
して傾き、各ヘッドA,Bの記録トラック上に信号がア
ジマスに記録される。
【0005】このように各ヘッドA,Bの記録トラック
上に信号をアジマスに記録することにより、再生に際し
て、アジマスクロスにより上記ヘッドA,Bが互いの記
録トラック上の信号磁界を殆ど検出しなくなり、クロス
トークのない良好な再生信号を得ることができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記ヘリカ
ルスキャン方式を適用したシステムにおいて使用される
磁気記録媒体としては、例えばポリエチレンテレフタレ
ート等よりなるベースフィルム上に、例えば金属あるい
はCo−Ni等の合金からなる磁性材料をメッキや真空
薄膜形成技術(真空蒸着法、スパッタリング法、イオン
プレーティング法等)により直接被着せしめて磁性層を
形成する、所謂蒸着テープや、Co被着γ−フェライト
磁性粉末や表面酸化層が形成されたFe磁性粉末等(所
謂、メタル磁性粉末)の針状磁性粉末を有機高分子材料
からなるバインダー中に分散せしめた磁性塗料を塗布す
ることによって磁性層を形成する、所謂塗布型の磁気テ
ープが使用されている。
【0007】ところが、これら磁気記録媒体に対して上
記ダブルアジマスヘッドを用いてヘリカルスキャン方式
により記録再生を行った場合、上記ヘッドAでの再生出
力と上記ヘッドBでの再生出力に差が生じ、画質やその
他の特性が劣化するという問題が起こる。これは、上記
磁気記録媒体の磁性層を構成している磁性粒子が、通
常、テープの長手方向に配向されているために、この磁
性粒子の配向方向に対する各ヘッドA,Bのギャップ方
向のなす角度が異なるためと考えられる。
【0008】特に、上述のクロストークを防止するため
には、各ヘッドA,Bの記録トラックの延在方向に対す
るギャップ方向の傾き角(アジマス角)の差を大きくと
ることが有効となるが、このようにアジマス角の差を大
きくするほど、これらヘッドA,Bのギャップ方向の上
記磁性粒子の配向方向からのズレの差が大きくなり、特
性の劣化が顕著となる。
【0009】そこで本発明は、上述の従来の実情に鑑み
て提案されたものであり、2つのヘッドにおける再生出
力の差を抑え、画質等の特性の向上を図ることが可能な
磁気記録再生方法を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに提案される本発明は、長手方向に配向された磁気記
録媒体にダブルアジマスヘッドを用いてヘリカルスキャ
ン方式により信号の記録再生を行う磁気記録再生方法に
おいて、2つのヘッドA及びヘッドBのアジマス角
θ,θが |θ|≠|θ|であり、且つ|θ|≦30°、且
つ|θ|≦30° としたものである。
【0011】本発明の磁気記録再生方法が適用されるシ
ステムにおいて使用される磁気記録媒体としては、先
ず、非磁性支持体上に強磁性金属薄膜が真空薄膜形成技
術により成膜されて磁性層とされる、所謂蒸着型の磁気
記録媒体が挙げられる。この蒸着型の磁気記録媒体にお
いて、上記非磁性支持体としては、通常この種の磁気記
録媒体において使用されているものであれば、如何なる
ものでも良く、例えばポリエチレンテレフタレート等の
ポリエステル類、ポリエチレン,ポリプロピレン等のポ
リオレフィン類、セルローストリアセテート,セルロー
スダイアセテート,セルロースブチレート等のセルロー
ス誘導体、ポリ塩化ビニリデン等のビニル系樹脂、ポリ
イミド類、ポイアミド類、ポリカーボネート等に代表さ
れるプラスチィク材料により形成される高分子支持体等
ある。なお、この非磁性支持体には、その表面性を制御
するために、微細な凹凸が形成されるような表面処理が
施されたものであっても良い。
【0012】また、上記磁性層を構成する磁性材料とし
ては、特に限定されるものではなく、従来より公知の磁
性材料が何れも使用可能であり、具体的に例示するなら
ば、Fe、Co、Ni等の磁性金属や、Fe−Co、C
o−Ni、Fe−Co−Ni、Fe−Co−Cr、Co
−Ni−Cr、Fe−Co−Ni−Cr等が挙げられ
る。
【0013】これら磁性材料からなる金属磁性薄膜が磁
性層とされるが、この金属磁性薄膜を成膜する方法とし
ては、蒸着法、スパッタ法、イオンプレーティング法等
の真空薄膜形成技術が使用される。
【0014】この真空薄膜形成技術により上記金属磁性
薄膜を成膜するに際し、典型的には斜方蒸着法が採用さ
れる。この斜方蒸着において、冷却キャンの外周面に沿
って所定の方向に移動走行される非磁性支持体の表面に
対する蒸気流(蒸着源から蒸着せしめられた磁性材料)
の入射角は、40°以上とされることが好ましい。この
蒸気流の入射角が40°よりも小さいと、得られた膜中
の垂直成分が多くなるために、面内成分の磁気特性が劣
化してしまう。
【0015】また、本発明が適用されるシステムにおい
ては、磁性塗料を非磁性支持体上に塗布することによっ
て磁性層が形成される、所謂塗布型の磁気記録媒体を使
用しても良い。この場合、上記非磁性支持体は、上述の
蒸着型の磁気記録媒体と同様のものが使用可能であり、
特に限定されない。
【0016】また、上記磁性層は、磁性粉末を樹脂結合
剤中に分散せしめてなる磁性塗料の塗膜より得られるも
のであり、上記磁性層を構成する磁性粉末、樹脂結合剤
等は特に限定されるものではなく、従来より公知の材料
が何れも使用可能である。
【0017】上記磁性粉末としては、例えば強磁性酸化
鉄粒子、強磁性二酸化クロム、強磁性合金粉末、窒化鉄
等の針状結晶磁性粒子等が挙げられる。上記強磁性酸化
鉄粒子としては、一般式FeOX で表した場合、xの値
が1.33≦x≦1.50の範囲にあるもの、即ちマグ
ヘマタイト(γ−Fe2 3 、x=1.50)、マグネ
タイト(Fe3 4 、x=1.33)及びこれらの固溶
体(FeOX 、1.33<x<1.50)が挙げられ
る。更に、これら強磁性酸化鉄粒子には、保磁力を向上
させる目的で、Coを添加しても良い。Co含有有機化
鉄には、大別してドープ型と被着型の2種類がある。
【0018】上記強磁性二酸化クロムとしては、CrO
2 或いはこれらに保磁力を向上させる目的で、Ru、S
n、Te、Sb、Fe、Ti、V、Mn等の少なくとも
一種類を添加したものが使用可能である。上記強磁性合
金粉末としては、例えばFe、Co、Ni、Fe−C
o、Fe−Ni、Fe−Co−Ni、Co−Ni、Fe
−Co−B、Fe−Co−Cr−B、Mn−Bi、Mn
−Al、Fe−Co−V等が使用可能であり、またこれ
らに種々の特性を改善する目的で、Al、Si、Ti、
Cr、Mn、Cu、Zn等の金属成分を添加しても良
い。
【0019】また、上記樹脂結合剤としては、塩化ビニ
ル、酢酸ビニル、ビニルアルコール、塩化ビニリデン、
アクリル酸エステル、メタクリル酸エステル、スチレ
ン、ブタジエン、アクリルニトリル等の重合体、あるい
はこれらの2種以上を組み合わせた共重合体、ポリウレ
タン樹脂、ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、セルロー
ス誘導体等が例示される。これら結合剤には、磁性粉末
の分散性等を改善するために、カルボキシル基やスルホ
ン酸基、硫酸エステル基、リン酸エステル基等の親水性
極性基が導入されていてもよい。
【0020】これら磁気記録媒体は、何れもテープ状と
され、磁性層を構成している磁性粒子がテープの長手方
向に配向されてなる。
【0021】これら磁気記録媒体に対してヘリカルスキ
ャン方式により信号の記録再生を行うに際し、回転ヘッ
ドに取り付けられる2つのヘッドA,Bのアジマス角θ
A ,θB を互いに逆符号の角度とした場合(例えばθA
=+20°とし、θB =−20°とした場合)には、上
記磁気記録媒体の磁性粒子の配向方向からの各ヘッド
A,Bのギャップ方向のズレが異なるために、これらヘ
ッドA,Bにおける再生出力に差が生じてしまい、良好
な特性を得ることができない。
【0022】これに対して、本発明においては、上記ア
ジマス角θA ,θB の大きさ|θA|,|θB |が等し
くならないように設定される。これにより、上述のよう
な再生出力差が生ずるのを回避することができる。
【0023】上記アジマス角θA ,θB は、記録再生時
における各ヘッドA,Bの走査方向に対する該ヘッド
A,Bのギャップ方向のなす角度であり、上記ヘッド
A,Bの走査方向を基準として反時計回り方向の場合に
+の値、時計回り方向の場合に−の値とされる。このよ
うにアジマス角θA ,θB の大きさ|θA |,|θB
が等しくならないように設定される場合において、上記
ヘッドA,Bのギャップ方向が180°逆向きである
と、十分な再生出力を確保することができなくなる。従
って、各ヘッドA,Bにおける再生出力差を抑えつつ、
且つ高再生出力を得るためには、上記アジマス角θA
θB の大きさ|θA |,|θB |は30°以下であるこ
とが望ましい。
【0024】なお、これらアジマス角θA ,θB が所望
の範囲内となるように設定するためには、上記ヘッド
A,Bの取り付け角度を適宜選定すれば良い。
【0025】また、上記ヘッドA,Bにおける再生出力
は、上述のように各ヘッドA,Bにより記録される信号
の記録方向と上記磁気記録媒体の磁性粒子の配向方向と
のなす角度に依存する。即ち、上記記録方向の上記磁気
記録媒体の磁性粒子の配向方向からのズレが大きくなる
に従って、再生出力は低下する。ここで、上記記録方向
を考える場合、上記ヘッドA,Bのアジマス角θA ,θ
B に加えて、上記ヘッドA,Bの走査方向を考慮する必
要がある。従って、各ヘッドA,Bにより記録される信
号の実質的な記録方向は、上記磁気記録媒体の長手方向
を基準とすると、該磁気記録媒体の長手方向と上記ヘッ
ドA,Bの走査方向のなす角(スチル角)をαとしたと
きに、このスチル角αと上記アジマス角θA ,θB との
和として表されることになる。
【0026】このスチル角αと上記アジマス角θA ,θ
B との和、即ち|α+|θA ||、|α−|θB ||を
それぞれ記録角βA ,βB と置き換えると、上記ヘッド
A,Bにおける再生出力の差を小さくするためには、こ
れら記録角βA 、βB が30°以下となるようにする。
これにより、各ヘッドA,Bにより記録される信号の実
質的な記録方向が、上記磁気記録媒体の磁性粒子の配向
方向に対してほぼ等しくされるので、各ヘッドA,Bで
の再生出力の差を抑えられ、画質等の劣化を防止するこ
とができる。
【0027】
【作用】磁気記録媒体に対してヘリカルスキャン方式に
より信号の記録を行うに際し、回転ヘッドの取り付けら
れる2つのヘッドのアジマス角を等しくした場合では、
上記磁気記録媒体の磁性粒子の配向方向からの各ヘッド
のギャップ方向のズレが異なるために、これらヘッドに
おける再生出力に差が生じる。従って、2つのヘッド
A,Bのアジマス角θA ,θB の大きさが異なるように
設定することにより、上述のような問題が解消される。
【0028】また、上記磁気記録媒体の長手方向を基準
とした時の上記ヘッドA,Bにより記録のなされる方向
は、上記アジマス角θA ,θB と、上記磁気記録媒体の
長手方向に対する各ヘッドA,Bの走査方向のなす角
(スチル角)αとの和とされる。従って、|α+|θA
||及び|α−|θB ||が30°以内となるように設
定することにより、各ヘッドA,Bによる実質的な記録
方向が、上記磁気記録媒体の磁性粒子の配向方向に対し
てほぼ等しくなり、これらヘッドA,Bでの再生出力の
差が抑えられる。
【0029】
【実施例】以下、本発明を適用した磁気記録媒体の具体
的な実施例を説明する。先ず、図1に、取り付け角度が
異なるヘッドが搭載されたダブルアジマスヘッドを用い
て、面内長手方向に磁化容易軸を有する蒸着テープに対
してヘリカルスキャン方式により信号の記録を行った場
合の記録トラックを示す。
【0030】図1に示すように、上記磁気テープ101
に対してヘリカルスキャン方式により記録を行うと、上
記ヘッドA,Bがテープ長手方向xに対して斜めに走査
され、各ヘッドA,Bの記録トラックTA ,TB の延在
方向yは上記テープ長手方向xに対して角度α(以下、
スチル角αと称する。)をなす。また、これら記録トラ
ックTA ,TB 上には、上記ヘッドA,Bの取り付け角
度に依存してそれぞれアジマス角θA ,θB を有して信
号が記録される。
【0031】従って、上記テープ長手方向xを基準とし
た時、各ヘッドA,Bにより記録される信号の記録方向
ΨA ,ΨB は、上記アジマス角θA ,θB と上記スチル
角αとの和、即ち|α+|θA ||、|α−|θB ||
となる。本実施例では、これら記録方向ΨA ,ΨB の上
記テープ長手方向xに対してなす角、即ち記録角βA
βB が互いに等しくなるように記録がなされる。これに
より、上記ヘッドA,Bにおける再生出力の差を抑える
ことができ、画質等の特性を向上させることができる。
【0032】ここで、上記記録方向Ψと再生出力の関係
を図2に示す。なお、図2中、上記テープ長手方向xに
対して反時計廻り方向の角度を+の値とし、時計廻り方
向の角度を−の値とした。
【0033】図2より、上記記録方向Ψが上記テープ長
手方向x、即ち磁気テープの配向方向と一致する時に再
生出力が最大となり、この記録方向Ψと上記テープ長手
方向xとのなす角が90°に近くなるほど再生出力が劣
化することが明らかとなった。従って、高再生出力を確
保するためには、上記記録方向Ψを上記磁気テープの磁
化容易軸の方向に近づける必要があることが判った。
【0034】なお、上記記録方向Ψと上記テープ長手方
向xとのなす角が180°とされる時において、4dB
の出力劣化が見られたのは、上記磁気テープの磁化容易
軸が面内長手方向のみならず、面内に対してある程度の
傾きをなして膜厚方向に存在していることに由来する。
【0035】このような膜厚方向に関する磁化容易軸の
傾きの影響を調べるために、該磁化容易軸の方向が異な
る種々の磁気テープを用い、これら磁気テープ上に上記
記録方向Ψが20°となるように信号の記録を行って、
得られた磁気テープの波長0.5μmにおける再生出力
を調べた。この結果、アジマス角を0°、即ち通常の長
手方向記録により記録された信号の再生出力を0dBと
した時、磁性層を構成する磁性粒子の磁化容易軸が面内
方向のみならず膜厚方向に面内に対して10°、30°
及び50°の傾きを有する磁気テープにおいて、再生出
力はそれぞれ−0.7dB、−0.5dB及び−0.4
dBであった。従って、上記膜厚方向に関する磁化容易
軸の傾きが増加するに従って、再生出力の劣化が抑えら
れたことから、上記膜厚方向に関する磁化容易軸の傾き
が面内に対して30±20°である磁気テープにおいて
は、本実施例を適用したことによる効果が大きいと言え
る。
【0036】そこで、この結果に基づき、ダブルアジマ
スヘッドに搭載された2つのヘッドにおける再生出力の
差を抑えつつ、良好な再生出力特性を得るための条件を
検討した。実験例1 本実験では、磁性層が通常の斜方蒸着により形成されて
なる蒸着テープ(磁化容易軸が面内長手方向に存在する
とともに、面内に対して約30°傾いている。)に対し
てヘッドA,Bのアジマス角θA ,θB 、スチル角αを
変化させて上述のヘリカルスキャン方式により記録再生
を行い、上記記録角βA ,βB を変化させた時の再生出
力について調べた。この結果を下記の表1に示す。再生
に際しては、外径40mmの回転ヘッドが搭載された8
mmVTRを使用し、記録波長は0.5μmとし、クロ
ストークは1.0μmとした。また、表1中、再生出力
は、後述の比較例2において、記録角βB がテープ長手
方向と等しくされる時を0dBとして、これとの相対値
として表した。
【0037】
【表1】
【0038】表1に示すように、上記記録角βA ,βB
が30°以下となるように上記ヘッドA,Bのアジマス
角θA ,θB とスチル角αを設定した場合では、両ヘッ
ドA,Bにおける再生出力の差が0.5db以内に抑え
ることができるとともに、各ヘッドA,Bでの再生出力
の劣化を実用的なレベルである1dB以内とすることが
できた。
【0039】これに対して、上記記録角βA ,βB が3
0°を越える場合(比較例1)では、再生出力の劣化が
激しくなり、またこれらβA ,βB が本発明の範囲を満
たす場合でも、上記アジマス角θA ,θB の大きさが等
しい場合(比較例2,3)には、両ヘッドA,Bにおけ
る再生出力の差が大きくなり、何れも良好な結果を得る
ことができなかった。
【0040】以上のような本発明における磁気記録再生
方法は、次のようなシステムに適用すると、画質等の特
性が向上され、良好な結果を期待することができる。A.記録再生装置の構成 カラービデオ信号をディジタル化して磁気テープ等の記
録媒体に記録するディジタルVTRとしては、放送局用
のD1フォーマットのコンポーネント形ディジタルVT
R及びD2フォーマットのコンポジット形ディジタルV
TRが実用化されている。
【0041】前者のD1フォーマットディジタルVTR
は、輝度信号及び第1,第2の色差信号をそれぞれ1
3.5MHz、6.75MHzのサンプリング周波数で
A/D変換した後、所定の信号処理を行って磁気テープ
上に記録するもので、これらコンポーネント成分のサン
プリング周波数が4:2:2であることから、4:2:
2方式とも称されている。
【0042】一方、後者のD2フォーマットディジタル
VTRは、コンポジットカラービデオ信号をカラー副搬
送波信号の周波数の4倍の周波数の信号でサンプリング
を行ってA/D変換し、所定の信号処理を行った後、磁
気テープに記録するようにしている。
【0043】いずれにしても、これらのディジタルVT
Rは、共に放送局用に使用されることを前提に設計され
ているために、画質最優先とされ、1サンプルが例えば
8ビットにA/D変換されたディジタルカラービデオ信
号を実質的に圧縮することなしに記録するようになされ
ている。したがって、例えばD1フォーマットのディジ
タルVTRでは、大型のカセットテープを使用しても高
々1.5時間程度の再生時間しか得られず、一般家庭用
のVTRとして使用するには不適当である。
【0044】そこで本実施例においては、例えば5μm
のトラック幅に対して最短波長0.5μmの信号を記録
するようにし、記録密度8×105 bit/mm2 以上を
実現するとともに、記録情報を再生歪みが少ないような
形で圧縮する方法を併用することによって、テープ幅が
8mmあるいはそれ以下の幅狭の磁気テープを使用しても
長時間の記録・再生が可能なディジタルVTRに適用す
るものとする。
【0045】以下、このディジタルVTRの構成につい
て説明する。
【0046】a.信号処理部 先ず、本実施例において用いたディジタルVTRの信号
処理部について説明する。図3は記録側の構成全体を示
すものであり、1Y、1U、1Vでそれぞれ示す入力端
子に、例えばカラービデオカメラからの三原色信号R,
G,Bから形成されたディジタル輝度信号Y、ディジタ
ル色差信号U、Vが供給される。この場合、各信号のク
ロックレートはD1フォーマットの各コンポーネント信
号の周波数と同一とされる。すなわち、それぞれのサン
プリング周波数が13.5MHz、6.75MHzとさ
れ、且つこれらの1サンプル当たりのビット数が8ビッ
トとされている。したがって、入力端子1Y、1U、1
Vに供給される信号のデータ量としては、約216Mb
psとなる。この信号のうちブランキング時間のデータ
を除去し、有効領域の情報のみを取り出す有効情報抽出
回路2によってデータ量が約167Mbpsに圧縮され
る。
【0047】そして、上記有効情報抽出回路2の出力の
うちの輝度信号Yが周波数変換回路3に供給され、サン
プリング周波数が13.5MHzからその3/4に変換
される。周波数変換回路3としては、例えば間引きフィ
ルタが使用され、折り返し歪みが生じないようになされ
ている。この周波数変換回路3の出力信号は、ブロック
化回路5に供給され、輝度データの順序がブロックの順
序に変換される。ブロック化回路5は、後段に設けられ
たブロック符号化回路8のために設けられている。
【0048】図5は、符号化の単位のブロックの構造を
示す。この例は、3次元ブロックであって、例えば2フ
レームに跨がる画面を分割することにより、同図に示す
ように(4ライン×4画素×2フレーム)の単位ブロッ
クが多数形成される。なお、図5において実線は奇数フ
ィールドのラインを示し、破線は偶数フィールドのライ
ンを示す。
【0049】また、有効情報抽出回路2の出力のうち、
2つの色差信号U、Vがサブサンプリング及びサブライ
ン回路4に供給され、サンプリング周波数がそれぞれ
6.75MHzからその半分に変換された後、2つのデ
ィジタル色差信号が互いにライン毎に選択され、1チャ
ンネルのデータに合成される。したがって、このサブサ
ンプリング及びサブライン回路4からは線順次化された
ディジタル色差信号が得られる。このサブサンプリング
及びサブライン回路4によってサブサンプル及びサブラ
イン化された信号の画素構成を図6に示す。図6中、○
は第1の色差信号Uのサブサンプリング画素を示し、△
は第2の色素信号Vのサンプリング画素を示し、×はサ
ブサンプルによって間引かれた画素の位置を示す。
【0050】上記サブサンプリング及びサブライン回路
4からの線順次化出力信号は、ブロック化回路6に供給
される。ブロック化回路6では一方のブロック化回路5
と同様に、テレビジョン信号の走査の順序の色差データ
がブロックの順序のデータに変換される。このブロック
化回路6は、一方のブロック化回路5と同様に、色差デ
ータを(4ライン×4画素×2フレーム)のブロック構
造に変換する。そしてこれらブロック化回路5及びブロ
ック化回路6の出力信号が合成回路7に供給される。
【0051】合成回路7では、ブロックの順序に変換さ
れた輝度信号及び色差信号が1チャンネルのデータに変
換され、この合成回路7の出力信号がブロック符号化回
路8に供給される。ブロック符号化回路8としては、後
述するようにブロック毎のダイナミックレンジに適応し
た符号化回路(ADRCと称する。)、DCT(Dis
crete Cosine Transform)回路
等が適用できる。前記ブロック符号化回路8からの出力
信号は、さらにフレーム化回路9に供給され、フレーム
構造のデータに変換される。このフレーム化回路9で
は、画素系のクロックと記録系のクロックとの乗り換え
が行われる。
【0052】次いで、フレーム化回路9の出力信号がエ
ラー訂正符号のパリティ発生回路10に供給され、エラ
ー訂正符号のパリティが生成される。パリティ発生回路
10の出力信号はチャンネルエンコーダ11に供給さ
れ、記録データの低域部分を減少させるようなチャンネ
ルコーディングがなされる。チャンネルエンコーダ11
の出力信号が記録アンプ12A,12Bと回転トランス
(図示は省略する。)を介して一対の磁気ヘッド13
A,13Bに供給され、磁気テープに記録される。な
お、オーディオ信号と、ビデオ信号とは別に圧縮符号化
され、チャンネルエンコーダ11に供給される。
【0053】上述の信号処理によって、入力のデータ量
216Mbpsが有効走査期間のみを抽出するによって
約167Mbpsに低減され、さらに周波数変換とサブ
サンプル、サブラインとによってこれが84Mbpsに
減少される。このデータは、ブロック符号化回路8で圧
縮符号化することにより、約25Mbpsに圧縮され、
その後のパリティ、オーディオ信号等の付加的な情報を
加えて、記録データ量としては31.56Mbpsとな
る。
【0054】次に、再生側の構成について図4を参照し
ながら説明する。再生の際には、図4に示すように、先
ず磁気ヘッド13A,13Bからの再生データが回転ト
ランス及び再生アンプ14A,14Bを介してチャンネ
ルデコーダ15に供給される。チャンネルデコーダ15
において、チャンネルコーディングの復調がされ、チャ
ンネルデコーダ15の出力信号がTBC回路(時間軸補
正回路)16に供給される。このTBC回路16におい
て、再生信号の時間軸変動成分が除去される。TBC回
路16からの再生データがECC回路17に供給され、
エラー訂正符号を用いたエラー訂正とエラー修整とが行
われる。ECC回路17の出力信号がフレーム分解回路
18に供給される。
【0055】フレーム分解回路18によって、ブロック
符号化データの各成分がそれぞれ分離されるとともに、
記録系のクロックから画素系のクロックへの乗り換えが
なされる。フレーム分解回路18で分離された各データ
がブロック複号回路19に供給され、各ブロック単位に
原データと対応する復元データが複号され、複号データ
が分配回路20に供給される。この分配回路20で複号
データが輝度信号と色差信号に分離される。輝度信号及
び色差信号がブロック分解回路21,22にそれぞれ供
給される。ブロック分解回路21,22は、送信側のブ
ロック化回路5,6とは逆に、ブロックの順序の複号デ
ータをラスター走査の順に変換する。
【0056】ブロック分解回路21からの複号輝度信号
が補間フィルタ23に供給される。補間フィルタ23で
は、輝度信号のサンプリングレートが3fsから4fs
(4fs=13.5MHz)に変換される。補間フィル
タ23からのディジタル輝度信号Yは出力端子26Yに
取り出される。
【0057】一方、ブロック分解回路22からのディジ
タル色差信号が分配回路24に供給され、線順次化され
たディジタル色差信号U,Vがディジタル色差信号U及
びVにそれぞれ分離される。分配回路24からのディジ
タル色差信号U,Vが補間回路25に供給され、それぞ
れ補間される。補間回路25は、復元された画素データ
を用いて間引かれたライン及び画素のデータを補間する
もので、補間回路25からはサンプリングレートが2f
sのディジタル色差信号U及びVが得られ、出力端子2
6U,26Vにそれぞれ取り出される。
【0058】b.ブロック符号化 図3におけるブロック符号化回路8としては、ADRC
(AdaptiveDynamic Range Co
ding)エンコーダが用いられる。このADRCエン
コーダは、各ブロックに含まれる複数の画素データの最
大値MAXと最小値MINを検出し、これら最大値MA
X及び最小値MINからブロックのダイナミックレンジ
DRを検出し、このダイナミックレンジDRに適応した
符号化を行い、原画素データのビット数よりも少ないビ
ット数により、再量子化を行うものである。ブロック符
号化回路8の他の例としては、各ブロックの画素データ
をDCT(Discrete Cosine Tran
sform)した後、このDCTで得られた係数データ
を量子化し、量子化データをランレングス・ハフマン符
号化して圧縮符号化する構成を用いてもよい。
【0059】ここでは、ADRCエンコーダを用い、さ
らにマルチダビングした時にも画質劣化が生じないエン
コーダの例を図7を参照しながら説明する。図7におい
て、入力端子27に例えば1サンプルが8ビットに量子
化されたディジタルビデオ信号(或いはディジタル色差
信号)が図3の合成回路7より入力される。入力端子2
7からのブロック化データが最大値,最小値検出回路2
9及び遅延回路30に供給される。最大値,最小値検出
回路29は、ブロック毎に最小値MIN、最大値MAX
を検出する。遅延回路30からは、最大値及び最小値が
検出されるのに要する時間、入力データを遅延させる。
遅延回路30からの画素データが比較回路31及び比較
回路32に供給される。
【0060】最大値,最小値検出回路29からの最大値
MAXが減算回路33に供給され、最小値MINが加算
回路34に供給される。これらの減算回路33及び加算
回路34には、ビットシフト回路35から4ビット固定
長でノンエッジマッチング量子化した場合の1量子化ス
テップ幅の値(△=1/16DR)が供給される。ビッ
トシフト回路35は、(1/16)の割算を行うよう
に、ダイナミックレンジDRを4ビットシフトする構成
とされている。減算回路33からは(MAX−△)のし
きい値が得られ、加算回路34からは(MIN+△)の
しきい値が得られる。これらの減算回路33及び加算回
路34からのしきい値が比較回路31,32にそれぞれ
供給される。なお、このしきい値を規定する値△は、量
子化ステップ幅に限らず、ノイズレベルに相当する固定
値としてもよい。
【0061】比較回路31の出力信号がANDゲート3
6に供給され、比較回路32の出力信号がANDゲート
37に供給される。ANDゲート36及びANDゲート
37には、遅延回路30からの入力データが供給され
る。比較回路31の出力信号は、入力データがしきい値
より大きい時にハイレベルとなり、したがってANDゲ
ート36の出力端子には、(MAX〜MAX−△)の最
大レベル範囲に含まれる入力データの画素データが抽出
される。一方、比較回路32の出力信号は、入力データ
がしきい値より小さい時にハイレベルとなり、したがっ
てANDゲート37の出力端子には、(MIN〜MIN
+△)の最小レベル範囲に含まれる入力データの画素デ
ータが抽出される。
【0062】ANDゲート36の出力信号が平均化回路
38に供給され、ANDゲート37の出力信号が平均化
回路39に供給される。これらの平均化回路38,39
は、ブロック毎に平均値を算出するもので、端子40か
らブロック周期のリセット信号が平均化回路38,39
に供給されている。平均化回路38からは、(MAX〜
MAX−△)の最大レベル範囲に属する画素データの平
均値MAX´が得られ、平均化回路39からは(MIN
〜MIN+△)の最小レベル範囲に属する画素データの
平均値MIN´が得られる。平均値MAX´から平均値
MIN´が減算回路41で減算され、この減算回路41
からダイナミックレンジDR´が得られる。
【0063】また、平均値MIN´が減算回路42に供
給され、遅延回路43を介された入力データから平均値
MIN´が減算回路42において減算され、最小値除去
後のデータPDIが形成される。このデータPDI及び
修整されたダイナミックレンジDR´が量子化回路44
に供給される。この実施例では、量子化に割り当てられ
るビット数nが0ビット(コード信号を転送しない)、
1ビット、2ビット、3ビット、4ビットの何れかとさ
れる可変長のADRCであって、エッジマッチング量子
化がなされる。割り当てビット数nは、ブロック毎にビ
ット数決定回路45において決定され、ビット数nのデ
ータが量子化回路44に供給される。
【0064】可変長ADRCは、ダイナミックレンジD
R´が小さいブロックでは、割り当てビット数nを少な
くし、ダイナミックレンジDR´が大きいブロックで
は、割り当てビット数nを多くすることで、効率の良い
符号化を行うことができる。すなわち、ビット数nを決
定する際のしきい値をT1〜T4(T1<T2<T3<
T4)とすると、(DR´<T1)のブロックは、コー
ド信号が転送されず、ダイナミックレンジDR´の情報
のみが転送され、(T1≦DR´<T2)のブロック
は、(n=1)とされ、(T2≦DR´<T3)のブロ
ックは、(n=2)とされ、(T3≦DR´<T4)の
ブロックは、(n=3)とされ、(DR´≧T4)のブ
ロックは、(n=4)とされる。
【0065】かかる可変長ADRCではしきい値T1〜
T4を変えることで、発生情報量を制御すること(いわ
ゆるバッファリング)ができる。したがって、1フィー
ルド或いは、1フレーム当たりの発生情報量を所定値に
することが要求されるこの発明のディジタルビデオテー
プレコーダのような伝送路に対しても可変長ADRCを
適用できる。
【0066】発生情報量を所定値にするためのしきい値
T1〜T4を決定するバッファリング回路46では、し
きい値の組(T1、T2、T3、T4)が複数例えば3
2組用意されており、これらのしきい値の組がパラメー
タコードPi(i=0、1、2・・・・31)により区
別される。パラメータコードPiの番号iが大きくなる
に従って、発生情報量が単調に減少するように設定され
ている。ただし、発生情報量が減少するに従って、復元
画像の画質が劣化する。
【0067】バッファリング回路46からのしきい値T
1〜T4が比較回路47に供給され、遅延回路48を介
されたダイナミックレンジDR´が比較回路47に供給
される。遅延回路48は、バッファリング回路46でし
きい値の組が決定されるのに要する時間、DR´を遅延
させる。比較回路47では、ブロックのダイナミックレ
ンジDR´と各しきい値とがそれぞれ比較され、比較出
力がビット数決定回路45に供給され、そのブロックの
割り当てビット数nが決定される。量子化回路44で
は、ダイナミックレンジDR´と割り当てビット数nと
を用いて遅延回路49を介された最小値除去後のデータ
PDIがエッジマッチングの量子化により、コード信号
DTに変換される。量子化回路44は、例えばROMで
構成されている。
【0068】遅延回路48、50をそれぞれ介して修整
されたダイナミックレンジDR´、平均値MIN´が出
力され、さらにコード信号DTとしきい値の組を示すパ
ラメータコードPiが出力される。この例では、一旦ノ
ンエッジマッチ量子化された信号が新たにダイナミック
レンジ情報に基づいて、エッジマッチ量子化されている
ためにダビングした時の画像劣化は少ないものとされ
る。
【0069】c.チャンネルエンコーダ及びチャンネル
デコーダ 次に、図3のチャンネルエンコーダ11及びチャンネル
デコーダ15について説明する。チャンネルエンコーダ
11においては、図8に示すように、パリティ発生回路
10の出力が供給される適応型スクランブル回路で、複
数のM系列のスクランブル回路51が用意され、その中
で入力信号に対し最も高周波成分及び直流成分の少ない
出力が得られるようなM系列が選択されるように構成さ
れている。パーシャルレスポンス・クラス4検出方式の
ためのプリコーダ52で、1/1−D2 (Dは単位遅延
用回路)の演算処理がなされる。このプリコーダ52の
出力を記録アンプ12A,13Aを介して磁気ヘッド1
3A,13Bにより、記録再生し、再生出力を再生アン
プ14A,14Bによって増幅するようになされてい
る。
【0070】一方、チャンネルデコーダ15において
は、図9に示すように、パーシャルレスポンス・クラス
4の再生側の演算処理回路53は、1+Dの演算が再生
アンプ14A,14Bの出力に対して行われる。また、
いわゆるビタビ複号回路54においては、演算処理回路
53の出力に対してデータの相関性や確からしさ等を用
いた演算により、ノイズに強いデータの複号が行われ
る。このビタビ複号回路54の出力がディスクランブル
回路55に供給され、記録側のスクランブル処理によっ
て並び変えられたデータが元の系列に戻されて原データ
が復元される。この実施例において用いられるビタビ複
号回路54によって、ビット毎の複号を行う場合より
も、再生C/N換算が3dBで改良が得られる。
【0071】d.走行系 磁気ヘッド13A及び磁気ヘッド13Bは、図10に示
すように、一体構造とされた形でドラム76に取付けら
れる。ドラム76の周面には、180°よりやや大きい
か、あるいはやや小さい巻き付け角で磁気テープ(図示
せず。)が斜めに巻き付けられており、磁気ヘッド13
A及び磁気ヘッド13Bが同時に磁気テープを走査する
ように構成される。
【0072】また、前記磁気ヘッド13A及び磁気ヘッ
ド13Bのアジマス角は、上述のようにその大きさが等
しくならないようにされており、再生時に各磁気ヘッド
13A及び磁気ヘッド13Bにおける再生出力が十分に
得られるとともに、その差が抑えられるようになされて
いる。
【0073】図11及び図12は、磁気ヘッド13A,
13Bを一体構造(いわゆるダブルアジマスヘッド)と
した場合のより具体的な構成を示すもので、例えば高速
で回転される上ドラム76に一体構造の磁気ヘッド13
A,13Bが取り付けられ、下ドラム77が固定とされ
ている。ここで、磁気テープ78の巻き付け角θは16
6°、ドラム径φは16.5mmである。
【0074】したがって、磁気テープ78には、1フィ
ールドのデータが5本のトラックに分割して記録され
る。このセグメント方式により、トラックの長さを短く
することができ、トラックの直線性に起因するエラーを
小さくすることができる。
【0075】上述のように、ダブルアジマスヘッドで同
時記録を行うようにすることで、180°の対向角度で
一対の磁気ヘッドが配置されたものと比較して直線性に
起因するエラー量を小さくすることができ、またヘッド
間距離が小さいのでペアリング調整をより正確に行うこ
とができる。したがって、このような走行系により、幅
狭のトラックで記録・再生を行うことができる。
【0076】
【発明の効果】以上の説明からも明らかなように、本発
明では、磁気記録媒体の長手方向を基準とした時のテー
プ上に記録される信号の記録方向が上記磁気記録媒体の
配向方向と近くなるように設定されるので、ダブルアジ
マスヘッドを用いてヘリカルスキャン方式により記録再
生を行った場合でも、両ヘッドでの再生出力の差が抑え
られるとともに、高再生出力を確保することができる。
【0077】また、本発明によれば、上述のように両ヘ
ッドでの再生出力の差が抑えられるので、画質等の劣化
が防止され、良好な特性を実現することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】取り付け角度が異なるヘッドが搭載されたダブ
ルアジマスヘッドにより記録された記録トラックを示す
模式図である。
【図2】磁気テープの長手方向を基準とした時の信号の
記録方向Ψと再生出力の関係を示す特性図である。
【図3】ディジタル画像信号を再生歪みが少ないような
形で圧縮いて記録するディジタルVTRの信号処理部の
記録側の構成を示すブロック図である。
【図4】信号処理部の再生側の構成を示すブロック図で
ある。
【図5】ブロック符号化のためのブロックの一例を示す
略線図である。
【図6】サブサンプリング及びサブラインの説明のため
の略線図である。
【図7】ブロック符号化回路の一例を示すブロック図で
ある。
【図8】チャンネルエンコーダの一例の概略を示すブロ
ック図である。
【図9】チャンネルデコーダの一例の概略を示すブロッ
ク図である。
【図10】磁気ヘッドの配置の一例を模式的に示す平面
図である。
【図11】回転ドラムの構成例及び磁気テープの巻き付
け状態を示す平面図である。
【図12】回転ドラムの構成例及び磁気テープの巻き付
け状態を示す正面図である。
【符号の説明】
1・・・磁気テープ x・・・テープ長手方向 TA ,TB ・・・記録トラック α・・・スチル角 θA ,θB ・・・アジマス角 ΨA ,ΨB ・・・信号の記録方向
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11B 5/02 G11B 5/008 G11B 5/53 101

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長手方向に配向された磁気記録媒体に
    ブルアジマスヘッドを用いてヘリカルスキャン方式によ
    り信号の記録再生を行う磁気記録再生方法において、 2つのヘッドA及びヘッドBのアジマス角θ,θが |θ|≠|θ|であり、且つ|θ |≦30°、且
    つ|θ |≦30° であることを特徴とする磁気記録再生方法。
  2. 【請求項2】 上記アジマス角θ,θが、上記ヘッ
    ドA,Bの走査方向と磁気記録媒体の長手方向とのなす
    角をαとしたときに、 α+|θ|≦30°、且つα−|θ|≦30° であることを特徴とする請求項1記載の磁気記録再生方
    法。
JP10536892A 1992-03-31 1992-03-31 磁気記録再生方法 Expired - Lifetime JP3198607B2 (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10536892A JP3198607B2 (ja) 1992-03-31 1992-03-31 磁気記録再生方法
US08/032,015 US5349478A (en) 1992-03-31 1993-03-16 Magnetic recording and/or reproducing method having a double azimuth head arrangement
EP93104893A EP0563780B1 (en) 1992-03-31 1993-03-24 Magnetic recording and reproducing method
DE69311186T DE69311186T2 (de) 1992-03-31 1993-03-24 Methode zur magnetischen Aufzeichnung und Wiedergabe
KR1019930004787A KR100333418B1 (ko) 1992-03-31 1993-03-26 자기기록재생방법

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10536892A JP3198607B2 (ja) 1992-03-31 1992-03-31 磁気記録再生方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH05282601A JPH05282601A (ja) 1993-10-29
JP3198607B2 true JP3198607B2 (ja) 2001-08-13

Family

ID=14405776

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10536892A Expired - Lifetime JP3198607B2 (ja) 1992-03-31 1992-03-31 磁気記録再生方法

Country Status (5)

Country Link
US (1) US5349478A (ja)
EP (1) EP0563780B1 (ja)
JP (1) JP3198607B2 (ja)
KR (1) KR100333418B1 (ja)
DE (1) DE69311186T2 (ja)

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100389743B1 (ko) * 1994-01-27 2003-10-04 록타이트(아일랜드) 리미티드 두세트의전도체사이에이방성전도성경로및결합을제공하기위한조성물및방법
US5851644A (en) * 1995-08-01 1998-12-22 Loctite (Ireland) Limited Films and coatings having anisotropic conductive pathways therein
AU734452B2 (en) 1996-08-01 2001-06-14 Loctite (Ireland) Limited A method of forming a monolayer of particles, and products formed thereby
US5916641A (en) * 1996-08-01 1999-06-29 Loctite (Ireland) Limited Method of forming a monolayer of particles
US6402876B1 (en) 1997-08-01 2002-06-11 Loctite (R&D) Ireland Method of forming a monolayer of particles, and products formed thereby
US6977025B2 (en) * 1996-08-01 2005-12-20 Loctite (R&D) Limited Method of forming a monolayer of particles having at least two different sizes, and products formed thereby
JP2004227704A (ja) * 2003-01-24 2004-08-12 Sony Corp ヘッド装置、記録再生装置及び磁気記録方法
JP2005129201A (ja) * 2003-10-02 2005-05-19 Sony Corp 磁気記録再生装置
US9389854B2 (en) * 2013-03-15 2016-07-12 Qualcomm Incorporated Add-compare-select instruction

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3925816A (en) * 1968-07-10 1975-12-09 Sony Corp Magnetic recording system with overlapping tracks of high and low frequency information
DE2754353C3 (de) * 1977-12-07 1982-04-22 Grundig E.M.V. Elektro-Mechanische Versuchsanstalt Max Grundig & Co KG, 8510 Fürth Anordnung zur Aufzeichnung und Wiedergabe von Einzelbildern
GB2070841A (en) * 1980-02-28 1981-09-09 Oxby D V Recording techniques
JP2633526B2 (ja) * 1986-01-16 1997-07-23 ソニー株式会社 記録再生装置
JP3127530B2 (ja) * 1991-10-29 2001-01-29 ソニー株式会社 回転ヘッド装置

Also Published As

Publication number Publication date
EP0563780B1 (en) 1997-06-04
DE69311186D1 (de) 1997-07-10
DE69311186T2 (de) 1997-09-25
US5349478A (en) 1994-09-20
EP0563780A1 (en) 1993-10-06
JPH05282601A (ja) 1993-10-29
KR930020371A (ko) 1993-10-19
KR100333418B1 (ko) 2002-08-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5247397A (en) Method for magnetically recording digital video signals with specified ranges of the easy axis and the bias magnetic field
JP3104250B2 (ja) ディジタル画像信号の磁気記録方法
JP3198607B2 (ja) 磁気記録再生方法
JP2848001B2 (ja) ディジタルデータの磁気記録装置
US5512349A (en) Method and apparatus for magnetic recording digital video signals and magnetic recording medium therefor
JP3104364B2 (ja) ディジタル画像信号の磁気記録方法
US5906880A (en) Magnetic recording medium
JP3393491B2 (ja) 垂直磁気記録媒体及びその製造方法
US5401572A (en) Magnetic recording medium and magnetic recording method for digital image signal
EP0488377B1 (en) Magnetic recording medium and method of magnetically recording analog or, preferably, digital picture signals
JP3030938B2 (ja) 磁気記録媒体
JP3104097B2 (ja) 磁気記録媒体の製造方法
JP3030972B2 (ja) 磁気記録媒体の製造方法
EP0576954B1 (en) Method of magnetically recording information on magnetic recording medium
JPH0528454A (ja) 垂直磁気記録媒体
JP3185314B2 (ja) 磁気記録媒体の製造方法
JPH05234058A (ja) 磁気記録媒体及び磁気記録再生装置
JP3153923B2 (ja) 磁気記録媒体の製造方法
JPH05174355A (ja) 磁気記録媒体及びその製造方法
JPH0581639A (ja) デイジタル画像信号の磁気記録方法
JPH0652545A (ja) 磁気転写方法及びディジタル画像信号の磁気記録方法
JPH0589446A (ja) デイジタル画像信号の磁気記録方法
JPH0528452A (ja) 垂直磁気記録媒体
JPH0536038A (ja) 複合型磁気ヘツド
JPH0737238A (ja) 磁気記録媒体

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20010515

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080615

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090615

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090615

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100615

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100615

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110615

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120615

Year of fee payment: 11

EXPY Cancellation because of completion of term
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120615

Year of fee payment: 11