JPH06212618A - 杭の水平抵抗増加法 - Google Patents

杭の水平抵抗増加法

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JPH06212618A
JPH06212618A JP398893A JP398893A JPH06212618A JP H06212618 A JPH06212618 A JP H06212618A JP 398893 A JP398893 A JP 398893A JP 398893 A JP398893 A JP 398893A JP H06212618 A JPH06212618 A JP H06212618A
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pile
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horizontal
horizontal resistance
piles
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JP398893A
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Tomio Tsuchiya
富男 土屋
Masaaki Kakurai
正昭 加倉井
Kiyoshi Yamashita
清 山下
Takeshi Yamada
毅 山田
Makoto Chiyousokabe
誠 長曽我部
Kazuhiro Inoue
一博 井ノ上
Nobuo Nakayama
信雄 中山
Takuhei Fukuhara
拓平 福原
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Takenaka Komuten Co Ltd
Takenaka Doboku Co Ltd
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Takenaka Komuten Co Ltd
Takenaka Doboku Co Ltd
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  • Consolidation Of Soil By Introduction Of Solidifying Substances Into Soil (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 杭基礎における埋込み杭の水平抵抗を増大さ
せる水平抵抗増加法を提供する。 【構成】 軟弱地盤に打設された埋込み杭1の杭頭付近
の外周地盤を、杭径B 2 の数倍程度の水平方向範囲
1 、及び前記水平方向範囲の数倍から十数倍程度の深
さ範囲L1 にわたり軟弱地盤の地盤改良を行い、前記地
盤改良部分によって杭の水平抵抗を増大させる。 【効果】 鉛直支持力に見合う最小限の杭径B2 であり
ながら杭頭付近を地盤改良して、杭径や杭本数を増大せ
ずにコストアップを押えて杭の水平抵抗を増大させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、杭基礎における埋込
み杭の水平抵抗を増大させる水平抵抗増加法に関する。
【0002】
【従来の技術】杭基礎の施工方法の一種として、埋込み
杭工法がある。埋込み杭工法は、図2に示したように、
軟弱地盤2及び支持地盤3に杭孔4を掘削し、PC杭,
RC杭又は鋼杭等の埋込み杭1を前記杭孔4の中に埋め
込み、埋込み杭1と地盤2,3との間にセメントミルク
等を充填する工法である。従来の埋込み杭工法は掘削時
間の低減及び材料費の削減のため、図2に示したよう
に、掘削径を埋込み杭1の直径に対して約5〜10cm
程度大きくして掘削している。
【0003】上述した埋込み杭工法における埋込み杭1
の水平抵抗は、埋込み杭1の水平投影面積部分に作用す
る土圧に依存するため、杭の水平抵抗には杭径分が有効
に作用するだけである。従って、従来の水平抵抗を増大
させる対策は、杭径を大きくするか杭本数を増やすのが
一般的である。
【0004】
【本発明が解決しようとする課題】従来の対策法によれ
ば、鉛直支持力を十分満足している杭径でも、水平抵抗
を増大させるために杭径を増大させるか本数を増やすた
め、埋込み杭自体のコスト又は施工のコストアップが問
題となる。特に、軟弱地盤に施工する場合は、水平抵抗
を増大させるときのコストアップ率が著しい。
【0005】従って、本発明の目的は、コストアップを
最小限に押えて埋込み杭の水平抵抗を効果的に増大させ
ることのできる杭の水平抵抗増加法を提供することであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めの手段として、本発明に係る杭の水平抵抗増加法は、
軟弱地盤に打設された埋込み杭1の杭頭付近の外周地盤
を、杭径B2 の数倍程度の水平方向範囲B1 、及び前記
水平方向範囲の数倍から十数倍程度の深さ範囲L1 にわ
たり軟弱地盤の地盤改良を行い、前記地盤改良部分によ
って杭の水平抵抗を増大させることを特徴とする。
【0007】
【作用】軟弱地盤に打設された埋込み杭1の杭頭付近の
外周部分を、水平方向範囲B1で杭径B2 の数倍程度
に、深さL1 範囲で前記水平方向範囲B1 の数倍から十
数倍程度に地盤改良を行うので、強化された杭頭付近の
支圧効果で水平抵抗が増大する。
【0008】
【実施例】以下に本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1Aは本発明の水平抵抗増加法による埋込み杭
1の打設状態を示した断面図であり、同図Bは杭頭付近
の横断面図である。埋込み杭工法の一種であるプレボー
リング工法によって軟弱地盤2及び支持地盤3に杭孔4
を掘削し、その中に埋込み杭1を設置する。前記埋込み
杭1の杭頭付近の掘削孔4aの孔径B1 は、埋込み杭1
の杭径B2 の数倍程度の水平範囲を掘削される。深さ方
向には前記杭頭の掘削孔4aの孔径B1 の数倍から数十
倍の範囲まで掘削される。その他の杭孔4の部分は、通
常の掘削径となっている。また、埋込み杭1の杭径B2
は、上部に構築される建物の基礎梁5及び柱6を支持す
るのに十分な鉛直支持力に見合う杭径であり、必要最小
限の径となりコスト的に有効である。前記のように掘削
された杭孔4にはセメントミルク等を充填して杭頭付近
の杭径B2 がソイルセメントによって実質的に増加され
たように地盤改良を行う。これにより、杭径B2 が最小
限でも水平抵抗が増加される。なお、前記地盤改良とし
ては、他の薬液注入工法など一般的な地盤改良工法を実
施できる。
【0009】次に、具体的な実施結果を表1を参照して
説明する。
【0010】
【表1】
【0011】まず、地盤強度k=0.1kg/cm3
非常に軟弱な地盤での実施例は、埋込み杭1の杭径B2
=0.3m,0.8m,1.5mで、杭頭部分の掘削孔
径B 1 は杭径B2 の3倍,2倍,1.5倍にするとき、
掘削の深さL1 は、杭径B2=0.3mのとき掘削孔径
1 の8〜16倍とし、杭径B2 =0.8mのとき掘削
孔径B2 の7〜12倍とし、杭径B2 =1.5mのとき
掘削孔径B1 の6〜11倍とすれば、杭径B2 が一定の
水平剛性に対し、1.4倍〜2.4倍の水平剛性が得ら
れ、水平抵抗の増大が達成されている。
【0012】次に、地盤強度k=1kg/cm3 の軟弱
地盤での実施例は、埋込み杭1の杭径B2 =0.3m,
0.8m,1.5mで、杭頭部分の掘削孔径B1 は杭径
2の3倍,2倍,1.5倍にするとき、掘削の深さL
1 は掘削孔径B1 の3〜8倍とすれば、杭径B2 が一定
の水平剛性に対し、1.4倍〜2.4倍の水平剛性が得
られる。
【0013】
【本発明が奏する効果】本発明に係る杭の水平抵抗増加
法によれば、鉛直支持力に見合う最小限の杭径B2 であ
りながら杭頭付近を地盤改良して、杭径や杭本数を増大
せずにコストアップを最小限に押えて杭の水平抵抗を効
果的に増大させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】Aは埋込み杭1の打設状態を示した断面図であ
り、Bは杭頭付近C−C断面の横断面図である。
【図2】従来の埋込み杭1の打設状態を示した断面図で
ある。
【符号の説明】
1 埋込み杭 4 杭孔 4a 掘削孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山下 清 東京都江東区南砂二丁目5番14号 株式会 社竹中工務店技術研究所内 (72)発明者 山田 毅 東京都江東区南砂二丁目5番14号 株式会 社竹中工務店技術研究所内 (72)発明者 長曽我部 誠 東京都江東区南砂二丁目5番14号 株式会 社竹中工務店技術研究所内 (72)発明者 井ノ上 一博 東京都中央区銀座八丁目21番1号 株式会 社竹中工務店東京本店内 (72)発明者 中山 信雄 東京都中央区銀座八丁目21番1号 株式会 社竹中工務店東京本店内 (72)発明者 福原 拓平 東京都中央区銀座八丁目21番1号 株式会 社竹中土木内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】軟弱地盤に打設された埋込み杭の杭頭付近
    の外周地盤を、杭径の数倍程度の水平方向範囲、及び前
    記水平方向範囲の数倍から十数倍程度の深さ範囲にわた
    り軟弱地盤の地盤改良を行い、前記地盤改良部分によっ
    て杭の水平抵抗を増大させることを特徴とする、杭の水
    平抵抗増加法。
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