JP3127276B2 - 杭の水平抵抗増加法 - Google Patents

杭の水平抵抗増加法

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JP3127276B2
JP3127276B2 JP05003988A JP398893A JP3127276B2 JP 3127276 B2 JP3127276 B2 JP 3127276B2 JP 05003988 A JP05003988 A JP 05003988A JP 398893 A JP398893 A JP 398893A JP 3127276 B2 JP3127276 B2 JP 3127276B2
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正昭 加倉井
清 山下
毅 山田
誠 長曽我部
一博 井ノ上
信雄 中山
拓平 福原
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Takenaka Corp
Takenaka Civil Engineering and Construction Co Ltd
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Takenaka Civil Engineering and Construction Co Ltd
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  • Consolidation Of Soil By Introduction Of Solidifying Substances Into Soil (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、杭基礎における埋込
み杭の水平抵抗を増大させる水平抵抗増加法に関する。
【0002】
【従来の技術】杭基礎の施工方法の一種として、埋込み
杭工法がある。埋込み杭工法は、図2に示したように、
軟弱地盤2及び支持地盤3に杭孔4を掘削し、PC杭,
RC杭又は鋼杭等の埋込み杭1を前記杭孔4の中に埋め
込み、埋込み杭1と地盤2,3との間にセメントミルク
等を充填する工法である。従来の埋込み杭工法は掘削時
間の低減及び材料費の削減のため、図2に示したよう
に、掘削径を埋込み杭1の直径に対して約5〜10cm
程度大きくして掘削している。
【0003】上述した埋込み杭工法における埋込み杭1
の水平抵抗は、埋込み杭1の水平投影面積部分に作用す
る土圧に依存するため、杭の水平抵抗には杭径分が有効
に作用するだけである。従って、従来の水平抵抗を増大
させる対策は、杭径を大きくするか杭本数を増やすのが
一般的である。
【0004】
【本発明が解決しようとする課題】従来の対策法によれ
ば、鉛直支持力を十分満足している杭径でも、水平抵抗
を増大させるために杭径を増大させるか本数を増やすた
め、埋込み杭自体のコスト又は施工のコストアップが問
題となる。特に、軟弱地盤に施工する場合は、水平抵抗
を増大させるときのコストアップ率が著しい。
【0005】従って、本発明の目的は、コストアップを
最小限に押えて埋込み杭の水平抵抗を効果的に増大させ
ることのできる杭の水平抵抗増加法を提供することであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めの手段として、請求項1に記載した発明に係る杭の水
平抵抗増加法は、軟弱地盤中に打設される埋込み杭の杭
径は上部の構造物を支持するのに必要な鉛直支持力に見
合う大きさとし、同埋込み杭の杭頭付近の外周地盤を、
水平方向には前記杭径の十数倍程度の範囲、深さ方向に
地盤上端面から前記水平方向範囲の数倍から十数倍程
度の深さ範囲にわたり同軟弱地盤の地盤改良を行い、前
記地盤改良部分の支圧効果によって杭の水平抵抗を増加
させることを特徴とする。
【0007】
【作用】軟弱地盤に打設された埋込み杭1の杭頭付近の
外周部分を、水平方向範囲B1で杭径B2 の数倍程度
に、深さL1 範囲で前記水平方向範囲B1 の数倍から十
数倍程度に地盤改良を行うので、強化された杭頭付近の
支圧効果で水平抵抗が増大する。
【0008】以下に本発明の実施例を図面に基づいて説
明する。図1Aは本発明の水平抵抗増加法による埋込み
杭1の打設状態を示した断面図であり、同図Bは杭頭付
近の横断面図である。埋込み杭工法の一種であるプレボ
ーリング工法によって軟弱地盤2及び支持地盤3に杭孔
4を掘削し、その中に埋込み杭1を設置する。杭頭付近
の掘削孔4aの孔径Bは、埋込み杭1の杭径Bの数
倍程度の水平範囲を掘削される。深さ方向には地盤上端
面から前記杭頭の掘削孔4aの孔径Bの数倍から十数
倍程度深さ範囲まで掘削される。その他の杭孔4の部
分は、通常の掘削径となっている。また、埋込み杭1の
杭径Bは、上部に構築される建物の基礎梁5及び柱6
を支持するのに必要な鉛直支持力に見合う大きさであ
り、それは必要最小限の径となりコスト的に有効であ
る。前記のように掘削された杭孔4にはセメントミルク
等を充填して杭頭付近の杭径Bがソイルセメントによ
って実質的に増加されたように地盤改良を行う。これに
より、杭径Bが最小限でも杭の水平抵抗が増加され
る。なお、前記地盤改良工法としては、他の薬液注入工
法など一般的な地盤改良工法を実施できる。
【0009】次に、具体的な実施結果を表1を参照して
説明する。
【0010】
【表1】
【0011】まず、地盤強度k=0.1kg/cm3
非常に軟弱な地盤での実施例は、埋込み杭1の杭径B2
=0.3m,0.8m,1.5mで、杭頭部分の掘削孔
径B 1 は杭径B2 の3倍,2倍,1.5倍にするとき、
掘削の深さL1 は、杭径B2=0.3mのとき掘削孔径
1 の8〜16倍とし、杭径B2 =0.8mのとき掘削
孔径B2 の7〜12倍とし、杭径B2 =1.5mのとき
掘削孔径B1 の6〜11倍とすれば、杭径B2 が一定の
水平剛性に対し、1.4倍〜2.4倍の水平剛性が得ら
れ、水平抵抗の増大が達成されている。
【0012】次に、地盤強度k=1kg/cm3 の軟弱
地盤での実施例は、埋込み杭1の杭径B2 =0.3m,
0.8m,1.5mで、杭頭部分の掘削孔径B1 は杭径
2の3倍,2倍,1.5倍にするとき、掘削の深さL
1 は掘削孔径B1 の3〜8倍とすれば、杭径B2 が一定
の水平剛性に対し、1.4倍〜2.4倍の水平剛性が得
られる。
【0013】
【本発明が奏する効果】本発明に係る杭の水平抵抗増加
法によれば、鉛直支持力に見合う最小限の杭径B2 であ
りながら杭頭付近を地盤改良して、杭径や杭本数を増大
せずにコストアップを最小限に押えて杭の水平抵抗を効
果的に増大させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】Aは埋込み杭1の打設状態を示した断面図であ
り、Bは杭頭付近C−C断面の横断面図である。
【図2】従来の埋込み杭1の打設状態を示した断面図で
ある。
【符号の説明】
1 埋込み杭 4 杭孔 4a 掘削孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 加倉井 正昭 東京都江東区南砂二丁目5番14号 株式 会社竹中工務店技術研究所内 (72)発明者 山下 清 東京都江東区南砂二丁目5番14号 株式 会社竹中工務店技術研究所内 (72)発明者 山田 毅 東京都江東区南砂二丁目5番14号 株式 会社竹中工務店技術研究所内 (72)発明者 長曽我部 誠 東京都江東区南砂二丁目5番14号 株式 会社竹中工務店技術研究所内 (72)発明者 井ノ上 一博 東京都中央区銀座八丁目21番1号 株式 会社竹中工務店東京本店内 (72)発明者 中山 信雄 東京都中央区銀座八丁目21番1号 株式 会社竹中工務店東京本店内 (72)発明者 福原 拓平 東京都中央区銀座八丁目21番1号 株式 会社竹中土木内 (56)参考文献 特開 平4−336125(JP,A) 特開 平3−158525(JP,A) 特開 平4−323413(JP,A)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】軟弱地盤中に打設される埋込み杭の杭径は
    上部の構造物を支持するのに必要な鉛直支持力に見合う
    大きさとし、 同埋込み杭の杭頭付近の外周地盤を、水平方向には前記
    杭径の数倍程度の範囲、深さ方向には地盤上端面から
    記水平方向範囲の数倍から十数倍程度の深さ範囲にわた
    り同軟弱地盤の地盤改良を行い、 前記地盤改良部分の支圧効果によって杭の水平抵抗を増
    大させることを特徴とする、杭の水平抵抗増加法。
JP05003988A 1993-01-13 1993-01-13 杭の水平抵抗増加法 Expired - Lifetime JP3127276B2 (ja)

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JP3609880B2 (ja) * 1995-10-11 2005-01-12 マツダ株式会社 車両の空調制御装置
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